JP5095608B2 - 殺菌効果を備えたカテーテル・アセンブリ - Google Patents

殺菌効果を備えたカテーテル・アセンブリ Download PDF

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Description

本発明は、全般的に、殺菌抑制の分野、特に尿カテーテルのような医療装置における殺菌抑制の分野に関する。
バクテリア感染症およびそれに類似した疾病は、多くのタイプの医療装置を使用する際に微生物が生育、移動するということに関連したごく普通の問題である。たとえば、脈管カテーテル、腹膜カテーテル、心血管装置、整形インプラントその他の補綴装置のような留置式医療装置では、しばしば、その効用が感染性併発症によって相殺されてしまう。これらの感染性併発症を生じさせる最も多いごく普通の微生物は、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)である。脈管カテーテルの場合、これらの2種類の微生物が、すべての感染性微生物のうちほぼ70〜80%を占めており、表皮ブドウ球菌が最も多いごく普通の微生物である。カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(菌性病原体)がカテーテル感染症の原因のうち約10〜15%を占めている。
別のありふれた院内感染としては、***症(UTI)がある。大多数のUTI事例は、間欠使用に合わせて親水性コーティングを施した親水性カテーテルを含む尿カテーテルの使用と関連している。いずれのカテーテルも、通常、製造元で受け器内に予め収納されていて清潔で好ましくは滅菌状態に維持されている。これらの尿カテーテルは、年輩者、脳卒中罹病者、脊髄傷害患者、術後患者および閉塞性尿路疾患の罹患者を含む種々の集団で挿入される。尿カテーテルの挿入およびメンテナンスについての滅菌ガイドラインを厳守しているにもかかわらず、カテーテル関連のUTIは、重大な問題を提起し続けている。たとえば、入院した脊髄損傷患者のほぼ1/4が入院中に症候性UTIに罹患していると考えられている。UTI事例では、グラム陰性細菌がほぼ60〜70%を占め、腸球菌が約25%を占め、カンジダ種が約10%を占めている。親水性コーティングを施したカテーテルのような医療装置を人間の体腔内に導入するとき、通常の人間の防御バリヤが突き破られ、バクテリアや真菌類、ウィルス、組織様細胞または多数の器質性細胞を導入する結果となる可能性がある。日課として間欠的な尿道カテーテル法を実施している操作者が症候性UTIに伴う問題を抱えていることが多いということはよく知られている。同様に、人間の組織と密接に接触する他の医療装置の多くが微生物感染症を引き起こす可能性がある。
カテーテル表面または装置の他の部分でのバクテリアのコロニー形成は、患者に、植え込み装置の取り出し/交換の必要性および二次感染状態を強力に処置する必要性を含めた深刻な問題を引き起こす可能性がある。装置で使用されている材料の表面に固着させて抗生物質のような抗菌作用物質を用いてこのようなコロニー形成を阻止することに対してかなり注目が集められ、かなりの研究が行われてきた。これらの試みにおいては、目的は、充分な静菌作用または殺菌作用を生じさせてコロニー形成を阻止することであった。たとえば、医療装置の表面を抗生物質でコーティングする方法が、米国特許第4,895,566号(6未満のpKaを有する負帯電のグループとこの負帯電グループに固着した陽イオン抗生物質とを担持している医療装置基体)、米国特許第4,917686号(抗生物質が、医療装置の表面材料層のマトリクスに吸収させた膨潤剤に溶解している)、米国特許第4,107,121号(医療装置をイオン生成ヒドロゲルで構成し、その後、イオン生成ヒドロゲルが抗生物質を吸収または抗生物質とイオン結合する)、米国特許第5,013,306号(医療装置の重合表面層に抗生物質を積層している)、米国特許第4,952,419号(シリコーン油のフィルムをインプラントの表面に塗布してから、シリコーン・フィルム支持面を抗生物質粉末と接触させている)に教示されている。米国特許第4,612,337号は、非金属材料からなり、バクテリアおよび真菌性微生物の生育を阻止するのに有効な濃度の抗菌組成物でインプラントの表面をコーティングし、医療インプラントの非金属材料に含浸させた移植可能医療装置を開示している。
抗生物質効果のない抗菌化合物を使用することも公知である。たとえば、抗菌剤として銀を使用することはヨーロッパ特許第1104311号で知られており、同じ目的に対して過酸化水素を使用することはWO2004/075944で知られている。
しかしながら、従来技術による解決策の多くに関連する問題は、比較的コストが高く、製造法が複雑であるということにある。さらなる問題は、提案された抗菌性化合物のほとんどと関連して多くのマイナスの二次効果があるということである。
したがって、高い殺菌有効性および低細胞毒性と結びついた広スペクトル抗菌活性を提供することができる抗菌化合物およびコーティングの要望があり、コスト効率の良い製品の要望もある。
