JP5072065B2 - 衛生洗浄装置及びトイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衛生洗浄装置及びトイレ装置に関し、より具体的には、例えば洋式腰掛便器に腰掛けた使用者の「おしり」などを水で洗浄する衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置に関する。
衛生洗浄装置は、洗浄水を噴射する吐水ノズルを進退自在に収容し、腰掛便器の上に設置して使用者の「おしり」などを温水で洗浄することができる。このような衛生洗浄装置は、その内部に水路系を有するため、例えば、保守点検や、寒冷地において凍結を防ぐために、衛生洗浄装置の給水部の水抜きを行う必要がある。特許文献1には、ストレーナの清掃や水抜き等の保守点検が容易にできる給水部を有する衛生洗浄装置が開示されている。
特開2001−132048号公報
本発明は、外部からの給水の有無に基づいて水抜きを実行可能とした衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置を提供するものである。
本発明の一態様によれば、吐水口から水を噴射する吐水ノズルと、給水源としての貯水タンクから供給される水を前記吐水ノズルに導く第1流路と、前記第1流路に設けられ、前記第1流路の通水を制御するノーマリクローズ型の第1流路開閉弁と、前記第1流路開閉弁と前記吐水ノズルとの間の前記第1流路に設けられ、通水された水を加熱する熱交換ユニットと、前記第1流路開閉弁の上流側の前記第1流路と、前記第1流路開閉弁の下流側の前記第1流路と、を連結する第2流路と、前記第2流路に設けられ、前記貯水タンクの水抜きをして前記貯水タンクからの水の供給が低下し前記貯水タンクから供給される水の圧力が低下すると自動的に閉状態から開状態に遷移し前記第1流路開閉弁の下流側の前記第1流路に残留する水を前記第1流路開閉弁の上流側へ導き前記給水源の供給口を介して前記貯水タンクの方向に自動的に水抜きさせる第2流路開閉弁と、を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、便器と、上記の衛生洗浄装置と、を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
本発明によれば、外部からの給水の有無に基づいて水抜きを実行可能とした衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置を提供できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置の模式斜視図である。
このトイレ装置は、洋式腰掛便器950と、その上に設置された衛生洗浄装置10と、を有する。洋式腰掛便器950は、いわゆる「ロータンク式」のものでもよく、または給水源に直結されて洗浄水を流す「直圧式」のものでもよい。便器950の上に設置された衛生洗浄装置10は、本体部12と、この本体部12に対して開閉自在に軸支された便座14及び便蓋16と、を備える。ただし便蓋16は、設けなくてもよい。本体部12からは、使用者のスイッチ操作などに応じて吐水ノズル410が便器950のボウル内に伸出し、その先端付近に設けられた吐水口から水を噴射して、使用者の「おしり」などを洗浄可能とされている。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
図2は、本発明の第1の実施形態の衛生洗浄装置10の水路系の構成を表すブロック図である。
衛生洗浄装置10は、貯水タンクなどの給水源20に接続されノズルユニット400に至る第1流路110を有する。第1流路110の上流側には、まず止水栓112が設けられている。止水栓112は、手動による開閉が可能とされ、例えば、衛生洗浄装置10の取付・取り外しや保守点検の際などに水路を随時遮断することができる。なお、止水栓112は、衛生洗浄装置10に設けてもよく、または、衛生洗浄装置10とは別体の要素として給水源20の供給口の側に設けてもよい。

止水栓112の下流には、ストレーナ114、電磁開閉弁(第1流路開閉弁)120、調圧弁130が設けられている。ストレーナ114は、例えば80メッシュ程度のフィルタであり、給水に混入した異物を除去する。電磁開閉弁120は、例えばノーマリクローズすなわち非通電時において閉状態となる電磁バルブであり、制御部(図8参照)からの指令に基づいて水の供給を制御する。調圧弁130は、給水圧が高い場合に、所定の圧力範囲に調整する役割を有する。また、ストレーナ114と電磁開閉弁120との間や、電磁開閉弁120と調圧弁130との間には、バキュームブレーカ118、122が適宜設けられている。これらバキュームブレーカは、水路の水抜きの際に外部から空気を取り込んで水抜きを促進させる。
調圧弁130の下流には、安全弁140が設けられている。安全弁140は、水路の圧力が上昇した時に開いて、水を便器950のボウルに排出する。安全弁140を設けることにより、例えば調圧弁130の故障などによりその2次側の水路の圧力が上昇した場合でも、衛生洗浄装置10の内部に漏水が生ずることを防止できる。
安全弁140の下流には、熱交換ユニット200が設けられている。熱交換ユニット200は、供給された水をヒータで加熱し、所定の温水にする。熱交換ユニット200の下流には、バキュームブレーカ210、逆止弁220、バキュームブレーカ230から、流量調整弁ユニット300を経てノズルユニット400が接続されている。逆止弁220は、水路の圧力が低下した場合などに、ノズルユニット400から水路への水の逆流を防止する。その前後に設けられたバキュームブレーカ210、230は、逆止弁220の1次側と2次側の水路の水抜きを促進させる。流量調整弁ユニット300は、ノズルユニット400に設けられている吐水ノズルやノズル洗浄室(図8参照)への給水の切替や水勢の調整をする。なお、流量調整弁ユニット300の2次側に、水に脈動を与える脈動ユニットなどを設けてもよい。
そして、本実施形態においては、以上説明した第1流路110の一部をバイパスする第2流路150が設けられ、この第2流路150に開閉弁(第2流路開閉弁)160が設けられている。図2に表した具体例の場合、第2流路150は、第1流路110のうちの、電磁開閉弁120の1次側(上流側)と、調圧弁130の2次側(下流側)と、を連結している。なお、第2流路150の接続箇所は、図2に表した具体例には限定されず、例えば、バキュームブレーカ118と電磁開閉弁120との間に接続してもよい。また、例えば安全弁140の2次側に第2流路150を接続してもよい。
第2流路150に設けられた開閉弁160は、その1次側(給水源に近い側)の水圧が高い場合には閉状態となり、1次側の水圧が低下すると開状態となる。開閉弁160としては、1次側から所定値以上の水圧を受けると閉状態に遷移する圧応動式の開閉弁を用いることができる。すなわち、給水源20から供給される水圧が所定値以上であれば、開閉弁160は閉状態となり、第2流路150は遮断される。従って、給水源20から供給された水は第1流路110を介してノズルユニット400に供給され、衛生洗浄装置10の通常の動作が可能となる。
一方、給水源20から供給される水圧が低下すると、開閉弁160は開状態となる。すると、電磁開閉弁120の1次側と2次側とが連通される。すなわち、図2に矢印Aで表したように、第1流路110の電磁開閉弁120の2次側から第2流路150を介して第1流路110の電磁開閉弁120の1次側へ水抜きをすることができる。従って、電磁開閉弁120の2次側から逆止弁220までの区間に残留する水を第2流路150を介して給水源20の方向に排出できる。例えば、熱交換ユニット200に貯湯タンクを設けた場合には、700ミリリットル程度の水が残留していることもある。本実施形態によれば、このような残留水を第2流路110を介して確実且つ容易に排出できる。なお、本発明は貯湯タンクを用いたものには限定されず、いわゆる瞬間加熱式の熱交換機を有するものも包含する。
ここで、本具体例においては、第2流路150を、電磁開閉弁120の1次側と調圧弁130の2次側とに接続している。このようにすると、開閉弁160に対して、給水源20からの1次圧と、調圧弁130により減圧された2次圧と、をそれぞれ印加することができる。従って、両者の圧力差を利用することにより、開閉弁160をより確実且つ円滑に動作させることが可能となる。
なお、逆止弁220の2次側に残留する水は、ノズルユニット400の吐水口などから便器950のボウルに適宜排出される。この際にバキュームブレーカ230が空気を取り込むことにより、水抜きが促進される。
本実施形態によれば、衛生洗浄装置10への電源の供給の有無に拘わらず、給水源20の水圧が低下した場合に、衛生洗浄装置10の水路に残留する水を給水源20の方向に排出することができる。つまり、使用者による水抜きの操作を必要とせず、また特別な排水機構を設ける必要もなく、すでに設けられている給水管を利用して水抜き排水処理を実行できる。
例えば、寒冷地において給水源20の凍結防止のために水抜きをした場合に、給水圧力の低下に対応して衛生洗浄装置10の水抜きを自動的に実行させることができる。つまり、使用者は衛生洗浄装置の止水栓や水抜き弁をわざわざ操作する必要がなく、給水源の水抜きのみを実行すればよく、使い勝手のよい衛生洗浄装置を提供できる。
また、例えば、キャンピングカーや列車、航空機などに衛生洗浄装置を搭載した場合、これらを低温環境下で駐車・駐機する際には、給水源を停止させ、また電源の供給も停止する場合が多い。本実施形態によれば、このような場合でも、給水源の水圧の低下に対応して衛生洗浄装置の水抜きを自動的に実行させることができる。従って、これらの場合にもやはり、使用者は衛生洗浄装置の止水栓や水抜き弁をわざわざ操作する必要がなく、給水源の水抜きのみを実行すればよく、使い勝手のよい衛生洗浄装置を提供できる。





図3は、本実施形態の衛生洗浄装置10の変型例を表すブロック図である。
本変型例においては、第2流路150は、電磁開閉弁120と調圧弁130との間に接続されている。例えば、調圧弁130の1次側から2次側への水抜きが良好な場合には、図2に関して前述した具体例により、第1流路110の全体の水抜きを円滑に実行できる。一方、調圧弁130の1次側から2次側への水抜きがあまりよくないが、2次側から1次側への水抜きは良好な場合には、図3に表した変型例により、電磁開閉弁120の2次側の水抜きを確実に実行できる。
図4は、本実施形態において用いることができる開閉弁160の構造を例示する模式断面図である。
本具体例の開閉弁160は、ハウジング161と、その内部に移動可能に収容された受圧体162と、を有する。ハウジング161は、電磁開閉弁120の1次側に接続される第1接続口161Aと、電磁開閉弁120の2次側に接続される第2接続口161Bと、を有する。受圧体162は、バネ163により第1接続口161Aに向けて付勢されている。また、ハウジング161には、受圧体162との当接面を液密にシールするパッキン164が設けられている。
図4(a)は、第1接続口161Aに所定の水圧が付加された状態を表す。すなわち、図2及び図3に関して前述した具体例において、給水源20から所定の水圧が供給されている場合に相当する。この時、受圧体162は、給水源20から供給される水圧により、バネ163の付勢力に対抗して第2接続口161Bの方向に移動し、パッキン164に圧接する。その結果として、第2接続口161Bは閉状態となり、第2流路150は遮断される。つまり、図2及び図3に関して前述したように、通常の使用状態となり、給水源20から供給された水は第1流路110を介してノズルユニット400に供給される。受圧体162が第2接続口161Bを遮断するために必要な水圧は、衛生洗浄装置10の動作に必要とされる水圧に対応させればよく、例えば、0.05メガパスカル(MPa)程度に設定することができる。
一方、図4(b)は、供給水圧が低下した場合を表す。すなわち、給水源20から供給される水圧が低下すると、受圧体162がバネ163の付勢力により第1接続口161Aの方向に移動する。すると、第2接続口161Bが開状態となる。受圧体162には通水路162Aが設けられており、第1接続口161Aと第2接続口161Bとが連通する。つまり、第2流路150が連通した状態となり、電磁開閉弁120の2次側から1次側に向けて水抜きを実行できる。
図5は、本実施形態において用いることができる開閉弁160の第2の具体例を例示する模式断面図である。
本具体例においても、図4に関して前述したものと同様に受圧体162がバネ165により第1接続口161Aに向けて付勢されている。ただし、バネ165は第1接続口161Aと受圧体162との間に設けられている。つまり、バネ165は受圧体162を第1接続口161Aに向けて引っ張るように付勢力を作用させる。本具体例の構造の場合、図5(a)に表したように受圧体162が第2接続口161Bを閉じる際に、バネ165がじゃまになりにくいという点で有利である。
図6は、本実施形態において用いることができる開閉弁160の第3の具体例を例示する模式断面図である。
本具体例の開閉弁160は、ハウジング161と、その内部に収容された受圧体167と、を有する。ハウジング161は、第1乃至第4接続口166A、166B、166C、166Dを有する。第1接続口166Aと第2接続口166Bは、電磁開閉弁120の1次側に接続される。第3接続口166Cは、電磁開閉弁120の2次側に接続される。一方、第4接続口166Dには、バキュームブレーカ(大気吸引弁)168が接続される。
受圧体167は、ハウジング166の中を摺動可能な弁体、あるいはそのシール面が移動可能なダイアフラムやメンブレンなどとして構成することができる。
図6(a)は、第1接続口166A及び第2の接続口166Bに所定の水圧が付加された状態を表す。すなわち、図2及び図3に関して前述した具体例において、給水源20から所定の水圧が供給されている場合に相当する。第1接続口166A及び第2の接続口166Bに所定の水圧が付加されると、最初はこれら接続口166A、166Bからハウジング166の中に水が流入する場合もあるが、受圧体167の表裏で受圧面積が異なるので、受圧体167が第1の接続口166Aの側から受ける圧力よりも第2の接続口166Bの側から受ける圧力のほうが高い。このため、受圧体167は第1の接続口166Aの方向に移動し、第1の接続口166Aが塞がれる。その結果、第2流路150は遮断された状態となる。つまり、図2及び図3に関して前述したように、通常の使用状態となり、給水源20から供給された水は第1流路110を介してノズルユニット400に供給される。
一方、給水源20の水圧が低下すると、受圧体167は第3の接続口166Cから流入する水の圧力を受けて第1の接続口166Aから離れ、第3の接続口166Cから第1の接続口166Aに至る流路がハウジング166内に形成される。また、同時にハウジング166の中に残留した水が第2の接続口166Bから排水される。この際にバキュームブレーカ168から空気を取り込むことにより、第2の接続口166Bを介した排水が促進される。なお、バキュームブレーカ168として、水に対して浮力を有する浮き子により開閉する「浮子型」の大気吸引弁を用いると、ハウジング166内の第2の接続口166Bの側の空間の水位が下がるにつれてバキュームブレーカ168からの空気の取り込みを促進できるので排水をより促進させることができる。
本具体例においては、受圧体167に対して、第1の接続口166Aに近づける方向または遠ざける方向の付勢力を作用させてもよい。また、受圧体167に対してバネなどの付勢力を作用させず、1次側と2次側との圧力差で開閉弁160を開閉させることも可能である。
図7は、本実施形態において用いることができる開閉弁160の第4の具体例を例示する模式断面図である。
本具体例の開閉弁160は、ハウジング169と、その内部に収容された浮き子170と、浮き子受け171と、を有する。ハウジング169は、鉛直下方に設けられ電磁開閉弁120の1次側に接続される第1接続口169Aと、鉛直上方に設けられ電磁開閉弁120の2次側に接続される第2接続口169Bと、を有する。
図7(a)は、第1接続口169に所定の水圧が付加されている状態を表す。すなわち、図2及び図3に関して前述した具体例において、給水源20から所定の水圧が供給されている場合に相当する。この時、第1接続口169Aから流入した水によりハウジング169内の水位が上昇し、浮き子170が第2の接続口169Bを塞ぐ。従って、第2流路150は遮断され、図2及び図3に関して前述したように、通常の使用状態となり、給水源20から供給された水は第1流路110を介してノズルユニット400に供給される。
一方、給水源20の水圧が低下すると、ハウジング169内の水は第1の接続口166Aから流出し、ハウジング169内の水位が低下する。すると、浮き子170が第2の接続口166Bから離れ、第2の接続口166Bから第1の接続口166Aに至る流路がハウジング169内に形成される。またこの時、浮き子受け171が浮き子170を支持し、浮き子受け171に設けられた通水路171Aを介して第1の接続口169Aへの流路が確保される。なお、ハウジング169に第3の接続口を設け、図6に関して前述したバキュームブレーカ168を設けてもよい。
以上、図4乃至図7に関して前述した具体例によれば、例えば電気的な水圧センサや電磁開閉弁を用いることなく開閉弁160を開閉できる。つまり、衛生洗浄装置10に対する電源の供給停止や停電に左右されることなく衛生洗浄装置10の水抜きを確実且つ容易に実行できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる衛生洗浄装置のブロック図である。
同図については、図1乃至図7に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の衛生洗浄装置10においても、第1流路110に、電磁弁120と、調圧弁130、熱交換ユニット200と、流量調整弁ユニット300と、ノズルユニット400と、が設けられている。なお、図2及び図3に関して前述した止水栓112、ストレーナ114、バキュームブレーカ118、122、210、230、安全弁140、逆止弁220なども適宜設けることができる。
ノズルユニット400には、吐水ノズル410と、これを伸出・後退させるノズルモータ480と、吐水ノズル410の外周に水を噴射してその胴体を洗浄するノズル洗浄室490と、が設けられている。これら各要素の動作は、制御部500により制御される。
また、制御部500には、便座14に使用者が座っていることを検知する着座センサ600からの信号や、リモコンなどによるスイッチ操作の情報などが入力される。またさらに、制御部500には、供給検出部550が接続され、衛生洗浄装置10への給水の状態を検出可能とされている。具体的には、供給検出部550としては、例えば、給水源20から供給される1次圧を検出可能な水圧センサを用いることができる。ただし、供給検出部550は水圧センサには限定されず、また、その配置についても、電磁弁120の1次側には限定されない。すなわち、衛生洗浄装置10に対する給水の状態を検出できればよい。
そして、本実施形態においても、電磁弁120の1次側と2次側をバイパスする第2流路150が設けられ、開閉弁160が設けられている。これら第2流路150及び開閉弁160については、第1実施形態に関して前述したものと同様である。
図9は、本実施形態の衛生洗浄装置10の動作を表すフローチャートである。
すなわち、衛生洗浄装置10に電源が投入され、運転が開始されると(ステップS110)、供給検出部550が衛生洗浄装置10に対する水の供給状態を判定する(ステップS120)。例えば、供給検出部550が水圧センサである場合には、給水源20から供給される水の1次圧あるいは調圧弁130により減圧された後の2次圧を測定する。そして、その測定値が所定値以上である場合には、運転と測定を継続する(ステップS120:YES)。一方、供給量が所定値を下回った場合(ステップS120:NO)には、運転を停止する(ステップS130)。すなわち、熱交換ユニット200や流量調整弁ユニット300、ノズルユニット400などの動作を停止させ、逆止弁220(図2及び図3参照)の2次側の水抜きが可能な状態とする。
しかる後に、開閉弁160が開き(ステップS140)、第2流路150を介して水抜きが実行される(ステップS150)。この動作は、第1実施形態に関して前述した如くである。
本実施形態によれば、供給水圧の低下に伴って開閉弁160が開き水抜きが実行される前に、あるいは同時に衛生洗浄装置10の運転を停止できる。従って、例えば、第2流路150を介した水抜きが開始され熱交換ユニット200に設けられた空焚き防止センサが水位の低下を検出するよりも前に、供給検出部550により水の供給の低下を検出して熱交換ユニット200のヒータなどを停止できる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第3の実施の形態にかかる衛生洗浄装置のブロック図である。
同図については、図1乃至図9に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に供給検出部550が設けられている。また、本実施形態においても、電磁弁120の1次側と2次側をバイパスする第2流路150が設けられ、開閉弁160が設けられている。これら第2流路150及び開閉弁160については、第1実施形態に関して前述したものと同様である。
そして、本実施形態においては、第2流路150にさらに遮断弁180が設けられている。遮断弁180は、制御部500からの制御により開閉され、開閉弁160を介した水抜きを許可・禁止する役割を有する。すなわち、第2流路150を介した水抜きを実行させても良い場合には遮断弁180を開き、実行させたくない時には遮断弁180を閉じればよい。
図11は、本実施形態の衛生洗浄装置10の動作を表すフローチャートである。
運転開始(ステップS110)から開閉弁160が開くまで(ステップS140)のステップは、図9に関して前述したものと同様である。ただし、ステップS140に至るまでの間に、使用者のスイッチ操作などが適宜実行され、遮断弁180は、開かれた状態と閉じられた状態のいずれかとされている。
遮断弁180が開かれた状態にある場合には、開閉弁160が開くと、第2流路150を介した水抜きが実行される(ステップS150)。一方、遮断弁180が閉じられた状態にある場合には、開閉弁160が開いても、第2流路150を介した水抜きは実行されない(ステップS160)。
例えば、トイレに設置されている衛生洗浄装置10を取り外す時、衛生洗浄装置10に接続されているトイレの止水栓を閉めて、衛生洗浄装置10への配水管を止水栓から切り離す場合が多い。トイレの止水栓を閉めると供給水圧が低下するので、開閉弁160が開き、第2流路150を介して水抜きが開始される状態となる。しかし、この時、トイレの止水栓は閉まっているので水は排水されない。この水は、衛生洗浄装置10への配水管を止水栓から切り離した時に、配水管から溢れでることとなる。そこで、このような場合に、遮断弁180を閉じておくことにより、水抜きを禁止して配水管からの漏水を防止できる。
止水栓から配水管を切り離してバケツなどに導いた後に遮断弁180を開けば、トイレの床に水をこぼすこともなく、衛生洗浄装置10の内部に残留した水をバケツなどに排水できる。
また、本実施形態においては、遮断弁180としてノーマリオープン型の開閉弁を用いると、電源を遮断した時には第2流路150を介して確実に水抜きできる。従って、電源を遮断した後に、衛生洗浄装置10の内部に水が閉じ込められることを防止できる。例えば、上述の如くトイレに設置されている衛生洗浄装置10を取り外す場合には、電源を投入した状態で止水栓から配水管を切り離してバケツなどに導いた後に電源を遮断すると、ノーマリオープン型の遮断弁180が自動的に開いて衛生洗浄装置10の内部に残留した水をバケツなどに排水できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、図1乃至図11に関して前述した各具体例が有する特徴は、技術的に可能な範囲において適宜組み合わせることができ、これらも本発明の範囲に包含される。
例えば、図8あるいは図10に表した具体例において、第2流路150の接続箇所を図3に表したように変更することもでき、このような変型例も本発明の範囲に包含される。
また、衛生洗浄装置の構造や、その初期化動作の内容についても、図1乃至図11に関して前述したものには限定されず、当業者が適宜設計変更することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。例えば、吐水ノズルは、水圧により進退するものであってもよく、あるいはひとつあるいは複数のシリンダ体の内部にスライド可能とされた多段式の構造を有するものであってもよい。
本発明の実施の形態にかかるトイレ装置の模式斜視図である。 本発明の第1の実施形態の衛生洗浄装置10の水路系の構成を表すブロック図である。 本実施形態の衛生洗浄装置10の変型例を表すブロック図である。 本実施形態において用いることができる開閉弁160の構造を例示する模式断面図である。 本実施形態において用いることができる開閉弁160の第2の具体例を例示する模式断面図である。 本実施形態において用いることができる開閉弁160の第3の具体例を例示する模式断面図である。 本実施形態において用いることができる開閉弁160の第4の具体例を例示する模式断面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる衛生洗浄装置のブロック図である。 第2実施形態の衛生洗浄装置10の動作を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる衛生洗浄装置のブロック図である。 第3実施形態の衛生洗浄装置10の動作を表すフローチャートである。
符号の説明
10 衛生洗浄装置、 12 本体部、 14 便座、 16 便蓋、 20 給水源、110 第1流路、112 止水栓、114 ストレーナ、118 バキュームブレーカ、120 電磁開閉弁、130 調圧弁、140 安全弁、150 第2流路、160 開閉弁、161 ハウジング、161A 接続口、161B 接続口、162 受圧体、162A 通水路、163 バネ、164 パッキン、165 バネ、166 ハウジング、166A 接続口、166B 接続口、166C 接続口、166D 接続口、167 受圧体、168 バキュームブレーカ、169 ハウジング、169A 接続口、169B 接続口、170 浮き子、171 浮き子受け、171A 通水路、180 遮断弁、200 熱交換ユニット、210 バキュームブレーカ、220 逆止弁、230 バキュームブレーカ、300 流量調整弁ユニット、400 ノズルユニット、410 吐水ノズル、480 ノズルモータ、490 ノズル洗浄室、500 制御部、550 供給判定部、600 着座センサ、950 便器

Claims (8)

  1. 吐水口から水を噴射する吐水ノズルと、
    給水源としての貯水タンクから供給される水を前記吐水ノズルに導く第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路の通水を制御するノーマリクローズ型の第1流路開閉弁と、
    前記第1流路開閉弁と前記吐水ノズルとの間の前記第1流路に設けられ、通水された水を加熱する熱交換ユニットと、
    前記第1流路開閉弁の上流側の前記第1流路と、前記第1流路開閉弁の下流側の前記第1流路と、を連結する第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記貯水タンクの水抜きをして前記貯水タンクからの水の供給が低下し前記貯水タンクから供給される水の圧力が低下すると自動的に閉状態から開状態に遷移し前記第1流路開閉弁の下流側の前記第1流路に残留する水を前記第1流路開閉弁の上流側へ導き前記給水源の供給口を介して前記貯水タンクの方向に自動的に水抜きさせる第2流路開閉弁と、
    を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記熱交換ユニットの下流側の前記第1流路に設けられ、前記吐水ノズルから前記熱交換ユニットへの水の流れを阻止する逆止弁をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記第2流路開閉弁は、前記第1流路開閉弁の前記上流側の前記第1流路から第1の値以上の水圧を受けると閉状態に遷移する圧応動式の開閉弁であることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記第2流路開閉弁は、第1及び第2の接続口が設けられたハウジングと、前記ハウジング内に収容された受圧体と、を有し、
    前記第1の接続口に付加される水圧が上昇すると前記受圧体が前記第2の接続口を塞ぎ、
    前記第1の接続口に付加される水圧が低下すると前記受圧体が前記第2の接続口を開放して前記第1の接続口と前記第2の接続口とが前記ハウジングを介して連通された状態となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記第2流路開閉弁に接続され、前記第2流路開閉弁が前記閉状態にある時には通気口を閉塞し、前記第2流路開閉弁が開状態に遷移すると前記通気口を開放して前記第2流路開閉弁に空気を供給可能とする大気吸引弁をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記給水源からの水の供給を検出する供給検出部と、
    前記供給検出部から出力された前記検出の結果に基づいて、前記給水源からの水の供給が低下した時に、前記熱交換ユニット及び前記吐水ノズルの動作を停止させる制御部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  7. 前記第2流路に設けられ、使用者の指示に基づいて閉状態と開状態のいずれかに遷移可能な遮断弁をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  8. 便器と、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置と、
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。

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