JP2007314227A - 湯切り機能付蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面シートと裏面シートが積層されてなる即席食品容器の湯切り機能付蓋材において、その製造に、両シートを剥離する剥離剤層の形成が容易で、かつ湯切り口形成に係わる製造管理が容易な(不良品の現出危惧のない)湯切り機能付蓋材の提供にある。
【解決手段】PETフィルム18の裏面がシーラント層16でなり、該裏面が容器本体2のフランジ部21にシールされる裏面シート10の表面と、紙層40の裏面がアルミニウム箔17でなる表面シートの裏面とが疑似接着層14を介して積層され、外周には開封用プルタブ13とそれに対峙する外周縁に表面シート剥離用プルタブ12が設けられ、前記裏面シート10の全面に直径が1〜5mmの範囲の多数の湯切り用小孔52が刻設されている湯切り機能付蓋材1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する即席食品用容器の蓋材に関するものであり、特に即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた湯切り機能付蓋材に関する。
従来、即席用の焼きそば、スパゲティ等を食するに際し、熱湯を注いで所定の時間が経過した後に排湯(湯切り)処理を必要とする即席食品用容器が知られ、その即席食品用容器を密封する湯切り機能を有する蓋材として、例えば、図8の側断面図に示すように、突き破り用孔(77)が穿設された表面シート(20)の裏面にアルミニウム箔(17)とシーラント層(16)を積層したものがある。
しかし、この蓋材では、搬送中などで意に反して突き破り用孔(77)が破れたり、また湯切りに際しては、箸などで突き破り用孔(77)からアルミニウム箔(17)とシーラント層(16)を突き破らなければならず、よって箸などを必要とすることや破られた開口部の大きさやその形状が一定にならないのでスムーズな湯切りができず、また破りカスが食品等に混入する危惧があるなどの問題点があった。
これに対し最近、例えば図9の側断面に示すような湯切り機能付蓋材(3)がある。それは、表面シート(20)と裏面シート(10)とが所定の形状領域に易剥離剤を塗布することによって形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)と接着領域(L2)とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域(L1)と接着領域(L2)との境界線にミシン目(6)が刻設され、前記易剥離領域(L1)内に於ける裏面シート(10)に1個乃至数個の湯切り孔(70)が形成された即席食品容器(100)の湯切り機能付蓋材(3)である(例えば、特許文献1参照。)。
上記湯切り機能付蓋材(3)の使用は、容器本体(2)内の即席食品(図示せず)に熱湯を注いだ後、開封した湯切り機能付蓋材(3)を容器本体(2)のフランジ部(21)に閉封して数分間放置し、容器内の即席食品を温めて柔らかくほぐす。
その後、例えば、図10の斜視図に示すように、易剥離領域(L1)の外周にある表面シート剥離用プルタブ(12)を引っ張り上げて、その表面シート(20)に刻設されたミシン目(6)を破りながら易剥離領域(L1)の表面シート(20)を裏面シート(10)から剥離すると、裏面シート(10)の易剥離領域(L1)に既に刻設されている1個乃至数個の湯切り孔(70)が現出(露出)し、その湯切り孔(70)から湯切りするようにしたものである。
しかしながら、上記のように既に裏面シート(10)に1個乃至数個の湯切り孔(70)が刻設されている湯切り機能付蓋材(3)では、その製造において、1個乃至数個の湯切り孔(70)の刻設に際し、先端が円形状の打抜刃によってなされるが、この時に打抜滓が発生し、その打抜滓が工程中の製品中に混入して不良品の原因となるという問題点があった。
そこで、上記湯切り機能付蓋材(3)の問題点を解消するものとして、最近開発されたものに、例えば、図11(a)の平面図およびそのB−B面を表す図11(b)の側断面図に示すような湯切り機能を備えた蓋材(4)がある。それは、表面シート(20)を外面側にして、その内面側(食品側)に裏面シート(10)を重ね合わせ積層したシート状
の蓋(例えば円形状)であり、その蓋の外周円弧部分からその内側にかけて一部領域の前記裏面シート(10)と表面シート(20)との重ね合わせ内面には、剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成された剥離剤層(30)による易剥離領域(L1)を備え、それ以外の該裏面シート(10)と表面シート(20)との重ねあわせ内面には、接着剤層(15)で接着された状態の接着領域(L2)を備えている。
そして、易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に易剥離領域(L1)内の非剥離領域(60)を囲むように1個所乃至数個所(図面では4箇所)の湯切り口形成用ハーフカット(50)が形成されていて、前記裏面シート(10)と表面シート(20)とは非剥離領域(60)の接着剤層(15)で互いに接着している。
さらに表面シート剥離用プルタブ(12)がミシン目(6)近傍の易剥離領域(L1)の周縁に設けられ、接着領域(L2)側の外周縁には開封用プルタブ(13)が設けられている。この表面シート剥離用プルタブ(12)の基部に裏面シート(20)側から剥離用ハーフカット(5)が設けられ、接着領域(L2)の周縁の略中央には開封用プルタブ(13)が設けられている。
上記のような構造の即席食品容器の湯切り機能を備えた蓋材(4)は、図12の側断面図に示すように、即席食品を入れた容器本体(2)の上端開口部にあるフランジ部(21)に接着シールして容器本体(2)を密封包装することにより即席食品を密封包装した即席食品用容器となるものである。
上記のようして即席食品を密封包装した容器本体(2)の湯切り機能付蓋材において、図11(a)に示す接着領域(L2)側の外周縁にある開封用プルタブ(13)を引っ張り上げて、図12に示す容器本体(2)のフランジ部(21)から接着領域(L2)側の裏面シート(10)を部分的に剥がして開口し、その開口部(図示せず)より熱湯を注入した後、外周縁にある開封用プルタブ(13)を再度フランジ部(21)の外側に折り込むようにして施蓋し、数分間放置して容器本体(2)の中にある即席食品(図示せず)を柔らかくほぐす。
その後、図11(a)の平面図に示す易剥離領域(L1)の周縁にある表面シート剥離用プルタブ(12)をつまみ、図13の斜視図に示すように、 表面シート剥離用プルタブ(12)を引っ張り上げて、易剥離領域(L1)の表面シート(20)を裏面シート(10)から剥離するとともに、その表面シート(20)がミシン目(6)に沿って切り離され、この表面シート(20)に接着している4個(1個は見えない)の湯切り口形成用ハーフカット領域内(図11(b)に示す非剥離領域(60))の裏面シート(10)とともに切り離され、易剥離領域(L1)の裏面シート(10)に4個の湯切り口(70)を形成する。
続いて、容器本体(2)を傾けて中にある湯をこの湯切り口(70)から排出して、再度容器本体(2)のフランジ部(21)から湯切り機能付蓋材の全部を剥離して、既にほぐされた即席食品(図示せず)を食することができるようになっているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
以下に上記先行技術文献を示す。
特開2000−211675号公報 特開2000−109141号公報
しかしながら、上記の従来の湯切り機能付蓋材では、その製造等に以下の問題点と要望点があった。まず、その一つとして、図11(b)に示す易剥離領域(L1)内の裏面シート(10)の裏面(シーラント層(16))側から表面シート(20)の直前まで(表面シートに掛からないように)1乃至複数個の湯切り口形成用ハーフカット(50)を刻設するに際し、易剥離領域(L1)を形成する剥離剤層(30)内の非剥離領(60)に見当を合わせる必要があるが、この見当合わせが不良の場合、正常な湯切り口(70)が形成されない不良品となるという問題があった。
また、湯切り口形成用ハーフカット(50)の形成に、先端が円形状の抜き刃を用い、打抜きによって成されるが、この抜き刃が表面シート(20)まで入ったり、また逆に複合シート(10)の途中までとなったりすると湯切り口(70)が開かなかったり、あるいは正常な形状とならなかったりするという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、表面シートと裏面シートが積層されてなる即席食品容器の湯切り機能付蓋材において、その製造に際し、打抜滓の発生がなく、剥離剤層の形成が容易で、かつ湯切り口形成に係わる製造管理が容易な(不良品の現出の危惧のない)湯切り機能付蓋材を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず、請求項1の発明では、プラスチックフィルムを主体とし、少なくとも裏面がシーラント層でなり、該裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状の裏面シートの表面と、紙層を主体とし、前記裏面シートと同形状の表面シートの裏面とが疑似接着層を介して積層され、外周には開封用プルタブと該開封用プルタブと対峙する外周縁近傍に表面シート剥離用プルタブが設けられ、前記裏面シートの全面にもしくは表面シート剥離用プルタブ側の略1/2面に多数の湯切り用小孔が刻設されていることを特徴とする湯切り機能付蓋材としたものである。