本発明の主な目的は、上記問題を軽減することにある。
本発明の一目的は、上記の問題の少なくともいくつかを軽減する抗菌作用物質を医療装置で使用することにある。
本発明の別の目的は、バクテリア感染を防止するために医療装置に抗菌コーティングを行うべく、上記の問題の少なくともいくつかを軽減する作用物質を使用することにある。
本発明の別の目的は、上記の問題の少なくともいくつかを軽減する医薬として作用物質を使用することにある。
本発明の別の目的は、医療装置の親水性コーティングを、上記の問題の少なくともいくつかを軽減する抗菌性にする方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記の問題の少なくともいくつかを軽減する医療装置、カテーテル・アセンブリおよび湿潤用流体を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記の問題の少なくともいくつかを軽減するカテーテル・アセンブリを製造する方法を提供することにある。
本発明の他の総括的および特殊な目的は、部分的に自明であり、部分的に以下で明らかになる。
これらの目的は、添付の特許請求の範囲に記載するカテーテル・アセンブリ、製造方法
、湿潤用流体および使用方法で達成される。
第1態様によれば、抗菌剤として、有機酸のうち少なくとも1つの塩、好ましくは安息香酸の塩またはソルビン酸の塩を医療装置で使用する。
本発明の第2態様によれば、バクテリア感染を防止すべく医療装置用の抗菌コーティングについて有機酸塩の使用が提供される。
本発明の第3態様によれば、薬剤として有機酸塩の使用が提供される。
オスモル濃度増大化合物が親水性カテーテルの保水性および低摩擦性を改良することは、たとえば、本願と同じ出願人のヨーロッパ特許第0217771号に開示されているように、従来からわかっていた。
今や、増大したオスモル濃度の以前から知られている利点に加えて、或る種のオスモル濃度増強化合物(すなわち、有機酸塩)が抗菌剤としても有用であることが本発明者らによってわかった。特に、安息香酸の塩およびソルビン酸の塩、たとえば、安息香酸ナトリウムおよびソルビン酸カリウムがこの目的に有用であることが証明されている。異なった有機酸塩を種々に組み合わせて使用することもできる。したがって、前記有機酸塩は、また、バクテリア感染を防止すべく医療装置用の抗菌コーティングを製造するのにも有用である。これは、たとえば、バクテリア感染症、特に尿路の感染症の予防のために尿カテーテルの抗菌コーティングを製造するのに有利である。
医療装置でのバクテリア生育を阻止するために多くの異なった試みが長年にわたってなされ、種々の結果をもたらしている。しかしながら、本発明による解決策が著しく効果的であることが判明した。有機酸塩は適切な抗菌効果を有し、さらに、同じ塩が他の目的、たとえば、親水性コーティングのオスモル濃度を増大させ、コーティングの保水性および低摩擦性を向上させるのに役立ち得る。これによって、最終製品がより簡単になり、種々の添加化合物がより少なくなり、生産プロセスをより容易にかつ低コストにする。さらに、医療装置における種々の物質の全数を制限することで、有害または望ましくなくない二次効果がまったく発生しないなどを証明するのがより容易になる。
有機酸からの塩の濃度は、好ましくは、300〜1200mOsm/dm3、最も好ましくは、600〜900mOsm/dm3の範囲にある。特に、これらのオスモル濃度レベルは、医療装置の塩濃度、または、湿潤状態でのこの医療装置の可能性あるコーティング、たとえば湿潤親水性コーティングの塩濃度を示している。或るレベルのバクテリア抑制を得るためには、一般的により低いレベルが設定される。有機酸からの塩の濃度が、少なくとも1つの予め選択したタイプのバクテリア、好ましくは大腸菌バクテリア(Escherichia coli)についての最小阻止濃度(MIC)を超えることも好ましい。患者についての望ましくない有害な二次効果を回避するためには、一般的により高いレベルが設定される。
単位ミリオスモル(mOsm)、すなわち1000分の1オスモルは、溶媒に溶解して1モルのオスモ濃度的に活性のあるユニット(原子、イオンなど)を形成する物質の量を表している。たとえば、イオン化できない1モルのグルコースは1オスモルの溶質を形成するが、1モルの塩化ナトリウムは2オスモルの溶質を形成する。
300または600mOsm/dm3を超える塩のこの非常に高い濃度は、上記抗菌性に関して、また、オスモル濃度増大に関連した性質、たとえば、湿潤中の安定性の増大、それによる使用中の安定性の増大、低摩擦、特に抽出力の低下および保水性の向上に関して著しく効果的であることが判明している。特に、本発明による高い濃度は、尿内の通常塩濃度(約900mOsm/dm3)と一致し、生理食塩水の濃度(約290mOsm/dm3)よりもかなり高い。驚くべきことに、このような高い濃度を湿潤用流体に対して使用したとき、それによってできた湿潤親水性層の性質が劇的に改善されることを本発明者らは発見した。提案した高い濃度による負の副作用は見いだせなかった。
