JP5090726B2 - 容器口部の閉止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構に関する。
内容物の取出し口(注出口)として機能する筒状口部と、該筒状口部を閉止するキャップとを備えた容器は、液体飲料、流動性食品、調味料等を収容する容器として広く用いられている。このような容器において、キャップと筒状口部の嵌合のみで口部を閉止する場合、嵌合部の成形不良やキズなどによって、内容物の漏れが生じる懸念がある。また、容器内に内容物を充填し、容器密閉後、高温加熱殺菌するレトルト処理を行う場合には、レトルト処理時の容器内の圧力上昇により、内容物が漏れてしまう恐れがある。さらに、レトルト処理によるキャップと筒状口部の収縮・膨張率に差があると、口部のキャップによる閉止が不十分となり、内容物が漏れてしまう恐れもある。
従来、この筒状口部を備えた容器の密封性を向上させるため、口部と接着可能なインナーシール材を用いて、口部を封止することが行われてきた。しかしながら、インナーシール材によって封止された容器から内容物を取り出すためには、まずキャップを開栓し、さらに口部に接着しているインナーシール材を口部から剥離しなければならず、手間がかかるものであった。
そこで、キャップの開栓と同時に、インナーシール材が口部から剥離されるようにした容器が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、インナーシール材を口部とキャップ内面の両方に接着し、インナーシール材とキャップ内面との接着力をインナーシール部材と口部との接着力よりも大きくすることで、キャップを開栓するとインナーシール部材はキャップ内面との接着状態を保持したまま、自動的に口部から剥離されるようにした密封装置が記載されている。
実公昭49−26614号公報 特開2004−83080号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のように、キャップの回転によって口部とインナーシール材との界面に剪断力を生じさせ、インナーシール材を口部から剥離するためには、大きな力を要するという問題がある。
本発明は上記実情を鑑みて成し遂げられたものであり、キャップの回転による剪断力でインナーシール材を剥離する方法と比較して、小さな力でキャップの開栓と同時にインナーシール材を口部から剥離することができる容器口部の閉止機構を提供することを目的とする。
本発明の容器口部の閉止機構は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、
前記キャップは、前記筒状口部の側面を覆う筒状形状を有すると共に、当該筒状形状の内面に前記筒状口部の外面に設けられたネジ部と螺合するネジ部を有し、前記筒状口部の側面に沿って回転しながら上下動することが可能なキャップ本体と、前記筒状口部の上端開口部を覆い、筒状口部を閉鎖するキャップ上蓋と、からなり、
前記キャップ本体と前記キャップ上蓋とは該キャップ上蓋を回転させずに該キャップ本体を回転させることができる互いに独立した部材であり、且つ、分離しないように互いに嵌合しており、
前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と摺動可能な状態で係合し該キャップ上蓋を押し上げることにより筒状口部が開放され、
該キャップ本体を前記筒状口部に沿って回転させて該筒状口部下端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と係合し該キャップ上蓋が引き下げられて筒状口部が封止され、
前記キャップ本体が前記筒状口部を封止する状態において、該キャップ本体の係合面と係合する前記キャップ上蓋の係合面に、該キャップ上蓋の周縁側に低くなる傾斜面を有する切欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の容器口部の閉止機構は、前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部の上端方向へ移動させる際に、該キャップ本体と該キャップ上蓋とが係合する係合面に働く筒状口部の上端方向への力を、該キャップ上蓋を押し上げて前記筒状口部を開放する(典型的には、キャップ上蓋と筒状口部との接着を解く)力として利用するものである。このとき、キャップ本体は、キャップ上蓋との係合面に対して摺動しながら回転し、該キャップ上蓋を押し上げるので、キャップ本体と筒状口部とが接着している場合でも、該接着面に剪断力がほとんど生じない。従って、本発明によれば、口部とキャップとの接着面に剪断力を生じさせることによりキャップと口部との接着を解く従来のキャップと比べて、小さな力でキャップ本体を回転させることができ、容易にキャップを開栓することが可能である。
また、キャップによる筒状口部の再封止が可能であることから、前記キャップ本体と前記キャップ上蓋は、分離しないように互いに嵌合しており、該キャップ本体を前記筒状口部に沿って回転させて該筒状口部下端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と係合するので、該キャップ上蓋が引き下げられて筒状口部を再封止することができる。
さらに、キャップ本体が筒状口部を封止する状態において、該キャップ本体の係合面と係合するキャップ上蓋の係合面に、該キャップ上蓋の周縁側に低くなる傾斜面を有する切欠き部が設けられているので、キャップ本体とキャップ上蓋との隙間から外部への排水性に優れており、この部分に水が溜まり難い。
前記筒状口部の密封性の観点から、前記筒状口部の上端面と、前記キャップ上蓋とは接着していることが好ましい。
このとき、前記筒状口部の上端面と前記キャップ上蓋との接着形態は特に限定されないが、密封性及び開封容易性の観点から、前記キャップ上蓋が、前記筒状口部の上端面との当接面にインナーシール材を有しており、該インナーシール材を介して前記筒状口部と前記キャップ上蓋とが接着していることが好ましい。
前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて筒状口部上端方向へ移動させたときに該キャップ本体と該キャップ上蓋とが係合する係合面が、前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて最も下端側に移動させたときに、まったく接触しないような構成とする場合、キャップ回転開始時に必要な力が小さくなり、キャップの開封性を向上させることができる。