また、請求項2の発明では、前記湯切り用小孔の直径が1〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
また、請求項3の発明では、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の一方もしくは両方にノッチが施されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
また、請求項4の発明では、前記裏面シートに、表面シート剥離用プルタブの基部端部を結ぶハーフカットが刻設されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
また、請求項5の発明では、前記表面シートは、紙層単体もしくはその裏面にアルミニウム箔が積層された積層体からなり、裏面シートは、少なくともプラスチックフィルムとその裏面にシーラント層が積層された積層体からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、プラスチックフィルムを主体とし、少なくとも裏面がシーラント層でなり、該裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状の裏面シートの表面全面と、紙層を主体とし、前記裏面シートと同形状の表面シートの裏面全面とが易剥離性を有する疑似接着層を介して積層され、外周には開封用プルタブと該開封用プルタブと対向する外周縁近傍に表面シート剥離用プルタブが設けられ、前記裏面シートの全面にもしくは表面シート剥離用プルタブ側の略1/2面に多数の湯切り用小孔が刻設されている湯切り機能付蓋材とすることによって、この蓋材の製造に際し、従来のように1個乃至数個のやや大き目の湯切り孔ではなく、多数の湯切り用小孔を表面シートに熱針などで刻設するので、打抜滓の発生がない湯切り機能付蓋材とすることができる。
さらにまた、上記請求項1に係る発明によれば、表面シートを剥離する際の易剥離性を有する疑似接着層が従来のようにパターン状でなく両シートの全面に形成されるので、その管理が容易で、かつ湯切り口(多数の湯切り用小孔)の刻設に従来のような見当合わせやハーフカットの深さなどに関する製造管理が容易なため、湯きり口が形成されないなどといった不良品の現出のない湯切り機能付蓋材とすることができる。
また、上記請求項2に係る発明によれば、湯切り用小孔の直径を1〜5mmの範囲とすることによって、その湯切りに際し、適切な湯切り性を有する湯切り機能付蓋材とすることができる。
上記湯切り用小孔の直径が1mmに満たないと内容物で塞がれて湯切り性が無くなり、逆に5mmを越えると湯切り口(湯切り用小孔)の形成に円形状の抜き刃等を使用しなければならず、製造中にこの抜き刃等による打抜き滓が製品内に混入したりする危惧があり、さらにまた、この湯切り用小孔が大きすぎると湯切り時に内容物も飛び出すあるので好ましくない。
また、上記請求項3に係る発明によれば、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の一方もしくは両方にノッチが施されていることによって、表面シート剥離用プルタブを摘んで引っ張り上げ、表面シートを裏面シートから剥離する際に、そのノッチが剥離のきっかけになるので、より容易に表面シートを剥離することができる。
また、上記請求項4に係る発明によれば、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部を結ぶハーフカットが前記裏面シートに刻設されていることによって、表面シート剥離用プルタブを摘み、そのハーフカットから内側に折り曲げ引っ張り上げると、表面シートのみが容易に剥離されるようになる湯切り機能付蓋材とすることができる。
