JP5092301B2 - 湯切り機能付き容器の蓋材 - Google Patents

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Description

本発明は、どんぶり状やカップ状等の個別容器内に即席食品等の収納物を収納して、容器の開口縁部に熱接着して密封包装に使用され、喫食に際して注湯を行い、所定時間経過した後、速やかに排湯(湯切り)するための湯切り孔(口)を備えた湯切り機能付き容器の蓋材に関する。収納物として、生麺、焼きそば、スパゲッティなどの即席食品および、その調味量又は具材等が例示できる。
従来、どんぶり状やカップ状等の容器に収納されている即席食品等の収納物を容器の中で、湯がいた後に湯切りして使用する容器に関しては、発泡ポリスチレン等からなるプラスチック成形容器が多く使用されている。
そして、その容器の中に即席食品等の収納物と、密封包装された具やソース、調味料等を収納し、湯切り孔となる切り込みが形成された、プラスチック成形蓋を嵌合、あるいはシールして、容器の開口部が密封されている。
さらに、開口部が密封された容器全体を、収縮フィルム等を使用して収縮包装した構成のものが知られている。
また、どんぶり状やカップ状等の容器に収納されている即席食品等の収納物を喫食する際には、容器内に即席食品等の収納物と一緒に収納されている調味料等を取り出して、注湯を行う。
そして所定時間経過した後、図10あるいは図11に示すように、容器(101)を斜めにして、蓋材(102)に施されている湯切り口(104)から排湯による湯切りが行われる。
前記湯切りを行う際に、プラスチック成形蓋が容器開口部に嵌合されているだけの容器は蓋が容器から外れたり、蓋と容器の隙間から湯及び収納物が漏れ出して火傷することがある。
このために、蓋材が容器に接着された状態で湯切りする容器として、図7(a)あるいは(b)に示すような即席食品容器等の湯切り機能付蓋材が知られている。この蓋材は図7(b)に示すように容器(109)本体のフランジ部(162)に蓋材(110)がシールされている。
また、蓋材(110)は表面シート(106)の裏面にアルミニウム箔(107)とシーラント層(108)が積層されている。そして、蓋材(110)の表面シートに湯切り用の突き破り孔(105)が穿設されている。
この蓋材(110)では、搬送中などで意に反して突き破り孔(105)に塵や埃が溜まったり、あるいは破れたりする。
また湯切りに際しては、容器(109)にシールされている蓋材(110)の上側面に施されている突き破り孔(105)に箸などを用いてアルミニウム箔(107)とシーラント層(108)が突き破られる。
(1)先行技術1
また、即席食品容器の湯切り孔付き蓋材として搬送中などに湯切り孔を露出さず、使用時に際して、湯切り孔を露出させるための表面シートの剥離が軽く、安定してできる湯切り孔付き蓋材(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
この即席食品容器の湯切り孔付き蓋材(120)は図8(a)あるいは(b)に示すように複合シート(121)と表面シート(122)とが所定の形状領域に易剥離領域(e)と接着領域(d)とに区画されて互いに積層接着されている。そして、易剥離領域(e)と接着領域(d)との境界線に沿って切り離し可能なミシン目(125)が施されている。
また、前記切り離し可能なミシン目(125)に変えて、図には示していないが折り曲げ可能な折り曲げ線が施されている。そして、易剥離領域(e)の表面シート(122)を剥離して、剥離された表面シート(122)部分を上方方向に折り曲げて湯切りすることができる。
また、易剥離領域(e)の表面シート(122)を剥離する際には、易剥離領域(e)に連設されている表面シートプルタブ(136)を引っ張り上げることにより、複合シート(121)面に施されている1個乃至数個の湯切り孔(124)が形成される。
(2)先行技術2
また、ミシン目の刻切による切り離し線を設けることなく易剥離領域とそれ以外の接着領域との区画境界部分に沿って直線状に正確に易剥離領域側の表面シートを切り離すことができる即席食品容器の湯切り孔付き蓋材(例えば、特許文献2参照。)も知られている。
この即席食品容器の湯切り孔付き蓋材130は図9(a)あるいは(b)に示すようなに複合シート(132)と表面シート(131)とが所定の形状領域に易剥離剤を塗布することにより易剥離層(135)が形成されている。そして、易剥離層(135)を有する易剥離領域(C)とそれ以外の接着領域(D)が設けられている。
また、易剥離領域(C)とそれ以外の接着領域(D)は直線状の境界線(133)に沿って区画されている。そして、互いに積層接着されている。
前記易剥離領域(C)内における複合シート(132)の1個所乃至複数個所には、湯切り孔形状の湯切り孔形成用ハーフカット(134)が施されている。
また、複合シート(132)と積層接着している表面シート(131)は直線状の境界線と略平行な方向に易引裂性をそなえている。そして、易剥離領域(C)内の表面シート(131)を引裂くことにより、易剥離層(135)が形成される。
以下に先行技術文献を示す。
