JP5092625B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管ヒータを用いて被加熱物を調理する加熱調理装置に関するものである。
従来から、加熱調理装置の蒸気発生手段により発生させた蒸気を加熱室内に供給し、加熱室内に赤外線発生手段を設け、この赤外線発生手段により発生させた赤外線を用いて、被加熱物である食品を加熱調理する加熱調理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この種の加熱調理装置では、加熱室内に供給された水蒸気を赤外線発生手段により過熱状態として調理を行うものであり、所定の範囲の波長の赤外線を用いることにより伝熱面積を小さくして、蒸気過熱器の小型化、低圧損化を図っている。
また、赤外線発生手段からの赤外線が、効率よく被加熱物に照射されることが望まれている。
特許第2897645号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の加熱調理装置においては、加熱室内に露出して設けられた赤外線発生手段によって過熱状態とした水蒸気を用いて被加熱物を過熱するものであり、調理をするため加熱室内に被加熱物を入れたり、加熱後に被加熱物を加熱室内から出したりする際、被加熱物が加熱室内天井面に取り付けられた赤外線発生手段に接触し、赤外線発生手段を破損する恐れがあるという問題があった。
また、加熱室内の赤外線発生手段に、調理時の汚れが付着し易く、使用者が被加熱物を出し入れする際などに、加熱室前面開口から加熱室内を覗き込んだ時、赤外線発生手段に付着した黒色系の汚れが目立ち、見映えが非常に悪く、不衛生な印象を与える恐れがあるという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、調理時に被加熱物を出し入れする際にも赤外線発生手段を破損しにくく、しかも赤外線発生手段に付着した汚れが目立たない加熱調理装置を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理装置は、前面開口を設けた加熱室と、前記加熱室内天井面に形成した凹部と、前記凹部内に収納されたミラクロンヒータとアルゴンヒータとを有し、前記ミラクロンヒータは、白色管にて形成され前記凹部の前側内壁に隣接して設けられるとともに、前記凹部の前側内壁とヒータ保護用の第1のガードバーとで挟まれて配され、前記アルゴンヒータは前記凹部の後側でヒータ保護用の第2と第3のガードバーとで挟まれて配され、前記凹部外側であって前記加熱室前面開口側の縁部上方に前記ミラクロンヒータの下端部が位置すると共に、前記第1、第2、第3のガードバーの各下端は、前記ミラクロンヒータと前記アルゴンヒータの各下端部より下方に位置するよう配され、前記加熱室前面開口側の前記凹部内壁は、略垂直に垂下させることで、前面開口側から前記ミラクロン
ータが使用者に対し目隠しされるよう配設され、前記加熱室背面側の前記凹部内壁は、天面に向かって下方に広がるよう傾斜して形成するとともに、前記凹部内壁が反射板を構成されている。
これによって、調理時に被加熱物を出し入れする際に、赤外線発生手段であるミラクロンヒータに対して、凹部の前側内壁及び加熱室前面開口側の縁部がガードバーとして機能し、第1のガードバーで挟まれているためミラクロンヒータに直接物が当たらないよう保護できるので、ミラクロンヒータを破損しにくく、アルゴンヒータは第2と第3のガードバーで挟まれているためアルゴンヒータに直接物が当たらないよう保護できる。しかも調理時に使用者からミラクロンヒータが見えなくなるので、白色管によって形成されることにより汚れが目立ちやすいミラクロンヒータに付着した汚れが目立たなくなる。また、アルゴンヒータからの赤外線により被加熱物の内部を加熱し、ミラクロンヒータからの赤外線により被加熱物の表面に焦げ目を付きやすく調理できるとともに、アルゴンヒータ側の凹部内壁が、天面に向かって下方に広がるよう傾斜しているのでアルゴンヒータの赤外線を加熱室内に広く照射でき、凹部内壁が反射板を構成することにより、2つのヒータのエネルギーを効率よく被加熱物に照射することができる。
本発明は、調理時に被加熱物を出し入れする際にも赤外線発生手段を破損しにくく、しかも赤外線発生手段に付着した汚れが目立たなくすることができる。
第1の発明は、前面開口を設けた加熱室と、前記加熱室内天井面に形成した凹部と、前記凹部内に収納されたミラクロンヒータとアルゴンヒータとを有し、前記ミラクロンヒータは、白色管にて形成され前記凹部の前側内壁に隣接して設けられるとともに、前記凹部の前側内壁とヒータ保護用の第1のガードバーとで挟まれて配され、前記アルゴンヒータは前記凹部の後側でヒータ保護用の第2と第3のガードバーとで挟まれて配され、前記凹部外側であって前記加熱室前面開口側の縁部上方に前記ミラクロンヒータの下端部が位置すると共に、前記第1、第2、第3のガードバーの各下端は、前記ミラクロンヒータと前記アルゴンヒータの各下端部より下方に位置するよう配され、前記加熱室前面開口側の前記凹部内壁は、略垂直に垂下させることで、前面開口側から前記ミラクロンヒータが使用者に対し目隠しされるよう配設され、前記加熱室背面側の前記凹部内壁は、天面に向かって下方に広がるよう傾斜して形成するとともに、前記凹部内壁が反射板を構成することにより、調理時に被加熱物を出し入れする際に、赤外線発生手段であるミラクロンヒータに対して、凹部の前側内壁及び加熱室前面開口側の縁部がガードバーとして機能し、第1のガードバーで挟まれているためミラクロンヒータに直接物が当たらないよう保護できるので、ミラクロンヒータを破損しにくく、アルゴンヒータは第2と第3のガードバーで挟まれているためアルゴンヒータに直接物が当たらないよう保護できる。しかも調理時に使用者からミラクロンヒータが見えなくなるので、白色管によって形成されることにより汚れが目立ちやすいミラクロンヒータに付着した汚れが目立たなくなる。また、アルゴンヒータからの赤外線により被加熱物の内部を加熱し、ミラクロンヒータからの赤外線により被加熱物の表面に焦げ目を付きやすく調理できるとともに、アルゴンヒータ側の凹部内壁が、天面に向かって下方に広がるよう傾斜しているのでアルゴンヒータの赤外線を加熱室内に広く照射でき、凹部内壁が反射板を構成することにより、2つのヒータのエネルギーを効率よく被加熱物に照射することができる。
2の発明は、第1の発明において、加熱室内天井面に形成した凹部を少なくとも2以上形成し、前記凹部には少なくともミラクロンヒータを配設することにより、ミラクロンヒータを破損しにくく、しかも汚れが目立ちやすいミラクロンヒータに付着した汚れを目立たなくすることができる。
3の発明は、第1の発明において、第1、第2、第3のガードバーと反射板とを暗色とすることにより、ガードバーと反射板とに付着した汚れを目立たなくするとともに、輻射エネルギーを増大させ、被加熱物に焦げ目を付けやすくできる。
4の発明は、第1の発明において、第1、第2、第3のガードバーの下端を天井面より上方に位置することにより、調理時に被加熱物を出し入れする際に被加熱物をヒータに当たりにくくできる。
5の発明は、第1から第4の発明において、加熱室内に蒸気を供給する蒸気発生手段と、高周波を発生する高周波発生部と、加熱室を上下に区画するとともに被加熱物を載置可能な角皿と、前記角皿の底面に電波吸収発熱体を設けることにより、被加熱物の表面が過度に焦げるのを防止しながら、被加熱物の表面はカリッと焼き中身はジューシーな調理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理装置を左右に切断した断面図、図2は上面の天板をカットした断面図、図3は光の波長に対する水蒸気の光を吸収する割合を示すグラフ、図4は加熱調理装置を前後に切断した断面図、図5(a)、(d)は加熱調理装置の加熱室天井面部分を上方から見た要部斜視図、図5(b)、(c)は同加熱室天井面部分を下方から見た要部斜視図、図6はアルゴンヒータの側面図、図7はアルゴンヒータの端部を示す斜視図、図8(a)は支持部材を示す正面図、(b)は支持部材の平面図、図9は加熱室を角皿で上下に区画した状態を示す断面図、図10は角皿の斜視図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態にかかる加熱調理装置10は、加熱室11と、加熱室11内に蒸気を発生させる蒸気発生手段50と、蒸気を透過し易い赤外線を発生させる赤外線発生手段20とを備えている。
