JP5086694B2 - 階段用縦巾木、階段用巾木および階段 - Google Patents

階段用縦巾木、階段用巾木および階段 Download PDF

Info

Publication number
JP5086694B2
JP5086694B2 JP2007138989A JP2007138989A JP5086694B2 JP 5086694 B2 JP5086694 B2 JP 5086694B2 JP 2007138989 A JP2007138989 A JP 2007138989A JP 2007138989 A JP2007138989 A JP 2007138989A JP 5086694 B2 JP5086694 B2 JP 5086694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baseboard
vertical
vertical baseboard
rear part
corner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007138989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008291538A (ja
Inventor
淳一 林
幾夫 上野
Original Assignee
朝日ウッドテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 朝日ウッドテック株式会社 filed Critical 朝日ウッドテック株式会社
Priority to JP2007138989A priority Critical patent/JP5086694B2/ja
Publication of JP2008291538A publication Critical patent/JP2008291538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5086694B2 publication Critical patent/JP5086694B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

この発明は、屋内階段等に適用される階段用縦巾木、階段用巾木および階段に関する。
一般住宅の木質製屋内階段においては、等間隔おきに水平に配置される複数の段板と、段板の各間に垂直に配置される蹴込板と、を備えている。このような木質製屋内階段においては一般に、蹴込板の上端が、段板の先端によりも後側に配置されて、段板先端部(段鼻部)の下面側、つまり段板下面側における蹴込板よりも前側に、見返し部が設けられている。
また階段が組み付けられる壁部と、段板および蹴込板との間の入隅部には、意匠性の向上等を目的として巾木が設けられる。
例えば下記特許文献1〜3に示す階段においては、階段入隅部のうち、段板の上面(表面)に沿う横入隅部には、横巾木が設けられるとともに、段板先端面から蹴込板の前面(表面)にかけての縦入隅部には、縦巾木が設けられている。さらに縦巾木の上端部後側には、段鼻部を適合配置するための切欠部(段鼻用切欠部)が設けられている。
実開平3−33125号 実開平6−71693号 特開平10−37420号
ところで、階段における見返し部の前後方向寸法(見返し寸法)は、階段の設置スペースや形状等の設置条件によって異なるため、上記特許文献1〜3に示す従来の階段用巾木においては、施工する階段の見返し寸法(段鼻部突出寸法)に合わせて個々に、段鼻用切欠部を形成する必要がある。
段鼻用切欠部を形成するに際して、現場において縦巾木を裁断する場合には、段鼻部の複雑な形状に合わせて裁断する必要があり、作業者にとって負担が大きく、巾木の組付作業が困難であるという問題が発生する。
また予め工場側で、段鼻用切欠部を形成しておくこともあるが、その場合には、見返し寸法の異なる他の階段には採用できず、汎用性に劣るという問題があった。そればかりか、予め工場で段鼻用切欠部を形成しておいたとしても、現場で微調整が必要な場合があり、その微調整作業(裁断作業)が、作業者にとって負担が大きく、上記と同様、巾木の組付作業が困難になるという問題が発生する。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、巾木組付作業を簡単に行えるとともに、汎用性に優れた階段用縦巾木、階段用巾木および階段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
[1] 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段における壁部と段板および蹴込板との間の入隅部のうち、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に設けられる階段用縦巾木であって、
上縁が見返し部に対応して配置された状態で、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、
上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、
前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成されたことを特徴とする階段用縦巾木。
[1a] 前記縦巾木前部品は、前記縦巾木後部品に対し所望のスライド位置に固定可能に構成される請求項1に記載の階段用縦巾木。
[2] 前記縦巾木前部品に、後方に突出するように接合片が設けられるとともに、前記縦巾木後部品に、前方に突出するように接合片が設けられ、
