JP5101545B2 - ワイパアーム及びワイパ - Google Patents

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本発明は、先端に連結されるワイパブレードを往復揺動運動させて払拭面を払拭するためのワイパアーム、及び該ワイパアームを備えたワイパに関する。
従来、車両に搭載されるワイパ装置は、ワイパアームの先端部にワイパブレードを回動自在に連結してなるワイパをワイパモータにて駆動して、車両のフロントガラス等の払拭面を前記ワイパブレードにて払拭する。そして、ワイパアームには、例えば特許文献1に記載されているように、ワイパモータの駆動力により往復回動される駆動軸に対してその基端部が一体回転可能に連結されるメインアームと、駆動軸の近傍に配置された従動軸に対してその基端部が可動自在に連結されるサブアームとを備えたパンタグラフ式のワイパアームがある。このワイパアームにおいては、メインアーム及びサブアームの先端部に連結部材を介してワイパブレードが回動自在に連結される。そして、駆動軸を中心としてメインアームが回動されると、該メインアームの回動に従動してサブアームが従動軸を中心として回動されるとともに、ワイパアームの回動に連動してワイパブレードのワイパアームに対する払拭姿勢が変化される。
このようなパンタグラフ式のワイパアームは、メインアーム及びサブアームの先端部に連結部材を介してワイパブレードが連結され、サブアームは、従動軸を中心としてメインアームに従動して回動される。従って、払拭面の起伏や湾曲等によるメインアームの上下動やワイパブレードの傾き(払拭面の法線に対する傾き)等に追従するように、サブアームも上下動させたり傾かせたりすることが望ましい。そして、従来、サブアームと従動軸とをボールジョイントにて連結することにより安価にサブアームを上下動及び傾斜可能とする方法が採られている。具体的には、従動軸の先端部に球体状の球体連結部が一体に設けられるとともに、該球体連結部の表面に対応した球面凹部を有するボールリテーナがサブアームの基端部にアウトサート成形等の樹脂成形により一体的に設けられる。そして、従動軸とサブアームとは、球体連結部が球面凹部内に係合されるようにボールリテーナを従動軸の先端部に組み付けることにより互いに連結され、球体連結部を中心としてサブアームの上下動及び傾斜が可能となる。
特開2008−55979号公報
しかしながら、樹脂製のボールリテーナは、従動軸に対して繰り返し回動運動されると、磨耗や劣化等によって球体連結部の球面凹部に対する係合状態が緩むことがある。そして、球体連結部の球面凹部に対する係合状態が緩むと、外力が作用した場合にボールリテーナが球体連結部から離脱する虞がある。また、払拭されて掻き集められ堆積した雪等に当たってワイパに対して外力が加わると、ボールリテーナが球体連結部から離脱する虞もある。従って、サブアームが従動軸から外れてしまう虞があり、サブアームが従動軸から外れると、メインアームに対するワイパブレードの姿勢が自由状態となってしまい、ワイパブレードにより所望の払拭範囲を払拭することが困難となってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、サブアームの従動軸からの外れを防止することができるワイパアーム及びワイパを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基端部が駆動軸に一体回転可能に連結されるメインアームと、前記駆動軸の近傍に配置された従動軸に基端部が回動自在に連結されるサブアームと、を備え、前記メインアーム及び前記サブアームの先端部に払拭面を払拭するワイパブレードが回動自在に連結され、前記メインアームの往復回動に伴って前記サブアームが従動して回動されるとともに前記メインアームの回動に連動して前記ワイパブレードの払拭姿勢を変化させるワイパアームであって、前記サブアームは、その基端部に、前記従動軸の先端部に設けられた球体状の球体連結部が係合されることにより前記サブアームを前記従動軸に回動自在に連結するボールリテーナを有し、前記メインアームは、前記ボールリテーナの前記従動軸からの離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって突出形成された抜け防止突起を有することをその要旨としている。
同構成によれば、ボールリテーナが磨耗・劣化等した状態や、雪溜り等にワイパアームが当たってサブアームに外力が作用することにより、従動軸の球体連結部からボールリテーナが抜けて外れようとした場合、即ち従動軸からボールリテーナが離脱しようとした場合、ボールリテーナはメインアームに設けられた抜け防止突起に当接する。そして、ボールリテーナは、抜け防止突起に当接するとそれ以上のボールリテーナの離脱方向の移動が該抜け防止突起によって規制されるため、サブアームの従動軸からの外れを防止することができる。また、メインアームに従動するサブアームを、球体連結部及びボールリテーナによるボールジョイントにて従動軸に回動自在に連結している。