JP5087010B2 - 無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法に係り、特に、無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信技術およびマルチキャストデータ配信のための各装置の制御技術についての無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法に関する。
近年、無線通信においては、より大容量の音声やデータが送受信されるようになってきている。無線通信システムでは、1対1のユニキャスト通信の場合には、無線端末毎に異なる無線帯域を割り当てて無線上にコネクションを確立して通信を行なう。これに対し、同一内容の音声やデータを複数の無線端末に配信するマルチキャスト通信の場合には、例えば、無線帯域上の特定の帯域をマルチキャスト用リソースとして割り当て、その特定の帯域に無線基地局が音声、データなどのマルチキャストコンテンツを送信する。このマルチキャスト用リソースを介して送信されるコンテンツを複数の端末が選択的に受信し、復号を行うことで、複数の端末宛てのマルチキャストコンテンツ配信サービスが実現される。このような形でマルチキャスト通信を実現すると、特定の帯域にデータを送信するだけで、複数の無線端末へ同一のデータを送信することができるため、無線帯域の効率化を図ることができる。
マルチキャスト通信に関する文献としては、例えば、非特許文献1がある。非特許文献1には、例えば、マルチキャスト通信用のパケットフォーマットが規定されている。また、非特許文献2は、無線通信におけるテストアプリケーションプロトコルを規定したものである。非特許文献2はマルチキャスト通信のための規定ではないが、本発明に関連する技術であるためここに挙げておく。
3GPP2 C.S0054−A(2.4.7.4.1.7.2) 3GPP2 C.S0029−A(6章) 「Multiple OFDM Formats for EBM Packet Transmission」、C30−20050620−009.
無線端末により受信される電波の状態が変化したり、あるいは干渉などの要因により、無線端末での無線データ受信品質が劣化すると、ユーザは配信されたデータを正常に視聴できなくなる場合がある。
1対1のユニキャスト通信の場合には、無線端末毎に異なる無線帯域を割り当てて無線上にコネクションを確立して通信を行なっているので、基地局と無線端末との間で受信品質に応じた通信を行なうための手段が用意されている。しかし、マルチキャスト通信においては、データの送信は一方的であり、一つ一つの無線端末の受信状態を考慮したきめこまやかな配信を行なうことは困難であった。マルチキャスト通信においては、特定のエリア内にある基地局を選択してマルチキャストフローを配信する場合に、とりわけ配信エリアの境界にあたるセルにおいて、例えば、隣接セルに配信されるフローとの干渉の影響で、通信品質の劣化が顕著となる。ここでマルチキャストフローとは、意味を持ったひとまとまりのマルチキャストデータの単位を示すものである。例えば、一つのマルチキャストフローが一つのマルチキャストコンテンツ(番組)に対応する。
個々の無線端末、個々のユーザは、ユニキャストでのサービスとマルチキャストのサービスを意識することなく利用する。そのため、マルチキャストといえどもユニキャストと同等の品質でのサービスが望まれていた。
本発明は、以上の点に鑑み、刻々と変化する基地局の電波状態、あるいはコンテンツの配信エリアのトポロジに柔軟に対応して、マルチキャスト通信においても、一つ一つの無線端末の受信状態を考慮したきめこまやかな配信を行なう無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータ配信方法を提供することを目的とする。また、本発明は、無線リソースの効率的な利用、さらには通信品質を向上させることができる無線通信システムおよび無線通信システムにおけるマルチキャストデータ配信方法を提供することを目的のひとつとする。
本発明は、マルチキャストで無線端末へコンテンツ配信を行う場合、無線基地局の信号伝搬状態を予測して、通信品質の劣化が見込まれる基地局を特定し、該基地局に対する誤り耐性を強化した通信を自律的に選択し、実行する無線通信システム等を提供することを目的とする。
本発明は、配信エリアの基地局においてパケットエラーレートを測定し、閾値より大きい基地局はマルチキャストフローを冗長送信し、閾値以下の基地局は通常送信することで、無線リソースの効率利用を図ることを目的のひとつとする。さらに、本発明は、フロー配信エリアの境界を判断して、エラー率測定を実施する基地局を境界エリアに限定することで、測定を実施しない基地局においてエラー率測定に伴う無線リソースの浪費をさらに回避することを目的のひとつとする。
上記課題を解決するために、本発明においては、基地局管理装置に、マルチキャストフローの送信を管理するために、マルチキャストフロー毎に少なくとも配信開始時刻、配信対象基地局を記憶したフロー管理テーブルを備える。基地局管理装置は、フロー管理テーブルに記憶されたマルチキャストフローの配信予約の設定情報を、フロー配信対象基地局に対し、例えば、フロー予約メッセージとして送信する。基地局のそれぞれは、フロー予約メッセージを受け取ってフロー予約メッセージに含まれる情報を基地局制御部内の基地局内フロー管理テーブルに記憶する。基地局は、基地局内フロー管理テーブルに記憶されたフロー配信開始時刻になったことを検出すると、基地局の通信エリア内の無線端末に対し、受信品質の測定およびその測定結果の基地局への返信のためのプロトコル(又はパケット)を送信して通信エリア内の受信品質を測定し、測定結果に基づいてマルチキャストフローの送信方法を切替える。
また、基地局管理装置は、さらに基地局の隣接関係を記憶した隣接基地局管理テーブルを有してもよい。フロー管理テーブルおよび隣接基地局管理テーブルを参照して異なるマルチキャストフローの配信エリアの境界エリアの基地局を抽出し、抽出結果に基づいて特定の基地局の通信エリア内の受信品質を測定し、マルチキャストフローの送信方法を制御する。
本発明は、例えば、複数の無線端末と、前記複数の無線端末と通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局と接続され、それら複数の基地局の管理を行なう基地局管理装置とを有する無線通信システム、及び、無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法であって、
前記基地局管理装置は、前記基地局との接続回線を収容する回線インタフェースと、制御部と、マルチキャストフローの送信を管理するために、マルチキャストフロー毎に少なくとも配信開始時刻、配信対象基地局を記憶したフロー管理テーブルを有し、
前記基地局のそれぞれは、前記基地局管理装置との接続回線を収容する回線インタフェース部と、基地局を制御する基地局制御部と、無線端末との通信を行なうための信号処理部およびアンテナを有し、
前記基地局管理装置のフロー管理テーブルに入力されたマルチキャストフローの配信予約の設定情報は、前記基地局管理装置の制御部の制御によりフロー配信対象基地局に対し、フロー予約メッセージとして送信され、