前記縦巾木後部品の接合片および前記縦巾木前部品の接合片が重ね合わされた状態に接合されるよう構成された請求項1に記載の階段用縦巾木。
[2a] 前記縦巾木前部品の接合片および前記縦巾木前部品の接合片が、相欠き接合状態に接合されるよう構成された請求項2に記載の階段用縦巾木。
[3] 前記縦巾木後部品における外側面と後端面との間に、その間のコーナ部が欠如されるようにして、コーナ欠如部が設けられた請求項1または2に記載の階段用縦巾木。
[4] 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段における壁部と段板および蹴込板との間の入隅部に設けられる階段用巾木であって、
前記入隅部のうち、段板の上面に沿う横入隅部に設けられる横巾木と、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に設けられる縦巾木と、備え、
前記縦巾木は、上縁が見返し部に対応して配置された状態で、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成されたことを特徴とする階段用巾木。
[5] 前記横巾木の巾寸法が、段板の厚み寸法に対し同等以上の寸法に設定される請求項4に記載の階段用巾木。
[5a] 前記横巾木の巾寸法が、段板の厚み寸法に対し同等以上の寸法に設定される請求項5に記載の階段用巾木。
[6] 前記縦巾木前部品に、前記縦巾木後部品に接合する接合片が後方に突出するように設けられ、
前記縦巾木前部品の接合片の突出寸法が、蹴込板の厚み寸法に対し同等以上の寸法に設定される前項4または5に記載の階段用巾木。
[7] 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段であって、
壁部と段板および蹴込板との間の入隅部のうち、段板の上面に沿う横入隅部に横巾木が設けられるとともに、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に縦巾木が設けられ、
前記縦巾木は、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成され、
前記縦巾木後部品の上縁が見返し部に対応して配置されるとともに、前記縦巾木前部品の上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、縦巾木前部品および後部品が壁部に固定されたことを特徴とする階段。
上記発明[1]にかかる階段用縦巾木によれば、前後2つの部品により構成し、前部品を後部品に対し相対的に前後方向にスライド可能に構成しているため、見返し寸法に合わせて前部品等をスライドさせることにより、前後両部品を縦入隅部に沿って正確に適合させることができる。従って面倒な裁断、採寸加工等を行う必要がなく、縦巾木前部品をスライド操作して固定するだけの簡単な作業で巾木を組み付けることができる。
また見返し寸法に合わせて巾寸法を調整できるため、見返し寸法にかかわらず、あらゆるタイプの階段に適用することができ、汎用性を向上させることができる。
上記発明[2]にかかる階段用縦巾木によれば、縦巾木前部品および後部品の両接合片を相欠き接合状態に接合しているため、両接合片を安定状態に接合できるとともに、両接合片間でのスライドを無理なく行うことができる。このため、縦巾木後部品に対する縦巾木前部品のスライド操作や、前後両部品の固定作業を簡単かつスムーズに行うことができる。
上記発明[3]にかかる階段用縦巾木によれば、縦巾木後部品における外側面と後端面との間に、コーナ欠如部を設けているため、廻り階段等に適用した際に、蹴込板をコーナ欠如部に配置することにより、蹴込板を良好な収まり具合で配置することができる。
上記発明[4]にかかる階段用巾木によれば、上記と同様に、同様の作用効果を得ることができる。
上記発明[5]にかかる階段用巾木によれば、横巾木を段板端面の化粧部材として兼用することができ、部品点数を削減することができる。
上記発明[6]にかかる階段用巾木によれば、縦巾木前部品を蹴込板端面の化粧部材として兼用することができ、部品点数を削減することができる。
上記発明[7]にかかる階段によれば、上記と同様に、同様の作用効果を得ることができる。
図1,2はこの発明の実施形態である階段を示す図である。両図に示すように、この階段は、壁部(10)および支持部材(15)間において、所定の間隔おきに水平に配置される複数の段板(2)と、各段板(2)の下面前部に垂直に配置される複数の蹴込板(3)と、壁部(10)と段板(2)および蹴込板(3)との間の入隅部に沿って設けられる巾木(4)(5)と、を基本的な構成要素として備えている。
図1〜4に示すように、各蹴込板(3)は上側の段板(2)における先端位置から後方に間隔をおいて配置されて、段板先端部によって構成される段鼻部(26)の下面側、つまり段板下面側における蹴込板(3)よりも前方の部分に見返し部(27)が設けられている。
また各段板(2)の一方側は、その端面が壁部(10)に接合される態様に支持されるとともに、各段板(2)の他方側は、その端面が露出された状態で支持部材(15)に支持されている。
さらに各蹴込板(3)の一方側端面は、壁部(10)に接合されるように配置されるとともに、他方側の端面は、露出されるように配置されている。なお段板(2)および蹴込板(3)の露出側端面は、後述する化粧板(40)(50)によって被覆されている。
ここで本実施形態においては、見返し部(27)の前後方向寸法によって、見返し寸法(L2)が構成される。なおこの見返し寸法(L2)は既述したように、階段の設置スペースや形状等の設置条件によって異なるものである。
一方、段板(2)および蹴込板(3)と壁部(10)との間の入隅部に沿って設けられる巾木は、横巾木(4)および縦巾木(5)によって構成されている。
横巾木(4)は、入隅部のうち、段板(2)の上面に沿って蹴込板(3)の下端前面から段板先端面よりも前方にかけての横入隅部に沿って設けられる。縦巾木(5)は、段板先端面から蹴込板(3)の下部前面にかけての縦入隅部に沿って設けられる。
横巾木(4)は、帯板状の形状を有しており、一面(内面)によって構成される表面(41)が、化粧が施された化粧面として構成されるとともに、他面(外面)によって構成される裏面(42)が、化粧が施されない非化粧面(接合面)として構成されている。
この横巾木(4)は図3等に示すように、巾寸法(上下方向寸法W1)が段板(2)の厚み寸法とほぼ同等に形成されている。
図6,7に示すように縦巾木(5)は、縦巾木後部品(5b)と、その後部品(5b)に対し独立している縦巾木前部品(5f)とによって構成されている。
図6〜9に示すように縦巾木後部品(5b)は、略帯板状の形状を有しており、一側面(内側面)によって構成される表面(51b)が、化粧が施された化粧面として構成されるとともに、他側面(外側面)によって構成される裏面(52b)が、化粧が施されない非化粧面(接合面)として構成されている。
この縦巾木後部品(5b)の高さ寸法(上下長さ寸法Lb)は、上下に隣合う段板(2)(2)間の垂直寸法、つまり下側の横巾木(4)の上端から上側の段板下面までの長さに対応して形成されている。
なお本実施形態において、最下端位置に配置される縦巾木後部品(5b)、つまり階下のフロア(F)と、1段目の段板(2)との間に配置される縦巾木後部品(5b)の高さ寸法(Lb)は、フロア(F)の表面から1段目の段板下面までの長さに対応して形成される。もっともフロア(F)と壁部(10)との間の入隅部に巾木を取り付けるような場合には、縦巾木後部品(5b)の高さ寸法(Lb)は、フロア(F)の巾木上端位置から1段目の段板下面までの長さに合わせて形成するようにしても良い。
縦巾木後部品(5b)には、前部表面側が切り欠かれることにより、前方に突出するように接合片(53b)が形成されている。
また図9に示すように縦巾木後部品(5b)における後端面と裏面(52b)と間のコーナ部には、そのコーナ部が切除されることによって、裏面(52b)に対する傾斜角度(α)が45°に設定されたコーナ欠如部(55b)が形成されている。なおこのコーナ欠如部(55b)は、後に説明するように、本実施形態(本発明)の縦巾木(5)を廻り階段に適用した際に、コーナ欠如部(55b)に蹴込板を配置して、良好な収まり具合を得るためのものである。
一方、図10,11に示すように、縦巾木前部品(5f)は、略帯板状の形状を有しており、一面(内面)によって構成される表面(51f)が、化粧が施された化粧面として構成されるとともに、他面(外面)によって構成される裏面(52f)が、化粧が施されない非化粧面(接合面)として構成されている。
また縦巾木前部品(5f)の高さ寸法(上下長さ寸法Lf)は、上下に隣合う上記横巾木(4)(4)間の垂直寸法と同等に形成されている。
なお本実施形態において、最下端位置に配置される縦巾木前部品(5f)、つまりフロア(F)と、1段目の段板(2)との間に配置される縦巾木前部品(5f)の高さ寸法(Lf)は、フロア(F)から1段目の段板上面までの長さに対応して形成される。もっともフロア(F)と壁部(10)との間の入隅部に巾木を取り付けるような場合には、縦巾木前部品(5f)の高さ寸法(Lf)は、フロア(F)の巾木上端位置から1段目の段板上面までの長さに形成するようにしても良い。
また縦巾木前部品(5f)には、後部裏面側が切り欠かれることにより、後方に突出するように接合片(53f)が形成されている。
この接合片(53f)の厚さ寸法(T3f)と、上記縦巾木後部品(5b)における接合片(53b)の厚さ寸法(T3b)とを合わせた寸法は、縦巾木前部品(5f)の厚み寸法(Tf)に対し等しくなるように設定されている。さらに縦巾木前部品(5f)の厚み寸法(Tf)と、縦巾木後部品(5b)の厚み寸法(Tb)とは等しくなるように設定されている。
縦巾木前部品(5f)における接合片(53f)の後方突出長さ(突出寸法)は、縦巾木後部品(5b)における接合片(53b)の前方突出長さよりも長く形成されている。
さらに縦巾木前部品(5f)における接合片(53f)の後方突出長さ(突出寸法)は、蹴込板(3)の厚さ寸法よりも大きく形成されている。
以上の構成の縦巾木(5)は、その縦巾木後部品(5b)の接合片(53b)上に、縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)を接合配置して、両部品(5f)(5b)の下端を一致させた状態においては図6に示すように、縦巾木前部品(5f)の上端部後縁と縦巾木後部品(5b)の上端縁とによって、段鼻収容凹部(51)が形成される。
さらにこの状態において、縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)を縦巾木後部品(5b)の接合片(53b)上に沿って相対的に前後方向にスライドさせて、両部品(5f)(5b)間の接合量を変化させることによって、前側縦巾木全体としての巾寸法(前後方向寸法)を変更できるとともに、段鼻収容凹部(51)の前後方向寸法を変更できるようになっている。
なお段鼻収容凹部(51)の上下寸法、つまり縦巾木前部品(5f)の高さ寸法(Lf)と縦巾木後部品(5b)の高さ寸法(Lb)との差は、段板(2)の厚さ寸法に対応している。
一方、本実施形態において、階段の段板(2)および蹴込板(3)の他方側端面は既述したように、側方に開放されており、その開放側端面には、化粧板(40)(50)が設けられる。
段板(2)の側端面に固定される化粧板(40)は、上記横巾木(4)と同一の構成を有するものであり、横巾木(4)によって兼用されるようになっている。
蹴込板(3)の側端面に固定される化粧板(50)は、上記縦巾木前部品(5f)と同一の構成を有するものであり、縦巾木前部品(5f)によって兼用されるようになっている。この場合、化粧板(50)を兼用する縦巾木前部品(5f)における接合片(53f)の裏面側が、蹴込板(3)の側端面に接合されるようにして組み付けられる。
以上の構成の巾木(4)(5)を、階段下側から入隅部に沿って組み付ける場合には、図1〜5に示すように、縦巾木(5)における縦巾木後部品(5b)をフロア(F)と1段目の段板(2)との間に組み付ける。すなわち縦巾木後部品(5b)における裏面(52b)を壁部(10)の表面に接合させつつ、縦巾木後部品(5b)における後端縁を1段目の蹴込板(3)の表面に当接させ、下端縁をフロア(F)の表面に当接させ、上端縁を1段目の段板(2)の見返し部(27)に当接させて、その状態で、縦巾木後部品(5b)を壁部(10)に固定する。
縦巾木後部品(5b)の壁部(10)への固定方法は、特に限定されるものではないが、例えば、釘、ねじ等の固着具を単独で用いる方法や、固着具と接着剤とを併用する糊釘併用方法等を好適に採用することができる。
次に、縦巾木前部品(5f)を取り付ける。すなわち縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)を、縦巾木後部品(5b)の接合片(53b)に接合させるとともに、縦巾木前部品(5b)の裏面(52f)を壁部(10)の表面に接合させて、縦巾木前部品(5f)の下端縁をフロア(F)の表面に当接させる。この状態から、縦巾木前部品(5f)を縦巾木後部品(5b)に対し後方へスライドさせていき、縦巾木前部品(5f)の上端部後縁を1段目の段板(2)の先端面に当接させ、その状態で、縦巾木前部品(5f)を、上記と同様な固定方法を用いて、縦巾木後部品(5b)を介して壁部(10)に固定する。
この固定状態において、縦巾木前部品(5f)の上端縁は、1段目の段板(2)における上面の延長線上に沿って配置される。
次に、1段目の段板(2)の上面に横巾木(4)を取り付ける。すなわち横巾木(4)の裏面(42)を壁部(10)の表面に接合させつつ、横巾木(4)における下端縁を下側の縦巾木前部品(5f)の上端縁および段板(2)の上面に沿わせて、後端縁を2段目の蹴込板(3)の表面に当接させ、その状態で、横巾木(4)を壁部(10)に、上記と同様な固定方法を用いて固定する。
以下、同様にして、縦巾木(5)および横巾木(4)を順次組み付けていく。すなわち縦巾木(5)における縦巾木後部品(5b)の裏面(52b)を壁部(10)に接合させつつ、その縦巾木後部品(5b)における後端縁を蹴込板(3)の表面に当接させ、下端縁を下側の横巾木(4)の上端縁に当接させ、上端縁を上側の段板(2)の見返し部(27)に当接させて、その状態で、縦巾木後部品(5b)を壁部(10)に固定する。
さらに縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)を、縦巾木後部品(5b)の接合片(53b)に接合させるとともに、縦巾木前部品(5f)の裏面(52f)を壁部(10)の表面に接合させつつ、縦巾木前部品(5f)の下端縁を下側の横巾木(4)の上端縁に当接させる。さらにこの状態から、縦巾木前部品(5f)を後方へスライドさせて、縦巾木前部品(5f)の上端部後縁を段板(2)の先端に当接させて、その状態で、縦巾木前部品(5f)を壁部(10)に固定する。
こうして階段入隅部に沿って全域に、縦巾木(5)および横巾木(4)を組み付けることによって、巾木の取付作業が完了する。
なお言うまでもなく本発明において、巾木組付時の組付手順は、上記の手順に限定されることはなく、どのような手順で行っても良い。
以上のように、本実施形態の階段用幅木によれば、段鼻部(26)の突出寸法(見返し寸法L2)にかかわらず、階段入隅部に沿って隙間なく適合させた状態に取り付けることができる。すなわち本実施形態においては、縦巾木(5)を、前後2つの部品(5f)(5b)により構成し、前部品(5f)を後部品(5b)に対し前後方向にスライド可能に構成しているため、見返し寸法(L2)に合わせて前部品(5f)をスライドさせることにより、前後両部品(5f)(5b)を縦入隅部に沿って正確に適合させることができる。このため現場においては、段鼻適合用に面倒な裁断、採寸加工等を行う必要がなく、巾木(4)(5)の長さ調整程度等の簡単な裁断加工を行うだけで確実に組み付けることができ、巾木組付作業を効率良くスムーズに行うことができる。
さらに縦巾木前部品(5f)をスライド調整することによって、前部品(5f)および後部品(5b)を縦入隅部に沿って精度良く適合させることができるため、良好な美観を得ることができる。
また本実施形態においては、縦巾木前部品(5f)の裏面側後部を切り欠くようにして、後方突出状の接合片(53f)を形成するとともに、縦巾木後部品(5b)の表面側前部を切り欠くようにして、前方突出状の接合片(53b)を形成して、両接合片(53f)(53b)を相欠き接合状態に接合するものであるため、両接合片(53f)(53b)を安定状態に接合できるとともに、両接合片間でのスライドを無理なく行うことができる。このため、縦巾木後部品(5b)に対する縦巾木前部品(5f)のスライド操作や、両部品(5f)(5b)の固定作業を簡単かつスムーズに行うことができ、巾木組付作業を、より一層効率良く行うことができる。
さらに本実施形態において、縦巾木(5)は、前部品(5f)を後部品(5b)に対しスライドさせることにより、見返し寸法に応じた巾寸法に調整できるため、見返し寸法にかかわらず、あらゆるタイプの階段に適用することができ、汎用性を向上させることができる。
また本実施形態においては、段板(2)の開放側端面に設けられる化粧板(40)を、横巾木(4)と同一の構成に形成しているため、横巾木(4)を化粧板(40)として使用することができ、部品点数の削減を図ることができ、コストを削減することができる。同様に、蹴込板(3)の開放側端面に設けられる化粧板(50)を、縦巾木前部品(5f)と同一の構成に形成しているため、この点においても、部品点数を削減できて、コストを削減することができる。
ここで本実施形態において、巾木(4)(5)に関して細部の好適な構成について具体的に説明する。まず縦巾木(5)の前部品(5f)は、デザイン性を考慮して、厚み寸法(Tf)を4〜19mm、前後方向寸法(巾寸法Wf)を20〜30mmに設定するのが良い。
さらに縦巾木前部品(5f)は通常、現場でカットして長さ寸法を調整するものであるため、組付時の寸法よりも少し長く、具体的に高さ寸法(長さ寸法Lf)は、180〜250mmに設定するのが良い。
また縦巾木前部品(5f)における接合片(53f)の厚み寸法(T3f)は、割れの発生を防止するために2〜10mmに設定するのが良い。すなわち、この厚み寸法(T3f)が薄過ぎる場合には、接合片(53f)に割れが生じるおそれがあり、厚み寸法(T3f)が厚過ぎる場合には、縦巾木後部品(5b)の接合片(53b)の厚み寸法(T3b)が相対的に薄くなってしまい、その接合片(53b)に割れが生じるおそれがあり、好ましくない。
縦巾木後部品(5b)は、デザイン性を考慮して、厚み寸法(Tb)を4〜19mm、前後方向寸法(巾寸法Wb)を30〜40mmに設定するのが良い。
さらに縦巾木後部品(5b)は上記縦巾木前部品(5f)と同様、現場でカットして長さ寸法を調整するものであるため、組付時の寸法よりも少し長く、具体的に高さ寸法(長さ寸法Lb)は、150〜220mmに設定するのが良い。
また縦巾木後部品(5b)における接合片(53b)の厚み寸法(T3b)は、上記したように、割れの発生を防止するために2〜10mmに設定するのが良い。
前後部品(5f)(5b)を組み付けた状態において、縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)の先端(後端)位置から縦巾木後部品(5b)の後端位置までの距離を、見返し寸法(L2)に対応する見返し対応巾(Wx)としたとき、その見返し対応巾(Wx)が10〜30mmの範囲で調整できるよう構成するのが好ましい。すなわち通常の階段においては、設置条件等を考慮して、見返し寸法(L2)は10〜30mmの範囲で設定されるため、見返し対応巾(Wx)もこの範囲に対応させることにより、どのような階段であっても、巾木を正確に組み付けることができる。
横巾木(4)は、デザイン性を考慮して、厚み寸法を5〜20mm、換言すれば縦巾木両部品(5f)(5b)の厚み寸法(Tf)(Tb)よりも1〜3mm厚く設定するのが良く、高さ寸法(巾寸法)を20〜40mmに設定するのが良い。
横巾木(4)は上記縦巾木と同様、現場でカットして長さ寸法を調整するものであるため、組付時の寸法よりも少し長く、具体的に長さ寸法は250〜300mmに設定するのが良い。
また本実施形態において、巾木(4)(5)の素材は特に限定されるものではなく例えば、巾木(4)(5)を、合板、MDF、無垢材、集成材等の木質材によって構成したり、樹脂製品や金属製品によって構成しても良い。巾木(4)(5)を、木質材の表面に、樹脂シートや突板シート等のシート材をラッピングした複合材によって構成しても良い。
なお上記実施形態においては、段板(2)および蹴込板(3)の一方側が壁部(10)に接合されるとともに、他方側が開放された階段を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明の縦巾木は、段板および蹴込板の両側に壁部が配置される階段にも適用することができる。
一方、本実施形態の縦巾木(5)は、その後部品(5b)の裏面(52b)と後端面との間に、コーナ欠如部(55b)を形成しているため例えば、以下に詳述するように、廻り階段にも支障なく適用することができる。
例えば図12,13に示すように5段廻しの折返し廻り階段は、5枚の段板(21)〜(25)および5枚の蹴込板(31)〜(35)を有しており、これらの階段構成部材が中心柱(14)と外廻り壁(10)との間に設けられている。
また外廻り壁(10)の壁面は、外廻り一側面(11)、外廻り後壁面(12)および外廻り他壁面(13)によって構成されている。
各段板(21)〜(25)は、中心柱(14)の中心位置を基準にして、180°の範囲内で所定角度(36°)ずつ周方向に角度をずらせながら、上下方向に所定の間隔おきに配置されている。そしてその状態で、各段板(21)〜(25)の両端部がビス、外廻り壁(10)および中心柱(10)に、釘などの固着具によって固定されている。
また蹴込板(31)〜(35)は、隣り合う段板間における下側段板の上面後端部と上側段板の下面前端部との間に垂直配置に取り付けられる。この場合、第1および第2蹴込板(31)(32)の外側端は、外廻り一壁面(11)に支持され、第3および第4蹴込板(33)(34)の外側端は、外廻り後壁面(12)に支持され、さらに第5蹴込板(35)の、外側端は、外廻り他壁面(13)に支持される。
またこの組付状態において、第1蹴込板(31)表面の外廻り一壁面(11)に対する水平角度(θ1)は90°に設定され、第2蹴込板(32)表面の外廻り一壁面(11)に対する水平角度(θ2)は54°に設定される。第3蹴込板(33)表面の外廻り後壁面(12)に対する水平角度(θ3)は108°に設定され、第4蹴込板(34)表面の外廻り後壁面(12)に対する水平角度(θ4)は72°に設定され、さらに第5蹴込板(35)表面の外廻り他壁面(13)に対する水平角度(θ5)に設定される。
そしてこの変形例においては、上記実施形態の巾木(4)(5)と実質的に同じ構成を有する巾木(4)(5)が、階段表面と外周壁面(11)〜(13)との間の入隅部に設けられている。
この場合、横巾木(4)は、上記実施形態と同様に、段板(21)〜(25)の上面に沿って外周壁面(11)〜(13)に固定される。
一方図12および図14に示すように、第1蹴込板(31)と外廻り一壁面(11)との縦入隅部の水平角度(θ1)は90°と直角であるため、図14に示すようにこの縦入隅部には、上記実施形態と同様にして縦巾木(5)の両部品(5f)(5b)が組み付けられる。
また図12および図15に示すように、第2蹴込板(32)と外廻り一側面(11)との縦入隅部の水平角度(θ2)は54°と鋭角になっているが、この鋭角の縦入隅部においては、縦巾木後部品(5b)の表面(51b)および後端面間のコーナ部が第2蹴込板(32)の表面に当接する。従って縦巾木後部品(5b)と第2蹴込板(32)の表面との間に隙間が形成されず、良好な美観を得ることができる。
なお第2段板(32)の先端面に対しては、縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)における先端縁の外側コーナ部が当接することとなる。
また図12および図16に示すように、第3蹴込板(33)と外廻り後壁面(12)との縦入隅部の水平角度(θ3)は108°と鈍角になっているが、この鈍角の縦入隅部においては、縦巾木後部品(5b)のコーナ欠如部(55b)の後端が第3蹴込板(33)の表面に当接する。
ここで、縦巾木後部品(5b)にコーナ欠如部(55b)が形成されない場合には、縦巾木後部品(5b)の裏面(52b)および後端面間のコーナ部が第3蹴込板(32)の表面に当接することとなるが、その場合には、縦巾木後部品(5b)の表面(51b)および後端面間のコーナ部と、第3蹴込板(32)の表面との間の隙間が大きくなり、美観を損なうおそれがある。
これに対し、縦巾木後部品(5b)に後端内側にコーナ欠如部(55b)を形成しておくと、その欠如部(55b)に第3蹴込板(32)の表面が配置されるようになり、縦巾木後部品(5b)の表面(51b)および後端面間のコーナ部と、第3蹴込板(32)の表面との間の隙間を小さくでき、良好な美観を得ることができる。
なお第3段板(33)の先端面に対しては、縦巾木前部品(5f)の接合片(53f)における先端縁の内側コーナ部が当接することとなる。
図12および図17に示すように第4蹴込板(34)と外廻り後壁面(12)との縦入隅部の水平角度(θ4)は72°と鋭角であり、上記第2蹴込板(32)の構成と同様に、縦巾木後部品(5b)における表面(51b)および後端面間のコーナ部が第4蹴込板(34)の表面に当接する。
また図12および図18に示すように第5蹴込板(35)と外廻り他壁面(13)との縦入隅部の水平角度(θ5)は126°と鈍角であり、上記第3蹴込板(33)の構成と同様に、縦巾木後部品(5b)におけるコーナ欠如部(55b)の後端が第5蹴込板(35)の表面に当接する。
このように本実施形態の巾木(4)(5)は、廻り階段に適用した場合であっても、入隅部に不用意な隙間が形成されることなく、良好な美観を得ることができる。
なお上記変形例においては、本実施形態の巾木(4)(5)を、5段廻しの廻り階段に適用した場合について説明したが、それだけに限られず、本発明の巾木は、2段廻し、3段廻し、4段廻しの廻り階段、さらには6段以上で段板が配置される廻り階段にも上記と同様に適用することができる。
また本発明において、縦巾木(5)の形状等は、上記実施形態のものに限定されることはない。
例えば図19に示すように、縦巾木前部品(5f)の後端に、接合片として雌ざね部(56f)を形成するとともに、縦巾木後部品(5b)の前端に、接合片として雄ざね部(56b)を形成し、両さね部を本ざね接合状態に接合するようにしても良い。この場合言うまでもなく、雄ざね部を縦巾木前部品(5f)側に形成し、雄ざね部を縦巾木後部品(5b)に形成するようにしても良い。なお図19においては、同図に向かって上側が裏面(壁部)側、下側が表面側となる(以下の図20,21においても同じ)。
さらに本発明においては、縦巾木前部品(5f)と縦巾木後部品(5b)とを必ずしも直接接合する必要はなく、接合部材等を介して接合するようにしても良い。
例えば図20に示すように、縦巾木前部品(5f)の後端および縦巾木後部品(5b)の前端に、接合片(接合部)として凹溝部(57f)(57b)を形成し、両凹溝部(57f)(57b)に嵌め込んだ接合部材(6)を介して、縦巾木前部品(5f)および後部品(5b)を雇いざね接合状態に接合するようにしても良い。この場合には、縦巾木前部品(5f)および後部品(5b)を同一の形状(構成)にすることができ、部品点数(部品種類数)を削減することができる。
さらに図21に示すように、縦巾木前部品(5f)の裏面側後部を切り欠くようにして接合片(53f)を形成するとともに、縦巾木後部品(5b)の裏面側前部を切り欠くようにして接合片(53b)を形成し、両接合片(53f)(53b)を結合部材(6)を介して接合するようにしても良い。
また上記実施形態においては、縦巾木前部品(5f)および後部品(5b)をそれぞれ1つの部材によって構成しているが、それだけに限られず、本発明においては、縦巾木前部品(5f)および後部品(5b)をそれぞれ2つ以上の部材によって構成するようにしても良い。
この発明の階段用縦巾木は、例えば一般家屋の木質製屋内階段などに採用可能である。
この発明の実施形態である階段を示す斜視図である。 実施形態の階段における一側部をその一部を分解した状態で示す斜視図である。 実施形態の階段における側面断面図である。 実施形態の階段における平面断面図である。 実施形態の階段における縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木を示す側面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木を示す平面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木後部品を示す側面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木後部品を示す平面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木前部品を示す側面図である。 実施形態の階段に適用された縦巾木前部品を示す平面図である。 この発明の変形例である廻り階段を示す平面図である。 変形例の廻り階段の外側部分を示す斜視図である。 変形例の廻り階段における第1蹴込板外側端位置の縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 変形例の廻り階段における第2蹴込板外側端位置の縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 変形例の廻り階段における第3蹴込板外側端位置の縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 変形例の廻り階段における第4蹴込板外側端位置の縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 変形例の廻り階段における第5蹴込板外側端位置の縦巾木周辺を拡大して示す平面断面図である。 この発明に関連した縦巾木の第1変形例を分解して示す平面図である。 この発明に関連した縦巾木の第2変形例を分解して示す平面図である。 この発明に関連した縦巾木の第3変形例を分解して示す平面図である。
符号の説明
2,21〜25…段板
27…見返し部
3,31〜35…蹴込板
4…横幅木
5…縦巾木
5b…縦巾木後部品
53b…接合片
5f…縦巾木前部品
53f…接合片
55b…欠如部
10…壁部

Claims (6)

  1. 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段における壁部と段板および蹴込板との間の入隅部のうち、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に設けられる階段用縦巾木であって、
    上縁が見返し部に対応して配置された状態で、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、
    上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、
    前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成され
    前記縦巾木後部品における外側面と後端面との間に、その間のコーナ部が欠如されるようにして、コーナ欠如部が設けられたことを特徴とする階段用縦巾木。
  2. 前記縦巾木前部品に、後方に突出するように接合片が設けられるとともに、前記縦巾木後部品に、前方に突出するように接合片が設けられ、
    前記縦巾木後部品の接合片および前記縦巾木前部品の接合片が重ね合わされた状態に接合されるよう構成された請求項1に記載の階段用縦巾木。
  3. 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段における壁部と段板および蹴込板との間の入隅部に設けられる階段用巾木であって、
    前記入隅部のうち、段板の上面に沿う横入隅部に設けられる横巾木と、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に設けられる縦巾木と、備え、
    前記縦巾木は、上縁が見返し部に対応して配置された状態で、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成され、前記縦巾木後部品における外側面と後端面との間に、その間のコーナ部が欠如されるようにして、コーナ欠如部が設けられたことを特徴とする階段用巾木。
  4. 前記横巾木の巾寸法が、段板の厚み寸法に対し同等以上の寸法に設定される請求項に記載の階段用巾木。
  5. 前記縦巾木前部品に、前記縦巾木後部品に接合する接合片が後方に突出するように設けられ、
    前記縦巾木前部品の接合片の突出寸法が、蹴込板の厚み寸法に対し同等以上の寸法に設定される請求項3または4に記載の階段用巾木。
  6. 壁部に接した状態で段板および蹴込板が設けられるとともに、段板の下面側における蹴込板の前側に見返し部が設けられた階段であって、
    壁部と段板および蹴込板との間の入隅部のうち、段板の上面に沿う横入隅部に横巾木が設けられるとともに、段板の先端面から蹴込板の前面にかけての縦入隅部に縦巾木が設けられ、
    前記縦巾木は、蹴込板の前面に沿って垂直に配置される縦巾木後部品と、前記縦巾木後部品の前側に垂直に配置され、かつ前記縦巾木後部品に対し独立する縦巾木前部品と、を備え、前記縦巾木前部品の後部が前記縦巾木後部品の前部に接合配置された状態において、前記縦巾木前部品が前記縦巾木後部品に対し前後方向にスライド自在に構成され、前記縦巾木後部品における外側面と後端面との間に、その間のコーナ部が欠如されるようにして、コーナ欠如部が設けられ、
    前記縦巾木後部品の上縁が見返し部に対応して配置されるとともに、前記縦巾木前部品の上端部後縁が段板の先端面に対応して配置された状態で、縦巾木前部品および後部品が壁部に固定されたことを特徴とする階段。
JP2007138989A 2007-05-25 2007-05-25 階段用縦巾木、階段用巾木および階段 Expired - Fee Related JP5086694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138989A JP5086694B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 階段用縦巾木、階段用巾木および階段

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138989A JP5086694B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 階段用縦巾木、階段用巾木および階段

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008291538A JP2008291538A (ja) 2008-12-04
JP5086694B2 true JP5086694B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40166552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007138989A Expired - Fee Related JP5086694B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 階段用縦巾木、階段用巾木および階段

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5086694B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5455448B2 (ja) * 2009-06-03 2014-03-26 住友林業株式会社 階段の巾木構造
JP5679156B2 (ja) * 2010-04-26 2015-03-04 積水ハウス株式会社 階段幅木及びこれを用いた階段構造
KR101500235B1 (ko) 2013-12-20 2015-03-06 현대자동차주식회사 차량용 사이드스텝 장치
JP6114714B2 (ja) * 2014-04-17 2017-04-12 株式会社飯田産業 巾木及び階段構造
JP6623016B2 (ja) * 2015-09-29 2019-12-18 永大産業株式会社 階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法
JP6708423B2 (ja) * 2016-02-02 2020-06-10 朝日ウッドテック株式会社 階段用巾木および階段

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3138853B2 (ja) * 1996-02-15 2001-02-26 永大産業株式会社 幅木の取付構造及び階段装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008291538A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5086694B2 (ja) 階段用縦巾木、階段用巾木および階段
KR101211818B1 (ko) 마루 패널, 마루 시스템 및 마루 시스템 시공 방법
US8875464B2 (en) Building panels of solid wood
JP3515075B2 (ja) 固定システムおよびフロアリングボード
CN101454518B (zh) 地板轮廓
US8261506B2 (en) Method of manufacturing a floor panel
CN110088413A (zh) 用于墙体板材和天花板板材的三维图案的板材、安装夹具和墙体覆盖物或天花板覆盖物
EP2864561B1 (en) Building panels of solid wood
JP5877340B2 (ja) 見切具
JP5964025B2 (ja) 階段用巾木の取付構造
JP4938264B2 (ja) 廻り階段
KR200464410Y1 (ko) 조립식 내장패널
JP5455448B2 (ja) 階段の巾木構造
JP4084106B2 (ja) 階段用幅木
JP2013117120A (ja) 階段用巾木
JP2013130020A (ja) 階段用巾木
JP4914602B2 (ja) 実接合する板材および床構造
JP6703330B2 (ja) 化粧板およびその製造方法
JP3870181B2 (ja) 建具
JP2016070014A (ja) パネル体、パネル体の製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、および、扉構造体
JP5965930B2 (ja) 段板取付け構造
JP2019190106A (ja) 階段およびその施工方法
JP6417147B2 (ja) 階段およびその組付構造
JP2012007358A (ja) 階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造
JP2017137648A (ja) 階段用巾木および階段

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5086694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees