JP5082408B2 - 移動***置監視システムの移動体端末 - Google Patents

移動***置監視システムの移動体端末 Download PDF

Info

Publication number
JP5082408B2
JP5082408B2 JP2006321945A JP2006321945A JP5082408B2 JP 5082408 B2 JP5082408 B2 JP 5082408B2 JP 2006321945 A JP2006321945 A JP 2006321945A JP 2006321945 A JP2006321945 A JP 2006321945A JP 5082408 B2 JP5082408 B2 JP 5082408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zone
mobile
mobile terminal
base station
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006321945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008134922A (ja
Inventor
達也 大黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2006321945A priority Critical patent/JP5082408B2/ja
Publication of JP2008134922A publication Critical patent/JP2008134922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082408B2 publication Critical patent/JP5082408B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、全地球測位システム(GPS)の測位情報を利用して移動体の現在位置を求め、目標範囲に対する移動体の移動を監視する移動***置監視システムに係り、特に移動体に搭載または装着される移動体端末に関する。
この種の移動***置監視システムは、長距離運行される車両、現在位置を監視しようとする人や動物になる移動体を基地局で遠隔監視するシステムとして提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この移動***置監視システムの構成例を図10に示す。移動体端末1は、車両等になる移動体2に搭載または装着され、3つ以上のGPS衛星3A,3B,3Cから発せられる測位情報を移動体端末1に設けられたGPSアンテナとGPS受信機で受信することで現在位置を求め、この現在位置情報を公衆回線やインターネット等の通信回線4を利用して基地局5に通知する。基地局5は、地図情報をデータベースにもち、さらにゾーン(目標座標範囲)データが予め設定され、移動体端末1から受信する現在位置情報から地図上の移動体座標を計算することにより、ゾーン内に移動体が位置するか否かを判定し、この判定情報が通信回線4を介してユーザの携帯電話(無線端末)や監視員のパソコンにイベント情報(移動体の到着など)として通知される。
基地局における移動***置のゾーン内外の判定処理は、図11の(a)に示すようになる。ゾーンは、中心位置座標(X,Y)から半径Rをもつ円領域として設定される。このゾーン設定に対して、移動体の位置情報は座標(x、y)として通知され、このときのゾーン中心までの距離Lを以下の演算、
L=√{(Y−y)2+(X−x)2
から求め、この距離Lが半径R以下にあるとき、ゾーン内に位置すると判定する。例えば移動***置がゾーンの中心位置座標(X,Y)から半径Rをもつ円領域の円周上の座標(x1、y1)であるとき、距離L1は、
1=√{(Y−y1)2+(X−x1)2}=R
であるので、座標(x1,y1)はゾーン内に位置すると判定できる。
また、図11の(b)に示すように、基地局は移動体の移動経路を監視し、例えば移動体が矢印Aの経路で移動したとき、ゾーン内に移動体が入った時点(x2,y2)および抜け出た時点(x3,y3)でイベント情報を発信する。
特開2002−208096号公報
従来の移動***置監視システムには、移動体の確実な監視およびシステム構築/運用の低コスト化を図る上で、以下の問題があった。
(1)比較的短い時間間隔で移動体を監視しようとすると、移動体端末と基地局の交信頻度が高くなり、通信コストが高くなるし、移動体端末の電源が電池の場合はその消耗を早めてしまう。この対策として、比較的長い時間間隔で監視しようとすると、移動体がゾーン内に達したときには判定処理がなされず、判定処理時刻になったときは移動体がゾーンを抜けた後になってしまう場合(監視失敗)がある。
