JP5087522B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、二輪用のエンジン始動用のスターターモータなどに用いられる電動モータに関するものである。
一般に、二輪車のエンジン始動用のスターターモータとしてブラシ付きの電動モータが用いられることが多い。この種の電動モータは、筒状のヨークの内周面に複数のマグネットを配設し、これらマグネットの内側にアーマチュアコイルが巻装されたアーマチュアを回転自在に支持した構成となっている。ヨークの両端には、それぞれブラケットが覆蓋されている。これらブラケットの径方向中央にはそれぞれ軸受けボスが形成され、ここにアーマチュアの回転軸を回転自在に支持するための軸受けが設けられている。
ここで、2つのブラケットのうちの一方には、アーマチュアのコンミテータに摺接するブラシが配置されている。ブラシは、一方のブラケットの内面に設けられたブラシホルダに収納された状態になっている。ブラシホルダは、ブラケットの軸受けボスの周囲を取り囲むように平面視円環状に形成され、中央に、軸受けボスの周囲を覆うように形成されたホルダボスが突設されている。このブラシホルダには、ブラシの他に、ブラシに給電を行うためのターミナルボルト、および給電板が設けられている。
ターミナルボルトの頭部は、平板状に形成されている。そして、頭部がブラシホルダ内に位置するように配置され、ターミナルボルトのネジ部は、ブラケットを貫通して外側に向かって突出している。ターミナルボルトとブラシとはピグテール、および給電板を介して接続されている。すなわち、ピグテールの一端はブラシに溶着され、他端はブラシホルダに設けられた給電板に溶着されている。この給電板とターミナルボルトの頭部とは、ターミナルボルトのネジ部をナットで締め付けることによって接続される。そして、ターミナルボルトのネジ部を外部電源に接続することで、ブラシに給電を行うことができるようになっている。
また、ターミナルボルトの頭部は、ナットを締め付ける際に共回りしないように、平面視略四角形状に形成される場合がある。このように形成することで、ターミナルボルトが共回りしても頭部の角がホルダボスに当接するので、それ以上ターミナルボルトが共回りするのを防止できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−124844号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、熟練した作業者が電動モータを組み立てる場合には、なんら問題ないが、例えば、メンテナンス時にユーザーなどの組み立て経験の浅い作業者が電動モータを組み立てる場合、ナットを強く締め付けるあまり、ターミナルボルトの頭部がホルダボスに食い込んでしまうおそれがある。このため、ターミナルボルトやブラシホルダが損傷してしまうおそれがあるという課題がある。
また、ターミナルボルトの頭部を径方向内側と径方向外側との向きを逆にしたまま誤組み付けしてしまい、ターミナルボルトと接続板との接触が不十分になるおそれがある。このため、正常にブラシに給電が行われなくなるおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、部品の損傷を防止し、確実にブラシに給電を行うことができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、筒状のヨークの一端を覆蓋するブラケットに、アーマチュアの回転軸を回転自在に支持するための軸受けボスを固定すると共に、この軸受けボスの周囲を取り囲むように形成された樹脂製のブラシホルダを設け、前記ブラシホルダの前記軸受けボスの周囲に、前記アーマチュアのコンミテータに摺接する複数のブラシを周方向に沿って配設すると共に、このブラシに給電を行うためのターミナルボルトを設け、前記ブラシホルダに前記ターミナルボルトの頭部を配置し、この頭部と前記ブラシとを電気的に接続した電動モータにおいて、前記頭部の前記軸受けボス側の端部と前記ターミナルボルトの軸心との間の距離をA、前記頭部の周方向端部と前記軸心との間の距離をB、前記頭部の前記軸受けボスとは反対側の端部と前記軸心との間の距離をCとしたとき、前記頭部は、この径方向の前記軸受けボス側の端部が前記軸受けボスの外周面に近接するように形成されていると共に、A<B、A≠Cを満たすように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ターミナルボルトの頭部の角が軸受けボスに当接することを防止でき、頭部の一辺、つまり、頭部の軸受けボス側の辺を軸受けボスに当接させることでターミナルボルトの共回りを防止することができる。すなわち、従来のように、ターミナルボルトの頭部の角が軸受けボスに当接することでターミナルボルトの共回りを防止する場合と比較して、ターミナルボルトの軸心から頭部と軸受けボスとが当接する箇所に至るまでの距離が長くなり、ターミナルボルトの共回りを防止する方向に向かって作用するモーメントを大きくすることができる。これに加え、従来よりも頭部の軸受けボスに接触する面積を大きくすることができる。
また、頭部の軸受けボス側の端部とターミナルボルトの軸心との間の距離Aと、頭部の軸受けボスとは反対側の端部と軸心との間の距離Cとの距離が異なるように頭部が形成されている、つまり、ターミナルボルトの軸心が偏芯した状態になっている。このため、ターミナルボルトを組み付ける際、作業者が頭部の向きを容易に視認することができると共に、ターミナルボルトの頭部の向きを逆にした状態で組み付けを行うことができないようにすることができる。
請求項2に記載した発明は、前記軸受けボスは、前記ブラケットに突設されるブラケットボスと、前記ブラシホルダに突設され、前記ブラケットボスの周囲を覆うように形成されたホルダボスとで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ブラケットを導電性の材料で形成した場合であっても、ブラシとブラケットとの間の絶縁を確実に確保することができる。
請求項3に記載した発明は、前記頭部は、A<Cを満たすように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、頭部をA>Cを満たすように形成する場合と比較して頭部の小型化を図ることができる。
請求項4に記載した発明は、前記頭部の前記軸受けボスとは反対側には、周方向両側にそれぞれ切除部が設けられ、この切除部を前記頭部と前記ブラシとを電気的に接続するための導線の配索部として設定したことを特徴とする。
このように構成することで、導線の配索スペースのレイアウト性を高めることができる。
請求項5に記載した発明は、前記頭部を五角形状に形成し、この五角形の底面を前記頭部の前記軸受けボス側の端部に設定し、前記頭部の前記軸受けボスとは反対側であって五角形の斜面を前記切除部として設定したことを特徴とする。
このように構成することで、簡素な構造で、導線の配索スペースのレイアウト性を高めることができる。
請求項1に記載した発明によれば、ターミナルボルトの頭部の角が軸受けボスに当接することを防止でき、頭部の一辺、つまり、頭部の軸受けボス側の辺を軸受けボスに当接させることでターミナルボルトの共回りを防止することができる。すなわち、従来のように、ターミナルボルトの頭部の角が軸受けボスに当接することでターミナルボルトの共回りを防止する場合と比較して、ターミナルボルトの軸心から頭部と軸受けボスとが当接する箇所に至るまでの距離が長くなり、ターミナルボルトの共回りを防止する方向に向かって作用するモーメントを大きくすることができる。これに加え、従来よりも頭部の軸受けボスに接触する面積を大きくすることができる。よって、頭部による軸受けボスへの面圧が小さくなり、軸受けボスの損傷を防止することができる。
また、頭部の軸受けボス側の端部とターミナルボルトの軸心との間の距離Aと、頭部の軸受けボスとは反対側の端部と軸心との間の距離Cとの距離が異なるように頭部が形成されている、つまり、ターミナルボルトの軸心が偏芯した状態になっている。このため、ターミナルボルトを組み付ける際、作業者が頭部の向きを容易に視認することができると共に、ターミナルボルトの頭部の向きを逆にした状態で組み付けを行うことができないようにすることができる。よって、ターミナルボルトの誤組み付けを防止でき、確実にブラシに給電を行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、ブラケットを導電性の材料で形成した場合であっても、ブラシとブラケットとの間の絶縁を確実に確保することができる。
請求項3に記載した発明によれば、頭部をA>Cを満たすように形成する場合と比較して頭部の小型化を図ることができる。