従って、ボールジョイントという安価な構成で、払拭面の起伏や曲面等によるメインアームの上下動に追従させてサブアームを上下動させたり、ワイパブレードの傾きに追従させてサブアームを傾斜させたりできる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパアームにおいて、前記抜け防止突起は、復動から往動に切り替わる下反転位置及び前記ワイパアームが格納される格納位置の少なくとも一方の位置に前記ワイパアームが位置するときに、前記離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、抜け防止突起は、下反転位置及び格納位置の少なくとも一方の位置にワイパアームが配置されたときに、ボールリテーナの従動軸からの離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナと重なって形成されている。一般的に、払拭面上に雪溜りがある場合、即ち、ワイパアームによって掻き集められた雪がワイパの停止位置又は格納位置に堆積して、ワイパが作動を続ける場合に、雪溜りとワイパアームとが当たって外力を受けやすい。そして、雪溜りから外力を受けやすい下反転位置(格納動作の無いワイパの場合は下反転位置が停止位置にもなる)及び格納位置の少なくとも一方の位置にワイパアームが位置しているとき、即ちボールリテーナが従動軸から離脱する蓋然性の高い位置にワイパアームが位置するときに、ボールリテーナの従動軸からの離脱方向の前方側で該離脱方向に同ボールリテーナと重なって抜け防止突起が形成されている。従って、ボールリテーナが従動軸から離脱する蓋然性の高い場合にサブアームの従動軸からの外れを防止することができ、サブアームと従動軸との連結の解除が抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のワイパアームにおいて、前記抜け防止突起は、前記ワイパアームの往動及び復動の各反転位置間において常に前記離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、往動から復動へ切り替わる反転位置と復動から往動へ切り替わる反転位置との各反転位置間、即ちワイパの往復回動範囲の全ての位置において、ボールリテーナの従動軸からの離脱方向の前方側に該離脱方向に同ボールリテーナと重なって抜け防止突起が常に存在するため、サブアームの従動軸からの外れが常に防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のワイパアームにおいて、前記ボールリテーナは、前記球体連結部が係合される球面凹部を備え、前記球面凹部の深さをE、前記球体連結部の半径をR、前記ボールリテーナと前記抜け防止突起との間の隙間の幅をDとすると、E−R>Dを満たすことをその要旨としている。
同構成によれば、「E−R>D」を満たすようにワイパアームが形成されることにより、ボールリテーナが従動軸から外れようとした場合であっても、球体連結部の中心が球面凹部の外に出る前にボールリテーナが抜け防止突起に当接することになるため、より確実にサブアームの従動軸からの外れを防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパアームにおいて、前記抜け防止突起は、復動から往動に切り替わる下反転位置及び前記ワイパアームが格納される格納位置の少なくとも一方の位置に前記ワイパアームが位置するときに、前記離脱方向から見て前記ボールリテーナの中心を覆うように前記ボールリテーナに重なることをその要旨としている。
同構成によれば、抜け防止突起は、雪溜りから外力を受けやすい下反転位置及び格納位置の少なくとも一方の位置にワイパアームが位置するとき、即ちボールリテーナが従動軸から離脱する蓋然性の高い位置にワイパアームが位置するときに、ボールリテーナの離脱方向から見てボールリテーナの中心を覆うように該ボールリテーナと重なる。従って、ボールリテーナが従動軸から離脱する蓋然性の高い場合にサブアームの従動軸からの外れを更に確実に防止することができ、サブアームと従動軸との連結の解除がより抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のワイパアームと、前記ワイパアームの先端部に回動自在に連結され前記ワイパアームの回動に連動して前記ワイパアームに対する払拭姿勢を変化させるワイパブレードとを備えたワイパとしたことをその要旨としている。
同構成によれば、ボールリテーナは、抜け防止突起に当接するとそれ以上のボールリテーナの離脱方向の移動が該抜け防止突起によって規制されるため、サブアームの従動軸からの外れを防止することができる。また、球体連結部及びボールリテーナによるボールジョイントにてサブアームを従動軸に回動自在に連結するため、サブアームは、払拭面の起伏や曲面等によるメインアームの上下動に追従して上下動したり、ワイパブレードの傾きに追従して傾斜したりできる。これらのことから、ワイパアームを良好に往復回動させることができ、ワイパブレードによる払拭面の払拭を良好に行うことができる。
本発明によれば、サブアームの従動軸からの外れを防止可能なワイパアーム及びワイパを提供することができる。
ワイパ装置の概略図。 ワイパ駆動装置の正面図。 (a)はワイパ装置におけるピボット軸付近の部分拡大断面図、(b)はワイパ装置におけるボールジョイント付近の部分拡大断面図。 ワイパアームの斜視図。 ワイパアームの部分拡大斜視図。 サブアームの分解斜視図。 ボールリテーナの断面図。 ワイパアームの動作を説明するための説明図。 (a)は格納位置に位置するワイパアームの部分拡大図、(b)は払拭範囲の中央に位置するワイパアームの部分拡大図、(c)は上反転位置に位置するワイパアームの部分拡大図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ワイパ装置1は、車両のフロントガラス2の車室外側の面である払拭面2aを払拭するためのものである。そして、ワイパ装置1は、ワイパ駆動装置3と、ワイパ4と、ECU(電子制御装置)5とを備えている。