特開2000−203653号公報(1頁) 特開2000−185776号(1頁)
(1)先行技術1について
先行技術1では、湯切りをするためには、易剥離領域に連設されている表面シートのプルタブを引っ張り上げて剥離しなければならない。この時に、表面シートの易剥離領域とそれ以外の接着領域の境界部分をある程度の力で容器等を押さえなければ安定して、ミシン目部分が折り曲げられないという問題がある。
また、安定して、ミシン目部分を折り曲げるためには、前記のように境界部分等を押さえたりしなければならないため、湯切りする手間と時間がかかる。
さらに、表面シートの境界部分等を押さえた際に、容器に注湯された湯の温度で、手等を損傷するという問題がある。
また易剥離領域の表面シートを剥離して、折り曲げ線部分から折り曲げて湯切りをする際に、剥離された表面シート部分等が折り曲げ難いという問題がある。
さらに、折り曲げ線通りに表面シートが折り曲げ難いという問題がある。そして、湯切り孔部分が見難く、排湯等が手にかかり損傷する問題がある。
(2)先行技術2について
先行技術2では、湯切りを行う際には、易剥離領域に連設されている易剥離領域の表面シートのプルタブを引っ張り上げる。
また、表面シートに形成されているプルタブを引っ張り上げるときに、表面シートに用いられている、易引裂性フィルムは引っ張り上げるときには、ノッチ等が設けられていないと切り取り難いという問題がある。さらに確実に折り曲げられていないと切り取り難いという問題がある。
また、容器に注湯した後、易引裂性フィルムが切り取りされるが、注湯した湯によって易引裂性フィルムが軟化し、且つ、折り曲げられた部分が戻る。そして、引裂性が劣るという問題がある。
さらに、先行技術1と同様に、表面シートを押さえた際に、容器に注湯された湯の温度で、手等を損傷する問題がある。そして、表面シートの易剥離領域とそれ以外の接着領域の境界部分を押さえる等、湯切りする際に、手間と時間がかかるという問題がある。
本発明は上記従来の問題に鑑みてなされるものであり、次のような湯切り機能付き容器の蓋材を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の第1の目的は、湯切りする際に、容器を僅かな力で押さえ、湯切り孔開口用摘み部を引っ張り上げるだけで、容易に易剥離領域の表面シートが正確に、安定して、多関節的に折り曲げができる湯切り機能付き容器の蓋材を提供することである。
さらに、本発明の第2の目的は、湯切りする際に、容器を僅かな力で押さえるだけで、安定して、多関節的に折り曲がり、且つ、外力にたいする耐性がある湯切り機能付き容器の蓋材を提供することである。
また、本発明の第3の目的は、湯切りする際に、剥離する部分が剥離され、さらに正確に多関節的に折り曲げられて、湯切り口が確実に安定して見える湯切り機能付き容器の蓋材を提供することである。
また、本発明の第4の目的は、湯切りする際に、湯切り孔の形成と湯切りに、手間と時
間がかからない湯切り機能付き容器の蓋材を提供することである。
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
容器本体のフランジ部に裏側面がシールされる蓋材で、該フランジ部と略同形状で外周縁に蓋材開封用摘み部と湯切り口開口用摘み部を有し、少なくとも紙層を有する基材の裏側面にシーラント層が積層されている層構成の湯切り機能付き容器の蓋材であって、
前記紙層の表側面に熱可塑性樹脂層を設け、
前記紙層の表側面より蓋材開封用摘み部が連設する非剥離領域と湯切り口開口用摘み部
が連設する剥離層が設けられている剥離領域の境界線に、左右に広がる枝部を有する複数本のミシン目を設け、
前記湯切り口開口用摘み部の容器本体のフランジ部外側近傍にシーラント層から紙層の裏側面まで湯切り部形成用ハーフカットを設け、
前記剥離層が設けられている剥離領域内のシーラント層から基材を構成する紙層の略中間まで1個乃至複数個の湯切り孔形成用ハーフカットを設け、
前記剥離層の湯切り孔形成用ハーフカット部分が非剥離部分に施され、
前記湯切り口開口用摘み部を上方方向に引き上げることにより前記紙層と前記熱可塑性樹脂層とから構成される表面シートが前記複数本のミシン目から多関節的に折り曲げられて1個乃至複数個の湯切り口が形成されることを特徴とする湯切り機能付き容器の蓋材である。
次に、本発明の請求項2に係る発明は、
前記複数のミシン目の両端縁にノッチが設けられていることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付き容器の蓋材である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は湯切りする際に、容器を僅かな力で押さえ、湯切り孔開口用摘み部を軽く引っ張り上げるだけで剥離領域の表面シートが容易に剥離し、且つ、正確に、安定して、剥離された表面シート部分が多関節的に折り曲げることができる。
また、剥離する表面シート部分を折り曲げて湯切りする際も、容器を僅かな力で押さえるだけで、安定して、剥離された表面シート部分が多関節的に折り曲げることができる。そして、外力に対する耐性がある。
また、剥離して表面シート部分を手間や時間を必要とせず、安定して、多関節的に折り曲げられる。
さらに、湯切りする際に、湯切り孔が確実に、安定して見える。このため、排湯等が円滑にできる。そして、排湯等で手等を損傷することがない。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。
図1は本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の形態の一実施例の平面を示す概略図である。また、図2は図1の蓋材の剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は、裏面が容器本体のフランジ部にシールされる蓋材である。
また、本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は、容器本体のフランジ部の外周縁形状と略同じ形状に形成されている。
また、裏面が容器も本体のフランジ部にシールされる図1又は図2に示すような、円形状の蓋材10は外周縁に蓋材10を剥離する際の湯切り孔開口用摘み部(12)が施されている。
また、蓋材開封用摘み部(11)は非剥離領域(15)と連設されている。また、湯切り孔開口用摘み部(12)は剥離領域(16)と連設されている。
前記非剥離領域(15)と剥離領域(16)の境界線には、剥離領域(16)の表面シート(17)を剥離して、湯切りする際に剥離された表面シート(17)が多関節的により折れ曲がり易くする為に複数本のミシン目(13)が施されている。
そして、前記複数本のミシン目(13)は、蓋材(10)の表面から剥離層が形成されている剥離領域面(19)に施されている。
また、前記剥離領域(16)内には、シーラント層から表面シート(17)を構成する紙層の略中間まで1個乃至複数個の湯切り孔形成用ハーフカット(8)が施されている。
また、剥離領域(16)と連設されている湯切り孔開口用摘み部(12)も、図11に示すように容器本体(30)のフランジ部(31)の外周縁に沿ってシーラント層(4)から表面シート(17)を構成する紙層(1)の略中間までハーフカット(9)が施されている。
前記表面シート(17)は紙層(1)と紙層(1)の上側面に形成されている表面基材から構成されている。そして、表面基材としてポリエチレンテレフタレート(6)などの熱可塑性樹脂のフィルムないしシートが積層されている。
また、本発明の湯切り機能付き容器の蓋材(10)の裏面は、容器本体のフランジ部にシールされている容器を湯切りする際には、湯切り孔開口用摘み部(12)を引っ張り上げことにより、湯切り孔開口用摘み部(12)がハーフカット(9)から切り離され、そして、表面シート(17)が剥離領域面(19)から剥がされる。
前記表面シート(17)には、図5に示すように湯切り口形成用ハーフカット領域内のシーラント層を含む基材の積層シート(40)が接着されている。そして、図2に示すよ剥離領域面(19)に湯切り孔(14)が施される。
また、本発明の湯切り機能付き容器の蓋材(10)は剥離領域面(19)から剥がされた表面シート(17)を複数本のミシン目(13)から多関節的により折れ曲がり易く、且つ、折り畳まれる状態で正確に折り曲げられる。そして、湯切りの際に、剥離領域面(19)内に形成されている湯切り孔(14)が確実に見える。このために排湯等で手などを損傷することがない。
図3は本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の形態の他の一実施例の平面を示す概略図である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は、裏面が容器本体のフランジ部にシールされている。そして、図3に示すように、角形状の外周縁に蓋材(10)は、外周縁に蓋材(10)を剥離する際に使用する蓋材開封用摘み部(11)と剥離領域(16)の表面シート(17)を剥離する際に使用する湯切り孔開口用摘み部(12)が施されている。
また、蓋材開封用摘み部(11)は非剥離領域(15)と連設されている。さらに、湯切り孔開口用摘み部(12)は剥離領域(16)と連設されている。
前記非剥離領域(15)と剥離領域(16)の境界線には、剥離領域(16)の表面シート(17)を剥離して、湯切りする際に剥離された表面シート(17)を多関節的により折れ曲がり易くする為に複数本のミシン目(13)が施されている。
また、前記複数本のミシン目(13)は、図4に示すように蓋材(10)の表面から剥離層が形成されている剥離領域面(19)に施されている。
また、剥離領域(16)と連設されている湯切り孔開口用摘み部(12)も、図11に示すように容器本体(30)のフランジ部(31)の外周縁に沿ってシーラント層(4)から表面シート(17)を構成する紙層(1)の略中間までハーフカット(9)が施されている。
また、前記剥離領域(16)内には、シーラント層から表面シート(17)を構成する紙層の略中間まで1個乃至複数個の湯切り口形成用ハーフカット(8)が施されている。
また、本発明の湯切り機能付き容器の蓋材(10)の裏面が、容器本体(30)のフランジ部(31)にシールされている容器を湯切りする際には、湯切り孔開口用摘み部(12)を引っ張り上げことにより、湯切り孔開口用摘み部(12)がハーフカット(9)から切り離される。
そして、剥離領域(16)の表面シート(17)が複数本のミシン目(13)から多関節的に容易に折り曲げられる。そして、外力に対する耐性がある。
また、剥がされた表面シートには、図5に示すように湯切り口形成用ハーフカット領域内のシーラント層(4)を含む積層シート(40)が接着されている。
また、湯切りする際には、容器を傾けて湯切り孔(14)から排湯する。そして、排湯する際には、剥離領域面(19)内に形成されている湯切り孔(14)が確実に見える。さらに、湯切りする排湯等で手などを損傷することがない。
前記容器は、例えば、ポリスチレンペーパー、ハイインパクトポリスチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリアミドとポリエチレンないしポリプロピレンとの積層シート等が例示できる。そして、公知の真空成形法や圧空成形法で成形される。
また、ポリプロピレン、ポリスチレン等の射出成形用樹脂を射出成形した容器、あるいは、発砲スチレン製容器、紙製容器、または、これらからなる二重容器等の熱湯により調理する食品容器として用いられる公知のものが例示できる。
次に、図4は図1に示す本発明の湯切り機能付き容器の蓋材のA−A′線断面を示す断面図である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は、例えば、図4に示すように容器本体(30)内側面(図面では下側)から順に、熱可塑性性樹脂からなるシーラント層(4)、アルミニウム箔層(3)、サンドラミによるポリエチレン等の接着性樹脂層(5)、紙層(1)、表面基材であるポリエチレンテレフタレート層(6)から構成されている。
前記表面基材は本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の表面を保護し、且つ、印刷効果等
を向上させるために積層されている。
前記シーラント層(4)に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、アクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂等の単体ないし複合体のフィルムないしシ−トが例示できる。
また、これらの樹脂は、容器本体の構成に応じて、適宜の樹脂のフィルムないしシ−トが選択される。
また、これらの樹脂のフィルムないしシ−トは、一軸ないし二軸方向に延伸されているものでもよいが、好ましくは二軸方向に延伸されているものがよい。
また、その厚さとしては、10〜150μm位、好ましくは、10〜50μm位が望ましい。
前記アルミニウム箔層(3)は、遮光性とバリア性およびデッドホールド性(剥がしたままの状態を維持できる性質)を付与するために積層される。そして、その厚さとしては、10〜50μm位、好ましくは、10〜15μm位が望ましい。
また、前記接着性樹脂層(5)に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー樹脂、ポリブテンポリマー樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、その他の公知の樹脂から任意に選択して使用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂の中でも、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂が多く使用されている。そして、押し出し加工によりアルミニウム箔層(3)と紙層が接着樹脂層(5)で積層される。
また、前記紙層(1)は、例えば、片面アート紙、両面アート紙、コート紙、上質紙等が用いられる。また、合成紙でもよい。そして、印刷適性に優れている紙が好ましい。
また、積層を行う際には、接着性を良くするためにコロナ処理あるいはオゾン処理、フレーム処理等の処理が紙に施される。
また、紙の坪量としては、50〜150g/m2位、好ましくは、100〜150g/m2位が望ましい。
また、表面基材として用いられているポリエチレンテレフタレートに替えて、熱可塑性樹脂のフィルムないしシ−トも使用できる。
そして、使用されるポリエチレンテレフタレートあるいは熱可塑性樹脂のフィルムない
しシ−トは一軸ないし二軸方向に延伸されているものでもよい。、好ましくは二軸方向に延伸されているものがよい。
また、積層を行う際には接着性を良くするために片面あるいは両面にコロナ処理あるいはオゾン処理、フレーム処理等の表面処理が施される。
また、非剥離領域(15)と剥離領域(15)が形成される、紙層(1)と接着樹脂層(5)との間に施される剥離層(2)は、ニトロセルロース(硝化綿)等でなる従来の剥離ニスに対するポリエチレン系ワックス等が用いられる。
以下に本発明の具体的実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、それに限定されるものではない。
図1に示す形状で本発明の湯切り機能付き容器の蓋材を作製した。そして、前記蓋材は図5に示す構成と同様のものを作製した。また、剥離領域と非剥離領域の境界線に形成されるミシン目は図6(a)のYの字形状、(b)のハの字形状、(c)の刻み線に示す大きさに形成した。
前記剥離領域と非剥離領域の境界線に形成されているミシン目をYの字形状(Yの字形状のつなぎ距離を0.5mmと0.1mmの2種類を作製した。)とハの字形状(ハの字形状のつなぎ距離を0.5mm)と刻み線(刻み線のつなぎ距離を0.5mm)形状にして、1本のものと5本ものを各々の作製した。そして、発泡ポリエチレン容器のフランジ部に加熱接着した。
次に、フランジ部に加熱接着されている蓋材の剥離領域の表面シートを剥離して、折り曲がり易さと外力に対する耐性の有る無しを評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0005092301
評価は優◎―○―△―×劣とした。
表1より剥離領域と非剥離領域の境界線に形成されているミシン目の形状は刻み線やハの字形状と比較して、Yの字形状のものが折れ曲がり易さと外力にたいする耐性がある。そして、Yの字形状で複数本加工したものが機能的に最良である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材は即席食品容器等の湯切り用蓋材として優れていることはもとより、医療・医薬分野あるいは精密機器分野の包装材料等にも使用できる素晴らしい発明である。
本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の形態の一実施例の平面を示す概略図である。 図1の蓋材の剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。 本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の形態の他の一実施例の平面を示す概略図である。 本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の構成の一実施例の断面を示す断面図である。(図1のA−A′線断面) 本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は本発明の湯切り機能付き容器の蓋材の剥離領域と非剥離領域の境界線に形成されるミシン目の一実施例の形状の大きさを示す概略図である。(a)はYの字形状、(b)はハの字形状、(c)は刻み線形状である。 (a)は従来の湯切り用容器の蓋材の断面を示す断面図である。剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。(b)は(a)の蓋材が使用されている状態の断面図である。 (a)は従来の湯切り用容器の蓋材の断面を示す断面図である。剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。(b)は(a)の蓋材が使用されている状態の断面図である。 (a)は従来の湯切り用容器の蓋材の断面を示す断面図である。剥離領域が剥がされた状態を説明するための説明図である。(b)は(a)の蓋材が使用されている状態の平面図である。 従来の湯切り用容器の湯切りを説明するための斜視図である。 従来の湯切り用容器の湯切りを説明するための斜視図である。
符号の説明
1…紙層
2…剥離層
3…アルミニウム箔
4…シーラント層
5…接着樹脂層
6…ポリエチレンテレフタレート
7…ミシン目
8…湯切り孔形成用ハーフカット
9…ハーフカット
10…湯切り機能付き容器の蓋材
11…蓋材開封用摘み部
12…湯切り孔開口用摘み部
13…複数本のミシン目
14…湯切り孔
15…非剥離領域
16…剥離領域
17…表面シート
19…剥離領域面
30…容器
31…フランジ部

Claims (2)

  1. 容器本体のフランジ部に裏側面がシールされる蓋材で、該フランジ部と略同形状で外周縁に蓋材開封用摘み部と湯切り口開口用摘み部を有し、少なくとも紙層を有する基材の裏側面にシーラント層が積層されている層構成の湯切り機能付き容器の蓋材であって、
    前記紙層の表側面に熱可塑性樹脂層を設け、
    前記紙層の表側面より蓋材開封用摘み部が連設する非剥離領域と湯切り口開口用摘み部が連設する剥離層が設けられている剥離領域の境界線に、左右に広がる枝部を有する複数本のミシン目を設け、
    前記湯切り口開口用摘み部の容器本体のフランジ部外側近傍にシーラント層から紙層の裏側面まで湯切り部形成用ハーフカットを設け、
    前記剥離層が設けられている剥離領域内のシーラント層から基材を構成する紙層の略中間まで1個乃至複数個の湯切り孔形成用ハーフカットを設け、
    前記剥離層の湯切り孔形成用ハーフカット部分が非剥離部分に施され、
    前記湯切り口開口用摘み部を上方方向に引き上げることにより前記紙層と前記熱可塑性樹脂層とから構成される表面シートが前記複数本のミシン目から多関節的に折り曲げられて1個乃至複数個の湯切り口が形成されることを特徴とする湯切り機能付き容器の蓋材。
  2. 前記複数本のミシン目の両端縁にノッチが設けられていることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付き容器の蓋材。
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