ここで、頭部は、A<Bを満たすように形成されているので、頭部をA>Cを満たすように形成すると、Bが大きくなってしまう。このため、請求項3に記載した発明によれば、小型化を図りつつ確実にターミナルボルトの共回り、および誤組み付けを防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、導線の配索スペースのレイアウト性を高めることができる。このため、小型で、かつブラシに電力を安定供給できる電動モータを提供することができる。
請求項5に記載した発明によれば、簡素な構造で、導線の配索スペースのレイアウト性を高めることができる。このため、製造コストの低減化を図ることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、電動モータ1は、例えば、二輪用のスターターモータとして用いられるものであって、車体に固定されるフロントブラケット2(図1における左側)と、フロントブラケット2に一端部が固定される円筒状のステータ3と、ステータ3の他端部を閉塞するリアブラケット4(図1における右側)と、ステータ3内に配置され、フロントブラケット2、およびリアブラケット4に回転自在に支持されるアーマチュア5とを有する。
アーマチュア5は、エンジンのシャフトに連結される回転軸10を有し、回転軸10にアーマチュアコア11と、コンミテータ12とが固着されている。アーマチュアコア11は、鉄心片を積層して製造され、回転軸10を中心にして放射状に延びる複数のティースを有する。各ティース50間には、軸方向に長い蟻溝状のスロットが形成されており、このスロットを介してティースにコイル13が巻装されるようになっている。
コンミテータ12は、ディスク形状を有する所謂ディスク型コンミテータである。このコンミテータ12は、複数のセグメント14が回転軸10を中心に放射状に配設され、各々セグメント14間には、これらセグメント14間の絶縁を確保するためのスリット(不図示)が形成されている。これらセグメント14には、コイル13を形成する巻線の一端が固定されている。
フロントブラケット2は、中央に回転軸10を貫通させる孔15が設けられており、孔15内に回転軸10の一端部を回転自在に支持するベアリング16が圧入固定されている。さらに、ベアリング16よりも径方向外側にはオイルシール17が配設されている。さらに、外周には、エンジンケースに装着する際に使用するOリング18が取り付けられている。フロントブラケット2の外縁部は、ボルト19でステータ3に固定されている。
ステータ3は、筒部21Aを有する略円筒状に形成されたヨーク21を備えている。ヨーク21の内周側には、界磁用の瓦状に形成されたマグネット22が周方向に沿って複数固着されている。マグネット22には、例えば、ネオジウム系の希土類磁石などを用いることができる。
図1、図2に示すように、ヨーク21の一端部には、リアブラケット4がボルト23で固定されている。
リアブラケット4は有底円筒形状に形成されており、底部4Aの径方向中央にボス部25が突設されている。このボス部25には、アーマチュア5の回転軸10の他端を回転自在に支持するための軸受けとしてオイレスメタル26が圧入されている。
リアブラケット4と、ヨーク21並びにフロントブラケット2は、導電性の材料、例えば、アルミのダイカストで製造されている。
リアブラケット4の底部4Aの内側には、ブラシホルダ30が固定されている。ブラシホルダ30は略環状の樹脂成型品であり、径方向中央には、リアブラケット4のボス部25の外周面を覆うように形成されたホルダボス30Aが突設されている。すなわち、リアブラケット4に突設されたボス部25とブラシホルダ30に突設されたホルダボス30Aとによってアーマチュア5の回転軸10の他端を回転自在に支持する軸受けボスが構成された状態になっている。
また、リアブラケット4には、ホルダボス30Aを囲むように4つのホルダ部31が一体に設けられている。ホルダ部31は、軸方向に延びており、その各々にアーマチュア5のコンミテータ12のセグメント14に摺接する導電性のブラシ32が1つずつ摺動自在に収容されている。
ブラシ32は、ホルダ部31内に配置されたスプリング33でコンミテータ12に向けて付勢されている。ブラシ32には、ピグテール34の一端が溶着などによって固定されている。ピグテール34は、ホルダ部31の側部に形成されたスリットから引き出される。4つのうちの2つのブラシ32(プラス側のブラシ32A、図2における上側のブラシ32A)から延びるピグテール34は、給電板35を介してターミナルボルト(給電端子)36に接続されている。
すなわち、ピグテール34の他端は、給電板35に溶着などによって接続されている。ピグテール34は、給電板35から末広がり状に配索されて2つのプラス側のブラシ32Aに接続された状態になっている。
給電板35は略L字形に屈曲させられており、ブラシホルダ30にインサート成型されている。
一方、4つのうちの残りの2つのブラシ32(マイナス側のブラシ32B、図2における下側のブラシ32B)から延びるピグテール34は、アース端子40に接続されている。
ターミナルボルト36は、不図示の外部電源と給電板35とを電気的に接続するためのものであって、ボルト本体51とボルト本体51の基端に設けられ、ブラシホルダ30内に配置される頭部41とから成る。
ボルト本体51は、ブラシホルダ30、およびリアブラケット4のそれぞれに形成された端子挿入孔42,43を介して内面側から外側へと突出している。ボルト本体51の先端側には、雄ネジ部52が刻設されており、ここにナット47が螺入されるようになっている。
図2、図3に示すように、頭部41は、軸方向平面視略五角形状に形成されており、五角形の底辺に沿う長側面41Aがホルダボス30A側に向くようにしてブラシホルダ30内に配置されている。長側面41Aは、頭部41のホルダボス30A側の端部を構成し、ホルダボス30Aに近接する位置まで延出している。
ここで、頭部41は、長側面41Aとターミナルボルト36の軸心P、つまり、ボルト本体51の軸心との間の距離をA、周方向で対向している短側面41Bと軸心Pとの間の距離をB、五角形の頂点Tと軸心Pとの間の距離をCとしたとき、
A<B、A<C、A+C<2×B
を満たすように形成されている。すなわち、頭部41は、周方向に長い五角形状に形成されており、頭部41の中心に対してボルト本体51の軸心Pがホルダボス30A側に向かって偏芯した状態になっている。
また、頭部41は、五角形の斜辺に沿う斜側面41Cが給電板35に他端が接続されているピグテール34の配索位置に対応している状態になっている。つまり、頭部41は、周方向に長い長方形状の金属板の周方向両側であって、ホルダボス30Aとは反対側に切除部53を設けた形になっており、ここをピグテール34の配索部として設定した状態になっている。
図1、図2に示すように、ブラシホルダ30、およびリアブラケット4のそれぞれに設けられた端子挿入孔42,43には、Oリング44が挿入されている。これによって、ターミナルボルト36のボルト本体51と端子挿入孔42,43との間の間隙がシールされる。
一方、リアブラケット4の外側では、ターミナルボルト36には樹脂ブッシュ45と、ストッパワッシャ46を通した後でナット47を締め込んであり、ターミナルボルト36とナット47でブラシホルダ30とリアブラケット4を挟み込んでいる。
ここで、ターミナルボルト36の頭部41には、斜側面41C(切除部53)が形成されているので、この斜側面41Cに沿ってピグテール34を配索させた状態になっている。
ナット47には、不図示の給電配線が接続されており、これによって外部電源とターミナルボルト36とが電気的に接続された状態になる。なお、リアブラケット4の外側には、ナット47を囲むように絶縁性のカバー48が取り付けられている。
このような構成のもと、電動モータ1は、自動二輪車の車体、例えば、エンジンカバーなどに固定される。このとき、フロントブラケット2から延びる回転軸10には、クランクシャフトに取り付けられたワンウェイクラッチに連結される。この電動モータ1は、車体によってボディアースされる。ターミナルボルト36に電圧を印加すると、ブラシ32Aに摺接するコンミテータ12からコイル13に電流が流れ、アーマチュア5が回転する。アーマチュア5の回転は、ワンウェイクラッチを介してクランクシャフトを回転させ、エンジンを始動させる。
次に、ターミナルボルト36の組み付け手順、および挙動について説明する。
ターミナルボルト36は、リアブラケット4の内面側にブラシホルダ30などを取り付けた後、ブラシホルダ30の内面側から端子挿入孔42,43に差し込む。このとき、ターミナルボルト36の頭部41の長側面41Aを径方向内側、つまり、ホルダボス30A側に向けてボルト本体51側から端子挿入孔42,43に差し込む。
ここで、ターミナルボルト36の頭部41は、長側面41Aがホルダボス30Aに近接する位置まで延出しているのに加え、長側面41Aとボルト本体51の軸心Pとの間の距離Aと、五角形の頂点Tと軸心Pとの間の距離Cとが
A<C
を満たすように形成されている。このため、頭部41の頂点Tをホルダボス30A側に向けて逆さまの状態で組み付けようとすると、頭部41の頂点Tとホルダボス30Aとが干渉してしまい、ターミナルボルト36を組み付けることができない。よって、ターミナルボルト36の誤組み付けを防止することができる。
次に、ターミナルボルト36のボルト本体51がリアブラケット4の外側に突出した状態で、ボルト本体51に、樹脂ブッシュ45、ストッパワッシャ46をこの順で差し込む。その後、ボルト本体51の雄ネジ部52にナット47を螺入し、ターミナルボルト36の頭部41とナット47とでブラシホルダ30、リアブラケット4、樹脂ブッシュ45、およびストッパワッシャ46を挟み込み、ターミナルボルト36の組み付けが完了する。
このとき、頭部41の斜側面41Cに沿ってピグテール34が配索された状態になる。
ボルト本体51の雄ネジ部52にナット47を螺入すると、ターミナルボルト36が共回りする。ターミナルボルト36が共回りすると、頭部41が軸心Pを中心にして回動する。そして、頭部41の長側面41Aがホルダボス30Aに当接し、これ以上ターミナルボルト36が共回りされるのを防止できる(図2の2点鎖線参照)。
ここで、頭部41は、長側面41Aとボルト本体51の軸心との間の距離Aと、周方向で対向している短側面41Bと軸心Pとの間の距離Bとが
A<B
を満たすように周方向に長くなるように形成されているので、頭部41の長側面41Aがホルダボス30Aに当接する。すなわち、例えば、頭部41がA≒Bとなるように略正方形状に形成されている場合、頭部41の長側面41Aと短側面41Bとの接続部分である角部がホルダボス30Aに当接してしまう。この場合、頭部41のホルダボス30Aに接触する部分の面積が小さくなると共に、この接触する部分から軸心Pまでの距離が短くなり、ターミナルボルト36の共回りを防止する方向に向かって作用するモーメントが小さくなる。このため、頭部41がホルダボス30Aに食い込むおそれがある。
しかしながら、本実施形態にあっては、頭部41が周方向に長く形成されているので、頭部41の長側面41Aがホルダボス30Aに当接する。このため、頭部41の角部がホルダボス30Aに接触する場合と比較して、頭部41のホルダボス30Aに接触する部分の面積が大きくなると共に、この接触する部分から軸心Pまでの距離が長くなり、ターミナルボルト36の共回りを防止する方向に向かって作用するモーメントが大きくなる。
したがって、上述の実施形態によれば、頭部41によるホルダボス30Aへの面圧を小さくすることができ、頭部41のホルダボス30Aへの食い込みを防止することができる。このため、ターミナルボルト36(頭部41)やブラシホルダ30(ホルダボス30A)の損傷を防止することができる。
また、ターミナルボルト36の頭部41は、周方向に長い五角形状に形成されており、頭部41の中心に対してボルト本体51の軸心Pがホルダボス30A側に向かって偏芯した状態になっているので、ターミナルボルト36を組み付ける際、作業者が頭部41の向きを容易に視認することができる。さらに、ターミナルボルト36の頭部41の向きを逆にした状態で組み付けを行うことができないようにすることができるので、ターミナルボルトの誤組み付けを防止できる。このため、頭部41の小型化を図りつつ確実にブラシに給電を行うことができる。
そして、ブラシホルダ30の径方向中央に、リアブラケット4のボス部25の外周面を覆うようにホルダボス30Aが突設されているので、リアブラケット4を導電性の材料、例えば、アルミのダイカストで製造した場合であってもブラシ32とリアブラケット4との間の絶縁を確実に確保することができる。
また、ターミナルボルト36の頭部41は、軸方向平面視略五角形状に形成され、この斜辺に沿う斜側面41Cをピグテール34の配索部、つまり、切除部53として設定している。このため、例えば、ターミナルボルト36が斜側面41Cを有さない略長方形状に形成されている場合と比較してピグテール34の配索距離を短く設定することができる。よって、安価で、かつ小型な電動モータ1を提供することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、頭部41は、長側面41Aとターミナルボルト36の軸心P、つまり、ボルト本体51の軸心との間の距離をA、周方向で対向している短側面41Bと軸心Pとの間の距離をB、五角形の頂点Tと軸心Pとの間の距離をCとしたとき、
A<B、A<C、A+C<2×B
を満たすように軸方向平面視略五角形状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、A≠Cを満たせばよい。つまり、例えば、頭部41をA>Cを満たすように形成してもよい。この場合であっても、作業者が頭部41の向きを容易に視認することができ、ターミナルボルト36の誤組み付けを防止できる。
また、頭部41の形状は五角形状に限らず、三角形以上の多角形状であればよい。
さらに、上述の実施形態では、リアブラケット4を導電性の材料、例えば、アルミのダイカストで製造し、リアブラケット4に突設されたボス部25とブラシホルダ30に突設されたホルダボス30Aとによってアーマチュア5の回転軸10の他端を回転自在に支持する軸受けボスが構成された状態になっている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、リアブラケット4を非導電性の樹脂などで形成してもよい。この場合、ブラシホルダ30にホルダボス30Aを形成する必要はない。このため、ボス部25単体で軸受けボスを構成した状態になり、頭部41の長側面41Aは、ボス部25に近接する位置まで延出した状態になる。
そして、上述の実施形態では、頭部41の斜辺に沿う斜側面41Cをピグテール34の配索部として設定した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、頭部41のホルダボス30Aとは反対側であって周方向両側に、ピグテール34の配索経路に応じて切除部を形成し、ここをピグテール34の配索部として設定してもよい。
本発明の実施形態における電動モータの一部断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるターミナルボルトの頭部の平面図である。
符号の説明
1 電動モータ
4 リアブラケット(ブラケット)
5 アーマチュア
10 回転軸
21 ヨーク
21A 筒部
25 ボス部(ブラケットボス)
30 ブラシホルダ
30A ホルダボス
32 ブラシ
34 ピグテール(導線)
36 ターミナルボルト
41 頭部
41A 長側面(軸受けボス側の端部)
41B 短側面(周方向端部)
41C 斜側面
P 軸心
T 頂点(軸受けボスとは反対側の端部)

Claims (5)

  1. 筒状のヨークの一端を覆蓋するブラケットに、アーマチュアの回転軸を回転自在に支持するための軸受けボスを固定すると共に、この軸受けボスの周囲を取り囲むように形成された樹脂製のブラシホルダを設け、
    前記ブラシホルダの前記軸受けボスの周囲に、前記アーマチュアのコンミテータに摺接する複数のブラシを周方向に沿って配設すると共に、このブラシに給電を行うためのターミナルボルトを設け、
    前記ブラシホルダに前記ターミナルボルトの頭部を配置し、この頭部と前記ブラシとを電気的に接続した電動モータにおいて、
    前記頭部の前記軸受けボス側の端部と前記ターミナルボルトの軸心との間の距離をA、前記頭部の周方向端部と前記軸心との間の距離をB、前記頭部の前記軸受けボスとは反対側の端部と前記軸心との間の距離をCとしたとき、
    前記頭部は、
    この径方向の前記軸受けボス側の端部が前記軸受けボスの外周面に近接するように形成されていると共に、
    A<B、A≠C
    を満たすように形成されていることを特徴とする電動モータ。
  2. 前記軸受けボスは、前記ブラケットに突設されるブラケットボスと、前記ブラシホルダに突設され、前記ブラケットボスの周囲を覆うように形成されたホルダボスとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記頭部は、
    A<C
    を満たすように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記頭部の前記軸受けボスとは反対側には、周方向両側にそれぞれ切除部が設けられ、この切除部を前記頭部と前記ブラシとを電気的に接続するための導線の配索部として設定したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の電動モータ。
  5. 前記頭部を五角形状に形成し、この五角形の底面を前記頭部の前記軸受けボス側の端部に設定し、前記頭部の前記軸受けボスとは反対側であって五角形の斜面を前記切除部として設定したことを特徴とする請求項4に記載の電動モータ。

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