JP2016070014A - パネル体、パネル体の製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、および、扉構造体 - Google Patents

パネル体、パネル体の製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、および、扉構造体 Download PDF

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和也 横田
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Abstract

【課題】製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体およびその製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、同パネル体により形成された扉体を用いた扉構造体を提供する。【解決手段】パネル体Pは、木質の角材を枠状に組んで形成されたパネル芯材1と、パネル芯材1に外嵌めして固定された第1の外装材2および第2の外装材3と、サネ片4を備えている。第1の外装材2および第2の外装材3は各々同一の構造である。第1の外装材2は、芯材正面部103と略同じ大きさの薄板状の外装材正面部21と、外装材正面部21の各側縁部に長さ方向に亘って対向して設けられた側壁部22を有する。木目調の化粧シート5が第1の外装材2の外表面に貼設され、その長手方向側面の端部が、第1の接合面221の横幅の略半分の位置にまで巻き込んだような形で貼り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、パネル体、パネル体の製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、および、扉構造体に関する。更に詳しくは、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に木口(パネルの厚み方向の端面。以下「端面」と称する)周辺の見た目が良いものに関する。
従来から、建具や間仕切り、家具の壁面等として、MDF(Medium Density Fiberboard)、パーティクルボード、フラッシュ構造のパネル(以下「フラッシュパネル」と称する)等の各種合板が利用されている。その中でも、動きのある開き戸または引き戸は重量が軽い方が使いやすいため、内部に中空部を有する軽量なフラッシュパネルが採用される場合が多く見られる。
フラッシュパネルは、例えば、下記の非特許文献1に開示されているように、木枠で作成された芯材(コアともいう)の表裏面のいずれか一方または両方にツキ板を貼り付けた合板である表面材等が貼り付けられた構造である。
また、下記の非特許文献1には記載は無いが、下記の非特許文献2および非特許文献3に記載されるように、フラッシュパネルは、その端面に木口テープを貼り付けて表面処理がなされる場合がある。このような処理は、見る者に高級感を感じさせるため、例えば扉体等のような端面が人目に付くような部材に対して行われることが多い。
このような非特許文献1〜3に開示された従来のフラッシュパネルの構造についてまとめたものを図9に示している。図9に示す従来のフラッシュパネル9は、芯材91の表裏面911にツキ板92を各々貼り付け、芯材91の高さ方向の側面912に木口テープ93を各々貼り付けることで、化粧した状態に製造されている。
アレックス株式会社 木の情報プラザ/木の話(12)インターネット<URL:http://www.alexgroup.com/tree/story/1_012_5.htm> 建材・化粧板shopノア 棚板専用木口テープインターネット<URL:http://item.rakuten.co.jp/shop-noah/10000293/> DIY+(プラス) DIYマメ知識 木口テープの使い方インターネット<URL:http://www.diy-plus.net/knowledge/k015.htm>
従来のフラッシュパネル9を製造する際には、通常、合板にツキ板を貼ったツキ板合板92および木口テープ93を、芯材91の表裏面911または側面912のサイズよりも大きくカットして貼り付け、その後、芯材91からはみ出た余剰部分をトリミングして形を整える方法をとることが多く、この場合、材料のロスが発生する。
また、従来のフラッシュパネル9を製造する際には、ツキ板合板92を表裏面911に貼り付ける工程、余剰部分をトリミングする工程、木口テープ93を各側面912に貼り付ける工程、余剰部分をトリミングする工程の少なくとも4つの工程があり、作業工程が多い。
