JP5097255B2 - 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5097255B2
JP5097255B2 JP2010233310A JP2010233310A JP5097255B2 JP 5097255 B2 JP5097255 B2 JP 5097255B2 JP 2010233310 A JP2010233310 A JP 2010233310A JP 2010233310 A JP2010233310 A JP 2010233310A JP 5097255 B2 JP5097255 B2 JP 5097255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing roller
groove
toner
developing
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010233310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011013700A (ja
Inventor
淳一 中原
昇 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010233310A priority Critical patent/JP5097255B2/ja
Publication of JP2011013700A publication Critical patent/JP2011013700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5097255B2 publication Critical patent/JP5097255B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用するプリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置は、
帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、定着工程などの一連の画像形成プロセスによ
って、紙などの記録媒体上に、トナーからなる画像を形成する。
このような画像形成装置には、静電的な潜像を担持する感光体に対向して配設され、ト
ナーを担持する現像ローラ(現像剤担持体)を有する現像装置が備えられている。かかる
現像装置は、現像工程にて、現像ローラから感光体へトナーを付与することにより、前記
潜像をトナー像として可視化する。
従来、かかる現像装置に備えられる現像ローラとしては、その外周面をブラスト処理に
より粗面化して、凹凸を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これ
により、現像ローラ上にトナーを確実に担持させることができる。
しかしながら、特許文献1にかかる現像ローラは、前述したような凹凸をブラスト処理
により形成するため、形成された凹凸の形状、大きさ、配置が不均一なものとなり、現像
特性の低下を招く場合がある。
例えば、現像ローラの外周面に担持されるトナー量の分布が不均一となったり、現像ロ
ーラの外周面でのトナー粒子の転動性(転がりやすさ)が不均一になったりする。そのた
め、現像ローラ上のトナーを規制ブレードにより摩擦帯電する際に、局所的にトナーの帯
電不良や搬送不良などを生じる場合がある。その結果、いわゆるカブリなどの現像不良が
生じてしまう。
また、ブラスト処理により得られた凹凸は、その凸部の先端の形状が比較的鋭利なもの
となるため、例えば、前述した規制ブレードなどとの接触により磨耗しやすく、特許文献
1にかかる現像ローラは、耐久性が低いものとなってしまう。
また、現像ローラの外周面の凹凸の形状を所望のものに任意に設定することができる方
法が望まれていた。
特開2003−263018号公報
本発明の目的は、耐久性の向上を図るとともに、優れた現像特性を有する現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の現像ローラは、外周面に現像剤を担持する現像ローラであって、
該外周面は、溝に囲まれて規則的に配列される突起部を有し、該突起部の頂部は、該外周面の曲率半径よりも曲率半径が小さい湾曲凸面に形成されていることを特徴とする。
これにより、複数の突起部の頂面に現像剤を担持することができる。そのため、現像ローラは、その外周面に均一かつ最適な量の現像剤を担持させることができ、また、現像ローラの外周面での現像剤の転動性(転がりやすさ)も均一なものとすることができる。その結果、現像剤の局所的な帯電不良や搬送不良を防止して、優れた現像特性を発揮させることができる。
さらに、突起部を比較的大きく形成することができるため、突起部の耐久性を向上させることができる。
本発明の現像ローラでは、前記溝の幅が、前記溝の縁部から前記溝の底部に向けて漸減することが好ましい。
これにより、現像剤の出入りが容易となり、現像剤の転動性が向上する。その結果、現像剤の偏りを防止することができ、現像ローラは、優れた現像特性を発揮することができる。
本発明の現像ローラでは、前記湾曲凸面の平均曲率半径が、5μm〜50μmであることが好ましい。
これにより、現像剤の出入りが容易となり、現像剤の転動性が向上する。その結果、現像剤の偏りを防止することができ、現像ローラは、優れた現像特性を発揮することができる。
本発明の現像ローラでは、前記溝の底部が、湾曲しており、該湾曲の平均曲率半径が、5〜200μmであることが好ましい。
これにより、現像ローラは、第1の溝および/または第2の溝内に現像剤を均一かつ最適な量で担持することができる
本発明の現像ローラでは、前記溝部が、互いに平行に形成される第1の溝と、該第1の溝に交差するとともに、互いに平行に形成される第2の溝であることが好ましい。
これにより、現像ローラの外周面に比較的簡単な凹凸パターンを形成するだけで、突起部を形成することができ、現像ローラの製造コストを安価なものとすることができる。
本発明の現像ローラでは、前記第1の溝同士間および/または前記第2の溝同士間のピッチをpとしたとき、pが、形成される画像の解像度のピッチよりも小さいことが好ましい。
これにより、現像によって得られるトナー像のムラを防止することができる。
本発明の現像ローラでは、前記第1の溝および/または前記第2の溝の開口幅をWとし、前記現像剤の平均粒径をdとしたとき、W/dは、2〜20であることが好ましい。
これにより、現像ローラ510は、その凹凸部2にトナーTを均一かつ最適な量で担持することができる。
本発明の現像ローラの製造方法は、本発明の現像ローラを製造する方法であって、