前記基地局のそれぞれは、前記フロー予約メッセージを受け取って該フロー予約メッセージに含まれる情報を前記基地局制御部内の基地局内フロー管理テーブルに記憶し、該基地局制御部は、該基地局内フロー管理テーブルに記憶されたフロー開始時刻になったことを検出すると、該基地局の通信エリア内の無線端末に対し、受信品質の測定およびその測定結果の基地局への返信のためのプロトコルを送信して通信エリア内の受信品質を測定し、前記測定結果に基づいて前記マルチキャストフローの送信方法を切替えることを特徴のひとつとする。
また、本発明は、例えば、基地局が通信エリア内の無線端末に対し、受信品質の測定およびその測定結果の基地局への返信のためのプロトコルとして、テストアプリケーションプロトコルを用いることを特徴のひとつとする。
本発明は、例えば、前記受信品質の測定の結果、受信品質が予め定めておいた閾値よりも低い場合には、複数の無線リソースをマルチキャストフローの送信のために割り当てる冗長送信モードで送信し、受信品質が予め定めておいた閾値以上の場合には、マルチキャストフローの送信のためにひとつの無線リソースを割り当てる通常送信モードで送信することを特徴のひとつとする。
本発明は、例えば、複数の無線端末と、前記複数の無線端末と通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局と接続され、それら複数の基地局の管理を行なう基地局管理装置とを有する無線通信システム、及び、無線通信システムにおけるマルチキャストデータの配信方法であって、
前記基地局管理装置は、前記基地局との接続回線を収容する回線インタフェースと、制御部と、マルチキャストフローの送信を管理するために、マルチキャストフロー毎に少なくとも配信開始時刻、配信対象基地局を記憶したフロー管理テーブルを有し、
前記基地局のそれぞれは、前記基地局管理装置との接続回線を収容する回線インタフェース部と、基地局を制御する基地局制御部と、無線端末との通信を行なうための信号処理部およびアンテナを有し、
前記基地局管理装置のフロー管理テーブルに入力されたマルチキャストフローの配信予約の設定情報は、前記基地局管理装置の制御部の制御によりフロー配信対象基地局に対し、フロー予約メッセージとして送信され、
前記基地局のそれぞれは、前記フロー予約メッセージを受け取って該フロー予約メッセージに含まれる情報を前記基地局制御部内の基地局内フロー管理テーブルに記憶し、
基地局管理装置は、さらに基地局の隣接関係を記憶した隣接基地局管理テーブルを有し、基地局管理装置の制御部は、前記フロー管理テーブルおよび前記隣接基地局管理テーブルを参照して異なるマルチキャストフローの配信エリアの境界エリアの基地局を抽出し、抽出結果に基づいてマルチキャストフローの送信方法を制御することを特徴のひとつとする。
本発明は、例えば、前記境界エリアの基地局の抽出の結果に基づいて、距離に応じて境界エリアを複数の階層に分け、該階層に含まれるか否かにより基地局のマルチキャストフローの送信方法を制御することを特徴のひとつとする。
本発明の第1の解決手段によると、
無線端末と通信する複数の基地局と、前記複数の基地局と接続され、それら複数の基地局を管理する基地局管理装置とを備え、配信時刻及び配信エリアが予め定められたマルチキャストフローを前記無線端末に送信するための無線通信システムであって、
前記基地局管理装置は、
前記複数の基地局との接続回線を収容する第1の回線インタフェースと、
自装置を制御する第1の制御部と、
マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻と、配信エリアに応じたひとつ又は複数の配信対象基地局の識別子とを記憶した第1のフロー管理テーブルと
を有し、
前記複数の基地局はそれぞれ、
前記基地局管理装置及びネットワーク網との接続回線を収容する第2の回線インタフェースと、
自基地局を制御する第2の制御部と、
前記無線端末と無線で通信するための信号処理部およびアンテナと、
マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻が記憶される第2のフロー管理テーブルと
を有し、
前記基地局管理装置の前記第1の制御部は、前記第1のフロー管理テーブルに記憶されたマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、配信対象基地局の識別子に従い、配信対象の前記基地局に送信し、
前記基地局の前記第2の制御部は、
前記第2のインタフェースを介して受信したマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、前記第2のフロー管理テーブルに記憶し、
現在時刻が該第2のフロー管理テーブルに記憶された配信開始時刻の所定時間前になると、前記アンテナを介して自基地局の通信エリア内の前記無線端末に対し、受信品質の測定のためのプロトコル又はパケットを送信して該通信エリア内の無線端末の受信品質を測定し、
受信品質の測定の結果に基づき、受信品質が予め定められた基準を満たさない場合には、複数の無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる冗長送信モードに設定し、及び、受信品質が該基準を満たす場合には、ひとつの無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる通常送信モードに設定し、
前記第2のインタフェースを介してネットワーク網から受信したマルチキャストフローを、設定された送信モードに従い無線端末に送信する前記無線通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
無線端末と通信する複数の基地局と、複数の基地局と接続され、それら複数の基地局を管理する基地局管理装置とを備えた無線通信システムにおける、配信時刻及び配信エリアが予め定められたマルチキャストフローを無線端末に送信するためのマルチキャストデータの配信方法であって、
基地局管理装置は、マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻と、配信エリアに応じたひとつ又は複数の配信対象基地局の識別子とを記憶した第1のフロー管理テーブルに記憶されたマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、配信対象基地局の識別子に従い、配信対象の基地局に送信し、
基地局は、
受信したマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、マルチキャストフローの識別子毎に少なくとも配信開始時刻が記憶される、自基地局の第2のフロー管理テーブルに記憶し、
現在時刻が第2のフロー管理テーブルに記憶された配信開始時刻の所定時間前になると、アンテナを介して自基地局の通信エリア内の無線端末に対し、受信品質の測定のためのプロトコル又はパケットを送信して該通信エリア内の無線端末の受信品質を測定し、
受信品質の測定の結果に基づき、受信品質が予め定められた基準を満たさない場合には、複数の無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる冗長送信モードに設定し、及び、受信品質が該基準を満たす場合には、ひとつの無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる通常送信モードに設定し、
