JP2015143814A - 加熱部材、定着装置、画像形成装置 - Google Patents

加熱部材、定着装置、画像形成装置 Download PDF

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康功 石ヶ谷
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Abstract

【課題】短時間での加熱が可能な厚みの薄い定着部材を用いても、定着部材の耐摩耗性を確保することのできる加熱部材を提供する。
【解決手段】ヒータ23は、定着ベルト21の基材21aの被加熱面21Dに当接する当接面23Dのビッカース硬さを600Hv以下としている。当接面23Dは、ヒータ23の発熱体23bが配置されている側の面である。ヒータ23は、当接面23Dを被加熱面21Dに当接させることにより、定着ベルト21を加熱する。
【選択図】図7

Description

本発明は、加熱部材、加熱部材を備えた定着装置、および定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、用紙に転写されたトナー画像を、熱と圧力によって定着させる。そこで、定着部材を加熱するための加熱部材、およびそれを備えた熱定着方式の定着装置が用いられている。
熱定着方式の定着装置には、特許文献1(特開平7−168471号公報)の様に、ヒータ等の加熱部材と、加熱部材によって加熱される定着ローラ(定着部材)と、それに対向する加圧ローラ(対向部材)等を備えたものがあり、両ローラの当接するニップ部に記録媒体を通過させることにより、その記録媒体上のトナー画像を加熱溶融させて定着するように構成されている。
このような定着装置の定着ローラにおいては、耐久性などを考慮して円柱形状の金属製のローラが一般的に用いられているが、このようなローラは熱容量が大きく、定着処理に十分な温度に加熱されるまでに多くの時間と熱エネルギーを要するという課題があった。
そこで、特許文献2(特開2001−223063号公報)の様に、円柱形状の定着部材に代えて円筒形状の定着部材を用い、円筒面の内側からヒータで定着部材を加熱する発明や、特許文献3(特開平6−222696号公報)の様に、円柱形状の定着部材に代えて、複数のローラによって張架されたフィルム状の定着部材を用い、定着部材の裏面から発熱体によって定着部材を加熱する発明が既になされている。
これらの定着部材は、円柱形状の定着ローラに比べて厚みが薄いため、熱容量が小さく、加熱に要する時間と熱量を少なく抑えることができる。
しかし、特許文献2および3の構成においては、定着部材の厚みが薄いために耐摩耗性が十分でなく、長期間使用すると、加熱部材等との摩擦によって定着部材が摩耗し、適切に定着処理が行われなくなる恐れがあった。
この様な事情から、本発明では、上記の様な厚みの薄い定着部材を用いても、定着部材の耐摩耗性を確保することのできる加熱部材を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、画像を定着させるための定着部材の被加熱面に当接する、前記定着部材を加熱するための加熱部材において、前記被加熱面に当接する当接面のビッカース硬さが600Hv以下である加熱部材を特徴とするものである。
本発明の加熱部材においては、定着部材に当接する加熱部材の表面の硬さを調整し、その硬さを所定の値以下にすることで、定着部材の被加熱面と加熱部材の当接面の表面の硬さに大きく差が生じないようにしている。これにより、定着部材の急激な摩耗を防止している。
本発明を適用可能な画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。 定着装置の基本構成を示す断面図である。 定着装置の要部斜視図である。 画像形成パターンを示す平面図である。 通紙時のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るヒータを示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るヒータを示した断面図である。 本発明の実施系形態の定着装置における定着ベルトの走行距離と定着ベルトの摩耗の関係を示した図である。 本発明の異なる実施形態における定着装置を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、モノクロ画像形成装置であり、その装置本体1の中央には、感光体2が配設されている。感光体2の周囲には、帯電ローラ3と、露光手段を構成する光源4及びミラー5と、現像ローラ6を備える現像手段7と、転写手段8と、クリーニングブレード9を備えるクリーニング手段10等が配設されている。