また、従来のフラッシュパネル9は、表裏面911と側面912とが直角に交わって尖った形状であり、かつ、ツキ板合板92と木口テープ93が別々の部材であるため、ツキ板合板92と木口テープ93の隣接部分において、木口テープ93が側縁部の箇所から剥がれやすく、剥がれた部分の見た目が悪いばかりか、指先等が引っ掛かると怪我の原因ともなりうる。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体およびその製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、同パネル体により形成された扉体を用いた扉構造体を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明のパネル体は、表裏が広面であるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、同パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、同パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを備える。
ここで、パネル体は、上記構成を備えることにより、従来と比較して製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いものとなる。なお、本明細書中で「端面」とはパネル体の厚み部分である面(換言すると、側壁部の外表面)を意味している。また、本明細書及び本請求の範囲において「広面」とは、各外表面のうち最も広い領域を意味し、例えば、板体または枠体であるパネル芯材のいわゆる正面側(表面側とも換言できる)または背面側(裏面側とも換言できる)の領域が該当する。
また、パネル芯材は、パネル体のコアとなるものであって、特にその態様を限定するものではなく、例えば、内側に空間を有する枠体であってもよいし、同空間内に補強用のハニカムコア、あるいは吸音材や不燃材等の機能性を有する素材を充填したものであってもよいし、MDF等の中実の平板等であってもよい。また、パネル芯材は、木質系素材のみならず、合成樹脂素材や、軽量アルミ合金、または、これらの組み合わせ等であってもよい。
更に、第1の外装材および第2の外装材は、パネル芯材の外側から嵌めるようにして固定するものであって、第1の接合面と第2の接合面が当接するようにしてパネル芯材および各外装材を組み合わせることによって、パネル体が構成される。加えて、第1の外装材および第2の外装材は、正面部の外表面および各側壁部の外表面が化粧シートで一体に覆われることで、パネル体の外表面が装飾される。なお、「外表面」とは、組み上がったパネル体の外側に露出する面であって、正面側および側面の両方を含み、パネル芯材に相対する側の面(接合面を含む)を除く意味で使用している。
更にまた、第1の外装材および第2の外装材の外表面を覆う化粧シートが、第1の側壁部と第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が第1の接合面から外側に出ないところに位置させてあるため、従来のパネルに生じていた角部等の継ぎ目や化粧シートの縁部(以下、「継ぎ目等」と称する)が外表面に現れることがなくなって、端面周辺の見た目が良くなる共に、継ぎ目等がきっかけとなる端面部分における化粧シートの剥離が起きにくい。
また、従来、正面部と側壁部とに分かれていた化粧シートを貼る工程を、1枚の化粧シートを用いて1つの工程にまとめることができるため、工程が減って作業効率の向上が期待でき、また、化粧シートをトリミングすることにより生じる材料のロスを最小限に抑えることができる。加えて、作業効率向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
上記の目的を達成するために本発明のパネル体は、表裏が広面となるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の厚み方向の半分を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の厚み方向の半分を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを備える。
ここで、パネル体は、上記構成を備えることにより、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いものとなる。
また、第1の外装材および第2の外装材は、パネル芯材の外側から嵌めるようにして固定するものであって、第1の接合面と第2の接合面が当接するようにしてパネル芯材および各外装材を組み合わせることによって、パネル体が構成される。加えて、第1の外装材および第2の外装材は、正面部の外表面および各側壁部の外表面が化粧シートで一体に覆われることで、パネル体の外表面が装飾される。
更に、第1の外装材および第2の外装材は、パネル芯材の側面の厚み方向の半分を覆うものであるため、各々が組み合わされた際に、パネル芯材の側面の厚み方向の全体を覆うこととなる。
更にまた、第1の外装材および第2の外装材の外表面を覆う化粧シートが、第1の側壁部と第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が第1の接合面から外側に出ないところに位置させてあるため、従来のパネルに生じていた角部等の継ぎ目等が外表面に現れることがなくなって、端面周辺の見た目が良くなる共に、継ぎ目等がきっかけとなる端面部分における化粧シートの剥離が起きにくい。
また、従来、正面部と側壁部とに分かれていた化粧シートを貼る工程を、1枚の化粧シートを用いて1つの工程にまとめることができるため、工程が減って作業効率の向上が期待でき、また、化粧シートをトリミングすることにより生じる材料のロスを最小限に抑えることができる。加えて、第1の外装材および第2の外装材は同一形状であるため、製造ラインを一本化でき、在庫も最小限で済む。このような理由から、作業効率および管理効率の向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
前記第1の接合面および前記第2の接合面に、同第1の接合面と同第2の接合面とが当接した際に嵌合する嵌合要素を備える場合は、嵌合要素が嵌合することによって、第1の接合面と第2の接合面とを当接させた後の第1の外装材と第2の外装材が、相互にずれたり、外れたりしにくくなる。
前記パネル芯材、前記第1の外装材および前記第2の外装材の、いずれか一つ、または、複数が、木質系材料により形成されたものである場合は、外装材については見る者に温かみや高級感を感じさせ、また、パネル芯材については間伐材等を使用することで、資源の有効活用に繋がる。また、木質系材料であれば、再生利用することもできる。
前記側壁部が、ドア用金具あるいは該ドア用金具の固定具を取り付け可能な肉厚を有する場合は、このような肉厚を有することにより、側壁部の側面方向からラッチボルトやデッドボルト、ラッチ受け、蝶番、フランス落し等のドア用金具を取り付けることができ、また、これらドア用金具の固定具であるネジやボルトが脱落しにくくなる。
上記の目的を達成するために本発明のパネル体は、パネル芯材と、該パネル芯材の表裏面および側面を覆って同パネル芯材の表裏面側に各々外嵌めして互いに接合して固定されると共に、外表面全体に化粧シートが連続して貼設され、該化粧シートの縁部は、接合される面から外側に出ないところに位置させてある、少なくとも一対の外装材とを備える。
ここで、パネル体は上記構成を備えることにより、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いものとなる。
また、パネル芯材はパネル体のコアとなるものであって、先に述べたとおり、その態様は特に限定されるものではなく、外装材はパネル芯材に外嵌めするものであって、パネル芯材および外装材を組み合わせることによって、パネル体が構成される。
更に、外表面全体に化粧シートが連続して貼設され、該化粧シートの縁部は、接合される面から外側に出ないところに位置させてあるため、従来のパネルに生じていた角部等の継ぎ目や化粧シートの縁部が外表面に現れることがなくなって、端面の見た目が良いと共に、継ぎ目等がきっかけとなる端面部分における化粧シートの剥離が起きにくい。
また、先の述べた通り、従来のパネル製造方法と比較して工程が減るため、作業効率の向上が期待でき、また、化粧シートをトリミングすることにより生じる材料のロスを最小限に抑えることができる。加えて、作業効率向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
上記の目的を達成するために本発明のパネル体の製造方法は、パネル芯材の広面を覆う正面部と、該正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が接合面を構成する側壁部とを有する基材を作成し、該基材の同側壁部と同正面部の外表面全体を化粧シートで連続するように覆って貼設すると共に、該化粧シートの縁部を同第1の接合面から外側に出ないところに位置させて外装材を形成する工程と、前記パネル芯材を前記外装材が覆うように外嵌めして固定する工程とを備える。
ここで、パネル体の製造方法が上記の工程を備えることにより、パネル体の正面部の外表面および各同側壁部の外表面が化粧シートで一体に覆われるので、従来のパネルの外表面で現れていた継ぎ目等を無くすことができ、端面の見た目が良いと共に、継ぎ目等がきっかけとなる端面部分における化粧シートの剥離が起きにくい。
また、従来、正面部と側壁部とに分かれていた化粧シートを貼る工程を、1枚の化粧シートを用いて1つの工程にまとめることができるため、工程が減って作業効率の向上が期待でき、また、化粧シートをトリミングすることにより生じる材料のロスを最小限に抑えることができる。加えて、作業効率向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
上記の目的を達成するために本発明のパネル体に用いる外装材の製造方法は、パネル芯材の一の広面を覆う正面部と、該正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が接合面を構成する側壁部とを有する基材を作成し、該基材の同側壁部と同正面部の外表面全体を化粧シートで連続するように覆って貼設すると共に、該化粧シートの縁部を同第1の接合面から外側に出ないところに位置させる工程を備える。
ここで、パネル体に用いる外装材の製造方法が上記の工程を備えることにより、外装材の正面部の外表面および各同側壁部の外表面が化粧シートで一体に覆われるので、同外装材を用いたパネル体において、従来のパネルの外表面で現れていた継ぎ目等を無くすことができ、端面の見た目が良いと共に、継ぎ目等がきっかけとなる端面部分における化粧シートの剥離が起きにくい。
また、従来の化粧シートを貼る工程を、1枚の化粧シートを用いて1つの工程にまとめることができるため、工程が減って作業効率の向上が期待でき、また、化粧シートをトリミングすることにより生じる材料のロスを最小限に抑えることができる。加えて、作業効率向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
上記の目的を達成するために本発明の扉構造体は、表裏が広面であるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを有するパネル体により形成された扉体と、該扉体が取り付けられる取付枠と、該取付枠と前記扉体を接続し、同扉体が同取付枠内で回動できるようにする蝶番とを備える。
ここで、扉構造体は、先に述べた構造の扉体と、扉部材の取付枠と、蝶番とを備えることにより、扉体の製造コストも低減されると共に、見映えもする開き戸の扉構造体を提供できる。
また、扉構造体に係る扉体は、扉体の材料であるパネル体が製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いものであるため、扉体自体も高さ方向の端面(扉体の表裏の幅方向の両端にある長尺な面とも換言できる)は見た目が良い。
更に、取付枠は、扉構造体の周部を囲む部材として使用され、また、蝶番は、取付枠と扉体に取着され、同扉体を取付枠内で回動できるようにする。
上記の目的を達成するために本発明の扉構造体は、表裏が広面であるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを有するパネル体により形成された扉体と、該扉体が取り付けられる取付枠と、該取付枠と前記扉体の間に配置され、同扉体を同取付枠の幅方向へスライドさせるガイド手段とを備える。
ここで、扉構造体は、先に述べた構造の扉体と、扉部材の取付枠と、ガイド手段とを備えることにより、扉体の製造コストも低減されると共に、見映えもする開き戸の扉構造体を提供できる。
また、扉構造体に係る扉体は、扉体の材料であるパネル体が製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いものであるため、扉体自体も高さ方向の端面は見た目が良い。
更にまた、取付枠は、扉構造体の周部を囲む部材として使用され、また、ガイド手段は、扉体を取付枠の幅方向へスライドできるようにする。
本発明によれば、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体を提供できる。
また、本発明によれば、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体の製造方法を提供できる。
更に、本発明によれば、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体に用いる外装材の製造方法を提供できる。
更にまた、本発明によれば、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制でき、特に端面周辺の見た目が良いパネル体により形成された扉体を用いた扉構造体を提供できる。
本発明に係るパネル体の一実施の形態を示す斜視説明図である。 図1に示すパネル体の分解斜視図である。 図1に示すパネル体の中間部を一部省略したA−A拡大断面図である。 本発明に係る開き戸型の扉構造体を示す正面視説明図である。 本発明に係る引き戸型の扉構造体を示す斜視説明図である。 本発明に係るパネル体の変形例1の中間部を一部省略した断面図である。 本発明に係るパネル体の変形例2の中間部を一部省略した断面図である。 本発明に係るパネル体の変形例3の中間部を一部省略した断面図である。 従来のパネルの分解斜視図である。
図1ないし図8を参照して、本発明の実施の形態および変形例について更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
図1ないし図3を参照して、パネル体1について説明する。
パネル体Pは、パネル芯材1と、パネル芯材1に外嵌めして固定された第1の外装材2および第2の外装材3と、サネ片4を備えている。以下、各部材について詳述する。
なお、サネ片4は、第1の外装材2および第2の外装材3が組み合わされた状態においてズレ防止効果を発揮する部材であって、長細く、かつ、短手方向の断面形状が長方形の棒材である。また、本実施の形態においては、サネ片4は上記形状の木材であるが、これに限定するものではなく、合成樹脂その他の素材であってもよいし、短手方向の断面形状が鼓形、瓢箪形、長円形等の形状であってもよい。
また、後述する側壁部22、32に係る「所要幅」は、先述した「ドア用金具あるいは該ドア用金具の固定具を取り付け可能な肉厚」に相当し、サネ片4およびサネ溝23、33の組み合わせは、先述した「嵌合要素」に相当するものである。
(パネル芯材)
パネル芯材1は、木質の角材を枠状に組んで形成されたものであり、パネル体Pのコアとなるものである。
パネル芯材1は、長方形の外枠10と、内枠11により構成されている。外枠10は、一定間隔を開けて左右に平行に配置された2本の長枠101と、長枠101の上下端近傍を架け渡すように配置された2本の短枠102とからなる。内枠11は、各長枠10間に空間を横切るようにして架け渡されている。外枠10および内枠11は、タッカーにより結合されている。