前記現像ローラとなるべき基材を用意する工程と、
前記基材の外周面に型を押圧することにより、前記複数の突起部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
これにより、現像ローラの外周面に規則的かつ均一な凹凸部を形成することができる。そのため、得られる現像ローラは、その外周面に均一かつ最適な量の現像剤を担持さ
せることができ、また、現像ローラの外周面での現像剤の転動性(転がりやすさ)も均一なものとすることができる。その結果、現像剤の局所的な帯電不良や搬送不良を防止して、優れた現像特性を発揮させることができる。
本発明の現像装置は、本発明の現像ローラを備え、該現像ローラは、潜像を担持する潜像担持体に接触または近接して対向しており、前記現像ローラから前記潜像担持体へ現像剤を付与することにより、前記潜像を現像剤像として可視化することを特徴とする。
これにより、現像特性および耐久性に優れた現像装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置は、帯電・露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスにより、画像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
本発明の現像装置を備えることを特徴とする。
これにより、現像特性および耐久性に優れた画像形成装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の現像装置の概略構成を示す模式的断面図である。 図2に示す現像装置に備えられた現像剤担持体の概略構成を示す平面図である。 図3におけるA−A線およびB−B線での拡大断面図である。 本発明の実施形態にかかる現像剤担持体の製造方法を説明するための図である。 図5に示す製造方法において基材の外周面に凹凸部を形成する装置の概略構成を示す斜視図である。 図6に示す装置の平面図である。
以下、本発明の現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置、および画像形成装
置の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<画像形成装置>
まず、本発明の画像形成装置、すなわち本発明の現像装置を備える画像形成装置を簡単
に説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の1実施形態を示す全体構成の模式的断面図であ
る。
図1に示す本実施形態の画像形成装置10は、主として露光・現像・転写・定着を含む
一連の画像形成プロセスによって画像を記録媒体に記録するものである。このような画像
形成装置10は、図1に示すように、静電的な潜像を担持し図示矢印方向に回転する感光
体20を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット30、露光ユニット40、現像
ユニット50、一次転写ローラ60、クリーニングユニット75が配設されている。また
、画像形成装置10は、図1にて下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ82
が設けられ、その給紙トレイ82に対して記録媒体Pの搬送方向下流に、二次転写ローラ
80、定着装置90が記録媒体Pの搬送方向に沿って順次配設されている。また、画像形
成装置10には、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、定着装置90によって一方の
面に定着処理された記録媒体Pを表裏反転させて二次転写ローラ80へ帰還させるための
搬送部88が設けられている。
感光体20は、円筒状の導電性基材(図示せず)と、その外周面に形成された感光層(
図示せず)とを有し、その軸線まわりに図1中矢印方向に回転可能となっている。
帯電ユニット30は、コロナ帯電などにより感光体20の表面を一様に帯電するための
装置である。
露光ユニット40は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータか
ら画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体20上に、レーザを照射するこ
とによって、静電的な潜像を形成する装置である。
現像ユニット50は、ブラック現像装置51と、マゼンタ現像装置52と、シアン現像
装置53と、イエロー現像装置54との4つの現像装置を有し、これらの現像装置を感光
体20上の潜像に対応して選択的に用いて、前記潜像をトナー像(現像剤像)として可視
化する装置である。この装置では、現像剤として、ブラック現像装置51はブラック(K
)トナー、マゼンタ現像装置52はマゼンタ(M)トナー、シアン現像装置53はシアン
(C)トナー、イエロー現像装置54はイエロー(Y)トナーを用いて現像を行う。
本実施形態におけるYMCK現像ユニット50は、前述の4つの現像装置51、52、
53、54を選択的に感光体20に対向するように、回転可能となっている。具体的には
、このYMCK現像ユニット50は、軸50aを中心として回転可能な保持体55の4つ
の保持部55a、55b、55c、55dにそれぞれ4つの現像装置51、52、53、
54が保持されており、保持体55の回転により、4つの現像装置51、52、53、5
4が相対位置関係を維持したまま、感光体20に選択的に対向するようになっている。各
現像装置51、52、53、54は、本発明の現像剤担持体の製造方法を用いて製造され
た現像剤担持体を備えるものである。なお、各現像装置51、52、53、54について
は、後に詳述する。
中間転写体61は、エンドレスベルト状の中間転写ベルト70を有し、この中間転写ベ
ルト70は、一次転写ローラ60、従動ローラ72、駆動ローラ71で張架されており、
駆動ローラ71の回転により、図1に示す矢印方向に、感光体20とほぼ同じ周速度にて
回転駆動される。
一次転写ローラ60は、感光体20に形成された単色のトナー像を中間転写ベルト70
に転写するための装置である。
中間転写ベルト70上には、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのうちの少なくと
も1色のトナー像が担持され、例えばフルカラー画像の形成時に、ブラック、マゼンタ、
シアン、イエローの4色のトナー像が順次重ねて転写されて、フルカラーのトナー像が形
成される。本実施形態では、駆動ローラ71が、後述する二次転写ローラ80のバックア
ップローラとしても機能する。また、一次転写ローラ60、駆動ローラ71、従動ローラ
