JP5102096B2 - 撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置 - Google Patents

撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、被写体の像を結像させる撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置に関するものである。
従来より、車載用、携帯電話用、監視用等の撮像装置に用いられる小型化、軽量化された高い耐候性を持つ広角の撮像レンズが知られている。このような撮像レンズは、CCD素子やCMOS素子等の撮像素子の受光面上に被写体となる物体の像を結像させるものである(特許文献1参照)。また、4枚のレンズで構成した、小型化および軽量化を狙った広角の撮像レンズも知られている(特許文献2、3参照)。
特開2006−259704号公報 特開2007−264676号公報 特開2005−227426号公報
ところで、近年、CCD素子やCMOS素子等の撮像素子の小型化、高画素数化が急速に進んでいる。これにともない、車載用、携帯電話用、監視用等の撮像装置に用いられる撮像レンズをさらに広角化、小型化するとともに収差を小さくしたいという要請がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、広角化および小型化するとともに光学性能を高めることができる撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の撮像レンズは、物体側から順に、負のパワーを持つ第1レンズ、負のパワーを持つ第2レンズ、正のパワーを持つ第3レンズ、絞り、および正のパワーを持つ第4レンズからなり、前記第2レンズ、第3レンズ、および第4レンズが、各レンズの少なくとも1つのレンズ面が非球面をなすものであり、前記第4レンズの物体側のレンズ面は凹面をなすものであり、以下の条件式(1、条件式(2−2)、条件式(4)を同時に満足することを特徴とするものである。
2.98≦(D4+D5)/f<5.5 ・・・(1
νd3<32 ・・・(2−2)
0.01<|f12/f34|<0.5 ・・・(4)
ただし、
D4:前記第2レンズと第3レンズの間の空気間隔
D5:前記第3レンズの中心肉厚
f:前記撮像レンズ全系の焦点距離
νd3:第3レンズのd線に対するアッベ数
f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離
f34:第3レンズと第4レンズの合成焦点距離
前記第2レンズの物体側のレンズ面は、このレンズ面の有効径内に少なくとも1つの変曲点を持ち、このレンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い、もしくは、このレンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は凹面をなすものとすることが望ましい。
前記第1レンズは、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであり、前記第2レンズは、物体側のレンズ面が非球面をなし、このレンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い、もしくは、このレンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部において負のパワーを持つものであり、前記第3レンズは、物体側のレンズ面が非球面をなすものであり、前記第4レンズは、像側のレンズ面が非球面をなすものであり、前記第3レンズと前記第4レンズとの間に絞りを有するものであることが望ましい。
記第3レンズは、この第3レンズのd線に対するアッベ数νd3が以下の条件式(2)を満足する材料で形成されたものとすることが望ましい。
νd3<45 ・・・(2)
前記第3レンズは、この第3レンズの焦点距離f3が以下の条件式(3)を満足するものとすることが望ましい。
1.0<f3/f<3.0 ・・・(3)
前記第2レンズの像側のレンズ面は、このレンズ面の中心部が凹面をなし有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが弱いものとすることが望ましい。
前記第3レンズの物体側のレンズ面は、このレンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱いものとすることが望ましい。
前記第3レンズの像側のレンズ面は、このレンズ面の中心部のパワーよりも有効径周縁部のパワーの方が弱いものとすることが望ましい。
前記第4レンズの物体側のレンズ面は、このレンズ面の中心部が凹面をなし有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが強いものとすることが望ましい。
前記第4レンズの像側のレンズ面は、このレンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱いものとすることが望ましい。
記第1レンズの物体側のレンズ面から前記撮像レンズの結像面までの距離Lは、以下の条件式(5)を満足するものとすることが望ましい。
7<L/f<16 ・・・(5)
本発明の撮像装置は、第1の撮像レンズまたは第2の撮像レンズと、その撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。
なお、「正のパワーを持つレンズ」および「負のパワーを持つレンズ」は、少なくとも近軸上でのパワーを規定するものである。
「レンズ面の有効光線径」は、レンズ面を通る有効な光線のうちの最も外側(光軸から最も離れた位置)を通る光線とそのレンズ面との交点が描く円の直径を意味する。なお、上記レンズ面を通る有効な光線は、被写体の像の結像に用いられる光線である。
ここでは、レンズ面の有効光線径とレンズ面の有効径とは一致する。
なお、有効径周縁部は、各レンズの有効径内を通過する全光線のうち最も外側を通る光線が各レンズ面と交わる点からなる部位である。
また、「レンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも正のパワーが弱い」とは、有効径周縁部も中心部と同様に凸面をなし、この中心部の曲率半径の値の絶対値よりも有効径周縁部の曲率半径の値の絶対値の方が大きい場合を意味する。
また、「レンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部では負のパワーを持つ」とは、レンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は凹面をなす場合を意味する。
さらに、「レンズ面の中心部は凹面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも負のパワーが弱い」とは、有効径周縁部も中心部と同様に凹面をなし、この中心部の曲率半径の値の絶対値よりも有効径周縁部の曲率半径の値の絶対値の方が大きい場合を意味する。
また、「レンズ面の中心部は凹面をなし有効径周縁部では正のパワーを持つ」とは、レンズ面の中心部が凹面をなし有効径周縁部は凸面をなす場合を意味する。