また、前記キャップ本体が前記キャップ上蓋を押し上げる力を一箇所に集中させることで、キャップの開栓が容易となることから、前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに該キャップ本体と前記キャップ上蓋とが係合する位置の相対する係合面のどちらかに凸部が一箇所設けられていることが好ましい。
また、高排水性の観点から、前記切欠き部が設けられた前記キャップ上蓋の係合面において、前記切欠き部が設けられていない部分の該キャップ上蓋の外径R1と比べて、前記切欠き部が設けられた部分の該キャップ上蓋の外径R2の方が小さいことが好ましい。
本発明の容器口部の閉止機構を構成するキャップの製造方法は、特に限定されないが、例えば、前記キャップ本体と前記キャップ上蓋とが破断可能な薄肉部で連結された成形体を一体成形する工程と、前記キャップ上蓋を前記キャップ本体側に押圧することで、前記薄肉部を破断すると同時に前記キャップ上蓋と前記キャップ本体とを嵌合させる工程と、を含む方法が挙げられる。
また、本発明の容器は、上記本発明の容器口部の閉止機構を具備するものである。
本発明により提供される容器口部の閉止機構は、キャップと筒状口部との螺合を解く際の、筒状口部の上端方向へのキャップ本体の移動を、筒状口部からキャップ上蓋を引き離してキャップと口部との接着を解くための力に利用してキャップを開封するものであり、キャップ上蓋と筒状口部との接着面にほとんど剪断力が生じない。そのため、キャップを回転させる際に筒状口部とキャップとの界面に生じる剪断力によってキャップと口部との接着を解き、キャップを開封する従来の閉止機構と比較して、小さな力で楽に容器を開封することが可能である。
また、本発明の閉止機構は、キャップ本体とキャップ上蓋とが分離してはいるが連結しており、容器本体の筒状口部を再封止可能な構造を有し、且つ、キャップ本体とキャップ上蓋とが分離しているゆえに両部材の間に隙間が生じるが、この隙間からの排水性が良好である。
本発明の容器口部の閉止機構は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、
前記キャップは、前記筒状口部の側面を覆う筒状形状を有すると共に、当該筒状形状の内面に前記筒状口部の外面に設けられたネジ部と螺合するネジ部を有し、前記筒状口部の側面に沿って回転しながら上下動することが可能なキャップ本体と、前記筒状口部の上端開口部を覆い、筒状口部を閉鎖するキャップ上蓋と、からなり、
前記キャップ本体と前記キャップ上蓋とは該キャップ上蓋を回転させずに該キャップ本体を回転させることができる互いに独立した部材であり、且つ、分離しないように互いに嵌合しており、
前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と摺動可能な状態で係合し該キャップ上蓋を押し上げることにより筒状口部が開放され、
該キャップ本体を前記筒状口部に沿って回転させて該筒状口部下端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と係合し該キャップ上蓋が引き下げられて筒状口部が封止され、
前記キャップ本体が前記筒状口部を封止する状態において、該キャップ本体の係合面と係合する前記キャップ上蓋の係合面に、該キャップ上蓋の周縁側に低くなる傾斜面を有する切欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
以下、本発明の閉止機構について、図1〜図13を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明を適用した、筒状口部と当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構の一実施形態を示す断面図であって、図1は、筒状口部1がキャップ5によって閉止されている状態を示す図、図2は図1における閉止機構のキャップのみを示す図、図3は図1における閉止機構の筒状口部のみを示す図である。ただし、図1〜図3は、排水性を高めるための切欠き部21(図4参照)を省略している。
また、図10は、図1の閉止機構を適用した内容物取出装置101の一形態例を示す正面図(10A)と側面図(10B)、図11は、図10の内容物取出装置101を取り付けた容器の一形態例を示す図である。
尚、本発明において筒状口部を備える容器は図11に示すものに限定されず、その材質は紙製、樹脂製、金属製、又はこれらの材質を複数組み合わせて用いてもよく、その形状もチューブ型、ボトル型、袋型等、特に限定されない。また、容器本体に設けられる筒状口部は、筒状であって、キャップによる閉止が可能であればよく、容器本体と一体型であっても、一体型でなくてもよい。また、筒状口部は、図10のような内容物取出装置に限定されず、一般的なチューブやボトルの注出口(注入口)として取り付けられるような構造の口部でもよい。
図10において、内容物取出装置101は、筒状口部1、導管部2、導管部2の上端において左右に張り出した一対の接合部3を少なくとも備えたストロー部4と、筒状口部1を閉止するキャップ5とからなる。筒状口部1は、図1及び図3に示すように、キャップ5(キャップ本体12)に設けられたネジ部(本実施形態においてはネジ溝)20と係合できるネジ部(本実施形態においてはネジ山)6をその側面1aに有し、キャップ5と螺合することによって閉止される。容器未開封時には、筒状口部1の上端開口部1cは、その上端面1bにおいて、キャップ5の円板部(キャップ上蓋13)にインナーシール材19を介して接着しており、密封性が高く保たれている。
また、キャップ5(キャップ本体12)の側面部の外表面には、滑り止めとなる縦溝12b等が設けられていてもよい。
ストロー部4は、キャップ上蓋やインナーシール材との接着性の点で、通常、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料を射出成形することによって形成されるが、成形材料は特に制限されず、プラスチック以外の材料を用いてもよい。
筒状口部1には、内容物取出装置101を容器の製造工程途中で吊るための支持フランジ7、支持フランジ7を介して吊り上げた内容物取出装置101を整列するための整列リブ8等が設けられていても良い。また、導管部2には、上端部フランジ9や、内容物を効率よく充填又は取出すための内容物導出孔10が形成されていてもよい。
内容物取出装置101は、例えば、図11に示すように、フレキシブルな積層フィルムで作製されたガセット袋からなる容器本体11の上方開口部と、内容物取出装置101の接合部3を接合して用いることができる。この容器から内容物を取り出す際には、キャップ5と筒状口部1の螺合を解いてキャップ5を開栓し、筒状口部1を注出口として利用する。図11のように、導管部2の先端が容器本体11の底部付近にまで達する場合には、内容物取出装置101をストローとして利用することも可能であり、筒状口部1に口を付けて内容物を吸い上げることができる。