72は、基体73によって支持されている。
二次転写ローラ80は、中間転写ベルト70上に形成された単色やフルカラーなどのト
ナー像を、紙、フィルム、布等の記録媒体Pに転写するための装置である。
定着装置90は、前記トナー像の転写を受けた記録媒体Pを加熱および加圧することに
より、前記トナー像を記録媒体Pに融着させて永久像として定着させるための装置である
クリーニングユニット75は、一次転写ローラ60と帯電ユニット30との間で感光体
20の表面に当接するゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ローラ60に
よって中間転写ベルト70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナ
ーをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
搬送部88は、定着装置90によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを挟持搬送
する搬送ローラ対88A、88Bと、搬送ローラ対88A、88Bによって搬送される記
録媒体Pを表裏反転しつつレジローラ86へ向け案内する搬送路88Cとを備えている。
これにより、記録媒体の両面に画像形成する場合に、定着装置90によって一方の面に定
着処理された記録媒体Pを表裏反転して二次転写ローラ80へ帰還させる。
次に、このように構成された画像形成装置10の動作を説明する。
まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体20、現像ユニット5
0に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト70が回転を開始する。
そして、感光体20は、回転しながら、帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニ
ット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形
成される。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロ
ー現像装置54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエ
ロートナー像が形成される。このとき、YMCK現像ユニット50は、イエロー現像装置
54が、前記現像位置にて感光体20と対向している。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位
置(すなわち、感光体20と一次転写ローラ60との対向部)に至り、一次転写ローラ6
0によって、中間転写ベルト70に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ
60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加さ
れる。なお、この間、二次転写ローラ80は、中間転写ベルト70から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実
行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト70に重
なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形
成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ82から、給紙ローラ84、レジローラ86によって
二次転写ローラ80へ搬送される。
中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト70の回転
に伴って二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ80と駆動ローラ71との対向部)に
至り、二次転写ローラ80によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二
次転写ローラ80は中間転写ベルト70に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バ
イアス)が印加される。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置90によって加熱および加圧
されて記録媒体Pに融着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対87によって画像
形成装置10の外部へ排出される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75のクリー
ニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像
を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット75内
の残存トナー回収部に回収される。
記録媒体の両面に画像形成する場合には、定着装置90によって一方の面に定着処理さ
れた記録媒体Pを一旦排紙ローラ対87により挟持した後に、排紙ローラ対87を反転駆
動するとともに、搬送ローラ対88A、88Bを駆動して、当該記録媒体Pを搬送路88
Cを通じて表裏反転して二次転写ローラ80へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録
媒体Pの他方の面に画像を形成する。
<現像装置>
次に、現像ユニット50の現像装置51、52、53、54を詳細に説明する。なお、
現像装置51、52、53、54は、使用するトナーが異なるが、それ以外は同様の構成
であるため、以下、図2に基づいて、イエロー現像装置54を代表的に説明する。
図2は、本発明の現像装置の概略構成を示す模式的断面図である。
図2に示すイエロー現像装置54は、現像剤たるトナーT(イエロートナー)を収容す
るハウジング540と、現像剤担持体たる現像ローラ510と、この現像ローラ510に
トナーTを供給するトナー供給ローラ550と、現像ローラ510に担持されたトナーT
の層厚を規制する規制ブレード560とを有している。
ハウジング540は、その内部空間として形成された収容部530内にトナーTを収容
する。ハウジング540では、収容部530の下部に形成された開口およびその近傍にお
いて、トナー供給ローラ550および現像ローラ510が互いに圧接回転するように支持