ネットワーク網から受信したマルチキャストフローを、設定された送信モードに従い無線端末に送信する前記マルチキャストデータの配信方法が提供される。
本発明によると、刻々と変化する基地局の電波状態、あるいはコンテンツの配信エリアのトポロジに柔軟に対応してマルチキャスト通信においても、一つ一つの無線端末の受信状態を考慮したきめこまやかな配信を行なうことができる。さらに、本発明によると、無線リソースを効率的に利用でき、通信品質を向上させる無線通信システム等を提供することができる。
本発明によると、マルチキャストで無線端末へコンテンツ配信を行う場合、無線基地局の信号伝搬状態を予測して、通信品質の劣化が見込まれる基地局を特定し、該基地局に対する誤り耐性を強化した通信を自律的に選択し、実行する無線通信システム等を提供することができる。
本発明によると、配信エリアの基地局においてパケットエラーレートを測定し、閾値より大きい基地局はマルチキャストフローを冗長送信し、閾値以下の基地局は通常送信することで、無線リソースの効率利用を図ることができる。さらに、本発明によると、フロー配信エリアの境界を判断して、エラー率測定を実施する基地局を境界エリアに限定することで、測定を実施しない基地局においてエラー率測定に伴う無線リソースの浪費をさらに回避することができる。
本発明の一実施形態における無線通信網の構成を示す図である。 本発明の一実施形態における基地局管理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における基地局管理装置が保持するフロー管理テーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における基地局管理装置が保持する隣接基地局管理テーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における基地局の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における基地局が保持する基地局内フロー管理テーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるマルチキャストフロー配信までのシーケンス図である。 本発明の一実施形態における基地局制御部がマルチキャストフロー配信までの制御論理の一例を説明するフロー図である。 本発明の一実施形態におけるマルチキャストデータの無線リソース割り当て手段の説明図である。 本発明の一実施形態における配信エリア境界の基地局グループを抽出するアルゴリズムの説明図である。 本発明の一実施形態における基地局管理装置が保持するフロー管理テーブルの構成例を示す図である。 図10のトポロジに従った、隣接基地局管理テーブルの構成例である。 基地局管理装置300での処理フロー図である。
以下、複数の実施の形態を示して説明する。
1.第1の実施の形態
1−1.概略
以下の実施の形態では、非特許文献1で開示されるマルチキャスト通信のパケットフォーマットを用いてマルチキャスト通信を行なう場合を例にとって説明する。なお、パケットフォーマットはこれに限らず、適宜のフォーマットであってもよい。
本実施の形態においては、各基地局は、マルチキャスト通信を行うための2つのモードを有する。例えば、マルチキャストコンテンツ配信用に、複数の無線帯域を割り当て、同一のマルチキャストデータをその複数の無線帯域に送出し、冗長構成としてマルチキャスト通信を行う「冗長送信モード」と、冗長構成とせず、単一の無線帯域にマルチキャストコンテンツを送出する「通常送信モード(又は単一通信モード)」の2つのモードを設定する。これらの送信モードについて以下に説明する。
(1)冗長送信モード
冗長送信モードでは、基地局は、複数のマルチキャスト用無線リソースに、ひとつのマルチキャストコンテンツ(マルチキャストフロー、マルチキャストデータ)を割り当てて通信を行う。冗長送信モードでマルチキャストデータの送信を行なっている場合には、無線端末にて、あるマルチキャスト用無線リソースを介して受信したデータに受信誤りを検出した場合でも、別のマルチキャスト用無線リソースから受信したデータを用いてマルチキャストコンテンツを復号する事が可能である。従って、エンドユーザから見た受信品質を向上する事が可能となる。なお、端末側では、重複して受信したデータを廃棄するなどの処理を行う。
(2)通常送信モード
通常送信モードでは、ひとつのマルチキャスト用無線リソースに、マルチキャストコンテンツを割り当てて通信を行う。
何らかの要因で通信品質が劣化した基地局に対しては、上述の「冗長送信モード」を適用すると、マルチキャストデータの配信の確実性を向上させるために有効である。しかし、通信品質の良い基地局も含めて一律に「冗長送信モード」を適用した場合には、無線リソースを浪費することになる。
従って、通信品質の劣化した基地局だけを選択して「冗長送信モード」を適用し、それ以外の基地局に対しては「通常送信モード」を適用して、無線リソースの効率化を図る事ができる。
現状のマルチキャスト通信において、端末の受信品質を統計管理するための手段が確立しておらず、通信品質の劣化した基地局を特定する事は困難である。
以下においては、端末の受信品質を統計管理し、通信品質の劣化した基地局を特定してマルチキャストデータ配信を行うための実施の形態を詳細に説明する。
後に詳述するように無線通信システムを構成することにより、端末の通信品質を事前に測定した結果やデータ配信を行う基地局エリアのデータベースに格納された情報から、端末での通信品質を予測し、基地局毎に「冗長送信モード」、「通常送信モード」を自律選択する無線システムを提供することができる。また、送信モードを無線基地局毎に設定できるので、無線基地局単位で在圏する無線端末の受信データの誤り耐性を向上させる事が可能となる。さらには、端末において測定した通信品質や、端末でのマルチキャストコンテンツの視聴情報を基地局が取得するので、その品質情報や視聴情報を保守者が統計的に管理し、利用することが可能な環境を提供することができる。
また、本実施の形態においては、無線基地局の受信品質を測定する手段として、非特許文献2で開示されているテストアプリケーションプロトコルを使用した場合を例にとって説明する。
このテストアプリケーションプロトコルは、例えば、無線基地局でテストパターンのデータを無線リソースに割り当て一定時間無線端末へ送信を行い、無線端末側では正常に復号されたデータ数のカウントを行い、その結果を基地局に返信する機能を有するプロトコルである。なお、このプロトコル以外にも適宜の手法により端末での受信品質を測定してもよい。
本実施の形態では、マルチキャストフロー配信前に、予め無線基地局からテストアプリケーションプロトコルを起動して、無線基地局の通信エリア内に在圏する無線端末のパケットエラー率の平均値を測定する。そしてその結果を基に「冗長送信モード」、「通常送信モード」のいずれかを選択して通信を行う。
「冗長送信モード」に設定された基地局は、以後のマルチキャストコンテンツ配信において、複数の無線リソースに冗長のマルチキャストデータを割り当てることで、無線端末側での誤り耐性を向上させる。一方、「通常送信モード」に設定された基地局は、マルチキャストコンテンツデータの配信には一つの無線リソースを割り当て、他の無線リソースをユニキャストデータなど他の用途に割り当てて無線リソースの効率化を図る。
1−2.システム構成