図2は、ワイパ駆動装置3を示す。ワイパ駆動装置3を構成するワイパモータ11には、中空材(パイプ)よりなる中空フレーム12が固定されている。この中空フレーム12の長手方向の一端側(図2において左側)はクランク状に屈曲されるとともに、他端部は、平板状に潰されてワイパ駆動装置3を車体に固定するための車体固定部12aが形成されている。また、中空フレーム12におけるクランク状に屈曲された側の長手方向の一端部には、ピボットホルダ13が固定されている。
ピボットホルダ13は、アルミ合金よりなる鋳造品であり、中空フレーム12の長手方向の一端部にその取付軸13aが挿入されてかしめられることにより同中空フレーム12に対して固定されている。そして、図3(a)に示すように、取付軸13aの先端部には、取付軸13aと直交するように延びる円筒状のピボット支持部13bが一体に設けられている。更に、ピボット支持部13bの軸方向の中央部には、該ピボット支持部13bの径方向に沿って取付軸13aと反対側に延びる連結部13cが一体に形成されるとともに、該連結部13cにてピボット支持部13bと連結されるように円筒状の従動支持部13dが一体に設けられている。従動支持部13dは、ピボット支持部13bと平行に延びている。また、ピボット支持部13bの外周面には、前記連結部13cと異なる位置に、前記車体固定部12aと対をなす車体固定部13eが一体に形成されている。
ピボットホルダ13には、樹脂製の水受け部材14が装着されている。この水受け部材14は、ピボット支持部13bの先端側の部位(図3(a)において上端側の部位)に外挿される円筒状の第1外挿部14bと、従動支持部13dの先端側の部位(図3(a)において上端側の部位)に外挿される略円筒状の第2外挿部14dと、第1外挿部14b及び第2外挿部14dの下端部から径方向外側に延設され第1外挿部14b及び第2外挿部14dを連結する皿状の受皿部14eとから構成されている。
また、ピボット支持部13bには、略円柱状のピボット軸15(駆動軸)が挿入されるとともに、ピボット支持部13bの側方の従動支持部13dには、略円柱状のジョイントピン16(従動軸)が挿入されている。ピボット軸15は、その先端部(図3(a)において上側の端部)がピボット支持部13bから突出した状態で該ピボット支持部13bにて支持されている。また、ジョイントピン16は、円柱状のピン本体16aと、該ピン本体16aの先端部に冷間鍛造加工により一体に形成された球体状の球体連結部16bと、上記球体連結部16bと同じ冷間鍛造加工によりピン本体16aの軸方向の略中央部から径方向外側に向かって延設された略円環状の位置決めフランジ部16cとから構成されている。球体連結部16bの直径はピン本体16aの直径よりも大きく、球体連結部16bの中心は、ピン本体16aの中心軸線(即ちジョイントピン16の中心軸線L1)上に位置している。このようなジョイントピン16は、その基端部が、従動支持部13dの先端側から同従動支持部13d内に挿入され、位置決めフランジ部16cが従動支持部13dの先端面に当接した状態で従動支持部13dにて支持されている。そして、位置決めフランジ部16cと従動支持部13dの先端面との当接によって、ジョイントピン16の従動支持部13dに対する軸方向の位置決めがなされるとともに、従動支持部13dに対するジョイントピン16の傾斜が抑制される。また、ピボット軸15及びジョイントピン16は、それぞれピボット支持部13b及び従動支持部13dに挿入されることにより、中心軸線L1,L2が互いに平行をなした状態でピボットホルダ13にて支持されている。
図2に示すように、ピボット軸15の基端部には、ピボットレバー17の基端部が一体回動可能に固定されるとともに、該ピボットレバー17の先端部は、棒状のリンクロッド18の先端部に互いに回動自在に連結されている。更に、リンクロッド18の基端部は、前記ワイパモータ11の出力軸11aに一体回転可能に固定されたクランクアーム19の先端部に互いに回動自在に連結されている。そして、ワイパモータ11は、出力軸11aを中心としてクランクアーム19を往復回動させるとともに、このクランクアーム19の往復回動により、リンクロッド18を介してピボットレバー17が往復回動され、ピボット軸15が往復回動される。
図1に示すように、前記ワイパ4は、ワイパアーム21と、該ワイパアーム21に回動自在に連結されたワイパブレード22とを備えている。図4に示すように、ワイパアーム21は、略棒状のメインアーム23と、該メインアーム23に沿うように配置される略棒状のサブアーム24とを備えている。