されている。また、ハウジング540には、規制ブレード560が取り付けられていて、
これが現像ローラ510に圧接している。さらに、ハウジング540には、前記開口にお
けるハウジング540と現像ローラ510との間からのトナーの漏れを防止するためのシ
ール部材520が取り付けられている。
現像ローラ510は、その外周面にトナーTを担持しつつ、現像ローラ510と感光体
20との対向部である現像位置(以下、単に「現像位置」という)へトナーTを搬送する
ものである。また、現像ローラ510は、円筒状をなし、その軸線まわりに回転可能とな
っている。本実施形態では、現像ローラ510は、感光体20の回転方向と逆の方向に回
転する。なお、現像ローラ510については、後に詳述する。
また、本実施形態では、イエロー現像装置54による現像時に、現像ローラ510と感
光体20とが微小間隙をもって、非接触状態で対向する。そして、現像ローラ510と感
光体20との間に交番電界を印加することにより、トナーTを現像ローラ510上から感
光体20へ飛翔させて、感光体20上の潜像が現像される。
トナー供給ローラ550は、収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に
供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形
された状態で現像ローラ510に圧接している。本実施形態では、トナー供給ローラ55
0は、現像ローラ510の回転方向と逆の方向に回転する。なお、トナー供給ローラ55
0は、収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するだ
けでなく、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーTを現像ローラ510から剥
ぎ取る機能をも有している。
規制ブレード560は、現像ローラ510に担持されたトナーTの層厚を規制するとと
もに、その規制時に、摩擦帯電により、現像ローラ510に担持されたトナーTに電荷を
付与する。この規制ブレード560は、現像ローラ510の回転方向にて現像位置の上流
側のシール部材としても機能している。
この規制ブレード560は、現像ローラ510の軸方向に沿って当接される当接部材と
してのゴム部560aと、このゴム部560aを支持する支持部材としてのゴム支持部5
60bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等を主材料とし
て構成され、ゴム支持部560bは、ゴム部560aを現像ローラ510側に付勢する機
能も有するため、リン青銅、ステンレス等のバネ性(弾性)を有するシート状の薄板が用
いられる。ゴム支持部560bは、その一端がブレード支持板金562に固定されている
。ブレード支持板金562は、ハウジング540に取り付けられ、シール部材520もハ
ウジング540に取り付けられる。さらに現像ローラ510が取り付けられた状態で、ゴ
ム部560aは、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、現像ローラ510に
押しつけられている。
また、本実施形態では、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、ブレ
ード裏部材570が設けられ、ゴム支持部560bとハウジング540との間にトナーT
が入り込むことを防止するとともに、ゴム部560aを現像ローラ510へ押圧して、ゴ
ム部560aを現像ローラ510に押しつけている。
本実施形態では、規制ブレード560の自由端部、すなわち、ブレード支持板金562
に支持されている側とは逆側の端部は、その端縁で現像ローラ510に接触せずに、端縁
から若干離れた部位で現像ローラ510に接触している。また、規制ブレード560は、
その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆる
カウンタ当接している。
<現像剤担持体>
ここで、図3、図4に基づき、本発明の現像剤担持体の一例である現像ローラ510を
詳細に説明する。
図3は、図2に示す現像装置に備えられた現像剤担持体の概略構成を示す平面図、図4
(a)は、図3におけるA−A線での拡大断面図、図4(b)は、図3におけるB−B線
での拡大断面図である。
図3に示す現像ローラ510は、円筒状の本体300と、この本体300の両端から突
出する軸受部310とを有している。
本体300の外周面301には、図3に示すように、トナーT(現像剤)を担持するた
めの凹凸部2が形成されている。この凹凸部2は、互いにほぼ平行な複数の第1の溝21
と、この第1の溝21に交差(本実施形態ではほぼ直交)するとともに、互いにほぼ平行
な複数の第2の溝22とを有しており、互いに隣接する一対の第1の溝21と互いに隣接
する一対の第2の溝22に囲まれることにより突起部23が形成されている。
図3に示すように、第1の溝21は、外周面301に沿って螺旋状をなすように形成さ
れている。言い換えすれば、第1の溝21は、外周面301の周方向に対して傾斜する方
向に延在している。なお、第2の溝22の構成は、延在方向が異なる以外は、第1の溝2
1の構成と同様である。
第1の溝21同士間および/または第2の溝22同士間のピッチをpとしたとき、pは
、用いられる解像度(画像の解像度)のピッチよりも小さいのが好ましく、より具体的に
は、例えば、pは、前記解像度が150dpiである場合には、169μmよりも小さい
のが好ましく、前記解像度が200dpiである場合には、127μmよりも小さいのが
好ましく、前記解像度が300dpiである場合には、85μmよりも小さいのが好まし
い。これにより、現像によって得られるトナー像のムラを防止することができる。
また、第1の溝21および/または第2の溝22の深さをDとし、トナーT(現像剤)
の平均粒径をdとしたとき、D/dは、0.5〜2であるのが好ましく、0.9〜1.3
であるのがより好ましい。これにより、現像ローラ510は、溝内(第1の溝21および
/または第2の溝22)にトナーTを均一かつ最適な量で担持することができる。これに
対し、D/dが前記下限値未満であると、凹凸部2の形状などによっては、トナーが突起
部23に引っ掛かりにくく、トナーの転動性が悪化し、帯電不良を生じやすくなる。一方
、D/dが前記上限値を超えると、凹凸部2の形状などによっては、溝内のトナーTが現
像ローラ510および規制ブレード560のいずれにも接触せずに帯電不良を生じる場合
がある。
また、第1の溝21および/または第2の溝22の開口幅をWとし、トナーTの平均粒
径をdとしたとき、W/dは、2〜20であるのが好ましく、W/dは、4〜10である
のがより好ましい。これにより、現像ローラ510は、その凹凸部2にトナーTを均一か
つ最適な量で担持することができる。これに対し、W/dが前記下限値未満であると、凹
凸部2の形状などによっては、トナーTが溝内に入り込まず転動性が悪化し帯電不良を生
じたり、トナーTが溝内に入っても溝内に滞留してフィルミングを生じたりする傾向とな
る。一方、W/dが前記上限値を超えると、凹凸部2の形状などによっては、現像ローラ
510に担持されるトナーTの量が少なく搬送不良を生じたり、トナーTが凹凸部2の突
起部23に接触する機会が少なくなり転動性が悪化し、帯電不良を生じたりする場合があ
る。
第1の溝21および/または第2の溝22の幅は、図4(a)および図4(b)に示す
ように、縁部25から底部に向けて漸減している。これにより、トナーTの溝内への出入
り(移動)が容易となる。
第1の溝21および/または第2の溝22の横断面形状は、現像ローラ510がトナー
Tを担持することができれば特に限定されないが、その縁部の外形が、連続的に変化して
いることが好ましい。これにより、突起部23の頂部近傍の形状を比較的なだらかな曲面
とすることができ、トナーTの溝内への出入り(移動)が容易となる。その結果、トナー
Tの転動性を向上させることができ、トナーTの偏りを防止し、現像ローラ510は、優
れた現像特性を発揮することができる。
さらに、第1の溝21および/または第2の溝22の横断面形状は、第1の溝21およ
び/または第2の溝22における底部24の外形が現像ローラ510の軸線に向けて凹と
なる湾曲形状であることが特に好ましい。言い換えすれば、第1の溝21および/または
第2の溝22の横断面において、底部24の外形が略U字形状となっているのが特に好ま
しい。これにより、溝内でのトナーTのつまりなどを防止することができる。
さらに、第1の溝21および/または第2の溝22の横断面形状は、底部24から縁部
25に向けて連続的に変化していることがより好ましい。これにより、第1の溝21およ
び/または第2の溝22は、一方の縁部25から他方の縁部25までをなだらかな曲面な
どで形成することができる。その結果、溝内でのトナーTのつまりなどを防止しつつ、ト
ナーTの溝内への出入り(移動)を容易にし、トナーTの偏りを防止し、現像ローラ51
0は、優れた現像特性を発揮することができる。
本実施形態のような、第1の溝21および/または第2の溝22の形状とすることによ
り、特に、溝内でのトナーTのつまりなどを防止しつつ、トナーTの溝内への出入りを容
易とすることができる。従って、トナーTの転動性が向上し、溝内でのトナーTの偏りを
防止することができる。その結果、現像ローラ510は、トナーTの局所的な帯電不良や
搬送不良を防止して、優れた現像特性を発揮させることができる。
また、底部24の湾曲の平均曲率半径は、特に限定されないが、5〜200μmである
のが好ましく、30〜200μmであるのがより好ましい。これにより、トナーTのつま
りなどを防止することができ、現像ローラ510は、均一かつ適量な量のトナーTを担持
することができる。これに対し、底部24の湾曲の平均曲率半径が、前記上限値を超える
場合には、凹凸部2の形状などによっては、現像ローラ510に担持されるトナーTの量
が少なく搬送不良を生じたりする場合がある。また、前記下限値未満の場合には、凹凸部
2の形状などによっては、トナーTが溝内に滞留してフィルミングを生じたりする場合が
ある。
なお、溝内でのトナーTの出入りが容易であれば、第1の溝21および/または第2の
溝22の底部の形状は特に限定されず、例えば、底部24が平坦面を有するものであって
もよい。
また、本実施形態では、互いにほぼ平行な複数の第1の溝21と、この第1の溝21に
交差するとともに、互いにほぼ平行な複数の第2の溝22とで囲まれることにより突起部
23が形成されているが、突起部23を形成することができればこれに限定されず、例え
ば、第1の溝21と第2の溝22のほかに第3の溝を形成することで突起部23を形成し
てもよい。また、第1の溝21および第2の溝22は、直線的な溝でなくてもよく、例え
ば、蛇行しているものであってもよく、屈折しているものであってもよい。また、第1の
溝21と第2の溝22の横断面形状が、第1の溝21と第2の溝22それぞれの長手方向
において変化するものであってもよい。
突起部23は、図3に示すように、多数の第1の溝21のうち互いに隣接する一対の溝
と、多数の第2の溝22のうち互いに隣接する一対の溝とで囲まれることにより形成され
ている。これにより、現像剤担持体の外周面に比較的簡単な凹凸パターンを形成するだけ
で、突起部を形成することができ、現像剤担持体の製造コストを安価なものとすることが
できる。
また、突起部23の頂面は、湾曲凸面(現像ローラ510の外縁に向けて凸となる湾曲
面)からなっている。この湾曲凸面は、互いに隣接する第1の溝21同士および互いに隣
接する第2の溝22同士が、連続的に変化する面を介して連設されることにより形成され
る。これにより、溝内へのトナーTの出入りが容易となり、トナーTの転動性が向上する
。その結果、トナーTの偏りを防止することができ、現像ローラ510は、優れた現像特
性を発揮することができる。
なお、突起部23の頂部に湾曲凸面を形成することができれば、隣接する第1の溝21
同士間の構成は、特に限定されず、例えば、湾曲凸面を囲むように平坦な縁部が形成され
ていてもよいし、また、不連続に変化する湾曲凸面でもよい。
また、この湾曲凸面の平均曲率半径は、特に限定されないが、50μm以下であるのが
好ましく、5〜30μmであるのがより好ましい。これにより、トナーTの転動性をより
向上することができる。その結果、トナーTの溝内への出入り(移動)が容易となり、ト
ナーTの溝内での偏りを防止することができ、現像ローラ510は、優れた現像特性を発
揮することができる。これに対し、湾曲凸面の平均曲率半径が、前記上限値を超える場合
には、突起部23の形状などによっては、現像ローラ510に担持されるトナー量が少な
く搬送不良などを生じる場合がある。また、前記下限値未満の場合には、突起部の形状な
どによっては、突起部23の先端の耐久性が低下する場合がある。
なお、曲線や曲面の曲がりの程度を、円で近似した場合のその円の半径を「曲率半径」
といい、その曲線や曲面の各点での曲率半径の平均値を「平均曲率半径」という。
さらに、突起部23の頂部が湾曲凸面を有していることから、規制ブレード560やト
ナー供給ローラ550などとの接触に対しても、突起部23は、優れた耐久性を発揮する
ことができる。また、突起部23の頂部が湾曲凸面を有していることから、規制ブレード
560やトナー供給ローラ550が不本意に傷つけられることを防止することができる。