なお、本実施の形態では、蒸気発生手段50を加熱室11内に設けたが、加熱室11外で発生させた蒸気を加熱室11内に供給してもよい。
この加熱調理装置10は、二つのアンテナを回転させる方式を用いた電子レンジであり、被加熱物である食品12を置く加熱室11の底面11aよりも下側から高周波を供給する高周波発生手段40を有しており、高周波発生手段40であるマグネトロン41を右側に設けた例である。マグネトロン41から発生した高周波を加熱室11内に導く導波管42と、電波を加熱室11へ発生させる回転アンテナ43を設けている。
また、図4に示すように、加熱室11の奥の仕切板11cの後方には、連通路14と循環ファン15とヒータ16を有しており、循環ファン15によって加熱室11内の空気を吸い込んでヒータ16により加熱し、仕切板11cに設けられている排出孔から加熱された空気を加熱室11内に送ることができるようになっている。
また、図4に示すように、加熱室11上部には、赤外線発生手段20として赤外線を発生させる複数本(ここでは3本)の管ヒータ21を備えており、この各管ヒータ21と、マグネトロン41を制御手段13で制御し、管ヒータ21が水蒸気に吸収されにくい波長の赤外線を輻射して、加熱室11内に存在する水蒸気を透過して食品12に当てて調理を
行う構成としている。
図3に示すように、複数の波長を発生する管ヒータ21が発生する赤外線の波長が、水蒸気吸収率が低い領域の波長である1.5μm以上1.7μm未満もしくは、2.0μm以上2.3μm未満もしくは、3.4μm以上4.5μm未満のいずれか一つの波長をピークとして発生するように制御手段13が各管ヒータ21を制御している。
これによって3本の管ヒータ21からは水蒸気吸収率が低い領域の波長である1.5μm以上1.7μm未満もしくは、2.0μm以上2.3μm未満もしくは、3.4μm以上4.5μm未満のいずれか一つの波長をピークとする赤外線が加熱室11内に放射され、この赤外線が水蒸気に吸収されることなくこれを透過して被加熱物である食品12を輻射加熱することになる。
その結果、加熱室14に置かれた食品12を直接より素早く均一に加熱できる。また、赤外線が食品12表面に直接輻射されるようになると食品12表面がパリッと仕上がり焦げ目も素早く付けることが可能となる。さらに、蒸気は循環して次々に供給されるので、食品12に接する領域の蒸気密度がゼロになるわけではなく、食品12の表面が過度に焦げるのを防止することができる。また、表面に適度な湿度を与えることになるので食品12の表面を蒸気で包むことになり、食品12の内部の水分が逃げにくくなり、表面はカリッと焼かれ、中身はジューシーな調理を行うことができることになる。
図4に示すように、加熱室11の天井面11bに左右方向に設けられている管ヒータ21は、天井面11bの中央にアルゴンヒータ21aが設けられ、そのアルゴンヒータ21aの前後両側にミラクロンヒータ21bが設けられていて、前述したような所望の波長の赤外線を発生させている。
アルゴンヒータ21aは心線がタングステン線であり、透明な管部材22にはアルゴンガスが封入されている。このアルゴンヒータ21aは、ミラクロンヒータ21bと比較して動作の立ち上がりが早いという特徴を持っている。
ミラクロンヒータ21bは、従来から用いられているが、アルゴンヒータ21aより波長が長く、マイカヒータなどに比較して立ち上がりが早く、食品12の表面に焦げ色を付けるのに適している。また、コストが安いという特徴がある。
ここで、ミラクロンヒータ21bを電子レンジに搭載する場合、ミラクロンヒータ21bがマイクロ波を吸収し発熱してしまい、使用しているガラス材料を溶かす恐れがあるので、誘電率が比較的低くマイクロ波を吸収しにくい、白色管のミラクロンヒータ21bを採用することが望ましい。
なお、アルゴンヒータ21aおよびミラクロンヒータ21bを総称する場合には、管ヒータ21と記すことにする。
図5(a)〜図5(d)に示すように、加熱室11の天井面11bには、前後方向に2つ凹部25a,25bが形成されており、前面開口側の凹部25a内にはアルゴンヒータ21aとミラクロンヒータ21bとが収納されている。そして、加熱室11の背面側凹部25b内にはミラクロンヒータ21bが収納されている。
凹部25aの加熱室11の前面開口側の内壁25afは略垂直に垂下して形成されている。また、凹部25bの加熱室11の前面開口側の内壁25bfも、略垂直に垂下して形成されている。
ミラクロンヒータ21bは、加熱室11の前側の内壁25af,25bfに隣接して設けられている。そして、前面開口側から使用者がミラクロンヒータ21bを見えにくくするよう、ミラクロンヒータ21bの下端部は、凹部25a,25b外側の加熱室11内天井面11bであって加熱室11前面開口側の縁部より上方に位置し、前面開口側からミラクロンヒータ21bが使用者に対し目隠しされるように配設されている。
この点は、例えば図5(b)に示されている。すなわち、ミラクロンヒータ21bは、前面開口側及び背面側ともに、使用者の通常の使用位置から、加熱室11の天井面11bを斜め下方から見上げても、目隠しされていて確認できない。図5(c)に示されているように、使用者がさらに加熱室11側に顔を近づけることにより、初めてミラクロンヒータ21bを目視できる。
なお、ミラクロンヒータ21bと加熱室11の前側の内壁25af,25bfとの距離は、例えばマグカップが挿入されミラクロンヒータ21bに当接しない程度の間隔を取ればよい。
また、凹部25a内に収納されているアルゴンヒータ21aとミラクロンヒータ21bとは、連通空間25asを隔てて配置されている。そして、凹部25a,25bの加熱室11の背面の内壁25ar,25brは、両方とも天井面11bに向かって下方に広がるように傾斜させている。
これにより、前面開口側から使用者がミラクロンヒータ21bを見えにくくするよう凹部25a,25b外側の加熱室11内天井面11bであって加熱室11前面開口側の縁部に目隠し部11dを形成し、ミラクロンヒータ21bの下端部を凹部25a,25b外側であって加熱室11前面開口側の縁部より上方に位置し、前面開口側からミラクロンヒータ21bが使用者に対し目隠しされるように配設しているので、調理時に被加熱物を出し入れする際にもアルゴンヒータ21aやミラクロンヒータ21bを破損しにくく、しかも汚れが目立ちやすいミラクロンヒータ21bに付着した汚れを目立たなくすることができる。
正面から見て略U字状のヒータ保護用ガードバー26は、ミラクロンヒータ21bの後側及びアルゴンヒータ21aの前後に設けられている。このガードバー26の下端は、天井面11bより上方に位置させており、調理時に被加熱物を出し入れする際に被加熱物をガードバーに当たりにくくしている。
また、ガードバー26に左右方向(図4中紙面直交方向)の傾斜を付けて、ガードバー26に結露した水滴を所定の位置に導くのが望ましい。例えば、ガードバー26の左右端部の一端を上げて、他端を下げることにより、水滴を一方の端部側へ導くことができる。あるいは、ガードバー26の支間中央部を上げて、左右両端部を下げることにより、水滴を左右両端部へ導くようにしてもよい。あるいは、ガードバー26の下面に、下方へ突出する突起を設けて、この突起を伝って水滴が滴下するようにしてもよい。
なお、凹部25a,25bの内壁や管ヒータ21の加熱室11への取付部分には、マイカ板等の絶縁体でシールして蒸気の漏れを防止するのが望ましい。また、管ヒータ21およびガードバー26があり凹部25a,25bの内壁の掃除は困難であるため、凹部25a,25bの内壁の加熱室11側面である下面には、少なくともセルフクリーニング塗料を塗布するのが望ましい。同様に、ガードバー26を暗色、例えば黒く塗ることにより、ガードバー26に付着した汚れを目立たなくするとともに、輻射エネルギーを増大させ、被加熱物に焦げ目を付けやすくできる。
このとき、黒色とするのが望ましい。これは、近赤外線よりも3μm以上の遠赤外線域の反射率を低くすることができからである。例えば、アルミナやジルコニア等のセラミックを塗料に混合すると、水蒸気の吸収が低い近赤外線を多く反射し、食品12に輻射エネルギーを吸収させ易くすることができ、被加熱物に焦げ目を付けやすくできるものである。また、汚れ等を目立たなくするように黒色の顔料を添加してもよい。
図6および図7に示すように、管ヒータ21は、石英ガラス製の円筒形状をした管部材22と、この管部材22の内部に収容されるコイル状の発熱部材23とを有しており、発熱部材23は管部材22の内面に接触する支持部材24によって支持されている。これにより、発熱部材23は、直接管部材22に接触しないようになっており、管部材22が過度に加熱されるのを防止することにより管部材22の失透を防止して、加熱効率の低下を防止している。なお、失透防止のために、管部材22の表面をコーティングしてもよい。
管部材22は、両端部の断面が絞られて碍子22aが取り付けられている。管部材22には、内部に不活性ガス(アルゴンガス)を封入するためのガス注入口22bが設けられており、ガス注入後に封じられる。ガス注入口22bは、最終的には突出することになるので、このガス注入口22bが奥向きとなるように管ヒータ21を取り付けるのが望ましい。これにより、見栄えをよくすることができる。
発熱部材23は、コイル状に巻かれた螺旋部23aと、螺旋部23a間に設けられた直線部23bを有している。前述した支持部材24は、直線部23bに設けるのが望ましい。これにより、支持部材24は螺旋部23aの発熱を阻害しないので、発熱効率を低下させることなく支持することができる。また、発熱部材23には、適宜あそび部23cを設けておき、熱による発熱部材23の伸び縮みを吸収するようにするのが望ましい。
図8に示すように、支持部材24は、管部材22の軸線に対して交差する方向に沿って連続する無端形状となっている。すなわち、支持部材24は、発熱部材23を把持して径方向に支持する脚部24aと、管部材22の内面に接する周部24bを有しており、周部24bは少なくとも1周して無端形状となっている。このとき、周部24bの外径が、管部材22の内径よりも若干大き目となるように形成しておき、周部24bを押し縮めて管部材22内部に挿入した後に解放したら、周部24bは拡径する方向へ変形するので、支持部材24は管部材22にしっかりと保持されることになる。また、周部24bは、管部材22の軸線に沿って設けられている発熱部材23に対して交差(ここでは直角に交差)する方向に設けられている。これにより、発熱部材23を確実に支持することができる。また支持部材24は、溶接などを施すことで無端形状にしているので、スパークの発生を抑えることができる。
図9に示すように、加熱室11における互いに対向する立壁11d、11dに設けられた係止部17(図2参照)と、この係止部17に支持されて加熱室11を上下に区画するとともに食品12を載置可能な角皿30とを備えている。
図10に示すように、全体矩形板状の角皿30の左右両辺には樹脂取っ手33が設けられており、加熱室11の係止部17に沿って前後方向へ出し入れ可能となっている。また、角皿30の周部には、加熱室11を上下に連通する連通孔31が設けられている。これにより、角皿30によって区画した加熱室11の下方において蒸気を発生させ、発生した蒸気を角皿30の周部に設けた連通孔31から上方に案内して、角皿30の上に載置された食品12を加熱調理する。このとき、角皿30の周部の連通孔31から上昇してきた水蒸気は、図9中矢印Aで示すように、加熱室11の天井面11bに設けられている凹部25a,25bによって導かれて循環するので、食品12を均一に加熱することができる。
また、角皿30の底面には、高周波発生手段40によって発せられる高周波を吸収して発熱する例えばフェライトゴムのような電波吸収発熱体32を設けるのが望ましい。これにより、角皿30の上に載置された食品12を下側から加熱することになり、食品12を上下両面から加熱調理することができる。なお、電波吸収発熱体32に接する角皿30の下面を未塗装とすることにより、熱伝導率が向上し、調理時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態においては、凹部25a,25bを2つとしたが、凹部は3つ以上形成してもよく、各凹部に少なくともミラクロンヒータ21bを配設してもよい。
(実施の形態2)
次に、図11を参照して、本発明にかかる加熱調理装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
加熱室11の天井面11bには、凹部25cが形成されており、凹部25c内にはアルゴンヒータ21aと2つミラクロンヒータ21bとが収納されている。前面開口側ミラクロンヒータ21bは、加熱室11の前面開口側の内壁25cfに隣接して設けられるとともに、前面開口側から使用者が前面開口側のミラクロンヒータ21bを見えにくくするよう凹部25c外側の加熱室11内天井面11bであって加熱室11前面開口側の縁部に目隠し部11dを形成し、目隠しされている。
前面開口側ミラクロンヒータ21bとアルゴンヒータ21aとの間及びアルゴンヒータ21aと背面側ミラクロンヒータ21bとの間にそれぞれ連通空間部25csを設けている。また、凹部25c内に収納されているアルゴンヒータ21aとミラクロンヒータ21bとは、連通空間25csを隔てて配置されている。そして、凹部25cの背面側の内壁25crは、加熱室11の天井面11bに向かって下方に広がるように傾斜させている。
正面から見て略U字状のヒータ保護用ガードバー26は、前面開口側のミラクロンヒータ21bの後側、アルゴンヒータ21aの前後、及び背面側のミラクロンヒータ21bの前後に設けられている。凹部25a,25bの内壁の加熱室11側面である下面には、少なくとも黒色のセルフクリーニング塗料を塗布するのが望ましい。同様に、ガードバー26と背面側のミラクロンヒータ21bとを暗色、例えば黒く塗ることにより、ガードバー26と背面側のミラクロンヒータ21bに付着した汚れを目立たなくするとともに、輻射エネルギーを増大させ、被加熱物に焦げ目を付けやすくできる。
これにより、調理時に被加熱物を出し入れする際にもアルゴンヒータ21aやミラクロンヒータ21bを破損しにくく、しかも汚れが目立ちやすいミラクロンヒータ21bに付着した汚れを目立たなくすることができる。
(実施の形態3)
次に、図12を参照して、本発明にかかる加熱調理装置の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1および第2実施形態と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
加熱室11の天井面11bには、凹部25dが形成されており、凹部25d内にはアルゴンヒータ21aと2つミラクロンヒータ21bとが収納されている。凹部25cは、前側の内壁25dfが天井面11bに向かって前面開口側に下方に広がるように、また背面側の内壁25drが天井面11bに向かって下方に広がるように、それぞれ傾斜させている。
2つのミラクロンヒータ21bは、セルフクリーニング塗料を塗り黒色にしているので、前面開口側から使用者が前後のミラクロンヒータ21bを見えにくくするようにしている。
前面開口側ミラクロンヒータ21bとアルゴンヒータ21aとの間及びアルゴンヒータ21aと背面側ミラクロンヒータ21bとの間にそれぞれ連通空間部25csを設けている。また、凹部25c内に収納されているアルゴンヒータ21aとミラクロンヒータ21bとは、連通空間25csを隔てて配置されている。
正面から見て略U字状のヒータ保護用ガードバー26は、前面開口側のミラクロンヒータ21bの前後、アルゴンヒータ21aの前後、及び背面側のミラクロンヒータ21bの前後に設けられている。
これにより、調理時に被加熱物を出し入れする際にもアルゴンヒータ21aやミラクロンヒータ21bを破損しにくく、しかも汚れが目立ちやすいミラクロンヒータ21bに付着した汚れを目立たなくすることができる。
なお、本発明の加熱調理装置は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、赤外線発生手段20として3本の管ヒータ21を設けたが、管ヒータ21の本数はこれに限るものではない。
以上のように、本発明にかかる加熱調理装置は、調理時に被加熱物を出し入れする際にも赤外線発生手段を破損しにくく、しかも赤外線発生手段に付着した汚れが目立たなくすることができるという効果を有し、管ヒータを用いて被加熱物を調理する電子レンジ、オーブン、グリル等加熱調理装置として有用である。
本発明の第1実施形態にかかる加熱調理装置を左右に切断した断面図 加熱室の上面の天板をカットした断面図 光の波長に対する水蒸気の吸収エネルギーの割合を示すグラフ 加熱調理装置を前後に切断した断面図 加熱調理装置の要部斜視図 アルゴンヒータの側面図 アルゴンヒータの端部を示す斜視図 (a)は支持部材を示す正面図(b)は支持部材の平面図 加熱室を角皿で上下に区画した状態を示す断面図 角皿の斜視図 本発明の第2実施形態にかかる加熱料理装置を左右に切断した断面図 本発明の第3実施形態にかかる加熱料理装置を左右に切断した断面図
10 加熱調理装置
11 加熱室
11b 天井面
11d 立壁
11e 目隠し部
12 食品(被加熱物)
17 係止部
20 赤外線発生手段
21 管ヒータ
21a アルゴンヒータ
21b ミラクロンヒータ
25a、25b、25c、25d 凹部
25af、25bf、25cf、25df 前側の内壁
25as、25bs、25cs、25ds 連通空間
25ar、25br、25cr、25dr 後側の内壁
26 ガードバー
30 角皿
31 連通孔
32 電波吸収発熱体
40 高周波発生部
50 蒸気発生手段

Claims (5)

  1. 前面開口を設けた加熱室と、
    前記加熱室内天井面に形成した凹部と、
    前記凹部内に収納されたミラクロンヒータとアルゴンヒータとを有し、
    前記ミラクロンヒータは、白色管にて形成され前記凹部の前側内壁に隣接して設けられるとともに、前記凹部の前側内壁とヒータ保護用の第1のガードバーとで挟まれて配され、前記アルゴンヒータは前記凹部の後側でヒータ保護用の第2と第3のガードバーとで挟まれて配され、
    前記凹部外側であって前記加熱室前面開口側の縁部上方に前記ミラクロンヒータの下端部が位置すると共に、前記第1、第2、第3のガードバーの各下端は、前記ミラクロンヒータと前記アルゴンヒータの各下端部より下方に位置するよう配され、
    前記加熱室前面開口側の前記凹部内壁は、略垂直に垂下させることで、前面開口側から前記ミラクロンヒータが使用者に対し目隠しされるよう配設され、前記加熱室背面側の前記凹部内壁は、天面に向かって下方に広がるよう傾斜して形成するとともに、前記凹部内壁が反射板を構成する加熱調理装置。
  2. 加熱室内天井面に形成した凹部を少なくとも2つ以上形成し、前記凹部には少なくともミラクロンヒータを配設した請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 第1、第2、第3のガードバーと反射板とを暗色とした請求項1記載の加熱調理装置。
  4. 第1、第2、第3のガードバーの下端は、天井面より上方に位置する請求項1記載の加熱調理装置。
  5. 加熱室内に蒸気を供給する蒸気発生手段と、高周波を発生する高周波発生部と、前記加熱室を上下に区画するとともに被加熱物を載置可能な角皿と、前記角皿の底面に電波吸収発熱体を設けた請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理装置。
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