以下、本実施の形態におけるネットワーク構成について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態を適用する無線通信システムの構成例を示すブロック図である。本システムは、複数の無線基地局(100−1、‥、100−7)と、複数の無線端末(200−1、‥、200−6)と、無線基地局管理装置300と、IPネットワーク網400を介して各基地局100と通信するコンテンツサーバ500を備える。ここで、基地局100が無線端末200とデータ通信できる地域範囲をセル(600−1、‥、600−7)と呼ぶ。図1の例では、セル600−1に在圏する無線端末200−1、あるいは200−2が基地局100−1と無線によりデータ通信可能なことを示している。
図2は、基地局の監視制御を行う、基地局管理装置300のブロック図である。
基地局管理装置300は、例えば、内部に記憶装置301、メモリ302、CPU(第1の制御部)303、回線IF(第1の回線インタフェース)305を有し、これらが内部バス304で接続されるハード構成となっている。また、メモリ内部には、マルチキャストフローの配信エリアなどを管理するフロー管理テーブル(第1のフロー管理テーブル)306、各無線基地局の隣接関係の情報を保持する隣接基地局管理テーブル307を保持する。なお、これらの各テーブル306、307は、記憶装置301に保持されていもよい。また、本実施の形態において隣接基地局管理テーブル307は省略してもよい。
図3は、フロー管理テーブル306の構成例を示す。
フロー管理テーブル306には、例えば、フロー識別子(フローID)306−1に対応して、配信開始時刻306−2と、配信終了時刻306−3と、ひとつ又は複数のフロー配信対象基地局306−4が記憶される。また、各フロー配信対象基地局306−4毎に、エラー率測定時間306−5、送信モード切替閾値306−6、パケットエラー率306−7、動作送信モード306−8が記憶される。
フローID(306−1)は、配信されるマルチキャストコンテンツの識別子である。配信開始時刻(306−2)、配信終了時刻(306−3)はそれぞれ無線端末へのコンテンツ配信を開始する予定時刻、コンテンツ配信を停止する予定時刻である。フロー配信対象基地局(306−4)はコンテンツを配信する対象の基地局の識別子であり、一つ以上の基地局の識別子を含む。例えば、コンテンツを配信する時刻、地域、エリアが予め定められており、この地域、エリアに対応する基地局の識別子が記憶される。エラー率測定時間(306−5)は、例えばテストアプリケーションプロトコルによる無線端末でのパケットエラー率測定時間を示す。送信モード切替閾値(306−6)は、対応するフロー配信対象基地局306−4で、「冗長送信モード」、「通常送信モード」の選択処理を動作する際に参照する、パケットエラー率の閾値を示す。パケットエラー率(306−7)は、該無線基地局でテストアプリケーションプロトコルによるエラー率測定結果が格納される。動作送信モード(306−8)は、無線基地局が動作している送信モードで、「冗長送信モード」、「通常送信モード」のいずれかが格納される。
上記、306−1、306−2、306−3、306−4、306−5、306−6の各データは、例えば、保守者が基地局管理装置300へ入力するパラメータであり、予め、フロー管理テーブル306に記憶される。一方、306−7、306−8の各データは基地局100から通知された値、データが格納される。例えば、各コンテンツは、配信開始・終了時刻、配信する基地局が予め決まっている。
図4は、隣接基地局管理テーブル307の構成例を示す。本テーブル307は、基地局(307−1)と隣接関係にある基地局(307−2)を管理するものである。ここで隣接関係とは、ある基地局の周辺セルに対応する基地局のことであり、図1の例では基地局100−1の隣接基地局は、基地局100−2、‥、100−7に対応する。本テーブル307は基地局100の増設、減設などトポロジ変更があった場合に更新される。
図5は、無線基地局100−1の構成を示すブロック図である。無線基地局100−2、‥、100−7の構成もこれと同様の構成である。
無線基地局100は、例えば、無線アンテナ101と、無線アンテナ101に接続された無線アナログ部102と、これら無線アナログ部102と接続されたディジタル信号処理部103と、基地局管理装置300、IPネットワーク網等と接続される回線IF(第2の回線インタフェース)108と、基地局制御部104をと備え、これらが内部バス109により接続される。
無線アナログ部102は、無線端末200から無線アンテナ101を介して受信したアナログ信号をディジタル信号に変換してディジタル信号処理部103に出力する。また、無線アナログ部102は、ディジタル信号処理部103から受信したディジタル信号をアナログ信号(電波)に変換し、アンテナ101を介して無線端末200に送信する。ディジタル信号処理部103は、無線アナログ部102から受信したディジタル信号(上り信号)の復調や無線端末200宛の下り信号の変調を行う。回線IF109は、基地局管理装置300、あるいはIPネットワーク網400とのパケットの送受信を行う。
基地局制御部104は、基地局100全体を統括的に制御するものであり、例えばメモリ105とCPU(第2の制御部)107を有する。メモリ105には、基地局内フロー管理テーブル(第2のフロー管理テーブル)106を備える。また、基地局制御部104は、例えば、GPSなどから取得した時刻情報を管理する機能を有してもよい。
図6は、基地局内フロー管理テーブル106の構成を示したものである。
基地局内フロー管理テーブル106は、例えば、フローID106−1、配信開始時刻106−2、配信終了時刻106−3、エラー率測定時間106−4、送信モード切替閾値106−5、パケットエラー率106−6、動作送信モード106−7が対応して記憶される。フローID(106−1)、配信開始時刻(106−2)、配信終了時刻(106−3)、エラー率測定時間(106−4)、送信モード切替閾値(106−5)は、基地局管理装置300に記憶されるフロー管理テーブル306で該フローID、自基地局のIDに対応する箇所と同一の値、データが格納されるものであり、基地局管理装置300から送信されるフロー予約メッセージに含まれる保守者指定値が設定される。パケットエラー率(106−6)は、テストアプリケーションプロトコルによるエラー率測定結果を基地局制御部104が設定するものである。動作送信モード(106−7)は、自無線基地局100が動作している送信モードを示し、エラー率測定結果106−6と送信モード切替閾値106−5を比較した判定結果により、「冗長送信モード」、「通常送信モード」のいずれかが基地局制御部104によって設定される。なお、パケットエラー率(106−6)、動作送信モード(106−7)は、値が基地局制御部104によって更新された時に、基地局管理装置300へ通知され、フロー管理テーブル306の該当するフローID及びフロー配信対象基地局に対応して格納(又は更新)される。
図1に示すコンテンツサーバ500は、保守者操作によって音声や動画などのマルチキャストコンテンツを蓄積する装置であり、コンテンツ配信時刻に到達した時にフローを配信対象の基地局100に向けて送信する機能を有する。
1−3.動作
図7にフローの配信手続きのシーケンスを示す。また、図8に、図7の処理1003〜処理1014に相当する、基地局制御部104の処理フローを示す。