このような凹凸部2は規則的かつ均一であるので、現像ローラ510上に均一かつ最適
な量のトナーTを担持させることができ、また、現像ローラ510の外周面でのトナーの
転動性(転がりやすさ)も均一なものとすることができる。さらに、突起部23の頂部は
湾曲凸面となっているため、トナーの溝内への出入りが容易となり、トナーの転動性が向
上する。その結果、トナーの偏りや局所的な帯電不良、搬送不良を防止して、現像ローラ
510は、優れた現像特性を発揮させることができる。
また、このような凹凸部2は、後述するように型を用いた転写(転造)のような処理に
よって得られるものであるため、押圧された部分の強度が向上し、ブラスト処理などで得
られたものと比しても、優れた機械的強度を有する。このような凹凸部2を有する現像ロ
ーラ510は、前述したような規制ブレード560やトナー供給ローラ550などの摺動
を受けていても、優れた耐久性を発揮することができる。したがって、このような現像ロ
ーラ510は、乾式一成分非磁性トナーを用いる現像装置に好適に用いることができる。
このような現像ローラ510の本体300は、アルミニウム、ステンレス、鉄等のよう
な金属材料を主材料として構成されている。
なお、本体300の外周面(外周面301)には、必要に応じて、ニッケルメッキ、ク
ロムメッキ等が施されていてもよい。
また、本体300の外径(直径)は、特に限定されないが、例えば、10〜30mmで
あるのが好ましく、15〜20mmであるのがより好ましい。
このような、現像ローラ510は、例えば、次のように製造される。
<現像剤担持体の製造方法>
図5ないし図7に基づいて、本発明の現像剤担持体の製造方法の一例として、前述した
現像ローラ510の製造方法を説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかる現像剤担持体の製造方法を説明するための図、図6
は、図5に示す製造方法において基材の外周面に凹凸部を形成する装置の概略構成を示す
斜視図、図7は、図6に示す装置の平面図である。
現像ローラ510の製造方法は、[1]現像ローラ510となるべき円筒状の基材を用
意する工程と、[2]この基材の外周面に凹凸部2を形成する工程とを有する。
以下、各工程を順次詳細に説明する。
[1]基材を用意する工程
まず、図5(a)に示すように、現像ローラ510となるべき円筒状の基材300Aを
用意する。
この基材300Aは、前述した現像ローラ510の本体300となるべきものであり、
アルミニウム、ステンレス、鉄等のような金属材料を主材料として構成されている。より
具体的には、基材300Aの構成材料としては、STKM、STK、SGPなどの鉄系材
料や、A6063、A5056などのアルミ系材料が好適に用いられる。これにより、後
述する製造工程において、凹凸部2を本体300(現像ローラ510)の外周面301に
形成するとき、当該溝を容易かつ確実に形成することができる。
また、この基材300Aの外径は、特に限定されないが、10〜30mmであるのが好
ましく、15〜25mmであるのがより好ましい。
また、基材300Aの厚さは、特に限定されないが、0.2〜3mmであるのが好まし
く、0.5〜3mmであるのがより好ましい。
このような基材300Aの軸線方向での端部における内周部を、図5(b)に示すよう
に、切削加工などにより例えば厚さ0.5〜1mm程度除去して、薄肉化し、軸受部31
0となるべき軸部材310Aを圧入するための圧入部302を形成する。
これにより、圧入部302の寸法精度が優れたものなり、基材300Aに軸部材310
Aを簡単に圧入することができるとともに、接着剤や溶接などを用いなくても、その圧入
後に軸部材310Aを基材300Aに強固に固定することができる。
そして、図5(c)に示すように、基材300Aの圧入部302に軸部材310Aを圧
入する。これにより、軸部材310Aが基材300Aに固定される。
基材300Aに対する軸部材310Aの固定方法としては、軸部材310Aを基材30
0Aの圧入部302に圧入するのみでもよいし、接着剤や溶接を用いてもよい。
その後、基材300Aの軸線と、軸部材310Aのうちの基材300Aの端面から突出
した部分の軸線とが一致するように、基材300Aの外周面と軸部材310Aの前記突出
した部分の外周面とを研削する。これにより、図5(d)に示すように、基材300Aの
両端から突出する軸受部310が形成される。
この研削方法としては、特に限定されないが、例えば、センタレス研磨を好適に用いる
ことができる。
また、研削後の基材300Aおよび軸受部310において、外径精度を±10〜±50
μmとするのが好ましく、また、ふれを10〜50μmとするのが好ましく、さらに、表
面粗さを0.5〜1μmとするのが好ましい。これらにより、得られる現像ローラ510
の寸法精度をより優れたものとすることができる。
なお、圧入部302の形成や、軸部材310Aの圧入は、後述する工程[2]の後に行
ってもよい。また、圧入部302の形成や、基材300Aおよび軸部材310Aの外周面
の研削を省略することもできる。
[2]凹凸部を形成する工程
次に、図5(e)に示すように、基材300Aの外周面に、凹凸部2を形成する。
以下、凹凸部2の形成について、図6ないし図7に基づいて、詳細に説明する。
凹凸部2の形成に際しては、例えば、図6および図7に示すような加工装置200を用
いる。
図6および図7に示す加工装置200は、前述した工程[1]で得られた基材300A
をその下方から支持する基台210と、基台210上の基材300Aをその両側から押圧
する第1の型220および第2の型230(1対のダイス)を有している。
第1の型220および第2の型230は、それぞれ、円板状(短い円柱状)をなし、そ
の軸線まわりに回転可能となっている。
また、第1の型220には、図7に示すように、形成すべき複数の第1の溝21の形状
に対応した形状をなす複数の凸条(凸部)221が形成されている。一方、第2の型23
0には、形成すべき複数の第1の溝21の形状に対応した形状をなす複数の凸条(凸部)
231が形成されている。
このような第1の型220および第2の型230の構成材料としては、それぞれ、特に
限定されないが、基材300Aよりも硬質な材料であるのが好ましく、具体的には、SK
D、SKH、SLDなどを好適に用いることができる。
このような第1の型220および第2の型230は、それぞれ、その板面が基材300
Aの軸線に直角な方向に対し若干傾斜するように配設されている。
このような第1の型220および第2の型230を基材300Aに押圧することで凹凸
部2を形成することができる。
第1の型220および第2の型230を基材300Aに押圧しつつ互いに逆方向に回転