本発明は、たとえば、親水性コーティングを有する医療装置、たとえば、親水性尿カテーテルで有用である。それ故、親水性コーティングのpHは、4.0〜8.0、好ましくは5.0〜6.0の範囲になるように制御すると好ましい。また、親水性コーティングのpHが7.0より低くなるように制御することも好ましい。親水性コーティングのpHは、pH緩衝液、好ましくはクエン酸塩またはリン酸塩の緩衝液によって制御することができる。このような実施形態では、pH緩衝液は、湿潤させたときに好ましくは、5〜80mMolarの範囲において親水性コーティングの緩衝液の濃度を得るのに充分な量で使用する。pH上限は、充分または適切な抗菌効果を得るために重要であるのに対し、pH下限は、望ましくないまたは有害な二次効果を発生させないように制御するのに重要である。
好ましくは、有機酸の少なくとも1つの塩を湿潤用流体に含ませるとよく、前記湿潤用流体で処理することによって医療装置の親水性コーティングの低摩擦表面特性を得るのに使用でき、前記湿潤用流体によって活性化したときに親水性コーティングを抗菌性にするのに使用できる。このような実施形態において、湿潤用流体への塩の添加は比較的簡単な手順であり、それによって、製造が非常に便利になり、コスト効率が良くなる。さらに、湿潤用流体に塩を混ぜることによって、湿潤させた親水性表面への結果的な適用量を制御し、予め決定するのが容易となり、また、親水性コーティングの湿潤持続時間によって比較的影響を受けることがない。しかしながら、追加として、または、択一的に、有機酸の少なくとも1つの塩を医療装置、好ましくは、その親水性コーティングに含ませるとよい。
本発明の第4の態様によれば、医療装置の親水性コーティングを抗菌性にする方法であって、医療装置基体を用意する工程と、前記医療装置基体上に親水性コーティングを設ける工程と、有機酸からの塩、好ましくは、安息香酸の塩またはソルビン酸の塩を親水性コーティングに含ませて親水性コーティングを抗菌性にする工程とからなる方法が得られる。
この態様によって先の態様を考慮しながら既に述べたと同様の利点が得られる。また、たとえば濃度レベル、化合物およびpH制御に関連して上述した実施形態も同様にこの第4態様に当てはまる。特に、有機酸塩の使用することが、バクテリア生育の抑制のため、そして、バクテリア感染症の予防のために驚くべきほど効果的であることが判明した。
本発明の第5の態様によれば、湿潤用流体と、表面に、少なくともその挿入可能な部分に、前記湿潤用流体で処理することによって低摩擦表面特性を与えた親水性表面層を有するカテーテルと、少なくともカテーテルの挿入可能な部分を封じ込んでいる受け器とを含み、湿潤用流体およびカテーテルのうち少なくとも一方が、さらに、有機酸の少なくとも1つの塩、好ましくは安息香酸の塩またはソルビン酸の塩と、湿潤用流体で湿潤させたときに親水性コーティングを抗菌性にするpH緩衝液とを含むカテーテル・アセンブリが得られる。
この態様によって、先の態様を考慮しながら既に述べたと同様の利点が得られる。また、たとえば濃度レベル、化合物およびpH制御に関連して上述した実施形態も同様にこの第5態様に当てはまる。特に、pH緩衝液と組み合わせて有機酸の塩を使用することが、バクテリア生育抑制のために、そして、バクテリア感染症予防のために驚くべきほど効果的であることが判明した。
前記受け器内に収容されているときに親水性表層を湿潤状態に保存し、直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリが得られるように、湿潤用流体は、受け器内のカテーテルの親水性表面層またはコーティングと湿潤接触させて配置するとよい。アッセンブリは、最初、保管中にカテーテルの親水性表層から分離させた状態に湿潤用流体を保ち、カテーテルを使用しようとして活性化した際に親水性表層と接触させるようにしてもよい。
有機酸の塩は、カテーテル内、または、湿潤用流体内、または、これら両方の中に配置するとよいが、これはpH緩衝液にも当てはまる。
本発明の第6の態様によれば、湿潤用流体で処理することによって低摩擦面特性を生じさせるために表面の少なくとも一部に親水性表面層を有する医療装置であって、親水性コーティングが、有機酸の少なくとも1つの塩、好ましくは安息香酸の塩またはソルビン酸の塩と、湿潤用流体で湿潤させたときに親水性コーティングを抗菌性にするためのpH緩衝液とを含む医療装置が得られる。この医療装置は、たとえば、尿カテーテルであり、好ましくは間欠使用を目的とする尿カテーテルである。
この態様によって、先の態様を考慮しながら既に述べたと同様の利点が得られる。また、たとえば濃度レベル、化合物およびpH制御に関連して上述した実施形態も同様にこの第6態様に当てはまる。特に、pH緩衝液と組み合わせて有機酸の塩を使用することが、バクテリア生育抑制のために、そして、バクテリア感染症予防のために驚くべきほど効果的であることが判明した。