図1及び図2に示すように、筒状口部1と螺合し、筒状口部1を閉止するキャップ5は、キャップ本体12とキャップ上蓋13とからなる。
キャップ本体12は、筒状口部1の側面1aを覆う筒状形状を有すると共に、当該筒状形状の内面に筒状口部1のネジ部6と係合できるネジ部20を有している。この筒状口部1との螺合により、キャップ本体12は筒状口部1の側面1aに沿って回転しながら上下動(図1における矢印の方向)することが可能であり、筒状口部1から着脱自在な構造を有している。一方、キャップ上蓋13は、筒状口部1の上端開口部1cを覆い、筒状口部1を閉鎖するものである。
本発明において、キャップ本体とキャップ上蓋とが「互いに独立した部材」であり且つ「分離しないように互いに嵌合」しているとは、キャップ本体12がキャップ上蓋13に対して自由に回転できる状態で連結している状態を意味する。
図1及び図2に示すように、キャップ5を構成するキャップ本体12とキャップ上蓋13とは、互いに分離した部材ではあるが、キャップ本体12の内側にキャップ上蓋13がはめ込まれた構造を有しており、キャップ本体がキャップ上蓋に対して自由に回転できる状態で連結している。
キャップ本体12の上端部内面には、キャップ上蓋13との係合面12cとなる凸部が形成されている。キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて該筒状口部1の上端方向(上端面側)へ移動させると、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合面12c、13cにおいて係合するようになっており、さらにキャップ本体12を筒状口部1の上端方向へ移動させることによって、キャップ上蓋13が押し上げられる。
このキャップ本体12によるキャップ上蓋13の押し上げによって、キャップ上蓋13は筒状口部1の上端開口部1cから離れ、該筒状口部1が開放されるようになっている。このとき、筒状口部1の上端面1bとキャップ上蓋13とが接着している場合には、キャップ本体12がキャップ上蓋13を押し上げる力によって、筒状口部1の上端面1bからキャップ上蓋13が剥離し、筒状口部が開放され、容器が開封されることとなる(図7及び図8参照)。
上記開栓動作においては、キャップ本体12は、キャップ上蓋13に対して自由に回転できる構造を有していることから、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合した後も、キャップ上蓋13との係合面に対して摺動しながら(滑りながら)、筒状口部1の軸周りを回転することができ、筒状口部1の上端方向に移動してキャップ上蓋13を押し上げる。
従って、筒状口部1とキャップ上蓋13とが接着している場合でも、上記のようにキャップ本体12がキャップ上蓋13を押し上げる際に、キャップ本体12はキャップ上蓋13との係合面を滑りながら回転するので、キャップ上蓋13と筒状口部1との接着面にはほとんど剪断力が生じない。そのため、特許文献1や特許文献2ほど剪断方向の抵抗が大きくなく、小さな力でキャップ本体12を回転させることができる。そして、キャップ本体12の回転によって、キャップ上蓋13が該キャップ上蓋13と筒状口部1との接着面に垂直な方向に押し上げられ、該接着面に剪断力を生じさせずにキャップ上蓋13を筒状口部1から剥がすことができる。
以上のように、本発明の容器口部の閉止機構は、キャップ本体を筒状口部の側面に沿って回転させ、該筒状口部の上端方向へ移動させる際に、キャップ本体とキャップ上蓋とが係合する係合面に働く筒状口部の上端方向への力を、キャップ上蓋を押し上げて筒状口部を開放する(典型的には、キャップ上蓋と筒状口部との接着を解く)力として利用するものである。
筒状口部の上端面と接着したキャップ上蓋を、筒状口部から、該キャップ上蓋と筒状口部との接着面に対して垂直な方向に引き離すことによって、筒状口部とキャップ上蓋との接着を解くために必要な力は、キャップを回転させて口部とキャップとの接着面に剪断力を生じさせることによってキャップと口部との接着を解くために必要な力と比べて小さく、容易にキャップを開栓することが可能である。
すなわち、本発明によれば、剪断力によって容器を開封する従来の容器では、キャップの開栓が困難となるような高い接着力で筒状口部を閉鎖することが可能であり、従来よりも密封性に優れた容器を提供することができる。或いは、未開封時の密封性を保持しつつ、小さな力で開封することが可能な易開封性に優れた容器を提供することもできる。
尚、本発明において、キャップ上蓋が筒状口部を閉鎖しているとは、筒状口部の上端開口部を覆うキャップ上蓋が該筒状口部と接着している状態の他、キャップ上蓋と筒状口部が接着せずに、接着以外の方法でキャップ上蓋が筒状口部の上端開口部に固定されている状態も含まれる。例えば、ゴム等の密着性に優れた材料からなるキャップ上蓋が筒状口部の上端面の外周を取り囲むように密着して装着され、筒状口部がシールされている状態等も含まれる。
図1〜図3に示す本実施形態において、キャップ上蓋13と筒状口部1は、該キャップ上蓋13の筒状口部の上端開口部1cとの当接面14に配置されたインナーシール材19によって接着されるが、容器未開封時におけるキャップ上蓋と筒状口部との接着は、容器未開封時の密封性を保持し、且つ、キャップ本体によるキャップ上蓋の押し上げによって、筒状口部からキャップ上蓋を剥がすことができる形態であれば、特に限定されない。例えば、キャップ上蓋と筒状口部の上端面とを直接溶着した形態であってもよいし、接着剤によってキャップ上蓋と筒状口部の上端面とが接着した形態であってもよい。未開封時の密封性の確保とキャップ開栓時の開封容易性の観点からは、キャップ上蓋の筒状口部との当接面に配置されたインナーシール材を介してキャップ上蓋と筒状口部とが接着されることが好ましい。
インナーシール材としては、筒状口部の上端開口部を覆い、容器未開封時においてキャップ上蓋の当接面と筒状口部の上端面とを接着して、容器内の気密性を保持することができ、且つ、キャップの開栓時に筒状口部の上端面から容易に剥離するが、キャップ上蓋からは剥離しない接着性を有するものを用いることができる。このようなインナーシール材を介してキャップ上蓋と筒状口部とを接着させることで、未開封時の筒状口部におけるシール性を保持しつつ、小さな力でキャップを開栓し、それと同時にインナーシール材を筒状口部から剥がすことができる。