すると、図6中矢印で示すように、基材300Aがその軸線方向に搬送されながら、第1
の型220および第2の型230による加工が行われる。その結果、図4に示すような凹
凸部2を外周面に有する現像ローラ510が製造される。
このような、押圧により凹凸部2を形成することにより、ブラスト処理により凹凸部を
形成する場合と比べ、突起部23の耐久性が向上する。
以上のようにして型を用いて凹凸部2を形成した後に、その表面に、必要に応じて、メ
ッキ処理を施す。これにより、得られる凹凸部2の機械的強度をさらに優れたものとする
ことができる。
このようなメッキ処理の方法としては、特に限定されないが、無電解Ni−Pメッキ、
電気メッキ、硬質クロムメッキなどを好適に用いることができる。
また、メッキの厚さは、2〜10μm程度であるのが好ましい。
以上のようにして現像ローラ510を製造することができる。
このような現像ローラ510、およびこれを備える現像装置や画像形成装置は、現像特
性および耐久性に優れたものとすることができる。
以上、本発明の現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置、および画像形成装
置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。ま
た、現像剤担持体、現像装置、および画像形成装置を構成する各部は、同様の機能を発揮
し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていて
もよい。
前述した実施形態では、現像剤担持体およびこれを形成するための基材が円筒状をなす
ものについて説明したが、現像剤担持体(本体)および基材が円柱状をなしていてもよい

また、前述した実施形態では、第1の溝21と第2の溝22とがほぼ直交していたが、
これに限定されず、鋭角または鈍角をもってこれらが交差するように形成されていてもよ
い。
また、前述した実施形態では、突起部23の頂部に形成された湾曲凸面は、互いに隣接
する第1の溝21同士および互いに隣接する第2の溝22同士が、連続的に変化する面を
介して連設されることにより形成されていたが、トナーTの第1の溝21および/または
第2の溝22内への出入り(移動)が容易であれば、これに限定されず、例えば、第1の
溝21および第2の溝22のいずれか一方の溝のみが、前述したような連続的に変化する
面を介して連設されているものであってもよい。
また、前述した実施形態では、第1の溝21を第1の型220で、第2の溝22を第2
の型230で、それぞれ別の型を用いて形成したが、1つの型に第1の溝21および第2
の溝22の形成のための凹凸パターンを形成してもよい。この場合、例えば、第1の型2
20または第2の型230のうちの一方の型の外周面に前記凹凸パターンを形成し、他方
の型の外周面を平坦面としてもよいし、両方の型に前記凹凸パターンを形成してもよい。
また、前述した実施形態では、円板状(短い円柱状)の型を用いて、基材300Aを軸
線方向に移動させながら、凹凸部2の形成を行ったが、基材300Aの凹凸部2形成予定
部位の軸線方向での長さとほぼ同じ長さの円柱状の型を用い、基材300Aを軸線方向に
移動せずに、凹凸部2の形成を行ってもよい。
また、凹凸部2の形成に用いる型は、前述したような円板状または円筒状のものに限定
させず、板状などの他の形状のものであってもよい。
10……画像形成装置 2……凹凸部 21……第1の溝 22……第2の溝 23…
…突起部 24……底部 25……縁部 20……感光体 30……帯電ユニット 20
0……加工装置 210……基台 220……第1の型 221……凸条 230……第
2の型 231……凸条 300……本体 300A……基材 301……外周面 30
2……圧入部 310……軸受部 310A……軸部材 40……露光ユニット 50…
…現像ユニット 50a……軸 51……ブラック現像装置 52……マゼンタ現像装置
53……シアン現像装置 54……イエロー現像装置 55……保持体 55a〜55
d……保持部 510……現像ローラ 520……シール部材 530……収容部 54
0……ハウジング 550……トナー供給ローラ 560……規制ブレード 560a…
…ゴム部 560b……ゴム支持部 562……ブレード支持板金 570……ブレード
裏部材 60……一次転写ローラ 61……中間転写体 70……中間転写ベルト 71
……駆動ローラ 72……従動ローラ 73……基体 75……クリーニングユニット
76……クリーニングブレード 80……二次転写ローラ 87……排紙ローラ対 88
……搬送部 88A、88B……搬送ローラ対 88C……搬送路 82……給紙トレイ
84……給紙ローラ 86……レジローラ 90……定着装置 p……ピッチ P……
記録媒体 T……トナー(現像剤)。

Claims (10)

  1. 外周面に現像剤を担持する現像ローラであって、
    該外周面は、溝に囲まれて規則的に配列される突起部を有し、該突起部の頂部は、該外周面の曲率半径よりも曲率半径が小さい湾曲凸面に形成されていることを特徴とする現像ローラ
  2. 前記溝の幅が、前記溝の縁部から前記溝の底部に向けて漸減する請求項1に記載の現像ローラ。
  3. 前記湾曲凸面の平均曲率半径が、5μm〜50μmである請求項1または2に記載の現像ローラ
  4. 前記溝の底部が、湾曲しており、該湾曲の平均曲率半径、5〜200μmである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の現像ローラ
  5. 前記溝部が、互いに平行に形成され第1の溝と、該第1の溝に交差するとともに、互いに平行に形成され第2の溝である請求項1ないし4のいずれか1つに記載の現像ローラ
  6. 前記第1の溝同士間および/または前記第2の溝同士間のピッチをpとしたとき、pが、形成される画像の解像度のピッチよりも小さい請求項5に記載の現像ローラ。
  7. 前記第1の溝および/または前記第2の溝の開口幅をWとし、前記現像剤の平均粒径をdとしたとき、W/dは、2〜20である請求項5に記載の現像ローラ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載の現像ローラを製造する方法であって、
    前記現像ローラとなるべき基材を用意する工程と、
    前記基材の外周面に型を押圧することにより、前記突起部を形成する工程とを含むことを特徴とする現像ローラの製造方法。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載の現像ローラを備え、該現像ローラは、潜像を担持する潜像担持体に接触または近接して対向しており、前記現像ローラから前記潜像担持体へ現像剤を付与することにより、前記潜像を現像剤像として可視化することを特徴とする現像装置。