本発明の第7の態様によれば、親水性表面層を活性化して湿潤処理によって前記親水性表面層の低摩擦面特性を生じさせる湿潤用流体であって、有機酸の少なくとも1つの溶解塩、好ましくは安息香酸の塩またはソルビン酸の塩の溶解塩と、湿潤用流体で湿潤させたときに親水性コーティングを抗菌性にするためのpH緩衝液とを含む湿潤用流体が得られる。好ましくは、湿潤用流体は水性液である。
この態様によって、先の態様を考慮しながら既に述べたと同様の利点が得られる。また、たとえば濃度レベル、化合物およびpH制御に関連して上述した実施形態も同様にこの第7の態様に当てはまる。特に、pH緩衝液と組み合わせて有機酸の塩を使用することが、バクテリア生育の抑制のために、そして、バクテリア感染症の予防のために驚くべきほど効果的であることが判明した。
本発明の第8の態様によれば、カテーテル・アセンブリを製造する方法であって、受け器を用意する工程と、親水性カテーテルを用意する工程と、湿潤用流体を用意する工程と、カテーテルの少なくとも挿入可能な部分を受け器内に配置する工程と、前記湿潤用流体を前記カテーテル・アセンブリの一部として配置する工程とを含み、湿潤用流体およびカテーテルのうち少なくとも一方が、さらに、有機酸の少なくとも1つの塩、好ましくは安息香酸の塩またはソルビン酸の塩と、湿潤用流体で湿潤させたときに親水性コーティングを抗菌性にするためのpH緩衝液とを含む方法が得られる。
この態様によって、先の態様を考慮しながら既に述べたと同様の利点が得られる。また、たとえば濃度レベル、化合物およびpH制御に関連して上述した実施形態も同様にこの第8態様に当てはまる。特に、pH緩衝液と組み合わせて有機酸の塩を使用することが、バクテリア生育抑制のために、そして、バクテリア感染症予防のために驚くべきほど効果的であることが判明した。
発明概念のこれらの態様および他の態様は、以下に説明する実施形態から明らかであり、それを参照しながら説明する。
以下、本発明の実施形態を例示し、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、個別に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの一つの実施形態であって、国際公開公報97/26937に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第1実施形態を示している。
図2は、個別に封入した湿潤用流体も備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの別の実施形態であって、国際公開公報03/092779に開示された別のカテーテル・アセンブリに類似する構造の実施形態の部分破断側面図である。
以下の詳細な説明において、本発明の好ましい実施例を説明する。しかしながら、他に何かを特に指定しない限り、異なった実施形態の特徴が実施形態間で交換可能であり、異なった方法において組み合わせることができることを了解されたい。説明を明確にするために、図面に示される或る構成要素の寸法が、発明の実際の実施に際しての対応する寸法、たとえば、カテーテルの長さ、流体コンパートメントの寸法その他の寸法と異なっていることもあり得るということにも注目されたい。
さらに、たとえすべての実施形態が尿カテーテルに関連がある場合であっても、本発明の概念がこのタイプの装置に限られることはなく、多くの他のタイプの医療装置でも使用できることは当業者には明らかであろう。
本発明者らは、驚くべきことに、有機酸の塩類が、医療装置、たとえば、親水性カテーテルで抗菌剤として使用するための適切な抗菌効果を有することを発見した。特に、安息香酸の塩およびソルビン酸の塩、たとえば、安息香酸ナトリウムおよびソルビン酸カリウムがこの目的に有用であることが判明した。異なった有機酸の塩を種々組み合わせて使用することも可能である。
有機酸からの塩の濃度は、好ましくは、300〜1200mOsm/dm3、最も好ましくは、600〜900mOsm/dm3の範囲にある。或るレベルのバクテリア抑制を得るためには、一般的により低いレベルが設定される。有機酸からの塩の濃度が、少なくとも1つの予め選択したタイプのバクテリア、好ましくは大腸菌バクテリア(E.coli)についての最小阻止濃度(MIC)を超えることも好ましい。患者についての望ましくない有害な二次効果を回避するためには、一般的により高いレベルが設定される。
有機酸の少なくとも1つの塩は、以下のような異なった方法で医療装置に使用することができる。すなわち、
・この塩を湿潤用流体に溶解させ、前記湿潤用流体で処理することによって医療装置の親水性コーティングの低摩擦表面特性を得るのに使用でき、前記湿潤用流体によって活性化したときに親水性コーティングを抗菌性にするのに使用できる。
・塩を医療装置の表面コーティング、たとえば、尿カテーテルの親水性表面コーティングに含ませることができる。コーティングに含ませることは、本願と同じ出願人のヨーロッパ特許第0217771号に記載されている方法で達成することができる。
・塩は、コーティングの活性化のために表面コーティングおよび湿潤用流体の両方に含ませることができる。
