JP5086436B2 - 電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置 - Google Patents

電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置に関するものであり、特に、入力信号を2つの定包絡線信号に変換して、それらの定包絡線信号を増幅した後にベクトル加算する電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置に関するものである。
通信装置における送信信号の増幅等に用いられる電力増幅方式としては、LINC(Linear Amplification with Nonlinear Component)方式が知られている。LINC方式では、包絡線変動を有する入力信号を該入力信号の振幅に応じた位相差を有する2つの定包絡線信号に変換した後に、それらの定包絡線信号をそれぞれ非線形増幅器を用いて増幅する。そして、増幅済みの定包絡線信号をベクトル加算することによって、増幅済みの入力信号を得る。この方式によれば、非線形増幅器は定包絡線信号を増幅すればよいので、電力付加効率を向上させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
特公平6−22302号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電力増幅回路においては、デジタル信号処理により入力信号を2つの定包絡線信号に変換するため、アナログ−デジタルおよびデジタル−アナログ変換器等が必要となる。その結果、回路規模が増大してしまうという問題があった。
そこで本願出願人は、アナログ信号処理により入力信号を2つの定包絡線信号に変換する回路構成を検討しており、その回路構成を図9に示す。この新規な電力増幅装置500では、移相器502により入力信号Sinの位相を90°だけ進ませて直交信号を得る。そして、この信号を可変利得増幅器504で増幅してなる信号(第1定包絡線ベクトル生成信号e)を生成して、この第1定包絡線ベクトル生成信号eを加算回路506で入力信号Sinにベクトル加算することにより第1定包絡線信号S1を生成する。また、移相器510により第1定包絡線ベクトル生成信号eの位相を180°だけ遅らせてなる逆相信号(第2定包絡線ベクトル生成信号−e)を生成して、この第2定包絡線ベクトル生成信号−eを加算回路508で入力信号Sinにベクトル加算することにより第2定包絡線信号S2を生成する。そして、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅(具体的には振幅の2乗)をミキサ(振幅検出回路)516,518で検出して、加算回路520でそれらの合計値を示す信号を生成する。また、その合計値と所定電圧Vrefとの差を示す信号を加算回路514で生成する。さらに、加算回路514からの出力をローパスフィルタ512に入力し、ローパスフィルタ512からの出力をバッファーアンプ(図示せず)を介して可変利得増幅器504の利得制御信号として入力する。この構成によると、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅の2乗和が一定値となるように可変利得増幅器504の利得がフィードバック制御され、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値に収束される。これにより第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2をそれぞれ定包絡線信号とすることができる。そして、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2を、それぞれ増幅器531,532を用いて増幅することによって第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2とした後に、ベクトル加算回路541を用いて第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2を加算することによって、増幅された包絡線変動を有する出力信号Soutを得ることができる(図10参照。)。
しかしながら、このような構成においては、入力信号Sinに直交する第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eを生成するために、位相を90°シフトさせるような移相器502が必要になる。ところが、1/4波長線路に代表されるように、通常の移相器は特定の周波数の信号に対して特定の移相量を与えるものであるため、広い周波数範囲に渡る信号の全てに対して位相を正確に90°シフトさせるような移相器を実現するのは難しい。したがって、広い周波数範囲に対応可能な電力増幅装置を得るのは困難であった。そのため、消費電力が小さく、且つ広い周波数範囲で使用可能な送信装置および通信装置を得ることも困難であった。
本発明はこのような問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、広い周波数範囲において、包絡線変動を有する入力信号を高い電力付加効率で増幅することが可能な電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置を提供することにある。
本発明の電力増幅装置は、包絡線変動を有する入力信号に基づいて生成される、互いに振幅が等しく、かつ、位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する第1基本信号および第2基本信号をベクトル減算することによって、第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、前記第1基本信号および前記第2基本信号をベクトル加算することによって第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路と、前記第1直交信号を増幅することによって、互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、前記第2直交信号が入力される第1端子と、前記第1定包絡線ベクトル生成信号が入力される第2端子と、を含み、前記第1端子および前記第2端子から入力される信号をベクトル加算することによって第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、前記第2直交信号が入力される第3端子と、前記第2定包絡線ベクトル生成信号が入力される第4端子と、を含み、前記第3端子および前記第4端子から入力される信号をベクトル加算することによって第2定包絡線信号を生成する第2加算回路と、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号の振幅に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御するための振幅制御信号を生成する振幅制御回路と、前記第1定包絡線信号を増幅することによって第1増幅信号を生成する第1増幅回路と、前記第2定包絡線信号を増幅することによって第2増幅信号を生成する第2増幅回路と、前記第1増幅信号および前記第2増幅信号をベクトル加算することによって、増幅された包絡線変動を有する出力信号を生成する出力加算回路と、を含み、前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子には、前記入力信号が入力され、前記第1直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力され、前記第1直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル減算することによって前記第1直交信号を生成し、前記第2直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力され、前記第2直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル加算することによって前記第2直交信号を生成し、前記第1直交信号は、前記可変利得増幅回路に入力され、前記第2直交信号は、前記入力信号とともに、前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子に入力される、ことを特徴とする。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記入力信号の位相を変化させることによって、前記第1基本信号および前記第2基本信号を生成する移相回路を含むようにしてもよい。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子には、前記入力信号が入力されるようにしてもよい。前記第1直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力されるようにしてもよい。前記第1直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル減算することによって前記第1直交信号を生成するようにしてもよい。前記第2直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力されるようにしてもよい。前記第2直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル加算することによって前記第2直交信号を生成するようにしてもよい。前記第1直交信号は、前記可変利得増幅回路に入力されるようにしてもよい。前記第2直交信号は、前記入力信号とともに、前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子に入力されるようにしてもよい。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記第1定包絡線信号の振幅に応じた第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、前記第2定包絡線信号の振幅に応じた第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、を含むようにしてもよい。前記振幅制御回路は、前記第1振幅検出信号および前記第2振幅検出信号に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御するための前記振幅制御信号を生成するようにしてもよい。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号の振幅に基づいて、前記第1加算回路の利得を制御するための第1利得制御信号と、前記第2加算回路の利得を制御するための第2利得制御信号と、を生成する利得制御回路を含むようにしてもよい。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記第1定包絡線信号の振幅に応じた第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、前記第2定包絡線信号の振幅に応じた第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、を含むようにしてもよい。前記第1振幅検出信号の電圧は前記第1定包絡線信号の振幅に応じた値であってもよい。前記第2振幅検出信号の電圧は前記第2定包絡線信号の振幅に応じた値であってもよい。前記第1利得制御信号の電圧は所定の基準電圧から前記第1振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であってもよい。前記第2利得制御信号の電圧は前記所定の基準電圧から前記第2振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であってもよい。
また、本発明の電力増幅装置は、包絡線変動を有する入力信号の位相を変化させて、互いに振幅が等しく位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する第1基本信号および第2基本信号を生成する移相回路と、入力された前記第1基本信号および前記第2基本信号をベクトル減算して第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、入力された前記第1基本信号および前記第2基本信号をベクトル加算して第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路と、入力された前記第1直交信号を増幅して互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、入力された前記第2直交信号および前記第1定包絡線ベクトル生成信号をベクトル加算して第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、入力された前記第2直交信号および前記第2定包絡線ベクトル生成信号をベクトル加算して第2定包絡線信号を生成する第2加算回路と、入力された前記第1定包絡線信号の振幅を検出して第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、入力された前記第2定包絡線信号の振幅を検出して第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、入力された前記第1振幅検出信号および前記第2振幅検出信号に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御する振幅制御信号を生成する振幅制御回路と、入力された前記第1定包絡線信号を増幅して第1増幅信号を生成する第1増幅回路と、入力された前記第2定包絡線信号を増幅して第2増幅信号を生成する第2増幅回路と、入力された前記第1増幅信号および前記第2増幅信号をベクトル加算して、増幅された包絡線変動を有する出力信号を生成する出力加算回路とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力増幅装置は、入力された基本信号を増幅して互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、包絡線変動を有する入力信号が入力される第1端子および前記第1定包絡線ベクトル生成信号が入力される第2端子を備え、前記第1端子および前記第2端子から入力された信号をベクトル加算して第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、前記入力信号が入力される第3端子および前記第2定包絡線ベクトル生成信号が入力される第4端子を備え、前記第3端子および前記第4端子から入力された信号をベクトル加算して第2定包絡線信号を生成する第2加算回路と、入力された前記第1定包絡線信号の振幅を検出して第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、入力された前記第2定包絡線信号の振幅を検出して第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、入力された前記第1振幅検出信号および前記第2振幅検出信号に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御する振幅制御信号を生成する振幅制御回路と、入力された前記第1定包絡線信号を増幅して第1増幅信号を生成する第1増幅回路と、入力された前記第2定包絡線信号を増幅して第2増幅信号を生成する第2増幅回路と、入力された前記第1増幅信号および前記第2増幅信号をベクトル加算して、増幅された包絡線変動を有する出力信号を生成する出力加算回路と、入力された前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル減算して第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、入力された前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル加算して第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路とを備え、前記第1直交信号は前記基本信号として前記可変利得増幅回路に入力され、前記第2直交信号は、前記入力信号とともに、前記第1加算回路の前記第1端子および第2加算回路の前記第3端子に入力されることを特徴とするものである。
また、本発明の電力増幅装置の一態様では、入力された前記第1振幅検出信号および前記第2振幅検出信号に基づいて、前記第1加算回路の利得を制御する第1利得制御信号および前記第2加算回路の利得を制御する第2利得制御信号を生成する利得制御回路を含むようにしてもよい。
さらに、本発明の電力増幅装置の一態様では、前記第1振幅検出信号の電圧は前記第1定包絡線信号の振幅に応じた値であってもよい。前記第2振幅検出信号の電圧は前記第2定包絡線信号の振幅に応じた値であってもよい。前記第1利得制御信号の電圧は所定の基準電圧から前記第1振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であってもよい。前記第2利得制御信号の電圧は前記所定の基準電圧から前記第2振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であってもよい。
本発明の送信装置は、送信回路が上記のいずれかの本発明の電力増幅装置を介してアンテナに接続されていることを特徴とするものである。
本発明の通信装置は、送信回路および受信回路がアンテナに接続されており、前記送信回路と前記アンテナとの間に上記のいずれかの本発明の電力増幅装置が挿入されていることを特徴とするものである。
本発明の電力増幅装置は、包絡線変動を有する入力信号に基づいて生成される、第1基本信号および第2基本信号から第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、第1基本信号および第2基本信号から第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路と、第1直交信号から第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、第2直交信号と第1定包絡線ベクトル生成信号とから第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、第2直交信号と第2定包絡線ベクトル生成信号とから第2定包絡線信号を生成する第2加算回路と、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅に基づいて、可変利得増幅回路における利得を制御する振幅制御回路と、第1定包絡線信号を増幅することによって第1増幅信号を生成する第1増幅回路と、第2定包絡線信号を増幅することによって第2増幅信号を生成する第2増幅回路と、第1増幅信号および第2増幅信号をベクトル加算することによって、増幅された包絡線変動を有する出力信号を生成する出力加算回路とを含む。このため、本発明の電力増幅装置によれば、包絡線変動を有する入力信号を2つの定包絡線信号に変換して、それらの2つの定包絡線信号を増幅した後にベクトル加算することによって、増幅済みの包絡線変動を有する出力信号を得ることができるので、包絡線変動を有する信号を高い電力付加効率で増幅することができる。
また、本発明の電力増幅装置は、包絡線変動を有する入力信号に基づいて生成される、互いに振幅が等しく位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する第1基本信号および第2基本信号をベクトル減算することによって第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、第1基本信号および第2基本信号をベクトル加算することによって第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路と、第1直交信号を増幅することによって、互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、第2直交信号と第1定包絡線ベクトル生成信号とをベクトル加算することによって第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、第2直交信号と第2定包絡線ベクトル生成信号とをベクトル加算することによって第2定包絡線信号を生成する第2加算回路とを含む。このため、本発明の電力増幅装置によれば、90°移相器を用いることなく、互いに直交する第1直交信号および第2直交信号を利用して第1定包絡線信号および第2定包絡線信号を得ることができる。その結果、広い周波数範囲において使用することができる。
さらに、本発明の電力増幅装置の一態様では、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅に基づいて、第1加算回路の利得を制御するための第1利得制御信号と、第2加算回路の利得を制御するための第2利得制御信号と、を生成する利得制御回路が含まれる。このようにすれば、第1定包絡線信号の振幅および第2定包絡線信号の振幅に基づいて第1加算回路および第2加算回路の利得を制御することができる。その結果、第1加算回路の性能と第2加算回路の性能との間に差異がある場合においても、第1加算回路および第2加算回路の利得を調整することによって第1定包絡線信号の振幅と第2定包絡線信号の振幅とを一致させることができる。
またさらに、本発明の電力増幅装置の一態様では、第1定包絡線信号の振幅に応じた第1振幅検出信号と、第2定包絡線信号の振幅に応じた第2振幅検出信号と、が生成される。また、第1振幅検出信号の電圧は第1定包絡線信号の振幅に応じた値であり、第2振幅検出信号の電圧は第2定包絡線信号の振幅に応じた値であり、第1利得制御信号の電圧は所定の基準電圧から第1振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であり、第2利得制御信号の電圧は所定の基準電圧から第2振幅検出信号の電圧を減算して得られる値である。このようにすれば、単純な回路を用いて第1定包絡線信号の振幅と第2定包絡線信号の振幅とを一致させることができる。例えば、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅が所期の値であるときの第1振幅検出信号および第2振幅検出信号の電圧を基準電圧に設定することにより、第1利得制御信号および第2利得制御信号の電圧は、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅の所期の値からの偏差に対して逆の極性を有することになる。すなわち、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅が所期の値よりも大きい場合には極性が−になり、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅が所期の値よりも小さい場合には+になる。そして、第1定包絡線信号の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第1利得制御信号で第1加算回路の利得を制御することにより第1定包絡線信号の振幅を変化させることによって、第1定包絡線信号の振幅を所期の振幅に一致させることができる。同様に、第2定包絡線信号の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第2利得制御信号で第2加算回路の利得を制御することにより第2定包絡線信号の振幅を変化させることによって、第2定包絡線信号の振幅を所期の振幅に一致させることができる。この様に、第1定包絡線信号および第2定包絡線信号の振幅がどちらも所期の振幅に一致するため、第1定包絡線信号の振幅と第2定包絡線信号の振幅とを一致させることができる。
本発明の送信装置によれば、送信回路が上述の電力増幅装置を介してアンテナに接続されていることから、消費電力が小さく電力付加効率が高い本発明の電力増幅装置を用いて送信回路からの包絡線変動を有する送信信号を増幅することができる。その結果、消費電力が小さく送信時間が長い送信装置を得ることができる。
本発明の通信装置によれば、送信回路および受信回路がアンテナに接続されており、送信回路とアンテナとの間に上述の電力増幅装置が挿入されていることから、消費電力が小さく電力付加効率が高い本発明の電力増幅装置を用いて送信回路からの包絡線変動を有する送信信号を増幅することができる。その結果、消費電力が小さく送信時間が長い通信装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る電力増幅装置の一例を模式的に示すブロック図である。 位相回路の動作の一例について説明するための図である。 第1直交信号生成回路および第2直交信号生成回路の動作の一例について説明するための図である。 可変利得増幅回路と第1加算回路と第2加算回路との動作の一例について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る電力増幅装置の他の一例を模式的に示すブロック図である。 第1直交信号生成回路および第2直交信号生成回路の動作の一例について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る電力増幅装置を用いた送信装置の一例を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電力増幅装置を用いた通信装置の一例を模式的に示すブロック図である。 本願出願人が先に提案した電力増幅装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本願出願人が先に提案した電力増幅装置における信号変換の基本原理を説明するためのベクトル図である。
以下、本発明の実施形態に係る電力増幅装置ならびにそれを用いた送信装置および通信装置を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態の第1の例)
図1は本発明の実施形態に係る電力増幅装置の一例を模式的に示すブロック図である。
本実施形態に係る電力増幅装置100においては、図1に示すように、包絡線変動を有する入力信号Sinは移相回路150に入力される。そして、移相回路150から、互いに振幅が等しく、かつ、位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する第1基本信号Su1および第2基本信号Su2が出力される。
移相回路150は、入力信号Sinの位相を変化させることによって、第1基本信号Su1および第2基本信号Su2を生成する。図2は移相回路150の動作の一例について説明する。例えば、移相回路150では、入力信号Sinが、入力信号Sinと位相が等しく、かつ、互いに振幅が等しい二つの信号に分配される。そして、一方の信号の位相をθ(0°<θ<90°)だけ遅らせてなる第1基本信号Su1と、他方の信号を位相をθ(0°<θ<90°)だけ進めてなる第2基本信号Su2と、が生成される。
第1基本信号Su1および第2基本信号Su2は、それぞれ第1直交信号生成回路130aおよび第2直交信号生成回路130bの両方に入力される。図3は、第1直交信号生成回路130aおよび第2直交信号生成回路130bの動作の一例を説明するための図である。図3に示すように、第1直交信号生成回路130aは、入力された第1基本信号Su1および第2基本信号Su2をベクトル減算することによって、第1直交信号Sd1を生成して出力する。第2直交信号生成回路130bは、入力された第1基本信号Su1および第2基本信号Su2をベクトル加算することによって、第2直交信号Sd2を生成して出力する。
なお、本実施形態では、第2直交信号Sd2の位相が入力信号Sinの位相と一致するようになっている。すなわち、本実施形態では、第1基本信号Su1および第2基本信号Su2をベクトル加算することによって得られる信号(第2直交信号Sd2)の位相と入力信号Sinの位相とが同じになるようにして、第1基本信号Su1および第2基本信号Su2が生成されるようになっている。
ここで、第1基本信号Su1及び第2基本信号Su2は、互いに振幅が等しく、かつ、位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する信号であることから、第1直交信号Sd1の位相と第2直交信号Sd2の位相とは90°だけ異なる。すなわち、第1直交信号Sd1と第2直交信号Sd2とは互いに直交する信号となる。なお、第1基本信号Su1及び第2基本信号Su2は、互いに振幅が等しく、かつ、位相が異なる信号であればよく、第1基本信号Su1と第2基本信号Su2との位相差δθが変化しても第1直交信号Sd1と第2直交信号Sd2との直交性は保たれる。よって、移相回路150は、信号の分岐が可能な分布定数線路やLC回路を用いて容易に構成することができる。
第2直交信号Sd2は、入力信号Sinと所定の位相関係を有し、入力信号Sinの振幅の増減に合わせて振幅が増減する信号である。第2直交信号Sd2は、第1加算回路111aおよび第2加算回路111bに入力される。すなわち、第2直交信号Sd2は、第1加算回路111aの第1端子(図示せず)および第2加算回路111bの第3端子(図示せず)に入力される。
また、第1直交信号Sd1は可変利得増幅回路110に入力される。図4は、可変利得増幅回路110と、後述の第1加算回路111a及び第2加算回路111bと、の動作の一例について説明するための図である。可変利得増幅回路110は、第1直交信号Sd1に基づいて、第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eを生成する。図4に示すように、第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eは、第2直交信号Sd2と直交する信号である。また、第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eは、互いに振幅が等しく、かつ、逆相の信号である。言い換えれば、第1直交信号Sd1は、可変利得増幅回路110において増幅された後に、第2直交信号Sd2に対してそれぞれ直交し、互いに振幅が等しく、かつ、逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eとして出力される。そして、第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eは、第1加算回路111aおよび第2加算回路111bにそれぞれ入力される。すなわち、第1定包絡線ベクトル生成信号eは第1加算回路111aの第2端子(図示せず)に入力され、第2定包絡線ベクトル生成信号−eは第2加算回路111bの第4端子(図示せず)に入力される。
なお、第1直交信号生成回路130aおよび第2直交信号生成回路130bとしては、例えばイメージ抑圧型ダブルバランスミキサ等を用いることができる。また、可変利得増幅回路110は、差動出力が可能な可変利得増幅器を用いて構成するのが好ましいが、場合によっては、可変利得増幅器と移相回路とを組み合わせて構成しても構わない。
第1加算回路111aは、第1端子(図示せず)から入力された信号と、第2端子(図示せず)から入力された信号と、をベクトル加算することによって、第1定包絡線信号S1を生成して出力する。すなわち、図4に示すように、第1加算回路111aは、第2直交信号Sd2および第1定包絡線ベクトル生成信号eをベクトル加算することによって、第1定包絡線信号S1を生成して出力する。また、第2加算回路111bは、第3端子(図示せず)から入力された信号と、第4端子(図示せず)から入力された信号と、をベクトル加算することによって、第2定包絡線信号S2を生成して出力する。すなわち、図4に示すように、第2加算回路111bは、第2直交信号Sd2および第2定包絡線ベクトル生成信号−eをベクトル加算することによって、第2定包絡線信号S2を生成して出力する。
第1定包絡線信号S1は第1振幅検出回路113aに入力され、第1振幅検出回路113aによって、第1定包絡線信号S1の振幅に応じた第1振幅検出信号Sb1が生成される。例えば、第1定包絡線信号S1の振幅の2乗値を示す直流電圧信号を有する第1振幅検出信号Sb1が生成される。同様に、第2定包絡線信号S2は第2振幅検出回路113bに入力され、第2振幅検出回路113bによって、第2定包絡線信号S2の振幅に応じた第2振幅検出信号Sb2が生成される。例えば、第2定包絡線信号S2の振幅の2乗値を示す直流電圧信号を有する第2振幅検出信号Sb2が生成される。なお、第1振幅検出回路113aおよび第2振幅検出回路113bとしては、例えばギルバートセル型ミキサを採用することができる。
