JP5091885B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じにくい定着装置が知られている(例えば、特許文献参照。)。
詳しくは、特許文献1等の定着装置は、定着部材としての定着ベルト、定着部材の内周面の一部又は全部に対向するように固設された略円筒状の金属部材(対向部材)、金属部材を加熱するために金属部材に内設された加熱手段としてのヒータ、定着ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧部材としての加圧ローラ、等で構成されている。
そして、定着ベルトがヒータによって加熱された金属部材によって加熱されて、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像がニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着されることになる。
上述した特許文献1等の定着装置は、定着ベルト(定着部材)と金属部材とのクリアランス量(対向距離)が大きすぎると定着ベルトの加熱効率を充分に高めることができず、定着ベルトと金属部材とのクリアランス量が小さすぎると稼動時に定着ベルトが金属部材に摺接して磨耗してしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、装置を高速化した場合であっても定着不良等が生じることなく、定着部材の加熱効率が充分に高くて、稼動時に定着部材と金属部材とが摺接して磨耗する不具合が軽減される、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、前記課題を解決するために研究を重ねた結果、定着部材の内部に設置する金属部材が、ウォームアップ時には加熱開始直後にて最大の変形量(常温状態からの撓み量である。)にて変形して、その後の通紙時には金属部材の温度が全体的に均質化されて比較的小さな変形量にて安定した変形状態を維持する性質を利用することによって、定着部材の加熱効率のさらなる向上と、稼動時における定着部材と金属部材との摺接による磨耗の軽減と、を両立させることができることを知るに至った。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱して溶融するとともに、可撓性を有する無端状の定着部材と、前記定着部材の内周面にクリアランスをあけて対向するように固設されて前記定着部材を加熱するとともに、加熱手段によって加熱される金属部材と、前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記定着部材と前記金属部材との常温時におけるクリアランス量をAとして、前記加熱手段によって常温状態から加熱開始されたときに前記金属部材に生じる最大の変形量をBmaxとして、その後に前記金属部材の温度が全体的に均質化されたときに前記金属部材に生じる安定的な変形量をBaveとしたときに、
max≧A>Bave
なる関係が成立するように形成されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記金属部材は、その厚さが0.1mm以下であって、そのビッカース硬度が280Hv以下となるように形成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記金属部材は、フェライト系ステンレス鋼で形成されたものである。
また、この発明の請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、定着部材の内部に設置する金属部材が、加熱開始されるウォームアップ時には最大の変形量にて変形して、通紙時には比較的小さな変形量にて安定的な変形状態を維持する性質を利用して、金属部材と定着部材とのクリアランス量を最適化している。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、装置を高速化した場合であっても定着不良等が生じることなく、定着部材の加熱効率が充分に高くて、稼動時に定着部材と金属部材とが摺接して磨耗する不具合が軽減される、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置された定着装置を示す構成図である。 図2の定着装置を幅方向にみた図である。 ニップ部の近傍を示す拡大図である。 定着ベルトと固定部材との摺接部を示す拡大図である。 金属部材の加熱変形の状態を示す模式図である。 金属部材を加熱したときに生じる可逆変化と非可逆変化とを示す模式図である。 金属部材のビッカース硬度と、金属部材に折れ現象が生じる温度と、の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図8にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図5にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2は、定着装置20を示す構成図である。図3は、定着装置20を幅方向にみた図である。図4は、定着装置20のニップ部の近傍を示す拡大図である。図5は、定着ベルト20と固定部材26との摺接部を示す拡大図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、金属部材22(加熱部材)、補強部材23、断熱部材27、加熱手段としてのヒータ25(熱源)、加圧部材としての加圧ローラ31、温度センサ40、等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面21a(固定部材26との摺接面である。)