本発明は、たとえば、親水性尿カテーテルのような親水性コーティングを有する医療装置で有用である。それ故、親水性コーティングのpHは、4.0〜8.0、好ましくは5.0〜6.0の範囲になるように制御すると好ましい。また、親水性コーティングのpHが7.0より低くなるように制御することも好ましい。親水性コーティングのpHは、pH緩衝液、好ましくはクエン酸緩衝液によって制御することができる。このような実施形態において、pH緩衝液は、湿潤させたときに、好ましくは、5〜80mMolarの範囲における親水性コーティングの緩衝液の濃度を得るのに充分な量で使用する。pH上限は、充分または適切な抗菌効果を得るために重要であるのに対し、pH下限は、望ましくないまたは有害な二次効果を発生させないように制御するのに重要である。pH緩衝液は、たとえばリン酸ナトリウムまたはリン酸カリウムの塩を含むリン酸塩であってもよい。
好ましい実施形態において、有機酸は、親水性外面コーティングを有するカテーテルで用いる。親水性カテーテルは、多くの異なった目的のために使用することができ、様々なタイプの体腔内へ挿入するために使用することができる。しかしながら、以下の説明は、好ましい使用分野、尿カテーテルに特に関連しているが、本発明がこの特別なタイプのカテーテルに限定されることはない。
図面、たとえば、図1に示すように、カテーテル130は、ラッパ形後方部分131と、この後方部分131から前方に突出する細長いシャフトまたはチューブ132とを含む。開放式の内部管腔(図示せず)は、後方部分131の後端から細長いチューブ132の丸みの付いた先端134にある排液孔133まで延びている。後方部分131は、カテーテル130のコネクタとして機能することができ、他の装置、たとえば、尿収集バッグ、排液チューブ等に接続可能である。
細長いチューブ132の少なくとも一部は、使用者の身体開口部、たとえば、尿カテーテルの場合には尿道に挿入可能な長さ部分となっている。挿入可能な長さ部分というのは、通常、親水性カテーテルに関連した場合、親水性材料(たとえば、PVP)でコーティングし、患者の尿道に挿入できる細長いチューブ132の長さ部分を意味する。代表的には、この長さは、女性患者で80〜140mm、男性患者で200〜350mmである。
本発明によれば、ここに開示した実施形態に適用できる湿潤用流体は、多くの異なったタイプの周知の親水性表面を湿潤するのに使用できる。たとえば、カテーテルは、親水性コーティングを備えることができ、このとき、親水性ポリマー・コーティングは、ポリビニル化合物、ポリサッカリド、ポリウレタン、ポリアクリレートまたはビニル化合物およびアクリレートまたは無水物のコポリマー、特に、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ヘパリン、デキストラン、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシ・プロピル・セルロース、メチルセルロース、ビニル・ピロリドンおよびヒドロキシ・エチルメチルアクリレートのコポリマーまたはポリメチルビニルエーテルおよびマレイン酸無水物のコポリマーから選んだ材料からなる。好ましい親水性ポリマーはポリビニルピロリドンである。
カテーテルは、パッケージ内に分離して配置することができる。しかしながら、好ましくは、カテーテルは、さらに湿潤用流体を含むアセンブリ内に配置する。図1を参照して、カテーテル・アセンブリの第1実施形態を以下に説明するが、その構造は、参照によって組み入れるWO97/26937に開示されている実施形態に全体的に類似している。
カテーテル・アセンブリ110は、好ましくは透明な可撓性のプラスチック材料からなる湿潤用受け器またはバッグ120を含む。受け器120は、その前端に細長いポケット121を有する。後端122には開口部が設けてある。湿潤用受け器120は、カテーテル・チューブ132の少なくとも挿入可能な長さ部分を細長いポケット121内に収容するようになっている。
カテーテル・アセンブリ110は、さらに、先により詳しく説明したように、親水性尿カテーテル130を含む。
カテーテル・アセンブリ110は、その一部を構成する湿潤用流体150を含む。すなわち、湿潤用流体はアセンブリから完全に独立して設けられていない。より詳しくは、図1の実施形態においては、カテーテル・アセンブリ110は、さらに、湿潤用流体容器140を含み、この容器内で湿潤用流体150は、保管中、カテーテル130の親水性表面から分離した状態に保たれる。
湿潤用流体容器140はカテーテル・アセンブリの活性化を可能にするために開くことができる。活性化を行うには、容器を開き、湿潤用流体を湿潤用受け器120に放出させ、カテーテル130の親水性コーティングと接触させる。湿潤用流体容器140は、押したり、裂いたり、穿孔したり、ねじったりすることなどで開くことができるが、このこと自体はこの技術分野では周知である。湿潤用流体150は、先により詳しく説明している。