また、装置本体1には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ11と、給紙トレイ11から用紙Pを搬出する給紙ローラ12と、一対のレジストローラ13と、用紙Pに画像を定着する定着装置14と、用紙Pを装置外に排出する排紙ローラ15とが設けられている。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、感光体2が駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。次いで、読取装置やコンピュータ等からの画像情報に基づいて、光源4から照射された露光光Lがミラー5を介して走査され、感光体2の帯電面に照射される。これにより、感光体2の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像ローラ6からトナーが供給されることにより、静電潜像がトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙トレイ11から用紙Pが1枚ずつ分離して送り出される。送り出された用紙Pは、レジストローラ13によって搬送が一旦停止され、姿勢のずれが矯正される。その後、レジストローラ13を感光体2の回転に同期して回転駆動させ、感光体2上のトナー画像の先端と用紙Pの搬送方向先端の所定位置とが一致するタイミングで用紙Pを搬送する。そして、搬送される用紙P上に、感光体2上のトナー画像が、転写手段8によって形成された転写電界により転写される。トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置14へと搬送され、定着装置14によって用紙P上のトナー画像が定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ15によって装置外へ排出される。
なお、用紙P上に転写されずに感光体2上に残った残留トナーは、感光体2の回転に伴ってクリーニングブレード9に至り、クリーニングブレード9によって掻き落とされ除去される。そして、感光体2の表面は、除電手段によって除電され、次の作像工程に備えられる。
図2は、本実施形態に係る定着装置の基本構成を示す断面図である。
図2に示すように、定着装置14は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ22と、定着ベルトを加熱する加熱部材としてのヒータ23とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。具体的に、定着ベルト21は、外径30mmで厚みが50μm〜70μmのポリイミド製の基材21aと、この基材21aの外周面を被覆する厚み50〜120μmのシリコーンゴム製の弾性層21bと、この弾性層21bの外周面を被覆する厚み5〜50μmのPFAやPTFE等のフッ素系樹脂製の離型層21cとで構成されている。なお、定着ベルト21の基材21aを、SUSやニッケル等の金属もしくはその内面に樹脂コーティングを施したもので構成することも考えられる。
加圧ローラ22は、外径40mmで厚み2mmの鉄製の芯金22aと、この芯金22aの外周面を被覆する弾性層22bとで構成されている。加圧ローラ22の弾性層22bは、シリコーンゴムで構成されており、その厚みは5mmである。また、離型性を高めるため、弾性層22bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。
定着ベルト21を挟んで加圧ローラ22と対向する位置で、定着ベルト21の内周側には、ニップ形成部材24が配設されている。ニップ形成部材24は、その両端部において、定着装置14の側板に支持されている。このニップ形成部材24に対し、加圧ローラ22が加圧レバー等の加圧手段によって圧接せしめられることで、定着ベルト21と加圧ローラ22との圧接部において所定幅のニップ部Nが形成されている。なお、定着部材と対向部材とを加圧せず単に当接させるだけの構成としてもよい。
また、加圧ローラ22は、モータ等の駆動源によって図の矢印B方向に回転駆動するように構成されている。そして、加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が図の矢印C方向に従動回転するようになっている。また、定着ベルト21の内周側には、定着ベルト21を支持するベルト支持部材29が配設されている。
ヒータ23は、サーマルヒータやセラミックヒータ等の面状又は板状の発熱体で構成されている。定着ベルト21の内周側にはステー31が配設されており、このステー31によって、ヒータ23の当接面23Dが、ニップ部Nよりも用紙搬送方向Aの上流側で、定着ベルト21の内周面である被加熱面21Dに当接するように支持されている。また、ヒータ23には電源25が接続されており、電源25からヒータ23に電力が供給されるようになっている。この電源25の出力は、加熱制御手段26によって制御される。加熱制御手段26は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータで構成されている。
