JP5061536B2 - モータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

モータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

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本発明は、ブラシレスモータの相電流検出値を利用して前記ブラシレスモータを駆動制御するようにしたモータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置に関する。
従来から、ステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出し、この操舵トルクに応じてモータの回転を制御することにより、操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト力を付与するようにした車両の電動パワーステアリング装置が提案されている。この種の電動パワーステアリング装置においては、モータへ供給されるモータ電流を検出し、これを用いてモータ制御を行っている。そして、高精度なモータ電流を獲得するため、モータを駆動するためのインバータ回路を構成する複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つに流れる分流電流に基づいてモータに流れるモータ電流を推定するようにしたもの(例えば、特許文献1)、或いは、モータ電流を検出するためのモータ電流検出回路に用いられるサンプルホールド回路の信頼性を向上させるようにしたもの(例えば、特許文献2)、さらに、モータ電流を検出するための電流センサの故障を確実に検出するようにしたもの(例えば、特許文献3)等、が提案されている。
特開2005−65353号公報 特開2005−263204号公報 特開2005−51839号公報
ところで、このような電動パワーステアリング装置では、装置の異常を検出した場合、電動パワーステアリング装置の誤動作を回避するために、モータ制御を終了するようにしており、例えば電流センサの故障を検出した場合も、正確なモータ電流を検出することができないため、モータ制御を終了している。
しかしながら、近年、電動パワーステアリング制御装置の大型化や高出力化が進んでおり、電動パワーステアリング制御装置による操舵アシストが十分行われない場合には、運転者の操舵負荷が増大することから、特に、電流検出回路の構成部品の地絡異常等、操舵補助制御自体の異常ではなく操舵補助制御を継続可能な軽度の異常が発生した場合には、操舵アシストを継続することの可能な電動パワーステアリング制御装置が望まれていた。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、電流検出回路に異常が発生した場合であっても、操舵アシストを継続することの可能なモータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るモータ制御装置は、ブラシレスモータの相電流を相毎に検出する、各相に設けられた複数の電流検出回路と、当該電流検出回路で検出される相電流検出値を用いて前記ブラシレスモータを駆動制御する駆動制御手段と、を備えたモータ制御装置において、前記電流検出回路の異常を検出する回路異常検出手段と、前記ブラシレスモータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、前記回路異常検出手段で何れかの電流検出回路の異常を検出したとき、異常が検出されていない電流検出回路からの相電流検出値を、前記モータ回転角検出手段でのモータ回転角の検出に要する処理時間に応じた所定時間だけ遅延させ、遅延させた遅延相電流検出値と前記モータ回転角検出手段からのモータ回転角と異常が検出されていない電流検出回路に対応する正常相及び異常が検出された電流検出回路に対応する異常相の位相差とから前記異常相の仮想相電流を推定する相電流推定手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記回路異常検出手段で異常が検出されたときには、異常が検出された電流検出回路の相電流検出値に替えて、前記相電流推定手段で推定された前記仮想相電流を用いて前記駆動制御を行い、さらに、前記ブラシレスモータは、相電流指令値相当の電流供給が行われて駆動され、前記相電流推定手段は、前記正常相と前記異常相との位相差及び前記ブラシレスモータの回転角から決定される係数を、前記正常相の前記遅延相電流検出値に乗算して前記異常相の仮想相電流を算出し、前記正常相の前記遅延相電流検出値が零であるときには、前記異常相に対する前記相電流指令値を前記所定時間だけ遅延させた遅延相電流指令値を、前記異常相の仮想相電流として設定することを特徴としている。
また、請求項に係るモータ制御装置は、前記回路異常検出手段は、前記相電流検出値とこれに対応する相への前記相電流指令値との偏差に基づいて前記電流検出回路の異常を検出することを特徴としている。
さらに、請求項に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1または請求項2記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置に適用したことを特徴としている。
本発明の請求項1に係るモータ制御装置によれば、正常な電流検出回路からの相電流検出値を所定時間だけ遅延させた遅延相電流検出値と、ブラシレスモータのモータ回転角とを用いて、異常が検出された電流検出回路に対応する異常相の相電流である仮想相電流を推定するようにしたことから、異常が検出された電流検出回路からの相電流検出値に替えて、推定した仮想相電流を用いることにより、引き続きモータの駆動制御を行うことができる。
た、正常相の相電流検出値に、正常相と異常相との位相差とブラシレスモータの回転角とから決定される係数を乗算して、異常相の相電流を推定するが、正常相の相電流検出値が零であるときには、異常相への相電流指令値を仮想相電流として設定するから、正常相の相電流検出値が零であって、これから異常相の相電流を的確に推定することができない場合であっても、異常相の相電流指令値を仮想相電流として用いることで、引き続きモータを駆動制御することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、相電流検出値とこれに対する相への相電流指令値との偏差に基づいて電流検出回路の異常を検出しているから、電流検出回路毎にその電流検出回路の異常を確実に検出することができる。
さらに、請求項に係る電動パワーステアリング制御装置は、上記請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置として用いているから、何れかの電流検出回路に異常が発生し、所定の電流検出値を得ることができない場合であっても、モータ制御装置を引き続き駆動制御することができ、すなわち操舵補助力を発生させることができることから、操舵補助力をより多くの場面で発生させることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図であって、図中、1はステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力がステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらにユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。
このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン機構に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する減速ギヤ10が連結されており、この減速ギヤ10には、操舵系に対して操舵補助力を発生する3相ブラシレスモータ12の出力軸が連結されている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を例えばポテンショメータで検出するように構成されている。この操舵トルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tは、コントローラ13に入力される。
このコントローラ13には、トルク検出値Tの他に、車速センサ15で検出した車速検出値V及び電流検出回路20で検出した、3相ブラシレスモータ12の3相のうちの何れか2相の相電流検出値も入力される。
図2はコントローラ13の機能構成を示すブロック図である。
操舵トルクセンサ3で検出されたトルク検出値T及び車速センサ15で検出された車速検出値Vは、電流指令値演算部17に入力され、この電流指令値演算部17から出力される相電流指令値Iu*、Iv*、Iw*が電流フィードバック制御部18に入力されて電流フィードバック制御された電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*が算出される。
この電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*がモータ駆動回路19に供給され、このモータ駆動回路19から出力されるモータ駆動電流Iu、Iv、Iwが3相ブラシレスモータ12の各相に供給される。
そして、モータ駆動回路19から出力されるモータ駆動電流Iu、Iv、Iwのうち、任意の2相、例えば、U相とV相の相電流が、電流検出回路20u及び20vで検出される。電流検出回路20u、20vで検出された相電流検出値Iua及びIvaは、電流演算部21に入力される。この電流演算部21では、相電流検出値Iua及びIvaを用いて電流検出回路20u、20vの異常診断を行い、正常な電流検出回路からの電流指令値を用いて、残りの相の相電流を検出する演算処理を行い、相電流検出値又は演算値からなる各相の相電流を、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして、フィードバック制御部18に出力する。
電流指令値演算部17は、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vをもとに図3に示す電流指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値IM *を算出する操舵補助電流指令値算出部17aと、この操舵補助電流指令値算出部17aで算出した操舵補助電流指令値IM *をベクトル制御してd−q軸の電流指令値Id及びIqを算出するベクトル制御部17bと、このベクトル制御部17bから出力される電流指令値Id及びIqを2相/3相変換して相電流指令値Iu*、Iv*及びIw*を算出する2相/3相変換部17cとを備えている。
ここで、操舵補助電流指令値算出部17aの電流指令値算出マップは、例えば、図3に示すように、横軸にトルク検出値Tをとり、縦軸に操舵補助電流指令値IM *をとると共に、車速検出値Vをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成されている。そして、トルク検出値Tが“0”からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助電流指令値IM *が“0”を維持し、トルク検出値Tが設定値Ts1を越えると最初は操舵補助電流指令値IM *がトルク検出値Tの増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらにトルク検出値Tが増加すると、その増加に対して操舵補助電流指令値IM *が急峻に増加するように設定され、この特性曲線が、車速が増加するにしたがって傾きが小さくなるように複数本設定されている。
ベクトル制御部17bでは、3相ブラシレスモータ12に一体に連結されたモータ回転位置を検出するレゾルバ22から出力される回転角検出信号に基づいてモータ回転角を算出するレゾルバデジタル変換器(RDC)23から出力されるモータ回転角θ及びモータ回転角θを微分する微分回路24から出力されるモータ角速度ωが入力され、これらに基づいてd−q軸演算処理を行って、d軸電流Id及びq軸電流Iqを算出してこれらを2相/3相変換部17cに出力する。
そして、2相/3相変換部17cでd軸電流Id及びq軸電流Iqを、相電流指令値Iu*、Iv*及びIw*に変換して電流フィードバック制御部18に出力する。
この電流フィードバック制御部18は、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cから出力される相電流指令値Iu*、Iv*、Iw*から、電流演算部21からの相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcをそれぞれ減算して各相電流誤差ΔIu、ΔIv、ΔIwを求め、求めた各相電流誤差ΔIu、ΔIv、ΔIwに対して比例積分制御を行って電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を算出する。
モータ駆動回路19は、電流フィードバック制御部18から出力される電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*が入力され、これら電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に応じたデューティ比のPWM信号(パルス幅変調信号)Pu、Pv、Pwを形成するPWM制御部19aと、このPWM制御部19aから出力されるPWM信号Pu、Pv、Pwによって6個の電界効果トランジスタ等のスイッチング素子のゲートが制御されて3相モータ駆動電流Iu、Iv、Iwを3相ブラシレスモータ12に出力するインバータ回路19bとを備えている。
また、電流演算部21では、電流検出回路20u及び20vからの相電流検出値Iua及びIva、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cからの相電流指令値Iu*及びIv*、サンプリングホールド回路27で所定時間遅延された、電流検出回路20u及び20vからの相電流検出値Iua、Iva(以後、遅延相電流検出値Iua′、Iva′という。)、同様にサンプリングホールド回路27で所定時間遅延された、2相/3相変換部17cからの相電流指令値Iu*及びIv*(以後、遅延相電流指令値Iu*′、Iv*′という。)、及びレゾルバデジタル変換器(RDC)23からのモータ回転角θを入力する。
電流演算部21では、電流検出回路20u及び20vからの相電流検出値Iua及びIvaと、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cから出力される相電流指令値Iu*及びIv*との偏差をそれぞれ算出し、この偏差が予め設定されたしきい値Iα以上であるとき、u相又はv相の電流検出回路20u、20vの異常であると判断する。電流検出回路20u及び20vが共に正常である場合は、相電流検出値Iua及びIvaから残りのw相の相電流Iwbを推定し、これら各相の相電流を、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力する。一方、電流検出回路20u、20vの何れかが異常である場合には、サンプリングホールド回路27で遅延調整された遅延相電流検出値Iua′、Iva′、或いは、遅延調整された相電流指令値Iu*′又はIv*′と、レゾルバデジタル変換器(RDC)23からのモータ回転角θと、u相及びv相の相電流の位相差とから、正常な相電流検出回路に対応する正常相を除く他の相の相電流を推定し、正常相の相電流検出値と他相の推定した相電流とからなる各相の相電流を、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力する。
サンプリングホールド回路27は、電流検出回路20u及び20vからの相電流検出値Iua及びIvaと、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cから出力される相電流指令値Iu*及びIv*とをそれぞれ入力し、電流演算部21で何れかの電流検出回路20u、20vの異常が検出されたとき出力される起動指令を入力したとき、前記相電流検出値Iua及びIva、相電流指令値Iu*及びIv*を、それぞれ予め設定した遅延時間Δtだけ遅延させる遅延処理を開始する。この遅延時間Δtは、レゾルバデジタル変換器(RDC)23でのレゾルバ信号を、デジタル信号からなるモータ回転角に変換する変換処理に要する所要時間に応じて設定される。
つまり、レゾルバデジタル変換器(RDC)23では変換処理にある程度の処理時間を要することから、例えば、図4に示すように、時点t1のタイミングで、モータの回転角θが0°、v相の相電流Ivが零であったとすると、時点t1で電流演算部21に入力される、電流検出回路20vからの相電流検出値Ivaが零であったとしても、レゾルバデジタル変換器(RDC)23ではそのデジタル信号への変換処理に時間がかかることから、この時点t1では、モータ回転角θは0°ではなく、レゾルバデジタル変換器(RDC)23での処理時間Δtが経過した時点t2でモータ回転角θは0°として入力されることになる。
つまり、相電流検出値Iua及びIvaと、レゾルバデジタル変換器(RDC)23から出力されるモータ回転角θとは同一時点における値を表すのではなく、モータ回転角θの方がレゾルバデジタル変換器(RDC)23での処理時間相当だけ遅れた時点における値を表すことになる。このため、遅延時間Δtは、電流検出回路からの相電流検出値を、電流演算部21へ出力するタイミングだけ遅延させることにより、これら相電流検出値Iua、Ivaとモータ回転角θとを同期させることの可能な値に設定される。
図5は、電流演算部21で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
電流演算部21では、まずステップS1で、電流検出回路20u、20vからの相電流検出値Iua、Iva、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cからの相電流指令値Iu*、Iv*を読み込む。次いでステップS2に移行し、電流検出回路20u又は20vの異常が既に確定しているかどうかを判断し、何れも異常が検出されていない場合にはステップS3に移行し、まずu相について異常診断を行い、相電流検出値Iuaと相電流指令値Iu*との差が予め設定したしきい値Iαより小さいかどうかを判断し、しきい値Iαよりも小さいときには正常と判断しステップS4に移行する。
このステップS4でも同様の手順で、v相について異常診断を行い、相電流検出値Ivaと相電流指令値Iv*との差が予め設定したしきい値Iαより小さいとき正常と判断し、ステップS5に移行する。
このステップS5では、相電流検出値Iua及びIvaからw相の相電流Iwbを推定する。具体的には、3相の相電流の総和は、“0”であることから、“−Iwb=Iua+Iva”を満足するIwbを算出する。
次いで、ステップS6に移行し、相電流検出値Iua及びIvaと、相電流推定値Iwbとを、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力する。
一方、ステップS2の処理で、電流検出回路20u或いは20vの異常が既に確定している場合には、ステップS7に移行し、異常が確定していない方の電流検出回路に対応する相についてステップS3又はステップS4の処理と同様の手順で異常診断を行う。そして、ステップS7の処理で電流検出回路20u及び20v共に異常が検出されたときにはステップS8に移行し、警報を発する等の異常発生時の処理を行った後、処理を終了する。
ステップS7の処理での異常診断の結果、電流検出回路20u又は電流検出回路20vのどちらかに異常が発生していない場合にはステップS11に移行する。
また、ステップS3でu相の電流検出回路20uの異常が検出されたとき、また、ステップS4でv相の電流検出回路20vの異常が検出されたときにはステップS9に移行し、サンプリングホールド回路27に起動指令を出力する。そして、ステップS11に移行する。
ステップS11では、サンプリングホールド回路27で遅延処理された異常が検出されていない電流検出回路に対応する相の遅延相電流検出値及び遅延相電流指令値と、レゾルバデジタル変換器(RDC)23のモータ回転角θとを読み込む。そして、異常が検出されていない電流検出回路に対応する相をx相、異常が検出された電流検出回路に対応する相をy相としたとき、正常なx相の遅延相電流検出値Ixa′が零であるかどうかを判断し(ステップS12)、零でなければステップS13に移行し、この遅延相電流検出値Ixa′に基づき、異常相であるy相の相電流(以後、仮想相電流という)Iyfを推定する。具体的には、x相とy相との位相差をΔθ、3相ブラシレスモータ12のモータ回転角をθとしたとき、次式(1)から算出する。
Iyf=Ixa′・sin(θ−Δθ) ……(1)
そして、ステップS14に移行し、正常相の遅延相電流検出値Ixa′と、異常相の仮想相電流Iyfとから、前記ステップS5の処理と同様の手順で、w相の相電流Iwbを推定する。そして、ステップS6に移行し、遅延相電流検出値Ixa′、仮想相電流Iyf、相電流推定値Iwbを、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力する。
一方、ステップS12で、正常相である遅延相電流検出値Ixa′が零であるときにはステップS15に移行し、異常が検出されたy相に対応する、サンプリングホールド回路27からの遅延相電流指令値Iy*′を仮想相電流Iyfとし、この仮想相電流Iyfと、正常相の遅延相電流検出値Ixa′(=0)とから、w相の相電流推定値Iwbを前記ステップS5と同様の手順で推定する。そして、ステップS6に移行し、遅延相電流検出値Ixa′、仮想相電流Iyf(=Iy*′)、相電流推定値Iwbを、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力する。
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
今、運転者がステアリングホイール1を操舵することにより、ステアリングホイール1に操舵トルクTが伝達されると、この操舵トルクTが操舵トルクセンサ3によって検出されると共に、そのときの車速Vが車速センサ15で検出される。
そして、検出されたトルク検出値T及び車速検出値Vが電流指令値演算部17の操舵補助電流指令値算出部17aで、トルク検出値T及び車速検出値Vをもとに、図3に示す電流指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値IM *を算出し、この操舵補助電流指令値IM *をベクトル制御部17bに供給することにより、このベクトル制御部17bでレゾルバデジタル変換器(RDC)23からのモータ回転角θ及び微分回路24から入力されるモータ角速度ωに基づいてd−q座標でのd軸電流指令値Id及びq軸電流指令値Iqを算出し、これらd軸電流指令値Id及びq軸電流指令値Iqを2相/3相変換部17cで相電流指令値Iu*、Iv*、Iw*に変換して電流フィードバック制御部18に出力する。
この電流フィードバック制御部18では、入力される相電流指令値Iu*、Iv*、Iw*から、電流演算部21からの相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcをそれぞれ減算し、相電流誤差ΔIu、ΔIv、ΔIwを求め、これに対して比例積分制御を行って電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を算出する。
そして、この電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*をモータ駆動回路19のPWM制御部19aに出力することにより、インバータ回路19bの各スイッチング素子のゲートを制御するパルス幅変調信号が出力されて、3相ブラシレスモータ12をトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた最適な操舵補助力を発生するように駆動する3相のモータ駆動電流Iu、Iv、Iwが3相ブラシレスモータ12に出力される。このため、3相ブラシレスモータ12で最適な操舵補助力が発生され、これが例えば減速ギヤを介してステアリングホイールが連結されたステアリングシャフト2又はステアリングギヤのピニオンシャフト7に伝達されることにより、ステアリングホイール1を軽い操舵トルクで操舵することができる。
このとき、電流演算部21では、電流検出回路20u、20vからのu相及びv相の相電流検出値Iua、Ivaに対して、異常診断を行っており、これら相電流検出値Iua、Ivaのそれぞれと電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cからの相電流指令値Iu*、Iv*のそれぞれとの偏差が予め設定されたしきい値Iαより小さいかどうかを監視している(ステップS3、S4)。そして、これらが正常である間は、相電流検出値Iua及びIvaと、w相の相電流との和が零となる関係を利用して、w相の相電流推定値Iwbが演算され、相電流検出値Iua及びIva、相電流推定値Iwbが相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcとして電流フィードバック制御部18に出力され、これらに基づいて電流フィードバック制御が行われる。このとき、u相及びv相の相電流測定値Iuc、Ivcは電流検出回路20u及び20vで検出された実電流相当値であり、また、w相の相電流測定値Iwcはこれら実電流相当の相電流検出値Iua、Ivaをもとに理論的に演算した値であることから、これら相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcをもとに電流フィードバック制御を行うことにより、高精度なフィードバック制御を行うことができる。
この状態から、例えばv相の電流検出回路20vに異常が発生し、その相電流検出値Ivaとその相電流指令値Iv*との差がしきい値Iα以上となると、電流演算部21ではステップS4からステップS9に移行し、v相の電流検出回路20vが異常と判断し、サンプリングホールド回路27に対して起動指令を出力する。これによって、サンプリングホールド回路27は、遅延処理を開始し、電流検出回路20u及び20vからの相電流検出値Iua及びIva、電流指令値演算部17の2相/3相変換部17cからの相電流指令値Iu*及びIv*に対する遅延処理を開始する。
電流演算部21では、電流検出回路に異常が発生していないu相について、サンプリングホールド回路27で遅延処理された遅延相電流検出値Iua′及び遅延相電流指令値Iu*′と、レゾルバデジタル変換器(RDC)23からのモータ回転角θとを読込み(ステップS11)、遅延相電流検出値Iua′が零でなければ、ステップS12からステップS13に移行し、前記(1)式からv相の仮想相電流Ivfを算出し、遅延相電流検出値Iua′と仮想相電流Ivfとから、w相の相電流推定値Iwbを算出する。
例えば、各相に流れる電流の位相が、図6に示すように、u相、v相、w相の順に120°間隔でずれているものとすると、遅延相電流検出値Iua′=−40〔A〕、モータ回転角θ=270°の場合、u相とv相との位相差Δθは120°であることから、前記(1)式から、v相の仮想相電流Ivfは、次式(2)により算出される。
Ivf=Iua′・sin(θ−Δθ)
=−40〔A〕×sin(270°−120°)
=20〔A〕 ……(2)
そして、遅延相電流検出値Iua′と算出した仮想相電流Ivfとから、遅延相電流推定値Iwbは、次式(3)により算出される。
−Iwb=Iua′+Ivf
=−40〔A〕+20〔A〕
=−20〔A〕
Iwb=20〔A〕 ……(3)
ここで、レゾルバデジタル変換器(RDC)23は、アナログ信号をデジタル信号に変換してモータ回転角θを得ているため、その処理時間Δt相当だけ、電流演算部21へのモータ回転角θの出力タイミングが遅れることになり、電流演算部21に入力される電流検出回路20u、20vの各相電流検出値Iua、Ivaと、モータ回転角θとでは、これら値の実際の検出タイミングが、ずれることになる。しかしながら、電流演算部21では、サンプリングホールド回路27で、レゾルバデジタル変換器(RDC)23の処理時間Δt相当だけ遅延処理した、u相の遅延相電流検出値Iua′を用いてv相の相電流を推定しているからレゾルバデジタル変換器(RDC)23の処理時間に伴う各検出値の実際の検出タイミングのずれに起因して、仮想相電流Ivfの推定精度が低下することを回避することができ、高精度な仮想相電流Ivfを推定することができる。また、このようにして推定した、遅延相電流検出値Iua′、仮想相電流Ivfを用いてw相の相電流推定値Iwbを推定しているから、w相の相電流推定値Iwbの推定精度も確保することができる。
したがってこのようにして算出設定した相電流測定値Iuc、Ivc及びIwcを用いて、操舵補助制御処理を実行することによって、電流検出回路20vで、v相の相電流検出値Ivを的確に検出することができない場合であっても、引き続き的確に操舵補助制御処理を継続することができる。
また、v相の異常が確定したときには、ステップS2からステップS7に移行し、u相の異常診断が行われた後、ステップS11に移行して、u相の遅延相電流検出値Iua′を用いて、v相及びw相の相電流の推定が行われる。u相の電流検出回路20uに異常が発生した場合には速やかにこれが検出されることになるから、この時点で警報を発生すること等により、電流検出回路20u及び20v共に異常が発生している状態で、そのまま操舵補助制御処理が継続されることを回避することができる。
この状態から、遅延相電流検出値Iua′が零となると、ステップS12からステップS15に移行し、サンプリングホールド回路27で遅延処理されたv相の遅延相電流指令値Iv*′が仮想相電流Ivfとして設定され、遅延相電流指令値Iua′と、仮想相電流Ivfとからw相の相電流推定値Iwbが推定される。
例えば、遅延相電流検出値Iua′=0、位相差Δθ=120°、モータ回転角θ=360°、v相の遅延相電流指令値Iv*′=−25.98〔A〕とすると、遅延相電流検出値Iua′が0であることから、v相の遅延相電流指令値Iv*′(=−25.98〔A〕)がv相の仮想相電流Ivfとして設定され、遅延相電流検出値Iua′と仮想相電流Ivfとから、w相の相電流推定値Iwbが、次式(4)から算出される。
−Iwb=0〔A〕+(−25.98)〔A〕
Iwb=25.98〔A〕 ……(4)
このように、遅延相電流検出値Iua′が0の場合には、v相の相電流を、前記(1)式から推定することは不可であるが、この場合には、v相の遅延相電流指令値Iv*′を仮想相電流Ivfとして用いているため、この仮想相電流と、遅延相電流検出値Iua′とを用いることによって、w相の相電流を確実に推定することができる。また、操舵補助制御処理では、相電流指令値Iv*に一致するように、3相ブラシレスモータ12にモータ駆動電流を供給しており、3相ブラシレスモータ12に供給されモータ駆動電流は、相電流指令値Iv*に追従するように変化することから、実際に流れる相電流(相電流検出値Iva)に替えて、遅延相電流指令値Iv*′を用いて操舵補助制御を行ったとしても、操舵制御処理における制御精度の低下幅を許容範囲内に収めることができる。
また、電流検出回路20u又は20vに異常が発生した場合には、サンプリングホールド回路27で遅延処理した正常相であるx相の遅延相電流検出値Ixa′を用いて、他相の相電流を推定しているため、このようにして算出される相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcは、サンプリングホールド回路27の遅延時間Δt相当だけ、実際よりも前の時点における測定値を表すことになる。
ここで、基本的に3相ブラシレスモータ12へ供給する駆動電流は、トルク検出値Tと車速検出値Vとから、ある程度決定される。また、フィードバック制御用に実際に3相ブラシレスモータ12に供給される電流を検出しているため、フィードバック制御に伴う、3相ブラシレスモータ12への駆動電流の補正度合によっては、相電流測定値に含まれる誤差に起因して、操舵制御処理の制御精度が低下する可能性もあるが、相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcの演算方法から演算負荷はそれほどかからないと予測されることから、実際よりも遅延時間Δt相当だけ前の時点における相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcを用いて操舵補助制御処理を行ったとしても、これに起因して誤差が生じる可能性は小さい。
したがって、多少誤差が発生する可能性はあるものの、このようにして算出した相電流測定値Iuc、Ivc、Iwcを用いて操舵補助制御処理を継続することによって、操舵アシストを継続することができ、操舵に伴う運転者の負荷軽減を図ることができる。
また、電流検出回路の異常診断を行う際には、例えば相電流検出値どうしを比較する等、複数相の相電流検出値の相関関係から異常診断を行うのではなく、相電流検出値とこれに対応する相電流指令値とを比較することで、相毎に異常診断を行っている。よって、例えば、相電流検出値どうしを比較すること等、相電流検出値どうしの相関関係に基づいて異常診断を行う場合には、上述のように一方の電流検出回路に異常が発生した場合には、的確な比較を行うことができないため、適切な異常診断を行うことができないが、相電流検出値と相電流指令値とを比較することで、相毎に異常診断を行うことができるため、引き続き、相電流検出値の異常診断を継続しつつ、操舵補助制御処理を継続することができ、信頼性をより向上させることができる。
なお、上述のように2相の相電流しか監視していない場合、その相電流を検出していない相において断線等異常が発生した場合には、その異常を検出することはできない。しかしながら、3相ブラシレスモータ12の励磁相が切り換わらない事象が発生することは考えにくく、3相ブラシレスモータ12の挙動異常は、レゾルバ信号を監視することにより検出することができることから、レゾルバ信号を監視することで、異常診断対象となっていない相の相電流の異常診断を実行するようにしてもよく、このようにすることによって、より信頼性を向上させることができる。
また、上記実施の形態においては、3相の相電流のうち2相の相電流を検出し、これらに基づき残りの相の相電流を推定し、これらを用いて操舵補助制御を行う場合について説明したが、これに限るものではない。上述のように、少なくとも1相の相電流を検出することができればこれに基づき残りの相の相電流を推定することができることから、3相の相電流それぞれを検出し、これらに基づき操舵補助制御処理を行う制御方法においても、1相の電流検出回路、或いは2相の電流検出回路が異常となった場合であっても、引き続き操舵補助制御処理を継続することができる。
また、上記実施の形態においては、電動パワーステアリング制御装置に適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、3相ブラシレスモータを駆動制御するようにした制御装置であれば適用することができる。
また、上記実施の形態においては、正常な電流検出回路の遅延相電流検出値Ixa′が零であるときには、異常が発生した電流検出回路の仮想相電流Iyfとして、この異常が生じた電流検出回路に対応する相への相電流指令値Iy*を遅延処理した値を仮想相電流Iyfとして設定し、この遅延処理した相電流指令値Iy*と遅延処理した仮想相電流Iyfとからw相の相電流推定値Iwbを算出する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、正常な電流検出回路の相電流検出値Ixaが零であることを検出したときには、相電流検出値Ixaが零である時点での、異常な電流検出回路に対応する相電流指令値Iy*を検出し、相電流検出値Ixaと相電流指令値Iy*とからw相の相電流推定値Iwbを算出し、相電流検出値Ixaを遅延処理したその出力タイミングで、相電流検出値Ixaと相電流指令値Iy*及び相電流推定値Iwbを、相電流測定値Iuc〜Iwcとして出力するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態において、電流指令値演算部17、電流フィードバック制御部18、モータ駆動回路19及び電流演算部21が駆動制御手段に対応し、電流演算部21で実行される図5のステップS3及びステップS4の処理が回路異常検出手段に対応し、レゾルバ22、レゾルバデジタル変換器(RDC)23及びサンプリングホールド回路27がモータ回転角検出手段に対応し、電流演算部21で実行されるステップS11からステップS14の処理が相電流推定手段に対応している。
本発明を電動パワーステアリング制御装置に適用した場合の一実施形態を示す概略構成図である。 図1のコントローラの具体的構成を示す機能構成図である。 操舵補助電流指令値算出部で使用する電流指令値算出マップを示す特性線図である。 サンプリングホールド回路の遅延時間Δtの設定方法を説明するための説明図である。 電流演算部での電流演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の動作説明に供する3相ブラシレスモータの各相に流れる電流の一例である。
符号の説明
3 操舵トルクセンサ
12 3相ブラシレスモータ
13 コントローラ
15 車速センサ
17 電流指令値演算部
18 電流フィードバック制御部
19 モータ駆動回路
20、20u、20v 電流検出回路
21 電流演算部
22 レゾルバ
23 レゾルバデジタル変換器(RDC)
27 サンプリングホールド回路

Claims (3)

  1. ブラシレスモータの相電流を相毎に検出する、各相に設けられた複数の電流検出回路と、当該電流検出回路で検出される相電流検出値を用いて前記ブラシレスモータを駆動制御する駆動制御手段と、を備えたモータ制御装置において、
    前記電流検出回路の異常を検出する回路異常検出手段と、
    前記ブラシレスモータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、
    前記回路異常検出手段で何れかの電流検出回路の異常を検出したとき、異常が検出されていない電流検出回路からの相電流検出値を、前記モータ回転角検出手段でのモータ回転角の検出に要する処理時間に応じた所定時間だけ遅延させ、遅延させた遅延相電流検出値と前記モータ回転角検出手段からのモータ回転角と異常が検出されていない電流検出回路に対応する正常相及び異常が検出された電流検出回路に対応する異常相の位相差とから、前記異常相の仮想相電流を推定する相電流推定手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、前記回路異常検出手段で異常が検出されたときには、異常が検出された電流検出回路の相電流検出値に替えて、前記相電流推定手段で推定された前記仮想相電流を用いて前記駆動制御を行い、
    さらに、前記ブラシレスモータは、相電流指令値相当の電流供給が行われて駆動され、
    前記相電流推定手段は、前記正常相と前記異常相との位相差及び前記ブラシレスモータの回転角から決定される係数を、前記正常相の前記遅延相電流検出値に乗算して前記異常相の仮想相電流を算出し、
    前記正常相の前記遅延相電流検出値が零であるときには、前記異常相に対する前記相電流指令値を前記所定時間だけ遅延させた遅延相電流指令値を、前記異常相の仮想相電流として設定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 記回路異常検出手段は、前記相電流検出値とこれに対応する相への前記相電流指令値との偏差に基づいて前記電流検出回路の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置に適用したことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
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