湿潤用受け器120は、好ましくは、カテーテル3および湿潤用流体容器140の少なくとも一部を取り囲む密閉コンパートメントを形成している。
湿潤用受け器120は、好ましくは、使用時に受け器を開いてカテーテル130を露出させるのを容易にする開放手段を含む。この開放手段は、握持ハンドル124、たとえば引きタブに連結した引き裂きひも123を含み得る。これによって、使用者は、握持ハンドル124を引き、湿潤用受け器120の側壁を裂き開くことができる。追加的に、または、択一的に、握持ハンドルを引き裂きひも123の反対端に配置してもよい。しかしながら、別の開放手段も可能であり、たとえば、異なった方法で異なった位置に配置した引き裂きひもや剥ぎ取りジョイントなども可能である。
図1の実施形態によるカテーテル130を湿潤する方法においては、使用者は、まず、湿潤用受け器120の範囲内で湿潤用流体容器140を開き、容器140から湿潤用受け器130に湿潤用流体を放出させることによってカテーテル130を活性化する。充分な湿潤期間後、湿潤用受け器120を開いてカテーテル130を露出させ、患者へ挿入することができる。
図1の実施形態においては、湿潤用受け器120は尿収集バッグとしても役立つ。したがって、開いたとき、受け器120は、カテーテル120に接続したままにしておけば膀胱から排出された尿を受け入れることができる。しかしながら、これは単なる随意事項であり、尿収集バッグとして役立たないパッケージも同等に可能である。このような実施形態が図2に示してあり、これは、ここに参照によって組み入れられるWO03/092779に記載されているいくつかの実施形態の構造に類似している。
あるいは、カテーテル・アセンブリが、ここに参照によって組み入れられるWO03/092779にも開示されているような、カテーテルを部分的に封じ込めているパッケージを含んでいてもよい。湿潤用流体容器を受け器の個別のコンパートメントでなく、カテーテルを保持しているコンパートメントと一体に配置することも可能である。これによって、カテーテルは、製造中に既に活性化され、使用準備の整った活性化状態に維持される。こうして、この実施形態においては、受け器内に収容されているときに親水性表面層を湿潤状態に保存し、直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリが得られる。この湿潤状態を保存するためには、受け器の形成するコンパートメントとカテーテルをガス・シールすると好ましく、さらに、受け器がガス不透過性であると好ましい。使用時、受け器を開くのが簡単であり、カテーテルを直ちに患者に導入することができる。このようなアセンブリは、たとえば、ここに参照によって組み入れられるWO00/47494に開示されている。
湿潤用流体は、親水性表面コーティングを湿潤し、低摩擦表面特性を与えるのを主目的としている。しかしながら、前述のように、流体内に抗菌化合物を溶解させることも可能である。湿潤用流体は、好ましくは水性液体であると好ましい。すなわち、溶媒として水を使用すると好ましい。またさらに、湿潤用流体は、溶存親水性ポリマー、好ましくは、湿潤用流体を予定しているカテーテルの親水性コーティングと同じ親水性ポリマーを含んでいてもよい。湿潤用流体中のポリマーの量は、0〜20質量%の範囲にあると好ましく、5〜15質量%の範囲、代表的には約10質量%であると最も好ましい。
安息香酸の塩およびソルビン酸の塩のような有機酸の塩を、上記の例示実施形態において、湿潤用流体およびカテーテルの親水性コーティングに含ませてもよい。その場合、湿潤用流体および親水性コーティングのそれぞれにおける濃度は、使用準備の際に湿潤させ
たときに、親水性コーティング中の全溶存濃度を得るに充分に高くする。しかしながら、湿潤前に親水性コーティングにのみ、または、湿潤用流体にのみ、使用準備のために湿潤させたときに意図した溶存濃度を得るに充分な高い濃度で塩を含ませることも可能である。コーティングに塩を含ませるためには、ヨーロッパ特許第217771号に開示されているように、本願の技術背景記載部分で述べたそれ自体公知の方法のうちのいずれかを使用してもよい。
基材は、本技術分野で周知である任意のポリマー材料から作ることができる。この基材に前記親水性ポリマー、たとえば、ポリウレタン類、ラテックス・ゴム類、他のゴム類、ポリ塩化ビニル、他のビニル・ポリマー類、ポリエステル類およびポリアクリレート類のような親水性ポリマーを接着する。
実験
上記結果を検証するために実験的なテストを行った。これらの実験において、溶液を準備し、放射線(Eビーム)または熱(オートクレーブ)で滅菌した。溶液のいくつかに、安息香酸ナトリウム(NaB)および/またはソルビン酸カリウム(KS)を溶解させた。次いで、塩化ナトリウム(NaCl)を添加することによってすべての溶液のオスモル濃度を調節した。NaClは、約900mOsmの目標値がすべての溶液で得られるように添加した。さらに、溶液のいくつかは、シトレート緩衝液(クエン酸ナトリウムからなるバッファ系)で処理して所定pH値とした。