また、定着装置14は、ヒータ23の温度を検知する第1のサーミスタ27と、定着ベルト21の温度を検知する第2のサーミスタ28とを備える。第1のサーミスタ27は、ヒータ23に直接接触するように配設され、第2のサーミスタ28は、定着ベルト21の外周面に対し、ヒータ23よりもベルト回転方向Cの上流側で対向するように配設されている。各サーミスタ27,28で検知された温度情報は、加熱制御手段26に入力されるようになっており、この入力情報に基づいて、加熱制御手段26は電源25の出力を制御するように構成されている。
また、ヒータ23と対向する位置には、定着ベルト21を外周側から押さえる押圧ローラ30が配設されている。この押圧ローラ30によって、定着ベルト21が外周側から押さえられることで、定着ベルト21がヒータ23に接触するようになっている。押圧ローラ30は、外径が15mm乃至30mmであり、外径が8mmの鉄製の芯金30aと、この芯金30aの外周面を被覆する厚み3.5mm乃至11mmのシリコーンゴム製の弾性層30bとで構成されている。また、離型性を高めるために、弾性層30bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。ここでは、押圧ローラ30は、加圧手段によって定着ベルト21に圧接されているが、加圧を行わず単に当接させるだけの構成としてもよい。
図2を参照しつつ定着装置の基本動作について説明する。
画像形成装置本体の電源スイッチが投入されると、電源25からヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図の矢印B方向に回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との間の摩擦力によって図の矢印C方向に従動回転する。
その後、上述の画像形成工程を経て未定着のトナー画像Gが担持された用紙Pが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間のニップ部Nに搬送されると、用紙Pが加熱及び加圧され、用紙P上のトナー画像Gが定着される。そして、用紙Pはニップ部Nから搬出された後、機外に排出される。
以下、本実施形態に係る定着装置の構成について、さらに詳しく説明する。
図3に示すように、加熱部材としてのヒータ23は、用紙Pの搬送方向と直交する幅方向に等間隔に配設された複数(図では7つ)の発熱体23bを有している。各発熱体23bは、それぞれに給電可能となるように電源25に接続されており、各発熱体23bへの供給電力は、加熱制御手段26により互いに独立してコントロールされる。
具体的に、加熱制御手段26は、複数の発熱体23bのうち、発熱させる発熱体23bを選択することによる用紙幅方向における加熱範囲の変更と、発熱体23bのON/OFFのタイミングを制御することによる回転方向における加熱範囲の変更と、発熱体23bの発熱量を制御することによる単位時間当たりの発熱量(加熱温度)の変更とを、行えるようになっている。なお、発熱体23bの発熱量(出力)の制御は、各発熱体23bに供給する電力を変更することで行われる。この供給電力の変更は、電圧をアナログ的に変更し、あるいは、点灯デューティー(所定時間中のON時間の比率)を変更することなどによって行われる。
画像形成装置の画像読取装置や外部機器から送信された画像信号は、図2に示す画像処理手段33に入力され、所定の画像処理が行われる。画像処理手段33からの画像情報は加熱制御手段26に入力され、この画像情報に基づいて加熱制御手段26が電源25を介して各発熱体23bの出力を制御する。
例えば、図4(a)に示すように、用紙搬送方向Aの先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領域cが存在するように画像形成された用紙Pの場合、画像領域a,cでは定着が必要であるが、非画像領域bでは定着の必要はない。このような場合、加熱制御手段26は、画像処理手段33から得られた画像情報に基づき、非画像領域bに対応する定着ベルト21の部位の温度を、画像領域a,cに対応する定着ベルト21の部位の温度よりも低くなるようにヒータ23を制御する。すなわち、この場合、画像領域a,cに対応する箇所では、全発熱体23bへの電力供給を通常通り行うが、非画像領域bに対応する箇所では、全発熱体23bへの電力供給を低減又は停止する。このように、非画像領域bに対応する箇所では、発熱体23bへの供給電力を低減又は停止することで、非画像領域bへの無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