「レンズ面の中心部のパワーよりも有効径周縁部のパワーの方が弱い」とは、有効径周縁部も中心部と同様に凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い場合、または、有効径周縁部も中心部と同様に凹面をなし、有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが弱い場合を意味するものである。
「レンズ面の中心部は凹面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも負のパワーが強い」とは、有効径周縁部も中心部と同様に凹面をなし、この中心部の曲率半径の絶対値よりも有効径周縁部の曲率半径の絶対値の方が小さい場合を意味する。
なお、中心部の曲率半径は、レンズ面が光軸と交わる位置におけるレンズ面の曲率半径を意味する。
また、曲率半径の値を絶対値で示す理由は、曲率半径の大小関係を明確にするためである。
本発明の第1の撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置によれば、物体側から順に、負のパワーを持つ第1レンズ、負のパワーを持つ第2レンズ、正のパワーを持つ第3レンズ、絞り、および正のパワーを持つ第4レンズからなり、第2レンズ、第3レンズ、および第4レンズを、各レンズの少なくとも1つのレンズ面が非球面をなすものとし、第4レンズの物体側のレンズ面を凹面をなすものとし、条件式(1):2.98≦(D4+D5)/f<5.5、条件式(2−2): νd3<32、条件式(4): 0.01<|f12/f34|<0.5を同時に満足するようにしたので、収差を良好に補正でき高い解像性能が得られるとともに、バックフォーカスを大きくすることができる。
最も物体側に負の第1レンズ、第2レンズを配置することで、大きな画角で入射してきた光線をとらえることができ、広角化することが可能となる。第2レンズの少なくとも片側の面を非球面とすることで、諸収差を良好に補正することが可能であると共に、レンズ系を小型化することが可能となる。第2レンズでは、軸上光線と軸外光線が分離されているため、このレンズを非球面とすると収差の補正上有利であり、ディストーションの補正も比較的容易である。
なお、第1レンズも軸上光線と軸外光線とが分離されているが、レンズ系の最も物体側に配置される第1レンズL1の材質としては後述のようにガラス材料を用いることが好ましい。また、第1レンズはレンズ系の中で最も大口径のレンズとなっている。これらの事情から、プラスチック材質を適用しやすい第2レンズを非球面レンズとすることとがレンズの製作上および収差補正上好ましい。
また、第3レンズ、第4レンズを共に少なくとも片側の面が非球面である正のパワーを持つレンズとし、第3レンズと第4レンズの間に絞りを配置することで、像面湾曲、コマ収差を良好に補正すると共にレンズ系を小型化することが可能となる。
最も物体側に、負の第1レンズ、第2レンズを配置することで、大きな画角で入射してきた光線をとらえることができ、広角化することが可能となる。
また、第1レンズを物体側に負のパワーを持ち像側に凹面を向けたメニスカスレンズとすることで、ペッツバール和を小さくすることができ、広い画角全域にわたって像面湾曲を補正することが可能となる。
また、第2レンズの少なくとも片側の面を非球面とすることで、諸収差を良好に補正することが可能であると共に、レンズ系を小型化することが可能となる。第2レンズでは、軸上光線と軸外光線が分離されているため、このレンズを非球面とすると収差の補正上有利であり、ディストーションの補正も比較的容易である。
なお、第1レンズも軸上光線と軸外光線とが分離されているが、レンズ系の最も物体側に配置される第1レンズの材質としては後述のようにガラス材料を用いることが好ましい。また、第1レンズはレンズ系の中で最も大口径のレンズとなっている。これらの事情から、プラスチック材質を適用しやすい第2レンズを非球面レンズとすることがレンズの製作上および収差補正上好ましい。
第2レンズ物体側の面を非球面とすることで、レンズ系を小型化、広角化することが容易となる。また、第2レンズ物体側の面をレンズ面中心部が凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い、もしくは、このレンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部において負のパワーを持つ面とすることで、レンズ系を小型化、広角化することが容易となると共に、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
また、第3レンズ、第4レンズを共に少なくとも片側の面が非球面である正のパワーを持つレンズとし、第3レンズと第4レンズの間に絞りを配置することで、像面湾曲、コマ収差を良好に補正すると共にレンズ系を小型化することが可能となる。
第3レンズ物体側の面を非球面とすることで、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
第4レンズ像側の面を非球面とすることで、像面湾曲とコマ収差を良好に補正することが可能となる。
以下、本発明の撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の撮像レンズを用いた撮像装置の概略構成を示す断面図、図2は図1に対して説明のための補助線等を加えた図である。
図示の撮像レンズ20は、戸外において周囲の状況を撮影するための車載用や防犯用の撮像装置に用いられる広角の撮像レンズであり、CCDやCMOS等からなる撮像素子10の受光面Jk上に被写体の像を結像させるものである。この撮像素子10は、撮像レンズ20により形成される光学像を電気信号に変換して、この光学像を示す画像信号を得るものである。
<撮像レンズの基本構成およびその作用、効果について>
はじめに、撮像レンズ20の基本構成について説明する。撮像レンズ20は、光軸Z1に沿って物体側から、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、開口絞りSt、第4レンズL4、光学部材Cg1をこの順に備えている。
なお、ここでは、第1レンズL1〜第4レンズL4の各レンズが単レンズである場合について説明するが、これらのレンズは単レンズに限るものではなく接合レンズ等であってもよい。
この撮像レンズ20を通して被写体である物体を表す像が結像される結像面R12には、上記のように撮像素子10の受光面Jkが配置されている。
また、撮像レンズを撮像装置に適用する際には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、カバーガラスや、ローパスフィルタまたは赤外線カットフィルタ等を配置することが好ましく、図1ではこれらを想定した平行平板状の光学部材Cg1をレンズ系と撮像素子10との間に配置した例を示している。
なお、レンズ系と撮像素子との間にローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等を配置する代わりに、第1レンズL1〜第4レンズL4のうちの隣り合うレンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよい。あるいは、第1レンズL1〜第4レンズL4のいずれかのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を奏するコーティングを施してもよい。
なお、図1中の符号R1〜R12は以下の構成要素を指している。すなわち、R1とR2は第1レンズL1の物体側のレンズ面と像側のレンズ面、R3とR4は第2レンズL2の物体側のレンズ面と像側のレンズ面、R5とR6は第3レンズL3の物体側のレンズ面と像側のレンズ面、R7は開口絞りStの位置、R8とR9は第4レンズL4の物体側のレンズ面と像側のレンズ面、R10とR11は光学部材Cg1の物体側の表面と像側の表面、R12は上記のように撮像レンズ20の結像面Jkを示している。
また、レンズ面R1〜R6、レンズ面R8〜R12それぞれは、光軸と交わる中心部から有効径周縁部に亘って滑らかにつながる曲面で形成されたものであり、段差等の不連続な領域を有するものではない。
撮像レンズ20は、第1レンズL1が負のパワーを持ち、第2レンズL2が負のパワーを持ち、第3レンズL3が正のパワーを持ち、第4レンズL4が正のパワーを持つものである。
さらに、この撮像レンズ20は、第2レンズL2、第3レンズL3、および第4レンズL4が、各レンズの少なくとも1つのレンズ面が非球面をなすものである。また、第2レンズと第3レンズの間の空気間隔D4、第3レンズの中心肉厚D5、撮像レンズ全系の焦点距離fが、条件式(1):2.4<(D4+D5)/f<5.5を満足するものである。
このように条件式(1)等を満足するように構成した撮像レンズ20は、球面収差、歪曲収差、コマ収差を良好に補正することができ、バックフォーカス距離が長くとれる。さらに、画角を大きくすることができるので十分な光学性能が得られる。
なお、バックフォーカス距離は、第4レンズL4の像側のレンズ面R9から結像面R12までの距離(空気換算長)である。
(D4+D5)/fの値が条件式(1)の上限を上回るようにすると、物体側に配置された第1レンズL1の径が大きくなり、かつ撮像レンズの全長も長くなってしまうので、小型化が難しくなる。
一方、(D4+D5)/fの値が条件式(1)の下限を下回るようにすると、球面収差、コマ収差が良好に補正できなくなり、明るい(F値の小さい)レンズ系とすることが困難になる。
また、上記撮像レンズ20は以下のように構成されたものでもある。
すなわち、撮像レンズ20は、光軸Z1に沿って物体側から、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、開口絞りSt、第4レンズL4をこの順に備えており、第1レンズL1は負のパワーを持ち像側(図中矢印+Z方向の側)に凹面を向けたメニスカスレンズである。
第2レンズL2は、物体側(図中矢印−Z方向の側)のレンズ面R3が非球面をなし、このレンズ面R3の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱いか、もしくはこのレンズ面R3の中心部が凸面をなし有効径周縁部において負のパワーを持つものである。第3レンズL3は、正のパワーを持ち、物体側のレンズ面R5が非球面をなすものである。第4レンズL4は、正のパワーを持ち、像側のレンズ面R9が非球面をなす。
なお、レンズ面の中心部は、レンズ面と光軸とが交わるレンズ面上の部位である。
以下に、「レンズ面R3の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い」という意味について説明するが、詳しくは、後述するレンズ面R5について同様の説明を行う際に、図2を参照して解説する。なお、上記レンズ面R5以外のレンズ面については、説明で使用する符号の図示は省略する。
上記「レンズ面R3の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い構成(以後、レンズ面R3の構成例ともいう)」は、以下のような構成である。
すなわち、中心部が凸面をなす(正のパワーを持つ)レンズ面R3の有効径周縁部上の点X3における法線H3と光軸Z1とが交わる点を交点P3とし、点X3と交点P3とを結ぶ線分X3−P3の長さを点X3におけるレンズ面R3の曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R3と光軸Z1との交点を中心部C3とする。このように定めたときに、上記レンズ面R3の構成例は、レンズ面R3が光軸Z1上(中心部C3)で凸面をなし(正のパワー)を持ち、レンズ面R3の中心部C3における曲率の中心E3および上記交点P3が両方共に、中心部C3より像側にあり、かつ、線分X3−P3の長さ(レンズ面R3の点X3での曲率半径R3xの絶対値)がレンズ面R3の中心部C3での曲率半径R3cの絶対値より大きくなるようにしたものである。
また、レンズ面R3の中心部が凸面をなし有効径周縁部で負のパワーを持つとは、レンズ面R3上の中心部C3における曲率の中心E3が中心部C3より像側にあり、上記交点P3が中心部C3より物体側にあることを意味する。
第2レンズ物体側の面R3を非球面とし、このレンズ面の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱いか、もしくはこのレンズ面R3の中心部が凸面をなし有効径周縁部において負のパワーを持つものとすることで、レンズ系を小型化、広角化することが容易となると共に、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
本発明の撮像レンズは、上記2種類の基本構成のいずれか1つを満足するものであってもよいし、上記2種類の基本構成の両方を満足するものであってもよい。
上記撮像レンズの備える基本構成によれば、撮像レンズを広角化および小型化するとともにこの撮像レンズの光学性能を高めることができる。
<撮像レンズの基本構成をさらに限定する構成およびその作用、効果について>
次に、この撮像レンズ20の備える上記基本構成をさらに限定する構成要素およびその作用、効果について説明する。なお、基本構成をさらに限定するこれらの構成要素は本発明の撮像レンズにとって必須の構成ではない。
《上記基本構成を条件式により限定する構成とその作用、効果について》
はじめに、撮像レンズの基本構成をさらに限定する、以下の条件式(2)〜(12)とその作用、効果について説明する。なお、本願発明の撮像レンズは、条件式(2)〜(12)のうちの1つのみを満足するものとしてもよいし、あるいは、条件式(2)〜(12)のうちの2つ以上の組合わせを満足するものとしてもよい。
また、条件式(2)〜(12)中に記号で示す各パラメータの意味をまとめて以下に示す。
f:撮像レンズ全系の焦点距離、すなわち第1レンズL1〜第4レンズL4の合成焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
f3:第3レンズの焦点距離
f12:第1レンズ、第2レンズの合成焦点距離
f34:第3レンズ、第4レンズの合成焦点距離
D1:第1レンズの中心肉厚
D3:第2レンズの中心肉厚
D4:第2レンズと第3レンズとの空気間隔
D5:第3レンズの中心肉厚
D7:開口絞りと第4レンズとの空気間隔
R4c:第2レンズの像側のレンズ面の中心部の曲率半径
νd3:第3レンズのd線に対するアッベ数
L:第1レンズの物体側のレンズ面から結像面までの距離
ただし、上記距離Lの値は、バックフォーカス距離分を空気換算長で示す値と、上記距離Lの値のうちのバックフォーカス距離分以外を実長で示す値とを加算した値である。