実験では、すべての溶液を3体積部合成尿と混ぜ合わせた。合成尿はバクテリア生育を支援するものであり、実験で生育媒体ならびに負の対照基準として使用した。
大腸菌(Escherichia coli)バクテリアが、通常、尿カテーテル製品で忌避すべき最も関連のあるバクテリアであるから、すべての実験は大腸菌バクテリアについて行った。所与の物質の潜在力およびバクテリア生育を阻止する濃度を評価するためにMIC(最小阻止濃度)テストを実施した。これらの溶液を特定のバクテリア数を含有する生育溶液に添加した。次いで、少なくとも40時間にわたってBioscreen機器のマイクロタイタ・ウェルにおいて37℃でバクテリアを生育させた。溶液についての光学濃度の点でバクテリア生育/阻止をモニタした。すべての微生物が生育、増殖中に溶液の光学濃度を増大させるので、サンプルを通過する光の透過度/吸収度についてのBioscreen測定値は微生物の濃度と相関する。
異なった溶液の測定結果は、実験セット毎に、負の対照基準、すなわち合成尿と比較する。実際の阻止時間は示されないが、その代わりに、合成尿と比較した阻止時間を長引かせた際に相対的効果に相当する指標値が物質毎に示される。たとえば、合成尿が5時間後にバクテリアを生育させ、「物質A」が10時間後にバクテリアを生育させていたならば、「物質A」について生じた指標値は、2(合成尿よりも10/5=2倍効果的)となる。「>8」の指標値は、実験中のバクテリアのすべてで生育がないことを示す。
Figure 0005095608
いくつかの結論が上記の測定値から導き出せる。たとえば、有機酸(NaBおよび/またはKS)からの塩の添加が、オスモル濃度増強化合物としてNaClのみを含む溶液(番号1,2)および対照溶液(番号21〜23)と比較して、溶液内のバクテリア生育を有意に阻止していることがわかる。
測定番号3〜5、10〜12および17〜19からは、有機酸の塩の濃度(w/w)が0.3%を超えているときにバクテリア生育の阻止が向上し、濃度が1.0%を超えとバクテリア生育の阻止がさらに向上すると結論することができる。NaClの濃度が0.9%から3.0%まで増大する測定番号1、2では非常に限られた効果増大しか見られないので、この劇的な向上は驚くべきことである。
測定番号6〜9、13〜16および20からは、pHを6.5より低く、特に5〜6の範囲に制御したときにバクテリア生育阻止が劇的に向上すると結論することができる。対照測定番号21〜23によって示されるように、これらの効果は、pH減少それだけでは達成されず、有機酸の塩との相乗効果によるものである。特に測定番号13〜16から明らかであるように、この相乗効果は、有機酸塩の濃度が非常に低い場合でも有意である。前記測定から、pHを6より低くさせたときにバクテリア生育阻止が大幅に向上し、pH5付近で劇的な向上があることも明らかである。
結論および概要
種々の実施形態に関連して発明を説明してきた。しかしながら、いくつかのさらに別の形態も可能であることは当業者には明らかであろう。たとえば、上述の種々の実施形態の特徴は、当然、多くの他の方法で組み合わせられることができる。
さらに、尿カテーテル以外の他のタイプのカテーテル、たとえば、脈管カテーテル等に本発明を使用できる。また、多くの種々タイプの有機酸塩を単独でも種々組み合わせても使用することもできる。たとえ先に提案したより高いレベルが通常より有利であったとしても多くの異なった塩濃度レベルも可能である。
またさらに、湿潤用流体容器を含むアセンブリにおいて、湿潤用流体容器を多くの異なった方法で配置することが可能である。たとえば、容器は別個の容器であってよいが、アセンブリの一部であってもよい。このような湿潤用流体容器は、完全に受け器内に配置しても、部分的に受け器内に配置しても、または、完全に受け器の外に配置してもよい。あるいは、湿潤用流体容器は、受け器の一体コンパートメントでもよい。このコンパートメントは、カテーテルの挿入可能部分を収容するコンパートメントから分離していてもよいし、または、このようなコンパートメントと一体であってもよい。後者の場合、カテーテルは、湿潤活性化状態に維持するとよい。
さらに、湿潤用流体容器は、カテーテルの遠位部分に接近して配置しても、カテーテルの近位部分に接近して配置しても、または、アセンブリの他の任意の適当な位置に配置してもよい。湿潤用流体がカテーテルの挿入可能部分から離して配置してある場合、分離壁または分離ジョイントを、たとえば、破壊可能または剥ぎ取り可能な薄膜壁としてもよいが、別の実施形態も当然可能である。たとえば、様々なタイプの着脱可能または開放可能なキャップまたは蓋であってもよい。湿潤用流体容器は、それにねじり力、圧縮力、引張力などを加えたときに流体を放出するように配置してもよい。好ましくは、湿潤用流体は、受け器を破断または破裂することなく流体を放出するとよいが、意図した使用等に応じてこれは必須ではない。
カテーテル・アセンブリの異なった部分について多くの異なった材料も使用できる。
当業者には明らかなように、発明の精神から逸脱することなく上述した実施形態に類似するいくつかの実施形態を使用することができ、このような変形例のすべてが添付の特許請求の範囲に定義してあるように本発明の一部と看做されるべきである。