また、図4(b)に示すように、用紙Pの幅方向に渡って、画像領域dと非画像領域eとが混在する場合は、複数の発熱体23bのうち、非画像領域eに対応する位置(図の右側)にある発熱体23bへの電力供給を低減又は停止する。これにより、非画像領域eでの無駄な熱エネルギー消費を削減できる。
また、図4(c)に示す例では、画像領域と非画像領域とが用紙Pの幅方向と搬送方向に渡って混在している。この場合は、図中の符号gの範囲と符号iの範囲とが重なり合った箇所に形成される非画像領域に対応して、発熱体23bへの電力供給を低減又は停止することにより、上記と同様に、非画像領域での無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
図5は、図4(a)に示す用紙を通過させた場合のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。以下、図5を参照しつつ、定着ベルトの温度制御について説明する。
図5に示すように、用紙上の画像領域a,cがニップ部を通過するタイミングTa,Tcでは、定着ベルトの温度が、定着に必要な所定の第1の目標温度Q1となるように、発熱体への供給電力を制御する。一方、非画像領域bがニップ部を通過するタイミングTbでは、発熱体への電力供給を低減して、第1の目標温度Q1よりも低い第2の目標温度Q2となるように制御し、無駄な熱エネルギー消費を削減する。ここで、画像領域a,cがニップ部を通過しない時間Tb,T1,T2においては、発熱体への電力供給を完全に停止してもよいが、極端に温度が下がり過ぎると、次の、あるいは最初の画像領域に対応した温度の立ち上がりが間に合わないことがある。そのため、図5に示す例のように、発熱体の出力として、第1の目標温度Q1用の出力W1よりも小さい出力W2を設定し、画像領域の非通過時Tb,T1,T2においては、小さい出力W2で加熱することにより、第1の目標温度Q1よりも低いが室温よりは高い第2の目標温度Q2に保つように制御することが望ましい。
また、一般的に、定着ベルトの加熱を開始してから、定着ベルトの温度が目標温度に達するまでには、一定の昇温時間を要する。従って、第1の目標温度Q1用の出力W1での立ち上げを、画像領域aの先端がニップ部に達した時点で開始した場合、第1の目標温度Q1への昇温が間に合わない。そこで、図5に示す例のように、定着ベルトの昇温時間を考慮して、各画像領域a,cの先端がニップ部へ到達するよりも前のタイミングから、所定時間Txの間、出力W1による予熱を行うことが望ましい。ただし、省エネの観点から、予熱時間Txはできるだけ短い方が望ましい。また、定着ベルトの昇温時間は、定着ベルト自体の熱伝達率や回転方向の発熱長さなどによって異なるため、予め実験などにより特定しておくとよい。
なお、図5に示す例では、各画像領域a,cの定着温度を、同じ第1の目標温度Q1に設定しているが、画像領域に応じて目標温度を異ならせてもよい。
例えば、各画像領域の画像の種類が、文字、写真、図などで異なる場合に、画像の種類に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。特に、画像が写真の場合は、画像の光沢度を上げる必要がある場合があるので、写真の画像領域に対しては目標温度を高く設定することで、所望の光沢度が得られる。
また、各画像領域の画像パターンが、ベタ画像、ハーフトーン画像、線画像、文字画像などで異なる場合や、画像パターンの処理方法が、ディザ法や誤差拡散法などで異なる場合、画像パターンや処理方法に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。各種画像パターンによってトナー粒子同士の孤立度合い又は密集度合いが異なっており、孤立している場合の方が密集している場合よりもトナーが剥がれやすいことが知られている。そのため、トナーが孤立している画像パターンに対しては、目標温度を上げて剥がれにくくし、反対に、トナーが密集している画像パターンに対しては、目標温度を下げることで消費エネルギーを削減することが可能である。
また、各画像領域のトナー付着量が異なる場合、それぞれ、定着に必要な温度が異なるため、画像情報に基づきトナーの付着量を把握しておき、これに応じて画像領域ごとに目標温度を異ならせてもよい。通常、トナーの付着量が多い画像では、トナーの溶融に多くの熱量が必要になるため、目標温度を上げる必要がある。反対に、トナーの付着量が少ない画像では、目標温度を下げて消費エネルギーの削減を図ることができる。