なお、バックフォーカス距離Bfは、第4レンズL4の像側のレンズ面R9から結像面R12までの距離(空気換算長)である。
N1:第1レンズのd線に対する屈折率
ED:第1レンズL1の像側のレンズ面R2の有効光線径、すなわち第1レンズL1の像側のレンズ面R2を通る光線のうちの最も外側を通る光線V1とそのレンズ面R2との交点が描く円の直径である(図2参照)。
なお、「レンズ面の有効光線径」は、レンズ面を通る有効な光線のうちの最も外側(光軸から最も離れた位置)を通る光線とそのレンズ面との交点が描く円の直径を意味する。なお、上記レンズ面を通る有効な光線は、被写体の像の結像に用いられる光線である。
ここでは、レンズ面の有効光線径とレンズ面の有効径とは一致する。
また、上述の「レンズ面の有効径周縁部」は、レンズ面を通る有効な光線のうち最も外側を通る光線と交わるレンズ面上の各点からなる部位であり、有効径の円周上を意味する。
◇条件式(2):νd3<45は、倍率の色収差の補正等に関連するものである。
条件式(2)を満足するようにすれば、倍率の色収差を良好に補正することが容易となる。
しかしながら、条件式(2)の範囲を外れるようにすると、倍率の色収差の補正が困難となる。
倍率の色収差をさらに良好に補正するためには、第3レンズのd線に対するアッベ数νd3が、以下の条件式(2−2)を満足するようにすればよい。
νd3<32 ・・・(2−2)
さらに、倍率の色収差を最小限に抑えるためには、第3レンズのd線に対するアッベ数νd3が、以下の条件式(2−3)を満足するようにすればよい。
νd3<28 ・・・(2−3)
なお、第1レンズ、第2レンズ、第4レンズを形成する各光学材料のd線に対するアッベ数を40以上とすることが望ましい。そのようにすることにより、色収差の発生を抑え、良好な解像性能を得ることが可能となる。
後述の実施例3、5、および参考例6では、第3レンズL3を形成する光学材料として帝人化成株式会社製ポリカーボネイト樹脂、パンライト(登録商標)SP-1516(同社製品名、なお「パンライト(登録商標)」は同社登録商標)を使用している。この材料は、d線に対する屈折率が1.60以上であり、d線に対するアッベ数が25.5と小さく、さらに光学歪みが小さいという特徴がある。
第3レンズL3にこの材料を使用することで、倍率の色収差を良好に補正すると同時に、樹脂材料の成型時に生ずる歪みの発生も最小限に抑えることができる。本発明の撮像レンズを、例えば100万画素を超えるような高画素の撮像素子用の撮像レンズとして使用することにより、物体を表す良好な画像を得ることが可能となる。
◇条件式(3):1.0<f3/f<3.0は、収差の補正や組立性等に関連するものである。
条件式(3)を満足するようにレンズ系を構成すれば、倍率の色収差の補正、およびレンズの組み立てを容易に行うことができる。
しかしながら、f3/fの値が条件式(3)の上限を上回るようにレンズ系を構成すると、第3レンズのパワーが弱くなり、倍率の色収差の補正が困難となる。
一方、f3/fの値が条件式(3)の下限を下回るようレンズ系を構成にすると、第3レンズのパワーが強くなりすぎて偏心に対する感度が高くなってしまい、レンズの組立てが難しくなる。
◇条件式(4):0.01<|f12/f34|<0.5は、収差の補正等に関連するものである。
条件式(4)を満足するようにレンズ系を構成すれば、像面湾曲やコマ収差の補正を容易に行なうことができる。
しかしながら、|f12/f34|の値を条件式(4)の上限を上回るようにすると、広角化が難しくなると同時に像面湾曲が大きくなり、良好な像を得ることが難しくなる。
一方、|f12/f34|の値を条件式(4)の下限を下回るようにすると、広角化は容易に達成できるがコマ収差が増大してしまい、周辺で良好な像を得ることが困難となる。
◇条件式(5):7<L/f<16は、小型化と広角化等に関連するものである。
条件式(5)を満足するようにレンズ系を構成すれば、小型化と同時に広角化を達成することが可能となる。
しかしながら、L/fの値を条件式(5)の上限を上回るようにすると、広角化は容易に達成できるが撮像レンズのサイズが大型化してしまう。
一方、L/fの値を条件式(5)の下限を下回るようにすると、撮像レンズのサイズを小型化することはできるが、広角化を達成することが困難となる。
◇条件式(6):1.70<N1<1.90は、収差の補正等に関連するものである。なお、N1は、上記のように第1レンズのd線に対する屈折率である。
条件式(6)を満足するようにレンズ系を構成すれば、色収差およびディストーションの補正を容易に行なうことができる。
しかしながら、N1の値を条件式(6)の上限を上回るようにすると、レンズ部材のアッベ数が小さくなり、色収差が大きくなってしまう。また、レンズ部材のコストも高くなり撮像レンズのコストアップの原因となってしまう。
一方、N1の値を条件式(6)の下限を下回るようにすると、広角化を達成するために物体側の面の曲率を大きくしなければならなくなってしまいディストーションを良好に補正することが困難となる。
◇条件式(7):1.5<ED/R4c<1.90は、加工性と収差の補正等に関連するものである。
条件式(7)を満足するようにレンズ系を構成すれば、良好な加工性と良好なディストーションの補正を両立させることができる。
しかしながら、ED/R4cの値を条件式(7)の上限を上回るようにすると、第2レンズの像側のレンズ面R4が半球に近くなり加工が困難となるため、撮像レンズの製造コストが増大してしまう。
一方、ED/R4cの値を条件式(7)の下限を下回るようにすると、第2レンズの加工は容易だが、ディストーションを良好に補正することができない。
◇条件式(8):−2.0<f2/f<−1.0は、収差の補正と広角化等に関連するものである。
条件式(8)を満足するようにレンズ系を構成すれば、広角化と良好な球面収差の補正とを両立させることができる。
しかしながら、f2/fの値を条件式(8)の上限を上回るようにすると、球面収差を良好に補正することが困難となる。
一方、f2/fの値を条件式(8)の下限を下回るようにすると、第2レンズの負のパワーが弱くなり、広角化が困難となる。
◇条件式(9):0.50<D3/f<1.5は、撮像レンズのサイズや加工性等に関連するものである。
条件式(9)を満足するようにレンズ系を構成すれば、収差の低下を抑制しつつ第2レンズL2の良好な加工性と小型化を両立させることができる。
しかしながら、D3/fの値を条件式(9)の上限を上回るようにすると、レンズ系が大型化してしまい小型化の目的を達成できなくなる。また、レンズ系の大型化を防ごうとすると、第2レンズL2の像側のレンズ面R4の非球面形状の自由度が制限されディストーションの補正が不十分となる。
一方、D3/fの値を条件式(9)の下限を下回るようにすると、第2レンズL2の中心肉厚が小さくなりすぎて加工が困難となり、撮像レンズの製造コストが増大する。
◇条件式(10):0.50<D1/fは、耐衝撃性等に関連するものである。
条件式(10)を満足するようにレンズ系を構成すると、例えば車載などの用途で用いられる場合の第1レンズの耐衝撃性を容易に向上させることができる。
D1/fの値を条件式(10)の下限を下回るようにすると、第1レンズが薄くなり割れやすくなる。
◇条件式(11):0.50<D4/f<2.0は、収差の補正に関連するものである。