メインアーム23は、該メインアーム23の基端側に設けられたメインアームヘッド31と、該メインアームヘッド31の先端部に連結されたメインアームリテーナ32と、該メインアームリテーナ32にてその基端部が保持された棒状をなす金属製のメインアームピース33とから構成されている。図5に示すように、メインアームヘッド31は、略L字状に湾曲した形状をなすとともに、メインアームリテーナ32と反対側の端部に、略円環状の連結固定部31aを有する。この連結固定部31aには、該連結固定部31aの外周縁からピボット軸15の軸線方向下方(図5における下方)に向かって延びる円筒状のスカート部31bが一体に形成されている。そして、メインアームヘッド31及びメインアームリテーナ32は、メインアームヘッド31の先端部と、該メインアームヘッド31の先端部に重なり合うメインアームリテーナ32の基端部とをピボット軸15の中心軸線L2と捩れの位置関係となる方向に貫通する円柱状の連結ピン34にて連結されている。このように連結ピン34にて連結されたメインアームリテーナ32は、連結ピン34を中心としてメインアームヘッド31に対して回動自在である。そして、図3(a)に示すように、メインアーム23は、連結固定部31aがピボット軸15の先端部に固定されることにより、ピボット軸15と一体回転可能に連結される。また、メインアーム23がピボット軸15の先端部に固定された状態においては、ピボット支持部13bの先端部及び前記水受け部材14の第1外挿部14bの先端部がスカート部31b内に配置されている。そのため、スカート部31bによって迷路構造となり、第1外挿部14bの先端部からピボット支持部13b内に浸水することが抑制される。
図4に示すように、前記サブアーム24は、前記メインアーム23よりも長手方向の長さが若干短く形成されるとともに、棒状をなす金属製のサブアームピース41と、該サブアームピース41の基端部に一体的に設けられたボールリテーナ42とから構成されている。図6に示すように、サブアームピース41の基端部には、平板状のリテーナ支持部41aが設けられている。このリテーナ支持部41aには、該リテーナ支持部41aの厚さ方向に円形状に貫通したリテーナ装着孔41bが形成されるとともに、リテーナ装着孔41bの外周には、周方向に等角度間隔となる4箇所に、周方向に沿った円弧状をなす位置決め凹部41cがリテーナ支持部41aの厚さ方向の両側から凹設されている。更に、リテーナ支持部41aには、リテーナ装着孔41bの側方に、円形状に貫通した位置決め孔41dが形成されている。
図3(b)に示すように、樹脂製のボールリテーナ42は、アウトサート成形によりサブアームピース41の基端部に一体的に形成されるとともに、有底円筒状をなしている。ボールリテーナ42における上端側の球体収容部42aは、略円板状をなすとともに、その径方向の中央部に、下方に開口する球面凹部42bが凹設されている。球面凹部42bは、前記球体連結部16bの表面に対応した球面状の内周面を備え、その内周面の曲率は、球体連結部16bの表面の曲率と略等しい値に設定されている。また、球面凹部42bの底部には、球面凹部42b内に開口する離間凹部42cが凹設されるとともに、球面凹部42bの開口部の周縁部には、下方(球面凹部42bの底部と反対側)に向かって突出した円環状の案内凸部42dが形成されている。更に、図7に示すように、球体収容部42aには、案内凸部42dの先端から球面凹部42bの底部側に向かって延びる複数のスリット42eが形成されている。複数のスリット42eは、互いに平行に延びるとともに、球面凹部42bの中心O1(即ち球面凹部42bの内周面の円弧中心)よりも同球面凹部42bの開口部側の範囲に形成されている。
また、球体収容部42aにおける球面凹部42bの開口部側の下端面には、該下端面の外周縁から下方に向かって延びる円筒状のスカート部42fが一体に形成されている。更に、図6に示すように、球体収容部42aの外周面からは、図6において上下方向に互いに離間した一対の延設部42gが延設されるとともに、これら延設部42gの先端部間には、上下方向に延び2つの延設部42g同士を連結する円柱状の位置決め係合部42hが一体に形成されている。
図5及び図6に示すように、ボールリテーナ42は、アウトサート成形時に、リテーナ支持部41aにおけるリテーナ装着孔41bを、球体収容部42aの外周部に埋設させることにより、サブアームピース41に対して固定されている。また、ボールリテーナ42のアウトサート成形時には、ボールリテーナ42を構成する樹脂材料が位置決め凹部41c内に充填されることにより、ボールリテーナ42は、サブアームピース41に対する周方向の移動が抑制される。更に、ボールリテーナ42のアウトサート成形時には、ボールリテーナ42の一対の延設部42gが、リテーナ支持部41aの厚さ方向の両側に配置されるとともに、位置決め係合部42hが位置決め孔41d内に配置されることにより、ボールリテーナ42のサブアームピース41に対する周方向の位置決めがなされ、ボールリテーナ42のサブアームピース41に対する周方向の回転が防止される。
図3(a)に示すように、サブアーム24は、ボールリテーナ42の球面凹部42b内に、前記ジョイントピン16の球体連結部16bが挿入されて係合されることにより、該ジョイントピン16に対して回動自在に連結される。尚、ボールリテーナ42の球体収容部42aには複数のスリット42e(図7参照)が形成されているため、球体連結部16bを球面凹部42b内に挿入する際には、球体収容部42aにおける球面凹部42bの開口部付近の部位が容易に弾性変形して球体連結部16bが球面凹部42b内に収容される。そして、球体連結部16bが球面凹部42b内に収容された状態においては、球面凹部42bの球面状の内周面が球体連結部16bの表面に当接するとともに、スカート部42f内に、前記水受け部材14の第2外挿部14dの先端部が配置されている。そのため、スカート部42fによって迷路構造を構成し、第2外挿部14dの先端部から従動支持部13d内に浸水することが抑制される。
