JP5072193B2 - 自重濾過装置を備えた飲水器 - Google Patents

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Description

この発明は、自重濾過装置、自重濾過用フィルタ及びこれらを備えた飲水器に関するものである。
従来から設置型の飲水器が知られており、この飲水器は家庭、オフィス、会議室、休憩所等で使用されている。比較的容量の多い飲料水の入ったタンクあるいはボトルの開口部を下側にして飲水器に設置し、水を供給、使用するものである。通常はタンクやボトル内の飲料水を通水し、加熱・冷却する構造を有するものであるが、中には活性炭などの吸着材、ミネラルを添加する石、鉱物などを備えた濾過用フィルタを内蔵する飲水器も広く知られている。濾過用フィルタは通常、自重により濾過され飲料水を通水するが、中にはポンプなどを用いて自動的または手動で、強制通水するものもある。
また、単に浄化された水を得るものとしては、少量の浄水であれば容易に得ることができる携帯型の小型浄水器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−320967号公報
しかしながら、このような従来の飲水器にあっては、残留塩素を含まない飲用水をボトルやタンクに入れているため長期的には雑菌が発生し易い事、また使用時にボトルやタンクに空気を取り入れる必要がある事から雑菌等が混入しやすい事、など衛生的な問題を有している。さらには、上述したポンプなどを使用する場合には、たとえ小型のものを使用していたとしてもメンテナンス費用が掛かり、また、水を扱う関係でポンプから放出される微粒子や錆、臭いの対策が必要となる等のコストアップに繋がるという問題がある。
これに対して、携帯型の小型の浄水器を用いることも可能であるが、このような浄水器のフィルタを通した清浄な浄水を家庭内で様々なものに用いようとするには、容量的に限界がある。このため、衛生的で、大型、なおかつメンテナンス費用等のコストダウンが可能な飲水器が要望されている。
そこで、この発明は、極めて浄化精度を高めることができる自重濾過用フィルタと、自重により水を浄化することができる自重濾過装置と、これらを備えた飲水器とを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、上桶部(例えば、実施の形態における上桶部8)と、下桶部(例えば、実施の形態における下桶部9)とを設け、前記上桶部と下桶部との間に仕切り壁(例えば、実施の形態における仕切り壁10)を設け、この仕切り壁に開口部(例えば、実施の形態における開口部11)を形成し、この開口部に濾過フィルタ(例えば、実施の形態における浄水カートリッジ12)を設けたことを特徴とする。そして、その濾過フィルタとしては、筒状のキャップとこれと一体化されたメインケースを備え、メインケースの内部にて、樹脂層で固定された中空糸膜が設けられ、メインケースの下端に濾過水出口が形成され、中空糸膜で濾過された濾過水は、樹脂層の外で捕集され濾過水出口へ流れ込んで流過して下桶部に貯るようにした。
このように構成することで、上桶部に原水を貯めることで、この原水が濾過フィルタによって浄化され、下桶部に貯水されることとなるため、モータやポンプを使用せずに自重で浄化して浄水を得ることができ、さらに、フィルタにより原水を濾過するため、水質や水事情の悪い土地でも使用することができる。
また、例えば、上桶部の原水貯水容量や下桶部の浄水貯水容量を増加させることができる。
請求項2に係る発明は、メインケースの内部にて、樹脂層で固定された親水性中空糸膜と疎水性中空糸膜とが混在している状態で配置したことを特徴とする。
このように構成することで、原水に含まれる気泡が中空糸膜の表面に停滞することで濾過通水を阻害し濾過流量が減少するのを防止することができる。さらに、中空糸膜より上流側が密閉状態であっても疎水性中空糸膜を介して空気を取り入れることができるため、濾過通水が滞ることなく、継続して自重濾過を行うことができる。また、中空糸膜より上流側が密閉状態で無い場合であっても、疎水性中空糸膜を使用しない場合と比較して自重濾過をよりスムーズに行うことができる。
また、中空糸膜よりも上流側を密閉して原水をより衛生的に保ちつつスムーズに浄水を得ることができる。
また、可搬型の浄水器と比較して、例えば、上桶部の原水貯水容量や下桶部の浄水貯水容量を増加させると共に、スムーズに自重濾過を行い下桶部に十分な浄水を確保することができる。
請求項3に係る発明は、前記親水性中空糸膜と前記疎水性中空糸膜とは、前記疎水性中空糸膜の充填比率が前記親水性中空糸膜に対して3〜50%であることを特徴とする。
このような構成とすることで、効率的な空気取入と、適切な流量を保持した自重濾過とを同時に行うことができる。
請求項1に記載した発明によれば、上桶部に原水を貯めることでモータやポンプを使用せずに自重で浄化して浄水を得ることができるため、メンテナンスが容易になる効果がある。
そして、濾過フィルタにより原水を濾過するため、水質や水事情の悪い土地でも使用することができる効果がある。
また、例えば、上桶部の原水貯水容量や下桶部の浄水貯水容量を増加させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、原水に含まれる気泡が中空糸膜の表面に停滞することで濾過通水を阻害し濾過流量が減少するのを防止することができるため、自重濾過をスムーズに行うことができる効果がある。
さらに、中空糸膜より上流側が密閉状態であっても疎水性中空糸膜を介して空気を取り入れることができるため、濾過通水が滞ることなく、継続して自重濾過を行うことができる。
また、中空糸膜より上流側が密閉状態でない場合であっても、疎水性中空糸膜を使用しない場合と比較して自重濾過をよりスムーズに行うことができるため、濾過時間を短縮して商品性を向上することができる効果がある。
また、中空糸膜よりも上流側を密閉して原水をより衛生的に保ちつつスムーズに浄水を得ることができる。
また、上桶部の原水貯水容量や下桶部の浄水貯水容量を増加させることができるため、例えば、店舗やオフィス、会議室、休憩所、家庭等多人数で浄水を利用することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、疎水性中空糸膜の充填比率を親水性中空糸膜に対して3〜50%とすることにより、効率的な空気取入を行うと同時に、適切な流量を保持した自重濾過を行うことができる効果がある。
以下、この発明の実施形態の一例を図1から図5に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、飲水器1は4つのコーナー部分にゴム製のクッション2を備えた角型形状をした設置型のケーシング3を備えている。このケーシング3には内部を上下で区画する中板4が設けられ、この中板4の上部は浄化室5として構成され、中板4の下部は機器収容部6として構成されている。
このケーシング3の上部の浄化室5には上部開口部7を有した上桶部8と、この上桶部8の下側に下桶部9が設けられている。この上桶部8と下桶部9との間は仕切り壁10で区画され、この仕切り壁10には開口部11が設けられている。この開口部11には後述する交換用の浄水カートリッジ12が液密に着脱自在に取り付けられている。
尚、前記上部開口部7には蓋13が取り付けられており、上桶部8への塵や埃、虫等の侵入を防止している。
図5に示すように、前記浄水カートリッジ(浄水フィルタ)12は上側に原水を取り入れる取り入れ口14を備えた筒状のキャップ15と、このキャップ15に一体で設けられ下端に濾過水出口16を有したメインケース17とを備えている。このメインケース17の内部の一次側には粒状の活性炭18などの吸着材からなる第一の浄化部が設けられ、二次側にはメインケース17に樹脂層20にて液密に固定された中空糸膜19の第二の浄化部が設けられている。この中空糸膜19はウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂などのポッティング材による樹脂層20によって濾過材側と濾過水側とが遮断されている。
ここで、前記中空糸膜は、以下に示すようなものである。
中空糸膜は、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用されるものであり、この中空糸膜には種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合系、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料から成るものが使用できる。中でも中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
また、中空糸膜の外径は、20〜2000μm、孔径は0.01〜1μm、また0.01〜0.4μmがより好ましい。ここで、一般細菌は通過させてもよいが大腸菌を確実に除去したい場合には、0.4μm以下にすることが好ましい。
中空糸膜の空孔率は20〜90%、中空糸膜の膜厚は5〜300μmのものが好ましい。さらに孔径として、ASTM F316−80やJIS K3832に準ずるバブルポイント測定方法(中空糸膜測定用に一部変更)により測定した値で、100kPa以上であることが最も好ましい。
また、原水を濾過する中空糸膜は表面に親水基を有するもので、いわゆる恒久親水化中空糸膜であることが望ましい。中空糸膜の表面が疎水性であると、供給水の自重水圧では濾過通水が非常に困難となる。
中空糸膜全体の充填密度は、20〜70%とすることにより、より好適には40〜65%とすることにより、さらに好適には45〜60%とすることにより、浄水カートリッジ12における通水速度を高めることができ、比較的多量の原水を短時間での浄化処理が可能となる。
逆に、空気を取り入れる中空糸膜は、疎水性であることが好ましい。
親水性中空糸膜と疎水性中空糸膜とを合わせた中空糸膜全体の中で、疎水性中空糸膜の充填比率が親水性中空糸膜に対して3〜50%であることが好ましい。この充填比率が高すぎると通水流量が低下し、低すぎるとボトルの中へ空気を取込みにくくなりため、やはり通水流量が低下する。ボトルや飲水器内の流路形態にもよるが、疎水性中空糸膜の充填比率は親水性中空糸膜に対して、より好ましくは5〜30%であることが好ましい。
また、吸着材は以下に示すようなものである。
吸着材としては、粉末状吸着材、この粉末吸着材を造粒した粒状吸着材、繊維状吸着材などが挙げられる。このような吸着材としては、例えば、天然物系吸着材(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着材(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着材、多孔質ガラス、珪酸チタニウム等)等の無機質吸着材、粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成型活性炭、成型活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油材などの有機系吸着材等、公知のものが挙げられる。
中でも、原水中の残留塩素やカビ臭、トリハロメタンなどの有機化合物の吸着力に優れた活性炭や硬度低下、溶解性金属の吸着に優れたイオン交換樹脂や合成物系吸着材が好適に用いられる。
活性炭の中でも被濾過液との接触面積が大きく、吸着性、通水性が高いことから、粒状活性炭や繊維状活性炭が好適に用いられる。
活性炭としては、植物質(木材、セルロース、のこくず、木炭、椰子殻炭、素灰等)、石炭質(泥炭、亜炭、褐炭炭、瀝青炭、無煙炭、タール等)、石油質(石油残査、硫酸スラッジ、オイルカーボン等)、パルプ廃液、合成樹脂などを炭化し、必要に応じてガス賦活(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、リン酸、硫酸、カセイソーダ、KOH等)したものなどが挙げられる。繊維状活性炭としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、セルロース、フェノール、石炭系ピッチを原料にしたプレカーサを炭化し、賦活したものなどが挙げられる。
活性炭の形態としては、粉末状活性炭、この粉末状活性炭を造粒した粒状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、粉末及び/又は粒状活性炭をバインダーにて固めた成型活性炭などが使用できる。中でも、取扱性、コスト面から粒状活性炭が好適に用いられる。活性炭としては、充填密度0.1〜0.7g/ml、ヨウ素吸着量800〜4000mg/g、粒度0.075〜6.3mmの性状を持つものが好ましい。
さらには、吸着材が、抗菌機能を有する吸着材を含むとより衛生的であるため好ましい。抗菌機能を有する吸着材としては、例えば、活性炭に銀を付着及び/又は混合したものが挙げられる。
また、除去対象とする有機物によっては、マイクロポア(細孔孔径20E−10m以下)、トランジショナル(細孔孔径20E−10〜1000E−10m)、マクロポア(細孔孔径1000E−10〜10000E−10m)の各々の活性炭細孔孔径の比率を調整し、それぞれの除去能力を最大限に発揮するポアサイズに調整した活性炭を使用することが好ましい。ポアサイズを調整した活性炭は単独で使用しても、通常の活性炭とブレンドさせて使用してもよい。
例えば、トリハロメタンを除去対象とする場合には、マクロポアの比率が低くマイクロポアの比率が高い活性炭を使用することが好ましい。
活性炭は、単独で用いてもよいし、前述の吸着材と併用することもできる。例えば、鉛等を除去する吸着材として、珪酸チタニウム、ヒドロキシアパタイト、ゼライト、モレキュラーシーブ、キレート樹脂などを別の層として充填するか、あるいは混合して充填したり、バインダーにて活性炭に添着させたりして使用することもできる。
また、高度の高い水を軟水化する場合、陽イオン交換樹脂が好適に用いられる。あるいは、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素等を除去するために、陰イオン交換樹脂を使用することもできる。
したがって、前述したカートリッジのキャップ15の取り入れ口14から入った水は、まず、活性炭18の中を流過し活性炭18から中空糸膜19の外側に入り込んで、この中空糸膜表層部で不純物を捕捉濾過した後、濾過水は中空糸膜の内側へ入り込み、中空糸膜19の内側から前述した樹脂層20を出た所で捕集され、前記濾過水出口16へと流れ込む。そして図1に示すように、流過して下桶部9側に貯る。
ここで、前記下桶部9の底部には中板4を貫通する出口ポート21が取り付けられている。この出口ポート21には、T字状の連結管(ティーズ)22が接続された浄水通路23(通水管)が設けられている。この前記浄水通路23は前記連結管22で分岐され、その一方には第一の通水管24が接続され、他方には第二の通水管25が接続されている。
そして、前述した第一の通水管24は冷却装置26(冷却用熱交換装置)の熱交換部分を経由して図1に示すように冷水出口用コック27(冷水出口)に接続されている。前記冷却装置26は冷凍サイクルの熱交換器によって浄水を冷却するものである。
尚、図1に示すように、ケーシング3の背面には前述した冷却装置26の冷媒を放熱する放熱器28が設けられており、この放熱器28で前記冷媒が空気により冷却されている。
一方、前記第二の通水管25は、加熱装置29を介して図2、図4に示す温水(あるいは熱水)出口用コック30(温水出口)に接続されている。この加熱装置29は電熱線等により前記浄水を加熱するものである。
ここで、前記加熱装置29として、前述した冷凍サイクルの放熱器28から放出される熱を有効利用するペルチェ素子などの装置を取入れて前記浄水を加熱するようにしてもよい。
前記温水出口用コック30と前記冷水出口用コック27は、図1、図2に示すように、前記ケーシング3正面に奥側に向かって凹設された凹部31の底壁に取り付けられている。
前記温水出口用コック30と冷水出口用コック27には、これら温水出口用コック30と冷水出口用コック27の上部に各々支持された各レバー32が下方に垂下して設けられている。また、前記温水出口用コック30と冷水出口用コック27の下部には出水口33,33が下方に臨んで設けられている。この出水口33,33に対応したケーシング3の下部には回収容器34が形成されている。この回収容器34は前記温水出口用コック30と前記冷水出口用コック27からこぼれた前記浄水を回収するものであり、上壁がメッシュ形状に形成されている。
ここで、例えばカップ等の容器(図1中、二点鎖線で示す。)33aを前記レバー32の下部に押し付けると、前記温水出口用コック30又は前記冷水出口用コック27が開放され浄化された温水又は冷水が前記出水口33,33から流出して容器に注がれ、前記容器をレバー32の下部に押し付けるのをやめると前記温水出口用コック30と前記冷水出口用コック27が閉塞されて前記温水又は冷水の流出が止まるのである。
次に、図1、図3において35は冷凍サイクル用のコンプレッサを示している。このコンプレッサ35は前述した冷媒を加圧するものであり、このコンプレッサ35の正面側にはこれを制御する制御装置36が設けられている。ここで、冷却装置26及び加熱装置29は前述したケーシング3の底板上に図示しないブラケットを用いて固定されている。
したがって、上述した第一の実施の形態によれば、設置型のケーシング3を備え、このケーシング3上部に上桶部8と下桶部9を設けることで、浄水の貯水容量を十分に確保することができるため、店舗やオフィス、会議室、休憩所、家庭等多人数で利用する場所で前記浄水を容易に利用することが可能となる。
また、前記飲水器1のケーシング3内で前記浄水を冷却装置26や加熱装置29で必要な温度にして温水出口用コック30と冷水出口用コック27に供給することで、前記各出水口33,33から浄化された温水や冷水を得ることができるため、浄化した浄水が汚染されることなく温水又は冷水として使用することができる。
尚、第一の実施の形態では冷却装置26及び加熱装置29を設けた飲水器1を説明したが、冷却装置26、加熱装置29を省略して浄水をそのまま取り出せるようにしてもよい。
また、温度調整用のダイヤル等を設け、前記浄水の温度を任意に設定できるようにしてもよい。
図6に示すのはこの発明の第二の実施の形態であり、この第二の実施の形態は上述した第一の実施の形態の上桶部8の上部に図6に示すような飲水タンクとしての浄水用のボトル37(例えば、容量20L程度)の開口部を下側にして飲水器に設置してセットできるように前記ボトル37用のベース38を設けたものである。
図6に示すように、前記ベース38は飲水器1のケーシング3の上壁の開口部から上桶部8を臨むように形成された円筒部39と、円筒部39上周縁から上方に向かって拡径して形成され後述するボトル37の肩部43に当接して受容する当接部材40と、この当接部材40の上縁から前記ケーシング3の上壁に向かって垂下して形成される円筒状の支持部材41とを一体に形成したものである。
前記ボトル37は有底円筒状の胴部42と、この胴部42から開口部44に向けて縮径した肩部43と、図示しないキャップによって閉栓され開口部44を備えた口部45とから形成されている。
ここで、前記ボトル37の開口部44を下向きにしてキャップを外し前記口部45を前記ベース38の円筒部39に挿入してセットすることでボトル37内の原水が前記口部45から前記上桶部8に注がれることとなる。
通常、飲水器専用のボトルには、口部45にプラスチック材或いはゴム材による封印がされており、開口部44の中央部分に突起を差し込む事により封印が破られ、中の水が取り出せるような構造となっている。この封印を破るために、特殊な道具を必要としないように、また消費者に手がかからないように、新たなボトルを設置した時、自動的に封印を破り、水漏れも無いようにベース38の下端円筒部39の中央部分に突起が設けられている構造が多く知られている。この構造をそのままケーシング3に取り入れた構造としてもよい。
尚、他の構成については前述の第一の実施の形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
したがって、上述した第二の実施の形態によれば、とりわけ、通常市販されているボトル水を、そのまま使用することができる。また衛生性が指摘されているボトル水を原水として利用した場合でも、浄水カートリッジ12の中空糸膜19を透過した濾過水を得ることができるため、信頼性のある濾過水を安心して且つ簡単に浄水を得ることができる。
すなわち、原水をいちいち上桶部8部分に汲み入れたりする必要がなく、ボトル37自体をセットすることで信頼性の高い飲水器1とすることができる。
尚、この発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、前記浄水用のボトル37を上桶部8の上部にセットしたが、前記ボトル37自体を上桶部8として利用し前述した上桶部8を省略してもよい。さらに、温水出口用コック30と冷水出口用コック27とを一本化して共用出口用コックとし、切換スイッチで温水と冷水を切り換えて浄水を取り出してもよい。
この発明の第一の実施の形態の図2のA−A線に沿う断面図である。 この発明の第一の実施の形態の正面図である。 この発明の第一の実施の形態の背面の部分断面図である。 この発明の第一の実施の図2のB−B線に沿う断面図である。 この発明の第一の実施の形態の浄水カートリッジの斜視図である。 この発明の第二の実施の形態の図1に相当する断面図である。
符号の説明
8 上桶部
9 下桶部
10 仕切り壁
11 開口部
19 中空糸膜
12 浄水カートリッジ(浄化フィルタ)

Claims (3)

  1. 上桶部と下桶部とを設け、前記上桶部と下桶部との間に仕切り壁を設け、この仕切り壁に開口部を形成し、この開口部に濾過フィルタを設け、
    該濾過フィルタは、筒状のキャップとこれと一体化されたメインケースを備え、該メインケースの内部にて、樹脂層で固定された中空糸膜が設けられ、前記メインケースの下端に濾過水出口が形成され、
    中空糸膜で濾過された濾過水は、前記樹脂層の外で捕集され前記濾過水出口へ流れ込んで流過して前記下桶部に貯る自重濾過装置を備えることを特徴とする飲水器。
  2. 前記樹脂層で固定された中空糸膜は親水性中空糸膜と疎水性中空糸膜とが混在している状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の飲水器
  3. 前記親水性中空糸膜と前記疎水性中空糸膜とは、前記疎水性中空糸膜の充填比率が前記親水性中空糸膜に対して3〜50%であることを特徴とする請求項2に記載の飲水器
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