なお、後述する説明の便宜上、図2に示すように、パネル芯材1の広面のうち、正面側を芯材正面部103、背面側を芯材背面部104としている。
本実施の形態においては、枠材を組んで形成された縦方向に長い矩形の外枠と、外枠に囲まれた内側の空間を横切るように架け渡された内枠とが各々タッカーで結合して形成されているが、これに限定するものではなく、各枠は接着剤、釘またはネジ等、その他、これらを組み合わせて結合するものであってもよい。
また、本実施の形態においては、単板積層材(LVL: Laminated Veneer Lumber)の枠体を採用しているが、これに限定するものではなく、例えば、先に述べた通り、各種木質材料あるいは他の素材またはこれらの組み合わせによる枠体であってもよいし、MDF等の中実平板、中空箱体等も除外するものではない。
(外装材)
第1の外装材2および第2の外装材3は各々同一の構造であるため、その構造については、第1の外装材2を例にとって説明し、第2の外装材3については、その説明を一部省略する。
第1の外装材2について説明する。
第1の外装材2は、芯材正面部103と略同じ大きさの薄板状の外装材正面部21と、外装材正面部21の各側縁部に長さ方向に亘って対向して設けられた側壁部22を有している。外装材正面部21および両方の側壁部22の形状は、断面視門型となっている。
側壁部22は、第1の外装材2の外表面側(図1、図2における正面側)と反対側に突出した角柱状の部分であって、第1の外装材2の横幅方向に所要幅を有している。
側壁部22の背部側(換言すると、外装材正面部21と反対側)の面である第1の接合面221には、所要長さのサネ溝23が形成されている。サネ溝23は、第1の接合面221の上下端部近傍に、側壁部22の長手方向と同一方向に形成されている。
サネ溝23は、その深さがサネ片4の幅(短手方向)の略半分であり、その長さがサネ片4の長さよりもやや長く形成されている。即ち、サネ片4が後述するサネ溝33とサネ溝23により形成される空間に嵌まるように構成されている。
また、本実施の形態では、サネ溝23は上記態様であるが、これに限定するものではなく、第1の外装材2および第2の外装材3が組み合わされた状態において、サネ片4がズレ防止効果を発揮できる態様で収まるのであれば、適宜変更可能である。
外装材正面部21の外表面と側壁部22の外表面が交わる箇所(いわゆる角部)は、丸く面取り(丸みを帯びた形状に形成)されている。
外装材正面部21の外表面には、外装材正面部21を長さ方向に等間隔で三分割する二箇所に、短辺部と平行な装飾溝24(図示の便宜上、飾り溝の上から化粧シート5を貼った状態を装飾溝24としている)を短辺の全幅にわたり設けている。
第1の外装材2の外表面(例えば図1において、組み上がったパネル体Pの外側に露出する正面側および側面)には、木目調の化粧シート5が貼り付けられている。具体的には、化粧シート5は、外装材正面部21の全面と、各々の側壁部22に係る外表面側の側面の全面を覆うと共に、化粧シート5の長手方向側面の端部(先に述べた「(化粧シートの)縁部」に相当)が、第1の接合面221の横幅の略半分の位置にまで巻き込んだような形で貼り付けられている(図3参照)。なお、この化粧シート5の長手方向側面の端部の位置は、先に述べた「第1の接合面221から外側に出ないところに位置させてある」に相当するものである。
なお、本実施の形態においては、化粧シート5の端部の貼り付け位置について「第1の接合面221から外側に出ないところに位置させてある」としているが、これに限定するものではなく、例えば、第1の接合面221の全幅に亘っていてもよいし、外装材正面部21の背面側(換言すると、芯材正面部103と正対する箇所)にまで至るようにすることを除外するものではない。
また、本実施の形態においては、化粧シート5は木目調(図面では省略)であるが、これに限定するものではなく、例えば、無地の単一色である等、適宜設定することができる。
第2の外装材3について説明する。
第2の外装材3は、芯材背面部104と略同じ大きさの薄板状の外装材正面部31と、外装材正面部31の各側縁部に長さ方向に亘って対向して設けられた側壁部32を有している。外装材正面部31および両方の側壁部32の形状は、断面視門型となっている。
側壁部32は、第2の外装材3の外表面側(図1,2における背面側)と反対側に突出した角柱状の部分であって、第2の外装材3の横幅方向に所要幅を有している。
側壁部32の背部側(換言すると、外装材正面部31と反対側)の面である第2の接合面321には、所要長さのサネ溝33が形成されている。
サネ溝33は、第2の接合面321の上下端部近傍に、側壁部32の長手方向と同一方向に形成されている。サネ溝33は、サネ溝23と同様の深さ、長さに設定されており、サネ溝23と同様に適宜変更可能である。
外装材正面部31の外表面と側壁部32の外表面が交わる箇所(いわゆる角部)は、丸く面取りされている。なお、外装材正面部31にも第1の外装材2と同様に装飾溝が形成されているが、図示および符号を省略する。
また、第2の外装材3の外表面にも化粧シート5が貼り付けられており、具体的な態様は第1の外装材2と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態において、先に述べた「嵌合要素」として、サネ片およびサネ溝の組み合わせを採用しているが、これに限定するものではなく、例えば、ホゾとホゾ孔の組み合わせのような接合後のズレ防止効果を奏する各種の公知手段を採用してもよい。
本実施の形態において、外装材の基材は、外装材正面部がMDFの板体であり、側壁部が単板積層材の角材であり、外装材正面部に側壁部が接着されることにより形成されているが、これに限定するものではなく、素材の組み合わせは適宜変更することができ、また、所要厚さの板材を切削するか、あるいは、粉末状の木粉を型で固める等して、正面部および側壁部を一体に形成してもよい。
図1〜図3を参照して、パネル体Pの製造方法について説明する。
(芯材の製造工程)
木質の角材を枠状に組んで、パネル芯材1を形成する。なお、パネル芯材1の形状および各部構成は先に述べた通りであるため、説明を省略する。
(外装材の製造工程)
(1)表面に溝が形成された板体である外装材正面部21の長手方向の両方の側縁部に、同部分と同じ長さである角柱状の部材を各々接着することで2箇所の側壁部22が構成され、第1の外装材2の基材となる。なお、第1の外装材2の基材は、断面視で門型(コの字型とも換言できる)となっている。
(2)化粧シート5の裏面に接着剤を塗布し、第1の外装材2の基材の外表面(図4における正面側と側面側)および第1の接合面221へ、化粧シート5を仮付けする。このとき、化粧シート5が外装材正面部21の全面と各々の側壁部22に係る外表面側の側面の全面を覆うようにすると共に、化粧シート5の長手方向側面の端部が第1の接合面221の横幅の略半分の位置に来るように(即ち、巻き込むような形に)する(図3参照)。
なお、粘着面を有する化粧シートを使用してもよく、その場合は接着剤塗布を行わなくともよい。
(3)化粧シート5が仮付けされた第1の外装材2の基材を、真空プレス機(例えば、曲面接着真空プレス http://www.geocities.jp/sti_gifu/page006.html)を用いて、加工する。
真空プレス機を用いて化粧シート5を含む第1の外装材2の基材をプレスすると、同外装材2の基材に曲面(同基材の角部)や凹凸(例えば、外装材正面部の溝)があったとしても、同外装材2を覆うシリコンゴムシートがこの凹凸等に隙間無く密着し、化粧シート5が外装材2の基材にムラ無く圧着される。なお、接着剤として熱硬化性のものを用いる場合は、この作業と同時に、または、その後で、加熱してもよい。
(4)化粧シート5が貼り付けられた第1の外装材2の基材を真空プレス機から取り外し、第1の接合面221の上下端部近傍に、側壁部22の長手方向と同一方向に向う所要長さおよび所要深さのサネ溝23を合計4箇所に形成する。なお、サネ溝23は、上記(3)の工程よりも前に予め形成しておいてもよい。
(5)このようにして、第1の外装材2が完成する。また、同じ方法で、第2の外装材3を作成する。
(6)パネル芯材1を挟むようにして、第1の外装材2を芯材正面部103に配置して外嵌めし、第2の外装材3を芯材背面部104に配置して外嵌めし、第1の接合面221と第2の接合面321とに接着剤を塗布し、互いが当接するように取り付ける。加えて、4つのサネ片4をサネ溝23およびサネ溝33が組み合わさることにより生じる空間に嵌め入れる。これにより、取り付け後の第1の外装材2と第2の外装材3とが、相互にずれないか、または、ずれにくくなる。
(7)このようにして、パネルPが製造される。この製造方法によれば、化粧シート5がパネル体Pの外装材正面部21、31の外表面および各側壁部22,32の外表面を一体に覆うことになるため、従来のパネルの外表面角部に生じていたような継ぎ目が生じなくなることにより、端面の見た目が良いと共に、継ぎ目がきっかけとなる端面部分における化粧シート5の剥離が起きにくくなる。
また、従来の工程において正面部と側面部とに分かれていた化粧シートの貼り付けとトリミングの工程が、本方法では1つの工程で済むので、工程を減らすことができ、作業効率の向上が期待できる。加えて、作業効率向上に伴う製造コストの低減も期待できる。
更にまた、真空プレス機によって外装材表面に化粧シートを圧接するので、例えば、外装体の角部が曲面等の直角でない形状であっても、また、正面部に直線状あるいは曲線状の凹凸面や曲面の意匠を施しても、同箇所を手作業で修正することなく、貼り付け処理を行うことができる。この結果、例えば、直線状、曲線状等の様々な装飾ラインが付加されたパネルが提供でき、扉や家具の壁面等の意匠的なバリエーションを増やすことができる。
(扉構造体としての利用)
パネル体Pは、家具の壁面や室内の間仕切り材としても使用可能であるが、端面周辺の見た目が良いため、特に扉の材料として好適に使用できる。
図4および図5に示す扉構造体D1、D2では、パネル体Pを利用した扉体7、8を用いている。
<扉構造体D1>
図4に示す扉構造体D1は、開き戸型のものであり、ドアノブ71が設けられた扉体7と、扉体7が取り付けられる取付枠72と、扉体7と取付枠72を接続し、扉体7が取付枠72内で回動できるようにする蝶番73とを備えている。扉体7の側面には、ドアノブ71と連動するラッチボルト74が取り付けられている(図4の一点鎖線を参照)。
扉構造体D1は、パネル体Pを用いた扉体7を備えることにより、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制できるものであり、扉体7自体の高さ方向の端面は見映えがする。また、扉体7の側面は所要の厚さを有しているため、ラッチボルト74を取り付けることができる。なお、取付枠72は、扉体7の周部を囲む部材として使用され、また、蝶番73は、取付枠72と扉体7に取着され、扉体7を取付枠72内で回動できるようにしている。
<扉構造体D2>
図5に示す扉構造体D2は、引き戸型のものであり、引き手81が設けられた一組の扉体8と、扉体8が取り付けられる取付枠82と、取付枠82と扉体8の間に配置され、扉体8を取付枠82の幅方向へスライドさせるガイド手段である上吊式引き戸金具(図示および符号省略)を備える。
取付枠82は、壁板(符号省略)と扉体8との間に配置される矩形の枠体であり、扉体8の上下左右を囲むように配置されている。なお、扉構造体D2は引き戸であるため、取付枠82に係る上下の枠(換言すると、鴨居および敷居)の横幅は、扉体8の横幅の略2倍に設定されている。
扉構造体D2は、パネル体Pを用いた扉体8を備えることにより、製造工程を簡素化できると共に、材料のロスが抑制できるものであり、扉体8自体の高さ方向の端面は見た目が良い。
なお、本実施形態において、ガイド手段は、取付枠の上枠の下面と扉本体の上面との間に設けられた上吊式引き戸金具であるが、これに限定するものではなく、例えば、取付枠の上枠下面と下枠上面に設けられたレール状のガイド溝または凸状のガイド部等の公知手段であってもよい。
なお、先に述べた実施の形態では、第1の外装材2と第2の外装材3が同じ形状であるが、これに限定するものではなく、後述するような異なる形状の組み合わせ等であってもよい。
(変形例1)
図6に示すパネルP1は、第1の外装材2aと第2の外装材3aが非対称な形状となっている。即ち、第1の外装材2aに係る側壁部22aの高さ(パネルP1の厚み方向)の方が、第2の外装材3aに係る側壁部32aの高さよりも、高く形成されている。
(変形例2)
図7に示すパネルP2は、外装材が、断面形状において点対称構造であり、第1の外装材2bと第2の外装材3bのいずれにおいても、側壁部22b、32bの高さが左右でそれぞれ異なっている。
本変形例では、第1の外装材2bに係る側壁部22bの高い方(図7で右側)と、第2の外装材3bに係る側壁部32bの低い方(図7で右側)が組み合わされており、第1の外装材2bに係る側壁部22bの低い方(図7で左側)と、第2の外装材3bに係る側壁部32bの高い方(図7で左側)が組み合わされている。
なお、図7に示すパネルP2は、角部が45°面取りされている例であり、先に述べた通り、本発明に係る化粧シートの貼り付け方法であれば、このような角部形状であっても、手作業で修正することなく、貼り付け処理を行うことができる。
(変形例3)
図8に示すパネルP3も、図7に示す変形例2のパネルP2と同様、外装材が、断面形状において点対称構造であり、第1の外装材2cと第2の外装材3cのいずれにおいても、側壁部22c、32cの高さが左右でそれぞれ異なっている。そして、第1の外装材2cあるいは第2の外装材3cに係る側壁部の高い方と側壁部32cの低い方とが組み合わされている。
なお、図8に示すパネルP3は、角部が直角な例であり、本発明に係る化粧シートの貼り付け方法であれば、このような角部形状であっても、手作業で修正することなく、貼り付け処理を行うことができる。
本実施の形態においては、化粧シートは、例えば、オレフィンシート、PET(PolyEthylene Terephthalate)シート、塩化ビニル樹脂シートまたはポリ塩化ビニルシート、強化紙シート、突板シートが挙げられるが、これに限定するものではなく、他のシート状の部材であってもよい。
本明細書および本特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および本特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
P、P1、P2、P3 パネル体
D1、D2 扉構造体
1 パネル芯材
10 外枠
101 長枠
102 短枠
103 芯材正面部
104 芯材背面部
11 内枠
2、2a、2b、2c 第1の外装材
21 外装材正面部
22、22a、22b、22c 側壁部
221 第1の接合面
23 サネ溝
24 装飾溝
3、3a、3b、3c 第2の外装材
31 外装材正面部
32、32a、32b、32c 側壁部
321 第2の接合面
33 サネ溝
4 サネ片
5 化粧シート
7 扉体
71 ドアノブ
72 取付枠
73 蝶番
74 ラッチボルト
8 扉体
81 引き手
82 取付枠
9 従来のフラッシュパネル
91 芯材
911 表裏面
92 ツキ板合板
912 側面
93 木口テープ

Claims (10)

  1. 表裏が広面であるパネル芯材と、
    前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、同パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材に固定された第1の外装材と、
    前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、同パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを備える
    パネル体。
  2. 表裏が広面となるパネル芯材と、
    前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の厚み方向の半分を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、パネル芯材に固定された第1の外装材と、
    前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の厚み方向の半分を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを有し、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを備える
    パネル体。
  3. 前記第1の接合面および前記第2の接合面に、同第1の接合面と同第2の接合面とが当接した際に嵌合する嵌合要素を備える
    請求項1または請求項2記載のパネル体。
  4. 前記パネル芯材、前記第1の外装材および前記第2の外装材の、いずれか一つ、または、複数が、木質系材料により形成されたものである
    請求項1、請求項2または請求項3記載のパネル体。
  5. 前記側壁部が、ドア用金具あるいは該ドア用金具の固定具を取り付け可能な肉厚を有する
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のパネル体。
  6. パネル芯材と、
    該パネル芯材の表裏面および側面を覆って同パネル芯材の表裏面側に各々外嵌めして互いに接合して固定されると共に、外表面全体に化粧シートが連続して貼設され、該化粧シートの縁部は、接合される面から外側に出ないところに位置させてある、少なくとも一対の外装材とを備える
    パネル体。
  7. パネル芯材の広面を覆う正面部と、該正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が接合面を構成する側壁部とを有する基材を作成し、該基材の同側壁部と同正面部の外表面全体を化粧シートで連続するように覆って貼設すると共に、該化粧シートの縁部を同第1の接合面から外側に出ないところに位置させて外装材を形成する工程と、
    前記パネル芯材を前記外装材が覆うように外嵌めして固定する工程とを備える
    パネル体の製造方法。
  8. パネル芯材の広面を覆う正面部と、該正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が接合面を構成する側壁部とを有する基材を作成し、該基材の同側壁部と同正面部の外表面全体を化粧シートで連続するように覆って貼設すると共に、該化粧シートの縁部を同第1の接合面から外側に出ないところに位置させる工程を備える
    パネル体に用いる外装材の製造方法。
  9. 表裏が広面であるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを有するパネル体により形成された扉体と、
    該扉体が取り付けられる取付枠と、
    該取付枠と前記扉体を接続し、同扉体が同取付枠内で回動できるようにする蝶番とを備える
    扉構造体。
  10. 表裏が広面であるパネル芯材と、前記パネル芯材の一の広面を覆う第1の正面部と、該第1の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第1の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第1の接合面を構成する第1の側壁部と、該第1の側壁部と同第1の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第1の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、パネル芯材に固定された第1の外装材と、前記パネル芯材の他の広面を覆う第2の正面部と、該第2の正面部の並行する一対の縁部に、該各縁部の長さ方向にわたり同第2の正面部の同一面方向に突出して設けられ、パネル芯材の側面の一部を覆うと共に、その先端面が第2の接合面を構成する第2の側壁部と、該第2の側壁部と同第2の正面部の外表面全体を覆って連続して貼設され、縁部が同第2の接合面から外側に出ないところに位置させてある化粧シート層とを含み、同パネル芯材を挟んで前記第1の外装材と相対し、かつ、同第2の接合部と前記第1の接合部とを当接させて同パネル芯材に固定された第2の外装材とを有するパネル体により形成された扉体と、
    該扉体が取り付けられる取付枠と、
    該取付枠と前記扉体の間に配置され、同扉体を同取付枠の幅方向へスライドさせるガイド手段とを備える
    扉構造体。
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