このように、ボールリテーナ42及び球体連結部16bよりなるボールジョイントにてジョイントピン16に対して連結されたサブアーム24は、ジョイントピン16を中心として回動可能である。また、サブアーム24は、球体連結部16bの表面に球面凹部42bの球面状の内周面を摺動させながら、同球体連結部16bを中心としてジョイントピン16に対して回動自在となっている。
図4に示すように、メインアーム23及びサブアーム24の先端部は、それぞれ連結部材51に回動自在に連結されるとともに、該連結部材51は、帯状のアーム連結部51aと、該アーム連結部51aの長手方向の一端部に一体に形成されたブレード連結部51bとを有する。メインアーム23の先端部及びサブアーム24の先端部は、アーム連結部51aに対して該連結部51aの長手方向に離間してそれぞれ連結されている。そして、メインアーム23は、アーム連結部51aに対して、該アーム連結部51aの長手方向及びメインアーム23の長手方向と直交する軸回り(図4において軸線L3回り)に回動自在であるとともに、サブアーム24は、アーム連結部51aに対して、該アーム連結部51aの長手方向及びサブアーム24の長手方向と直交する軸回り(図4において軸線L4回り)に回動自在である。
前記ブレード連結部51bは、アーム連結部51aの長手方向と直交する方向に沿ってメインアーム23及びサブアーム24から遠ざかる方向に延びるとともに、先端部がU字状に屈曲されている。そして、図1に示すように、このブレード連結部51bには、ワイパブレード22が連結されている。即ち、メインアーム23及びサブアーム24の先端部には、連結部材51を介してワイパブレード22がワイパアーム21に対して払拭姿勢を変更すべく回動自在に連結されている。ワイパブレード22は、略棒状をなし、その長手方向の中央部においてブレード連結部51bに連結されている。
前記ECU5には、車両室内に設けられ該車両の運転者によって操作されるワイパスイッチ61が電気的に接続されるとともに、車両のバッテリ62から電力が供給される。そして、ECU5は、ワイパスイッチ61から入力される信号に応じて、ワイパ4を作動させるための各種制御を行う。
図8に示すように、ワイパ4は、ワイパモータ11(図1参照)が停止状態にあるときには格納位置T1に配置されている。この格納位置T1は、ワイパブレード22の下反転位置T2よりも更にフロントガラス2の下端側に格納された位置である。
そして、ワイパ4を作動させるようにワイパスイッチ61が操作されると、ECU5(図1参照)は、ワイパ4を作動させるべくワイパモータ11を駆動する。ワイパモータ11が駆動(正逆回転)されると、ワイパブレード22は、下反転位置T2と上反転位置T3との間で往復回動される。下反転位置T2は、ワイパ4が復動から往動に切り替えられる位置であり、格納位置T1よりもやや上方となる位置でフロントガラス2の下端に沿うようにワイパブレード22が配置される位置である。また、上反転位置T3は、ワイパ4が往動から復動に切り替えられる位置である。尚、本実施形態では、ワイパモータ11が駆動され始めた直後に格納位置T1からワイパ4が進む方向の動作を往動とし、ワイパモータ11が駆動され始めて最初に上反転位置T3において反転した後にワイパ4が進む方向の動作を復動とする。そして、下反転位置T2と上反転位置T3との間でワイパ4が往復回動されることにより、払拭面2aにおける所定の払拭範囲(ワイパブレード22が通過する範囲内)がワイパブレード22によって払拭される。
このとき、図3(a)及び図8に示すように、サブアーム24は、ピボット軸15回りのメインアーム23の回動に伴ってジョイントピン16を中心として従動して回動される。そして、ワイパブレード22は、メインアーム23及びサブアーム24の先端部に連結部材51を介して回動自在に連結されているため、メインアーム23の回動に連動してワイパアーム21に対する払拭姿勢が変化される。
また、払拭面2aの起伏、湾曲等によってワイパブレード22が払拭面2aと直交する方向に上下動されると、メインアーム23は、その基端部の連結ピン34を中心として回動することによりその先端部が上下動してワイパブレード22の上下動に追従する。同時に、連結部材51を介してメインアーム23と連結されたサブアーム24は、球体連結部16bを中心として上下方向に回動することにより、メインアーム23の上下動に追従する。また、サブアーム24は、ワイパブレード22の傾き(図8において矢印α方向の倒れ)に対しては、球体連結部16bを中心として払拭面2aの法線に対する傾き方向に対しても回動して追従する。
そして、ワイパ4を停止させるようにワイパスイッチ61が操作されると、ECU5は、ワイパモータ11を格納位置T1に配置した後にワイパモータ11を停止させる(図1参照)。
ここで、本実施形態のワイパ装置1における特徴的な形状等について詳述する。
図3(a)及び図5に示すように、メインアーム23の基端部のメインアームヘッド31には、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの抜けを防止するための抜け防止突起31cが一体に設けられている。抜け防止突起31cは、メインアームヘッド31の基端部において、環状の連結固定部31aから径方向外側に向かって突出形成されている。即ち、抜け防止突起31cは、メインアームヘッド31の基端部においてピボット軸15の径方向に突出している。そして、抜け防止突起31cは、メインアーム23及びサブアーム24がそれぞれピボット軸15及びジョイントピン16に連結された状態において、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と離間して重なるように突出形成されている。
より詳しくは、図8及び図9(a)〜図9(b)に示すように、抜け防止突起31cは、上反転位置T3と下反転位置T2との間の往復回動範囲の全範囲及び下反転位置T2と格納位置T1との間の何処にワイパアーム21が位置していても、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と重なるように、連結固定部31aの周方向に沿って連続的に形成されている。因みに、図9(a)は、格納位置T1に位置するワイパ4におけるワイパアーム21の基端部付近を図示しており、図9(b)は、下反転位置T2と上反転位置T3との略中央となる位置に位置するワイパ4におけるワイパアーム21の基端部付近を図示している。更に、図9(c)は、上反転位置T3に位置するワイパ4におけるワイパアーム21の基端部付近を図示している。また、図9(a)〜図9(b)においては、離脱方向は紙面奥側から紙面手前側に向かう方向である。図9(a)に示すように、ワイパ4が格納位置T1に位置する状態においては、抜け防止突起31cは、離脱方向の前方側から見てボールリテーナ42の径方向の中心を完全に覆うようにボールリテーナ42に重なっている。そして、図9(a)〜図9(b)に示すように、格納位置T1から上反転位置T3に向かってワイパ4が往動されても、抜け防止突起31cは、離脱方向の前方側から見てボールリテーナ42の径方向中心を少なくとも覆うように同ボールリテーナ42と重なっている。
また、図3(b)に示すように、メインアーム23及びサブアーム24がそれぞれピボット軸15及びジョイントピン16に連結された状態において、前記球面凹部42bの深さをE、球体連結部16bの半径をR、抜け防止突起31cとボールリテーナ42との間の間隔(ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の間隔)をDとすると、「E−R>D」を満たすように各寸法が設定されている。
このような抜け防止突起31cを有するワイパアーム21を備えたワイパ装置1においては、上反転位置T3と下反転位置T2との間の往復回動範囲の全範囲及び下反転位置T2と格納位置T1との間の何処にワイパアーム21が位置していてもボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側に同ボールリテーナ42と離脱方向に重なるように抜け防止突起31cが存在している。従って、ボールリテーナ42は、球体連結部16bから離脱しようと上方に移動すると、抜け防止突起31cに当接する。よって、抜け防止突起31cによりそれ以上のボールリテーナ42の上方(即ち球体連結部16bから外れる方向)への移動が阻止されるため、ジョイントピン16からのサブアーム24の外れが防止される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)ボールリテーナ42が磨耗・劣化等した状態や、ワイパ4によって払拭されて掻き集められ堆積した雪等にワイパアーム21が当たってサブアーム24に外力が作用することにより、ジョイントピン16の球体連結部16bからボールリテーナ42が抜けて外れようとした場合、即ち従動軸からボールリテーナが離脱しようとした場合、ボールリテーナ42はメインアーム23に設けられた抜け防止突起31cに当接する。そして、ボールリテーナ42は、抜け防止突起31cに当接するとそれ以上の離脱方向の移動が該抜け防止突起31cによって規制されるため、サブアーム24のジョイントピン16からの外れを防止することができる。また、メインアーム23に従動するサブアーム24を、球体連結部16b及びボールリテーナ42によるボールジョイントにてジョイントピン16に回動自在に連結している。従って、ボールジョイントという安価な構成で、払拭面2aの起伏や曲面等によるメインアーム23の上下動に追従させてサブアーム24を上下動させたり、ワイパブレード22の傾きに追従させてサブアーム24を傾斜させたりできる。
(2)上反転位置T3と下反転位置T2との間の往復回動範囲の全範囲及び下反転位置T2と格納位置T1との間、即ちワイパ4の全回動範囲において、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側に該離脱方向に同ボールリテーナ42と重なるように抜け防止突起31cが常に存在するため、サブアーム24のジョイントピン16からの外れが常に防止される。
(3)一般的に、払拭面2a上に雪溜りがある場合、即ち、ワイパアーム21によって掻き集められた雪が、ワイパ4の停止位置又は格納位置T1に堆積して、ワイパ4が作動を続ける場合に、雪溜りとワイパアーム21とが当たって外力を受けやすい。そして、雪溜りから外力を受けやすい下反転位置T2(格納動作の無いワイパの場合は下反転位置が停止位置にもなる)及び格納位置T1の何れの位置にワイパアーム21が位置していても、即ちボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い位置にワイパアーム21が位置していても、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と重なって抜け防止突起31cが形成されている。従って、ボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い場合にサブアーム24のジョイントピン16からの外れを防止することができ、サブアーム24とジョイントピン16との連結の解除が抑制される。
(4)球面凹部42bの深さをE、球体連結部16bの半径をR、抜け防止突起31cとボールリテーナ42との間の間隔をDとすると、「E−R>D」を満たすようにワイパアーム21が形成されている。従って、ボールリテーナ42がジョイントピン16から外れようとした場合であっても、球体連結部16bの中心が球面凹部42bの外に出る前にボールリテーナ42が抜け防止突起31cに当接することになるため、より確実にサブアーム24のジョイントピン16からの外れを防止できる。
(5)抜け防止突起31cは、少なくとも雪溜りによって外力を受けやすい格納位置T1にワイパ4が位置するとき、即ちボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い位置にワイパ4が位置するときに、ボールリテーナ42の離脱方向から見てボールリテーナ42の径方向の中心を覆うように該ボールリテーナ42と重なる。従って、ボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い場合にサブアーム24のジョイントピン16からの外れを更に確実に防止することができ、サブアーム24とジョイントピン16との連結の解除がより抑制される。
(6)球体連結部16bが球面凹部42bに係合された状態において、ボールリテーナ42と抜け防止突起31cとは、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向に離間している。従って、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの外れを防止しつつ、ジョイントピン16を中心としてサブアーム24を良好に回動させることができる。
(7)抜け防止突起31cは、メインアームヘッド31と一体に形成されているため、部品点数が増大されない。また、抜け防止突起31cは、連結固定部31aから径方向外側に突出させた簡単な構成であるため、安価に且つ容易に形成することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、球体連結部16bが球面凹部42bに係合された状態において、ボールリテーナ42と抜け防止突起31cとは、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向に離間している。しかしながら、ジョイントピン16を中心としてサブアーム24を回動可能であれば、抜け防止突起31cは、ボールリテーナ42と当接していてもよい。
・上記実施形態では、抜け防止突起31cは、雪溜りによって外力を受けやすい格納位置T1にワイパ4が位置するときに、ボールリテーナ42の離脱方向から見てボールリテーナ42の径方向の中心を覆うように該ボールリテーナ42と重なる。しかしながら、抜け防止突起31cは、格納位置T1及び下反転位置T2の少なくとも一方の位置にワイパ4が位置するときに、ボールリテーナ42の離脱方向から見てボールリテーナ42の径方向の中心を覆うように該ボールリテーナ42と重なると、上記実施形態の(5)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施形態では、球面凹部42bの深さをE、球体連結部16bの半径をR、抜け防止突起31cとボールリテーナ42との間の間隔をDとすると、「E−R>D」を満たすようにワイパアーム21が形成されている。しかしながら、ワイパアーム21は、「E−R=D」を満たすように形成されてもよい。尚、ジョイントピン16の位置決めフランジ部16cによってジョイントピン16の軸方向高さ寸法が容易に設定できるため、上記寸法関係の設定を容易に精度良く設定することができる。
・上記実施形態では、球面凹部42bは、球面状の内周面を有する凹部である。しかしながら、球面凹部42bは、球体連結部16bが内部に係合されることによりサブアーム24をジョイントピン16に連結可能で、且つ球体連結部16bを中心としてサブアーム24をジョイントピン16に対して回動可能であれば、上記実施形態の形状に限らない。
・上記実施形態では、抜け防止突起31cは、上反転位置T3と下反転位置T2との間の往復回動範囲の全範囲及び下反転位置T2と格納位置T1との間、即ちワイパ4の全回動範囲において、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と重なるように、連結固定部31aの周方向に沿って連続的に形成されている。しかしながら、抜け防止突起31cの形成範囲はこれに限らず、ワイパ4の回動範囲の少なくとも1箇所にワイパ4が配置されたときに、ボールリテーナ42の離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と重なるように形成されればよい。このようにすると、上記実施形態の(1)と同様の作用効果を得ることができる。
例えば、抜け防止突起31cは、下反転位置T2及び格納位置T1の少なくとも一方の位置にワイパ4が位置するときのみ、ボールリテーナ42の離脱方向の前方側で該離脱方向にボールリテーナ42と重なって形成されてもよい。このようにすると、抜け防止突起31cは、雪溜りから外力を受けやすい下反転位置T2及び格納位置T1の少なくとも一方の位置にワイパ4が位置するとき、即ちボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い位置にワイパ4が位置するときに、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向に同ボールリテーナ42と重なる。従って、ボールリテーナ42がジョイントピン16から離脱する蓋然性の高い場合にサブアーム24のジョイントピン16からの外れを防止することができ、サブアーム24とジョイントピン16との連結の解除が抑制される。また、上記実施形態に比べて、抜け防止突起31cを小型化することができる。
尚、格納動作の無いワイパ装置、つまり格納位置T1の設定の無いワイパ装置においては、格納位置T1の代わりに下反転位置T2が停止位置として設定されている。従って、下反転位置T2にワイパ4が位置するときに、抜け防止突起31cが、ボールリテーナ42のジョイントピン16からの離脱方向の前方側で該離脱方向に同ボールリテーナ42と重なる構成とすることで、サブアーム24のジョイントピン16からの外れを防止することができる。
・上記実施形態では、ワイパモータ11を正逆回転させてクランクアーム19を往復回動させてワイパ4を往復回動させている。しかしながら、ワイパモータ11を一方向に連続回転してクランクアーム19も一方向連続回転させ、リンクロッド18及びピボットレバー17を介してピボット軸15を往復回動させる、つまりワイパ4を往復回動させるようにしたワイパ装置に適用してもよい。但し、このワイパ装置に格納動作を設定する場合には、周知の別構造を付加する必要がある。
・上記実施形態では、抜け防止突起31cは、メインアームヘッド31に1つのみ形成されている。しかしながら、抜け防止突起31cは、メインアームヘッド31に複数設けられてもよい。
・上記実施形態では、ワイパ装置1は、車両のフロントガラス2の払拭面2aを払拭するために用いられている。しかしながら、ワイパ装置1は、車両の後部に設けられたリヤガラスにおける車室外側の払拭面を払拭するために用いられてもよい。
2a…払拭面、15…駆動軸としてのピボット軸、16…従動軸としてのジョイントピン、16b…球体連結部、21…ワイパアーム、22…ワイパブレード、23…メインアーム、24…サブアーム、31c…抜け防止突起、42…ボールリテーナ、42b…球面凹部、T1…格納位置、T2…下反転位置。

Claims (6)

  1. 基端部が駆動軸に一体回転可能に連結されるメインアームと、
    前記駆動軸の近傍に配置された従動軸に基端部が回動自在に連結されるサブアームと、
    を備え、前記メインアーム及び前記サブアームの先端部に払拭面を払拭するワイパブレードが回動自在に連結され、前記メインアームの往復回動に伴って前記サブアームが従動して回動されるとともに前記メインアームの回動に連動して前記ワイパブレードの払拭姿勢を変化させるワイパアームであって、
    前記サブアームは、その基端部に、前記従動軸の先端部に設けられた球体状の球体連結部が係合されることにより前記サブアームを前記従動軸に回動自在に連結するボールリテーナを有し、
    前記メインアームは、前記ボールリテーナの前記従動軸からの離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって突出形成された抜け防止突起を有することを特徴とするワイパアーム。
  2. 請求項1に記載のワイパアームにおいて、
    前記抜け防止突起は、復動から往動に切り替わる下反転位置及び前記ワイパアームが格納される格納位置の少なくとも一方の位置に前記ワイパアームが位置するときに、前記離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって形成されていることを特徴とするワイパアーム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイパアームにおいて、
    前記抜け防止突起は、前記ワイパアームの往動及び復動の各反転位置間において常に前記離脱方向の前方側で前記離脱方向に前記ボールリテーナと重なって形成されていることを特徴とするワイパアーム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記ボールリテーナは、前記球体連結部が係合される球面凹部を備え、
    前記球面凹部の深さをE、前記球体連結部の半径をR、前記ボールリテーナと前記抜け防止突起との間の隙間の幅をDとすると、E−R>Dを満たすことを特徴とするワイパアーム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記抜け防止突起は、復動から往動に切り替わる下反転位置及び前記ワイパアームが格納される格納位置の少なくとも一方の位置に前記ワイパアームが位置するときに、前記離脱方向から見て前記ボールリテーナの中心を覆うように前記ボールリテーナに重なることを特徴とするワイパアーム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のワイパアームと、
    前記ワイパアームの先端部に回動自在に連結され前記ワイパアームの回動に連動して前記ワイパアームに対する払拭姿勢を変化させるワイパブレードと
    を備えたことを特徴とすることを特徴とするワイパ。
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