(2)移動体端末が移動体の位置情報を基地局に送信し、基地局で設定されるゾーンに移動体が位置するか否かを判定するため、移動体端末は位置情報の送信に際して基地局と通信ができることが前提条件になり、何らかの原因(例えば無線環境の悪化、通信回線の渋滞、基地局が他の移動体端末と交信中など)で基地局との通信が途切れると、その間の監視失敗になる。
(3)基地局は、移動体がゾーン内に位置したか否かの判定に際して前記の距離Lを求めることになるが、この演算ステップ数が多く、多数の移動体を短周期で監視する場合には基地局の演算負荷が高くなる。このため、同時に監視可能な移動体数が制約されて性能が低いシステムになるか、必要以上に演算処理能力を高めた高価なシステムになる。
本発明の目的は、移動体の確実な監視およびシステム構築/運用の低コスト化を図ることができる移動***置監視システムの移動体端末を提供することにある。
前記の課題を解決するための本発明は、以下の構成を特徴とする。
(1)全地球測位システム(GPS)の測位情報を利用して移動体の現在位置を求め、ゾーン領域として設定される目標範囲に対する移動体の移動を監視する移動***置監視システムの移動体端末であって、
前記移動体端末は、前記ゾーン領域が中心位置座標(X,Y)と、この中心座標からX、Y軸方向に距離をもつ矩形(正方形または長方形)として予め設定される不揮発性メモリを付属させたマイクロコンピュータ、位置情報を取得するためのGPSアンテナとGPS受信機、基地局との通信のための通信機とを有して移動体に搭載または装着され、
前記マイクロコンピュータは、前記GPS受信機からの移動***置情報と前記不揮発性メモリに設定されるゾーン領域データとから移動体がゾーン内に位置したか否かを加減算演算とその大小比較により判定する手段と、ゾーン内外の前記判定結果等を必要に応じて前記通信機を通して前記基地局へ通知する手段とを備えたことを特徴とする。
(2)前記加減算演算とその大小比較は、ゾーン領域の中心位置座標(X、Y)と中心座標からX軸方向への距離aとY軸方向への距離bと、移動体の現在位置(X1、Y1)により、(X−a)≦X1、(X+a)≧X1、(Y−b)≦Y1、(Y+b)≧Y1として計算されることを特徴とする。
(3)前記ゾーン領域は、同一中心座標(X,Y)に対し2つ以上の異なる大きさをもつ矩形のゾーン領域を設け、
前記マイクロコンピュータによる判定は、外側になるゾーン領域についての判別頻度を低くし、内側になるゾーン領域ほど判別頻度を高くしたことを特徴とする。
(4)前記ゾーン領域は、現在位置と目標位置との距離に応じてゾーン領域の大きさが異なるものを設け、
前記マイクロコンピュータは、移動体の現在位置と目標位置との距離が長いときは大領域になるゾーン領域によるゾーン内外の判定を行い、このゾーンに達した時点では小領域になるゾーン領域に切り替えてゾーン内外の判定を行う手段を備えたことを特徴とする。
(5)前記移動体端末は外部装置駆動用のスイッチを設け、
前記マイクロコンピュータは、移動体がゾーン内または外に位置するかの判定、および判定の結果、ゾーン内または外に位置することの警報手段を備えたことを特徴とする。
(6)前記マイクロコンピュータは、ゾーン内外の判定結果等を前記基地局へ通知する際、該基地局との通信が不能になったとき、以後の処理情報のうち必要な監視情報を前記不揮発性メモリに履歴情報として格納しておき、前記基地局との通信が可能となったときにこれら履歴情報を該基地局に送信する手段を備えたことを特徴とする。
(7)前記マイクロコンピュータは、通常時は前記GPS受信機、通信機および表示器の電源を遮断しておき、これらの動作を必要とする時点で当該機器の電源を投入して動作させる手段を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、移動体がゾーン内に位置したか否かなどは、移動体端末で判定処理し、移動体がゾーン内に位置したと判定したときなど、ゾーン内外の判定結果を必要に応じて基地局へ通知するようにしたため、移動体の確実な監視およびシステム構築/運用の低コスト化を図ることができる。具体的には、
(1)基地局との交信頻度および通信データ量を減らして通信コスト低減ができる。
(2)基地局との交信頻度および通信データ量を減らして電池電源の電力消費を低減できる。
(3)基地局の判定処理を減らしてその負荷の軽減を図ることができる。
(4)何らかの原因(例えば通信回線の渋滞、基地局が他の移動体端末と交信中など)で基地局との通信が途切れた場合も監視ができる。
(5)ゾーン領域を矩形とすることで、移動体がゾーン内に位置したか否かの判定ステップ数が少なく、演算負荷を低減できる。また、複数のゾーン領域設定が簡単になる。