このとき、キャップの開栓と同時に、確実にインナーシール材を筒状口部1から剥がすためには、インナーシール材/キャップ上蓋間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度が、インナーシール材/筒状口部間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度よりも大きくなるようにすることが好ましい。
なお、インナーシール材/キャップ上蓋間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度が、インナーシール材/筒状口部間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度と同等、或いは、インナーシール材/筒状口部間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度より小さくても、インナーシール材を筒状口部の上端開口部全体を覆うような形状とし、キャップ上蓋とその全面にて接着させれば、キャップ上蓋とインナーシール材間の接着面積の方が、筒状口部上端とインナーシール間の接着面積と比べてはるかに大きいので、インナーシール材は通常、キャップ上蓋の方により強く固着している。従って、キャップの開栓と同時に確実にインナーシール材を筒状口部から剥がすことができる。
インナーシール材/キャップ上蓋間、インナーシール材/筒状口部間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度を直接測定することが困難な場合には、インナーシール材/キャップ上蓋用材料で形成した板状部材間、インナーシール材/筒状口部用材料で形成した板状部材間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度を、インナーシール材/キャップ上蓋間、インナーシール材/筒状口部間の単位面積又は単位長さ当りの接着強度としてそれぞれ採用すればよい。
インナーシール材/キャップ上蓋用材料で形成した板状部材間、インナーシール材/筒状口部用材料で形成した板状部材間の単位長さ当りの接着強度の測定方法としては、例えば、JISZ0238「ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法」に記載の方法を利用することができる。
インナーシール材としては、様々な材料を用いることができ、例えば、単層又は多層のプラスチックフィルムと、金属フィルム、無機蒸着層、紙の層などを任意に含む複合プラスチックフィルム等が挙げられるが、一般的には、キャップ上蓋と溶着するプラスチックフィルム層(表層)と、プラスチック層、金属フィルム層又は無機蒸着層、或いはこれらを複数積層した積層フィルム等からなる中間層と、筒状口部と溶着するヒートシール層(裏層)とを有する複合フィルムが用いられる。
ヒートシール層は、筒状口部1と溶着することが可能であれば、単層構造でも複数の層が積層した多層構造であってもよく、また、その材質も特に限定されないが、イージーピール性を有するフィルム(イージーピールフィルム)を用いることが好ましい。イージーピールフィルムの剥離形式は、特に制限されず、界面剥離、凝集剥離、層間剥離等、容器の形状やシール条件、殺菌条件等によって、使い分ければよい。界面剥離形式のイージーピールフィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)フィルムからなる支持層とエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)及び粘着剤を含む接着層とを積層した構造のもの、凝集剥離形式のイージーピールフィルムとしては、例えば、PEフィルム又はポリプロピレン(PP)フィルムからなる支持層と、PP、PE及び必要に応じてその他の材料を含む凝集剥離層とを積層した構造のものが挙げられる。
本発明の容器口部の閉止機構を設けた容器をレトルトパウチとして用いる場合、イージーピールフィルムの剥離形式としては、凝集剥離や層間剥離が好ましく、特に凝集剥離が好ましい。レトルトパウチ用の凝集剥離形式イージーピールフィルムの構造としては、例えば、耐熱性に優れたPPフィルムからなる支持層と、PP、PE及び必要に応じてその他の材料を含む凝集剥離層とを積層したものが好ましい。
一方、プラスチックフィルム層は、キャップ上蓋13の当接面14と溶着することが可能であれば、単層構造でも複数の層が積層した多層構造であってもよく、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)等の未延伸フィルム層、又はこれらフィルム層を積層したものが挙げられる。ヒートシール層と同様、本発明の閉止機構を設けた容器をレトルトパウチとして用いる場合には、耐熱性を有しているCPP等のポリプロピレン系フィルム層を用いることが好ましい。
中間層は、延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸高密度ポリエチレン(HDPE)、延伸ナイロン(ONY)等の延伸フィルム層や、アルミ(Al)等の金属フィルム層や金属蒸着層からなる金属層、又はこれらの層が複数積層したものを用いることができる。中間層として、アルミ(Al)等の金属フィルム層や金属蒸着層からなる金属層を設ける場合には、電磁誘導によって金属層を発熱させて、ヒートシール層と筒状口部の上端面及び/又はプラスチックフィルム層とキャップ上蓋とを溶着させることができる。上記のような観点から、中間層としては、金属層を含むものが好ましい。また、中間層は、必要に応じてガスバリア性等の機能を付与することができる層を設けることも可能である。
インナーシール材の具体例としては、以下のようなものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記例示において符号「#」は該当する層の厚さ(単位:μm)を表す。
具体例:プラスチックフィルム層〔CPP#30〜50〕/中間層〔Al#6〜30〕/ヒートシール層〔イージーピールフィルム#25〜50〕
インナーシール材を、キャップ上蓋の当接面及び筒状口部の上端面の双方と接着し、筒状口部をシールする方法は特に限定されない。例えば、キャップ上蓋を製造する際に、キャップ上蓋成形用金型内の当接面となる位置にインナーシール材をセットし、金型内に溶融したプラスチック材料を射出、充填して、金型内で冷却、固化させることによって、インナーシール材とキャップ上蓋とを接着して一体化させることができる(インサートインジェクション方式)。
また、キャップ上蓋の成形後、或いは、キャップ上蓋とキャップ本体とを嵌合させたキャップの成形後に、キャップ上蓋の筒状口部との当接面となる位置にインナーシール材をセットし、当該インナーシール材をヒートシール、高周波、超音波、電磁誘導等の一般的な方法によって、キャップ上蓋に溶着させることができる。
以上のようにしてインナーシール材を接着させたキャップ上蓋を備えるキャップを、容器に取り付けられた筒状口部に完全に螺着させた状態で高周波や超音波等を作用させることよりインナーシール材と筒状口部の上端面とを溶着することができる。
或いは、容器に取り付けられた筒状口部の上端開口部に、インナーシール材をセットした状態でキャップを閉め、高周波や超音波等により、インナーシール材を筒状口部の上端面及びキャップ上蓋の双方と同時に溶着することもできる。
キャップを構成するキャップ本体とキャップ上蓋は、キャップ上蓋を回転させずに該キャップ本体を回転させることができる互いに独立した部材であり、キャップ本体を筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と摺動可能な状態で係合し該キャップ上蓋を押し上げることにより筒状口部が開放されるものであれば、各々の具体的な構造は特に限定されない。
すなわち、キャップ本体12は、筒状口部1の側面1aを覆う筒状形状を有し、筒状口部1と螺合可能なネジ部20と、該キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて該筒状口部1の上端方向へ移動させるときにキャップ上蓋13と摺動可能な状態で係合し、キャップ上蓋13を押し上げることが可能な係合面12cとを備えていればよい。
一方、キャップ上蓋13は、筒状口部1の上端開口部1cを覆って筒状口部1を閉鎖することができ、且つ、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて該筒状口部1の上端方向へ移動させるときにキャップ本体12と摺動可能な状態で係合し、該キャップ上蓋13が押し上げられる係合面13cを有していればよい。
キャップ上蓋13と筒状口部1との接着を解いた後も、キャップ5によって筒状口部1を再び閉鎖することができるように、キャップ5は、図1及び図2に示すように、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが分離しないように互いに嵌合しており、該キャップ本体12を筒状口部1に沿って回転させて該筒状口部下端方向(上端面1b側とは反対側)へ移動させるときに、該キャップ本体12が該キャップ上蓋13と係合し該キャップ上蓋13が引き下げられて筒状口部1が再封止されるような構造を有することが好ましい。
図1及び図2において、キャップ本体12とキャップ上蓋13とは、キャップ本体12が筒状口部1に沿って回転しながら該筒状口部1の上端方向へ移動する際にキャップ上蓋13と係合する係合面(12c、13c)と共に、キャップ本体12が筒状口部1に沿って回転しながら該筒状口部の下端方向へ移動する際にキャップ上蓋13と係合する係合面(12d、13d)を有している。キャップ本体12とキャップ上蓋13は、この係合面12c、13cと係合面12d、13dとを形成する嵌合部17において嵌合されており、キャップ上蓋13を筒状口部1から剥がした後においても、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが連結されているようになっている。
そして、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて該筒状口部下端方向へ移動させると、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合面12d、13dにおいて係合するようになっており、さらにキャップ本体12を筒状口部下端方向へ移動させることによって、キャップ上蓋13が引き下げられる。その結果、キャップ上蓋13が筒状口部1の上端面1bと再び当接し、筒状口部1を再封止することができる。
ここで、キャップ本体とキャップ上蓋との嵌合は、キャップ本体がキャップ上蓋に対して自由に回転できる程度の緩い嵌合であり、キャップ本体の筒状口部の側面に沿った回転を妨げるものではない。
再封止時の密封性を向上させるためには、パッキン18を設けることが好ましい。パッキン18は、筒状口部1における密封性を高められる構造であればよい。例えば、図4に示すように、キャップ上蓋13の当接面14に設けられ、筒状口部1の外周面に密着できるように、筒状口部1の外径よりも若干小さく且つ内径よりも若干大きな内径を有する円筒形状を有し、キャップ5と筒状口部1との螺着によって、該パッキン18の内周面と筒状口部1の外周面とが密着するようなもの(アウターパッキン)が挙げられる。
或いは、図示しないが、キャップ上蓋の当接面に設けられ、筒状口部1の内周面に密着できるように、該筒状口部の内径よりも若干大きな外径を有する円筒形状を有し、キャップと筒状口部との螺着によって、筒状口部の内部へと入り込み、筒状口部の内周面と密着するようなもの(インナーパッキン)でもよい。
或いは、上記インナーパッキンとアウターパッキンとを組み合わせ、筒状口部の内周面及び外周面に密着し、該筒状口部を密封するパッキン(図示せず)も用いることができる。
キャップ上蓋へのインナーシール材の装着が容易であること、インナーシール材とパッキンとの構成が複雑化しないこと等の理由から、上記パッキンのうちアウターパッキンが好ましい。
尚、パッキンは、インナーシール材の使用の有無に関わらず設けることができる。
キャップ5は、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させ、筒状口部上端方向へ移動させたときに該キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合する係合面(12c、13c)が、図1及び図2に示すように、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて最も下端側に移動させたときに、まったく接触しない構造を有していることが好ましい(図7A〜図7C参照)。
このように、キャップ本体12が筒状口部1の最も下端側に位置する状態、すなわち、キャップ本体12が筒状口部1と完全に螺着し、これ以上キャップ本体12が筒状口部1の側面を回転することができない状態において、キャップ本体12の係合面12cとキャップ上蓋13の係合面13cとの間に隙間を有する場合、キャップ本体12を筒状口部1の上端方向へ移動させる回転の開始時には、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合しないため、キャップ上蓋13を押し上げるための力を必要とせず、キャップ本体12を回転し始めるための力のみが必要となる(図7A参照)。