側から、表面層、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の表面層21a(内周面)は、層厚が50μm以下であって、フッ素を含有する材料で形成されている。具体的に、表面層21a(摺動層)を形成する材料としては、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフロオロプロピレン共重合体)等のフッ素樹脂材料や、これらにポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の樹脂を混ぜたもの、を用いることができる。なお、定着ベルト21の表面層21aについては、後でさらに詳しく説明する。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA、PTFE、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態1では、定着ベルト21の内径(常温時の内径である。)が30mmに設定されている。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、ヒータ25(加熱手段)、金属部材22、補強部材23、断熱部材27、等が固設されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面に、フッ素グリス等の潤滑剤を介して摺接するように固定されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、記録媒体Pが搬送されるニップ部が形成される。図3を参照して、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。なお、固定部材26の構成・動作については後で詳しく説明する。
図2を参照して、金属部材22(加熱部材)は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するように形成され、ニップ部の位置では断熱部材27を介して固定部材26を保持するように形成された略円筒体である。図3を参照して、金属部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
そして、金属部材22は、ヒータ25の輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する(熱を伝える。)。すなわち、金属部材22がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、金属部材22を介して定着ベルト21がヒータ25(加熱手段)によって間接的に加熱されることになる。定着ベルト21の加熱効率を良好に維持するためには、金属部材22の厚さを0.1mm以下に設定することが好ましい。
金属部材22の材料としては、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、鉄、等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができるが、その中でも単位体積の熱容量比(密度×比熱である。)が比較的小さいフェライト系ステンレス鋼が好適である。本実施の形態1では、金属部材22の材料として、フェライト系ステンレス鋼であるSUS430を用いている。また、金属部材22の厚さを0.1mmに設定している。また、金属部材22の外径(常温時の外径である。)が29.5mmに設定されている。
なお、金属部材22と定着ベルト21との関係については、後で詳しく説明する。
加熱手段としてのヒータ25(熱源)は、ハロゲンヒータやカーボンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている(図3を参照できる。)。そして、装置本体1の電源部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、金属部材22が加熱される。さらに、金属部材22によって定着ベルト21がニップ部を除く位置で全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
このように、本実施の形態1における定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、金属部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
ここで、金属部材22は、定着ベルト21の内周面(ニップ部を除く位置である。)にクリアランスをあけて対向するように固設されている。定着ベルト21と金属部材22とのクリアランス量A(ニップ部を除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい(0mm<A≦1mmである。)。これにより、金属部材22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、金属部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、金属部材22が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、金属部材22と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、定着ベルト21の内周面には、フッ素を含む材料からなる表面層が形成されるとともに、双方の部材21、22の間にはフッ素グリス等の潤滑剤が塗布されている。さらには、金属部材22の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成することもできる。