基地局管理装置300は、保守者からの配信予約設定のオペレーション(1000)で入力された、フローID、配信開始時刻、配信終了時刻、フロー配信対象基地局、エラー率測定時間、送信モード切替閾値をフロー管理テーブル306に格納する(1001)。なお、例えば、フローID、配信開始時刻、配信終了時刻、フロー配信対象基地局等は、コンテンツサーバ500、その他フローの配信を管理する適宜の装置から受信してもよい。その後、基地局管理装置300は、フロー配信対象基地局(306−4)で指定された基地局100に対して、フロー予約メッセージを送信する(1002)。ここで、フロー予約メッセージに、フロー管理テーブル306に記憶されたフローID、配信開始時刻、配信終了時刻、エラー率測定時間、送信モード切替閾値を含めて送信される。
フロー予約メッセージを受信した無線基地局(100−1、100−2、100−3)は、基地局制御部105により、受信したフロー予約メッセージ内に含まれるフローID、配信開始時刻、配信終了時刻、エラー率測定時間、送信モード切替閾値を、それぞれ基地局内フロー管理テーブル(106)の各フィールド106−1、106−2、106−3、106−4、106−5に格納する(1003、1200)。なお、本実施の形態において、格納された情報を配信予約情報と記すことがある。基地局制御部105では、GPSなどから取得した現在時刻と基地局内フロー管理テーブル107に登録されたフローの配信開始時刻、ならびにエラー率測定時間との比較処理を周期的に行う(1100)。基地局制御部105は、現在時刻が、あるフローのエラー率測定開始時刻(フロー配信開始時刻−エラー率測定時間)となったことを検出した時に(1100、Y)、例えば、テストアプリケーションプロトコルによる無線端末のパケットエラー率測定を開始する(1004、1101)。この時、標準で規定されるブロードキャストメッセージを無線端末へ周期送信することで、エラー率測定中であることを在圏する無線端末へ報知し、テストパターンパケットの配信を開始することができる。なお、テストアプリケーションプロトコルを用いる以外にも、パケットエラー率を測定するための適宜のパケットを用いてもよい。なお、測定するデータはパケットエラーレートに限らず、無線端末での受信品質を表す適宜のデータであってもよい。なお、エラー率測定時間が「0」であれば、エラー率測定を行わないものとして処理1102に移る。
無線端末では、ブロードキャストメッセージでエラー率測定中を報知されている間は、正常受信したテストパターンパケット数のカウント処理を実施する(1005)。例えば、マルチキャストデータの受信が予め許可されている無線端末が、上述の処理1005を実行する。
基地局100では、例えば、現在時刻が、該当フローのフロー配信開始時刻となったことを検出すると(1102)、エラー率測定中を報知するブロードキャストメッセージ、テストパターンパケットの配信を停止し(1006)、エラー率測定を実施した無線端末へエラー率測定結果の取得要求を送信する(1007)。なお、基地局100は、フロー配信開始時刻の所定時間前にこれらの処理を行っても良い。無線端末200は、要求に従い、正常受信したテストパターンパケット数のカウント値を基地局100へ返信する(1008)。基地局制御部104は、測定を行った全ての無線端末のエラー率測定結果を求める。例えば、基地局制御部104は、無線端末200からテストパターンパケットのカウント値を受信し、上述の処理1004〜1006において送信したパケット数と、受信したカウント値に基づき受信端末のパケットエラー率を求める。基地局制御部104は、取得したエラー率測定結果の平均値を求め(1103)、基地局内フロー管理テーブル(106)のパケットエラー率(106−6)を該フローIDに対応して登録する(1009)。
基地局制御部104は、フロー管理テーブル106に登録された、パケットエラー率(106−6)と、送信モード切替閾値(106−5)の比較処理を行う。基地局制御部104は、エラー率測定時間が0以外でかつ、パケットエラー率の平均値が送信モード切替閾値以上であることを検出した場合は(1104、Y)、フロー管理テーブル106の動作送信モード(106−7)に「冗長送信モード」を設定する(1010、1106)。一方、基地局制御部104は、エラー率の平均値が送信モード切替閾値を下回っていた場合又はエラー率測定時間が0の場合には(1104、N)、「通常送信モード」を設定する(1010、1105)。その後、標準で規定されるブロードキャストメッセージの周期送信によって、フロー管理テーブル106に設定された動作送信モード(106−7)に従って使用する無線リソースを無線端末200へ報知する(1011、1108、1107)。
基地局制御部104は、コンテンツサーバ500へマルチキャストデータの送信要求を送信する(1012、1109)。コンテンツサーバ500は、無線基地局100へ指定されたマルチキャストフローを送信する(1013)。コンテンツサーバ500よりフローを受信した基地局制御部104は、フローIDを識別してフロー管理テーブル106を参照し、該当する登録された送信モードに対応した無線リソースを割り当て、無線端末200へのフロー送信をする(1014、1110)。
図9に、上述の処理の概念を示す。
図中、セル600−aは、伝播環境の良好なセルであり、基地局100−aには通常送信モードが設定されている。一方、セル600−bは、伝播環境の劣化したセルであり、基地局100−bには冗長送信モードが設定されている。コンテンツサーバ500からは、同じマルチキャストデータ810−a、810−bが各基地局100−a、100−bに送信される。なお、これらのマルチキャストデータは、コンテンツサーバ500から送信されたデータが適宜の装置でコピーされたものであってもよい。
パケットエラー率の測定結果が不良のため、フロー管理テーブル106に「冗長送信モード」が設定されていた基地局(100−b)では、複数の無線リソース(800−b1、800−b3、800−b5)に同一のマルチキャストデータ(810−b)を冗長に割り当てて無線端末へ送信する。リソース800−b3、800−b5では、リソース800−b1で送信されるマルチキャストデータの再送データが送信される。なお、リソース800−b2、800−b4では、例えばユニキャストデータが送信される。
一方、パケットエラー率の測定結果が良好で、フロー管理テーブルに「通常送信モード」が設定されていた基地局(100−a)では、一つの無線リソース(800−a1)のみにマルチキャストデータ(810−a)を割り当てて無線端末へ送信することでリソースを効率的に使用する。なお、リソース800−a2では、例えば、ユニキャストデータが送信される。
マルチキャストフローの配信された無線端末200では、ブロードキャストメッセージで指示された無線リソース情報に従いデータの復号を行う。通常送信モードの基地局100に在圏する無線端末200は、単一のマルチキャスト用無線リソースから復号を行い、一方、冗長送信モードの基地局100に在圏する無線端末200は、複数の無線リソースから正常に受信できたデータを選択して復号を行い、エンドユーザにてコンテンツの視聴が可能な状態となる。
フローの配信終了時刻を検出した基地局制御部104は、ブロードキャストメッセージでの報知を停止し、また、コンテンツサーバ500からのデータ配信を停止させる。
なお、基地局管理装置300は、フロー管理テーブル(306)と基地局100で保持する基地局内管理テーブル(106)との内容が一致しているかのチェックを行い、不一致を検出した場合には、基地局管理装置300のフロー管理テーブル306に格納されるデータを基地局100に送信して合わせ込み処理を行う。基地局100がリセット等により再起動した場合、あるいは基地局100と基地局管理装置300間の通信断が復旧したケースなどに基地局管理装置300では前述の合わせ込み処理を動作させ、フロー管理テーブル306の該基地局に対応する部分と基地局内管理テーブル(106)の不一致箇所に関して、配信予約メッセージを該基地局100へ送信して一致させることで整合性の保証を取る。
なお、上述の実施の形態では、エラー率測定を実施した全ての端末200の平均値を求め、求められた平均値と送信モード切替閾値を比較する事で、「通常送信モード」、「冗長送信モード」を選択するが、エラー率の平均値を求める以外にもエラー率に基づき適宜の値を求めて受信品質の劣化した基地局100を判断してもよい。例えば、測定端末200の中で一番エラー率の高い、つまり受信品質の一番悪い環境にある端末200を対象として、送信モード切替閾値との比較を行い、送信モードを設定することも可能である。これにより、受信品質が悪い環境にある端末も含めた自基地局配下の各端末において、マルチキャストフローを正常に受信することが期待できる。
また、ある基地局に在圏する端末200、すなわち測定を実施した端末台数が少ない場合、基地局エリア内のデータ受信品質について、統計的に正確な測定値を得られない場合もある。このような場合、例えば測定結果を得た端末数が一定台数以下であった場合には、前回設定した送信モードを再度設定する事も可能である。
また、冗長送信モードにおける無線リソースの数は、エラー率に応じて定めてもよい。例えば、測定されたエラー率が予め定められた閾値以下の場合はふたつの無線リソースを割り当て、一方、エラー率が閾値を超えた場合は三つの無線リソースを割り当てるなどしてもよい。また、複数の閾値を設けて階層的にしてもよい。例えば、測定されたエラー率が高い基地局からは冗長して送信される回数が多くなるのでマルチキャストデータの配信の確実性が増加し、かつ、測定されたエラー率が低い基地局からは冗長して送信する回数が多くないので、無駄な冗長送信を回避できる。
2.第2の実施の形態
テストアプリケーションプロトコルによるエラー率測定では一定の無線リソースを消費する。このことから、エラー率測定を行うエリア範囲を、特に品質劣化の傾向が著しいと予想される、フロー配信エリアの境界近辺のみの基地局に限定するように設定することも考えられる。本機能は、基地局の監視制御を行う基地局管理装置に記憶される隣接基地局データベース、ならびにマルチキャストフロー配信対象基地局のデータベースから、配信エリアの境界基地局を特定する処理を基地局管理装置に実装することで実現できる。
第1の実施の形態では、全ての基地局でエラー率測定を実施する例を示したが、第2の実施の形態では隣接セルからの干渉の影響が大きいコンテンツ配信エリアの境界付近の基地局でのみ実施する例を示す。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、エラー率測定を実施する基地局を境界エリアに限定することで、測定を実施しない基地局においてエラー率測定に伴う無線リソースの浪費をさらに回避する効果がある。
図10は、本実施の形態における基地局のトポロジを示している。
セル群2000−1、2000−2、2000−3、2000−4はフローAのコンテンツが配信されるエリア、セル群2000−5は例えばフローA配信と重複する時刻に別のフローBが配信されるエリアを示している。本図では、基地局Aが2000−1、基地局Bが2000−2、基地局Cが2000−3、基地局Dが2000−4、基地局Eが2000−5のエリアにそれぞれ属するものとしている。
図11は、本実施の形態に基づく、基地局管理装置300のフロー管理テーブル306の構成例を示す。フロー管理テーブル306は、エラー率測定階層情報306−9’をさらに含む。他の各データは、上述の第1の実施の形態と同様である。なお、例えば、図10のフローAに対応するフローIDを「0001」、フローBに対応するフローIDを「0002」とする。
図12は、図10のトポロジに従った、隣接基地局管理テーブル2100の例である。上述の第1の実施の形態のテーブル307に相当する。
図13に、本実施の形態における基地局管理装置300での処理の流れを示す。第1の実施の形態と比較すると、図7における処理1000から処理1002の一連の各処理が図13に示す処理に置き換わる。
まず、例えば、保守者の操作により、基地局管理装置300は、配信予約設定のオペレーションを行う(2210)。本実施の形態では、第1の実施の形態の各データのほか、配信境界からどの程度離れたエリア内の基地局まで含めてエラー率測定を実施するかを示す、エリアの階層レベルの指定値(エラー率測定階層)を入力する。入力された指定値はフロー管理テーブル306のエラー率測定階層306−9’に登録される。本例では、フローA(フローID:0001)のエラー率測定階層を3と設定したケースについて説明する。
まず、基地局管理装置300では、フロー管理テーブル306のフロー配信対象基地局(306−4’)を参照して、フローA配信エリア(2000−1,2000−2,2000−3,2000−4)、フローB配信エリア(2000−5)に含まれる基地局のIDをそれぞれ抽出する。本例では、フローID「0001」に対応してフロー配信対象基地局306−4’に記憶された基地局A、B、C、DのIDがフローA配信エリア、フローID「0002」に対応してフロー配信対象基地局306−4’に記憶された基地局EのIDがフローB配信エリアに属する基地局のIDとして抽出される(2211)。また、基地局管理装置300は、メモリに、抽出された基地局のIDを配信エリアに対応して適宜記憶する。図中2201〜2205は、基地局管理装置300のメモリに記憶されたデータの例である。
次に、基地局管理装置300は、隣接基地局管理テーブル2100を参照して、テーブルの先頭から末尾までサーチを行い、フロー配信エリアAに含まれる基地局の中から、フロー配信エリアBに含まれる基地局と隣接関係にある基地局を抽出する(2212)。ここで抽出された基地局グループを階層1の境界エリア(2000−4)とする。本例では、フロー配信エリアBに含まれる基地局Eと隣接関係にある基地局DのIDが階層1の境界エリアの一つとして抽出される(2202)。また、基地局管理装置300は、メモリに、抽出された基地局のIDを階層1の境界エリアとして適宜記憶する(図中2202)。
次に、基地局管理装置300は、フロー配信エリアAに含まれ、かつ、階層1の境界エリア以外(2000−4)の基地局の中で、階層1の境界エリア2000−4の基地局と隣接関係にあるものを抽出する(2213)。ここで抽出された基地局グループを階層2の境界エリア(2000−3)とする。また、基地局管理装置300は、メモリに、抽出された基地局のIDを階層2の境界エリアとして適宜記憶する(図中2203)。
以下同様の手順で、階層3(2000−2)、階層4(2000−1)‥の基地局グループをフロー管理テーブル306に登録されたエラー率測定階層レベルまで逐次求める(2214)。本例では、階層1の境界エリアに含まれる基地局Dと隣接関係にある基地局Cが階層2の境界エリアとして抽出され(2203)、同様に、階層2の境界エリアに含まれる基地局Cと隣接関係にある基地局Bが階層3の境界エリアとして抽出される(2204)。フローAのエラー率測定階層は、「3」であるため、階層3の境界エリアまで求める。
以上、基地局管理装置300は、境界エリアとして抽出されない基地局について、例えば、フロー管理テーブル306のエラー率測定時間(306−5’)を「0」とし、動作送信モード(306−8’)を「通常送信モード」に設定する。さらに、基地局管理装置300は、エラー率測定時間「0」と、「通常送信モード」を示す動作送信モードとを無線基地局100へ送信する。本例では基地局Aが該当する(2205)。基地局Aは、受信されたデータに従い、基地局内フロー管理テーブル106のエラー率測定時間と、動作送信モードを更新する。
そして、それらの階層1〜3に含まれる基地局グループについては、上述の第1の実施の形態における処理1003以降を実行することでテストアプリケーションプロトコルによるエラー率測定処理を行い、測定結果に基づいて、「冗長送信モード」または「通常送信モード」でマルチキャストデータを送信する。それらの階層に含まれない基地局グループについては、エラー率測定時間が「0」となっているため、図8の1100の条件判断によりテストアプリケーションプロトコルによるエラー率測定処理はスキップされる。従って「通常送信モード」で動作する。
なお、本実施の形態では、エラー率測定時間を「0」とすることで境界エリアではないこと、エラー率を測定しないことを示しているが、これ以外にも適宜の情報を基地局に送信することにより境界エリアか否かを通知しても良い。
本発明は、例えば、マルチキャストデータを配信する無線通信システムに利用可能である。特に、予め定められた時刻に、予め定められたエリアにデータを配信するシステムに利用可能である。

Claims (18)

  1. 無線端末と通信する複数の基地局と、前記複数の基地局と接続され、それら複数の基地局を管理する基地局管理装置とを備え、配信時刻及び配信エリアが予め定められたマルチキャストフローを前記無線端末に送信するための無線通信システムであって、
    前記基地局管理装置は、
    前記複数の基地局との接続回線を収容する第1の回線インタフェースと、
    自装置を制御する第1の制御部と、
    マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻と、配信エリアに応じたひとつ又は複数の配信対象基地局の識別子とを記憶した第1のフロー管理テーブルと
    前記基地局の隣接関係を記憶した隣接基地局管理テーブルと
    を有し、
    前記複数の基地局はそれぞれ、
    前記基地局管理装置及びネットワーク網との接続回線を収容する第2の回線インタフェースと、
    自基地局を制御する第2の制御部と、
    前記無線端末と無線で通信するための信号処理部およびアンテナと、
    マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻が記憶される第2のフロー管理テーブルと
    を有し、
    前記基地局管理装置の前記第1の制御部は、前記第1のフロー管理テーブルに記憶されたマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、配信対象基地局の識別子に従い、配信対象の前記基地局に送信し、
    前記基地局の前記第2の制御部は、前記第2のインタフェースを介して受信したマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、前記第2のフロー管理テーブルに記憶し、
    前記基地局管理装置の前記第1の制御部は、
    所望のマルチキャストフローについて、前記第1のフロー管理テーブルおよび前記隣接基地局管理テーブルを参照して、該マルチキャストフローの配信対象基地局の識別子の中から、他のマルチキャストフローの配信エリアとの境界エリアの基地局の識別子を抽出し、
    各配信対象基地局に、境界エリアか否かをそれぞれ通知し、
    境界エリアの前記基地局は、
    現在時刻が該第2のフロー管理テーブルに記憶された配信開始時刻の所定時間前になると、前記アンテナを介して自基地局の通信エリア内の前記無線端末に対し、受信品質の測定のためのプロトコル又はパケットを送信して該通信エリア内の無線端末の受信品質を測定し、
    受信品質の測定の結果に基づき、受信品質が予め定められた基準を満たさない場合には、複数の無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる冗長送信モードに設定し、及び、受信品質が該基準を満たす場合には、ひとつの無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる通常送信モードに設定し、
    前記第2のインタフェースを介してネットワーク網から受信したマルチキャストフローを、設定された送信モードに従い無線端末に送信し、
    境界エリア以外の前記基地局は、無線端末の受信品質を測定せずに通常送信モードを設定する前記無線通信システム。
  2. 前記基地局が通信エリア内の前記無線端末に対し送信するプロトコルとして、受信品質の測定およびその測定結果の該基地局への返信のためのテストアプリケーションプロトコルを用いる請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記境界エリアの基地局の抽出の結果に基づいて、他のマルチキャストフローの配信エリアとの境界からの距離に応じて境界エリアを複数の階層に分け、所定の階層に含まれるか否かにより、基地局で受信品質を測定するか否かを決定する請求項に記載の無線通信システム。
  4. 前記隣接基地局管理テーブルは、基地局の識別子に対応して、該基地局に隣接するひとつ又は複数の基地局の識別子が記憶され、
    前記基地局管理装置の前記第1の制御部は、
    前記第1のフロー管理テーブルを参照して、所望のマルチキャストフローに対応する第1の配信対象基地局の識別子と、他のマルチキャストフローに対応する第2の配信対象基地局の識別子を抽出し、
    前記隣接基地局管理テーブルを参照して、第1の配信対象基地局の中から、第2の配信対象基地局と隣接関係にある基地局の識別子を抽出して第1階層の境界エリアとし、
    第1の配信対象基地局の中から、第i(iは1〜n−1の整数、nは予め定められた整数)階層の境界エリアの前記基地局と隣接関係にある基地局の識別子を、前記隣接基地局管理テーブルを参照して順次抽出して第i+1階層の境界エリアとすることで、第2乃至第n階層の境界エリアを求め、
    第1乃至第n階層の境界エリアの前記基地局は、無線端末の受信品質を測定して、受信品質の結果に基づき冗長送信モード又は通常送信モードを設定し、
    境界エリア以外の前記基地局は、無線端末の受信品質を測定せずに通常送信モードを設定する請求項に記載の無線通信システム。
  5. 前記基地局は、自基地局の通信エリア内の複数の無線端末の受信品質をそれぞれ求め、求められた各受信品質の平均値又は中間値が予め定められた基準を満たすか否かを判断する請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記基地局は、自基地局の通信エリア内の複数の無線端末の受信品質をそれぞれ求め、求められた受信品質のうち最も悪い値が、予め定められた基準を満たすか否かを判断する請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記受信品質は、前記無線端末でのパケットエラーレートであり、
    前記第2の制御部は、測定されたパケットエラーレートが予め定められた閾値よりも大きい場合、基準を満たさないと判断し、及び、該閾値以下の場合、基準を満たすと判断する請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記基地局管理装置及び前記基地局は、前記基地局の起動及び障害からの復旧の際に、
    前記第1のフロー管理テーブルの該基地局の識別子に対応する各情報と、該基地局の前記第2のフロー管理テーブルの各情報が一致しているか確認し、
    不一致箇所がある場合には、該箇所の情報を前記基地局へ送信して前記第2のフロー管理テーブルに記憶する請求項1に記載の無線通信システム。
  9. 前記基地局は、受信品質が測定された無線端末の数が所定数以下であった場合、過去に用いたモードによりマルチキャストフローを送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  10. 無線端末と通信する複数の基地局と、複数の基地局と接続され、それら複数の基地局を管理する基地局管理装置とを備えた無線通信システムにおける、配信時刻及び配信エリアが予め定められたマルチキャストフローを無線端末に送信するためのマルチキャストデータの配信方法であって、
    基地局管理装置は、マルチキャストフローの識別子毎に、少なくとも配信開始時刻と、配信エリアに応じたひとつ又は複数の配信対象基地局の識別子とを記憶した第1のフロー管理テーブルに記憶されたマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、配信対象基地局の識別子に従い、配信対象の基地局に送信し、
    基地局は、
    受信したマルチキャストフローの識別子と配信開始時刻を、マルチキャストフローの識別子毎に少なくとも配信開始時刻が記憶される、自基地局の第2のフロー管理テーブルに記憶し、
    基地局管理装置は、
    所望のマルチキャストフローについて、前記第1のフロー管理テーブル、および、基地局の隣接関係を記憶した隣接基地局管理テーブルを参照して、該マルチキャストフローの配信対象基地局の識別子の中から、他のマルチキャストフローの配信エリアとの境界エリアの基地局の識別子を抽出し、
    各配信対象基地局に、境界エリアか否かをそれぞれ通知し、
    境界エリアの基地局は、現在時刻が第2のフロー管理テーブルに記憶された配信開始時刻の所定時間前になると、アンテナを介して自基地局の通信エリア内の無線端末に対し、受信品質の測定のためのプロトコル又はパケットを送信して該通信エリア内の無線端末の受信品質を測定し、
    受信品質の測定の結果に基づき、受信品質が予め定められた基準を満たさない場合には、複数の無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる冗長送信モードに設定し、及び、受信品質が該基準を満たす場合には、ひとつの無線リソースをひとつのマルチキャストフローの送信のために割り当てる通常送信モードに設定し、
    ネットワーク網から受信したマルチキャストフローを、設定された送信モードに従い無線端末に送信し、
    境界エリア以外の基地局は、無線端末の受信品質を測定せずに通常送信モードを設定する前記マルチキャストデータの配信方法。
  11. 基地局が通信エリア内の無線端末に対し送信するプロトコルとして、受信品質の測定およびその測定結果の該基地局への返信のためのテストアプリケーションプロトコルを用いる請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  12. 境界エリアの基地局の抽出の結果に基づいて、他のマルチキャストフローの配信エリアとの境界からの距離に応じて境界エリアを複数の階層に分け、所定の階層に含まれるか否かにより、基地局で受信品質を測定するか否かを決定する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  13. 隣接基地局管理テーブルは、基地局の識別子に対応して、該基地局に隣接するひとつ又は複数の基地局の識別子が記憶され、
    前記基地局管理装置は、
    第1のフロー管理テーブルを参照して、所望のマルチキャストフローに対応する第1の配信対象基地局の識別子と、他のマルチキャストフローに対応する第2の配信対象基地局の識別子を抽出し、
    隣接基地局管理テーブルを参照して、第1の配信対象基地局の中から、第2の配信対象基地局と隣接関係にある基地局の識別子を抽出して第1階層の境界エリアとし、
    第1の配信対象基地局の中から、第i(iは1〜n−1の整数、nは予め定められた整数)階層の境界エリアの前記基地局と隣接関係にある基地局の識別子を、前記隣接基地局管理テーブルを参照して順次抽出して第i+1階層の境界エリアとすることで、第2乃至第n階層の境界エリアを求め、
    第1乃至第n階層の境界エリアの基地局は、無線端末の受信品質を測定して、受信品質の結果に基づき冗長送信モード又は通常送信モードを設定し、
    境界エリア以外の基地局は、無線端末の受信品質を測定せずに通常送信モードを設定する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  14. 基地局は、自基地局の通信エリア内の複数の無線端末の受信品質をそれぞれ求め、求められた各受信品質の平均値又は中間値が予め定められた基準を満たすか否かを判断する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  15. 基地局は、自基地局の通信エリア内の複数の無線端末の受信品質をそれぞれ求め、求められた受信品質のうち最も悪い値が、予め定められた基準を満たすか否かを判断する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  16. 受信品質は、無線端末でのパケットエラーレートであり、
    基地局は、測定されたパケットエラーレートが予め定められた閾値よりも大きい場合、基準を満たさないと判断し、及び、該閾値以下の場合、基準を満たすと判断する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  17. 基地局管理装置及び基地局は、基地局の起動及び障害からの復旧の際に、
    第1のフロー管理テーブルの基地局の識別子に対応する各情報と、基地局の第2のフロー管理テーブルの各情報が一致しているか確認し、
    不一致箇所がある場合には、該箇所の情報を基地局へ送信して第2のフロー管理テーブルに記憶する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
  18. 基地局は、受信品質が測定された無線端末の数が所定数以下であった場合、過去に用いたモードによりマルチキャストフローを送信する請求項10に記載のマルチキャストデータの配信方法。
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