また、複数の色のトナーを用いるカラー画像形成装置においては、トナーの色によって定着に必要な熱量が異なる場合があるため、その場合、トナーの色に応じて目標温度を異ならせてもよい。例えば、ブラックのトナーは、イエロー、シアン、マゼンタ等の他の色のトナーに比べて、定着に必要な熱量が少なくてよい場合が多いため、ブラックのトナーのみ使用される画像領域では、目標温度を下げることで消費エネルギーの削減を図れる。
図6は本発明の定着装置のヒータの斜視図である。
ヒータ23は、厚み0.7mmのガラス基板23aの上に複数の発熱体23bが配置された構成となっている。
ヒータ23は、図7に示すように、定着ベルト21の基材21aの被加熱面21Dに当接する当接面23Dを、絶縁性のガラス等の絶縁部材によってコーティングされている。当接面23Dは、ヒータ23の発熱体23bが配置されている側の面である。ヒータ23は、当接面23Dを被加熱面21Dに当接させることにより、定着ベルト21を加熱する。
また、ガラス等の絶縁部材のコーティングの上に、更に別部材を設けたり、別部材により二重にコーティングすることも可能である。
図2を用いて既に説明したように、加圧ローラ22の矢印B方向の回転により、定着ベルト21が矢印C方向に従動回転する。この時、ヒータ23はステー31によって図の位置に固定されており、固定されたヒータ23の当接面23Dと回転する定着ベルト21の被加熱面21Dとの間で摩擦が発生する。両者で摩擦が発生した際に、被加熱面21Dを有する基材21aの硬度が、当接面23Dを有するヒータ23の硬度と比べて顕著に小さいと、基材21aは激しく摩耗してしまう。
そこで、基材21aはポリイミドからなり、そのビッカース硬さは50Hv程度に設定した。これに対して、本発明のヒータ23は、前述のように当接面23Dに絶縁部材をコーティングしており、そのビッカース硬さを600Hv以下とし、基材21aとのビッカース硬さの差が580Hv以下となるように設定している。
当接面23Dと被加熱面21Dの硬度の差を一定以下にすることで、定着ベルト21の基材21aの摩耗を抑制し、長期に渡って安定した定着動作を行う事ができる。
前述の基材21aの摩耗は、両部材の硬度のみでなく、部材の動摩擦係数および表面粗さによっても影響を受ける。そこで本発明では、当接面23Dの被加熱面21Dに対する動摩擦係数が0.3以下で、当接面23Dの表面粗さが0.3μm以下となるように設定している。
さらに、当接面23Dと被加熱面21Dの間に、フッ素あるいはシリコンからなる潤滑剤を介在させ、両者の摩擦を低減している。
以上の様に、各対策を講じることで、図8に示すように、基材21aの磨耗が、定着ベルト21の300km走行時で、10μm以下に抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
また、図9に示すように、図2に示す定着装置において、ヒータ23を定着ベルト21内部であってニップ部Nを形成する部位に配置することもできる。この場合、ヒータ23をニップ形成部材24として機能させ、定着ベルト21と加圧ローラ22の間で定着ニップが形成されると同時に、ヒータ23を定着ベルト21に押し当て、ヒータ23が定着ベルト21を加熱する事ができる。このため、図9の実施形態においては、押圧ローラ30を必要としない。
1 画像形成装置
14 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
21D 被加熱面
22 加圧ローラ
23 ヒータ(加熱部材)
23b 発熱体
23D 当接面
特開平7−168471号公報 特開2001−223063号公報 特開平6−222696号公報

Claims (8)

  1. 画像を定着させるための定着部材の被加熱面に当接する、前記定着部材を加熱するための加熱部材において、
    前記被加熱面に当接する当接面のビッカース硬さが600Hv以下であることを特徴とする加熱部材。
  2. 前記当接面と被加熱面とのビッカース硬さの差が580Hv以下である請求項1記載の加熱部材。
  3. 前記被加熱面がポリイミドからなり、前記当接面が絶縁部材によるコーティングが施されている請求項1または2記載の加熱部材。
  4. 前記絶縁部材の、前記被加熱面に対する動摩擦係数が0.3以下である請求項1から3いずれか1項に記載の加熱部材。
  5. 前記絶縁部材の表面粗さが0.3μm以下である請求項1から4いずれか1項に記載の加熱部材。
  6. 前記被加熱面と前記絶縁部材の間に、フッ素あるいはシリコンからなる潤滑剤が介在させている請求項1から5いずれか1項に記載の加熱部材。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の加熱部材を備えた定着装置。
  8. 請求項1から7いずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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