なお、本実施の形態1では、金属部材22の断面形状が略円形になるように形成したが、金属部材22の断面形状が多角形になるように形成することもできるし、金属部材22の周面にスリットを設けることもできる。
ここで、本実施の形態1では、ニップ部を形成する固定部材26の強度を補強する補強部材23が、定着ベルト21の内周面側に固設されている。図3を参照して、補強部材23は、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、補強部材23が固定部材26及び定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、補強部材23における、ヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、鏡面処理を施したりすることもできる。これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(補強部材23を加熱する熱)が金属部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(金属部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
図2を参照して、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧部材としての加圧ローラ31は、直径が30mmであって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31(加圧部材)の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。また、図3を参照して、加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、金属部材22に生じる撓みをさらに軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径とほぼ同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
図4を参照して、定着ベルト21の内周面21aに摺接する固定部材26は、ベース層26b上に表面層26aが形成されたものである。固定部材26は、加圧ローラ31との対向面(摺接面)が、加圧ローラ31の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、固定部材26のベース層26bを形成する材料としては、加圧ローラ31による加圧力を受けても大きく撓むことがないように、ある程度剛性のある材料(例えば、高剛性の金属やセラミック等である。)で形成されている。
金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の金属部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、金属部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形することがある。パイプ状の金属部材22が変形してしまうと所望のニップ幅が得られずに、定着性が低下するという問題が生じる。これに対して、本実施の形態1では、薄肉の金属部材22とは別に高剛性の固定部材26を設置してニップ部を形成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
また、本実施の形態1では、固定部材26とヒータ25(加熱手段)との間に断熱部材27を設置している。詳しくは、固定部材26と金属部材22との間であって、固定部材26の摺接面を除く面を覆うように断熱部材27が設置されている。断熱部材27の材料としては、断熱性に優れたスポンジゴムや、空包を有するセラミック、等を用いることができる。
本実施の形態1では、定着ベルト21と金属部材22とがほぼ全周にわたって近接しているため、加熱待機時(プリント動作待機時)においても定着ベルト21を周方向に温度ムラなく加熱できる。したがって、プリント要求を受けた後、速やかにプリント動作をおこなうことができる。このとき、従来のオンデマンド方式の定着装置(例えば、特許第2884714号公報参照。)では、ニップ部で加熱待機時に加圧ローラを変形させたまま熱を与えてしまうと、加圧ローラのゴムの材質によっては、熱劣化を起こして加圧ローラの寿命が短くなってしまったり、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生してしまったりする(ゴムの圧縮永久ひずみは、ゴムの変形に加熱が加わることにより増大する。)。そして、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生すると、加圧ローラの一部が凹んだ状態になり、所望のニップ幅が得られないため、定着不良が発生したり、回転時に異音が生じたりする。
これに対して、本実施の形態1では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、加熱待機時に金属部材22の熱が固定部材26に達しにくくなる。したがって、加熱待機時に加圧ローラ31が変形した状態で高温加熱される不具合が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