そして、第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2は振幅制御回路120に入力される。振幅制御回路120は、可変利得増幅回路110の利得を制御するための振幅制御信号Scを、第1定包絡線信号S1及び第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて生成するための回路である。具体的には、第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2は加算器165に入力され、加算器165により加算される。そして、第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2を加算することによって得られる信号が振幅検出信号Sfとして加算器165から出力される。振幅検出信号Sfは加算器166に入力され、参照信号Soの電圧から振幅検出信号Sfの電圧を減算した電圧を有する振幅制御基礎信号Spが生成される。振幅制御基礎信号Spは、ローパスフィルタ167で高周波成分が除去され、かつ、バッファアンプ168で増幅された後に、振幅制御信号Scとして可変利得増幅回路110に供給される。振幅制御信号Scは、可変利得増幅回路110の利得を制御するための利得制御信号としての役割を果たす。なお、加算器165、加算器166、ローパスフィルタ167、およびバッファーアンプ168によって振幅制御回路120が構成されている。
以上のような構成を有する本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、振幅制御基礎信号Spおよびそれに基づく振幅制御信号Scの電圧は、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅の増減に応じて逆に増減する。このため、振幅制御信号Scを利用して可変利得増幅回路110の利得を制御することにより、入力信号Sinの振幅の増減に応じて逆に増減する第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eを生成することができる。これによって、定包絡線信号である第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2を生成することができる。
そして、第1定包絡線信号S1は第1増幅回路112aに入力され、第1増幅回路112aは第1定包絡線信号S1を増幅することによって、第1増幅信号Sa1を生成して出力する。同様に、第2定包絡線信号S2は第2増幅回路112bに入力され、第2増幅回路112bは第2定包絡線信号S2を増幅することによって、第2増幅信号Sa2を生成して出力する。第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2は出力加算回路114に入力され、出力加算回路114は第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2をベクトル加算することによって、包絡線変動を有する出力信号Soutを生成して出力する。
このようにして、本実施形態に係る電力増幅装置100では、包絡線変動を有する入力信号Sinを、定包絡線信号である第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2に分解する。そして、第1増幅回路112aおよび第2増幅回路112bを用いて、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2を高い電力付加効率で増幅することによって、第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2を得る。さらに、その後に、出力加算回路114によって第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2をベクトル加算することによって、包絡線変動を有する出力信号Soutを生成することができる。このため、本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、包絡線変動を有する信号を高い電力付加効率で増幅することができる。
また、本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、90°移相器を用いることなく、第1直交信号生成回路130aおよび第2直交信号生成回路130bを利用して、入力信号Sinと所定の位相関係を有する第2直交信号Sd2と、第2直交信号Sd2に対して直交する第1直交信号Sd1とを得ることができる。第1基本信号Su1および第2基本信号Su2の振幅が等しければ、第1直交信号Sd1と第2直交信号Sd2とは特定の周波数に限らずに直交するので、本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、広い周波数範囲において使用可能な電力増幅装置を得ることができる。
また、本実施形態に係る電力増幅装置100において、第1振幅検出回路113aから出力された第1振幅検出信号Sb1と、第2振幅検出回路113bから出力された第2振幅検出信号Sb2とは、利得制御回路140に入力される。利得制御回路140は、第1定包絡線信号S1及び第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて、第1加算回路111aの利得を制御するための第1利得制御信号Sg1と、第2加算回路111bの利得を制御するための第2利得制御信号Sg2と、を生成するための回路である。
利得制御回路140においては、基準電圧から第1振幅検出信号Sb1の電圧を減算して得られる電圧を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電圧から第2振幅検出信号Sb2の電圧を減算して得られる電圧を有する第2利得制御信号Sg2とが生成される。第1利得制御信号Sg1は、第1加算回路111aに入力されて、第1加算回路111aの利得を制御することによって第1定包絡線信号S1の振幅を制御する。第2利得制御信号Sg2は、第2加算回路111bに入力されて、第2加算回路111bの利得を制御することによって第2定包絡線信号S2の振幅を制御する。
なお、第1加算回路111a、第2加算回路111bおよび出力加算回路114としては、例えばイメージ抑圧型ダブルバランスミキサ等を用いることができ、利得制御回路140としては、例えば、比較器を使用することができる。そして、例えば、第1利得制御信号Sg1および第2利得制御信号Sg2を、第1加算回路111aおよび第2加算回路111bを構成するミキサの電流源ゲート端子に入力することによって、定電流源からの供給電流を制御することにより、第1加算回路111aおよび第2加算回路111bの利得を制御することができる。
このような構成を有する本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値であるときの第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2の電圧を基準電圧に設定することにより、第1利得制御信号Sg1および第2利得制御信号Sg2の電圧は、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅の所期の値からの偏差に対して逆の極性を有することになる。すなわち、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値よりも大きい場合には極性が−となり、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値よりも小さい場合には極性が+となる。
そして、第1定包絡線信号S1の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第1利得制御信号Sg1で第1加算回路111aの利得を制御することにより第1定包絡線信号S1の振幅を変化させることによって、第1定包絡線信号S1の振幅を所期の振幅に一致させることができる。同様に、第2定包絡線信号S2の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第2利得制御信号Sg2で第2加算回路111bの利得を制御することにより第2定包絡線信号S2の振幅を変化させることによって、第2定包絡線信号S2の振幅を所期の振幅に一致させることができる。これによって、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅がどちらも所期の振幅に一致するため、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。
このように、本実施形態に係る電力増幅装置100によれば、第1定包絡線信号S1の振幅および第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて第1加算回路111aおよび第2加算回路111bの利得を制御することによって、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。その結果、第1加算回路111aと第2加算回路111bとの間に性能の差異がある場合においても、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。
(実施の形態の第2の例)
図5は本発明の実施形態に係る電力増幅装置の一例を模式的に示すブロック図である。
本実施形態に係る電力増幅装置200においては、図5に示すように、包絡線変動を有する入力信号Sinが第1加算回路211aの第1端子(図示せず)に入力される。第1加算回路211aでは、入力信号Sinと、第1加算回路211aの第2端子(図示せず)に入力された第1定包絡線ベクトル生成信号eと、がベクトル加算されることによって第1定包絡線信号S1が生成され、第1加算回路211aから出力される(図10参照)。また、入力信号Sinは第2加算回路211bの第3端子(図示せず)に入力される。第2加算回路211bでは、入力信号Sinと、第2加算回路211bの第4端子(図示せず)に入力された第2定包絡線ベクトル生成信号−eと、がベクトル加算されることによって第2定包絡線信号S2が生成され、第2加算回路211bから出力される(図10参照)。なお、第1定包絡線ベクトル生成信号eと第2定包絡線ベクトル生成信号−eとは、互いに振幅が等しく、かつ、位相が逆相になっている。
ここで、第1定包絡線信号S1及び第2定包絡線信号S2は、互いに振幅が等しく、かつ、位相差δθ(0°<δθ<180°)を有している。第1定包絡線信号S1の位相は、入力信号Sinの位相をある角度だけ遅らせてなる位相であり、第2定包絡線信号S2の位相は、入力信号Sinの位相を同角度だけ進めてなる位相である。第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2をベクトル加算することによって得られる信号の位相は入力信号Sinの位相と等しくなる。
第1定包絡線信号S1(第1基本信号)および第2定包絡線信号S2(第2基本信号)は第2直交信号生成回路230bに入力される。第2直交信号生成回路230bは、第1定包絡線信号S1と第2定包絡線信号S2とをベクトル加算することによって、第2直交信号Sd2を生成して出力する(図6参照)。第2直交信号Sd2は入力信号Sinと同じ位相を有しており、入力信号Sinと共に、第1加算回路211aの第1端子(図示せず)および第2加算回路211bの第3端子(図示せず)に入力される。
また、第1定包絡線信号S1(第1基本信号)および第2定包絡線信号S2(第2基本信号)は第1直交信号生成回路230aに入力される。第1直交信号生成回路230aは、第1定包絡線信号S1と第2定包絡線信号S2とをベクトル減算することによって、第1直交信号Sd1を生成して出力する(図6参照)。ここで、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とが等しいことから、入力信号Sinおよび第2直交信号Sd2の位相と、第1直交信号Sd1の位相とは、90°(すなわちπ/2)だけ異なっている。すなわち、入力信号Sinおよび第2直交信号Sd2と、第1直交信号Sd1と、は直交している。第1直交信号Sd1は基本信号として可変利得増幅回路210に入力され、可変利得増幅回路210において増幅された後に、入力信号Sinおよび第2直交信号Sd2に対して直交するとともに互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eとして出力される。そして、第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eは、第1加算回路211aの第2端子(図示せず)および第2加算回路211bの第4端子(図示せず)にそれぞれ入力される。
なお、第1直交信号生成回路230aおよび第2直交信号生成回路230bとしては、例えばイメージ抑圧型ダブルバランスミキサ等を用いることができる。また、可変利得増幅回路210は、差動出力が可能な可変利得増幅器を用いて構成するのが好ましいが、場合によっては、可変利得増幅器と移相回路とを組み合わせて構成しても構わない。
さらに、第1定包絡線信号S1は第1振幅検出回路213aに入力され、第1振幅検出回路213aによって、第1定包絡線信号S1の振幅の2乗値を示す直流電圧信号を有する第1振幅検出信号Sb1が生成される。同様に、第2定包絡線信号S2は第2振幅検出回路213bに入力され、第2振幅検出回路213bによって、第2定包絡線信号S2の振幅の2乗値を示す直流電圧信号を有する第2振幅検出信号Sb2が生成される。なお、第1振幅検出回路213aおよび第2振幅検出回路213bとしては、例えばギルバートセル型ミキサを採用することができる。
そして、第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2は振幅制御回路220に入力される。振幅制御回路220は、可変利得増幅回路210の利得を制御するための振幅制御信号Scを、第1定包絡線信号S1及び第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて生成するための回路である。具体的には、第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2は加算器265に入力され、加算器265により加算されて振幅検出信号Sfとして出力される。振幅検出信号Sfは加算器266に入力され、参照信号Soの電圧から振幅検出信号Sfの電圧を減算した電圧を有する振幅制御基礎信号Spが生成される。振幅制御基礎信号Spは、ローパスフィルタ267で高周波成分が除去され、バッファアンプ268で増幅された後に、加算器263を介して振幅制御信号Scとして可変利得増幅回路210に供給される。振幅制御信号Scは、可変利得増幅回路210の利得を制御するための利得制御信号としての役割を果たす。なお、加算器265、加算器266、ローパスフィルタ267、バッファーアンプ268、および加算器263によって振幅制御回路220が構成されている。
以上のような構成を有する本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、振幅制御基礎信号Spおよびそれに基づく振幅制御信号Scの電圧は、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅の増減に応じて逆に増減する。このため、振幅制御信号Scを利用して可変利得増幅回路210の利得を制御することにより、入力信号Sinの振幅の増減に応じて逆に増減する第1定包絡線ベクトル生成信号eおよび第2定包絡線ベクトル生成信号−eを生成することができる。これによって、定包絡線信号である第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2を生成することができる。
そして、第1定包絡線信号S1は第1増幅回路212aに入力され、第1増幅回路212aは第1定包絡線信号S1を増幅することによって、第1増幅信号Sa1を生成して出力する。同様に、第2定包絡線信号S2は第2増幅回路212bに入力され、第2増幅回路212bは第2定包絡線信号S2を増幅することによって、第2増幅信号Sa2を生成して出力する。第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2は出力加算回路214に入力され、出力加算回路214は第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2をベクトル加算することによって、包絡線変動を有する出力信号Soutを生成して出力する。
このようにして、本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、包絡線変動を有する入力信号Sinを、定包絡線信号である第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2に分解し、第1増幅回路212aおよび第2増幅回路212bを用いて、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2を高い電力付加効率で増幅することによって、第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2を得た後に、出力加算回路214によって第1増幅信号Sa1および第2増幅信号Sa2をベクトル加算することによって、包絡線変動を有する出力信号Soutを生成することができる。すなわち、本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、包絡線変動を有する信号を高い電力付加効率で増幅することができる。
また、本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、90°移相器を用いることなく、第1直交信号生成回路230aおよび第2直交信号生成回路230bを利用して、入力信号Sinと同相の第2直交信号Sd2と、入力信号Sinおよび第2直交信号Sd2に対して直交する第1直交信号Sd1とを得ることができる。第1直交信号Sd1と第2直交信号Sd2とは特定の周波数に限らずに直交するので、本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、広い周波数範囲において使用可能な電力増幅装置を得ることができる。
なお、本実施形態に係る電力増幅装置200においては、入力信号Sinは入力振幅検出回路251に入力され、入力振幅検出回路251によって、入力信号Sinの振幅の2乗値を示す直流電圧信号を有する入力振幅検出信号Sqが生成される。入力振幅検出信号Sqは加算器252に入力され、第2参照信号Srの電圧から入力振幅検出信号Sqの電圧を減算した電圧を有する振幅制御補助信号Stが生成される。振幅制御補助信号Stは加算器263に入力されて振幅制御基礎信号Spに加算される。このような構成を有する本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、入力信号Sinの振幅の増減に応じて逆に増減する振幅制御補助信号Stを振幅制御基礎信号Spに加算することができるので、入力信号Sinの振幅が非常に小さい場合においても振幅制御信号Scの電圧が不足するのを防止することができる。なお、入力振幅検出回路251としては、例えばギルバートセル型ミキサを採用することができる。
また、本実施形態に係る電力増幅装置200において、第1振幅検出回路213aから出力された第1振幅検出信号Sb1と、第2振幅検出回路213bから出力された第2振幅検出信号Sb2とは、利得制御回路240に入力される。利得制御回路240は、第1定包絡線信号S1及び第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて、第1加算回路211aの利得を制御するための第1利得制御信号Sg1と、第2加算回路211bの利得を制御するための第2利得制御信号Sg2と、を生成するための回路である。
利得制御回路240においては、基準電圧から第1振幅検出信号Sb1の電圧を減算して得られる電圧を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電圧から第2振幅検出信号Sb2の電圧を減算して得られる電圧を有する第2利得制御信号Sg2とが生成される。第1利得制御信号Sg1は、第1加算回路211aに入力されて、第1加算回路211aの利得を制御することによって第1定包絡線信号S1の振幅を制御する。第2利得制御信号Sg2は、第2加算回路211bに入力されて、第2加算回路211bの利得を制御することによって第2定包絡線信号S2の振幅を制御する。
なお、第1加算回路211a、第2加算回路211bおよび出力加算回路214としては、例えばイメージ抑圧型ダブルバランスミキサ等を用いることができ、利得制御回路240としては、例えば、比較器を使用することができる。そして、例えば、第1利得制御信号Sg1および第2利得制御信号Sg2を、第1加算回路211aおよび第2加算回路211bを構成するミキサの電流源ゲート端子に入力することによって、定電流源からの供給電流を制御することにより、第1加算回路211aおよび第2加算回路211bの利得を制御することができる。
このような構成を有する本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値であるときの第1振幅検出信号Sb1および第2振幅検出信号Sb2の電圧を基準電圧に設定することにより、第1利得制御信号Sg1および第2利得制御信号Sg2の電圧は、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅の所期の値からの偏差に対して逆の極性を有することになる。すなわち、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値よりも大きい場合には極性が−になり、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅が所期の値よりも小さい場合には極性が+になる。そして、第1定包絡線信号S1の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第1利得制御信号Sg1で第1加算回路211aの利得を制御することにより第1定包絡線信号S1の振幅を変化させることによって、第1定包絡線信号S1の振幅を所期の振幅に一致させることができる。同様に、第2定包絡線信号S2の振幅の所期の値に対する偏差に対して逆の極性の電圧を有する第2利得制御信号Sg2で第2加算回路211bの利得を制御することにより第2定包絡線信号S2の振幅を変化させることによって、第2定包絡線信号S2の振幅を所期の振幅に一致させることができる。これによって、第1定包絡線信号S1および第2定包絡線信号S2の振幅がどちらも所期の振幅に一致するため、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。
このように、本実施形態に係る電力増幅装置200によれば、第1定包絡線信号S1の振幅および第2定包絡線信号S2の振幅に基づいて第1加算回路211aおよび第2加算回路211bの利得を制御することによって、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。このため、第1加算回路211aと第2加算回路211bとの間に性能の差異がある場合においても、第1定包絡線信号S1の振幅と第2定包絡線信号S2の振幅とを一致させることができる。これにより、入力信号Sinおよび第2直交信号Sd2と第1直交信号Sd1との直交性を保障することが可能となる。
(実施の形態の第3の例)
図7は、本発明の実施形態に係る送信装置、すなわち、本発明の実施形態に係る電力増幅装置を用いた送信装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る送信装置300は、図7に示すように、送信回路320が本発明の実施形態に係る電力増幅装置310を介してアンテナ330に接続されている。ここで、電力増幅装置310は、例えば図1に示す電力増幅装置100、又は図2に示す電力増幅装置200である。このような構成を有する本実施形態に係る送信装置300によれば、送信回路320から出力された、包絡線変動を有する送信信号を、消費電力が小さく電力付加効率が高い本発明の実施形態に係る電力増幅装置310を用いて増幅することができるので、消費電力が小さく送信時間が長い送信装置を得ることができる。
(実施の形態の第4の例)
図8は、本発明の実施形態に係る通信装置、すなわち、本発明の実施形態に係る電力増幅装置を用いた通信装置の構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る通信装置400は、図8に示すように、送信回路420および受信回路440がアンテナ430に接続されており、送信回路420とアンテナ430との間に本発明の実施形態に係る電力増幅装置410が挿入されている。ここで、電力増幅装置410は、例えば図1に示す電力増幅装置100、又は図2に示す電力増幅装置200である。また、アンテナ430と送信回路420および受信回路440との間にはアンテナ共用回路450が挿入されている。このような構成を有する本実施形態に係る通信装置400によれば、送信回路420から出力された、包絡線変動を有する送信信号を、消費電力が小さく電力付加効率が高い本発明の実施形態に係る電力増幅装置410を用いて増幅することができるので、消費電力が小さく送信時間が長い送信装置を得ることができる。
(変形例)
本発明は前述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
例えば、前述した実施の形態の第1の例の電力増幅装置100においては、基準電圧から第1振幅検出信号Sb1の電圧を減算して得られる電圧を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電圧から第2振幅検出信号Sb2の電圧を減算して得られる電圧を有する第2利得制御信号Sg2とを利用して、第1加算回路111aおよび第2加算回路111bの利得を制御する例を示した。また例えば、前述した実施の形態の第2の例の電力増幅装置200においては、基準電圧から第1振幅検出信号Sb1の電圧を減算して得られる電圧を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電圧から第2振幅検出信号Sb2の電圧を減算して得られる電圧を有する第2利得制御信号Sg2とを利用して、第1加算回路211aおよび第2加算回路211bの利得を制御する例を示した。しかしながら、例えば、基準電圧と第1振幅検出信号Sb1の電圧とを加算して得られる電圧を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電圧と第2振幅検出信号Sb2の電圧とを加算して得られる電圧を有する第2利得制御信号Sg2とを利用するようにしてもよい。または、基準電流から第1振幅検出信号Sb1の電流を減算して得られる電流を有する第1利得制御信号Sg1と、基準電流から第2振幅検出信号Sb2の電流を減算して得られる電流を有する第2利得制御信号Sg2とを利用するようにしても構わない。
また例えば、前述した実施の形態の第2の例の電力増幅装置200においては、入力振幅検出回路251および加算器252を用いて振幅制御補助信号Stを生成した例を示したが、振幅制御信号Scの電圧が充分に確保できる場合には、入力振幅検出回路251および加算器252は必要ではない。また、このときには、加算器263も不要となり、バッファーアンプ268から出力された信号をそのまま振幅制御信号Scとして可変利得増幅回路210に入力すればよい。

Claims (7)

  1. 包絡線変動を有する入力信号に基づいて生成される、互いに振幅が等しく、かつ、位相差δθ(0°<δθ<180°)を有する第1基本信号および第2基本信号をベクトル減算することによって、第1直交信号を生成する第1直交信号生成回路と、
    前記第1基本信号および前記第2基本信号をベクトル加算することによって第2直交信号を生成する第2直交信号生成回路と、
    前記第1直交信号を増幅することによって、互いに逆相である第1定包絡線ベクトル生成信号および第2定包絡線ベクトル生成信号を生成する可変利得増幅回路と、
    前記第2直交信号が入力される第1端子と、前記第1定包絡線ベクトル生成信号が入力される第2端子と、を含み、前記第1端子および前記第2端子から入力される信号をベクトル加算することによって第1定包絡線信号を生成する第1加算回路と、
    前記第2直交信号が入力される第3端子と、前記第2定包絡線ベクトル生成信号が入力される第4端子と、を含み、前記第3端子および前記第4端子から入力される信号をベクトル加算することによって第2定包絡線信号を生成する第2加算回路と、
    前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号の振幅に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御するための振幅制御信号を生成する振幅制御回路と、
    前記第1定包絡線信号を増幅することによって第1増幅信号を生成する第1増幅回路と、
    前記第2定包絡線信号を増幅することによって第2増幅信号を生成する第2増幅回路と、
    前記第1増幅信号および前記第2増幅信号をベクトル加算することによって、増幅された包絡線変動を有する出力信号を生成する出力加算回路と、
    を含み、
    前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子には、前記入力信号が入力され、
    前記第1直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力され、
    前記第1直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル減算することによって前記第1直交信号を生成し、
    前記第2直交信号生成回路には、前記第1基本信号および前記第2基本信号として、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号が入力され、
    前記第2直交信号生成回路は、前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号をベクトル加算することによって前記第2直交信号を生成し、
    前記第1直交信号は、前記可変利得増幅回路に入力され、
    前記第2直交信号は、前記入力信号とともに、前記第1加算回路の前記第1端子および前記第2加算回路の前記第3端子に入力される、
    とを特徴とする電力増幅装置。
  2. 前記入力信号の位相を変化させることによって、前記第1基本信号および前記第2基本信号を生成する移相回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力増幅装置。
  3. 前記第1定包絡線信号の振幅に応じた第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、
    前記第2定包絡線信号の振幅に応じた第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、を含み、
    前記振幅制御回路は、前記第1振幅検出信号および前記第2振幅検出信号に基づいて、前記可変利得増幅回路における利得を制御するための前記振幅制御信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力増幅装置。
  4. 前記第1定包絡線信号および前記第2定包絡線信号の振幅に基づいて、前記第1加算回路の利得を制御するための第1利得制御信号と、前記第2加算回路の利得を制御するための第2利得制御信号と、を生成する利得制御回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力増幅装置。
  5. 前記第1定包絡線信号の振幅に応じた第1振幅検出信号を生成する第1振幅検出回路と、
    前記第2定包絡線信号の振幅に応じた第2振幅検出信号を生成する第2振幅検出回路と、を含み、
    前記第1振幅検出信号の電圧は前記第1定包絡線信号の振幅に応じた値であり、
    前記第2振幅検出信号の電圧は前記第2定包絡線信号の振幅に応じた値であり、
    前記第1利得制御信号の電圧は所定の基準電圧から前記第1振幅検出信号の電圧を減算して得られる値であり、
    前記第2利得制御信号の電圧は前記所定の基準電圧から前記第2振幅検出信号の電圧を減算して得られる値である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力増幅装置。
  6. 送信回路が請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電力増幅装置を介してアンテナに接続されていることを特徴とする送信装置。
  7. 送信回路および受信回路がアンテナに接続されており、前記送信回路と前記アンテナとの間に請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電力増幅装置が挿入されていることを特徴とする通信装置。
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