JP5076947B2 - コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、ケーブルやフレキシブル印刷配線基板(FPC)等が連結されて使用される、例えば、プラグコネクタとされる第1のコネクタと、ソリッド印刷配線基板等の主基板に取り付けられて使用され、第1のコネクタとの嵌合状態がとられる、例えば、リセプタクルコネクタとされる第2のコネクタとを含んで構成されるコネクタ装置に関する。
複数の比較的細いケーブルや比較的小型なフレキシブル印刷配線基板を、各種の電気部品が取り付けられるソリッド印刷配線基板等の主基板に電気的に接続するにあたっては、複数のケーブルあるいはフレキシブル印刷配線基板が連結されるケーブル等側コネクタと、主基板に取り付けられて主基板との電気的接続がなされる基板側コネクタとが用いられ、ケーブル等側コネクタと基板側コネクタとが相互嵌合状態をとるものとされることが多い。その際には、例えば、ケーブル等側コネクタがプラグコネクタとされるとともに、基板側コネクタがレセプタクルコネクタとされて、両者を含んだコネクタ装置が構成される。
斯かる場合、ケーブル等側コネクタは、例えば、嵌合凸部とされる嵌合部が設けられる絶縁ハウジングを備え、その嵌合部に、複数のケーブル等との電気的接続がなされる複数の導電コンタクトの部分が配列配置される。さらに、ケーブル等側コネクタは、外部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジングを部分的に覆う金属板材製の導電性シェルを備えたものとされる。また、基板側コネクタは、例えば、嵌合凹部とされる嵌合部が設けられる絶縁ハウジングを備え、その絶縁ハウジングにおける嵌合部に、各々の一端部が端子部とされて主基板に電気的に接続される複数の導電コンタクトの部分が配列配置される。さらに、基板側コネクタも、外部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジングを部分的に覆う金属板材製の導電性シェルを備えたものとされる。そして、ケーブル等側コネクタの嵌合部が基板側コネクタの嵌合部との嵌合状態におかれるとき、ケーブル等側コネクタにおける複数の導電コンタクトが、基板側コンタクトにおける複数の導電コンタクトに夫々接触接続されて、ケーブル等側コネクタと基板側コネクタとの相互嵌合状態がとられる。
このようなケーブル等側コネクタ及び基板側コネクタにあっては、基板側コネクタが主基板に取り付けられたもとで、複数のケーブルあるいはフレキシブル印刷配線基板が連結されたケーブル等側コネクタにおける嵌合部が、基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれるとき、その嵌合状態が適正に維持されることが要求される。そのため、従来、基板側コネクタ及びケーブル等側コネクタの夫々に、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれるとき相互係合するロック機構を設け、そのロック機構に相互係合状態をとらせることにより、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態を維持するとともに、ロック機構の相互係合状態を解除することにより、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部を基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱できるようにされる。
また、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれ、ロック機構が相互係合状態とされたもとで、必要に応じて、基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれたケーブル等側コネクタにおける嵌合部を、基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱するにあたっては、先ず、ロック機構の相互係合状態を解除し、続いて、ケーブル等側コネクタの全体に、主基板に取り付けられた基板側コネクタから離脱させるための力を適正に作用させることが必要とされる。従って、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部を基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱することは、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部を基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態をとらせることに比して、容易でない操作が要求される。
そのため、従来、このようなケーブル等側コネクタにおける嵌合部を基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱するために要される操作を、できるだけ容易に行うことができるようにすることが意図された、ケーブル等側コネクタと基板側コネクタとから成るコネクタ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上述のような従来提案されているコネクタ装置にあっては、ケーブル等側コネクタ(プラグ側コネクタ)に、剛性を備えた金属棒で成り、両端部がコネクタ本体を構成する絶縁ハウジング(インシュレータ)に係合するものとされたプルバーと称される操作レバーが、コネクタ本体に対して回動可能に設けられている。このプルバーの両端部は、基板側コネクタの絶縁ハウジング(インシュレータ)に設けられたロック機構に係合するケーブル等側コネクタ側のロック機構を構成しており、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部(相手側コネクタ嵌合部)が基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれるとき、プルバーが第1の位置をとるものとされることにより、プルバーの両端部と基板側コネクタに設けられたロック機構とが相互係合状態とされる。
そして、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれ、プルバーの両端部と基板側コネクタに設けられたロック機構とが相互係合状態とされたもとで、プルバーがケーブル等側コネクタのコネクタ本体に対して回動せしめられて、第1の位置から第2の位置に移動せしめられると、プルバーの両端部と基板側コネクタに設けられたロック機構との相互係合状態が解除される。続いて、第2の位置をとるプルバーが、ケーブル等側コネクタの全体を伴って基板側コネクタから離隔するように移動せしめられる(引かれる)と、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱される。
即ち、従来提案されているコネクタ装置においては、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれ、ロック機構が相互係合状態とされたもとで、プルバーを第1の位置から第2の位置へと回動させ、その後、基板側コネクタから離隔するように移動させる(引く)ことにより、基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれたケーブル等側コネクタにおける嵌合部を、基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱することができることになる。プルバーを第1の位置から第2の位置へと回動させ、その後、基板側コネクタから離隔するように移動させる操作は、比較的容易な操作ということができる。
特開2005−267977号公報(第7〜9頁、図1〜5)
前述の従来提案されているケーブル等側コネクタと基板側コネクタとから成るコネクタ装置にあっては、基板側コネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれたケーブル等側コネクタにおける嵌合部を、基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱するにあたり、ケーブル等側コネクタに設けられたプルバーを基板側コネクタから離隔するように移動させる操作が要されるが、斯かる操作が行われるとき、プルバーは、何等かの案内手段(ガイド)による案内を受けることなく、基板側コネクタから離隔するように移動せしめられることになる。そのため、プルバーの基板側コネクタから離隔する移動は、その移動方向が、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部からの抜脱に適合する方向、例えば、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部への嵌合方向とは逆の方向に定められることにはならず、斯かる嵌合方向とは逆の方向からずれた方向(嵌合方向とは逆の方向に対して傾いた方向)とされ易いことになる。
そして、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部を基板側コネクタにおける嵌合部から抜脱する際におけるプルバーの基板側コネクタから離隔する移動が、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部からの抜脱に適合する方向からずれた移動方向をもってなされると、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部からの抜脱が、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部が、基板側コネクタにおける嵌合部から、“こじり”が生じるような比較的大なる不所望な抵抗力を受けるもとで無理矢理行われることになる。その結果、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部の基板側コネクタにおける嵌合部からの抜脱を円滑に行うことができなくなり、さらには、ケーブル等側コネクタにおける嵌合部及び基板側コネクタにおける嵌合部を破損させてしまう事態がまねかれる虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、例えば、ケーブル等側コネクタとされる第1のコネクタと、例えば、基板側コネクタとされる第2のコネクタとを含んで構成され、第1のコネクタにおける嵌合部が第2のコネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれて使用されるもとで、第2のコネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれた第1のコネクタにおける嵌合部の第2のコネクタにおける嵌合部からの抜脱を、容易な操作により、第1のコネクタにおける嵌合部が第2のコネクタにおける嵌合部から不所望な抵抗力を受ける事態をまねくことなく、円滑に行うことができることになるコネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係るコネクタ装置は、第1の嵌合部が長手方向に沿って設けられた第1の絶縁ハウジング,第1の嵌合部に配列配置される部分を有して第1の絶縁ハウジングに配される複数の第1の導電コンタクト、及び、一対の端部が第1の絶縁ハウジングにおけるその長手方向の両端部により夫々移動可能に支持されて、第1の絶縁ハウジングに回動可能に配される操作レバーを備えた第1のコネクタと、第1の嵌合部との嵌合状態がとられる第2の嵌合部が長手方向に沿って設けられた第2の絶縁ハウジング第2の嵌合部に配列配置される部分を有して第2の絶縁ハウジングに配され、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態をとるとき複数の第1の導電コンタクトに接触接続される複数の第2の導電コンタクト、及び、第2の絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルを備えた第2のコネクタと、を含んで構成される。そして、第1のコネクタに備えられた操作レバーが、第1の嵌合部を第2の嵌合部との嵌合状態から脱するものとすべく移動操作されるとともに、第2の絶縁ハウジングにおけるその長手方向の両端部に、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態をとるとき操作レバーの一対の端部が夫々移動可能に係合する一対の係合部が設けられ、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態から脱するとき、移動操作される操作レバーの端部が係合部による案内を受けて予め定められた方向に移動するものとされ、係合部が、第2の絶縁ハウジングにおけるその長手方向の端部に加えて、導電性シェルの一部分も構成要素とするものとされる
特に、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項2に記載されたものにあっては、第2の絶縁ハウジングに設けられる一対の係合部の夫々が、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されるものとされる。