さらに、固定部材26と定着ベルト21との摩擦抵抗を低減するために双方の部材間に塗布された潤滑剤は、ニップ部における高圧条件に加えて高温条件による使用によって劣化して、定着ベルト21のスリップ等の不具合が生じてしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態1では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、金属部材22の熱がニップ部の潤滑剤に達しにくくなる。したがって、潤滑剤の高温による劣化が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
また、本実施の形態1では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、固定部材26が断熱されて、ニップ部では積極的に定着ベルト21は加熱されないことになる。そのため、ニップ部に送入された記録媒体Pの温度がニップ部から送出されるときには低くなる。すなわち、ニップ部出口では、記録媒体P上に定着されたトナー像の温度が低くなって、トナーの粘性が低下して、定着ベルト21に対するトナー接着力が小さくなった状態で、記録媒体Pは定着ベルト21から分離される。したがって、定着工程直後の記録媒体Pが定着ベルト21に巻き付いてジャムになる不具合が防止されるとともに、定着ベルト21に対するトナー固着も抑制される。
ここで、本実施の形態1では、固定部材26と定着ベルト21(ベルト部材)とは、双方の部材21、26が摺接する摺接面にフッ素を含有する材料で形成された表面層をそれぞれ設けられている。すなわち、図4を参照して、固定部材26の摺接面にはフッ素系材料からなる表面層26aが形成され、定着ベルト21の摺接面21aにもフッ素系材料からなる表面層が形成されている。そして、双方の部材21、26の表面層のうち一方の表面層(本実施の形態1では、固定部材26の表面層26aである。)が多孔質状に形成されている。さらに、双方の部材21、26の表面層のうち少なくとも一方の表面層(本実施の形態1では、定着ベルト21の表面層21aである。)の表面エネルギーが潤滑剤の表面張力よりも大きくなるように形成されている。
これにより、双方の部材21、26の摺接面に保持される潤滑剤の保持性が著しく高められ、定着ベルト21や固定部材26の磨耗が著しく低減されることになる。
以下、本実施の形態1における定着ベルト21及び固定部材26の、具体的な構成について述べる。
定着ベルト21の表面層21a(摺接面)は、層厚が50μm以下であって、フッ素を含有する材料で形成され、さらに表面層21aの表面エネルギーが潤滑剤の表面張力よりも大きくなるように形成されている。具体的に、表面層21a(摺動層)を形成する材料として、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフロオロプロピレン共重合体)等のフッ素樹脂材料に、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の樹脂を混ぜたものを用いている。
固定部材26の表面層26aは、フッ素系のコート(固体潤滑剤としてのフッ素粒子が分散されたコート剤や、フッ素分子が分散された共析メッキ等である。)や、フッ素樹脂(PFA、PTFE、FEP)、フッ素樹脂フィルム等で形成され、さらにブラスト処理やエッチング処理が施されて多孔質状に形成されている。また、固定部材26の表面層26aとして、ガラスクロスの表面にフッ素系のコートをさせたシートや、フッ素樹脂を繊維化し編みこんだメッシュ等を用いることもできる。なお、本願において、「多孔質状」の表面層26aとは、表面層26aの表面(おもて面)から裏面にかけて多数の孔が貫通しているもののみではなく、表面層26aのおもて面(摺動面)に凹凸(裏面まで貫通しない孔)が多数形成されているものも含まれるものと定義する。
また、双方の部材21、26間に介在する潤滑剤としては、フッ素グリス等を用いることができる。
このように構成することにより、双方の表面層のうち一方の表面層がフッ素系材料で形成されて他方の表面層がポリイミド樹脂で形成された場合等に比べて、摺接面の摩擦抵抗が極めて小さくなるために、定着ベルト21と固定部材26との耐久性が向上する。すなわち、比較的やわらかいフッ素系材料の表面層に対して硬い表面層が摺接する場合にはフッ素系材料で形成された表面層が大きく磨耗してしまうのに対して、本実施の形態1では双方の表面層を比較的やわらかいフッ素系材料で形成しているためにいずれかの表面層が極端に磨耗することがない。また、一方の表面層を多孔質状に形成することで、表面層同士の接触面積が減って、双方の表面層の摩擦抵抗がさらに低減する。
さらに、双方の表面層が互いに平滑に形成されてしまうと、フッ素系材料で形成された表面層の表面エネルギー(潤滑剤に対する濡れ性)が低いために、摺接面で潤滑剤がはじかれてしまい摺動性が悪くなってしまう。これに対して、本実施の形態1では、一方の表面層を多孔質状に形成しているために、経時においても表面層の孔に潤滑剤が保持させる。すなわち、図5に示すように、巨視的にみると、多孔質状に形成された表面層26aの網目(図5に示すように、白丸と白丸との間に多くの隙間が形成されている構造である。)に潤滑剤Qが入り込んで、潤滑剤Qが表面層26aに強固に保持された状態になる。このように、定着ベルト21と固定部材26との低摩擦性、低磨耗性が向上するとともに、双方の摺接面における潤滑剤の保持性が高くなり、定着装置20としての耐久性が飛躍的に向上する。
以下、上述のように構成された定着装置20の動作について簡単に説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、金属部材22(ヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態1における定着装置20において特徴的な、金属部材22及び定着ベルト21の構成・動作について、詳しく説明する。
図6は、金属部材22と定着ベルト21とを幅方向にみた図(図3の図示方向に対応したものである。)であって、金属部材22の加熱変形の状態を示す模式図である。図6(A)及び図6(B)に示すように、金属部材22は、常温状態から加熱されることにより加熱変形が生じて撓むことになる。したがって、常温時に金属部材22と定着ベルト21との間に設けられていたクリアランス量Aは、加熱時において金属部材22の変形量Bに応じて減ぜられることになる。そして、通常の場合(後述する可逆変化が生じる条件で加熱・冷却がおこなわれる場合である。)には、加熱状態にある金属部材22が冷却されて常温状態になると、クリアランス量Aは常温時のものに戻ることになる。
なお、金属部材22と定着ベルト21との常温時におけるクリアランス量Aとは、図6(A)に示すように、常温時における金属部材22の外径と定着ベルト21の内径との差(部分的な差異がある場合には、その最小値)である。また、金属部材22の変形量Bとは、図6(B)に示すように、径方向の撓み量であって、常温状態からの撓み量である。
ここで、ヒータ25によって金属部材22が常温状態から加熱されたとき(図6(A)の状態から図6(B)の状態へ変化する場合である。)に金属部材22に生じる変形量Bの変動は、次のようなものである。
まず、ウォーミングアップ時等において、常温状態(又は、それに近い状態)にある金属部材22の加熱がヒータ25(加熱手段)によって開始されるが、その加熱は定着ベルト21を目標の定着温度(140〜180℃程度である。)に昇温させるためのものであって、比較的急激な加熱である。したがって、金属部材22の温度分布は、特に加熱開始直後に、全体的に不均質なものになる。具体的には、金属部材22において、ヒータ25から遠い側(外周面側である。)の温度は近い側(内周面側である。)の温度に比べて低くなり、肉厚方向に比較的大きな温度勾配が生じる。これにより、金属部材22に部分的な熱膨張差が生じて、金属部材22に熱変形(加熱変形)による撓みが生じる。そのときに、金属部材22に生じる最大の変形量をBmaxとする。しかし、その後に、通紙(定着工程)がおこなわれる準備が完了して、定着ベルト21の定着温度が目標値近傍に安定すると、金属部材22の温度が全体的に均質化されて(肉厚方向の温度勾配が小さくなって)、金属部材22の変形量Bは小さくなり安定的な変形量Baveが維持される。
ここで、本実施の形態1では、定着ベルト21と金属部材22との常温時におけるクリアランス量をAとして、ヒータ25によって常温状態から加熱開始されたときに金属部材22に生じる最大の変形量をBmax(適宜に、「最大変形量」と呼ぶ。)として、その後に金属部材22の温度が全体的に均質化されたときに金属部材22に生じる安定的な変形量をBave(適宜に、「安定時変形量」と呼ぶ。)としたときに、
max≧A>Bave
なる関係が成立するように設定している。具体的に、上式の関係が成立するように、定着ベルト21の内径や金属部材22の外径(クリアランス量A)、金属部材22の材料や厚さ、定着温度等の定着条件、加熱手段の種類、等が設定される。
本実施の形態1では、定着ベルト21の内径が30mmであって、金属部材22の外径が29.5mmであって、クリアランス量Aが0.5mm(=30mm−29.5mm)に設定されている。また、金属部材22の材料として、厚さが0.1mmのSUS430を用いている。また、加熱手段としてヒータ25を用いて、目標とする定着温度(制御上の狙い値)を180℃としている。これにより、金属部材22の最大変形量Bmaxが1.3mmとなり、安定時変形量Baveが0.4mmとなり、上式を満足する構成に設定した。
このように設定することにより、クリアランス量Aと最大変形量Bmaxとの関係(Bmax≧A)から、定着ベルト21が静止状態にあるウォーミングアップ時には金属部材22が定着ベルト21の内周面に強く接触することになり、空気を介することなく金属部材22から定着ベルト21への熱伝導が積極的におこなわれるため、定着ベルト21の加熱効率が向上することになる。具体的には、金属部材22が定着ベルト21から離れた状態でウォーミングアップがおこなわれる場合に比べて、定着ベルト21の昇温時間が短縮されることになる。
また、クリアランス量Aと安定時変形量Baveとの関係(A>Bave)から、定着ベルト21が走行状態にある通紙時(定着工程時)には金属部材22が定着ベルト21の内周面に対して微小なクリアランスをあけて対向することになり(又は、接触するにしても極めて弱い力で接触することになり)、定着ベルト21や金属部材22の磨耗を低減しつつ、定着ベルト21を効率的に加熱することができる。
ここで、本願発明者は、研究を重ねた結果、以下のことを知得した。
まず、金属部材22の加熱効率の向上(熱容量の低下)を達成するために金属部材22の厚さを0.1mm以下に設定した場合に、金属部材22に非可逆変化による加熱変形が生じてしまう金属材料が多い。この「非可逆変化」による加熱変形とは、図7に示すように、加熱と冷却とを繰り返しても加熱時に生じた金属部材22の撓み(変形量B)が常温時にもと通りになる「可逆変化」とは異なり、加熱と冷却とを繰り返しても加熱時に生じた金属部材22の撓みが常温時にもと通りにならずに塑性変形として残る現象(このような現象を「折れ現象」という。)である。このように金属部材22に折れ現象が生じると、通紙時において定着ベルト21の内周面に金属部材22が局所的に強く接触して、定着ベルト21の内周面が削れてしまったり、定着ベルト21の表面温度にムラが生じて出力画像に定着不良や光沢ムラが発生してしまったりしてしまう。