(6)ゾーン領域は、2つ以上の異なる大きさをもつ矩形のゾーン領域とし、外側になるゾーン領域についての判別頻度を低くし、内側になるゾーン領域ほど判別頻度を高くすることで、移動体と目標位置との距離に応じたきめ細かい監視ができる。
(7)ゾーン領域は、現在位置と目標位置との距離に応じてゾーン領域の大きさが異なるものとし、移動体の現在位置と目標位置との距離が長いときは大領域になるゾーン領域によるゾーン内外の判定を行い、このゾーンに達した時点では小領域になるゾーン領域に切り替えてゾーン内外の判定を行うことにより、事前の通知は早めに行い、目標位置に接近したときには目標位置に達するまでの時間が短くなったことを確実に知らせることができる。
(8)移動体がゾーン内または外に位置するかの判定結果、および移動体の現在位置からゾーンへの方向等を表示器に表示することにより、基地局と通信することなく、現在位置がゾーン内か外かの判定結果や目標方向を車両運転者等に知らせることで、移動状況を提示および移動の修正(遅れ/進み修正、方向修正など)を支援することができる。
(9)マイクロコンピュータは、基地局との通信が不能になったとき、以後の処理情報のうち必要な監視情報を不揮発性メモリに履歴情報として格納しておき、基地局との通信が可能となったときにこれら履歴情報を基地局に送信することにより、基地局との通信不能時にもその間の監視情報を確実に得ることができる。
(10)マイクロコンピュータは、GPS受信機、通信機および表示器は、通常時は電源を遮断しておき、これらの動作を必要とする時点で電源を投入して動作させることにより、電池電源の消耗を低減できる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態を示す移動体端末の構成図である。移動体に搭載または装着される移動体端末20は、ROM等にプログラムとして記載されるソフトウェア構成による処理機能をもつマイクロコンピュータ21、ゾーン領域が予め設定されるフラッシュROM21A、位置情報を取得するためのGPSアンテナ22とGPS受信機23、基地局5との通信のための通信機24、数値または画像の表示器25、および電池電源26を設ける。なお、ゾーン領域が予め設定されるデバイスは、フラッシュROMに限らず、不揮発性メモリであればよい。
この構成において、移動体がゾーン内に位置したか否かは、従来システムでは基地局5で判定処理していたのに対し、本実施形態では移動体端末20で判定処理し、移動体がゾーン内に位置したと判定したときなど、ゾーン内外の判定結果を必要に応じて基地局5へ通知する。
この機能構成のため、フラッシュROM21Aに少なくとも1つのゾーン領域が予め設定され、マイクロコンピュータ21には、GPS受信機23からの移動***置情報とフラッシュROM21Aに設定されるゾーン領域データとから移動体がゾーン内に位置したか否かを判定する演算機能を設ける。
このように、移動体端末20は、移動状況判定機能を有して自立的に位置判定動作等をすることで、従来システムに比べて、基地局5との交信頻度および通信データ量を減らして通信コスト低減や電池電源の電力消費を低減、および基地局の判定処理を減らしてその負荷の軽減などを図る。また、移動体端末にI/O回路を設け、移動体がゾーン領域内部に位置したとき、I/O回路により移動体の外部装置(警報ブザー、電源スイッチなど)の制御を可能にする。図2はこの例を示す。外部装置用スイッチ30は、移動体がゾーン領域に位置したとき、マイクロコンピュータ21から出力される制御信号を受け、外部装置31をオンまたはオフする制御出力を発生する。外部装置としては、例えば、水まき(散水車)、油まき、薬剤散布、空気サンプル収集、海水、湖水、河川等の水サンプル収集、土壌サンプル収集、食物収集、温度測定器、湿度測定器、各種ガス測定器等がある。
なお、ゾーン領域の設定は、移動体端末に予め設定することもできるが、フラッシュROMがオンライン書き換え(装置稼働状態のまま書き換え)可能なデバイスになることを利用して、移動体端末が基地局5からゾーンデータを受信し、フラッシュROMへ書き込みをすることもできる。また、基地局側でのゾーン領域データの取得は、通常のシリアル通信によるほか、課金のない通信システム、例えば無線LAN,RF−ID、メモリーカードなどからダウンロードし、通信コストを削減および設定労力を削減することができる。
次に、移動体端末による判定処理は、従来システムではゾーン領域を中心位置座標(X,Y)から半径Rをもつ円領域として設定されていたのに対し、本実施形態では矩形のゾーン領域とすることで、マイクロコンピュータ21に必要な演算量を削減する。
この演算処理を、図3を参照して説明する。ゾーン領域は、中心位置座標(X,Y)からX、Y軸方向に距離aをもつ正方形(または長方形)とする。このゾーン領域に対して、移動体の現在位置(x,y)とすると、以下の4回の加減算とその大小比較結果が成立するか否かの判定で済み、従来の二乗演算と平方根演算に比べて、マイクロコンピュータ21の負荷を軽減することができる。なお、長方形のゾーン領域とする場合は、長辺までの距離aと短辺までの距離bとして設定される。
(X−a)≦x、(X+a)≧x、(Y−a)≦y、(Y+a)≧y
図4は、移動体端末20のマイクロコンピュータ21に搭載する基本処理フローを示す。マイクロコンピュータ21は、フラッシュROM21AからゾーンデータX、Y、aを取得しておき(S1)、予め設定される周期で判定時刻か否かをチェックし(S2)、判定時刻にはGPS受信機23から現在位置情報(x,y)を取得し(S3)、これらデータから上記の加減算と大小比較演算により移動体のゾーン内外判定を行う(S4)。この演算結果がゾーン内か外かをチェックし(S5)、ゾーン内であれば基地局へ通知する(S6)。また、ゾーン内または外のいずれの場合も判定結果等を表示器25に表示させる(S7)。
さらに、マイクロコンピュータ21は、移動体がゾーン内または外に位置するかの判定結果、および移動体の現在位置からゾーンへの方向等を表示器25に表示する表示機能を設ける。この表示機能により、移動体端末20が車両や人に装着されるシステムにおいて、基地局5と通信することなく、現在位置がゾーン内か外かの判定結果や目標方向を車両運転者等に知らせることで、移動状況を提示および移動の修正(遅れ/進み修正、方向修正など)を支援する。
(実施形態2)
前記の実施形態1では、ゾーン領域を1つの矩形として設定する場合である。本実施形態では図5の(a)に示すように、同一中心座標に対し2つの異なる大きさをもつ矩形のゾーン領域Aとゾーン領域Bを設け、移動体の移動経路が図5の(b)に矢印βで示すものであるときに、点cでゾーン領域A内、点dでゾーン領域B内に位置したと判定し、点eでゾーン領域Bを抜け、点fでゾーン領域Aを抜けたと判定する。ここで、外側になるゾーン領域Aについては判別頻度を低くし、内側になるゾーン領域Bでは判別頻度を高くする。
図6は、本実施形態におけるマイクロコンピュータ21の処理フローを示す。マイクロコンピュータ21は、ゾーン領域A,Bのゾーンデータ(X、Y、a,X,Y,b)を取得し(S11)、外側になるゾーン領域AのデータとGPS受信機23から得る現在位置情報を使ってゾーン判定演算を行い(S12)、判定結果がゾーン領域Aの外になるときは次回の判定時刻まで処理を中断する(S13)。ゾーン領域A内に位置したと判定した場合、その判定結果は表示器25に表示を行い、必要に応じて基地局5に通知処理を行う(S14)。この場合、ゾーン領域Aに対する判定周期は比較的長く設定しておき、判定頻度を低くし、基地局との通信コストを不要または抑え、表示器による電力消費を抑制する。
次いで、ゾーン領域A内と判定した後、内側になるゾーン領域Bについてゾーン判定演算を行い(S15)、判定結果がゾーン領域Bの外になるときは次回の判定時刻まで処理を中断する。ゾーン領域B内に位置したと判定した場合、内ゾーンについてゾーン判定を行い(S16)、その判定結果は表示器25に表示、および通信機24により基地局へ通知を行う(S17)。この場合、ゾーン領域Bに対する判定周期は比較的短く設定しておき、ゾーン領域B内に位置したときに移動体の運転者や基地局に的確に通知できるようにする。
本実施形態によれば、移動体が目標ゾーン内に移動するまでは判別頻度を少なくし、近づくに従って判別頻度を高めることによって、低消費電力化を可能にすると共に演算リソースの低減、および通信コストの抑制が可能となる。
なお、ゾーン領域は、図7の(a)に示すように、同一中心座標に3種類の大きさをもつゾーン領域A,B,Cを設定し、これらゾーン領域個々について判定頻度を変えた判定処理を行うことができる。このようなゾーン領域の設定は、移動体と目標位置との距離関係を持たせる際に、大きさの異なるゾーンを追加するのみでよく、図7の(b)に示すように従来の円形のゾーン領域による位置座標設定に比べてゾーン設定が容易になるし、演算ステップ数を削減できる。
(実施形態3)
前記までの実施形態1,2では、ゾーン領域の大きさを固定のものとする場合である。本実施形態では現在位置と目標位置との距離に応じてゾーン領域の大きさを可変とする。
例えば、図8に例を示すように、現在位置が点aにあって移動を開始し、目標位置(X、Y)が設定されているとき、現在位置から目標位置までの距離が長いときは大領域になるゾーンA1としてゾーン内外の判定を行い、このゾーンA1に達した時点bではそれまでのゾーンA1から小領域になるゾーンA2に切り替えてゾーン内外の判定を行う。
図9は、本実施形態におけるマイクロコンピュータ21の処理フローを示す。ゾーン領域の設定が固定か可変かをチェックし(S21)、可変の場合は現在位置と目標位置までの距離が遠いか近いかをチェックする(S22)。遠い場合には大領域になるゾーン領域A1を選択し(S23)、近い場合には小領域になるゾーン領域A2を選択し(S24)、これら選択したゾーン領域A1またはA2を使って実施形態1と同様に、フラッシュROMからゾーン領域のゾーンデータを取得し(S23’、S24’)、ゾーン内外の判定処理を行い(S25)、この判定結果がゾーン領域A2内でなければS22に戻ってゾーン領域選択と判定を繰り返す(S26)。
本実施形態によれば、現在位置から目標位置が遠いときは広いゾーンとし、近くなったときは狭いゾーンとすることで、事前の通知は早めに行い、目標位置に接近したときには目標位置に達するまでの時間が短くなったことを確実に知らせることができる。
なお、本実施形態では、1つのゾーン設定とする場合を示すが、実施形態2のように、同一中心座標に2つ以上のゾーン領域を設定することで、より一層効果的になる。
(実施形態4)
本実施形態では、マイクロコンピュータ21がゾーン内外の判定結果等を基地局へ通知する際、何らかの原因で基地局5との通信が不能になったとき、マイクロコンピュータ21は以後の処理情報のうち必要な監視情報をフラッシュROM21Aに履歴情報として格納しておき、基地局5との通信が可能となったときにこれら履歴情報を基地局5に送信する。
これにより、無線環境の悪化、通信回線の渋滞などで基地局5との通信が途切れた場合にもその間の監視情報を基地局に得て確実な監視を可能にする。
(実施形態5)
本実施形態では、GPS受信機23、通信機24および表示器25は、通常時は電源を遮断しておき、これらの動作を必要とする時点で当該機器の電源を投入して動作させることで、電池電源26の消耗を減らす。この電源の制御は、マイクロコンピュータ21からI/Oを介して電源スイッチを制御することで実現される。
例えば、マイクロコンピュータ21は常時動作させておき、現在位置が目標位置から遠い場合にはGPS受信機23を比較的長い周期で間欠的に動作させて位置情報を取得し、目標位置に接近した場合には短い周期で間欠的または連続的にGPS受信機23を動作させてゾーン内外の判定を得る。
また、通信機24および表示器25は、その動作を必要とするときのみ電源を投入してそれらの動作を得る。
本発明における移動体端末の構成図。 本発明における移動体端末の構成図。 本発明の実施形態1におけるゾーン領域の説明図。 本発明の実施形態1を示す基本処理フロー。 本発明の実施形態2におけるゾーン領域A,Bと移動の説明図。 本発明の実施形態2を示す基本処理フロー。 本発明の実施形態2におけるゾーン領域A,B,Cと移動の説明図。 本発明の実施形態3におけるゾーン領域A1,A2と移動の説明図。 本発明の実施形態3を示す基本処理フロー。 移動***置監視システムの構成図。 従来システムにおけるゾーン領域と移動の説明図。
符号の説明
1 移動体端末
2 移動体
3A,3B,3C GPS衛星
4 通信回線
5 基地局
20 移動体端末
21 マイクロコンピュータ
22 GPSアンテナ
23 GPS受信機
24 通信機
25 表示器
26 電池電源
30 外部装置用スイッチ
31 外部装置

Claims (7)

  1. 全地球測位システム(GPS)の測位情報を利用して移動体の現在位置を求め、ゾーン領域として設定される目標範囲に対する移動体の移動を監視する移動***置監視システムの移動体端末であって、
    前記移動体端末は、前記ゾーン領域が中心位置座標(X,Y)と、この中心座標からX、Y軸方向に距離をもつ矩形(正方形または長方形)として予め設定される不揮発性メモリを付属させたマイクロコンピュータ、位置情報を取得するためのGPSアンテナとGPS受信機、基地局との通信のための通信機とを有して移動体に搭載または装着され、
    前記マイクロコンピュータは、前記GPS受信機からの移動***置情報と前記不揮発性メモリに設定されるゾーン領域データとから移動体がゾーン内に位置したか否かを加減算演算とその大小比較により判定する手段と、ゾーン内外の前記判定結果等を必要に応じて前記通信機を通して前記基地局へ通知する手段とを備えたことを特徴とする移動***置監視システムの移動体端末。
  2. 前記加減算演算とその大小比較は、ゾーン領域の中心位置座標(X、Y)と中心座標からX軸方向への距離aとY軸方向への距離bと、移動体の現在位置(X1、Y1)により、(X−a)≦X1、(X+a)≧X1、(Y−b)≦Y1、(Y+b)≧Y1として計算されることを特徴とする請求項1に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
  3. 前記ゾーン領域は、同一中心座標(X,Y)に対し2つ以上の異なる大きさをもつ矩形のゾーン領域を設け、
    前記マイクロコンピュータによる判定は、外側になるゾーン領域についての判別頻度を低くし、内側になるゾーン領域ほど判別頻度を高くしたことを特徴とする請求項1または2に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
  4. 前記ゾーン領域は、現在位置と目標位置との距離に応じてゾーン領域の大きさが異なるものを設け、
    前記マイクロコンピュータは、移動体の現在位置と目標位置との距離が長いときは大領域になるゾーン領域によるゾーン内外の判定を行い、このゾーンに達した時点では小領域になるゾーン領域に切り替えてゾーン内外の判定を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
  5. 前記移動体端末は外部装置駆動用のスイッチを設け、
    前記マイクロコンピュータは、移動体がゾーン内または外に位置するかの判定、および判定の結果、ゾーン内または外に位置することの警報手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
  6. 前記マイクロコンピュータは、ゾーン内外の判定結果等を前記基地局へ通知する際、該基地局との通信が不能になったとき、以後の処理情報のうち必要な監視情報を前記不揮発性メモリに履歴情報として格納しておき、前記基地局との通信が可能となったときにこれら履歴情報を該基地局に送信する手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
  7. 前記マイクロコンピュータは、通常時は前記GPS受信機、通信機および表示器の電源を遮断しておき、これらの動作を必要とする時点で当該機器の電源を投入して動作させる手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の移動***置監視システムの移動体端末。
JP2006321945A 2006-11-29 2006-11-29 移動***置監視システムの移動体端末 Expired - Fee Related JP5082408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006321945A JP5082408B2 (ja) 2006-11-29 2006-11-29 移動***置監視システムの移動体端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006321945A JP5082408B2 (ja) 2006-11-29 2006-11-29 移動***置監視システムの移動体端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008134922A JP2008134922A (ja) 2008-06-12
JP5082408B2 true JP5082408B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=39559727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006321945A Expired - Fee Related JP5082408B2 (ja) 2006-11-29 2006-11-29 移動***置監視システムの移動体端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082408B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5706309B2 (ja) * 2011-12-27 2015-04-22 日本電信電話株式会社 無線リソース割当方法、及び基地局装置
KR101482690B1 (ko) * 2013-09-13 2015-01-21 (주) 엘렉스정보통신 차량 관제용 단말 장치
CN103674785B (zh) * 2013-12-04 2017-02-01 杭州腾海科技有限公司 悬浮式表层水流流速流向在线跟踪监测装置和监测方法
CN105139663A (zh) * 2015-09-17 2015-12-09 成都千易信息技术有限公司 车辆定位监控装置
CN105118224A (zh) * 2015-09-17 2015-12-02 成都千易信息技术有限公司 车辆定位监控器
JP6478298B2 (ja) * 2017-08-31 2019-03-06 Necプラットフォームズ株式会社 通信装置、通信回線切替方法及びプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3718990B2 (ja) * 1998-04-02 2005-11-24 松下電器産業株式会社 ナビゲーション装置
JP2002044271A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Nec Telecom Syst Ltd 自動手順実行機能付き携帯電話機及びその手順実行方法
JP3551913B2 (ja) * 2000-10-26 2004-08-11 セイコーエプソン株式会社 移動体管理システム、移動体管理システムの制御方法および管理サーバ
JP2002262354A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Sharp Corp 移動通信端末
JP2003240577A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Aisin Aw Co Ltd 車載装置
JP2004157607A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Cyber Creative Institute Co Ltd 位置情報管理システム
JP2005348367A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Seiko Epson Corp 移動体監視システム、移動端末、移動端末の制御プログラム、移動端末の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008134922A (ja) 2008-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5082408B2 (ja) 移動***置監視システムの移動体端末
EP2372306B1 (en) Method and apparatus for efficiently using a battery in a smartphone having a navigation system
US8977288B2 (en) Apparatus and method for performing low-power geo-fence operations
US9691251B2 (en) Lost child search system, recording medium, and lost child search method
JP2019067282A (ja) 路側装置、通信システムおよび危険検知方法
US20150065167A1 (en) Activating building assets based on an individual's location
US8566019B2 (en) Positioning apparatus and positioning method
JP2006267057A (ja) 位置検出システム、携帯端末、位置検出方法及びプログラム
CN104596526A (zh) 一种定位点匹配方法及装置
KR20190038438A (ko) 전자 장치의 동작 모드 운영 방법 및 장치
EP4128191A1 (en) Vehicle to everything communication management according to a vulnerable roadside user device configuration
JP2011227763A (ja) 携帯型端末器及びその通信制御方法
KR20180057679A (ko) 포지셔닝 모드 간 전환 발생
JP2017076274A (ja) 衝突判定システム、衝突判定端末及びコンピュータプログラム
US10624560B2 (en) Electronic device, and electronic device control method
JP5414018B2 (ja) 駐車禁止エリア報知装置及びプログラム
JP4725371B2 (ja) カーファインダー、カーファインダー操作端末、カーファインダー制御システムおよびカーファインダー制御方法
JP5561183B2 (ja) ターゲット識別装置およびターゲット移動予測プログラム
JP2011169739A (ja) ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
KR20060081844A (ko) 차량위치를 표시하는 이동통신단말기 및 위치표시방법
JP6428214B2 (ja) 相対位置測定装置、プログラム
JP2019117124A (ja) 測位装置
JP2008182564A (ja) 携帯通信端末
JP2005250853A (ja) 移動体監視システム及び移動体監視方法
JP2008003992A (ja) 携帯通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110719

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5082408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees