JP5047158B2 - ポータブル座標測定機 - Google Patents

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Description

本発明は一般に、座標測定器(CMM)に関し、より詳しくは多関節アームを有するポータブルCMMに関する。
現在、ポータブル多関節アームは、ホストコンピュータやアプリケーションソフトウェアを備える測定システムとして提供されている。多関節アームは、物体上の点を測定するのに一般的に使用され、これらの測定点をホストコンピュータに保存されたコンピュータ援用設計(CAD)データと比較して、その物体がCADの仕様の範囲内か否かが判断される。つまり、CADデータは多関節アームによる実際の測定結果を比較するための基準データである。ホストコンピュータには、検査プロセスを通してオペレータを手引きするアプリケーションソフトウェアも含まれる。複雑なアプリケーションがかかわる多くの状況でこの装置は適当であり、それは使用者がアプリケーションソフトウェア内の複雑なコマンドに応答しながら、ホストコンピュータ上で三次元CADデータを見ることができるからである。
上記の測定システムに使用するための先行技術によるポータブルCMMの一例が、本願と同じ譲受人に譲渡され、引用をもって本願に援用される米国特許第5,402,582号(以下、「‘582号特許」という)において開示されている。‘582号特許が開示する従来の三次元測定システムは、一端に支持ベース、他端に測定プローブを有するマニュアル式連接多関節アームでなる。ホストコンピュータは、中間コントローラまたはシリアルボックスを介してアームと交信する。‘582号特許において、アームは電子的にシリアルボックスと交信し、シリアルボックスは電子的にホストコンピュータと交信することがわかる。本願と同じ譲受人に譲渡され、やはり引用をもって本願に援用される米国特許第5,611,147号(以下、「‘147号特許」という)は、多関節アームを備える同様のCMMを開示している。同特許において、多関節アームは多数の重要な特徴を有し、たとえばプローブ側の端部に別の回転軸を設けることによってアームが2−1−3または2−2−3連接(後者の場合は7軸アーム)のいずれかのジョイント構成となり、またアーム内の軸受に関しては、予圧付与された改良型軸受構成が採用される。
また別の関連する先行技術によるCMMとして、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第5,926,782号(以下、「‘782号特許」という)により開示される1つまたは複数の自由度を排除するためにロック可能な運搬用ハウジングを備える多関節アームや、米国特許第5,956,857号(以下、「‘857号特許」という)により開示される高速切断取り付けシステムを備える多関節アームがある。
本願で紹介するタイプの、より新しいポータブルCMMでは、中間コントローラやシリアルボックスの使用が不要であるが、これは、これらの機能がホストコンピュータにより提供されるソフトウェアの中に組み込まれたからである。たとえば、本願と同じ譲受人に譲渡され、引用をもって本願に援用される米国特許第5,978,748号(以下、「‘748号特許」という)は、1つまたは複数の実行可能プログラムを記憶し、使用者に対して命令(たとえば、検査手順)を供給し、基準データとなるCADデータを保存するオンボードコントローラを備える多関節アームを開示している。‘748号特許では、コントローラがアームに搭載され、プロセス中にたとえば検査手順等を使用者に指示する実行可能プログラムを実行する。このようなシステムでは、ホストコンピュータを使って実行可能プログラムを生成することができる。アームに搭載されたコントローラは、実行可能プログラムを実行するのに使用できるが、実行可能プログラムの作成または実行可能プログラムの変更には使用できない。ビデオゲームシステムにたとえると、ホストコンピュータはビデオゲームを書き、あるいは変更するためのプラットフォームとしての機能を果たし、アームに搭載されたコントローラは、ビデオゲームをプレイするためのプラットフォームの機能を果たす。コントローラ(たとえば、プレイヤ)は実行可能プログラムを変更することができない。‘748号特許に記載されているように、この結果、多関節アームごとにホストコンピュータを設ける必要がなくなり、低コストの三次元座標測定システムが実現する。本願と同じ譲受人に譲渡され、引用をもって本願に援用する米国特許出願第09/775,236号(以下、「‘236号出願」という)は、‘748号特許に記載されたタイプの座標測定システムの使用者に実行可能プログラムを提供するための方法とシステムを開示している。この方法は、顧客から実行可能プログラム作成の要求を受け取るステップと、その実行可能プロ組むに関する情報を取得するステップを含む。すると、この三次元座標測定システムを使って実行されるべき多数の測定ステップをオペレータに手引きするための実行可能プログラムが開発される。この実行可能プログラムは、好ましくはインターネット等のオンラインネットワークで顧客に提供される。
本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,131,299号(以下、「‘299号特許」という)(その内容のすべてを引用により本願に援用する)が開示する多関節アームは、その上に表示デバイスが搭載され、オペレータは位置データとシステムメニュープロンプトを便利に表示させることができる。この表示デバイスは、たとえば、システム電源、トランスデューサの位置状態とエラー状態を示すLEDを含む。本願と同じ譲受人に譲渡され、引用をもって本願に援用する米国特許第6,219,928号(以下、「‘928号特許」という)は、多関節アーム用のシリアルネットワークを開示している。シリアルネットワークは、アームに搭載されたトランスデューサからコントローラにデータを通信する。各トランスデューサは、トランスデューサデータを記憶するメモリを有するトランスデューサインタフェースを備える。コントローラは各メモリを逐次的にアドレス指定し、データがトランスデューサインタフェースメモリからコントローラに伝送される。本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,253,458号(以下、「‘458号特許」と第6,298,569号(以下、「‘569号特許」という)はどちらも、本願に記載されたタイプの多関節アームを備えるポータブルCMMのための調整可能なカウンタバランスメカニズムを開示している。
上記のように各々の所期の用途に非常に適したものはあるものの、業界においては引き続き、使いやすく、製造効率がさらに高く、改善された特徴を提供し、低コストで販売できる、改良されたポータブルCMMに対する明確なニーズがある。
米国特許第5,402,582号 米国特許第5,611,147号 米国特許第5,926,782号 米国特許第5,956,857号 米国特許第5,978,748号 米国特許出願第09/775,236号 米国特許第6,131,299号 米国特許第6,219,928号 米国特許第6,253,458号 米国特許第6,298,569号 米国特許第5,486,923号 米国特許第5,559,600号 米国特許第5,794,356号 米国特許第5,829,148号 米国特許第6,219,928号 米国特許出願第09/775,226号
本発明によれば、ポータブルCMMは、連接アーム区分材を有する多関節アームを備える。一実施例において、アーム区分材は、デュアルソケットジョイントを使って相互に所定の角度で取り付けられた軸受/エンコーダカートリッジを含む。各カートリッジは、少なくとも1つ、好ましくは2つの予圧付与された軸受アセンブリと1つのエンコーダ、好ましくは光エンコーダを有し、すべてがまとめて円筒状のハウジング内に収納されている。好ましくは、2つまたはそれ以上のエンコーダ読み出しヘッドを各ジョイントに使用し、平均化可能な相殺効果を生じさせる。アーム区分材はねじ嵌合で相互接続され、このアームは、直径がベース部で大きく、プローブ端部では小さくなるようにテーパがつけられている。
本発明の別の実施例によれば、多関節アームの連接アーム区分材のうちの1つまたは複数は、衝撃性の高い衝突や摩擦を制限し、人間工学的および美学的に好ましいグリップ位置を提供するために、交換可能な保護カバーおよび/またはバンパを備える。
本発明のまた別の実施例によれば、多関節アームは、ヒンジジョイントの1つにおいて、一体化された内部カウンタバランスを有する。このカウンタバランスは、金属シリンダから機械加工された比較的広い端絡環(エンドリング: end ring)と狭い内環(インターナルリング: internal ring)を有するコイルばねを利用する。ばねはさらに、アームのヒンジ構造にロックされる少なくとも2つ(好ましくは3つ)の柱状部材とばね調整メカニズムを備える。
本発明のさらに別の実施例において、多関節アームはその一端に測定プローブを備える。この測定プローブは、一体的に取り付けられたタッチトリガプローブを有し、これは従来のハードプローブへと容易に交換できる。測定プローブはまた、改良されたスイッチと測定インディケータライトを備える。一実施例において、スイッチは弓状の楕円形で、オペレータにとって操作しやすい。改良されたスイッチは、色、表面の手触りまたは高さを変えることで、オペレータが区別しやすく、またインディケータライトは操作しやすいように色分けされていることが好ましい。
本発明の他の実施例は、一体的なオンボード電源供給用充電器を備える多関節アームを含む。この電源/充電器ユニットは、完全に携帯型のCMMを実現し、CMMを遠隔地で、および/または多関節アームを直接ケーブルで接続せずに使用することがずっと容易になる。
本発明の別の実施例は、一端に測定プローブを有する多関節アームを備える。測定プローブは、測定プローブを取り囲む回転可能なハンドルカバーとスイッチのアセンブリを有する。回転可能なハンドルカバーとスイッチのアセンブリによって、手がどの位置にあるかにかかわらず、測定プローブを保持し、作動させやすくなる。回転可能なハンドルカバーを設けることにより、さらに、プローブ端部に第三の回転軸を設ける必要がなくなるため、(7軸CMMや測定プローブに第三の回転軸を有するCMMと比較して)より低コストで構成が容易なポータブルCMMが実現される。
本発明のまた別の実施例において、ポータブルCMMは、その一端に測定プローブを有し、他端に基部を有する連接アーム区分材を備える多関節アームを含む。この実施例の新規な特徴によれば、基部は、磁気表面にアームを付着させる磁気マウントを内蔵している。この内蔵磁気マウントは、好ましくは、多関節アームとねじ嵌合され、使いやすいオン/オフレバーを有する(このレバーは、好ましくは、マウントが磁気表面上に設置されると自動的に係合する)。
当業者は、以下の詳細な説明と図面から、本発明の上記の、またその他の特徴と利点を評価し、理解するであろう。
次に、図を参照すると、複数の図面にわたり、同様の要素には似通った番号が付されている。
まず、図1−図3を参照すると、本発明のCMMが概して10として示されている。CMM10は、複数のジョイントを有する、マニュアル型の多関節アーム14を備え、その一端は基部12に、もう一端は測定プローブ28に取り付けられている。アーム14は、基本的に2種類のジョイント、つまり長いジョイント(回転運動用)と短いジョイント(ヒンジ運動用)で構成される。長ジョイントはアームに沿ってほぼ軸方向、つまり長さ方向に位置づけられ、短ジョイントは、好ましくはアームの長さ方向の軸に対して90°に位置づけられる。長ジョイントと短ジョイントはペアとして、一般に2−2−2構成と呼ばれるものを構成する(他の2−1−2、2−1−3、2−2−3等のジョイント構成も使用できる)。これらのジョイントペアの各々を図4から図6に示す。
図4は、第一のジョイントペア、つまり長ジョイント16と短ジョイント18の分解図である。図4はまた、携帯型電源供給用電子部品20、ポータブルバッテリパック22、磁気マウント24および2つの部品からなる基部ハウジング26A,26Bを含む基部12の分解図も示す。これらの構成部品のすべてについて、後でより詳細に説明する。
重要な点として、多関節アーム14の各種の基本的構成部品の直径は、基部12からプローブ28に向かって小さくなることがわかるであろう。このようなテーパのついた形状は連続的か、あるいは図の実施例のように、不連続的または段階的であってもよい。さらに、多関節アーム14の主要構成部品の各々は、ねじ嵌合式に取り付けられ、それによって先行技術のCMMに使用される多数の固定手段が不要となる。たとえば、後述のように、磁気マウント24が第一の長ジョイント16にねじ嵌合により取り付けられる。好ましくは、このようなねじ嵌合は自己固定式で、軸方向/曲げ剛性が高くなる。あるいは、図25A、図25Bに示し、後述するように、多関節アームの主要構成部品は、フランジ付の相補的なテーパのついた雄雌の端部を有し、フランジが相互にボルトで固定されるものでもよい。