そして、本願発明者は、このような金属部材22の非可逆変化による加熱変形(折れ現象)を防止するためには、金属部材22の硬度を最適化することがよいことを知得した。詳しくは、金属部材22の硬度が高すぎる場合には、金属部材22が熱変形に抗しきれずに折れ現象が生じてしまう。これに対して、金属部材22の硬度が比較的低い場合には、金属部材22が熱変形しても弾性的に復元する余地があるために、可逆的な熱変形となる。
図8は、金属部材22のビッカース硬度(Hv)と、金属部材22に折れ現象が生じる温度と、の関係を示すグラフ(実験結果)である。
この実験は、ビッカース硬度の異なる種々の金属部材(いずれも厚さ0.1mmのものである。)の表面に定着ベルト(金属部材側から、ニッケル層35μm、シリコーンゴム層200μm、PFA層15μmが順次積層されたものである。)を貼り付けた実験ピースをいくつか作製して、金属部材を急激に所定温度まで加熱したときに折れ現象が生じるかを判定したものである。
図8において、横軸は金属部材のビッカース硬度を示し、縦軸は定着ベルトの表面温度(PFA層側の温度である。)を示す。また、図8において、「●」は折れ現象が生じなかった結果を示し、「×」は折れ現象が生じた結果を示すものである。例えば、ビッカース硬度が約300Hvの金属材料からなる金属部材22は、定着ベルトの温度が約190℃になるように急激に加熱した場合には折れ現象が発生することはなかったが、定着ベルトの温度が約210℃になるように急激に加熱した場合には折れ現象が発生した。
図8の実験結果から、ビッカース硬度が280Hv以下の金属材料からなる金属部材22を用いた場合には、定着温度の設定値に関わらず、金属部材22に折れ現象が生じないことがわかる。また、ビッカース硬度が340Hv以下の金属材料からなる金属部材22を用いた場合であっても、定着温度を180℃以下に設定すれば、金属部材22に折れ現象が生じないことがわかる。
このような実験結果を反映して、本実施の形態1における定着装置20では、金属部材22の厚さを0.1mm以下に設定して、ビッカース硬度が280Hv以下となる金属材料にて金属部材22を形成している。具体的に、金属部材22の材料として、単位体積の熱容量比が比較的小さなフェライト系ステンレス鋼であるSUS430(密度:7.73×10-3kg/m3、比熱:0.46kJ/kg℃、ヤング率:206Gpa、ビッカース硬度:250Hv、単位体積の熱容量比:3.56)を用いている。これにより、金属部材22の加熱効率が高く、金属部材22に折れ現象が生じる不具合を抑止することができる。
ちなみに、ニッケルの特性値は、密度:8.9×10-3kg/m3、比熱:0.439kJ/kg℃、ヤング率:210Gpa、ビッカース硬度:96Hv、単位体積の熱容量比:3.91である。また、SUS304−1/2Hの特性値は、密度:7.93×10-3kg/m3、比熱:0.502kJ/kg℃、ヤング率:197Gpa、ビッカース硬度:250Hv、単位体積の熱容量比:3.98である。
以上説明したように、本実施の形態1においては、定着ベルト21(定着部材)の内部に設置する金属部材22が、加熱開始されるウォームアップ時には最大の変形量Bmaxにて変形して、通紙時には比較的小さな変形量Baveにて安定的な変形状態を維持する性質を利用して、金属部材22と定着ベルト21とのクリアランス量Aを最適化している。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良等が生じることなく、定着ベルト21の加熱効率が充分に高くて、稼動時に定着ベルト21と金属部材22とが摺接して磨耗する不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態1では、定着部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、定着部材としてポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等からなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、金属部材と定着フィルムとのクリアランス量を最適化することで、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図9にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図9は、実施の形態2における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態2における定着装置は、金属部材22が電磁誘導によって加熱される点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図9に示すように、本実施の形態2における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21、金属部材22、加圧ローラ31、固定部材26、断熱部材27、等で構成されている。さらに、本実施の形態2における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21と金属部材22との常温時におけるクリアランス量をAとして、ヒータ25によって常温状態から加熱開始されたときに金属部材22に生じる最大の変形量をBmaxとして、その後に金属部材22の温度が全体的に均質化されたときに金属部材22に生じる安定的な変形量をBaveとしたときに、
max≧A>Bave
なる関係が成立するように設定している。
ここで、本実施の形態2における定着装置20は、加熱手段として、ヒータ25の代わりに、誘導加熱部50が設置されている。そして、本実施の形態2における金属部材22は、ヒータ25の輻射熱によって加熱される前記実施の形態1のものとは異なり、誘導加熱部50による電磁誘導によって加熱される。
誘導加熱部50は、励磁コイル、コア、コイルガイド、等で構成される。励磁コイルは、定着ベルト21の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図9の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイドは、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、励磁コイルやコアを保持する。コアは、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなる半円筒状部材であって、金属部材22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コアは、幅方向に延設された励磁コイルに対向するように設置されている。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着ベルト21が図9中の矢印方向に回転駆動されると、定着ベルト21は誘導加熱部50との対向位置で加熱される。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、金属部材22の周囲に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、金属部材22表面に渦電流が生じて、金属部材22自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、金属部材22が電磁誘導加熱されて、さらに加熱された金属部材22によって定着ベルト21が加熱される。
なお、金属部材22を効率的に電磁誘導加熱するためには、誘導加熱部50を金属部材22の周方向全域に対向するように構成することが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト21(定着部材)の内部に設置する金属部材22が、加熱開始されるウォームアップ時には最大の変形量Bmaxにて変形して、通紙時には比較的小さな変形量Baveにて安定的な変形状態を維持する性質を利用して、金属部材22と定着ベルト21とのクリアランス量Aを最適化している。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良等が生じることなく、定着ベルト21の加熱効率が充分に高くて、稼動時に定着ベルト21と金属部材22とが摺接して磨耗する不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態2では、金属部材22を電磁誘導加熱により加熱したが、金属部材22を抵抗発熱体の熱によって加熱することもできる。具体的に、金属部材22の内周面の一部又は全部に抵抗発熱体を当接させる。抵抗発熱体は、セラミックヒータ等の面状発熱体であって、その両端部に電源部が接続されている。そして、抵抗発熱体に電流が流されると、抵抗発熱体自身の電気抵抗によって抵抗発熱体が昇温して、当接する金属部材22を加熱する。さらに、加熱された金属部材22によって定着ベルト21が加熱されることになる。
これらの場合にも、金属部材22の材料や厚さや、金属部材22と定着ベルト21とのクリアランス量A、等を前記各実施の形態と同様に最適化することで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 金属部材(加熱部材)、
23 補強部材、
25 ヒータ(加熱手段)、
26 固定部材、
27 断熱部材、
31 加圧ローラ(加圧部材)、
50 誘導加熱部(加熱手段)、 Q 潤滑剤、 P 記録媒体。
特許2008−158482号公報

Claims (4)

  1. 所定方向に走行してトナー像を加熱して溶融するとともに、可撓性を有する無端状の定着部材と、
    前記定着部材の内周面にクリアランスをあけて対向するように固設されて前記定着部材を加熱するとともに、加熱手段によって加熱される金属部材と、
    前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、
    を備え、
    前記定着部材と前記金属部材との常温時におけるクリアランス量をAとして、前記加熱手段によって常温状態から加熱開始されたときに前記金属部材に生じる最大の変形量をBmaxとして、その後に前記金属部材の温度が全体的に均質化されたときに前記金属部材に生じる安定的な変形量をBaveとしたときに、
    max≧A>Bave
    なる関係が成立するように形成されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記金属部材は、その厚さが0.1mm以下であって、そのビッカース硬度が280Hv以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記金属部材は、フェライト系ステンレス鋼で形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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