  10. 帯電・露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスにより、画像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
    請求項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2010233310A 2010-10-18 2010-10-18 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置 Expired - Fee Related JP5097255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233310A JP5097255B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233310A JP5097255B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006103586A Division JP2007279251A (ja) 2006-04-04 2006-04-04 現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置、および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011013700A JP2011013700A (ja) 2011-01-20
JP5097255B2 true JP5097255B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=43592577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233310A Expired - Fee Related JP5097255B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5097255B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000206780A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Ricoh Co Ltd 現像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011013700A (ja) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007140080A (ja) 現像剤担持体の製造方法、現像剤担持体、現像装置、および画像形成装置
JP2006259384A (ja) 現像装置および画像形成装置
JPH09281851A (ja) 像担持体ベルトの駆動機構
US8087170B2 (en) Developing agent carrier manufacturing method, developing agent carrier, developing device and image forming apparatus
JP4888156B2 (ja) 現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
JP2007279251A (ja) 現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置、および画像形成装置
JP4572861B2 (ja) 現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置、および画像形成装置
JP5097255B2 (ja) 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、および画像形成装置
JP2008292594A (ja) 現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
JP5407268B2 (ja) 現像装置、及び画像形成装置
JP4839790B2 (ja) 現像剤担持体の製造方法、現像剤担持体、現像装置、および画像形成装置
JP4784280B2 (ja) 現像剤担持体の製造方法、現像剤担持体、現像装置、および画像形成装置
JP2009003029A (ja) 転造装置、現像ローラの製造方法、現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
JP2008020862A (ja) 現像ローラ、現像装置および画像形成装置
JP2001209258A (ja) トナー像転写部材、トナー像転写方法、トナー像転写装置および画像形成装置
JP2008292593A (ja) 現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
JP2008276147A (ja) 現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
JP2010230735A (ja) 現像ローラの製造方法
JP2007140081A (ja) 現像剤担持体の製造方法、現像剤担持体、現像装置、および画像形成装置
JP2009237178A (ja) 現像ローラの製造方法、現像装置及び画像形成装置
JP2008292595A (ja) 現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
US20220413425A1 (en) Restricting member, developing device, process cartridge, and image forming apparatus
JP2008290112A (ja) 転造用ダイス、転造装置、現像ローラの製造方法、現像ローラ、現像装置、および画像形成装置
JP2007133244A (ja) 現像剤担持ローラ、現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
JP2007086376A (ja) 現像装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5097255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees