JP5105177B2 - 保温シート - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル栽培用の被覆シートとして有用な保温シートに関し、さらに詳しくは、軽量でかつ防風及び防水性を有すると共に、その柔軟性による優れた作業性と、特に冬季の夜間において、トンネル内をより高い温度に保つ保温性に優れた保温シートに関する。
野菜等の農作物は路地栽培の場合、栽培期間が限定される。従来、人工的な環境づくりにより、農作物の収穫できる期間を延ばすことや、天候に左右されずに効率良く栽培することを目的に様々な栽培法が行われている。
農作物の人工的な環境づくりの例としては、ビニールやガラスで作られたハウス内でのハウス栽培や、フィルムシートをトンネル状に被覆したトンネル栽培が一般的で、これは気温低下を保温により補うことを目的として使用されており、昼間に地面や植物が吸収した熱をできるだけ内部に保ち、気温や地温の低下を防ぐことでより高い栽培効率を得ることを目的としている。
しかしこれらの方法も厳寒期などの特に外気温の低下が著しい季節には、保温性が不充分な場合がある。その場合、栽培する植物に直接、あるいはビニールハウスやガラスハウスの更に上から、保温シートで被覆する保温方法が知られている。
ここで用いられる保温シートとしては透光性を有するものは殆ど知られていない。例えば植物の栽培において主に夜間の保温のために用いる薦被(こも)は藁などでできており、実質、透光性を有しない。しかしながら日の出から保温シートが不要な温度になるまでの間、夕方の保温シートが必要となる時刻から日の入りまでの間、また作業中などにおいては保温シートが透光性を有することが植物への日照時間を延ばし発育を促進する上で望ましい。透光性と保温性のある発泡シートなども知られているが、一般に孔が空きやすく、また空いた孔を起点として容易に裂けるという問題がある。
また、厚さ0.05〜2mmの透光性不織布シートと厚さ0.03〜0.2mmの合成樹脂製フィルムとの積層体からなる保温シートが提案されている(特許文献1参照)。これは合成樹脂製フィルムとして透光性のものを用いることで、透光性の保温シートとして用いることができ、また、合成樹脂製フィルムに孔があいてもこれを起点とするシートの裂けも起き難い。しかしながらここで(図5などで)示唆されている保温シートは日中、太陽熱を取り込んで内部の温度を高めることで夜間においても内部の温度を高く保つことができるものの、夜間の温度低下を抑える効果は殆ど認められない。したがって、日中雨天などで温度が低い場合には、効果が期待できない。また、日中も被覆しておくことが必要なので、植物への太陽光が不充分となる場合があり、特に保温シートが汚れたり長期使用により失透したりすると一層この影響は大きくなる。
例えば保温シートの更に効果的な使用方法として、トンネル栽培において、朝方のトンネル内の著しい温度低下を緩和する為に、日没前にトンネル上に保温シートを覆い被せ、日中は光と熱を野菜に与える為にトンネル上から剥す様にして用いる方法がある。この場合も作業中に日光を遮ることは好ましくないので、透光性の保温シートが望まれる。しかし、このような使用方法で効果が得られる透光性不織布シートと合成樹脂製フィルムとの積層体からなる保温シートは知られていない。またこのような使用方法では、定常的に開放・閉塞作業を繰り返し行なわなければならず、多大な労力がかかるという問題がある。
また、熱融着性繊維を含む不織布とポリエチレン等の多孔性フィルムとの積層体からなる農業用保温材が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、該不織布は熱融性繊維の含有量が高いため柔軟性が低く、トンネル栽培、ハウス栽培のような採光,換気を目的とした開放,閉塞作業が容易に行なえないといった作業性に問題がある。
また、非透水性で透光性のポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム上に長繊維フィラメントが高密度に接合された不織布を所定間隔をおいて設けた積層体からなるグリーンハウス用シートが提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、該不織布がスパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法による不織布であるため不織布中の空気層の形成が困難であり、満足する保温性が得られていない。
特に近年の農家では農業従事者の高齢化に伴い、シートの重量が増加すると作業負荷が増加するため好ましくない。また、シートの柔軟性がないと組み立てたハウスやトンネルの骨材との隙間から外気が侵入しやすくなり、目的とする保温性が十分に得られないといった問題もある。
実開昭57−19037号公報 特開平09−300511号公報 特開平10−248406号公報
本発明の課題は、前記従来の問題点を解決し、軽量でかつ柔軟性に優れ、作業性、特に複数の植物を栽培する場合の作業性が優れ、保温性、特に夜間の保温性に優れた植物の栽培に適した保温シートを提供することにある。特にトンネル栽培において、朝方のトンネル内の著しい温度低下を緩和する為に、日没前にトンネル上に保温シートを覆い被せ、日中は光と熱を野菜に与える為にトンネル上から剥す様にして用いる方法に適した保温シートを提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本発明の保温性、作業性に優れた保温シートは次の構成からなるものである。
(1)不織布とフィルムとを積層してなる保温シートであって、該保温シートは密度が0.05〜0.45g/cmであり、目付が45〜145g/mであり、前記不織布は繊維径6.0〜30.0μmからなる水流絡合不織布であり、かつ不織布を構成する繊維が、シートの主面と平行な1方向に配向していることを特徴とする保温シート。
)前記フィルムの厚さが15〜100μmであることを特徴とする(1)記載の保温シート。
)前記フィルムが疎水性樹脂からなることを特徴とする(1)〜()に記載の保温シート。
(4)前記不織布が疎水性樹脂からなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の保温シート。
)栽培中の複数の植物を覆うための(1)〜()のいずれかに記載の保温シート。
本発明の保温シートは、フィルムと不織布からなり、透光性を有する。
通気性がなく、適度な繊度の不織布とフィルムの嵩密度0.05〜0.45g/cm、目付45〜145g/mの保温シートなので、不織布の繊維間の空隙は保温に適すると共に、水を容易に排出できる。水を容易に排出できるので、結露などによる保温性の低下がなく、また保温シートの着脱や運搬において水によって保温シートが重くなって作業性を低下させることもない。
また保温シートは均一な厚さをなし、不織布は交絡した繊維からなるので、耐久性が高く、仮にフィルムに小さな孔が空いたとしてもシートが大きく裂けることは起き難い。また不織布面で保温対象を被覆すると、保温シートと保温対象との接触面積が少なく摩擦が小さいため着脱が容易である。
本発明によれば、保温性に優れ、軽量でかつ柔軟性を有すると共に、トンネル表面での滑り性が良い事により、定常的な開放・閉塞作業が容易に行なえる保温シートを提供できる。また該保温シートをハウス栽培、トンネル栽培に使用することで、高品質な農作物を栽培することが可能となる。
本発明の保温シートは、特定の水流絡合不織布とポリエステルフィルムとの積層体で構成される。
本発明における水流絡合不織布を構成する繊維の種類は、疎水性樹脂からなることが好ましく、代表的な繊維としては、疎水性合成繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート、全芳香族ポリエステルなどのポリエステル系繊維、ポリウレタン系繊維など)が挙げられる。これらの繊維は二種以上組み合わせて使用してもよい。また、複数の樹脂で構成された複合繊維は、二層構造(例えば、芯鞘構造、並列構造などの二層構造)に限らず、多層構造(例えば、並列構造、木目構造、放射構造、中空放射構造、多芯構造、多重芯構造、モザイク構造、多島海構造、星雲構造などの多層構造)であってもよい。
また水流絡合不織布を構成する繊維の断面形状については、不織布にした際に摩擦抵抗の小さい繊維表面が平滑な円形断面や中空状円形断面などが好ましい。また、繊維の単繊維繊度は特に制限されないが、不織布の保温性、強度確保などの観点から、0.5〜10dtexが好ましく、より好ましくは1〜8dtex、さらに好ましくは1.5〜6dtexである。さらに、製造作業性、不織布の機械的特性などの点から、繊維の平均繊維長は、20〜80mmの範囲にあることが好ましい。より好ましくは30〜70mmであり、さらに好ましくは35〜60mmである。このような短繊維を用いることにより、水流交絡処理による繊維の移動性や交絡度を高めつつ、不織布の強力や伸度などの機械的特性を改善することができる。
特に好ましい不織布としては、一般的な円形断面を有するポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維を主体とし、必要に応じて熱融着性繊維を混合した繊維からなるウエブを水流絡合したものである。ポリエステル繊維と熱融着性繊維の比率は重量比で、70/30〜100/0が好ましく、さらに好ましくは80/20〜95/5である。ポリエステル繊維の比率が70重量%未満であると本用途に必要な柔軟性を得にくくなる為好ましくない。
また、ここで用いられる熱融着性繊維としては、高融点成分と低融点成分で形成されるものであり、高低融点成分は低融点成分の融点より30℃以上高い融点のものであることが好ましい。該繊維の形態としては高融点成分と低融点成分とがサイドバイサイド型に貼り合わされた複合繊維によるもの、高融点成分と低融点成分が芯鞘型に貼り合わされた複合繊維によるものなど、どのような形態でもよい。これらの中でも高融点成分を芯成分とし、低融点成分を鞘成分とする芯鞘型複合繊維であることが好ましい。このとき芯鞘型複合繊維の鞘部となる低融点成分が少なくとも芯成分の周囲を40%以上、特に60%以上覆うものが好ましい。また、芯成分と鞘成分の比率は重量比で80/20〜20/80が好ましく、70/30〜30/70であることがより好ましい。
芯鞘型複合繊維横断面の具体例としては、例えば芯成分/鞘成分がポリプロピレン/ポリエチレン、ポリアミド/ポリエチレン、ポリエステル/ポリエチレン、ポリエステル/ポリプロピレン、ポリエステル/ポリアミドである組み合わせが好適である。なかでも安価で、不織布に一般的に用いられるポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの組み合わせが好ましい。
本発明における水流絡合不織布の製造方法としては、公知の方法を用いることができる。例えば、上記の短繊維/熱融着性繊維=70/30〜100/0(重量比)の割合で混綿し、例えばカード機によるカーディングにて開繊して不織布ウエブを作成する。発明の保温シートをトンネル内をより高い温度に保つ用途で用いる場合は、ランダムウエブやクロスウエブはヨコ方向の繊維の絡みが発生し、トンネルへ展張した際に沿い性が悪くなる場合があるので、パラレルウエブ、セミランダムウエブを繊維の配向方向がトンネルの長手方向に沿うように用いることが必要である。

次いで得られた不織布ウエブに水流絡合処理を行う。水流絡合処理は、例えば径が0.05から0.20mm、間隔0.30〜1.50mmの噴射孔を1〜2列に配列したノズルプレートから高圧で柱状に噴射される水流を多孔性支持部材上に載置した不織布ウエブに衝突させるものであり、不織布ウエブの構成繊維相互を緻密に三次元交絡せしめ一体化させるものである。
不織布ウエブに三次元交絡を施すに際しては、移動する多孔性支持部材上に不織布ウエブを載置して、水圧10〜150kg/cm2、特に20〜120kg/cm2の水流で1回または複数回処理する方法が好適に挙げられる。噴射孔は不織布ウエブの進行方向と直交する方向に列状に配列し、この噴射孔が配列されたノズルプレートを多孔性支持部材上に載置された不織布ウエブの進行方向に対し直角をなす方向に噴射孔間隔と同一間隔で振幅させて水流を不織布ウエブに均一に衝突させるのが好ましい。不織布ウエブを載置する多孔性支持部材は、例えば金網などのメッシュスクリーンや有孔板など、水流が不織布ウエブを貫通することができるものであればとくに制限されない。噴射孔と不織布ウエブとの距離は0.5〜10cmであることが好ましい。この範囲外の場合には不織布の地合いが乱れやすくなったり、三次元交絡が不十分だったりする。
水流絡合処理を施した後は乾燥処理を施す。まず、該処理後の不織布ウエブから過剰水分を除去するのが好ましく、過剰水分の除去は公知の方法を用いることができる。例えばマングロールなどの絞り装置を用いて過剰水分をある程度除去し、続いてサクションバンド方式の熱風循環式乾燥機などの乾燥装置を用いて残りの水分を除去する。
このようして得られた不織布の目付けは15〜100g/mの範囲であることが好ましい。より好ましくは30〜90g/mの範囲である。目付けが15g/m未満であると、水流絡合不織布自体の製造が難しくなる上に、保温シートとして保温に必要な空気層の形成が難しくなる。逆に目付けが100g/mを超えると、水流絡合不織布自体の製造が難しくなる上に該保温シートの重量が重くなり運搬作業が困難になる。また、該保温シートが嵩高くなり、開放時の折畳み作業において取扱いが難しくなる。
また本発明におけるフィルムは、通気性を有さず主に外気,雨等の遮断の役割を担うものである。また、トンネル内への太陽光の取り込みをできるだけ阻害しない無色透明であるほど好ましく、透過率は35%以上あることが好ましい。積極的に太陽光を取り込む場合には、朝方の開放と日没前の閉塞作業を行うため,フィルムの厚さは薄いほうが作業性の観点で有利である。積層が可能であればよく、15〜100μmの範囲、特に15〜30μmの範囲が好ましい。厚さが15μm未満では充分な遮水性や寒気の遮断性が得られにくく、逆に100μmを超えると不経済である上、トンネルへの沿い性、作業性が悪くなる。
またフィルムの材料はポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルがあるが、トンネル栽培、ハウス栽培使用時における保温性確保や作業性等の観点からポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルムが好ましい。 該ポリエステルフィルムを水流絡合不織布に積層することで、該不織布の有する保温性をより向上させることが可能となる。また、該ポリエステルフィルムを使用することで保温シートとした際に、トンネルへの沿い性が良く、作業性も良好となる。
該フィルムは、従来公知のTダイ法、インフレーション法などにより製造することができ、無延伸フィルムまたは一軸あるいは二軸に延伸された延伸フィルムを用いることができるが、二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
水流絡合不織布とフィルムとの積層方法は、そのまま配列して加熱ロールで熱圧着することも可能であるが、高速で安定に加工が可能で、強固な接着力が得られる方法としてラミネート方法を挙げることができる。ラミネートは、例えば、水流絡合不織布の片面にラミネート成分を介在させてフィルムと積層した後、熱オーブン式、熱ロール式、熱板式などの各種の融着法で接着する方法である。コスト、生産性の視点からラミネート成分としてポリエチレンを用いるのが好ましい。
このようにして得られた本発明の積層シートは、目付けが45〜145g/mの範囲、好ましくは60〜125g/mの範囲である。また積層シートの透過率は35%以上であることから、 ハウス栽培またはトンネル栽培に用いられる保温シートとして最適である。
また、本発明の積層シートの厚みは、0.10〜1.20mmであまり厚すぎると朝方の採光採熱の為の開放作業・日没前の保温の為の閉塞作業が軽く行なえなくなる場合があるのであまり好ましくない。水流絡合不織布、フィルムの素材などにより異なるが、0.10〜1.20mmの範囲、とくに0.20〜0.70mmの範囲であることが開放、閉塞作業性の観点から好ましい。
さらに本発明の積層シートは該シートの幅方向(シートの長さ方向に直交する方向)の剛軟性がJIS L1096 A法に基づいて測定した場合、100mm以下、好ましくは90mm以下である。より剛軟性が100mmを超えるとトンネルやハウスの形状に沿いにくく、保温シートとトンネやハウスフィルムとの間に外界の冷気が侵入しやすくなり、高い保温性能が得られにくくなる。また、保温シートが硬く、トンネル栽培、ハウス栽培に於ける昼間の採光採熱の為のシート移動作業が難しくなる。
本発明の積層シートは、農作物に対して使用するシート状のものであればとくに制限はなく用いられる。たとえばハウス栽培、トンネル栽培、育苗用フレーム栽培、促成フレーム栽培などに用いられる被覆材として、作物上に支柱などを介してテント状に張設したものとして使用することができるが、トンネル栽培、ハウス栽培の保温シートとして好適である。
本発明の積層シートをトンネル栽培、ハウス栽培に使用する際には積層シートのフィルム層を外面とすることにより防風、 防水性を確保し、水流不織布層により優れた保温性を確保することができる。また、本発明の積層シートは柔軟性にも優れており、複雑なトンネル、ハウスの形状に良好に沿うことができる。本発明の保温シートとトンネルフィルムとの隙間を最小限にすることができ、外界の冷気を侵入させず高い保温性を実現することが可能となった。これによって特に冬季夜間の葉周辺の温度低下を最小限に留めることでき、効率の良い栽培環境を実現できるのである。
また、本発明の積層シートは、防風、防水を担う表面のフィルム層と保温性を主に担う水流絡合層を軽量な構成で一体化しているため、積層シート自体が軽量でトンネル、ハウスへの展張作業の負担が少ない。さらに本発明の積層シートは、その優れた柔軟性と滑り性のため、昼間の採光採熱の為の開放作業・夜間の保温の為の被覆作業が軽くスピーディーに行なえる。また、昼間の採光採熱の時にはトンネルやハウスの脇にコンパクトに畳めるため、採光採熱が効率良く行なえる。このように極めて優れた作業性を発現するものである。
以下、実施例、比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制限されるものではない。なお、本実施例、比較例における各物性値は下記の方法にて評価した
目付(g/m
JIS L1906に基づいて、温度20℃、湿度65%の標準状態にサンプルを24時間放置後、幅方向1m×長さ方向1mの試料を採取し、天秤を用いて重量(g)を測定する。得られた重量(g)の小数点以下を四捨五入して目付けとした。
(2)厚さ(mm)
サンプルより幅方向に1m当り5個のサンプルを採取し、JIS L1906に基づいてデイスク径10mm、荷重7.85kPaで測定した。
(3)引張り強さおよび伸度(%)
JIS L1913 に準じて測定した。
(4)透過率(%)
光の透過率測定に用いる光源としては、東芝社製「フォトリフレクターブラッド」100V・300Wを使用した。照度計は東京光電(株)社製「Lux−meter ANA−315」を使用した。光の透過率測定は、上記照度計を用いてその照度を測定し、次式により透過率を算出した。
透過率(%)=(積層シート挟持時の照度)/ (ブランク照度)× 100
(5)保温率(%)
JIS L1906 B法(冷却法)に準じて測定した。
(6)剛軟性(mm)
JIS L1906 A法(カンチレバー法)に準じて測定した、
(7)ロール重量
トンネル栽培に用いられる被覆資材で最も一般的な規格である、幅2m長さ100mを製品ロールの規格サイズに見立てロール重量を算出した。
ロール重量(kg)=保温シート目付(g/m)×幅2m×長さ100m
(8)栽培試験
図1に示すように、畑の土壌aの土を盛り上げて、上面を平らにした平畝を形成し、その平畝をマルチフィルムbで被覆し、端部を土中に埋めてマルチフィルムを固定した。マルチフィルムは予め植裁孔が開口されているものを用いた。更に平畝cの上方に多本数の枠を略均一間隔で配置し、それを農業用PVCフィルムdで覆い、フィルムのバタツキを抑える為にハウスバンドで略均一間隔で固定し、レタス栽培用のトンネルとした。マルチフィルムの植裁孔にレタス苗を定植し、実際にレタスを栽培した。トンネルには、夜間のみ、保温を目的に以下 実施例、比較例に挙げる保温シートを重ね掛けし、これもハウスバンドで略均一間隔で固定した。このようにして栽培して得たレタスの出来数から良品数と等級を比較した。図2は、レタスの苗を定植し、支柱をたてて農業用PVCフィルムを展帳したトンネルを示す斜視図であり、図3、4はそれぞれ保温シートの朝の開放、夕方の被覆を示している。作業を簡便にするため栽培期間中、保温シートは開放するたびに倉庫などへ片付けるのではなく、朝開放した保温シートはトンネルの傍に図3のような作業で折畳まれた状態で放置し、夕方また図4のような作業で被覆した。
実施例、比較例で試験したトンネルから収穫したレタスから次式により良品率を算出した。
良品率(%)=商品化できたレタスの収穫数(個)/ レタス苗の定植数(個)×100
レタスの等級は、1個あたりの重量が230〜300gで直径が12.4cm程度のものをSとし、1個あたりの重量が300〜360gで直径が13.3cm程度のものをMとし、1個あたりの重量が360〜430gで直径が15.0cm程度のものをLとし、1個あたりの重量が430〜510gで直径が15.6cm程度のものを2Lとし、1個あたりの重量が510〜680gで直径が16.6cm程度のものを3Lと判定した。収穫したレタスでL、2L、3Lに該当するものの数から次式によりL率を算出した。
L率(%)=L〜3L等級のレタスの収穫数(個)/ レタス苗の定植数(個)×100
撰果基準として、レタスの形状が、腰高、葉柄変形、片巻になっていない正球のみを秀と判定し、次式から秀L率を算出した。
秀L率(%)=L〜3L等級で且つ秀のレタスの収穫数(個)/ レタス苗の定植数(個)×100
(9)作業性評価試験
レタス栽培農家5名に、実施例,比較例に挙げる保温シートをトンネルに重ね掛けし、実際にレタスを栽培した。その際の、運搬性、被覆・開放性、雨天後の被覆・開放性、開放時の折畳み性、栽培終了後の保管管理性 をアンケートによって評価した。評価は、1〜5点の評価点を設定し、その評価点は、とても良い:5点,良い:4点,普通:3点,悪い:2点,とても悪い:1点 とした。
(10)夜間温度測定
トンネル内平畝のおおよそ幅方向の中央で、且つ長手方向の中央の位置に T&D社製温度計(TR−51A)を平畝上面から20cmの高さの位置に設置した(気温1)。また、このトンネルの温度測定位置に近く、トンネル端から50cm放した位置に、地面から20cmの高さの位置に同タイプの温度計を設置し(気温2)、気温を測定した。
気温2の温度が−7.3度の時の(気温1)の値を示す。
保温シートの原料として、以下のものをそれぞれ準備した。
[ポリエステル繊維]:ポリエチレンテレフタレート繊維(帝人社製、「TT02T」)1.7dtex×51mm
[熱融着性繊維]:芯成分がポリエチレンテレフタレートであり、鞘成分がポリエチレンである芯鞘型複合繊維(ダイワボウポリテック社製、「NBF(SH)0174」、2.2dtex×51mm)
[ポリエステルフィルム]:ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、「ルミラーPX52」、目付16.6g/m、厚さ12μm)
[接着性樹脂]:LDポリエチレン(ペトロセン)厚さ15μm
実施例1
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付60g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧60kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付60g/mの水流絡合不織布を得た。
得られた水流絡合不織布と上記の厚さ12μmポリエチレンテレフタレートフィルムとをTダイから押出し成形した厚さ15μmのポリエチレン樹脂フィルムを使用し接着させ幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
次に得られた保温シートをレタスのトンネル栽培のトンネル被覆に用いて効果を確認した。半径1.2m長さ95mの半円柱状のトンネルの上に図4のようにして保温シートの長さ方向がトンネルの長さ方向が略平行になるように被覆した。被覆作業は日没時間の約1時間前から約10分間で行った。該保温シートを使用した結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。翌朝日の出時刻に確認したところ、外気温−7.3℃に対しトンネル内の気温は−2.5℃と良好な保温性を発揮した。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例2
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付30g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧30kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付30g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例3
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付15g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧15kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付15g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例4
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付100g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧80kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付100g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例5
上記したポリエステル繊維100重量%で、目付60g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧60kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付60g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例6
上記したポリエステル繊維を70重量%、熱融着性繊維を30重量%混綿し、目付60g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧60kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付60g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
実施例7
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付60g/mのパラレルウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧60kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付60g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好で、作業性も良好なものであった。保温効果も十分であった。詳しい結果を表2、表3及び表4に示す。
比較例1
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付120g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧80kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付120g/mの水流絡合不織布を得た。その他の条件は実施例1と同じ条件により幅2m長さ100mの本発明の保温シートを得た。水流絡合不織布、保温シートの諸物性を表1に示す。
また該保温シートの効果を実施例1と同じ日時に同様の手段で確認した。この結果、レタスの出来は極めて良好であったが、該保温シートの重量が重く運搬作業が困難であった。また、開放時の折畳み作業においても嵩高く扱いにくかったという意見が多かった。
比較例2
上記したポリエステル繊維を90重量%、熱融着性繊維を10重量%混綿し、目付60g/mのセミランダムウエブを製造した。次いで、得られたウエブに水流を噴射し、絡合処理を施した。なお、水流絡合処理は、直径0.10mmの噴射孔がウエブの幅方向に間隔0.6mm毎に設けられたノズルを用い、水圧60kg/cm2で噴射し交絡させた。
絡合処理後、シリンダー乾燥機にて135℃で乾燥を行い、目付60g/mの幅2m長さ100mのシート水流絡合不織布を得た。そして実施例1にあるフィルムとの積層は行なわなかった。水流絡合不織布の諸物性を表1に示す。
また該水流絡合不織布を保温シートとして用いて、実施例1と同じ日時に同様の試験を行い効果を確認した。作業性などの効果を表2、表3及び表4に示す。また長期試験を行った結果、該保温シートを使用した結果、レタスの出来は悪かった。また雨天後、該保温シートが濡れて重くなり、被覆・開放作業はとても困難であった。トンネル内の気温は−3.8℃と保温性も不十分であった。
比較例3
旭化成せんい社製ポリエチレンテレフタレートスパンボンド不織布『マリエース』を購入し、これを実施例1と同様に保温シートとして用いたところ、トンネルへの沿いが悪かった。また該保温シートは実施例1〜4の保温シートに比べて硬く、被覆・開放作業は困難であった。
実施例1と同じ日時に同様の試験を行い保温効果を確認したところ、翌朝のトンネル内気温は−3.8℃と保温性は不十分であった。また長期試験を行った結果、レタスの出来は悪かった。更に雨天後は、該保温シートが濡れて重くなり、被覆・開放作業はより困難であった。そして更に、開放時の折畳み性が悪く、折畳みを行なった側で保温シートがトンネルの一部を広く遮蔽してしまい、日照を妨げたので、レタスは日照不足により生育が悪かった。
比較例4
旭化成せんい社製ポリエチレンテレフタレートスパンボンド不織布『マリエース』を購入し、これでトンネルを覆い、さらに、上から農業用ポリ塩化ビニルフィルムでトンネルを覆い、これを実施例1と同様に保温シートとして用いたところ、トンネルへの沿い性が悪く、更に、開放時の折畳み性が悪かった。また被覆・開放作業は2枚重ねであることからとても困難であった。
該保温シートを長期使用した結果、レタスの出来は悪かった。折畳みを行なった側のレタスは日照不足により生育が悪かった。また、実施例1と同時刻に保温効果を確認したところ、トンネル内気温は−3.8℃と保温性は不十分であった。
比較例5
旭化成せんい社製ポリエチレンテレフタレートスパンボンド不織布『マリエース』を購入し、これに上記の厚さ12μmポリエチレンテレフタレートフィルムとをTダイから押出し成形した厚さ15μmのポリエチレン樹脂フィルムを使用し接着させ積層シートを得た。積層シートの諸物性を表1に示す。
また該積層シートを保温シートとして実施例1と同様に用いた。レタスの出来は悪かった。また該保温シートはとても硬く、被覆・開放作業は困難であった。そして、開放時の折畳み性が悪く、折畳みを行なった側のレタスは生育が悪かった。また、トンネルへの沿いが悪かった。また、実施例1と同時刻に保温効果を確認したところ、トンネル内気温は−3.9℃と保温性は不十分であった。
比較例6
デュポン社製ポリエチレンフラッシュスパン不織布『タイベック』を購入し、これを保温シートとして用いた。
該保温シートを実施例1と同様に使用した結果、レタスの出来は悪かった。また該保温シートはとても硬く、被覆・開放作業は困難であった。そして、開放時の折畳み性が悪く、折畳みを行なった側のレタスは生育が悪かった。また、トンネルへの沿いが悪かった。また、実施例1と同時刻に保温効果を確認したところ、トンネル内気温は−4.1℃と保温性は不十分であった。
本発明の保温シートの使用例 本発明の保温シートの使用例を示す斜視図 本発明の保温シートの使用例における保温シートの開放中の状態を示す図 本発明の保温シートの使用例における保温シートの被覆中の状態を示す図
符号の説明
a:土壌
b:マルチフィルム
c:平畝
d:農業用フィルム
e:保温シート

Claims (5)

  1. 不織布とフィルムとを積層してなる保温シートであって、該保温シートは密度が0.05〜0.45g/cmであり、目付が45〜145g/mであり、前記不織布は繊維径6.0〜30.0μmの繊維からなる水流絡合不織布であり、かつ不織布を構成する繊維が、シートの主面と平行な1方向に配向していることを特徴とする保温シート。
  2. 前記フィルムの厚さが15〜100μmであることを特徴とする請求項1に記載の保温シート。
  3. 前記フィルムが疎水性樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載の保温シート。
  4. 前記不織布が疎水性樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の保温シート。
  5. 栽培中の複数の植物を覆うための請求項1〜4のいずれかに記載の保温シート。
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