また、上記請求項5に係る発明によれば、前記表面シートは、紙層単体もしくはその裏面にアルミニウム箔が積層された積層体からなることによって、その表面が商品の絵柄等に対する印刷適性に優れ、また、その裏面に積層されるアルミニウム箔がその蓋材あるいは表面シートにデッドホールド性(曲げると元に戻らない性質)を付与するので、蓋材を途中まで開封したままで、熱湯を注ぎ易くし、あるいは表面シートを途中まで剥離したままで(表面シートを全部切り離しせずに)湯切りできるようにする湯切り機能付蓋材とすることができる。
さらにまた、上記請求項5に係る発明によれば、裏面シートは、少なくともプラスチックフィルムとその裏面にシーラント層が積層された積層体からなることによって、容器本体のフランジ部にヒートシールでシール(密封)することができ、かつこの裏面シートに対する多数の湯切り用小孔の刻設を、加熱した針ロール等で成すことを可能にし、従来の円形状の抜き刃による抜き滓の現出がないような製造方法にする湯切り機能付蓋材とする
ことができる。
従って本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する即席食品用容器の蓋材で、即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備え、特に、その製造管理が容易で不良品などのでない湯切り機能付蓋材として、優れた実用上の効果を発揮するものである。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の湯切り機能付蓋材の一事例を示す説明図であり、図2は、本発明の湯切り機能付蓋材の他の事例を示す説明図である。また、図3は、図1に示す湯切り機能付蓋材の表面シートを剥離する工程を示す説明図であり、図4は、図1に示す湯切り機能付蓋材を開封する工程を示す説明図であり、図5は、図1に示す湯切り機能付蓋材を用いて湯切りする工程を示す説明図であり、図6は、本発明の湯切り機能付蓋材の製造工程の一部を示す説明図であり、図7は、本発明の湯切り機能付蓋材の製造工程の他の一部を表した説明図である。
本発明の湯切り機能付蓋材の一事例として、例えば、図1(a)の上方から見た平面図および図1(a)のB−B面を表した図1(b)の側断面図に示すように、円形状でなり、紙層(40)の裏面にアルミニウム箔(17)が積層されている表面シート(20)の裏面と、この表面シート(20)と同形状でなり、プラスチックフィルムとしてのPETフィルム(18)と、その裏面にシーラント層(16)を備えた裏面シート(10)の表面とが疑似接着層(14)を介して比較的弱く接着され、その裏面シート(10)のシーラント層(16)が容器本体(2)のフランジ部(21)にシールされ、即席食品容器(100)とするものである。
さらに、外周には開封用プルタブ(13)とこの開封用プルタブ(13)と対峙する外周縁近傍に表面シート剥離用プルタブ(12)が設けられている湯切り機能付蓋材(1)であって、その特徴とするところは、この裏面シート(10)の全面に多数の湯切り用小孔(52)が刻設されて貫通している湯切り機能付蓋材(1)である。
また、本発明の湯切り機能付蓋材の他の事例として、例えば、図2(a)の上方から見た平面図に示すように、裏面が容器本体の四角形状のフランジ部(21)にシールされる湯切り機能付蓋材(1)で、このフランジ部(21)と略同形状の裏面シートと、紙層を主体とし、この裏面シートと同形状の表面シートとが積層され、外周のコーナーには開封用プルタブ(13)とこの開封用プルタブと対峙する外周縁コーナーに表面シート剥離用プルタブ(12)が設けられ、この裏面シートの表面シート剥離用プルタブ(12)側の略1/2面に多数の湯切り用小孔(52)が刻設されている湯切り機能付蓋材(1)とすることもできる。
このように、図1(a)に示すような裏面シート(10)の全面に、あるいは図2に示すような裏面シート(10)の表面シート剥離用プルタブ(12)側略1/2面に、多数の湯切り用小孔(52)を刻設することによって、この蓋材の製造に際し、表面シート(20)を剥離する際の易剥離性を有する疑似接着層(14)が従来のようにパターン状でなく両シート(10、20)の全面に(あるいは略1/2面としても良い)に形成されるので、その管理(疑似接着層(14)を形成すること)が容易で、かつ多数の湯切り用小孔(52)の刻設が、従来のような(湯切り口形成用ハーフカットの)見当合わせや(ハーフカットの)深さなどに関する製造管理の煩わしさが無くなり、よって正常な湯きり口が形成されないなどといった不良品の現出のない湯切り機能付蓋材(1)とすることがで
きる。
また、本発明では、例えば、図1(b)の側断面図に示すように、裏面シート(10)の全面に貫通するように刻設される多数の湯切り用小孔(52)の直径を1〜5mmの範囲とするものである。
このように多数の湯切り用小孔(52)の直径を、従来の1乃至複数個の湯切り口に比べ1〜5mmの範囲と小さくすることによって、加熱した針ロール等を使用して刻設することができ、この刻設に従来のような円形状の抜き刃等による打抜き滓の現出がない製造方法とすることができる。
また、その直径が1mmに満たないと内容物で塞がれて湯切り性が悪くなり、逆に5mmを越えると湯切り口(湯切り用小孔)の形成に従来のような円形状の抜き刃等を使用しなければならず、そのために製造中に抜き滓が製品内に混入したりする危惧があり好ましくない。
また、この湯切り用小孔(52)の刻設密度は、湯切りに要する時間から、湯切り用小孔(52)の大きさに依存し、例えば、湯切り用小孔(52)の直径を4mmとすると、湯切り用小孔(52)同士の間隔が縦、横方向に15mm程度、即ち孔の開口率で7%程度であれば好適な湯切り時間となる。
また、本発明では、例えば、図2に示すように、表面シート剥離用プルタブ(12)の基部端部(12a)の両方にV型ノッチ(V)が施されているものするもので、このV型ノッチ(V)によって、表面シート剥離用プルタブ(12)を摘んで引っ張り上げて表面シートを裏面シートから剥離する際に、このV型ノッチ(V)が剥離のきっかけになり、より容易に表面シート(20)を剥離することができる。
上記V型ノッチ(V)に代え、I型ノッチ、U型ノッチであってもよく、単なる切り込みでも構わない。
さらにまた、本発明では、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、表面シート剥離用プルタブ(12)の基部端部(12a)を結ぶ表面シート剥離用ハーフカット(12b)が裏面シート(20)に刻設されているものとするもので、この表面シート剥離用ハーフカット(12b)の刻設によって、例えば、図3の側断面模式図に示すように、表面シート剥離用プルタブ(12)を摘み、その表面シート剥離用ハーフカット(12b)を起点とし内側に折り曲げるようにして引っ張り上げると、紙層(40)とアルミニウム箔(17)でなる表面シート(20)のみが疑似接着層(14)とともに裏面シート(10)から容易にかつ確実に剥離されるようになる湯切り機能付蓋材(1)とすることができる。
また、本発明では、表面シート(20)は、紙層単体でもよく、さらにその表面にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを保護層とすることもできるが、例えば図1(b)に示すように、紙層(40)の裏面にアルミニウム箔(17)が積層された積層体とすることもでき、このように表面の紙層(40)によって、その表面が商品の絵柄等に対する印刷適性に優れ、また、その裏面に積層されるアルミニウム箔(17)によって、その蓋材(1)あるいは表面シート(20)にデッドホールド性(曲げると元に戻らない性質)を付与するので、例えば、図4の斜視図に示すように、開封用プルタブ(13)を引っ張り上げて容器本体(2)のフランジ部(21)から湯切り機能付蓋材(1)を途中まで剥離し開封したままで、熱湯を注ぎ易くし、あるいは図3に示すように、表面シート(20)を途中まで剥離したままで(表面シート(20)を全部切り離しせずとも)湯切
りできるようにすることもできる湯切り機能付蓋材(1)である。
さらにまた、例えば図1(b)に示すように、裏面シート(10)は、プラスチックフィルムとしての厚み12μm程度のPETフィルム(18)とその裏面に厚み30μm程度のシーラント層(16)が積層された積層体からなるもので、このように裏面のシーラント層(16)によって、容器本体(2)のフランジ部(21)にヒートシールでシール(密封)することができる。
なお、この裏面シート(10)はPETフィルム(18)とシーラント層(16)で構成されている(従来のようにアルミニウム箔などが無い)ので、多数の湯切り用小孔(52)の刻設を、加熱した針ロール等で形成することを可能にし、従来のような円形状の抜き刃による抜き滓の現出がない製造方法で多数の湯切り用小孔(52)を効率よく作製することができる。
上記本発明の湯切り機能付蓋材(1)の製造の一事例について説明すると、例えば、図6の概略図に示すように、裏面がシーラント層(16)で表面がPETフィルム(18)で構成された巻取り状の裏面シート(10)の全面に加熱された針ロール(図示せず)で多数の湯切り用小孔(52)を刻設し貫通せしめる。
一方で、特に図示しないが、紙層にアルミニウム箔がラミネートされた巻取り状の表面シートを用意する。
続いて、例えば、図7の側面図に示すように、上記で得られた巻取り状の裏面シート(10)と巻取り状の表面シート(20)との間に、溶融したポリエチレン樹脂を疑似接着層(14)としてT−ダイス(55)から押し出して裏面シートと表面シートをプレスロール(56)でプレスしながらサンドウィッチラミネートした湯切り機能付蓋材の素材(1a)とする。
上記で得られた湯切り機能付蓋材の素材(1a)、多数面付けされた所望の形状の抜き型で、例えば、図1(a)に示すような湯切り機能付蓋材(1)を効率よく作製することができる。
以上のようにして得られた湯切り機能付蓋材(1)で密封した即席食品(やきそば等)を食するに際し、図4の斜視図に示すように、例えば、乾燥した焼きそば(図示せず)に熱湯を注ぐため、外周にある開封用プルタブ(13)を引っ張り上げ、容器本体(2)のフランジ部(21)からその約半分の途中まで剥離して、容器本体(2)に開口部(22)を形成し、その開口部(22)から、ソースの入った袋等を取り出した後、熱湯を注いで再び閉蓋して(図示せず)、開封用プルタブをフランジ部に巻付け、乾燥した焼きそばをほぐす。
続いて、例えば、図3に示すように、基部に刻設された表面シート剥離用ハーフカット(12b)を起点とし表面シート剥離用プルタブ(12)を引っ張り上げて表面シート(20)のみを裏面シート(10)から剥離して湯切り用小孔(52)を現出せしめ、図5の斜視図に示すように、表面シートを取り外す。
このように表面シートが剥離されたものを、図5に示すように、開封用プルタブ(13)と対峙する側を下にして即席食品容器(100)を傾け、注がれた熱湯の廃湯(24)を多数の湯切り用小孔(52)から排出(湯切り)し、内容物である柔らかにほぐされた即席食品(焼きそば)にソース等を混ぜ合わせて食するものである。
以下に、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する各層に使用される材料等について説明する。
まず、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する表面シート(20)の紙層(40)としては、その表面が印刷適性に優れている必要があるため、例えば、坪量50〜150g/m2 程度の片面アート紙、両面アート紙が好ましく、他に同程度の厚さのコート紙、上質紙なども用いることができる。
また、上記表面シート(20)を構成するアルミニウム箔(17)としては、5〜20μmのものを使用するのが一般的であり、このアルミニウム箔(17)は、特に開封用プルタブ(13)側から一部のみを開封剥離した際に、デッドホールド性を有することに加え、遮光性とガスバリア性をも有するものとして好適に使用される。
また、表面シート(20)と裏面シート(10)を合成する疑似接着層(14)としては、例えば、前述したように、溶融したポリエチレンのサンドラミネートとすることもでき、その他に、ポリエチレンやポリエステルなどの熱可塑性樹脂を表面シート(20)の裏面(アルミニウム箔(17)面)に塗布し、裏面シート(10)側から熱ロール等で加圧して疑似接着層(14)とすることもできる。
さらにまた、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する裏面シート(10)のシーラント層(16)としては、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムが好適に用いられ、さらにこれらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとすることもできる。また、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設けてもよく、これらシーラント層(16)によって容器(2)のフランジ部(21)との充分な密封性(シール性)と剥離開封性(イージーピール性)を可能とすることができる。
以上のように本発明の湯切り機能付蓋材(1)は、熱湯を注いで柔らかくほぐし、排湯してから食する即席焼きそばや即席生麺などの容器の蓋として、好適に用いることができるものである。