条件式(11)を満足するようにレンズ系を構成すれば、色収差の補正を容易に行なうことができる。
しかしながら、D4/fの値を条件式(11)の上限を上回るようにすると、レンズ系のサイズが増大したり色収差の補正が困難となる。
一方、D4/fの値を条件式(11)の下限を下回るようにすると、色収差は良好に補正可能だが、第2レンズL2の像側のレンズ面と第3レンズL3の物体側のレンズ面とが近接しすぎるため、第2レンズL2の像側のレンズ面R4および第3レンズL3の物体側のレンズ面R5の非球面の形状が制限されるので収差の補正が不十分となる。また、組立てが難しくなるとともに、2つのレンズ面間における反射を原因とするゴーストも発生してしまう。
◇条件式(12):0.05<D7/f<0.25は、撮像レンズのサイズやテレセントリック性に関連するものである。
条件式(12)を満足するようにレンズ系を構成すれば、レンズ系の小型化と良好なテレセントリック性をより容易に両立させることができる。
しかしながら、D7/fの値を条件式(12)の上限を上回るようにすると、レンズ系が大型化したり、レンズ系の大型化を抑えようとすると開口絞りと第3レンズとの間隔が小さくなったりする。開口絞りと第3レンズとの間隔が小さくなると、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの各レンズを通る軸上光線と軸外光線とを分離することが困難となり、収差補正上不利であり、ディストーションの補正も難しくなる。
一方、D7/fの値を条件式(12)の下限を下回るようにすると、結像面へ入射する光線の入射角を小さく抑えることが困難となり、いわゆるテレセントリック性のよいレンズ系の形成が困難となる。
《上記基本構成を限定するその他の構成要素とその作用、効果について》
以下、撮像レンズを限定する上記条件式以外の構成要素、およびその作用、効果について説明する。
◇第1レンズに関する構成要素の限定について
例えば車載カメラや監視カメラのような厳しい環境下で使用される撮像レンズは、第1レンズとして耐水性、耐酸性、耐薬品性等が良い材質を用いることが望ましい。
第1レンズを形成するための材料として、日本光学硝子工業会規格の粉末法耐水性が1級から4級の材料を用いることが望ましい。
また、第1レンズを形成するための材料として、日本光学硝子工業会規格の粉末法耐酸性が1級から4級の材料を用いることが望ましい。
また、第1レンズを形成する材料として、堅い材質を用いることが望ましい。例えば、第1レンズの形成材料としてガラス材料を用いることが望ましく、透明なセラミックス材料を用いてもよい。
第1レンズL1をガラスレンズとすることで、耐候性が高く割れにくい撮像レンズを作製することができる。
なお、第1レンズL1はガラス球面レンズとする場合に限らず、この第1レンズL1の片側のレンズ面もしくは両側のレンズ面を非球面で構成するようにしてもよい。第1レンズL1を非球面ガラスレンズとすることで、耐水性、耐酸性、耐薬品性等に優れ、かつ諸収差をさらに良好に補正することが可能な撮像レンズを形成することができる。
第1レンズより物体側にレンズを保護するカバーガラスを配置するか、もしくは第1レンズ物体側のレンズ面に耐候性を高めるハードコート、ガラス質の薄膜のようなものを配置してもよい。
第1レンズよりも物体側にカバーガラス等を配置し、第1レンズが外部環境の影響を受け難い構成とした場合には、第1レンズはプラスチック非球面レンズとすることができる。第1レンズをプラスチック非球面レンズとした場合には、像面湾曲、ディストーションをさらに良好に補正することが可能となる。
◇第2レンズに関する構成要素の限定について
第2レンズL2の像側のレンズ面R4も非球面とすることが望ましい。
このレンズ面R4は、中心部が凹面をなし、有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが弱くなっていることが望ましい。
上記「レンズ面R4の中心部が凹面をなし、有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが弱い構成(以後、レンズ面R4の構成例ともいう)」は、以下のような構成である。
すなわち、中心部が凹面をなす(負のパワーを持つ)レンズ面R4の有効径周縁部上の点X4における法線H4と光軸Z1とが交わる点を交点P4とし、点X4と交点P4とを結ぶ線分X4−P4の長さをレンズ面R4の点X4における曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R4と光軸Z1との交点を中心部C4とする。このように定めたときに、上記レンズ面R4の構成例は、レンズ面R4が光軸Z1上(中心部C4)で凹面をなし(負のパワーを持ち)、レンズ面R4の中心部C4における曲率の中心E4および上記交点P4が両方共に、中心部C4より像側にあり、かつ、線分X4−P4の長さ(レンズ面R4の点X4での曲率半径R4xの絶対値)がレンズ面R4の中心部C4での曲率半径R4cの絶対値より大きなるようにしたものである。
上記のように、レンズ面R4を、中心部C4が凹面をなし(負のパワーを持ち)、有効径周縁部では中心部C4よりも負のパワーを弱くすることで、周辺の光線を急激に曲げることなく集光させることができるため、ディストーションを良好に補正することが可能となる。
また、第2レンズL2の物体側のレンズ面R3を、このレンズ面R3の有効径内に少なくとも1つの変曲点を持つものとし、レンズ面R3の中心部C3が凸面をなし有効径周縁部X3は中心部よりも正のパワーを弱くしたり、あるいは、レンズ面R3の中心部C3が凸面をなし有効径周縁部X3は凹面をなすようにしてもよい。
第2レンズ物体側の面R3を非球面とし、このレンズ面R3の有効径内に少なくとも1つの変曲点を持つものとし、レンズ面R3の中心部C3が凸面をなし有効径周縁部X4は中心部よりも正のパワーを弱くしたり、あるいは、レンズ面R3の中心部C43が凸面をなし有効径周縁部X3は凹面をなすようにすることで、レンズ系を小型化、広角化することが容易となると共に、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
なお、第2レンズL2の物体側のレンズ面R3の有効径周縁部上の点X3での曲率半径をR3xとし、このレンズ面R3が光軸Z1と交わる中心部C3での曲率半径をR3cとしたとき、曲率半径R3xの絶対値は曲率半径R3cの絶対値の1.2倍以上の値であることが望ましい。曲率半径R3xの絶対値を曲率半径R3cの絶対値の1.2倍以上の値とすることで、広角化を容易とすると同時に像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
また、第2レンズL2の像側のレンズ面R4の有効径周縁部上の点X4での曲率半径をR4xとし、このレンズ面R4が光軸Z1と交わる中心部C4での曲率半径をR4cとしたとき、曲率半径R4xの絶対値は曲率半径R4cの絶対値の1.5倍以上の値であることが望ましい。曲率半径R4xの絶対値を曲率半径R4cの絶対値の1.5倍以上の値とすることで、ディストーションを良好に補正することが可能となる。
◇第3レンズに関する構成要素の限定について
第3レンズL3の物体側のレンズ面R5は非球面とすることが望ましい。
このレンズ面R5は中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱くなっていることが望ましい。
図2に示すように、上記「レンズ面R5の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い構成(以後、レンズ面R5の構成例ともいう)」は、以下のような構成である。
すなわち、中心部が凸面をなす(正のパワーを持つ)レンズ面R5の有効径周縁部上の点X5における法線H5と光軸Z1とが交わる点を交点P5とし、点X5と交点P5とを結ぶ線分X5−P5の長さをレンズ面R5の点X5における曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R5と光軸Z1との交点を中心部C5とする。このように定めたときに、上記レンズ面R5の構成例は、レンズ面R5が光軸Z1上(中心部C5)で凸面をなし(正のパワーを持ち)、レンズ面R5の中心部C5における曲率の中心E5および上記交点P5が両方共に、中心部C5よりも像側にあり、かつ、線分X5−P5の長さ(レンズ面R5の点X5での曲率半径R5xの絶対値)がレンズ面R5の中心部C5での曲率半径R5cの絶対値より大きくなるようにしたものである。
なお、交点P5を中心として半径の長さを線分X5−P5の長さとする円Sp1を図中に示す。また、曲率の中心E5を中心として半径の長さを曲率半径R5cの絶対値とする円Sp2を図中に示す。
上記のように、レンズ面R5を、中心部C5が凸面をなし(正のパワーを持ち)、有効径周縁部では中心部よりも正のパワーを弱くすることで、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
第3レンズL3の像側のレンズ面R6も非球面とすることが望ましい。
このレンズ面R6は、このレンズ面R6の中心部のパワーよりもこのレンズ面R6の有効径周縁部のパワーの方が弱くなっていることが望ましい。
上記「レンズ面R6の中心部のパワーよりもこのレンズ面R6の有効径周縁部のパワーの方が弱い構成(以後、レンズ面R6の構成例ともいう)」は、以下のような構成である。
すなわち、レンズ面R6の有効径周縁部上の点X6における法線H6と光軸Z1とが交わる点を交点P6とし、点X6と交点P6とを結ぶ線分X6-P6の長さをレンズ面R6上の点X6における曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R6と光軸Z1との交点を中心部C6とする。このように定めたときに、上記レンズ面R6の構成例は、レンズ面R6の中心部C6における曲率の中心E6および交点P6が両方共に、中心部C6に対して物体側または像側にあり、かつ、線分X6-P6の長さ(レンズ面R6の点X6での曲率半径R6xの絶対値)がレンズ面R6の中心部C6における曲率半径R6cの絶対値より大きくなるようにしたものである。
上記のように、第3レンズL3の像側のレンズ面R6を、このレンズ面R6の中心部におけるパワーよりもこのレンズ面R6の有効径周縁部におけるパワーを弱くすることで、球面収差と像面湾曲とを良好に補正することが可能となる。
また、第3レンズL3の物体側のレンズ面R5の有効径周縁部上の点X5での曲率半径をR5xとし、このレンズ面R5が光軸Z1と交わる中心部C5での曲率半径をR5cとしたとき、曲率半径R5xの絶対値は曲率半径R5cの絶対値の1.2倍以上の値であることが望ましい。曲率半径R5xの絶対値を曲率半径R5cの絶対値の1.2倍以上の値とすることで、像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
◇第4レンズに関する構成要素の限定について
第4レンズL4の物体側のレンズ面R8は非球面とすることが望ましい。
このレンズ面R8は、中心部が凹面をなし、有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが強くなっていることが望ましい。
上記「レンズ面R8の中心部が凹面をなし、有効径周縁部は中心部よりも負のパワーが強い構成(以後、レンズ面R8の構成例ともいう)」は以下のような構成である。
すなわち、中心部が凹面をなす(負のパワーを持つ)レンズ面R8の有効径周縁部上の点X8の法線H8と光軸Z1とが交わる点を交点P8とし、点X8と交点P8とを結ぶ線分X8−P8の長さをレンズ面R8の点X8における曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R8と光軸Z1との交点を中心部C8とする。このように定めたときに、上記レンズ面R8の構成例は、レンズ面R8が光軸Z1上(中心部C8)で凹面をなし(負のパワーを持ち)、レンズ面R8の中心部C8点における曲率の中心E8および上記交点P8が両方共に、中心部C8より物体側にあり、かつ、線分X8−P8の長さ(レンズ面R8の点X8での曲率半径R8xの絶対値)がレンズ面R8の中心部C8点での曲率半径R8cの絶対値より小さくなるようにしたものである。
上記のように、レンズ面R8を、中心部C8が凹面をなし(負のパワーを持ち)、有効径周縁部では中心部C8よりも負のパワーを強くすることで、コマ収差を良好に補正することが可能となる。
第4レンズL4の像側のレンズ面R9は非球面とすることが望ましい。
このレンズ面R9は、中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱くなっていることが望ましい。
上記「レンズ面R9の中心部が凸面をなし、有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い構成(以後、レンズ面R9の構成例ともいう)」は以下のような構成である。
すなわち、中心部が凸面をなす(正のパワーを持つ)レンズ面R9の有効径周縁部上の点X9における法線H9と光軸Z1とが交わる点を交点P9とし、点X9と交点P9とを結ぶ線分X9−P9の長さをレンズ面R9の点X9における曲率半径の絶対値とする。また、レンズ面R9と光軸Z1との交点を中心部C9とする。このように定めたときに、上記レンズ面R9の構成例は、レンズ面R9が光軸Z1上(中心部C9)で凸面をなし(正のパワーを持ち)、レンズ面R9の中心部C9における曲率の中心E9および上記交点P9が両方共に、中心部C9より物体側にあり、かつ、線分X9−P9の長さ(レンズ面R9の点X9での曲率半径Rx9の絶対値)がレンズ面R9の中心部C9での曲率半径Rc9の絶対値より大きくなるようにしたものである。
上記のように、レンズ面R9を、中心部C9が凸面をなし、有効径周縁部では中心部C9よりも正のパワーを弱くすることで、像面湾曲とコマ収差とを良好に補正することが可能となる。
さらに、第4レンズL4の像側のレンズ面R9の有効径周縁部上の点X9での曲率半径をR9xとし、このレンズ面R9が光軸Z1と交わる中心部C9での曲率半径をR9cとしたとき、曲率半径R9xの絶対値は曲率半径R9cの絶対値の1.2倍以上の値であることが望ましい。曲率半径R9xの絶対値を曲率半径R9cの絶対値の1.2倍以上の値とすることで、球面収差と像面湾曲を良好に補正することが可能となる。
このように、第2レンズL2の物体側のレンズ面R3から第4レンズL4の像側のレンズ面R9までの各レンズ面を上記のような非球面形状とすることで、球面収差、像面湾曲、コマ収差に加えてディストーションまで良好に補正することが可能となる。
◇その他の構成要素の限定について
開口絞りStは第3レンズL3と第4レンズL4の間に配置されていることが望ましい。
開口絞りStを第3レンズL3と第4レンズL4の間に配置することでレンズ系全体を小型化することが可能となる。
この撮像レンズにおいては、第1レンズより物体側にカバーガラス等が配置されていない場合には、第1レンズL1をガラスレンズとし、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4をプラスチックレンズとすることが望ましい。
第2レンズL2〜第4レンズL4の材質をプラスチックとすることで、非球面の形状を正確に再現することができる。また、レンズ系を安価に製作することが可能となる。
第2レンズL2から第4レンズL4までの各プラスチックレンズを形成する材料として、樹脂材料に対して光の波長よりサイズの小さな粒子を混合させたいわゆるナノコンポジット材料を用いてもよい。
第1レンズL1〜第4レンズL4の各レンズは屈折率が一定の材料で形成する場合に限らず、4枚のレンズのうちのいずれか1つ以上に屈折率分布型のレンズを用いてもよい。
第2レンズL2から第4レンズL4の各レンズは、片面あるいは両面を非球面とする場合に限らず回折光学面としてもよい。すなわち第2レンズL2から第4レンズL4までのいずれか1つ以上のレンズ面に回折光学素子を形成してもよい。
第1レンズL1や第2レンズL2の有効光線径外を通過する光束は、迷光となって結像面に達し、ゴーストとなる場合があるが、第1レンズL1や第2レンズL2上の有効光線径外の領域に遮光手段である遮光板Sk1、Sk2等(図1、2参照)を設けて迷光を遮断することが望ましい。
この遮光手段は、光を遮断する板材をレンズ上の有効光線径外の領域に配置したり、遮光塗料からなる被膜をレンズ上の有効径外の領域に塗布したりする構成を採用することができる。
また、遮光手段は、必要に応じて、第1レンズL1と第2レンズL2の間の空間に配置するようにしてもよい。さらに、遮光手段は、第2レンズL2〜第4レンズL4上の有効光線径外の領域、あるいはこれらのレンズ間に配置しても良い。
このような撮像レンズでは、画角をθ、レンズ全系の焦点距離をfとし、理想像高を2f×tan(θ/2)としたときに、ディストーションが±10%以内であることが望ましい。
第2レンズから第4レンズを上述のような非球面形状とすることで、理想像高を2f×tan(θ/2)としたときに、ディストーションを±10%以内とすることが可能となる。
以上のように、本発明に係る広角の撮像レンズによれば、従来の広角の撮像レンズよりも光学性能を高めるとともに小型化することができる。
<具体的な実施例>
次に、図3〜21を参照し、本発明による実施例1〜5および参考例6の各撮像レンズに係る数値データ等についてまとめて説明する。図3〜図8は、実施例1〜5および参考例6の撮像レンズそれぞれの概略構成を示す断面図であり、図1、2中の符号と一致する図3〜8中の符号は、互に対応する構成を示している。
図9〜図14は、実施例1〜5および参考例6の撮像レンズそれぞれの基本的なデータを示す図である。各図中の上左部(図中符号(a)で示す)にレンズデータを、***部(図中符号(b)で示す)に撮像レンズの概略仕様を示す。また、下左部(図中符号(c)で示す)にレンズ面の形状(非球面の形状)を表す非球面式の各係数を示す。下右部(図中符号(e)で示す)に、各レンズ面の有効形周縁部における曲率半径の絶対値を示す。
図9〜図14の各図中の上左部のレンズデータにおいて、レンズ等の光学部材の面番号を物体側から像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号として示す。なお、これらのレンズデータには、開口絞りStの面番号(i=7)、および平行平面板である光学部材Cg1の物体側の面と像側の面の面番号(i=10、11)、結像面の面番号(i=12)等も含めて記載している。なお、レンズ面が非球面をなすものについては面番号に*印を付している。
Riはi番目(i=1、2、3、…)の面の近軸曲率半径を示し、Di(i=1、2、3、…)はi番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお、レンズデータの符号Riは、図1中のレンズ面を示す符号Ri(i=1、2、3、…)と対応している。
また、各レンズデータ中の、Ndjは物体側から像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjはj番目の光学要素のd線に対するアッベ数を示す。
また、近軸曲率半径および面間隔の単位はmmであり、近軸曲率半径は物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
なお、各非球面は下記非球面式により定義される。
Figure 0005102096
図9〜14の各図中の***部の概略仕様において、以下の各値を示す。
F値:Fno、半画角:ω、像高:IH、バックフォーカス距離:Bf(空気換算長/in Air)、第1レンズの物体側のレンズ面から結像面までの距離:L、第1レンズの像側の面の有効光線径:ED、レンズ全系の焦点距離(第1レンズ〜第4レンズの合成焦点距離):f、第1レンズの焦点距離:f1、第2レンズの焦点距離:f2、第3レンズの焦点距離:f3、第4レンズの焦点距離:f4、第1レンズ、第2レンズの合成焦点距離:f12、第3レンズ、第4レンズの合成焦点距離:f34それぞれの値を示す。
上記距離Lの値は、上述したようにバックフォーカス距離分を空気換算長で示す値と、上記距離Lの値のうちのバックフォーカス距離分以外を実長で示す値とを加算した値である。
さらに、図9〜14の各図中の下左部に、各非球面Ri(i=3,4・・・)を表す非球面式の各係数K、A3、A4、A5・・・を有効数字3桁に丸めた値を示す。
また、図9〜14の各図中の下右部に記載の「記号」の欄に示す|X3−P3|、|X4−P4|、・・・は、明細書中に記載の「点X3と交点P3とを結ぶ線分X3−P3の長さ」、「点X4と交点P4とを結ぶ線分X4−P4の長さ」、・・・に対応する記号である。
図15は、条件式(1)〜(12)の各パラメータの値を1〜の各実施例および参考例毎に示す図である。
図16〜21は、実施例1〜5および参考例6の撮像レンズそれぞれの諸収差を示す図である。図16〜21それぞれは、各実施例の撮像レンズ毎の、d線(波長587.6nm)、F線(波長486.1nm)、C線(波長656.3nm)についての収差を示している。
なお、ディストーションの図は、レンズ全系の焦点距離f、画角θ(変数扱い、0≦θ≦ω)を用いて、理想像高を2f×tan(θ/2)とし、それからのずれ量を示す。
なお、回転対象な形状をなすレンズを構成するレンズ面の有効径周縁部は、一般に、このレンズの光軸からの距離が一定な円形状をなす。この円形状の領域はレンズ面上の有効領域の縁部となる。
実施例1〜5および参考例6の基本的なデータおよび諸収差を示す図等から分かるように、本発明の広角の撮像レンズによれば、4枚のレンズそれぞれの形状や材質の最適化を図ることで、光学性能を高めるとともに小型化を実現することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各図中に示した数値に限定されず、他の値を取り得る。