ネジ山の肉厚等によって、通常、螺着した2つの部材間の回転に必要な力は、完全に螺着した状態から開栓方向に回転を開始する際に最も大きくなる。従って、キャップ本体の回転開始時に、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合し、キャップ上蓋13を押し上げるための力が必要な場合(図8A〜8B参照)には、キャップ本体12を回転させ始める際に比較的大きな力を要する。これに対し、キャップ本体12の回転開始時に必要な力が、キャップ本体12と筒状口部1との螺合を解くための力のみである場合、比較的小さな力で楽にキャップ本体12の回転を開始することができる。
そして、キャップ本体12が筒状口部1の側面1aに沿って回転しながら筒状口部1の上端方向へと移動し、キャップ本体12の係合面12cとキャップ上蓋13の係合面13cが係合した時点から、キャップ本体12の回転にキャップ上蓋13を押し上げるための力が必要となる(図7B参照)。この時点では、キャップ本体12と筒状口部1との螺合を解くためにキャップ本体12を回転させる力は、キャップ本体12の回転開始時と比較して小さくなっているため、比較的小さな力でキャップ本体12を回転させてキャップ上蓋13を押し上げることができる(図7C参照)。
特に、キャップ上蓋13と筒状口部1とが接着しており、キャップ上蓋13を押し上げる際に、該キャップ上蓋13を筒状口部1から剥がすための力も要する場合でも、係合面12cと係合面13cとの間に上記のような隙間構造を設けることによって、小さな力で楽にキャップを開栓することが可能となる。
この係合面12cと係合面13cとの隙間部分に、該係合面12c及び該係合面13cと接するように伸縮性部材(図示せず)をかませ、回転開始時に弱い力でキャップ本体の回転を可能としながら、キャップと筒状口部との間に埃等が侵入することを防止してもよい。伸縮性部材としては、キャップ本体の筒状口部1の上端方向への移動によって、係合面12cと係合面13cとの間でつぶれ、該係合面12cと係合面13cとの間に隙間がある場合と同様の効果を有し、且つ、キャップ本体の筒状口部1の下端方向への移動によって、再び元の形状を復元することが可能なものであればよく、例えば、ゴム等の弾性部材や蛇腹構造を持つリング状部材が挙げられる。
尚、図8に示すように、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて最も下端側に移動させた状態において、係合面12cと係合面13cとが係合するような構造を有している場合、キャップの回転開始時に、キャップの回転を開始させるための力と共に、キャップ上蓋を押し上げるための力が必要となるため、図7に示す構造の場合ほど弱い力でキャップ本体を回転させることはできないが、従来のキャップと比較して充分弱い力で開栓することができる。
係合面12cと係合面13cにおけるキャップ本体12とキャップ上蓋13との係合形態は特に限定されないが、キャップ本体12のキャップ上蓋13を押し上げる力が一箇所に集中し、筒状口部1からキャップ上蓋13をより剥がしやすくすることができることから、以下のような構造とすることが好ましい。すなわち、キャップ本体12を筒状口部1の側面1aに沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに該キャップ本体12とキャップ上蓋13とが係合する位置の相対する係合面12c及び13cのどちらかに、凸部16が一箇所設けられていることが好ましい(図4参照)。
このように、係合面12c及び13cのどちらかに凸部16が一箇所設けられている場合、該凸部16が設けられた位置において、キャップ上蓋13は、当該凸部16の高さ分持ち上げられ、全体として斜めに傾いた状態となる。このとき、凸部16が設けられた位置のキャップ上蓋13と筒状口部1との接着面には、キャップ上蓋13を筒状口部1から引き剥がす力が集中し、筒状口部1からキャップ上蓋13が剥離する開始点となる。このように接着面の一部を剥離させるのに必要な力は、接着面全面を一気に剥離させるのに必要な力と比べて小さく、また、剥離の開始点が生じた接着面は該開始点に応力が集中するため残りの接着面の剥離が進行しやすい。従って、キャップ上蓋13と筒状口部1との剥離を容易に行うことができる。
図4のように、凸部16をキャップ本体12の係合面12cに設ける場合、該凸部16はキャップ本体12の回転と共に周回しながら、キャップ上蓋13と接触して該キャップ上蓋13を押し上げるため、キャップ上蓋13を筒状口部1から引き剥がす力は、キャップ上蓋13と筒状口部1との接着面に徐々にかかる。
一方、凸部16をキャップ上蓋13の係合面13cに設ける場合(図示せず)、キャップ上蓋13が筒状口部1から剥がれるまでは、該凸部16はキャップ本体12が回転しても回転せず、当該凸部16が設けられた位置でキャップ上蓋13を集中的に持ち上げていく。
キャップ本体及び筒状口部に設けられるネジ部のピッチによって、キャップ本体の一回転当りの上下動距離が変わってくるため、ネジ部のピッチを調節することによりキャップ上蓋を押し上げるために必要な力を調節することも可能となる。すなわち、ネジ部のピッチを小さくし、キャップ一回転当りの上下移動距離を小さくすることで、キャップを小さい力で回転させることが可能となり、キャップの開栓が容易になる。
本発明の閉止機構を備えた容器をレトルト処理すると、キャップ本体とキャップ上蓋との係合部分に存在する隙間、例えば、図2におけるキャップ本体側係合面12cとキャップ上蓋側係合面13cの間の隙間に、水が溜まる場合があるので、衛生上の問題がある。特に、図1及び図2に示した形態は、キャップ本体を容器本体の筒状口部の側面に沿って回転させて上端方向へ移動させたときにキャップ本体とキャップ上蓋とが係合する係合面が、当該キャップ本体を容器本体の筒状口部の側面に沿って回転させて最下端に移動させたときに、まったく接触しないので、弱い力で開封することができる点で好ましいことは上述したとおりであるが、このような形態の閉止機構を備えた容器をレトルト処理すると、キャップ本体とキャップ上蓋との係合部分に存在する隙間が比較的大きいので、水が溜まりやすい。
そこで、本発明の閉止機構は、キャップ本体を容器本体の筒状口部の側面に沿って回転させて最下端に移動させた状態においてキャップ本体とキャップ上蓋との係合部分又はその近傍に存在する隙間に入り込んだ水の排出を容易にするために、以下のような構造とする。