本発明の湯切り機能付蓋材の一実施の形態を示すもので(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面図である。 本発明の湯切り機能付蓋材の他の一実施の形態を示す上面図である。 図1に示す一事例の湯切り機能付蓋材の表面シートを裏面シートから剥離する工程を説明する断面模式図である。 図1に示す一事例の湯切り機能付蓋材を開封する工程を説明する斜視図である。 図1に示す一事例の湯切り機能付蓋材を用いて湯切りする工程を説明する斜視図である。 本発明の湯切り機能付蓋材の一事例を構成する裏面シートの製造工程を説明する斜視図である。 本発明の湯切り機能付蓋材の素材を作製する工程の一事例を説明する側面図である。 従来の排湯機能を有する蓋材の一事例を説明する側断面図である。 従来の湯切り機能付蓋材の他の一事例を説明する側断面図である。 従来の湯切り機能付蓋材の他の一事例を説明する斜視図である。 従来の排湯機能を有する蓋材の他の一事例を説明するもので、(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面である。 従来の排湯機能を有する蓋材を容器本体と一体化した一事例を説明する側断面図である。 従来の容器本体と一体化排湯機能を有する蓋材の表面シートの剥離状態の一事例を説明する斜視図である。
符号の説明
1‥‥湯切り機能付蓋材
1a‥‥湯切り機能付蓋材の素材
2‥‥容器本体
3‥‥従来の湯切り機能付蓋材
4‥‥従来の湯切り機能を備えた蓋材
5‥‥剥離用ハーフカット
6‥‥ミシン目
10‥‥裏面シート
12‥‥表面シート剥離用プルタブ
12a‥‥表面シート剥離用プルタブの基部端部
12b‥‥表面シート剥離用ハーフカット
13‥‥開封用プルタブ
14‥‥疑似接着層
15‥‥接着剤層
16‥‥シーラント層
17‥‥アルミニウム箔
18‥‥PETフィルム
20‥‥表面シート
21‥‥フランジ部
22‥‥容器の開口部
24‥‥廃湯
30‥‥剥離剤層
40‥‥紙層
50‥‥排湯口形成用ハーフカット
52‥‥湯切り用小孔
55‥‥T−ダイス
56‥‥プレスロール
60‥‥非剥離領域
70‥‥湯切り口
77‥‥突き破り用孔
100‥‥即席食品容器
L1‥‥易剥離領域
L2‥‥接着領域
V‥‥Vノッチ

Claims (5)

  1. プラスチックフィルムを主体とし、少なくとも裏面がシーラント層でなり、該裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状の裏面シートの表面と、紙層を主体とし、前記裏面シートと同形状の表面シートの裏面とが疑似接着層を介して積層され、外周には開封用プルタブと該開封用プルタブと対峙する外周縁近傍に表面シート剥離用プルタブが設けられ、前記裏面シートの全面にもしくは表面シート剥離用プルタブ側の略1/2面に多数の湯切り用小孔が刻設されていることを特徴とする湯切り機能付蓋材。
  2. 前記湯切り用小孔の直径が1〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材。
  3. 前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の一方もしくは両方にノッチが施されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材。
  4. 前記裏面シートに、表面シート剥離用プルタブの基部端部を結ぶハーフカットが刻設されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材。
  5. 前記表面シートは、紙層単体もしくはその裏面にアルミニウム箔が積層された積層体からなり、裏面シートは、少なくともプラスチックフィルムとその裏面にシーラント層が積層された積層体からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の湯切り機能付蓋材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011136716A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kyodo Printing Co Ltd 蓋材付き容器の製造方法
JP2012158351A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Kyodo Printing Co Ltd 包装袋
JP2017047944A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 共同印刷株式会社 剥離部付き透明蓋材
CN111874456A (zh) * 2012-07-30 2020-11-03 豪斯布兰特的里雅斯特1892股份公司 用于制备饮料的小容器

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