個別に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの一つの実施形態を示す図である。 分離状態で封入した湿潤用流体も備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの別の実施形態を示す部分破断側面図である。

Claims (17)

  1. 有機酸の少なくとも1つの塩の医療装置での抗菌剤としての使用であって、
    医療装置が親水性コーティングを有し、
    湿潤させたときに親水性コーティングの有機酸からの塩の濃度が、600〜900mOsm/dm3の範囲にあり、
    有機酸の塩が、安息香酸の塩およびソルビン酸の塩の少なくとも一方であり、
    親水性コーティングのpHが、さらに、4.0〜8.0の範囲になるように制御される、医療装置での抗菌剤としての使用。
  2. 有機酸からの塩の濃度が、少なくとも1つの予め選択したタイプのバクテリアについての最小阻止濃度(MIC)を超える、請求項1に記載の使用。
  3. 有機酸からの塩の濃度が、大腸菌バクテリアについての最小阻止濃度(MIC)を超える、請求項1または2に記載の使用。
  4. 親水性コーティングのpHが、さらに、7.0より低くなるように制御される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 親水性コーティングのpHが、さらに、5.0〜6.0の範囲になるように制御される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 親水性コーティングのpHが、pH緩衝液によって制御される、請求項1〜5に記載の使用。
  7. 親水性コーティングのpHが、シトレートまたはリン酸塩の緩衝液によって制御される、請求項6に記載の使用。
  8. pH緩衝液が、湿潤させたときに5〜80mMolarの範囲において親水性コーティングの緩衝液の濃度を得るのに充分な量で使用される、請求項6または7に記載の使用。
  9. 湿潤用流体で処理することによって医療装置の親水性コーティングの低摩擦表面特性を得るために使用可能であり、該湿潤用流体によって活性化したときに親水性コーティングを抗菌性にするための、有機酸の少なくとも1つの塩を該湿潤用流体に含ませる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
  10. 医療装置が、有機酸の少なくとも1つの塩が親水性コーティングに含ませてある、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用。
  11. 医療装置の親水性コーティングを抗菌性にする方法であって、医療装置基体を用意する工程と、該医療装置基体上に親水性コーティングを設ける工程と、有機酸の塩を親水性コーティングに含ませて親水性コーティングを抗菌性にする工程とを含み、
    湿潤させたときに親水性コーティングの有機酸からの塩の濃度が、600〜900mOsm/dm3の範囲にあり、
    有機酸の塩が、安息香酸の塩およびソルビン酸の塩の少なくとも一方であり、
    さらに、親水性コーティングのpHを、4.0〜8.0の範囲になるように制御する工程を含む方法。
  12. さらに、親水性コーティングの5.0〜6.0の範囲になるように制御する工程を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 湿潤用流体で処理することによって低摩擦面特性を生じさせるために表面の少なくとも一部に親水性表面層を有する医療装置であって、親水性コーティングが、有機酸の少なくとも1つの塩と、湿潤用流体で湿潤させたときに親水性コーティングを抗菌性にするためのpH緩衝液とを含み、
    湿潤させたときに親水性コーティングにおける塩の濃度を600〜900mOsm/dm3の範囲になるようにするのに充分な量で有機酸の塩を使用し、
    有機酸の塩が、安息香酸の塩およびソルビン酸の塩の少なくとも一方であり、
    pH緩衝液が、湿潤時の親水性コーティングにおけるpHを4.0〜8.0の範囲の値に安定させるように配置してある医療装置。
  14. pH緩衝液が、リン酸塩またはシトレート緩衝液である、請求項13に記載の医療装置。
  15. pH緩衝液が、湿潤時の親水性コーティングにおけるpHを5.0〜6.0の範囲の値に安定させるように配置してある、請求項13または14に記載の医療装置。
  16. 湿潤させたときに5〜80mMolarの範囲において親水性コーティングの緩衝液の濃度を得るのに充分な量でpH緩衝液を使用している、請求項13〜15のいずれか1項に記載の医療装置。
  17. この医療装置が、尿カテーテルである、請求項13〜16のいずれか1項に記載の医療装置。
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