すなわち、図4に示すように、本発明の閉止機構は、キャップ本体12の内側にキャップ上蓋13がはめ込まれた構造を有しており、キャップ本体を容器本体の筒状口部の側面に沿って回転させて最下端に移動させた状態においてキャップ本体の係合面12dと係合するキャップ上蓋の係合面13dに、キャップ上蓋の周縁側に低くなる傾斜面21aを有する切欠き部21を設ける。
キャップ上蓋の係合面13dの高さにおける当該キャップ上蓋の外径は、切欠き部でない部分の外径R1と比べて、切欠き部21が設けられた部分の外径R2の方が小さくすることが好ましい。このようにすることでキャップ上蓋の切欠き部でない部分の端部よりも手前で傾斜面21aが終了するので、傾斜面の終了位置に、キャップ上蓋の側面に排水性の高い開口部が形成される。また、良好な排水性を得るために、切欠き部の幅Wも適宜調節される。
図5は、図4の例に用いられたキャップ上蓋の係合面13dの高さにおける水平断面図(AA断面図)である。この例では、キャップ上蓋の係合面13dに、2つの切欠き部21が、180度間隔で配置されている。
切欠き部21は、閉止状態において、キャップ上蓋の係合面13dから、キャップ上蓋の係合面13dよりも下側の側面21cに通じる貫通路を形成する。従って、閉止状態において、係合面上に切欠き部の窪みが開口している状態、すなわち、キャップ上蓋の係合面13d上にある切欠き部の領域が、キャップ本体の係合面12dからはみ出している状態となる。図4には、そのような切欠き部の窪みの開口部分21bが示されている。
切欠き部の傾斜面21aは、典型的には図示したような平坦なテーパー面であるが、重力の作用で上蓋の周縁に向かって水が流れ落ちる斜面であればよい。例えば、平坦な一対の斜面で挟まれ、且つ、キャップ上蓋の周縁側に低く落ち込んでいく峡谷状の傾斜面であってもよい。傾斜角度は、好ましくは30度以上とし、さらに好ましくは45度以上とする。また、この傾斜角度は、好ましくは70度以下とし、さらに好ましくは60度以下とする。
図6は、切欠き部の配置に関する別の例であり、キャップ上蓋の係合面13d上に4つの切欠き部21が均等に配置されている。切欠き部の数は、特に限定されないが、通常は、2〜6個の切欠き部をキャップ上蓋の係合面に均等配置する。
本発明の閉止機構を構成するキャップの製造方法は、特に限定されない。例えば、キャップ本体とキャップ上蓋とをそれぞれ別々に成形し、組み立て(嵌合し)てもよい。或いは、図9に示すように、まず、キャップ本体12とキャップ上蓋13とが破断可能な薄肉部で連結された成形体を一体成形し、該キャップ上蓋13をキャップ本体側に押圧することで、薄肉部を破断すると同時にキャップ上蓋13とキャップ本体12とを嵌合させてもよい。
キャップ本体とキャップ上蓋とを異種材料を用いて形成する場合には、キャップ本体とキャップ上蓋とを別々に成形する方法を採用すればよく、キャップ本体とキャップ上蓋とを同材料を用いて形成する場合には、該キャップ本体とキャップ上蓋との組み立て作業が容易となることから一体成形する方法を採用することが好ましい。
キャップ本体を形成する材料としては、キャップ開栓時にキャップ本体に加えられる力で、大きく変形しないような剛性を有する材料であればよく、適宜選択して用いることができる。例えば、HDPE等のポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
一方、キャップ上蓋を形成する材料としては、筒状口部の閉止状態を保持できる強度を有する材料であればよく、適宜選択して用いることができる。さらに、インナーシール材を介して、キャップ上蓋と筒状口部とを接着させる場合には、インナーシール材との溶着が可能である材料、或いは、キャップ上蓋と筒状口部1とを直接接着させる場合には、筒状口部と溶着させることが可能な材料からなるものが好ましい。例えば、ポリエチレン(HDPEなど)、ポリプロピレン等が挙げられる。
レトルト殺菌する容器(レトルトパウチ)のキャップとして用いる場合には、キャップ本体及びキャップ上蓋共に耐熱性を有するポリプロピレン等を用いることが好ましい。
[内容物取出装置の作製]
図10に示すようなキャップとストロー部を基本構造とする実施例及び比較例の内容物取出装置を作製した。ただし、ストロー部の筒状口部とキャップは、図12(実施例)、図13(比較例)に示すような構造を有している。
(実施例)
まず、キャップ本体(PP製)とキャップ上蓋(PP製)を別個に製作し、キャップ上蓋にインナーシール材(キャップ上蓋側から順に:ポリプロピレンフィルム(30μm)//Al(7μm)//ONY(15μm)//イージーピールフィルム(30μm))を熱溶着させた後、キャップ本体にキャップ上蓋を嵌め込んで実施例のキャップ(図12参照)を作製した。
キャップ本体とキャップ上蓋との係合面の隙間は、最大で0.5mmとした。キャップ上蓋としては、最上部の外径がφ14mmであり、封止状態におけるキャップ本体との係合面13dに図4に示すような2つの切欠き部21が180度間隔で設けられ、当該係合面13dの高さにおける切欠き部でない部分の外径R1がφ11.9mm、切欠き部21が設けられた部分の外径R2がφ9.36mm、切欠き部21の幅Wが2mm、及び、傾斜面21aの角度θ(図4参照)が45度のものを用いた。
次に、筒状口部(PP製、内径8.5mm、外径10.7mm)に上記キャップを締め付け、インナーシール材と筒状口部を高周波溶着させて、図12に示すようなキャップとストロー部とからなる内容物取出装置を作製した。
(比較例1)
まず、筒状口部(PP製、内径8.5mm、外径10.7mm)の上端面に、インナーシール材(キャップ側から順に:ポリプロピレンフィルム(30μm)//Al(7μm)//ONY(15μm)//イージーピールフィルム(30μm))を乗せた状態で、キャップ(PP製、外径16mm)を筒状口部に締め付け、インナーシール材を筒状口部の上端面とキャップとで挟み込んだ。
次に、高周波によりインナーシール材をキャップと筒状口部の両方に溶着させて、図13に示すようなキャップとストロー部とからなる内容物取出装置を作製した。
(比較例2)
実施例のキャップ(図12)と基本的に同じであるが、キャップ上蓋に水抜きのための切欠き部21(図4参照)を有しないキャップを作製した。
次に、実施例で用いた筒状口部に上記キャップを締め付け、インナーシール材と筒状口部を高周波溶着させて、図12に示すようなキャップとストロー部とからなる内容物取出装置を作製した。
[開栓トルク測定]
図12に示す実施例の内容物取出装置、及び、図13に示す比較例1の内容物取出装置の最大開栓トルクを、デジタル開栓トルク計(日本電産シンポ製)を用いて測定した。