本発明の撮像レンズは、第2レンズ以降に非球面を多用することで、レンズ系を小型化できるとともに安価に製作でき、さらに像面湾曲、ディストーションなどの収差をより良好に補正することが可能となる。
図22は、本発明の撮像レンズと、この撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置の1例である車載カメラを搭載した自動車を示す図である。
図22に示すように、本発明の撮像レンズを用いた車載カメラ502〜504は、自動車501に搭載して使用されるものである。この自動車501は、助手席側の側方の死角範囲を撮像するための車外用カメラである車載用カメラ502と、自動車1の後方の死角範囲を撮像するための車外用カメラである車載カメラ503と、ルームミラーの背面に取り付けられ、ドライバーと同じ前方の視野範囲を撮影するための車内用カメラである車載カメラ504とを備えている。
本発明の撮像レンズの概略構成を示す図 図1に対して説明のための補助線等を加えた図 実施例1の撮像レンズの概略構成を示す断面図 実施例2の撮像レンズの概略構成を示す断面図 実施例3の撮像レンズの概略構成を示す断面図 実施例4の撮像レンズの概略構成を示す断面図 実施例5の撮像レンズの概略構成を示す断面図 参考例6の撮像レンズの概略構成を示す断面図 実施例1の撮像レンズの基本的なデータを示す図 実施例2の撮像レンズの基本的なデータを示す図 実施例3の撮像レンズの基本的なデータを示す図 実施例4の撮像レンズの基本的なデータを示す図 実施例5の撮像レンズの基本的なデータを示す図 参考例6の撮像レンズの基本的なデータを示す図 条件式(1)〜(12)中の各パラメータに対応する値を各実施例および参考例毎に示す図 実施例1の撮像レンズの諸収差を示す図 実施例2の撮像レンズの諸収差を示す図 実施例3の撮像レンズの諸収差を示す図 実施例4の撮像レンズの諸収差を示す図 実施例5の撮像レンズの諸収差を示す図 参考例6の撮像レンズの諸収差を示す図 車載カメラを搭載した自動車を示す図
符号の説明
10 撮像素子
20 撮像レンズ
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ

Claims (12)

  1. 物体側から順に、負のパワーを持つ第1レンズ、負のパワーを持つ第2レンズ、正のパワーを持つ第3レンズ、絞り、および正のパワーを持つ第4レンズからなり
    前記第2レンズ、第3レンズ、および第4レンズが、各レンズの少なくとも1つのレンズ面が非球面をなすものであり、
    前記第4レンズの物体側のレンズ面は凹面をなすものであり、
    以下の条件式(1、条件式(2−2)、条件式(4)を同時に満足するものであることを特徴とする撮像レンズ。
    2.98≦(D4+D5)/f<5.5 ・・・(1
    νd3<32 ・・・(2−2)
    0.01<|f12/f34|<0.5 ・・・(4)
    ただし、
    D4:前記第2レンズと第3レンズの間の空気間隔
    D5:前記第3レンズの中心肉厚
    f:前記撮像レンズ全系の焦点距離
    νd3:第3レンズのd線に対するアッベ数
    f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離
    f34:第3レンズと第4レンズの合成焦点距離
  2. 前記第2レンズの物体側のレンズ面が、該レンズ面の有効径内に少なくとも1つの変曲点を持ち、該レンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも正のパワーが弱い、もしくは、該レンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は凹面をなすものであることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
  3. 前記第1レンズは、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであり、
    前記第2レンズは、物体側のレンズ面が非球面をなし、該レンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は中心部よりも正のパワーが弱い、もしくは、該レンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部において負のパワーを持つものであり、
    前記第3レンズは、物体側のレンズ面が非球面をなすものであり、
    前記第4レンズは、像側のレンズ面が非球面をなすものであり、
    前記第3レンズと前記第4レンズとの間に絞りを有するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
  4. 前記第3レンズのd線に対するアッベ数νd3が、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    νd3<45 ・・・(2)
  5. 前記第3レンズの焦点距離f3が、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    1.0<f3/f<3.0 ・・・(3)
  6. 前記第2レンズの像側のレンズ面が、該レンズ面の中心部が凹面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも負のパワーが弱いものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  7. 前記第3レンズの物体側のレンズ面が、該レンズ面の中心部が凸面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも正のパワーが弱いものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  8. 前記第3レンズの像側のレンズ面が、該レンズ面の中心部のパワーよりも有効径周縁部のパワーの方が弱いものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  9. 前記第4レンズの物体側のレンズ面が、該レンズ面の中心部が凹面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも負のパワーが強いものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  10. 前記第4レンズの像側のレンズ面が、該レンズ面の中心部は凸面をなし有効径周縁部は前記中心部よりも正のパワーが弱いものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  11. 前記第1レンズの物体側のレンズ面から前記撮像レンズの結像面までの距離Lが、以下の条件式(5)を満足するものであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    7<L/f<16 ・・・(5)
  12. 前記請求項1から11のいずれか1項記載の撮像レンズと、該撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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