JP5086652B2 - エレクトロスラグ肉盛溶接用フラックス - Google Patents

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Description

本発明は、エレクトロスラグ肉盛溶接用フラックスに関し、リアクター等の化学反応容器の内面などに耐食機能を付与するために施される帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接の溶接用フラックスに関するものである。
従来、この種のエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックス(以下、単に肉盛溶接用フラックスということがある)として、特公昭62−49155号公報に開示されたものがある。この従来の肉盛溶接用フラックスは、溶接速度が30cm/minという高速溶接時におけるスラグの剥離性及び耐焼付き性を改善することを目的としたものであり、その第1の肉盛溶接用フラックスは、CaF:30〜60重量%、Al:10〜30重量%、SiO:5〜15重量%、CaO:10重量%以下、MgF及び/又はAlF:合計で3〜20重量%、MgO及び/又はBaO:合計で2〜15重量%、をそれぞれ含有し、かつ、(MgF+AlF)/SiO:0.50以上の条件を満足するものである。また、その第2の肉盛溶接用フラックスは、前記第1の肉盛溶接用フラックスのフラックス成分に加え、さらに、Sの単体及び/又は化合物:合計で0.01〜0.1重量%(S換算)を含有するものである。
そして、前記第1の肉盛溶接用フラックスは、スラグの剥離性及び耐焼付き性を改善する成分として、MgF及び/又はAlFを合計で3〜20重量%含有することをもっとも特徴的構成としており、さらに、スラグの剥離性を改善する成分として、MgO及び/又はBaOを合計で2〜15重量%含有している。
また、前記第2の肉盛溶接用フラックスは、スラグの耐焼付き性をさらに改善するため、Sの単体及び/又は化合物を合計で0.01〜0.1重量%(S換算)含有している。
しかしながら、前記従来の肉盛溶接用フラックスでは、SUS347系で代表されるステンレス鋼製の帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接を行うに際し、肉盛厚さの上限が4mmであり、高能率化すべくそれ以上溶接電流を高くしても、溶融プールが湯流れを起こしてしまい、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を行うことができなかった。
特公昭62−49155号公報(全文)
そこで、本発明の課題は、帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接の溶接用フラックスにおいて、肉盛厚さ4mmが上限であった従来の溶接用フラックスとは違って、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を可能とするエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックスを提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接の溶接用フラックスであって、質量%で、CaF:35〜50%、SiO:15%超20%以下、Al:10〜20%、CaO:10%以下、MgF及び/又はAlF:合計で5〜10%、MgO:5〜15%、をそれぞれ含有することを特徴とするエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックスである。
請求項2の発明は、請求項1のフラックス成分に加えて、質量%で、Cr−Fe化合物又は金属Cr:12%以下、金属Ni:7%以下、のうちの1種又は2種を含有することを特徴とするエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックスである。
本発明のエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックスは、溶融スラグに粘性を与えて溶融プールの湯流れを防ぐ成分であるSiOを従来フラックスに比べて増加するとともに、スラグ剥離性にかかわる成分である、CaF、MgF及び/又はAlF、及びMgOの含有量を適正範囲に定めることで、SiOの増加に伴うスラグ剥離性の悪化を防ぐようにしている。したがって、SUS347系で代表されるステンレス鋼製の帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接を行うに際し、溶融プールが湯流れすることで肉盛厚さ4mmが上限であった従来の溶接用フラックスとは違って、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を行うことができる。
本発明の肉盛溶接用フラックスの特徴は、溶融スラグに粘性を与えて溶融プールの湯流れを防ぐ成分であるSiOを従来フラックスに比べて増加するとともに、スラグ剥離性にかかわる成分である、CaF、MgF及び/又はAlF、及びMgOの含有量を適正範囲に定めることで、SiOの増加に伴うスラグ剥離性の悪化を防ぐようにした点にある。これにより、標準肉盛厚さとされている肉盛厚さ4mmの肉盛溶接を、溶接速度35cm/minという従来フラックスに比べて高溶接速度にまでわたって行うことができ(従来:30cm/min)、また、肉盛厚さ4mmが上限であった従来の溶接用フラックスとは違って、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を行うことができるものである。
以下、本発明による肉盛溶接用フラックスの成分選択理由及び各成分範囲設定理由について説明する。なお、各フラックス成分の含有量は質量%で示す。
CaFは、エレクトロスラグ溶接に必要なスラグの電気伝導性を高める成分である。しかし、35%未満では十分な電気伝導性が得られない。一方、50%を超えるとスラグ剥離性が悪化したり、スラグの流動性が過大となってビード形状が悪化したりする、したがって、CaFの含有量は、35〜50%の範囲がよく、より好ましくは38〜47%、特に好ましくは41〜44%である。
SiOは、溶融スラグに適切な粘性を与えることによってビード形状及びビード外観を良好に整える成分である。しかし、15%以下では、肉盛厚さ4mmの肉盛溶接を高溶接電流にて溶接速度35cm/minという高溶接速度で行う場合、また、肉盛厚さ4mmのときに比べて高溶接電流・低溶接速度にて肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を行う場合、その効果が発揮されず溶融プールの湯流れが発生しやすくなる。一方、20%を超えるとスラグの粘性が過剰になってスラグ剥離性が悪化するとともに、スラグの焼付きが著しくなる。したがって、SiOの含有量は、15%超20%以下の範囲がよく、より好ましくは15%超17%以下である。
MgFとAlFは、スラグの剥離性及び耐焼付き性を改善する成分であり、両者は単独・併用の如何を問わずスラグの剥離性を良好にする効果を発揮する。しかし、MgF及び/又はAlFが合計で5%未満では、スラグ剥離性の改善効果が不十分である。一方、10%を超えると溶融スラグの流動性が過大になってビード止端部が不揃いになる等、ビード形状の悪化を招く。したがって、 MgF及び/又はAlFの含有量は、合計で5〜10%の範囲がよく、より好ましくは7〜8%である。
MgOは、スラグの剥離性を改善する成分である。しかし、5%未満ではスラグ剥離性の改善効果が不十分である。一方、15%を超えるとビード形状が悪化し、スラグ巻込み、融合不良、さらにはアンダーカット等の欠陥が発生し易くなる。したがって、MgOの含有量は、5〜15%の範囲がよく、より好ましくは8〜13%である。
Alは、ビードの平滑性、ビード止端部の濡れ性や直線性を良好にする成分である。しかし、10%未満では前記効果が発揮されず、20%を超えるとスラグの電気伝導性の低下によって通電性が悪くなることで溶接作業性が悪化する。したがって、Alの含有量は、10〜20%の範囲がよく、より好ましくは14〜16%である。
CaOは、スラグの塩基度を高めて溶接金属の清浄度を高める成分である。この効果はその存在量に比例するものであって、1%以上含有させることがよい。一方、上限については、10%を超えると溶融スラグの流動性が過大になってビード形状及び外観が悪化する。したがって、CaOの含有量は、10%以下がよく、より好ましくは8%以下、特に好ましくは6%以下である。
Cr−Fe化合物又は金属Crは、帯状電極が溶融してなる溶接金属中のCrの減少分を補うために添加する成分である。25cm/min以上の高速溶接時には、溶接金属が母材からの過剰な希釈を大きく受けることや、溶融プール中でCrの消費が加速されることにより、溶接金属中のCr量が過剰に減少する。溶接金属中のCrが過剰に減少すると、溶接金属の耐食性の低下を招くとともに、溶接金属が少量のフェライトしか含まず高温割れに対し非常に敏感になる。
これらの問題を回避するためには、フラックス中へCr−Fe化合物又は金属Crを添加することで、溶接金属におけるCrの減少分を補うことが可能となる.これにより、母材希釈が大きい高速溶接においても十分な耐食性と耐割れ性を有する溶接金属を得ることが可能となる。
ところが、Cr−Fe化合物又は金属Crは、元来フラックス中に添加するとスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性の悪化を招く成分であり、その添加量はスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性と密接に関係している。
そこで、CaF:35〜50%、SiO:15%超20%以下、Al:10〜20%、CaO:10%以下、MgF及び/又はAlF:合計で5〜10%、MgO:5〜15%というフラックス成分に加えて、Cr−Fe化合物又は金属Crを12%以下、より好ましくは9%以下、特に好ましくは5%以下含有させることがよい。Cr−Fe化合物又は金属Crが12%を超えるとスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性が悪化するのでよくない。
また、金属Niは、帯状電極が溶融してなる溶接金属中のNiの減少分を補うために添加する成分である。25cm/min以上の高速溶接時には、溶接金属が母材からの過剰な希釈を大きく受け、溶接金属中のNi量が過剰に減少する。このNiの過剰な減少は、溶接金属の組織の不安定化を促進し、耐食性を劣化させる。この問題を回避するためには、フラックス中へ金属Niを添加することで、溶接金属におけるNiの減少分を補うことが可能となる.
ところが、金属Niは、元来フラックス中に添加するとスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性の悪化を招く成分であり、その添加量はスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性と密接に関係している。
そこで、CaF:35〜50%、SiO:15%超20%以下、Al:10〜20%、CaO:10%以下、MgF及び/又はAlF:合計で5〜10%、MgO:5〜15%というフラックス成分に加えて、金属Niを7%以下、より好ましくは5%以下、特に好ましくは3%以下含有させることがよい。金属Niが7%を超えるとスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性が悪化するのでよくない。
表2にそのフラックス成分組成を示すNo.1〜No.9の比較例の肉盛溶接用フラックスを用いて、表1に示す溶接条件にて1層肉盛溶接を行い、その溶接結果について評価した。結果を表2に示す。なお、表2と後述の表3及び表4とにおけるフラックス成分組成のうちの「その他」は、NaO、Mnなどである。また、表2〜表4において、評価は、◎:極めて良好、○:良好、△:やや不良、×:不良とした。
Figure 0005086652
Figure 0005086652
表2に示すNo.1〜No.9の比較例の肉盛溶接用フラックスは、前述した特公昭62−49155号公報に記載された発明例No.12〜No.20の肉盛溶接用フラックスとフラックス組成が同じものである。表2に示すように、SiO量が15%以下のNo.1〜No.9の比較例では、溶融プールが湯流れを起こしてしまい、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接を行うことができなかった。
表3にそのフラックス成分組成を示すNo.10〜No.18の比較例の肉盛溶接用フラックスを用いて、表1に示す溶接条件にて1層肉盛溶接を行い、その溶接結果について評価した。結果を表3に示す。
Figure 0005086652
表3に示すように、No.10〜No.18の比較例では本発明で規定する要件のいずれかを欠くため、次のような問題があった。No.10はSiO量が下限値を下回るために溶融プールの粘性が低く、肉盛厚さ4mmの肉盛溶接ではビード外観、ビード形状がやや不良であった。また、肉盛厚さ5mm、6mmの各肉盛溶接では、溶融プールの湯流れが発生しやすく、溶接不可(溶接困難)であった。No.11はSiO量が上限値を上回るためにスラグ剥離性が悪く、また、スラグの焼付きが著しかった。No.12はCaF量が上限値を上回るためにビード形状、スラグ剥離性などがやや不良であった。No.13はSiO量が下限値を下回るとともに、MgF及び/又はAlFの量が合計で上限値を上回るために、肉盛厚さ4mmの肉盛溶接ではビード外観、ビード形状が不良であり、スラグ剥離性、スラグの耐焼付き性も不良であった。また、肉盛厚さ5mm、6mmの各肉盛溶接では、溶融プールの湯流れが発生しやすく、溶接不可(溶接困難)であった。
また、比較例のNo.14はCaO量が上限値を上回るためにビード外観、ビード形状がやや不良であった。No.15はMgF及び/又はAlFの量が合計で上限値を上回るためにビード形状が不良であった。No.16はMgO量が上限値を上回るためにビード外観、ビード形状が不良であり、また、スラグ巻込み、融合不良、アンダーカット等の欠陥が発生した。No.17は金属Ni量が上限値を上回るためにスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性が不良であった。No.18はCr−Fe化合物又は金属Crの量が上限値を上回るためにスラグの耐焼付き性及びスラグ剥離性が不良であった。
表4にそのフラックス成分組成を示すNo.1〜No.11の実施例の肉盛溶接用フラックスを用いて、表1に示す溶接条件にて1層肉盛溶接を行い、その溶接結果について評価した。結果を表4に示す。
Figure 0005086652
表4に示すように、No.1〜No.11の実施例では、肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmの各肉盛溶接において良好な溶接結果が得られた。
図1はNo.1の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。この図1中、○印はNo.7の比較例において肉盛厚さ4mmでの溶接条件範囲を示すものである。
図2はNo.3の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。この図1中、○印はNo.8の比較例において肉盛厚さ4mmでの溶接条件範囲を示すものである。
図3はNo.9の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。この図1中、○印はNo.9の比較例において肉盛厚さ4mmでの溶接条件範囲を示すものである。
図1〜図3に示すように、肉盛厚さ4mmの肉盛溶接についてみると、No.7,8,9の比較例では、溶接速度が14〜30cm/min(溶接電流:1200〜2100A)の範囲であった。これに対しNo.1,3,9の実施例では、溶接速度が14〜35cm/min(溶接電流:1100〜1900A)の範囲であり、フラックス中のSiO量を従来フラックスに比べて高め、かつ、スラグ剥離性の悪化を阻止することにより、No.7,8,9の比較例(従来技術)に比べて35cm/minという高溶接速度にまでわたって肉盛溶接を行うことができた。
また、図1〜図3に示すように、No.1,3,9の実施例では、肉盛厚さ4mmが上限であったNo.7,8,9の比較例(従来技術)とは違って、フラックス中のSiO量を従来フラックスに比べて高めて溶融プールの湯流れを防止し、かつ、スラグ剥離性の悪化を阻止することにより、肉盛厚さ5mm、6mmの肉盛溶接が可能であった。特に、溶融プールの湯流れが発生しやすい低溶接速度で行う肉盛厚さ6mmの肉盛溶接をも可能とすることができた。なお、他の実施例においても、No.1,3,9の各実施例と同様の結果が得られている。
No.1の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。 No.3の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。 No.9の実施例における肉盛厚さ4mm、5mm及び6mmでの溶接条件範囲(溶接電流と溶接速度との関係)を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 帯状電極を用いるエレクトロスラグ肉盛溶接の溶接用フラックスであって、質量%で、CaF:35〜50%、SiO:15%超20%以下、Al:10〜20%、CaO:10%以下、MgF及び/又はAlF:合計で5〜10%、MgO:5〜15%、をそれぞれ含有することを特徴とするエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックス。
  2. 請求項1のフラックス成分に加えて、質量%で、Cr−Fe化合物又は金属Cr:12%以下、金属Ni:7%以下、のうちの1種又は2種を含有することを特徴とするエレクトロスラグ肉盛溶接用フラックス。
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