キャップの回転によりインナーシール材と筒状口部との接着面に剪断力を生じさせ、インナーシール材を筒状口部から剥離させる比較例の内容物取出装置の開栓トルクは、98N・cmだった。これに対して、本発明の閉止機構を適用した実施例の内容物取出装置の開栓トルクは、35N・cmであった。この結果より、本発明を適応した実施例は、比較例の開栓トルクの約3分の1以下の力でキャップの開栓が可能であることがわかった。すなわち、実施例の内容物取出装置は、内容物の保存性と容器の易開封性に優れるものである。
[キャップ本体とキャップ上蓋の間からの水の排出性]
図12に示す実施例の内容物取出装置、及び、外見上は実施例のものと同じであるが水抜きのための切欠き部を有しない比較例2の内容物取出装置について、水の排出性を試験した。
内容物取出装置を加圧加熱殺菌(レトルト)処理(121℃、30分間)した後、キャップを上にした状態にて室温(25℃±5℃)に置いた。レトルト処理直後においては、実施例及び比較例2どちらの内容物取出装置もキャップ上蓋とキャップ本体との隙間に水が溜まっていたが、実施例の方が水の溜りが少なかった。また、比較例2の内容物取出装置は、室温下での放置開始から2日経過後に乾燥完了して水分が消失していたのに対し、実施例の内容物取出装置は、室温下での放置開始から12時間から1日経過後には乾燥完了して水分が消失していた。この結果から、実施例の内容物取出装置は、水の排出性に優れていることが確認された。
本発明に係る容器口部の閉止機構の一形態例を示す図である。 図1の閉止機構におけるキャップのみを示す図である。 図1の閉止機構における筒状口部のみを示す図である。 本発明に係る容器口部の閉止機構の一形態例を示す図である。 図4の閉止機構におけるキャップ上蓋の係合面に設けられた切欠き部を示す図である。 キャップ上蓋の係合面に設けられる切欠き部の別の形態例を示す図である。 本発明に係る容器口部の閉止機構におけるキャップ開栓時の開栓動作を示す図である。 本発明に係る容器口部の閉止機構におけるキャップ開栓時の開栓動作を示す図である。 本発明の容器口部の閉止機構を構成するキャップの製造方法の一例を示す図である。 図1の閉止機構を有する内容物取出装置101の一形態例を示す図である。 図10の内容物取出装置101を取り付けた容器の一形態例を示す図である。 実施例の内容物取出装置の部分断面図である。 比較例の内容物取出装置の部分断面図である。
符号の説明
1…筒状口部
1a…筒状口部の側面
1b…筒状口部の上端面
1c…筒状口部の上端開口部
2…導管部
3…接合部
4…ストロー部
5…キャップ
6…ネジ部(ネジ山)
7…支持フランジ
8…整列リブ
9…上端フランジ
10…内容物導出孔
11…容器本体
12…キャップ本体
12a…キャップ本体の上端面
12b…縦溝
12c…係合面
12d…係合面
13…キャップ上蓋
13a…円板部
13b…スカート部
13c…係合面
13d…係合面
14…当接面
16…凸部
17…嵌合部
18…パッキン
19…インナーシール材
20…ネジ部(ネジ溝)
21…切欠き部
21a…傾斜面
21b…窪みの開口部分
21c…側面
101…内容物取出装置

Claims (8)

  1. 容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、
    前記キャップは、前記筒状口部の側面を覆う筒状形状を有すると共に、当該筒状形状の内面に前記筒状口部の外面に設けられたネジ部と螺合するネジ部を有し、前記筒状口部の側面に沿って回転しながら上下動することが可能なキャップ本体と、前記筒状口部の上端開口部を覆い、筒状口部を閉鎖するキャップ上蓋と、からなり、
    前記キャップ本体と前記キャップ上蓋とは該キャップ上蓋を回転させずに該キャップ本体を回転させることができる互いに独立した部材であり、且つ、分離しないように互いに嵌合しており、
    前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と摺動可能な状態で係合し該キャップ上蓋を押し上げることにより筒状口部が開放され、
    該キャップ本体を前記筒状口部に沿って回転させて該筒状口部下端方向へ移動させるときに、該キャップ本体が該キャップ上蓋と係合し該キャップ上蓋が引き下げられて筒状口部が封止され、
    前記キャップ本体が前記筒状口部を封止する状態において、該キャップ本体の係合面と係合する前記キャップ上蓋の係合面に、該キャップ上蓋の周縁側に低くなる傾斜面を有する切欠き部が設けられていることを特徴とする、容器口部の閉止機構。
  2. 前記筒状口部の上端面と、前記キャップ上蓋とが接着している、請求項1に記載の容器口部の閉止機構。
  3. 前記キャップ上蓋が、前記筒状口部の上端面との当接面に、インナーシール材を有している請求項1又は2に記載の容器口部の閉止機構。
  4. 前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて筒状口部上端方向へ移動させたときに該キャップ本体と該キャップ上蓋とが係合する係合面が、前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて最も下端側に移動させたときに、まったく接触しない請求項1乃至3のいずれかに記載の容器口部の閉止機構。
  5. 前記キャップ本体を前記筒状口部の側面に沿って回転させて該筒状口部上端方向へ移動させるときに該キャップ本体と前記キャップ上蓋とが係合する位置の相対する係合面のどちらかに凸部が一箇所設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の容器口部の閉止機構。
  6. 前記切欠き部が設けられた前記キャップ上蓋の係合面において、前記切欠き部が設けられていない部分の該キャップ上蓋の外径R1と比べて、前記切欠き部が設けられた部分の該キャップ上蓋の外径R2の方が小さい、請求項1乃至5のいずれかに記載の容器口部の閉止機構。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のキャップを製造する方法であって、前記キャップ本体と前記キャップ上蓋とが破断可能な薄肉部で連結された成形体を一体成形する工程と、前記キャップ上蓋を前記キャップ本体側に押圧することで、前記薄肉部を破断すると同時に前記キャップ上蓋と前記キャップ本体とを嵌合させる工程と、を含む、キャップの製造方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の容器口部の閉止機構を具備することを特徴とする容器。
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