JP5102677B2 - 複合折機,印刷機及び複合折方法 - Google Patents
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Description
これに対して、特許文献1には、このように冊子の中に他の冊子を自動で挿し込む技術が記載されている。
また、前記断裁装置は、前記第2のシート群の断裁長さを調整可能に構成され、前記搬送装置は、前記第2のシート群を前記断裁長さに応じた速度に速度変更して前記断裁横折装置に搬送することが好ましい(請求項3)。
前記案内機構は、前記第1のウェブ群と前記折胴外周との間に送り込まれる前記第2のシート群を、前記折胴外周に保持する保持機構をそなえていることが好ましい(請求項5)。
あるいは、前記保持機構は、前記第2のシート群に針を差し込んで保持する機構を有していることが好ましい(請求項7)。
この場合、前記第2のシート群に差し込まれる前記針は、前記第1のシート群を前記折胴外周に保持するための針が兼用されてもよい(請求項8)。
あるいは、前記保持機構は、前記針によって保持された前記第2のシート群を前記折胴外周に圧接するニップローラを有していることも好ましい(請求項10)。
また、前記保持機構は、前記折胴外周面の内部に吸引部を有し、前記第2のシート群を前記折胴外周面吸引して保持する吸引機構を有していることも好ましい(請求項11)。
本発明の複合折機を備えた印刷機は、請求項1〜13の何れか1項に記載の複合折機を備えた印刷機であって、前記の前記断裁横折装置である第1の断裁横折装置とは別の第2の断裁横折装置と、前記第1の断裁横折装置の下流に配置された第1の排紙装置と、前記第2の断裁横折装置の下流に配置された第2の排紙装置と、をそなえると共に、印刷された前記第2のウェブ群を前記第1の断裁装置に導く第1の搬送ルートと、前記第2のウェブ群を前記第2の断裁横折装置に導く第2の搬送ルートとをそなえていることを特徴としている(請求項14)。
かかるニップローラを、前記針と共に設ければ、針を挿し込むことにより第2のシート群を折胴外周に確実に保持しながら、針の挿し込みにより第2のシート群が折胴外周から浮き上がるのを防止することができ、第2のシート群を第1のウェブ群と折胴外周との間に適正な配置に且つ確実に送り込むことができる(請求項10)。
さらに、搬送装置を搬送ベルト装置として、案内機構に、折胴外周を向く搬送ベルトと対向して設けられこの搬送ベルトと同期して回転可能なコロを有するようにすれば、この搬送ベルトとコロとの間で第2のシート群を挟持しながら、第2のシート群を第1のウェブ群と折胴外周との間に確実に送り込むことができ、特に、コロを折胴外周にクリアランスをもちつつ接近して配置すれば、第2のシート群の案内をより適正に行なえる。特に、このコロを適用する場合、第2のシート群がコロから第1のウェブ群と折胴外周との間に進入するまでになんら拘束されなくなるので、前記吸引機構をさらに適用すれば、第2のシート群がコロから折胴外周に達して第1のウェブ群と折胴外周との間に進入するまで折胴外周面に確実に保持することができる(以上、請求項12)。
本発明の複合折機を備えた印刷機(請求項14)によれば、第1の搬送ルートを用いれば、断裁装置により予め断裁された第2のシート群を第1のウェブ群に重ねて、第1の断裁横折装置により第1のウェブ群の断裁と、断裁された第1のシート群と第2のシート群とを同時横折りして、第1のシート群による冊子(主冊子)内に第2のシート群による冊子(副冊子)が挿し込まれた形で、第1の排紙装置から排紙する(所謂、片出し)ことができる。
したがって、汎用性の高い印刷機が構成される。
[第1実施形態]
<概要構成>
図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態に係る複合折機を説明する。
まず、本複合折機を適用しうる印刷機の一例を説明する。本複合折機は、例えば新聞用オフセット輪転印刷機(新聞輪転機)に適用することができる。この新聞輪転機は、周知の構成であるが、図9に示すように、新聞輪転機100は、複数の印刷ユニットT1〜T6,ウェブパス部114及び折加工部115が印刷用紙としてのウェブ(連続紙)101の走行経路にこの順にそなえて構成される。
本複合折機は、図1に示すように、それぞれの印刷ユニットにおいて印刷されて複数枚重合されてなるウェブ群(第1のウェブ群、以下、単に、第1ウェブともいう)1を加工する第1のフォーマ10と、やはり、それぞれ印刷されて複数枚重合されてなるウェブ群(第2のウェブ群、以下、単に、第2ウェブともいう)2を加工する第2のフォーマ20と、を上流部にそなえている。
そして、断裁横折装置11の下流及び断裁横折装置11Aの下流には、それぞれ形成された折帖(冊子)1B,2Bを排紙する排紙装置として、羽根車15,28及び排紙コンベア16,29,30がそなえられている。
ここで、本複合折機の要部を説明する。
図2(a)に示すように、断裁装置21により断裁された第2のシート2Aは、搬送ベルト装置24の一対の搬送ベルト24a,24bに挟持されて断裁横折装置11に搬送されるが、搬送ベルト24a,24bはガイドロール24cによって断裁横折装置11の折胴12の外周面の近くまで達するように配置されており、第2のシート2Aは、その後部を十分な長さに亘って搬送ベルト24a,24bに挟持された状態で、折胴12の外周面に達する。
なお、保持機構としては、図3(a)に示すように、折胴12の外周面から出没し突出時には第2のシート2Aの前端に進入して保持する針32と、前端を針32により保持された第2のシート2Aを折胴12外周に圧接するニップローラ33とから構成することもできる。この場合、針32は突出して第2のシート2Aの前端に進入して第2のシート2Aを保持し、その後、ニップローラ33が折胴12外周面との間で第2のシート2Aを把持した段階で折胴12外周面よりも内方に没するようになっている。
ただし、第2のシート2Aが、例えば枚数が多いなどによって剛性が高ければ、ニップローラ33を省略しても、第2のシート2Aを、第1のウェブ1と折胴12外周との間に確実に送り込むことが可能である。
さらに、案内機構としては、図4に示すように、折胴12外周にクリアランスをもって接近して配置され、搬送ベルト装置24の折胴12外周を向く一方の搬送ベルト24aと対向するように回転可能なコロ34を設け、このコロ34を搬送ベルト24aと同期して回転させ、搬送ベルト24aとコロ34との間で第2のシート2Aを挟持しながら第1のウェブ1と折胴12外周との間に送り込むようにしてもよい。
また、吸引機構35は単独で用いても、第2のシート2Aの先端を吸引して折胴12外周に保持することができる。
ところで、本実施形態では、第2のウェブ2の印刷系統は、カットオフ長さを調整可能なバリアブルカットオフ機として構成されている。したがって、第2のシート2Aの長さ(つまり、第2のウェブ2のカットオフ長さ)が第1のシート1Aの長さ(つまり、第1のウェブ1のカットオフ長さ)よりも短くでき、この場合、図示しない印刷ユニットから第2のフォーマ20及び断裁装置21までの第2のウェブ2の搬送速度は、第1のウェブ1の搬送速度よりも遅くなる。断裁横折装置11においては、第1のシート1Aの1部に対して第2のシート2Aの1部が対応するように、第2のシート2Aの搬送速度を高める必要がある。搬送ベルト装置24の搬送ベルト24a,24bも、第2のシート2Aを断裁装置21から受けてから搬送速度を加速して断裁横折装置11に送り込むようにしているが、より適切に速度を変えるには、図6に示すような構成が好ましい。
上流部搬送ベルト装置241は対向する一対の搬送ベルト241a,241bと、これらの搬送ベルト241a,241bを所定の軌道に案内するガイドローラ241c〜241hとから構成され、第2のシート2Aを第2のフォーマ20及び断裁装置21と等速で搬送する。
つまり、下流部搬送ベルト装置242で第2のシート2Aを第2のウェブ2の速度よりも高速で搬送している時にはガイドローラ242c,242dはシート開放位置とされ、下流部搬送ベルト装置242でシート2Aをウェブ2の速度と等速で搬送している時にはガイドローラ242c,242dはシート挟持位置とされる。これにより、上流部搬送ベルト装置241から下流部搬送ベルト装置242へのシート2Aの受け渡し時に、速度差が生じないようにすることができ、シート2Aの受け渡しを支障なく円滑に行なえるようになっている。
なお、爪31或いは針32といったシート2Aを保持する機構も、カットオフ長さに応じてその保持位置が可変になっている。
本発明の第1実施形態にかかる複合折機は上述のように構成されているので、以下のように、複合折を実施することができる。
そして、第2のウェブ2Aを、断裁前であって折胴12外周に送られた第1のウェブ1と折胴12外周との間に送り込むことにより、第2のウェブ2Aを、第1のウェブ1と共に折胴外周に巻き付ける。
この結果、図7(a)に示すように、第1のシート1Aが横折りされてなる冊子(主冊子)1Bの中に、第2のシート2Aが横折りされてなる冊子(副冊子)2Bが挿し込まれた状態で同時に形成されることになり、第2のシート2Aの断裁長さを第1のシート1Aの断裁長さよりも短くすれば、冊子(主冊子)1B内にこれと異サイズの冊子(副冊子)2Bを自動で折り込むことができる。
なお、第2のウェブ2がフォーマ20に進入する際にスリッタで処理されれば、図7(b)に示すように、主冊子1Bの中に、第2のシート2Aがスリッタで処理され横折りされてなる折り目のない冊子(副冊子)2Cが挿し込まれた状態で同時に形成されることになる。
なお、この折込時には、案内機構及びこれにそなえられる保持機構により、第2のシート2Aを確実に第1のシート1Aに重合させることができ、主冊子1Bの中に、副冊子2Bを挿し込んだ状態に確実に同時形成することができる。
<概要構成>
図10を参照して本発明の第2実施形態に係る複合折機を説明する。
本実施形態では、第1実施形態の第2の搬送ルート,断裁横折装置25,26,27及び排紙装置28〜30等を省略したもので、他は第1実施形態と同様に構成される。なお、図10において図1と同符号は同様な部材を示す。
このような構成によれば、両出しはできず片出しのみとなるが、第1実施形態と同様にの作用効果を得ることができる。
なお、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、上記の実施形態に対して種々変形を加えて実施することができる。
例えば、新聞輪転機に限らず種々の印刷機に適用できる。
2 ウェブ群(第2のウェブ群、第2ウェブ)
1B,2B 折帖(冊子)
10 第1のフォーマ
10a ニップローラ
11 断裁横折装置(第1の断裁横折装置)
11A 断裁横折装置(第2の断裁横折装置)
12,25 折胴
12a 折ブレード
12b 針
13 第1断裁胴
13a 鋸刃
14,27 折込ローラ
15,28 羽根車
16,29,30 排紙コンベア
20 第2のフォーマ
20a ニップローラ
20b ガイドロール
21 断裁装置
22 第2断裁胴
23 受け胴
24 搬送ベルト装置
24a,24b 搬送ベルト
24c ガイドロール
31 爪装置(爪)
31b,31b´ ピン
31a,31a´ 揺動爪
31c,31c´ 爪部
31d,31d´ 受け面
31e 差し込み部材
32 針
33 ニップローラ
34 コロ
35 吸引機構
100 新聞輪転機
101 ウェブ(連続紙)
101a ウェブローラ(巻取紙)
111 給紙部
112 インフィード部
113 印刷部
114 ウェブパス部
115 折加工部
115a,115b フォーマ(三角板)
T1〜T6 印刷ユニット
Claims (15)
- 第1断裁胴,折胴及び折込ローラを有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする断裁横折装置と、
第2断裁胴及び受け胴を有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を断裁する断裁装置と、
前記断裁装置により断裁された前記第2のウェブ群である第2のシート群を前記断裁横折装置に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送された前記第2のシート群を、前記断裁横折装置の前記折胴外周に送給された前記第1のウェブ群と前記折胴外周との間に送り込んで前記第1のウェブ群と共に前記折胴外周に巻き付ける案内機構とをそなえ、
前記断裁横折装置は、前記第1断裁胴により断裁された前記第1のウェブ群である第1のシート群と前記第2のシート群とを互いにに重合させた状態で、前記折胴及び前記折込ローラによって横折りする
ことを特徴とする、複合折機。 - 前記第2のシート群の断裁長さは前記第1のシート群の断裁長さよりも短い
ことを特徴とする、請求項1記載の複合折機。 - 前記断裁装置は、前記第2のシート群の断裁長さを調整可能に構成され、
前記搬送装置は、前記第2のシート群を前記断裁長さに応じた速度に速度変更して前記断裁横折装置に搬送する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の複合折機。 - 前記搬送装置は、互いに対向して配置され、前記第2のシート群を挟持しながら搬送する一対の搬送ベルトを有する搬送ベルト装置である
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の複合折機。 - 前記案内機構は、前記第1のウェブ群と前記折胴外周との間に送り込まれる前記第2のシート群を、前記折胴外周に保持する保持機構をそなえている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の複合折機。 - 前記保持機構は、前記第2のシート群を爪によって把持する機構を有している
ことを特徴とする、請求項5記載の複合折機。 - 前記保持機構は、前記第2のシート群に針を差し込んで保持する機構を有している
ことを特徴とする、請求項5記載の複合折機。 - 前記第2のシート群に差し込まれる前記針は、前記第1のシート群を前記折胴外周に保持するための針が兼用される
ことを特徴とする、請求項7記載の複合折機。 - 前記保持機構は、前記第2のシート群を前記折胴外周に圧接するニップローラを有している
ことを特徴とする、請求項5記載の複合折機。 - 前記保持機構は、前記針によって保持された前記第2のシート群を前記折胴外周に圧接するニップローラを有している
ことを特徴とする、請求項7又は8記載の複合折機。 - 前記保持機構は、前記折胴外周面の内部に吸引部を有し、前記第2のシート群を前記折胴外周面吸引して保持する吸引機構を有している
ことを特徴とする、請求項5記載の複合折機。 - 前記搬送装置は、互いに対向して配置され、前記第2のシート群を挟持しながら搬送する一対の搬送ベルトを有する搬送ベルト装置であって、
前記案内機構は、前記折胴外周にクリアランスをもって接近して配置され、前記搬送ベルト装置の前記折胴外周を向く一方の搬送ベルトと対向して設けられ前記一方の搬送ベルトと同期して回転可能なコロを有し、前記一方の搬送ベルトと前記コロとの間で前記第2のシート群を挟持しながら前記第1のウェブ群と前記折胴外周との間に送り込む
ことを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の複合折機。 - 前記案内機構には、前記第2のシート群を前記第1のウェブ群に対して位相調整して前記第1のウェブ群と前記折胴外周との間に送り込む位相調整機構を有している
ことを特徴とする、請求項1〜12の何れか1項に記載の複合折機。 - 請求項1〜13の何れか1項に記載の複合折機を備えた印刷機であって、
前記の前記断裁横折装置である第1の断裁横折装置とは別の第2の断裁横折装置と、
前記第1の断裁横折装置の下流に配置された第1の排紙装置と、
前記第2の断裁横折装置の下流に配置された第2の排紙装置と、をそなえると共に、
印刷された前記第2のウェブ群を前記第1の断裁装置に導く第1の搬送ルートと、前記第2のウェブ群を前記第2の断裁横折装置に導く第2の搬送ルートとをそなえている
ことを特徴とする、複合折機を備えた印刷機。 - 印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を、第1の断裁長さに断裁し横折りして第1の冊子を形成する際に、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を、前記第1の断裁長さ以下の第2の断裁長さに断裁し横折りしてなる第2の冊子が挿し込まれた状態に折り込む複合折方法であって、
前記第2のウェブ群を予め前記第2の断裁長さの第2のシート群に断裁する第1のステップと、
断裁された前記第2のシート群を、前記第1のウェブ群を断裁するための折胴に案内する第2のステップと、
前記折胴に前記第1のウェブ群を巻き付ける際に、前記第2のシート群を前記折胴外周と前記第1のウェブ群との間に挿し込む第3のステップと、
前記折胴外周に前記第1のウェブ群と前記第2のシート群とを保持して、前記折胴と共に回転させて前記第1のウェブ群を断裁胴により前記第1の断裁長さの第1のシート群に断裁する第4のステップと、
重合状態の前記第1のシート群と前記第2のシート群とを、前記折胴から折込ローラに送って同時に横折りする第5のステップと、をそなえている
ことを特徴とする、複合折方法。
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