また、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項3に記載されたものにあっては、第2の絶縁ハウジングに設けられる一対の係合部の夫々が、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されるもとにあって、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態を維持するとき、操作レバーの端部が、係合部を構成する第2の溝部に係合して、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるとともに、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態から脱するとき、移動操作される操作レバーの端部が、係合部を構成する第1の溝部による案内を受けて、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動するものとされる。
上述のように構成される本発明に係るコネクタ装置においては、第1のコネクタが備える第1の絶縁ハウジングに設けられた第1の嵌合部が、第2のコネクタが備える第2の絶縁ハウジングに設けられた第2の嵌合部との嵌合状態をとるとき、第1の絶縁ハウジングに配された操作レバーの一対の端部が、第2の絶縁ハウジングに設けられた一対の係合部に夫々移動可能に係合する。一対の係合部の夫々は、第2の絶縁ハウジングにおけるその長手方向の端部に加えて、第2の絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルの一部分も構成要素とするものとされ、例えば、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成され、斯かるもとにあっては、第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態を維持するとき、操作レバーの端部が、係合部を構成する第2の溝部に係合して、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるものとされる。
そして、第2の嵌合部との嵌合状態におかれた第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態から脱するときには、移動操作される操作レバーの一対の端部が、第2の絶縁ハウジングに設けられた一対の係合部による案内を夫々受けて、予め定められた方向に移動するものとされる。斯かる際、上述のように、一対の係合部の夫々が、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されるもとにあっては、移動操作される操作レバーの端部についての係合部による案内は、係合部を構成する第1の溝部によって行われ、それにより、移動操作される操作レバーの端部は、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動するものとされる。
第2の嵌合部との嵌合状態におかれた第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態から脱するにあたって、移動操作される操作レバーの端部が、第2の絶縁ハウジングに設けられた係合部による案内を受けて、予め定められた方向に移動するものとされる状態、例えば、係合部を構成する第1の溝部による案内を受けて、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動するものとされる状態は、操作レバーを、第1の絶縁ハウジングに対して回動させた後、第1のハウジングを伴って第2の絶縁ハウジングから離隔するように移動させる操作によりとられる。このような操作レバ−についての移動操作が行われるとき、操作レバーの端部が、係合部により、予め定められた方向に移動するように案内される状態、例えば、係合部を構成する第1の溝部により、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動するように案内される状態がとられることにより、操作レバーを備えた第1のハウジングが、予め定められた方向、例えば、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向をもって、第2の絶縁ハウジングから離隔するように移動せしめられ、その結果、第1のハウジングに設けられた第1の嵌合部が第2のハウジングに設けられた第2の嵌合部との嵌合状態から脱するものとされる。
上述の本発明に係るコネクタ装置にあっては、第1のコネクタが備える第1の絶縁ハウジングに設けられた第1の嵌合部が第2のコネクタが備える第2の絶縁ハウジングに設けられた第2の嵌合部との嵌合状態をとるときには、第1の絶縁ハウジングに配された操作レバーの一対の端部が、第2の絶縁ハウジングにそれを部分的に覆う導電性シェルの一部分をも構成要素として設けられた一対の係合部に夫々移動可能に係合し、例えば、一対の係合部の夫々が、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されるもとにあっては、係合部を構成する第2の溝部に係合して、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるものとされるので、第1の嵌合部の第2の嵌合部との嵌合状態が安定かつ確実に維持される。その際、一対の係合部の夫々は、第2の絶縁ハウジングにおけるその長手方向の端部に加えて、第2の絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルの一部分も構成要素としているので、変形あるいは破壊に対する耐力が高められたものとされている。
それに加えて、上述の本発明に係るコネクタ装置にあっては、第2の嵌合部との嵌合状態におかれた第1の嵌合部が第2の嵌合部との嵌合状態から脱するときには、第1の絶縁ハウジングに配された操作レバーについての移動操作が行われ、移動操作される操作レバーの一対の端部が、第2の絶縁ハウジングに設けられた一対の係合部による案内を夫々受けて、予め定められた方向に移動するもの、例えば、一対の係合部の夫々が、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部とそれから第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されるもとにあっては、係合部を構成する第1の溝部による案内を受けて、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動するものとされ、それにより、第1の嵌合部が設けられた第1のハウジングが、予め定められた方向、例えば、第2の嵌合部に対する第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向をもって、第2の嵌合部が設けられた第2の絶縁ハウジングから離隔するように移動せしめられる。従って、操作レバーについての極めて容易な移動操作により、第1の嵌合部を第2の嵌合部からの抜脱に適合する方向に移動させることができ、その結果、第1の嵌合部の第2の嵌合部からの抜脱を、第1の嵌合部が第2の嵌合部から不所望な抵抗力を受ける事態をまねくことなく、円滑に行うことができることになる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1(斜視図),図2(斜視図),図3(正面図),図4(底面図)及び図5(側面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例を構成するケーブル等側コネクタを成すプラグコネクタ(第1のコネクタ)11を、それに連結された複数のケーブルと共に示す。
図1〜図5において、プラグコネクタ11は、例えば、複数の同軸ケーブル12が電気的に連結されたもとで、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる基板にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられる基板側コネクタを成すリセプタクルコネクタとの嵌合状態におかれて使用されるものとされる。そして、プラグコネクタ11は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング13,外部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジング13の外面部を部分的に覆うものとされた、例えば、弾性を有した金属板材料が屈曲されて成る導電性シェル14、及び、絶縁ハウジング13に回動可能に配される操作レバー15を備えている。なお、図1〜図5に示されるプラグコネクタ11について、便宜上、図3における上方側を上面側といい、図3における下方側を底面側という。
絶縁ハウジング13には、その底面側部分に、リセプタクルコネクタにおける嵌合部との嵌合状態におかれる嵌合部を成す、絶縁ハウジング13の長手方向(矢印Lにより示される方向であり、以下、L方向という。)に沿って伸びる嵌合凸部16が設けられている。また、絶縁ハウジング13には、図4に示されるように、各々が、例えば、弾性を有した金属材料が屈曲されて形成された複数の導電コンタクト17が、夫々の一部分が嵌合凸部16にL方向に沿って配列配置されるものとされて配されている。さらに、絶縁ハウジング13におけるL方向の両端部には、操作レバー15の一対の端部側に設けられた屈曲部15a及び15bが係合する係合凸部18A,当接部18B及びガイド孔19(図5)が設けられている。
複数の導電コンタクト17の夫々には、複数の同軸ケーブル12のうちの対応するものの信号導体が接続される。複数の同軸ケーブル12の夫々は、その信号導体が導電コンタクト17に接続されるとともに、その接地導体が導電性シェル14に接続されて、プラグコネクタ11に電気的に連結される。
導電性シェル14は、絶縁ハウジング13の上面側部分のみならず底面側部分をも部分的に覆うものとされており、絶縁ハウジング13の上面側部分を覆う部分に複数の接地接続部20が形成されるとともに、絶縁ハウジング13の底面側部分を覆う部分に複数の接地接続部21が形成されている。これらの接地接続部20及び21は、複数の同軸ケーブル12の夫々の接地導体を連結する連結導電部材43(後述される図10に示されている。)に接触接続される。また、導電性シェル14における絶縁ハウジング13の底面側部分を覆う部分には、嵌合凸部16に対向する接触接続部45(後述される図10に示されている。)が形成されている。
操作レバー15は、弾性を有した金属棒状材料が屈曲されて形成されており、上述の屈曲部15a及び15bが直線状に伸びる連結部15cによって連結されている。屈曲部15a及び15bは、図4及び図5に示されるように、各々の端部(操作レバー15の一対の端部)15d及び15eの夫々が、ガイド孔19をL方向において絶縁ハウジング13の端部から中央部に向かう方向に貫通するものとされて、絶縁ハウジング13におけるL方向の両端部に設けられた係合凸部18A,当接部18B及びガイド孔19に係合している。即ち、操作レバー15の一対の端部15d及び15eは、L方向において絶縁ハウジング13の端部から中央部に向かう方向に伸びて相互対向するものとされており、操作レバー15を形成する金属棒状材料が有する弾性によって、一方が他方に向かう方向に弾性付勢されている。なお、ガイド孔19は、絶縁ハウジング13の端部と延長された導電性シェル14の端部とにより形成されるものとされてもよい。斯かる際には、ガイド孔19の強度が増すことになる。
そして、操作レバー15の一対の端部15d及び15eの夫々は、ガイド孔19の範囲内において、L方向に直交する方向(矢印Sにより示される方向であり、以下、S方向という。)に移動可能とされており、それにより、操作レバー15の屈曲部15a及び15bの夫々は、その一部を係合凸部18A及び当接部18Bに摺動係合させつつ回動できるものとされている。その結果、操作レバー15の全体が、絶縁ハウジング13に対して回動することが可能とされており、操作レバー15は、図1に示される位置から図2に示される位置への回動及び図2に示される位置から図1に示される位置への回動を行うことができる。また、操作レバー15が図1に示される位置と図2に示される位置との間で回動する際には、操作レバー15の屈曲部15a及び15bの夫々が係合凸部18A及び当接部18Bに当接するので、それによる操作レバー15についての位置決めがなされる。例えば、操作レバー15が図1に示される位置におかれるときには、屈曲部15a及び15bの夫々が係合凸部18Aの上面側の面に当接することにより、操作レバー15についての位置決めがなされ、また、操作レバー15が図2に示される位置におかれるときには、屈曲部15a及び15bの夫々が係合凸部18Aの下面側の面及び当接部18Bに当接することにより、操作レバー15についての位置決めがなされる。
図6(斜視図),図7(平面図),図8(正面図)及び図9(側面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例をプラグコネクタ11と共に構成する、基板側コネクタを成すリセプタクルコネクタ(第2のコネクタ)31を示す。
図6〜図9において、リセプタクルコネクタ31は、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる基板にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたもとで、プラグコネクタ11との嵌合状態におかれて使用されるものとされる。そして、リセプタクルコネクタ31は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング32、及び、外部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジング32の外面部を部分的に覆うものとされた、例えば、弾性を有した金属板材料が屈曲されて成る導電性シェル33を備えている。なお、図6〜図9に示されるリセプタクルコネクタ31について、便宜上、図8における上方側を上面側といい、図8における下方側を底面側という。
絶縁ハウジング32には、その上面側部分から底面側部分に向かって掘り下げられたものとされて、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16との嵌合状態がとられる嵌合部を成す、絶縁ハウジング32の長手方向(矢印L’により示される方向であり、以下、L’方向という。)に沿って伸びる嵌合凹部34が設けられている。また、絶縁ハウジング32には、図6及び図7に示されるように、各々が、例えば、弾性を有した金属材料が屈曲されて形成された複数の導電コンタクト35が、夫々の一部分が嵌合凹部34内に、L’方向に沿って配列配置されるものとされて配されている。さらに、絶縁ハウジング32及び導電性シェル33の夫々におけるL’方向の両端部には、L字状の溝を成す係合部36a及び36bが設けられている。なお、係合部36aは図6及び図9に現れているが、係合部36bは図には現れていない。係合部36bの形状も、図6及び図9に示される係合部36aの形状と同様のものとされる。
係合部36aは、嵌合凹部34に対するプラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16の嵌合方向に伸びて、上面側開放端を有する溝部37aと溝部37aからそれに交差する方向、例えば、溝部37aが伸びる方向に直交する方向に伸びる溝部38aとを含んで構成され、全体としてL字状の溝を成すものとされている。また、係合部36bも、嵌合凹部34に対するプラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16の嵌合方向に伸びて、上面側開放端を有する溝部37bと溝部37bからそれに交差する方向、例えば、溝部37bが伸びる方向に直交する方向に伸びる溝部38bとを含んで構成され、全体としてL字状の溝を成すものとされるが、斯かる溝部37b及び溝部38bも図には現れていない。
また、絶縁ハウジング32の底面部からは、位置決め用突起32aが突出しており、この位置決め用突起32aは、リセプタクルコネクタ31が、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる基板に取り付けられるとき、その基板に設けられた位置決め孔に係合する。
複数の導電コンタクト35の夫々の一端部は、絶縁ハウジング32におけるL’方向に伸びる対向側面部のうちの一方(背面側側面部)からその外部に突出して、リセプタクルコネクタ31が取り付けられる、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる基板に設けられた電気回路構成部における信号端子部に接続される接続端子を形成している。また、複数の導電コンタクト35の夫々の他端部は、嵌合凹部34内に配列配置されていて、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が嵌合凹部34との嵌合状態をとるとき、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に配された複数の導電コンタクト17の夫々における嵌合凸部16に配列配置された部分に接触接続される。
導電性シェル33は、主として、絶縁ハウジング32におけるL’方向の両端部及びL’方向に伸びる対向側面部のうちの他方(正面側側面部)を覆うものとされている。そして、絶縁ハウジング32におけるL’方向の両端部を覆う導電性シェル33の両端部は、絶縁ハウジング32におけるL’方向の両端部と共に係合部36a及び36bを夫々形成している。それにより、リセプタクルコネクタ31にあっては、係合部36a及び36bの夫々が、絶縁ハウジング32及び導電性シェル33の両者におけるL’方向の端部によって形成されていることになり、変形あるいは破壊に対する耐力が高められている。
また、導電性シェル33には、絶縁ハウジング32における正面側側面部を覆う部分に、複数の接触接続部39が形成されている。これらの接触接続部39は、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が嵌合凹部34との嵌合状態をとるとき、プラグコネクタ11が備える導電性シェル14の接触接続部45に接触接続される。さらに、導電性シェル33には、複数の接地接続部40が設けられており、これらの接地接続部40は、リセプタクルコネクタ31が取り付けられる、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる基板に設けられ電気回路構成部における接地端子部に接続される。
このようなもとで、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34との嵌合状態をとるものとされるにあたっては、先ず、図10に示されるように、プラグコネクタ11の底面側がリセプタクルコネクタ31の上面側に対向する位置をとるものとされる。図10にあっては、プラグコネクタ11が、複数の同軸ケーブル12の夫々における信号導体41が、複数の導電コンタクト17のうちの対応するものに接続され、また、複数の同軸ケーブル12の夫々における接地導体42が、それらを連結する連結導電部材43を介して、導電性シェル14に形成された接地接続部20(図10には現れていない)及び接地接続部21に接続されたものとされている。また、操作レバー15は、図1に示される位置をとる状態におかれている。一方、リセプタクルコネクタ31は、図示が省略された基板に取り付けられた状態におかれる。
次に、その底面側がリセプタクルコネクタ31の上面側に対向する位置をとるものとされたプラグコネクタ11が、リセプタクルコネクタ31に向かって移動せしめられ、図11に示されるように、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34に嵌合せしめられる。その結果、図12に示されるように、プラグコネクタ11がリセプタクルコネクタ31に嵌合したものとされる。
このようにして、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34との嵌合状態におかれるときには、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に配された複数の導電コンタクト17の夫々における嵌合凸部16に配列配置された部分が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に配された複数の導電コンタクト35の夫々における嵌合凹部34内に配列配置された部分に接触する。また、それとともに、プラグコネクタ11が備える導電性シェル14における絶縁ハウジング13の底面側部分を覆う部分に形成された、嵌合凸部16に対向する接触接続部45が、リセプタクルコネクタ31が備える導電性シェル33に形成された複数の接触接続部39に接触する。
また、斯かる際、図12におけるXIII−XIII線断面をあらわす図13に示されるように、プラグコネクタ11に備えられて図1に示される位置をとる状態におかれた操作レバー15における端部15dが、リセプタクルコネクタ31が備える絶縁ハウジング32の端部と共に係合部36aを形成する導電性シェル33の端部46aを、操作レバー15の弾性を利用してリセプタクルコネクタ31の上面側から底面側に向かって乗り越えて、係合部36aを構成する溝部38aに係合する。溝部38aは、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向と交差する方向、例えば、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向と直交する方向に伸びているので、操作レバー15における端部15dは、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるものとされる。同様に、図1に示される位置をとる状態におかれた操作レバー15における端部15eが、リセプタクルコネクタ31が備える絶縁ハウジング32の端部と共に係合部36bを形成する導電性シェル33の端部46b(図に現れていない)を、リセプタクルコネクタ31の上面側から底面側に向かって乗り越えて、係合部36bを構成する溝部38bに係合する。溝部38bも、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向と交差する方向、例えば、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向と直交する方向に伸びているので、操作レバー15における端部15eも、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるものとされる。なお、操作レバー15における端部15d及び15eが導電性シェル33の端部46a及び46bを夫々乗り越えるにあたって乗り越え易くすべく、操作レバー15における端部15d及び15eの各々、もしくは、導電性シェル33の端部46a及び46bの各々に、傾斜部が形成されてもよい。
その結果、操作レバー15が図1に示される位置をとる状態におかれている限り、係合部36aを構成する溝部38a及び係合部36bを構成する溝部38bに夫々係合する操作レバー15における端部15d及び15eによって、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16の、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34から抜脱される方向の移動が阻止され、嵌合凸部16の嵌合凹部34との嵌合状態が安定に維持される。
その後、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34から抜脱されるにあたっては、先ず、図12において図1に示される位置をとる状態におかれた操作レバー15が、図14に示されるように、図1に示される位置から図2に示される位置へと回動せしめられる。それにより、操作レバー15における端部15dが、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13のL方向における端部に設けられたガイド孔19内をS方向に移動して、図14におけるXV−XV線断面をあらわす図15に示されるように、リセプタクルコネクタ31が備える絶縁ハウジング32の端部と導電性シェル33の端部46aとが形成する係合部36aを構成する溝部37aに係合する。溝部37aは、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向に伸びているので、操作レバー15における端部15dは、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向への移動が可能な状態におかれる。同様に、操作レバー15における端部15eも、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13のL方向における端部に設けられたガイド孔19内をS方向に移動して、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32の端部と導電性シェル33の端部46bとが形成する係合部36bを構成する溝部37bに係合する。溝部37bは、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向に伸びているので、操作レバー15における端部15eも、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向への移動が可能な状態におかれる。
次に、図2に示される位置をとる状態におかれた操作レバー15が、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13を伴って、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32から離隔する方向に移動せしめられる。このとき、操作レバー15の端部15e及び15dは、夫々、係合部36aを構成する溝部37a及び係合部36bを構成する溝部37bによる案内を受けて、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向に移動する。それにより、操作レバー15の全体が、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13を伴って、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向に移動することになる。即ち、操作レバー15の端部15e及び15dが、夫々、係合部36aを構成する溝部37a及び係合部36bを構成する溝部37bによる案内を受けることにより、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13を伴ったもとでの、操作レバー15の嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向への移動が、的確に行われることになるのである。
そして、係合部36aを構成する溝部37a及び係合部36bを構成する溝部37bの夫々は、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32の上面側に上面側開放端を有しているので、溝部37a及び37bによる案内を受けて移動する操作レバー15の端部15e及び15dは、各々の上面側開放端において溝部37a及び37bから脱する。その際には、嵌合凸部16が嵌合凹部34から抜脱されている。
このように、操作レバー15の端部15e及び15dが、夫々、係合部36aを構成する溝部37a及び係合部36bを構成する溝部37bによる案内を受けて、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向に移動するものとされることにより、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16のリセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34からの抜脱が、それに適合する方向、即ち、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向における嵌合凸部16の嵌合凹部34に対する移動をもって行われる。その結果、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16のリセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34からの抜脱が、嵌合凸部16が嵌合凹部34から不所望な抵抗力を受けることなく、円滑に行われる。特に、嵌合凸部16は、そのS方向の肉厚が比較的小とされるため、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向からずれた方向をもって嵌合凹部34から抜脱されるときには破損を生じ易いものとされるが、操作レバー15の端部15e及び15dが夫々溝部37a及び溝部37bによる案内を受けることにより、嵌合凹部34に対する嵌合凸部16の嵌合方向とは逆の方向をもって嵌合凹部34から抜脱されるので、斯かる破損を回避できることになる。
上述のような、図1〜図5に示されるプラグコネクタ11及び図6〜図9に示されるリセプタクルコネクタ31によれば、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16をリセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34に嵌合させるだけで、嵌合凸部16の嵌合凹部34との嵌合状態が安定に維持される状態を得ることができ、それに加えて、プラグコネクタ11が備える操作レバー15を、回動させた後リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32から離隔する方向に移動させるだけの極めて容易な移動操作により、嵌合凸部16を嵌合凹部34からの抜脱に適合する方向に移動させることができ、その結果、嵌合凸部16の嵌合凹部34からの抜脱を、嵌合凸部16が嵌合凹部34から不所望な抵抗力を受ける事態をまねくことなく、円滑に行うことができることになる。また、嵌合凸部16が嵌合凹部34との嵌合状態におかれるときには、操作レバー15における端部15d及び15eが、リセプタクルコネクタ31の導電性シェル33の端部46a及び46bを夫々乗り越えるものとされるので、嵌合凸部16が嵌合凹部34に完全に嵌合していない状態(半嵌合状態)を容易に判別することができる。例えば、嵌合凸部16が嵌合凹部34に完全に嵌合するまでは、操作レバー15における端部15d及び15eが相互に離隔する向きに弾性移動し、操作レバー15における屈曲部15a及び15bが変形を生じているので、半嵌合状態を容易に判別することができることになる。
なお、前述においては、底面側がリセプタクルコネクタ31の上面側に対向する位置をとるものとされたプラグコネクタ11が、リセプタクルコネクタ31に向かって移動せしめられ、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34に嵌合せしめられるにあたり、プラグコネクタ11が備える操作レバー15が図1に示される位置をとるものとされているが、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に設けられた嵌合凸部16が、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に設けられた嵌合凹部34に嵌合せしめられるにあたっては、プラグコネクタ11が備える操作レバー15が図2に示される位置をとるものとされたもとで、嵌合凸部16が嵌合凹部34に嵌合せしめられ、その後、操作レバー15が図2に示される位置から図1に示される位置へと回動せしめられて、図11及び図12に示される状態がとられるようにされてもよい。このようにして、嵌合凸部16と嵌合凹部34との係合状態がとられる場合においても、嵌合凸部16が嵌合凹部34に完全に嵌合していない状態(半嵌合状態)のもとでは、操作レバー15が図2に示される位置から図1に示される位置へと適正に回動させることができないものとされるので、それにより半嵌合状態を容易に判別することができることになる。
また、上述の例においては、プラグコネクタ11の絶縁ハウジング13に嵌合凸部16と操作レバー15とが設けられ、リセプタクルコネクタ31の絶縁ハウジング32に嵌合凹部34と係合部36a及び36bとが設けられて、嵌合凸部16が嵌合凹部34との嵌合状態をとるとともに、操作レバー15の端部15a及び15bが係合部36a及び36bに夫々係合するものとされているが、本発明に係るコネクタ装置は、嵌合凹部34に相当する嵌合凹部と操作レバー15に相当する操作レバーとが設けられたリセプタクルコネクタと、嵌合凸部16に相当する嵌合凸部と係合部36a及び36bに相当する係合部とが設けられたプラグコネクタとを含んで構成され、嵌合凹部が嵌合凸部との嵌合状態をとるとともに、操作レバーの両端が係合部に係合するものとされてもよい。
以上のような本発明に係るコネクタ装置は、プラグコネクタにおける嵌合部とリセプタクルコネクタにおける嵌合部とが相互嵌合状態におかれて使用されるもとで、両嵌合部のうちの一方の他方からの抜脱を、容易な操作により、一方が他方から不所望な抵抗力を受ける事態をまねくことなく、円滑に行うことができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
本発明に係るコネクタ装置の一例を構成する第1のコネクタをそれに連結された複数のケーブルと共に示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を構成する第1のコネクタをそれに連結された複数のケーブルと共に示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を構成する第1のコネクタを示す正面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を構成する第1のコネクタを示す底面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を構成する第1のコネクタを示す側面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を第1のコネクタと共に構成する第2のコネクタを示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を第1のコネクタと共に構成する第2のコネクタを示す平面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を第1のコネクタと共に構成する第2のコネクタを示す正面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を第1のコネクタと共に構成する第2のコネクタを示す側面図である。 図1〜図5に示される第1のコネクタが図6〜図9に示される第2のコネクタに対向配置された状態を示す断面図である。 図1〜図5に示される第1のコネクタと図6〜図9に示される第2のコネクタとの相互嵌合状態を示す断面図である。 図1〜図5に示される第1のコネクタと図6〜図9に示される第2のコネクタとの相互嵌合状態を示す斜視図である。 図12におけるXIII−XIII線断面を示す断面図である。 図1〜図5に示される第1のコネクタと図6〜図9に示される第2のコネクタとの相互嵌合状態を示す斜視図である。 図14におけるXV−XV線断面を示す断面図である。
符号の説明
11・・・プラグコネクタ, 12・・・同軸ケーブル, 13,32・・・絶縁ハウジング, 14,33・・・導電性シェル, 15・・・操作レバー, 15d,15e・・・(操作レバー15の)端部, 16・・・嵌合凸部, 17,35・・・導電コンタクト, 18A・・・係合凸部, 18B・・・当接部, 19・・・ガイド孔, 20,21,40・・・接地接続部, 31・・・リセプタクルコネクタ, 34・・・嵌合凹部, 36a,36b・・・係合部, 37a,37b,38a,38b・・・溝部, 39,45・・・接触接続部, 46a,46b・・・(導電性シェル33の)端部

Claims (5)

  1. 第1の嵌合部が長手方向に沿って設けられた第1の絶縁ハウジング,上記第1の嵌合部に配列配置される部分を有して上記第1の絶縁ハウジングに配される複数の第1の導電コンタクト、及び、一対の端部が上記第1の絶縁ハウジングにおける該第1の絶縁ハウジングの長手方向の両端部により夫々移動可能に支持されて、上記第1の絶縁ハウジングに回動可能に配される操作レバーを備えた第1のコネクタと、
    上記第1の嵌合部との嵌合状態がとられる第2の嵌合部が長手方向に沿って設けられた第2の絶縁ハウジング上記第2の嵌合部に配列配置される部分を有して上記第2の絶縁ハウジングに配され、上記第1の嵌合部が上記第2の嵌合部との嵌合状態をとるとき上記複数の第1の導電コンタクトに接触接続される複数の第2の導電コンタクト、及び、上記第2の絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルを備えた第2のコネクタと、
    を含んで構成され、
    上記操作レバーが、上記第1の嵌合部を上記第2の嵌合部との嵌合状態から脱するものとすべく移動操作されるとともに、上記第2の絶縁ハウジングにおける該第2の絶縁ハウジングの長手方向の両端部に、上記第1の嵌合部が上記第2の嵌合部との嵌合状態をとるとき上記操作レバーの一対の端部が夫々移動可能に係合する一対の係合部が設けられ、上記第1の嵌合部が上記第2の嵌合部との嵌合状態から脱するとき、移動操作される上記操作レバーの端部が上記係合部による案内を受けて予め定められた方向に移動すること、及び、上記係合部が、上記第2の絶縁ハウジングにおける該第2の絶縁ハウジングの長手方向の端部に加えて、上記導電性シェルの一部分も構成要素とすることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 上記一対の係合部の夫々が、上記第2の嵌合部に対する上記第1の嵌合部の嵌合方向に伸びて開放端を有する第1の溝部と該第1の溝部から該第1の溝部に交差する方向に伸びる第2の溝部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 上記第1の嵌合部が上記第2の嵌合部との嵌合状態を維持するとき、上記操作レバーの端部が、上記係合部を構成する上記第2の溝部に係合して、上記第2の嵌合部に対する上記第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向への移動が阻止されるとともに、上記第1の嵌合部が上記第2の嵌合部との嵌合状態から脱するとき、移動操作される上記操作レバーの端部が、上記係合部を構成する上記第1の溝部による案内を受けて、上記第2の嵌合部に対する上記第1の嵌合部の嵌合方向とは逆の方向に移動することを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
  4. 上記操作レバーの端部が、該操作レバーの回動に応じて、上記係合部を構成する上記第1の溝部に係合する状態と上記係合部を構成する上記第2の溝部に係合する状態とを選択的にとることを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
  5. 上記操作レバーの端部が、上記第1の絶縁ハウジングの長手方向において上記第1の絶縁ハウジングの端部から中央部に向かう方向に伸び、該中央部に向けて弾性付勢されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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