図5には、第二の長短ジョイントのセットが第一のセットに取り付けられている様子が示されている。第二のジョイントセットは、長ジョイント30と短ジョイント32からなる。磁気マウント24を長ジョイント16に取り付けたように、長ジョイント30は長ジョイント16の内側表面のねじ山にねじ嵌合によって取り付けられる。同様に、図6に示されるように、第三のジョイントセットが第三の長ジョイント34と第三の短ジョイント36からなる。第三の長ジョイント34は、第二の短ジョイント32の内側表面のねじ山にねじ嵌合によって取り付けられる。以下により詳しく述べるように、プローブ28が短ジョイント36にねじ嵌合によって取り付けられる。
好ましくは、各短ジョイント18,32,36は、鋳造および/または機械加工によるアルミニウムの構成部品あるいは軽量剛性合金またはその複合材料で構成される。各長ジョイント16,30,34は好ましくは、鋳造および/または機械加工によるアルミニウム、軽量剛性合金および/または繊維強化ポリマで構成される。上記の3つのジョイントペア(つまり、ペア1はジョイントペア16,18、ペア2はジョイントペア30,32、ペア3はジョイントペア34,36)の機械軸は、円滑で均一な機械的挙動を実現するために、基部に関して心合わせされている。基部12からプローブ28までの上記のテーパ構成は、より大きな負荷のかかる基部の剛性を高め、また使用する上で障害のないことが重要なプローブまたはハンドルのプロファイルを小さくするために好ましい。後でさらに詳しく説明するように、各短ジョイントはそのいずれかの端部において保護用バンパ38に関連付けられ、各長プローブは保護用スリーブ40または41で覆われる。第一の長ジョイント16は、基部ハウジング26A,26Bによって保護され、これらのハウジングはスリーブ40,41が第二と第三の長ジョイント30,34に対して提供するのと同じ種類の保護を提供することがわかるであろう。
本発明の重要な特徴によれば、多関節アームのジョイントの各々は、図7、図8に示されるような短カートリッジ42と長カートリッジ44といったモジュール式の軸受/エンコーダカートリッジを利用している。これらのカートリッジ42,44は、デュアルソケットジョイント46,48の開口部に取り付けられる。各ソケットジョイント46,48は、第一の収納部つまりソケット120を有する第一の円筒形延長部47と第二の収納部つまりソケット51を有する第二の円筒形延長部49を備える。一般に、ソケット120,51は、相互に対して90度に位置づけられているが、その他の相対的角度構成も利用可能である。短カートリッジ42は、デュアルソケットジョイント46,48の各ソケット51の中に位置づけられてヒンジジョイントを画定し、一方、長カートリッジ44はジョイント46のソケット120に(図25参照)、また長カートリッジ44’(図26参照)はジョイント48のソケット120にそれぞれ位置づけられ、各々が長さ方向のスイベルジョイントを画定する。モジュール式軸受/エンコーダカートリッジ42,44により、モジュール式エンコーダ構成部品が取り付けられる、予め圧縮された、あるいは予圧付与されたデュアル軸受カートリッジを別に製造することが可能となる。この軸受エンコーダカートリッジは次に、多関節アーム14の外側骨格構成部品(つまり、デュアルソケットジョイント46,48)に固定的に取り付けることができる。このようなカートリッジの使用は、多関節アーム14の高度なサブコンポーネントの高品質かつ高速な生産を可能にするため、この分野において大きな進歩である。
ここで紹介する実施例において、4種類のカートリッジのタイプ、つまり、ジョイント30,34のための2つの長軸方向カートリッジ、ジョイント16のための1つの基部軸方向カートリッジ、短ジョイント18のための1つの基部カートリッジ(カウンタバランスを含む)、ジョイント32,36のための2つのヒンジカートリッジがある。さらに、多関節アーム14のテーパ形状と一致して、基部に最も近いカートリッジ(たとえば、長ジョイント16と短ジョイント18に位置する)は、直径の小さなジョイント30,32,34,36と比較して大きな直径を有する。各カートリッジは、予圧が付与された軸受装置と、この実施例においてはデジタルエンコーダでなるトランスデューサを備える。次に図9、図10を参照し、軸方向の長ジョイント16に位置づけられるカートリッジ44について説明する。
カートリッジ44は、内側スリーブ54と外側スリーブ56により分離された一対の軸受50,52を備える。軸受50,52には予圧が付与されていることが重要である。この実施例において、このような予圧は、スリーブ54,56の長さが異なること(内側スリーブ54が外側スリーブ56より約0.0005インチ短い)によって付与され、締めたときに、事前に選択された予圧が軸受50,52にかかる。軸受50,52は、このアセンブリがシャフト60上に回転可能に取り付けられた状態で、シール58を使って密封される。その上側表面において、シャフト60はシャフト上側ハウジング62で終わる。環帯63は、シャフト60とシャフト上側ハウジング62の間に画定される。このアセンブリ全体が外側カートリッジハウジング64の内部に位置づけられ、シャフトとその軸受アセンブリは、内ナット66と外ナット68のコンビネーションを使ってハウジング64に固定的に取り付けられる。組立時に、外側ハウジング64の上部65が環帯63内で受けられることに注意する。上記の予圧は、内ナット66と外ナット68を締め、軸受に圧縮力を加えることにより、軸受50,52に付与され、内側スペーサ54と外側スペーサ56の間の長さの違いによって所望の予圧が付与されることが理解されるであろう。
好ましくは、軸受50,52は二重玉軸受である。十分な予圧を確保するために、軸受面はできるだけ平行であることが重要である。並行さは軸受の円周上の予圧の均一さに影響を与える。不均一な圧力が付与されると、軸受には粗い、不均一な回転トルクの感覚(フィール: feel)が与えられ、予想不能な偏心が起こり、エンコーダの性能が落ちる。モジュール式に取り付けられたエンコーダディスク(後述)の偏心によって、読取ヘッドの下で予測不能なフリンジパターンのシフトが発生する。その結果、エンコーダの大きな角度測定エラーが生じる。さらに、好ましくは二重軸受構造の剛性は、軸受の分離に直接関係している。軸受が離れれば離れるほど、アセンブリは剛性を増す。スペーサ54,56を使い、軸受の分離性を高める。カートリッジハウジング64は好ましくはアルミニウムであるため、スペーサ54,56もまたアルミニウムで製造し、精密機械加工によって所望の長さと平行さを実現することが好ましい。その結果、温度が変化しても、予圧に影響を与えるような膨張の差が生じない。前述のように、予圧は、スペーサ54,56の長さに既知の差を持たせるように設計することによって実現される。ナット66,68を十分に締めると、この長さの差によって軸受に予圧が与えられる。シール58を使って軸受を密閉するのは、軸受が汚れることですべての回転運動およびエンコーダの精度のほか、ジョイントの感覚にも影響が及ぶからである。
カートリッジ44は、好ましくは一対の離間した軸受を備えるが、カートリッジ44は単独の軸受または3つもしくはそれ以上の軸受を備えていてもよい。つまり、各カートリッジは少なくとも1つの軸受を備えていることが必要である。
本発明のジョイントカートリッジは、無制限に回転しても、あるいは限定的にのみ回転してもよい。限定的に回転する場合、ハウジング64の外側表面上のフランジ72の溝70が円筒状のトラックとなり、これがシャトル74を受ける。シャトル74は、トラック70内に乗り、回転停止設定ねじ76等の取り外し可能なシャトルストッパに接触したところで、回転が停止する。回転量は、希望に応じて変化させることができる。好ましい実施例において、シャトルの回転は720°未満に限定される。このようなタイプの回転シャトルストッパが詳細に記されているのは、本願と同じ所有者による米国特許第5,611,147号であり、そのすべての内容を、引用をもって本願に援用する。
前述のように、別の実施例において、本発明で使用されるジョイントの回転は無制限でもよい。この後者の場合、周知のスリップリングアセンブリが使用される。好ましくは、シャフト60は内部に空洞、つまり軸方向の開口部78を有し、その一端において直径の大きな部分80がある。軸方向の開口部78と80の交差地点に画定される肩部に、円筒形のスリップリングアセンブリ82が接触している。スリップリングアセンブリ82は、モジュール式ジョイントカートリッジにおいて説明した予圧付与された軸受アセンブリに関して構造的ではない(つまり、機械的な機能は果たさないが、電気的および/または信号伝達機能だけを果たす)。スリップリングアセンブリ82は市販のスリップリングでもよいが、好ましい実施例において、スリップリングアセンブリ82は、イギリス、バークシャー、リーディングのIDM Electronics社から入手可能なHシリーズスリップリングとする。このようなスリップリングはサイズがコンパクトで、その円筒形の設計から、シャフト60内の開口部80に使用するのに非常に適している。シャフト60内の軸方向の開口部80は、スリップリングアセンブリ82からの配線を受けるような大きさと形状のチャネル86と連絡する開口部84に続く。このような配線は、チャネル86とアパーチャ84の中にぱちんとはまり、その中で受けられるワイヤカバー88によって所定の位置に固定され、保護される。この配線は、図10の90に図式的に示されている。
前述のように、モジュール式カートリッジ44は、すでに説明した予圧付与された軸受構造とモジュール式エンコーダ構造の両方を備えており、次にエンコーダ構造について説明する。引き続き図9、図10を参照すると、本発明において使用される好ましいトランスデューサは、2つの主要構成部品である読取ヘッド92と回折格子ディスク94を有するモジュール式光エンコーダである。この実施例において、読取ヘッド92のペアが読取ヘッドコネクタボード96の上に設置されている。コネクタボード96は、取り付けプレート100に(固定手段98によって)取り付けられる。ディスク94は、好ましくは、シャフト60の下側軸受面102に(好ましくは適当な接着剤を使って)付着され、読取ヘッド92(これはプレート100により支持、保持される)から離間され、心合わせされる。ワイヤファンネル(wire funnel)104とシーリングキャップ106が、ハウジング64の下端の最後の外側カバーとなる。ワイヤファンネル104は、図10において最もよく示されているように、配線90を捕捉し、保持する。エンコーダディスク94は、102に塗布される接着剤のために、シャフト60により保持され、これとともに回転することがわかるであろう。図9、図10は、二重読取ヘッド92を示しているが、3個以上の読取ヘッド、あるいは図9Aに示されているように、1個の読取ヘッドを用いてもよいことがわかるであろう。図9B−Eは、2個より多い読取ヘッドを備えるモジュール式カートリッジ44の例を示す。図9B−Cは、プレート100が受け、90度間隔で配置された(これ以外の相対的間隔でもよい)4個の読取ヘッド92を示す。図9D−Eは、プレート100が受け、120度間隔で配置された(これ以外の相対的間隔でもよい)3個の読取ヘッドを示す。
ディスク94を正しく位置合わせするために、ハウジング64の位置調整ディスク94に穴(図示せず)をあける。次に、ツール(図示せず)を使ってディスク94を正しい位置に押し込み、そこで、ディスク94とシャフト66の間の接着剤を硬化させ、ディスク94を所定の位置に固定する。その後、ハウジング64の穴に穴栓73を設置する。
ディスク94と読取ヘッド92の位置を逆転させ、ディスク94をハウジング56に取り付け、読取ヘッドがシャフト60と一緒に回転するようにすることもできる点に注意することが重要である。このような実施例は、図12Aに示されており、ボード96’がシャフト60’と一緒に回転するように、シャフト60’に(接着剤によって)取り付けられている。読取ヘッド92’のペアはボード96’に付着されるため、シャフト60’と一緒に回転する。ディスク94’は、ハウジング64’に付着された支持体100’の上に設置される。いずれの場合も、ディスク94または読取ヘッド92のどちらをシャフトとともに回転するように取り付けてもよいことがわかるであろう。重要なのは、ディスク94と読取ヘッド92がカートリッジ(またはジョイント)内に、光通信を維持しながら相互に関して回転可能に位置づけられることである。
好ましくは、本発明において使用される回転エンコーダは、米国特許第5,486,923号と第5,559,600号において開示されており、そのすべての内容が引用をもって本願に援用される。このようなモジュール式エンコーダは、MicroE Systems社からPure Precision Opticsの商標で市販されている。これらのエンコーダは、回折次数間の干渉を検出し、フリンジパターン内に挿入される光検出アレイ(たとえば、読取ヘッド)からのほぼ完璧な正弦波を生成する物理光学に基づいている。正弦波信号は電子的に補間され、光学干渉縞の1つ分に満たない変位の検出が可能となる。
レーザ光源を使い、レーザ光線がまずレンズによってコリメートされてからアパーチャによってサイズ調整される(sized)。コリメートされ、サイズ調整された光線は、光を0次光とすべての偶数次光を回折格子の構成によって抑制して別の次元に回折させる回折格子を通過する。0次光を抑制すると、発散する3次光を超えた領域が存在し、ここでは±1次光だけが重なってほぼ純粋な正弦波干渉を作り出す。1つまたは複数の感光アレイ(読取ヘッド)をこの領域の中に設置し、回折格子と検出器との間に相対的な動きが生じたときに、ほぼ純粋な正弦波出力の4つのチャネルを生成する。電子部品によってこの出力を増幅、正規化、補間して、所望の解像度レベルを得る。
このように簡潔なエンコーダの設計により、先行技術の光エンコーダと比較して、いくつかの利点が得られる。測定は、レーザ光源とそのコリメート用光学素子、回折格子および検出器のアレイだけで行うことができる。その結果、より嵩張る、先行技術による従来のエンコーダと比較して、きわめてコンパクトなエンコーダシステムが実現される。これに加え、回折格子と干渉縞の動きの間の直接的な関係から、従来の装置のような環境により生じるエラーが発生しないエンコーダが得られる。さらに、干渉領域が大きいため、またほぼ正弦波による干渉がこの領域内のあらゆる場所で得られるため、位置合わせの許容範囲が先行技術によるエンコーダの場合よりはるかに緩和される。
上記の光学エンコーダの重要な利点は、離れた要素の向きと距離、つまりエンコーダディスクに関する読取ヘッドの距離と向きの精度がそれほど厳密でなくてもよい点である。これにより、精度の高い回転測定と組立が容易なパッケージを実現できる。こうした「幾何学的条件に左右されない(ジオメトリ・トレラントな: geometry tolerant)」エンコーダ技術を用いた結果、大幅にコストが削減され、製造しやすいCMM10が得られる。
上記の好ましい実施例は光ディスク94を備えているものの、本発明の好ましい実施例はまた、読取ヘッドが相対的な運動を測定することのできるあらゆる光学フリンジパターンを包含することがわかるであろう。本願において、このようなフリンジパターンとは、運動を測定する光学要素の周期的アレイのすべてを意味する。この光学要素またはフリンジパターンは、前述のように回転する、あるいは静止したディスクの上に取り付けることができるが、そのほかにも、カートリッジの相対的に移動する構成要素(シャフト、軸受またはハウジング等)のいずれにも、載置、固定その他位置づけ、設置できる。
実際には、読取ヘッドとこれに関連する周期的アレイまたはパターンを必ずしも光学機器に基づいていなければならない(前述のとおり)とはかぎらない。むしろ、より広い意味において、読取ヘッドは、運動、一般に回転運動の測定に使用可能なその他の測定可能な量または特性のその他の周期的パターンを読み取る(あるいは感知する)ことができるであろう。このようなその他の測定可能な特性には、たとえば、反射率、不透過率、磁界、キャパシタンス、インダクタンスまたは表面粗さ等がある。(表面粗さのパターンは、CCDカメラをはじめとするカメラの形態での読取ヘッドまたはセンサを使って読み取ることができる。)このような場合、読取ヘッドは、たとえば、磁界、反射率、キャパシタンス、インダクタンス、表面粗さその他の周期的な変化を測定する。したがって、本願において、「読取ヘッド」とは、上記のような測定可能な量または特性の解析に用いられるあらゆるセンサまたはトランスデューサおよびこれに関連する電子機器を指し、光学読取ヘッドは1つの好ましい例にすぎない。言うまでもなく、読取ヘッドによって読み取られる周期的パターンは、読取ヘッドと周期的パターンの間に相対的な(一般には回転)運動があるかぎり、どのような表面にも存在する。周期的パターンの例には、回転または静止構成部品上に特定のパターンで設置された磁気、誘導性あるいは容量性媒体がある。さらに、表面粗さが読取対象の周期的パターンであるとすると、関連する読取ヘッド(おそらくはCCDカメラ等のカメラ)と交信するどの構成部品の表面粗さも利用可能であるため、別の周期的媒体を載置またはその他の方法で設置する必要がない。
前述のように、図9、図10は、軸方向に長いジョイント16のためのモジュール式軸受エンコーダカートリッジの要素を示している。図11、図12は、軸方向の長ジョイント30,34のための軸受エンコーダカートリッジを示している。これらのカートリッジアセンブリは、図9、図10に示されたものとほぼ同じであるため、44’と参照番号が付与されている。これらの図からカートリッジ44との小さな相違が明らかであり、たとえば、異なる構成のワイヤキャップ/カバー88’、若干異なるワイヤファンネル/カバー104’,106’およびハウジング64’の上端のフランジ72’の位置に関する相違である。また、ハウジング64’とシャフト上側ハウジング62との間のフランジは、上方向に広がっている。もちろん、図11、図12に示される各種の構成部品の相対的な長さは図9、図10に示されるものと若干異なっていてもよい。3つの構成部品はすべてほぼ同じであるため、同一の識別番号を付与し、これにダッシュ記号を付けた。図11Aは図11と同様であるが、1個の読取ヘッドを使用した実施例を示している。
次に、図13、図14を参照すると、短いヒンジジョイント32,36における軸受エンコーダカートリッジに関する同様の展開断面図が示されている。図11、図12の長い軸方向ジョイント44’のように、短いヒンジジョイント32,36のカートリッジも、上で詳細に説明したカートリッジ44とほぼ同じであるため、これらのカートリッジの構成部品は44”で識別され、同様の構成部品は二重ダッシュ記号で識別される。カートリッジ44”は短ジョイント32,36に用いるためのものなので、これらのジョイントのヒンジによる運動によってワイヤが軸方向の開口部78”,80”を単純に通過するため、スリップリングアセンブリが不要であることがわかるであろう。図13Aは図13と同様であるが、1個の読取ヘッドを用いた実施例を示している。
本願にて説明した図において、たとえば図10、図12等に示したモジュール式の軸受エンコーダカートリッジはすべて、内側案内溝と外側案内溝および内側案内溝と外側案内溝の間に設置された複数の玉軸受を備える軸受50,52を利用している。これらの内側案内溝と外側案内溝は、それぞれ内側と外側の軸受スペーサ54,56を使って、相互に長さ方向に分離されている。別の実施例において、従来のようなこの内側と外側の軸受案内溝は使用されない。そのかわりに、シャフト60が軸受50,52の一方または両方の内側案内溝として使用され、および/またはハウジング64が軸受50,52の一方または両方の外側案内溝として使用される。このようなモジュール式カートリッジの別の構成が図41、図42、図43に示されている。図41と図42は、ハウジングを近位と遠位軸受の両方の外側案内溝に使用される実施例を示し、図43の実施例では、シャフトを近位と遠位の軸受ペアのための内側案内溝として使用している。
図41を参照すると、上記の種類の別のカートリッジ構成が600に示されている。カートリッジ600は、これまでの図(たとえば、図12を参照)のカートリッジと同様であるが、基本的な違いは、軸受ペア50,52の内側と外側の軸受案内溝がない点である。このように、図41の構成は、ハウジング604の中に設置されたシャフト602を利用している。図12の実施例のように近位と遠位の軸受のために別の外側案内溝を用いるのではなく、ハウジング604は一体として遠位の軸受のための外側案内溝を画定する適正な環状凹部(軸受表面)を有する。遠位の外側案内溝は、ハウジング604の内側表面に形成された軸受表面606によって画定される。シャフト602は、その中に形成された相補的な弓状表面608を有し、これが遠位の軸受のための内側軸受案内溝として機能する。選択的な複数の開口部を有する円筒状の玉軸受保持器(ボールリテーナ: ball retainer)610がシャフト602とハウジング600の間に設置され、その中に複数の玉軸受612を保持する。このように、玉軸受612は玉軸受保持器610によって保持され、一体のシャフト602の弓状軸受表面608とハウジング604の環状軸受凹部606との間にとどまる。近位の軸受は、シャフト602の下側部分にねじ嵌合によって取り付けられ、軸受スペーサ616の底面を支える軸受ナット614を使って形成される。軸受スペーサ616は、シャフト602から横方向に延びる肩部617を有する。軸受ナット614は、複数の玉軸受620を支える弓状表面618を有し、複数の玉軸受は、上記の遠位の軸受と同様に、玉軸受保持リング610の中に保持される。
図41と同様に、図42はハウジングが近位と遠位の軸受外側案内溝として使用されるモジュール式カートリッジの構成を示している。より詳しくは、図42は、ハウジング626の内部で受けられるシャフト624を備えるカートリッジ622を示している。ハウジング626は、一対の遠位と近位の環状、弓状軸受表面628,630を有し、これらが一体的な外側軸受案内溝として機能し、複数の玉軸受を受ける。図42の実施例において、遠位と近位の軸受の各々のための内側案内溝は、遠位の内側軸受スペーサ632と近位の内側軸受スペーサ634によって提供される。これらの軸受スペーサは各々、それぞれ玉軸受を支持するための弓状凹部636,638を有する。軸受ナット640は、シャフト624の下側部分にねじ嵌合により取り付けられ、軸受アセンブリ全体を一緒に保持する。
次に、図43を参照すると、この実施例では、内側シャフトが遠位と近位の軸受のための内側軸受案内溝として使用されている。図43は、ハウジング646の内部に設置された一体的なシャフト644を備えるモジュール式カートリッジ642を示している。遠位の軸受は、シャフト644に弓状軸受表面648を設けることによって形成される。弓状表面648が支持する関係の位置に、ハウジング646の中に一体的に形成された別の弓状表面650が配置されている。玉軸受保持リング652が弓状軸受表面648と650の間に設置され、複数の玉軸受654を保持する。このように、モジュール式カートリッジ642の遠位の軸受は、それぞれシャフト644とハウジング646の中に一体的に形成された一対の軸受表面を利用している。言い換えれば、モジュール式カートリッジ642における遠位の軸受は内側案内溝も外側案内溝も持たず、内側案内溝と外側案内溝の機能は、シャフトとハウジングの両方の中に形成された一体的な軸受表面によって果たされる。モジュール式カートリッジ642の近位の軸受は、上記と同様に、シャフト694の中に形成された一体的な弓状軸受表面656から形成される。ハウジングロックナット658は、ハウジング646にねじ嵌合によって固定される。ハウジングロックナット658は、ハウジング646にねじ嵌合で取り付けられ(その中に軸受スペーサ659をはさむ)、弓状軸受表面660を有する。2つの弓状軸受表面656と660は両者の間に軸受保持リング662を備え、これは複数の玉軸受664を受けるための開口部を有する。モジュール式カートリッジ642はハウジングロックナット658をねじ嵌合で取り付けることによって完全に組み立てられ、ハウジングロックナット658は、ハウジング646にねじ嵌合されると(その間に軸受スペーサ659をはさむ)、玉軸受保持リング652,662と玉軸受654,664のアセンブリ全体を1つの動作単位として一緒に保持することが理解されるであろう。
図41から図43には示されていないものの、これらのモジュール式カートリッジ600,622,642は、読取ヘッドと回転する周期的なアレイまたはパターンのほか、たとえば図12や上記のモジュール式カートリッジの他の実施例に示されるスリップリング等の任意の構成部品を備える。さらに、軸受ナット614,640,658はすべて、アセンブリを一緒に保持し、選択された程度の予圧を提供するのに利用できる。
図41、図42、図43の他のカートリッジ構成はすべて、先に説明した別々の内側と外側の軸受案内溝を用いるカートリッジ構成と比較して、いくつかの重要なコストおよび性能面での利点を有する。第一に、一般に、図41から図43の構成では、シャフトが近位および/または遠位の軸受の内側案内溝として使用され、またはハウジングが近位および/または遠位の軸受の外側案内溝として使用され、少なくとも内側または外側軸受案内溝を除くことが可能であるため、カートリッジの構成部品が少なくてすむ。さらに、図41から図43の構成によって、より剛性の高いカートリッジが得られると思われる。1つのより剛性の高いカートリッジ(つまりより少ないカートリッジ構成部品)を用いることで、カートリッジの構成部品の運動によって誘発されるエラーが少なくなり、したがって、より精度の高い測定結果が得られることがわかるであろう。さらに、図41から図43のモジュール式カートリッジは、好ましくは、個々の構成部品と同じ材料を使って製造される。好ましくは、図41から図43に示すモジュール式カートリッジの各構成部品は、すべてスチールで作製される(アルミニウムとスチールの組み合わせ等、複合材料で作製された多くの先行技術の軸受構成部品と異なる)。単独の材料(好ましくはスチール)でカートリッジ全体を作製することが可能であると、カートリッジ構成部品の性能が改善され、これは、カートリッジの各構成部品の性能が、カートリッジが動作するCMMアームの動作温度範囲全体を通じて一定に保たれるからである。
最後に、図15、図16を参照すると、短いヒンジジョイント18のためのモジュール式軸受/エンコーダカートリッジが108に示されている。カートリッジ108の構成部品のほぼすべてが、カートリッジ44,44’,44”の構成部品とほぼ同じであるが、重要な例外はカウンタバラスアセンブリが設けられている点であることがわかるであろう。このカウンタバランスアセンブリは、ハウジング64”の上で受けられ、図26から図28を参照しながら以下に説明する方法でCMM10に重要なカウンタバランス機能を提供するカウンタバランススプリング110を備える。図15Aは図15と同様であるが、1個の読取ヘッドを使った実施例を示す。
前述のように、好ましい実施例において、エンコーダの中に複数の読取ヘッドを使用することができる。エンコーダの角度測定は、負荷を受けることによるディスクの偏心や半径方向の運動により影響を受けることがわかるであろう。2個の読取ヘッドを相互に対して180°に位置づけることにより、偏心が起こり、それが各読取ヘッドにおける相殺効果の原因となることがわかっている。このような相殺効果は平均化され、最後の「他の影響を受けない」角度測定が行われる。したがって、2個の読取ヘッドを使用することと、それによるエラー相殺の結果、エラーが発生しにくく、より精度の高いエンコーダ測定が可能となる。図17から図19は、たとえば、ジョイント16,18(つまり、基部に最も近いジョイント)に見られるような、直径のより大きなカートリッジにおいて有益な2個の読取ヘッドを用いた実施例のそれぞれ底面図、断面図、上面図である。このように、カートリッジエンドキャップ100の上には一対の回路基板96が載置され、各回路基板96には読取ヘッド92が機械的に取り付けられている。読取ヘッド92は、好ましくは、相互に180°離して位置づけられ、ディスクの偏心または半径方向への移動から得られるエラー相殺が実現される。各基板96はさらに、回路基板96を内部バスおよび/またはその他の配線に取り付けるためのコネクタ93を備えており、これについては後述する。図20から図22は、図17から図19とほぼ同じ構成部品を示しているが、カートリッジエンドキャップ100の半径が小さい点が基本的に異なる。この小さな直径の読取ヘッド2個の実施例は、たとえば、ジョイント30,32,34,36の小さな直径のカートリッジに関連付けられる。
少なくとも2個の読取ヘッド(あるいは図9D−Eのような3個の読取ヘッドや図9B−Cのような4個の読取ヘッドでもよい)を使用することはまた、従来の座標測定機器においても、コスト削減と製造上の複雑さを軽減するために有利に利用される。たとえば、引用をもって本願に援用される米国特許第5,794,356号(以下、「ラーブ‘356号特許」という)に記載された座標測定機器は、ジョイントの半分とともに静止する第一のハウジングと、ジョイントの残りの半分とともに静止する第二のハウジングを備え、第一と第二のハウジングは、それぞれ一緒に回転できるように、予圧付与された軸受を有する。第一のハウジングはパッケージされたエンコーダを保持し、第二のハウジングは、第一のハウジングの中に延び、パッケージされたエンコーダから突出するエンコーダシャフトと係合する、半径方向に配置された内部シャフトを備える。先行技術によるパッケージエンコーダでは、精度の高い回転測定を継続して行うために、エンコーダに負荷がかけられていないようにし、内部シャフトの軸とパッケージエンコーダの軸との小さな位置ずれがあっても、第二のハウジングの動きが正確にエンコーダに伝えられなければならなかった。軸方向の位置ずれにおける製造上の誤差を調整するために、特殊な連結装置をエンコーダシャフトと内部シャフトの間に接続する。このような構造は、ラーブ‘356号特許の図7に見られる。
これに対し、図35は、ラーブ‘356号特許によるCMMの連結装置とパッケージエンコーダが取り除かれ、その代わりにエンコーダディスク96とエンドキャップ100が用いられている変更された構造400を示している。ここで、2つのジョイントは相互に対して90°に配置され、各ジョイントが第一のハウジング420と第二のハウジング410を有する。内部シャフト412は、第二のハウジング420から第一のハウジング410の中に延びる。図のように、エンコーダディスク96は、たとえば接着剤によって、内部シャフト412の端部に取り付けられ、エンドキャップ100は第一のハウジング420の中に固定されている。しかしながら、ジョイントの動作に影響を与えることなく、エンコーダディスク96を第一のハウジング420の中に固定し、エンドキャップ100を内部シャフト412に固定してもよいことがわかるであろう。
前述のように、2個(あるいは3個以上)の読取ヘッドを使用し、その結果エラー相殺が実現することにより、軸方向の小さな位置ずれがあったとしても、エラーが少なく、精度の低いエンコーダ測定が可能となる。さらに、回折格子とフリンジの移動との間の直接的な関係によって、エンコーダには先行技術の装置のような環境的に誘発されるエラーが発生しない。その上、干渉領域が大きいため、またこの領域内でほぼ正弦波の干渉が得られるため、位置合わせに関する許容範囲は前述のような先行技術のエンコーダよりはるかに緩和される。
別の例として、引用をもって本願に援用されるイートンの米国特許第5,829,148号(以下、「イートン‘148号特許」という)は、パッケージエンコーダが、主要回転軸受を提供することによって各ジョイントの一体部分を構成し、その結果、前述のラーブ‘356号特許では求められていた軸方向の位置ずれの補償が不要となる。しかしながら、エンコーダは主要回転軸受を有するため、エンコーダを構造的に丈夫にし、各種の負荷を受けても、その性能に影響が及ばないことが重要である。これによって、エンコーダがコスト高で大きいものとなる。このような構造は、イートン‘148号特許の図4に示されている。
これに対し、図36は、イートン‘148号特許のパッケージエンコーダと接続シャフトが取り除かれ、その代わりにエンドキャップ100とエンコーダディスク96が用いられている変更された構造450を示している。ここで、第一のハウジング470はエンドキャップ100を保持し、軸受472によって第二のハウジング460の内部シャフト462を保持する。内部シャフト462はエンドキャップ100の近くまで延び、エンコーダディスク96は、たとえば接着剤を使って内部シャフト462の端部に取り付けられる。図35の実施例のように、2個の(または3個以上の)読取ヘッドを使用することで、ジョイントの精度を犠牲にすることなく、大幅にコストを削減し、複雑さを軽減することができる。
次に、図23Aを見ると、図9A、図11A、図13A、図15Aの単独の読取ヘッドを用いた実施例に関する電子機器のブロック図が示されている。CMM10は、好ましくは、外部バス(好ましくはUSBバス)260と、より多くのエンコーダや外付けレールや第7軸のような追加の回転軸のいずれかのために拡張できるように設計された内部バス(好ましくはRS−485)261を備える。内部バスは、好ましくはRS485に適合し、このバスは、好ましくは、すべての内容が引用をもって本願に援用される、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,219,928号に開示されているように、ポータブルCMMアームのトランスデューサからデータを伝えるためのシリアルネットワークに適合する方法で、シリアルネットワークとして使用されるように構成される。
図23Aを参照すると、各カートリッジ内の各エンコーダがエンコーダボードと関連付けられていることがわかる。ジョイント16のカートリッジ用のエンコーダボードは、基部12の内部に配置され、図25において112と識別されている。ジョイント18,30のためのエンコーダは、第二の長ジョイント30の中に配置され、図26において114と識別されているデュアルエンコーダボードの上で加工される。図26はまた、ジョイント32,34において使用されるエンコーダのための同様のデュアルエンコーダボード116を示しており、ボード116は図26に示されるように、第三の長ジョイント34の中に位置づけられている。最後に、エンドエンコーダボード118は、図24に示されているように測定プローブハンドル28内に配置され、短ジョイント36の中のエンコーダを加工するのに使用される。ボード114,116,118の各々はサーモカップルに関連付けられ、温度変化による温度補償が行われる。各ボード112,114,116,118には、埋め込み式のアナログ・デジタル変換機能、エンコーダカウント機能およびシリアルポート通信機能が搭載される。各ボードはまた、読取プログラマブルフラッシュメモリを備え、動作データのローカル保存が可能である。主要プロセッサボード112は、外部USBバス260を通じて現場でのプログラムも可能である。前述のように、内部バス(RS−485)261は、外付けレールおよび/または第7の回転軸を設け、より多くのエンコーダへと拡張できるように設計されている。内部バス診断のために、軸ポートが設けられている。これらの図の10に示されているタイプの複数のCMMは、外部USB通信プロトコルの能力によって、1つのアプリケーションに取り付けることができる。さらに、複数のアプリケーションを、まさに同じ理由で、単独のCMM10に取り付けることもできる。
好ましくは、各ボード112,114,116,118は、モトローラ社からDSP56F807の名称で入手可能なプロセッサに代表される16ビットデジタル信号プロセッサを備える。この単独の処理用構成部品は、シリアル通信、直交復号、A/Dコンバータおよびオンボードメモリ等の多くの処理機能を複合的に備え、これによって各ボードに必要なチップの総数が減少する。
本発明の別の重要な特徴によれば、エンコーダの各々が個別化された識別チップ121に関連付けられている。このチップは、個々のエンコーダを識別するため、個別の軸受/エンコーダモジュールカートリッジを識別し、品質管理、試験、修理を容易かつ迅速に行うことができる。
図23Bは、図23Aと同様の電子機器のブロック図であるが、図10、図12、図14、図16から図22の2個の読取ヘッドを用いた実施例を示している。
図24から図26を参照しながら、多関節アーム14における各カートリッジのアセンブリについて説明する(図24は、基部12のないアーム10を示し、図24から図26は、図9A、図11A、図13A、図15Aの1個の読取ヘッドを用いた実施例を利用している点に注意)。図25に示すように、第一の長ジョイント16は、比較的長いカートリッジ44を備え、その上端はデュアルソケットジョイント46の円筒状ソケット120の中に挿入されている。カートリッジ44は、適当な接着剤を使って、ソケット120の中に固定されている。カートリッジ44の反対の下端は延長チューブの中に挿入され、このチューブは、この実施例においてはアルミニウムスリーブ122である(ただし、スリーブ122は剛性合金または複合材料で構成してもよい)。カートリッジ44は、やはり適当な接着剤を使って、スリーブ122の中に固定される。スリーブ122の下端には、内部のねじ山126を有する大きな外径の部分124がある。このようなねじ山は、外側に向かってテーパがつけられ、図4に明確に示されているように、磁気マウントハウジング130の内側にテーパのついたねじ山128とねじ嵌合によって係合するように構成されている。これまでに説明したように、CMM10の複数のジョイントはすべて、このようなテーパのついたねじ山を使って相互に連結される。好ましくは、テーパのついたねじ山は、自己締め付け型のNPTタイプであり、固定ナットやその他の固定手段が不要である。ねじ山はまた、ねじ嵌合ロッキング手段を備えることが可能で、また備えるべきである。
次に、図26を参照すると、第一の長ジョイント16と同様に、長いカートリッジ44’がデュアルソケットジョイント46’の円筒形開口部120’に接着させて固定されている。カートリッジ44’の外側ハウジング64’は、フランジ72’の下側表面によって画定される肩部132を備える。この肩部132は、ハウジング64’の外側表面の上に配置され、これを取り囲む円筒形の延長チューブ134を支持する。延長チューブは、ジョイントにおいて、ねじ山のついた構成部品に取り付けるための、各種の長さのチューブを作るために使用される。延長チューブ134はしたがって、カートリッジ64’から外側に向かって延び、その中にねじ山を有するスリーブ136が挿入されている。適当な接着剤を使って、ハウジング44’を延長チューブ134に取り付け、またスリーブ136とチューブ134とを接着させる。スリーブ136は、外側にねじ山138を有するテーパ部で終わる。外側のねじ山は、デュアルソケットジョイント48の開口部144に接着させて固定されている接続部品142の上の内側ねじ山140とねじ嵌合によって係合する。好ましくは、延長チューブ134は、適当な炭素繊維複合材等の複合材料で構成されるのに対し、ねじ嵌合可能なスリーブ136はアルミニウムで構成され、デュアルソケットジョイント48の熱特性に適合する。PCボード114が支持部146に固定され、支持部146はデュアルソケットジョイント支持部142に固定されることがわかる。
上記のねじ山による接続に加え、ジョイントのうちの1つ、いくつかまたは全部は、図25A−Bに示されているようなねじ山付固定装置を使って相互に接続してもよい。図26のねじ山付スリーブ136ではなく、図25Bのスリーブ136’は平滑なテーパのついた終端137を有し、これが相補的にテーパをつけたソケット支持部142’で受けられる。フランジ139は、円周上でスリーブ136’から外側に向かって延び、ねじ山付ボルト141を受けるために一連のボルト穴(この場合は6個)が開いている。ボルト141は、ソケット支持部142’の上側表面に沿った対応する穴の中にねじ嵌合によって受けられる。延長チューブ134’は、図26の実施例のように、スリーブ136’の上で受けられる。ジョイントのための相補的なテーパがつけられた雌雄の相互接続により、従来技術と比較して、接続界面が改善される。
さらに図26を参照すると、第三の長ジョイント34の長カートリッジ44”が、長ジョイント30のカートリッジ44’と同様にアーム14に固定されている。つまり、カートリッジ44”の上側部分は、デュアルソケットジョイント46”の開口部120”の中に接着されて固定される。延長チューブ148(好ましくは、チューブ134について述べたような複合材料で構成)は、外側ハウジング64”の上に配置され、その外側に向かって延び、延長チューブ148の内径に接着させて固定される係合スリーブ150を受ける。係合スリーブ150は、外側ねじ山152を有するテーパ部で終わり、デュアルソケットジョイント148’内の円筒形ソケット156に接着させて固定されているデュアルソケットジョイント支持部154の上の相補的な内側ねじ山153と係合する。プリント配線基板116も同様に、デュアルソケットジョイント支持部154に固定されたPCB支持部146’を使って、デュアルソケットジョイントに接続される。
図7、図8に関して説明したように、図13、図14の短カートリッジ44’と図16の108は、2つのデュアルソケットジョイント46,48の間に単純に位置づけられ、適当な接着剤を使って、デュアルソケットジョイント内に固定される。その結果、長短のカートリッジは、相互に直角(あるいは、希望に応じて直角以外の角度)に容易に取り付けられる。
上述のようなモジュール式の軸受/トランスデューサカートリッジは、たとえば、上記のラーブ‘356号特許とイートン‘148号特許等において示されているポータブルCMMにおける重要な技術的進歩である。これは、カートリッジ(またはカートリッジのハウジング)が実際に、多関節アームを構成する各ジョイントの構造的要素を画定しているからである。本願において、「構造的要素」とは、カートリッジの表面(たとえば、カートリッジハウジング)が多関節アームのその他の構造的構成部品に固定して取り付けられ、アームを変形せずに(あるいは最大でも、なるべく小さな変形で)回転を伝えるようにすることを意味する。これは、別のジョイント要素と伝達要素が必要で、回転エンコーダがジョイント要素の一部である(しかし、伝達要素ではない)従来のポータブルCMM(ラーブ‘356号特許とイートン‘148号特許に開示されているもの等)とは反対である。基本的に、本発明は、ジョイントと伝達要素の機能を1つのモジュール式構成部品(つまり、カートリッジ)にまとめることにより、別の伝達要素(伝達部材等)を設ける必要性をなくした。したがって、別個のジョイントと伝達部材で構成される多関節アームではなく、本発明は、長短のジョイント要素の組み合わせ(つまり、カートリッジ)で構成される多関節アームを利用しており、これらの要素はすべてアームの構造上の要素である。その結果、先行技術に比べて効率が改善される。たとえば、‘148号特許と‘582号特許のジョイント/伝達部材の組み合わせにおいて使用される軸受の数は4つ(ジョイント内に2つ、伝達部材内に2つの軸受)であるのに対し、本発明のモジュール式軸受/トランスデューサカートリッジは、最低1つの軸受(2個のほうが好ましい)しか用いないが同じ機能を(異なる、改善された方法で)実現できる。
図24A、図26A−Bは、図24から図26と同様の断面図であるが、図10、図12、図14、図16から図22の2個の読取ヘッドを用いた実施例を示しており、また図3AのCMM10´の断面図も示す。
多関節アーム14および/または各種のアーム区分材の全体的な長さは、その所期の用途に応じて異なる。一実施例において、多関節アームの全長は約24インチであり、約0.0002インチから0.0005インチまでのオーダーで測定を行う。このアームの寸法と測定精度の場合、マイクロメータ、高さ測定器、カリパスその他の一般的なハンドツールを使って現在実現できる測定に十分適している。もちろん、多関節アーム14は、これより小さくても、大きくてもよく、また精度レベルも上記以外でもよい。たとえば、より大きなアームでは、全長8または12フィート、関連する測定精度は0.001インチで、ほとんどのリアルタイム点検やリバースエンジニアリングでの使用が可能である。
CMM10は、その上にコントローラを取り付けて使用でき、また上記の特許第5,978,748号および出願第09/775,226号において開示されているような、比較的簡素化された実行可能プログラムを実行させるために使用でき、あるいはホストコンピュータ172上の複雑なプログラムでも使用できる。
図1から図6と図24から図26を参照すると、好ましい実施例において、長短のジョイントの各々は、大きな衝撃を制限し、人間工学的に楽なグリップ位置(さらに美学的に好ましい外観)を実現する役割を果たす弾性バンパによって保護されている。長ジョイント16,30,34はすべて硬質プラスチック(たとえばABS)の交換可能なカバーによって保護され、これは衝撃および摩擦保護材の役割を果たす。第一の長ジョイント16について、この硬質プラスチックの交換可能なカバーは、図4に示されているように、2つの部分からなるベースハウジング26A,26Bの形態をとる。長ジョイント30,34はそれぞれ、一対のカバー部品40,41によって保護され、これらは、図5、図6に示されているように、適当なねじを使って蛤のように相互に固定され、保護スリーブを形成する。好ましい実施例において、各長ジョイント30,34のためのこの硬質プラスチックの交換可能なカバーは、好ましくは複合材料の(炭素繊維の)延長チューブ134,148をそれぞれ取り囲む。
好ましくは、カバーの一方、この場合ではカバーセクション41は、その中に一体的に鋳造された斜めの支持柱166を備え、これがアームの肘部分で回転を制限し、プローブ28が静止位置において基部12と衝突するのを防止している。これは、図3、図24、図26において最もよく示されている。柱166はしたがって、不要な衝撃と摩擦を制限していることがわかる。
図29、図31に関して後述するが、プローブ28はまた、硬質プラスチック材で構成される交換可能なプラスチック保護カバーを備えていてもよい。
図3A、図24A、図26A−Bは、蛤のような構成であるが、ねじ山付固定具ではなく、ストラップまたはばねクリップ167を使って所定の位置に保持される、別の保護スリーブ40’,41’を示している。
短ジョイント18,32,36の各々は、前述のように、また図1から図3および図5から図6に明確に示されているように、一対の弾性(たとえば、Santoprene(登録商標)等の熱可塑性ゴム)のバンパ38を備える。バンパ38は、ねじ山付固定装置、適当な接着剤、あるいはその他適当な方法で接着させることができる。弾性またはゴムバンパ8は、大きな衝撃を制限するほか、美学的に良好で人間工学的に楽なグリップ位置となる。
上記のカバー40,41,40’,41’とバンパ38はすべて、交換が容易で(ベースハウジング26A,26Bと同様)、アーム14はCMM10の機械的性能に影響を与えることなく、素早く、低コストで改装できる。
さらに図1から図3を見ると、ベースハウジング26A,Bは、図3の168において示されているように、球を取り付けるための少なくとも2つの円筒状の突起を有する。球は、クランプ型のコンピュータホルダ170の取り付けに使用され、コンピュータホルダ170は、携帯型またはその他のコンピュータ機器172(たとえば、「ホストコンピュータ」)を支持する。好ましくは、円筒状の突起がベースハウジング26A,Bの片側に設置され、ボールとクランプ型のコンピュータマウントをCMM10の片側に設置できる。
次に、図15、図16、図27A、図27B、図28を参照すると、CMM10に使用するための好ましいカウンタバランスが示されている。従来、本願で紹介するタイプのポータブルCMMは、外側から取り付けられたコイルばねを利用しており、このコイルばねは、カウンタバランスとして使用するために、多関節アームの外側に別個に張り出して取り付けられている。これに対し、本発明では、内部カウンタバランスは完全に一体化され、これによって多関節アームの全体的なプロファイルが低くなる。通常、先行技術のカウンタバランスは、カウンタバランスメカニズムの中で巻かれたコイルばねを利用していた。しかしながら、本発明の重要な特徴によれば、カウンタバランスは機械加工されたコイルばねを利用する(巻かれたコイルばねとは異なる)。この機械加工によるばね110は図16と図27A−Bに示されており、コイルの両端に一対の比較的幅広いリング174,176と、エンドコイル174,176の間の中間コイルを形成する比較的幅の狭いリング178を設置するために機械加工された単独の金属(スチール)シリンダから形成される。より幅広いエンドリング174,176は、ハウジング64”のシャフト62’と182の各々の側面180と係合し、これによってばね110の横方向の移動を防止する。より広い、固定されたエンドリング174,176は、ひねり防止装置として機能し、先行技術の巻きばねと比較して優れた機能を果たす。エンドリング174は、好ましくは、一対のロッキングポスト184,186を備え(ロッキングポストは1つだけでもよい)、エンドリング176は1つのロッキングポスト188を備える。
図27Bを参照すると、各デュアルソケットジョイント46,48は、各々のポスト184,186,188を受けるためのデュアルソケットジョイント46の中に、190,191として示されるようなチャネルを有する。図28を参照すると、ピン184,186はデュアルソケットジョイント48の適当なチャネルまたは溝の中の固定された位置にとどまっているものの、ピン188の位置は、ばね110の全体的な巻上げを最適にし、最も効率的なカウンタバランス力を提供するように変更可能である。これは、ねじ山付のねじ194を受けるねじ山付穴192を使って実現される。図28に示されるように、ねじ194は接触ピン188の上で動作し、ピン188を円周上で、図27Bに示されている内部チャネル696に沿った、ピンアクセス溝190に垂直な時計回りの方向に移動させる。ねじ194は、好ましくは工場において、ばね110を最適化する位置に設置される。
多関節アーム14の使用中、エンコーダ/軸受カートリッジ108は、ヒンジジョイントとして機能し、デュアルソケットジョイント46,48のソケット内に挿入され、接着させて固定されると、ピン184,186,188は各々の溝の中にロックされることがわかるであろう。ソケットジョイント48がソケットジョイント46に関して回転すると(カートリッジ108のヒンジジョイントによる)、ばね110が巻き上げられる。ソケットジョイント48がその当初の位置に回転して戻ると、ばね110の巻上げ力が巻き戻り、所望のカウンタバランス力を発生する。
多関節アーム14をグラインダ、梁または天井等に上下逆転させて取り付けることが望ましい場合、ばね110の向きも同様に反転(または逆転)させ、必要なカウンタバランスが正しい向きとなるようにする。
次に、図29と図30A−Cを参照し、測定プローブ28の好ましい実施例について説明する。プローブ28は、その中にプリント配線基板118を収容するための内部空間198を有するハウジング196を備える。ハウジング196は、上記のような種類のデュアルソケットジョイントを構成し、ソケット197を備え、その中に、回路基板118を支持するための支持部材199が接合されていることがわかるであろう。好ましくは、ハンドル28は、2つのスイッチ、つまり測定実行スイッチ(テイクスイッチ: take switch)200と確認スイッチ(コンファメーションスイッチ: confirmation switch)202を備える。これらのスイッチは、オペレータにより、操作中、測定を実行し(測定実行スイッチ200)、測定を確認する(確認スイッチ202)ために使用される。本発明の重要な特徴によれば、スイッチは相互に異なるものとし、使用中の混同をなるべく少なくする。この区別は、たとえば、スイッチ200,202の高さの違い、および/または手触りの違い(スイッチ202は、スイッチ200の平滑な上側表面に対し、陥凹部を有する点に注意)、および/または色の違い(たとえば、スイッチ200は緑、スイッチ202は赤としてもよい)を持たせる。また、本発明の重要な特徴によれば、スイッチ200,202にはインディケータライト204が関連付けられ、正しいプローブが示される。好ましくは、インディケータライト204は2色の光とし、たとえば、光204は測定を実行すると(そして、緑の測定実行ボタン200を押すと)緑となり、測定を確認するために(そして、赤いボタン202を押すと)赤になる。複数の色の光の使用は、光204の光源として周知のLEDを使用することによって容易に実現できる。握りやすくし、外観を改善し、衝撃に耐えられるようにするために、上記のタイプの外側保護カバーが206として識別され、プローブ28の一部の上に設置されている。スイッチ回路版208は、ボタン200,202とランプ204を取り付けるために設置され、支持部材199によって支持される。スイッチ基板208は、スイッチとライトインディケータを加工するための、また短いヒンジジョイント36を加工するための構成部品を収納する基板118と電気的に相互接続される。
本発明の別の重要な特徴によれば、また図29と図30A−Cを参照すると、プローブ28は永久的に設置されたタッチトリガプローブと、タッチトリガプローブを保護しながら固定されたプローブを適応させるための取り外し可能なキャップを備える。タッチプローブメカニズムは、図29の210において示されており、簡略化された三点式運動学シート(キネマティクスシート: kinematics seat)に基づく。この従来の構成は、接触ばね216により偏倚された玉214と接触する突出部212を有する。3つの接触ピン(1つのピンが218に示されている)が基本の電気回路と接触する。プローブの突出部212に何らかの力が加えられると、これらの3つの接触ピン218のいずれか1つが持ち上がり、基本の電気回路が開き、従ってスイッチが作動される。好ましくは、タッチトリガプローブ210は前面の「測定実行」スイッチ200と連動する。
図30Bに示されるように、タッチトリガプローブ210を使用すると、保護用ネジ山付カバー220が、トリガプローブ210を囲むねじ山222にねじ嵌合式に取り付けられる。しかしながら、タッチトリガプローブではなく、固定プローブを使用することが望ましい場合は、取り外し可能なキャップ220を外し、図29と図30A−Cの224に示されているような所望の固定プローブをねじ山222にねじ嵌合により取り付ける。固定プローブ224には丸い玉226が設けられているが、これと異なる、所望の固定プローブ構成を、ねじ山222を介してプローブ28にねじ嵌合によって取り付けることも容易である。タッチトリガプローブアセンブリ210は、一対のプローブハウジング196を形成するねじ山付コネクタ230の中にねじ嵌合によって受けられているハウジング228の上に取り付けられる。このねじ嵌合可能な相互接続により、タッチトリガプローブ210をプローブ28の中に完全に一体化させることができる。完全に一体化されたタッチプローブを設けることは、本発明の重要な特徴であり、先行技術のCMMに関連する先行技術の取り外し可能なタッチプローブと区別される。さらに、永久的に取り付けられたタッチトリガプローブを上記のようなハードプローブに取り替えることも容易である。
図29A−Cは、本発明による測定プローブのためのさらに別の好ましい実施例である。図29A−Cにおいて、測定プローブは28’に示されており、図29の測定プローブ28とほぼ同様であるが、「測定実行」および「確認」スイッチの形状が基本的に異なる。図29に示された別個のボタン型スイッチではなく、測定プローブ28’は、2対の弓状の楕円形のスイッチ200a−bと202a−bを利用している。楕円形のスイッチのそれぞれのペア202a−bと200a−bは、図29に関して説明したような測定実行スイッチと確認スイッチに対応する。測定プローブ28の実施例と比較した測定プローブ28’の利点は、楕円計のスイッチ202と200の各ペアが事実上、測定プローブの円周全体(あるいは少なくとも円周の大部分)を囲んでいるため、ポータブルCMMのオペレータにとって、操作が容易であることである。図29の実施例では、インディケータライト204が各スイッチに関連付けられており、スイッチ200,202は個々の回路基板208’の上に取り付けられている。また、図29の実施例では、スイッチ200,202は、たとえば、高さの違い、手触りの違い、および/または色の違いを使って区別することができる。好ましくは、スイッチ200,202は、ボタンがそれに沿ったどの場所を押しても作動できるように、ボタンを若干浮かせてもよい。図29の実施例では、上記の種類の外側保護カバーが206において使用され、プローブ28’の一部に設置される。
次に、図31を参照すると、CMM 10に使用される別の測定プローブが232に概して示されている。測定プローブ232は、図29の測定プローブ28と同様であるが、プローブ232は回転するハンドルカバー234を有する点が基本的に異なる。回転カバー234は、離間された軸受236,238の上に取り付けられ、軸受236,238は内部コアまたは支持部240の上に取り付けられ、カバー234が内部コア240を中心として(軸受236,238を介して)に自由に回転できるようになっている。軸受236,238は、好ましくはラジアル軸受であり、プローブの扱いによるアームへの寄生トルクを最小限にする。重要な点として、スイッチプレート208’と対応するスイッチ200’,202’およびLED 204’は、すべて回転するハンドルカバー234の上に取り付けられ、これと一緒に回転する。回転中、処理回路基板118’との電気的接続は、従来のスリップリングメカニズム242を使って実現され、スリップリングメカニズム242は、静止する回路チャネル244と接触する周知の複数の離間したスプリングフィンガ242からなる。そして、これらの接触チャネル244は、回路基板118’に電気的に接続される。回転するハンドルカバー234とスイッチアセンブリは、スリップリングコンダクタ242を使い、内側コアまたはプローブシャフト240と電子機器基板118’に電気的に連結される。プローブハンドル234の回転により、スイッチ200’,202’は使用者にとって好都合な向きとなる。その結果、多関節アーム14’は不測の力の発生を最小限にしながら、取り扱い中に正確な測定ができる。カバー234は、好ましくは、剛性ポリマによって構成され、プローブのオペレータが容易に、都合よく握り、操作できるように、適当な陥凹部246,248が形成される。
プローブ232の残りの部分は、カバー220の中にタッチプローブ210を永久的かつ一体的に取り付ける点を含み、プローブ28と同様であることがわかるであろう。スイッチ200’,202’は、高さと表面の手触りを変えることによって容易に識別できるようになっている点に注意する。
回転カバー234は、前述の米国特許第5,611,147号に開示されているようなプローブの第7の回転軸を不要とした点で、CMMの分野における大きな進歩である。第7の軸を追加することにより、CMMはより複雑、高価になるだけでなく、システムのエラーが大きくなる可能性があることがわかるであろう。回転プローブ232を使用すると、プローブは、第7のトランスデューサとこれに伴う軸受、エンコーダ、電子部品という複雑な構造を用いることなく、プローブの端部に位置するハンドルに必要な回転を発生させることができるため、「実際の」第7の軸が不要となる。
「実際の」第7の軸を有する測定プローブ、つまりロータリー回転を測定するための第7の回転エンコーダを伴う測定プローブを利用することが好ましい場合、このような測定プローブは図37から図40に示されている。これらの図面を参照すると、測定プローブ500は、図29の測定プローブとほぼ同様の測定プローブを備えるように示されており、主な違いは、上記の種類のモジュール式軸受/トランスデューサカートリッジ402が挿入され、測定プローブの側面に測定実行スイッチと確認スイッチ504,506があり、取り外し可能なハンドル508が備えられている点である。
モジュール式軸受/トランスデューサカートリッジ502は、すでに詳細に説明したカートリッジとほぼ同じであり、回転シャフト、シャフト上の軸受のペア、光エンコーダディスク、少なくとも1個、好ましくは2個の、エンコーダディスクと離れてこれと光学的に通信する光読取ヘッド、軸受、光エンコーダディスク、読取ヘッドおよび少なくともシャフトの一部を取り囲むハウジングを備え、分離されたモジュール式の軸受/トランスデューサカートリッジを画定することがわかるであろう。エンコーダの電子部品用の回路基板503は、開口部505の中にプローブ500と一緒にある。測定実行および確認ボタン504,506のペアは、プローブ500の下側に突出したハウジング部分510の片側に配置され、これらのボタンは、図29の実施例の測定プローブと同様に、適当なPCボード512に接続されている。同様に、前述の実施例と同じく、インディケートライト513がボタン504,506の間に設置されている。ハウジング510のねじ山付開口部514のペアは、ハンドル508を取り外し可能に取り付けるための固定装置を受け、これによって測定プローブ500の使用中の回転操作が容易となる。
その他のすべての実質的な点において、測定プローブ500は、図29の測定プローブ28と同様であり、これには、516に永久的に取り付けられたタッチトリガプローブの好ましい使用や、タッチトリガプローブを保護しながら、固定プローブ518を適応させるための取り外し可能なキャップを使用している点が含まれる。測定プローブ500に含まれる第7の回転エンコーダ502により、CMM10を周知のレーザラインスキャナやその他の周辺機器と一緒に使用しやすくなる。
次に、図2から図4、図23、図25を参照すると、本発明の重要な特徴により、携帯型電源がCMM10に電源供給するために設けられており、その結果、完全に携帯型のCMMが実現される。これは、ACコードからしか電源供給できない先行技術のCMMと異なる。さらに、CMM10には、従来のプラグインソケットを通じて、AC/DCアダプタからACコードによって直接電源供給することも可能である。図2、図3、図25に示されているように、従来の充電可能バッテリ(たとえば、リチウムイオンバッテリ)が22に示されている。バッテリ22は、機械的かつ電気的に従来のバッテリ支持部252に接続され、バッテリ支持部252は従来の電源供給と回路基板20の上にあるバッテリ充電回路構成部品254に電気的に接続される。オン/オフスイッチ258(図3参照)と高速通信ポート259(好ましくはUSBポート)が回路基板20と連絡している。アーム14のジョイント電子機器は、RS−485バスを通じて回路基板20に接続されている。バッテリ22は、別の充電器で充電し、あるいは従来のビデオカメラに一般的に見られるようなクレードル252に設置して充電することもできる。ポータブルコンピュータ172(図2参照)はその内蔵バッテリで7時間動作でき、あるいは、CMM10の電源ユニット254に電気的に接続してもよいことがわかるであろう。
本発明によるオンボード電源/充電ユニットは、好ましくは、この構成要素を基部12の一体部分として、より詳しくは、プラスチックベースハウジング26A,26Bの一部として位置づけることにより、CMM10の一体部分として位置づけられる。また、好ましくは、ベースハウジング26A,26Bはスペアのバッテリ、プローブ等を保管するための枢動可能な蓋262を有する小さな保管領域260を備えていることに注意する。
次に、図4、図25および図32から図34を参照すると、CMM10と一緒に使用できる新規な磁気取り付け装置が示されている。この磁気取り付け装置は、図4、図25、図32、図33において24に概して示されている。磁気マウント24は、ねじ山付きの部分268の上端まで続く円筒状の非磁性ハウジング266を備える。CMM10に使用されるすべての好ましいねじ山と同様に、ねじ山268は、図25において最もよく示されているように、第一の長ジョイント16のねじ山126にねじ嵌合によって接続される予定のテーパのついたねじ山である。非磁性ハウジング266はほぼ円筒形状であるが、例外として、2つの長さ方向の延長部分270,272が相互に対して180°で相対しており、ハウジング266から外側と下側に向かって延びる。長さ方向の延長部270,272の片面には、一対の半円筒状のハウジング274,276が設置され、その各々は「磁性」材料、つまり鉄または磁気ステンレススチール等の磁化可能な材料で形成される。「磁性」ハウジングの半分274,276と長さ方向の延長部270,272は一緒に、磁性コア278を受け、収容する端部が開放された円筒状のエンクロージャを形成する。磁性コア278は楕円形であり、非磁性中心280が一対の希土類磁石(たとえば、ネオジム鉄ボロン)282,284の間に挟まれている。非磁性中心280の中に軸方向の開口部286が形成されている。円形カバープレート288は、磁気コア278の下に位置づけられ、要素274,276と長さ方向の延長部270,272によって形成される下側ハウジングの中に配置される。シャフト290は、円形開口部292からハウジング266の中に位置づけられ、磁気コア278の軸方向の開口部286から下方向に延びる。シャフト290は、上側軸受291と下側軸受294によって回転可能に支持される。上側軸受292は、ハウジング266の内部の円筒状のくぼみによって受けられ、下側軸受294は、カバープレート288の同様の円筒状のくぼみによって受けられる。レバー296はシャフト290から外側に向かって垂直に延び、後述のように、磁気マウント264のためのオン/オフメカニズムを提供する。レバー296は、ハウジング266の溝297から、ハウジング266の外側に延びる(図25参照)。
レバー296、シャフト290、軸受292,294のこの完全なアセンブリは、上側ねじ山付固定手段298と下側保持リング300を使って一緒に固定される。磁気マウント264の各種コンポーネントはさらに、たとえば、ハウジング266を「磁性」材料のハウジング部分274,276に接続するねじ山付固定手段302とハウジング部分274,276をカバー288に相互接続するねじ山付固定手段304によって固定される。これに加え、ねじ山付固定手段306は、ハウジング266の長さ方向の延長部270,272をカバー288に取り付ける。ピン308は、コア278の横方向の開口部とシャフト290の横方向の開口部によって受けられ、シャフト290をコア278にロックする。このように、レバー296が回転されると、シャフト290は、シャフト接続208を通じてコア278を回転させる。
図1、図3、図25に示されるように、レバー296は、基部12の外側で容易に手が届くハンドル310に接続され、これを使って磁気マウント264を操作する。このような操作を実現するために、ハンドル296は(図1のように右から左に)単純に動かすことができる。ハンドル310の動きは、レバー296を回転させ、これがシャフト290を回転させ、続いて希土類磁石282,284をその非動作位置(磁石282,284が非磁性延長部270,272と整列している)から、磁石282,284が磁性材料274,276と整列する動作位置に回転させる。磁石が上記のように磁性材料と整列すると、磁界(磁束)が形成される。同様に、磁石282,284が磁性材料274,276と整列しなくなると、磁路が妨害される。この状態で、磁気ベースはそれが載っているテーブルから分離される。しかしながら、整列していない状態でも、一部の残留磁束がある点に注意する。「オフ」位置でのこの小さな残留磁束は、小量の磁束が磁石と反応し、テーブルの上に戻されたときに、自動的にレバー296を「オン」の位置に戻す。磁石が磁性材料と整列したときに、強力な磁界が発生し、半円形の要素274,276は、図25,図33の312に示されるように、その底面に形成される環状表面に磁力によって接着されることがわかるであろう。
本発明による磁気マウント264は、完全に一体化されながら、取り外し可能な取り付け装置となる。これは、マウントが(ねじ山268によって)取り外し可能に取り付けられ、ねじ式マウントや真空マウント等の他のアタッチメントに交換できるからである。もちろん、適正に使用するために、磁気マウント264は、磁化された表面上に載せ、(レバー296を通じて)作動させて、動作するようにしなければならない。非磁性表面(たとえば花崗岩)に取り付けることが必要な場合、磁気ベースと非磁性表面との間に、界面プレートまたはその他適当なメカニズムを利用することが必要である。
好ましい実施例を図に示し、説明してきたが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、各種の変更や代替を行うことができる。したがって、上記において、本発明は限定でなく、例として説明されたものと理解されるべきである。
多関節アームとこれに取り付けられたホストコンピュータを備える本発明によるポータブルCMMの前面斜視図である。 図1のCMMの背面斜視図である。 図1のCMMの右側面図である(ホストコンピュータを取り外した状態)。 長ジョイントの2つを覆う、若干変更された保護スリーブを備える図1のCMMの右側面図である。 本発明のCMMの部分的に分解された斜視図であり、基部と第一の多関節アーム区分材を示す。 本発明のCMMの部分的に分解された斜視図であり、基部と第一のアーム区分材と、部分的に分解された第二のアーム区分材を示す。 本発明のCMMの部分的に分解された斜視図であり、基部と第一のアーム区分材と第二のアーム区分材と部分的に分解された第三のアーム区分材を示す。 本発明により、2つのデュアルソケットジョイントの間に一対のエンコーダ/軸受カートリッジが組み込まれていることを示す分解斜視図である。 図7の軸受/エンコーダカートリッジとデュアルソケットジョイントの正面図である。 本発明による短い軸受/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図9に類似しているが、1個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 図9に類似しているが、4個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 組立後の図9Bの斜視図である。 図9に類似しているが、3個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 組立後の図9Dの斜視図である。 図9のカートリッジの立断面図である。 本発明による長い軸受/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図11に類似しているが、1個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 図11のカートリッジの立断面図である。 図12のカートリッジの立断面図であり、シャフトとともに回転可能な2個の読取ヘッドを示す。 本発明によるさらに別の軸受/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図13に類示しているが、1個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 図13のカートリッジの立断面図である。 本発明による軸受/エンコーダカートリッジとカウンタバラスばねの分解斜視図である。 図15に類似しているが、1個の読取ヘッドを示す分解斜視図である。 図15のカートリッジとカウンタバランスの立断面図である。 本発明により使用される、直径がより大きな軸受/エンコーダカートリッジのための2個の読取ヘッドの上面図である。 図17の線18−18に沿った立断面図である。 図17の2個の読取ヘッドアセンブリの底面図である。 本発明による、直径がより小さな軸受/エンコーダカートリッジのための2個の読取ヘッドアセンブリの上面図である。 図20の線21−21に沿った立断面図である。 図20の2つの読取ヘッドアセンブリの底面図である。 それぞれ、1個の読取ヘッドを使った本発明のCMMの電子部品の構成を示すブロック図と2つの読取ヘッドを使った本発明のCMMの電子部品の構成を示すブロック図である。 それぞれ、1個の読取ヘッドを使った本発明のCMMの電子部品の構成を示すブロック図と2つの読取ヘッドを使った本発明のCMMの電子部品の構成を示すブロック図である。 本発明のCMMの長さ方向の立断面図である(基部が取り除かれている)。 図3AのCMMの立断面図である。 図24の一部の拡大断面図であり、図24のCMMの基部と第一の長ジョイント区分材を示す。 本発明の別の実施例による長ジョイントと短ジョイントの間の相互接続の斜視図である。 図25Aの一部の長さ方向の立断面図である。 図24の一部の拡大断面図であり、第二と第三の長ジョイント区分材を示す。 図24Aの一部の拡大断面図であり、第二と第三の長ジョイントとプローブを示す。 図24Aの一部の拡大断面図であり、第二と第三の長ジョイントとプローブを示す。 本発明による第一の短ジョイント/カウンタバランスアセンブリを示す分解立側面図である。 図27Aの構成部品を示す斜視図である。 本発明の内部カウンタバランスを示す立断面図である。 本発明による測定プローブの第一の実施例の側面立断面図である。 本発明による測定プローブの別の実施例の立側面図である。 図29Aの線29B−29Bに沿った立断面図である。 図29A−Bで使用される一対の「測定実行」または「確認」スイッチの斜視図である。 本発明による統合されたタッチプローブアセンブリとハードプローブアセンブリへの変更を示す連続立平面図である。 本発明による統合されたタッチプローブアセンブリとハードプローブアセンブリへの変更を示す連続立平面図である。 本発明による統合されたタッチプローブアセンブリとハードプローブアセンブリへの変更を示す連続立平面図である。 本発明による測定プローブの他の実施例の側面立断面図である。 本発明による統合された磁気ベースの分解斜視図である。 図32の磁気ベースの立断面図である。 図32の磁気マウントの上面図である。 2個の読取ヘッドを備えるラーブ‘356号特許のCMMジョイントの立断面図である。 2個の読取ヘッドを備えるイートン‘148号特許のCMMジョイントの立断面図である。 第7の軸のトランスデューサを備える測定プローブの立側面図である。 図37に類似しているが、取り外し可能なハンドルを備える立側面図である。 図38の測定プローブの端面図である。 図38の測定プローブの立断面図である。 異なるカートリッジ構成を示す立断面図である。 異なるカートリッジ構成を示す立断面図である。 異なるカートリッジ構成を示す立断面図である。

Claims (53)

  1. 選択された容量の物体の位置を測定するためのポータブル座標測定器(CMM)であって、
    相対する第一と第二の端部を有し、複数の回転ジョイントを含み、マニュアル式に位置づけられる多関節アームと、
    前記多関節アームの第一の端部に取り付けられた測定プローブと、
    前記アーム内のトランスデューサからの位置信号を受け取り、前記プローブの前記位置に対応する選択された容量のデジタル座標を提供する電子回路と、を備え、
    前記回転ジョイントの少なくとも1つは、
    回転シャフトと、
    少なくとも2つの離間された軸受と、
    測定可能な特性の周期的パターンと、
    前記パターンから離れ、前記パターンを読み取る少なくとも1つの読取ヘッドと、
    前記少なくとも2つの軸受、パターン、読取ヘッドおよび前記シャフトの少なくとも一部を取り囲み、1つの構成部品を画定するハウジングと、を備え、前記軸受のための案内溝が以下のうちの少なくとも一方により形成され、(1)前記シャフトが前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための内側案内溝を構成し、(2)前記ハウジングが前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための外側案内溝を構成し、
    前記パターンと前記読取ヘッドは前記シャフトとハウジングに関連付けられ、前記パターンと読取ヘッドは相互に関して回転可能であり、
    前記1つの構成部品は回転を測定し、回転を支持し、回転を伝達する機能を含むことを特徴とするCMM。
  2. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ハウジングは円筒状のハウジングであることを特徴とするCMM。
  3. 請求項1に記載のCMMであって、
    少なくとも2つの読取ヘッドを備えることを特徴とするCMM。
  4. 請求項3に記載のCMMであって、
    前記2つの読取ヘッドは、180度離して位置づけられることを特徴とするCMM。
  5. 請求項1に記載のCMMであって、
    少なくとも3つの読取ヘッドを備えることを特徴とするCMM。
  6. 請求項5に記載のCMMであって、
    前記3つの読取ヘッドは、120度離して位置づけられることを特徴とするCMM。
  7. 請求項1に記載のCMMであって、
    少なくとも4つの読取ヘッドを備えることを特徴とするCMM。
  8. 請求項7に記載のCMMであって、
    前記4つの読取ヘッドは、90度離して位置づけられることを特徴とするCMM。
  9. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記パターンは光学フリンジパターンであり、
    前記少なくとも1つの読取ヘッドは光学読取ヘッドであることを特徴とするCMM。
  10. 請求項9に記載のCMMであって、
    前記光学フリンジパターンは、光エンコーダディクス上に設置されることを特徴とするCMM。
  11. 請求項9に記載のCMMであって
    記読取ヘッドが回折次数の間の干渉を検出して、前記フリンジパターンに挿入される前記読取ヘッドからの正弦波信号を生成し、前記正弦波信号を電子的に補間して変位を検出することを特徴とするCMM。
  12. 請求項11に記載のCMMであって、
    前記読取ヘッドはレーザ、コリメータ、アパーチャを備え、
    前記レーザが放出した光線は前記コリメータによってコリメートされ、次に前記アパーチャによってサイズ調整され、前記フリンジパターンは、光を個別の次数に回折する回折格子を含むことを特徴とするCMM。
  13. 請求項12に記載のCMMであって、
    前記読取ヘッドの各々はさらに、光検出器アレイを備え、
    前記光検出器アレイは、前記フリンジパターンと前記読取ヘッドの間に相対的運動があると、ほぼ純粋な正弦波出力の4つのチャネルを生成することを特徴とするCMM。
  14. 請求項1に記載のCMMであって、
    複数の読取ヘッドを備え、前記読取ヘッドは、平均化可能な相殺効果を発生させることを特徴とするCMM。
  15. 請求項1に記載のCMMであって、
    測定可能な特性の前記パターンは、反射率、容量、磁界、キャパシタンス、インダクタンス、表面粗さからなるグループの中から選択される少なくとも1つの特性であることを特徴とするCMM。
  16. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ハウジングの中にスリップリングアセンブリを備えることを特徴とするCMM。
  17. 請求項16に記載のCMMであって、
    前記シャフトはその中に軸方向の開口部を有し、
    前記スリップリングアセンブリは前記軸方向の開口部の中に位置づけられていることを特徴とするCMM。
  18. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ジョイントの前記少なくとも1つは無限に回転することを特徴とするCMM。
  19. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ジョイントの前記少なくとも1つは2つのジョイントを備え、
    前記2つのジョイントの各々の前記各ハウジングは、所定の角度で相互に取り付けられていることを特徴とするCMM。
  20. 請求項19に記載のCMMであって、
    前記ハウジングはソケットジョイントを使って相互に取り付けられていることを特徴とするCMM。
  21. 請求項20に記載のCMMであって、
    前記ソケットジョイントは、
    その中にソケットを有する第一の延長部と、
    その中にソケットを有する少なくとも1つの第二の延長部と、を備え、
    前記第一と第二の延長部は、所定の角度で相互に取り付けられ、前記ソケットはそれぞれ、前記ハウジングの一方を受けるような大きさと形状であることを特徴とするCMM。
  22. 請求項21に記載のCMMであって、
    前記ハウジングの少なくとも1つは、一対の離間されたソケットジョイントの一対のソケットの間に捉えられることを特徴とするCMM。
  23. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ジョイントは、旋回運動のための長いジョイントとヒンジ運動のための短いジョイントからなることを特徴とするCMM。
  24. 請求項1に記載のCMMであって、
    3つのジョイントペアを備え、
    各ジョイントペアは長いジョイントと短いジョイントからなることを特徴とするCMM。
  25. 請求項24記載のCMMであって、
    前記測定プローブ内に第7のジョイントを有することを特徴とするCMM。
  26. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ハウジングに関連付けられ、前記ハウジングを個々に識別するための電子識別チップを備えることを特徴とするCMM。
  27. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記パターンは、前記シャフトとともに回転可能であり、
    前記読取ヘッドは前記シャフトに関して静止していることを特徴とするCMM。
  28. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記読取ヘッドは前記シャフトとともに回転可能であり、
    前記パターンは前記シャフトに関して静止していることを特徴とするCMM。
  29. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ハウジングは前記2つの軸受の両方のための外側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  30. 請求項29に記載のCMMであって、
    前記シャフトは前記2つの軸受のうちの一方のための内側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  31. 請求項30に記載のCMMであって、
    前記シャフトに取付け可能な軸受ナットを備え、
    前記軸受ナットは前記2つの軸受の他方のための内側案内溝を画定する軸受表面を有することを特徴とするCMM。
  32. 請求項31に記載のCMMであって、
    前記軸受ナットと前記シャフトから延びる肩部との間に軸受スペーサを備えることを特徴とするCMM。
  33. 請求項29に記載のCMMであって、
    前記シャフトに関連付けられる少なくとも1つ内側軸受スペーサを備え、
    前記内側軸受スペーサは、前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための内側案内溝を構成する部分を有することを特徴とするCMM。
  34. 請求項29に記載のCMMであって、
    前記シャフトに関連付けられ、前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための内側案内溝を構成する部分を有する第一の内側軸受スペーサと、
    前記シャフトに関連付けられ、前記2つの軸受のうちの他方のための内側案内溝を構成する部分を有する第二の内側軸受スペーサと、
    を備えることを特徴とするCMM。
  35. 請求項34に記載のCMMであって、
    前記シャフトに取り付け可能な軸受ナットを備え、
    前記軸受ナットは前記2つの軸受を所定の位置に保持することを特徴とするCMM。
  36. 請求項1記載のCMMであって、
    前記シャフトは前記2つの軸受の両方のための内側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  37. 請求項36に記載のCMMであって、
    前記ハウジングは前記2つの軸受のうちの一方のための外側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  38. 請求項37に記載のCMMであって、
    前記ハウジングに取り付け可能な軸受ナットを備え、
    前記軸受ナットは前記2つの軸受の他方のための外側案内溝を画定する軸受表面を有することを特徴とするCMM。
  39. 請求項1に記載のCMMであって、
    前記ハウジング、シャフトおよび軸受は、すべて同じ材料で作製されていることを特徴とするCMM。
  40. 請求項39に記載のCMMであって、
    前記材料はスチールであることを特徴とするCMM。
  41. 選択された容量の物体の位置を測定するためのポータブル座標測定器(CMM)であって、
    相対する第一と第二の端部を有する、マニュアル式に位置づけ可能な多関節アームであって、それぞれ位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを備える複数の連接アーム区分材を含むアームと、
    前記多関節アームの第一の端部に取り付けられた測定プローブと、
    前記多関節アームの第二の端部に取り付けられた基部と、
    前記トランスデューサからの前記位置信号を受け取り、選択された容量の前記プローブの前記位置に対応するデジタル座標を供給する電子回路と、を備え、
    前記連接アーム区分材の少なくとも1つは、回転可能なシャフト、少なくとも2つの離間された軸受、前記軸受と前記シャフトを取り囲むハウジングを備え、
    前記軸受のための案内溝は、(1)前記シャフトが前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための内側案内溝を構成するか、(2)前記ハウジングが前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための外側案内溝を構成することのいずれかによって形成されることを特徴とするCMM。
  42. 請求項41に記載のCMMであって、
    前記ハウジングは前記2つの軸受の両方のための外側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  43. 請求項42に記載のCMMであって、
    前記シャフトは前記2つの軸受のうちの1つのための内側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  44. 請求項43に記載のCMMであって、
    前記シャフトに取り付け可能な軸受ナットを備え、
    前記軸受ナットは、前記2つの軸受の他方のための内側案内溝を画定する軸受表面を有することを特徴とするCMM。
  45. 請求項44に記載のCMMであって、
    前記軸受ナットと前記シャフトから延長する肩部との間に軸受スペーサを備えることを特徴とするCMM。
  46. 請求項41に記載のCMMであって、
    前記シャフトに関連付けられる少なくとも1つの内側軸受スペーサを備え、
    前記内側軸受スペーサは、前記2つの軸受のうちの少なくとも一方のための内側案内溝を構成する部分を有することを特徴とするCMM。
  47. 請求項41に記載のCMMであって、
    前記シャフトに関連付けられ、前記2つの軸受のうちの一方のための内側案内溝を構成する部分を有する第一の内側軸受スペーサと、
    前記シャフトに関連付けられ、前記2つの軸受の他方のための内側案内溝を構成する部分を有する第二の内側軸受スペーサと、を備えることを特徴とするCMM。
  48. 請求項47に記載のCMMであって、
    前記シャフトに取り付け可能な、前記2つの軸受を所定の場所に保持するための軸受ナットを備えることを特徴とするCMM。
  49. 請求項41に記載のCMMであって、
    前記シャフトは前記2つの軸受の両方のための内側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  50. 請求項49に記載のCMMであって、
    前記ハウジングは、前記2つの軸受の一方のための外側案内溝を構成することを特徴とするCMM。
  51. 請求項50に記載のCMMであって、
    前記ハウジングに取り付け可能な軸受ナットを備え、前記軸受ナットは前記2つの軸受の他方のための外側案内溝を画定する軸受表面を有することを特徴とするCMM。
  52. 請求項41記載のCMMであって、
    前記ハウジング、シャフト、軸受はすべて同じ材料で作製されていることを特徴とするCMM。
  53. 請求項52に記載のCMMであって、
    前記材料はスチールであることを特徴とするCMM。
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