JP5047021B2 - 電動機駆動装置および空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を可変速駆動する電動機駆動装置およびその電動機駆動装置を用いた空気調和機に関するものである。
従来の電動機駆動装置は、交流電源を整流し、整流後の直流電力を平滑コンデンサで平滑してインバータにより電動機に電力を供給するものである。このような構成の場合、必ず平滑コンデンサが必要となるため、この平滑コンデンサが大型化・コストアップの要因となっていた。しかし、平滑コンデンサをなくすと、整流後の直流電圧が交流電源と同期した脈動をおこし、電動機にトルク脈動や効率悪化などといった悪影響を及ぼすことが知られている。
そこで、この平滑コンデンサを不要とした場合の脈動による電動機への悪影響を軽減するため、電動機の位相を進める技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、電動機に予め電源の2倍の周期でトルク脈動するよう制御するものもある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、三相交流電源の場合、直流電圧の脈動が単相交流電源より小さいため、瞬時に直流電圧を検出することにより、直流電圧の脈動を補償するものもある(例えば、特許文献3参照)。
また、平滑コンデンサを小容量化した小容量コンデンサと電源インピーダンスなどのインダクタンスとの共振による脈動をインバータと電動機の制御により補償するものや(例えば、特許文献4参照)、第2負荷とスイッチング回路を設けて抑制するものもある(例えば、特許文献5参照)。
特開平10−150795号公報(第5−7頁、第1図) 特開2002−51589号公報 特開平6−153534号公報(第2図) 特開2007−181358号公報 特開2007−288971号公報
平滑コンデンサを小容量化すると、平滑コンデンサとして電解液の無いフィルムコンデンサなどが使用でき、大容量コンデンサの代表的な電解コンデンサにおける電解液漏れによる故障を防止することができる。一方で、コンデンサ容量が小容量化しているため、コンデンサ両端電圧である直流電圧が脈動し、それによる電動機への悪影響を解決する手段が従来技術として多数出願されているが、特許文献4の段落[0009]にも示されているように、電源インピーダンスなどとの共振現象抑制とは逆作用となる課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は小容量コンデンサにて電動機を駆動し、この小容量コンデンサであっても電源インピーダンスなどとの共振による電流脈動を抑制することができる電動機駆動装置および空気調和機を得るものである。
第2の目的は、電動機を停止する際に、過大な直流電圧が小容量コンデンサの両端に発生しないようにする電動機駆動装置および空気調和機を得るものである。
本発明に係る電動機駆動装置は、交流電源からの交流電圧を整流する整流器と、整流器の出力を平滑して直流電圧を生成する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して電動機に印加する電力変換手段と、電動機の相電流を検出する相電流検出器と、電力変換手段から電動機に印加される交流電圧を制御する制御手段とを有し、制御手段は、相電流検出器により検出された電動機の電流を2軸電流に変換する座標変換部と、2軸電流の2乗和を算出し、算出した2軸電流の2乗和を交流電源の位相角にてフーリエ変換して2値の直流量を抽出し、その2値の直流量を積分して加算し2軸電流の2乗和の変動成分を周波数補償量として、直流電流から抽出した電源共振の周波数成分と共に、電動機の回転数指令値に加算して出力する周波数補償部とを有し、周波数補償部の出力に基づいて、電動機に流れる電流実効値が一定になるように電力変換手段から出力される周波数を変調して電動機を駆動するようにしたものである。
また、制御手段は、電動機を停止する際、電動機の回転数を所定の回転数以下にした後に電動機を停止するようにしたものである。
本発明によれば、電動機に流れる電流実効値が一定になるように電力変換手段から出力される周波数を変調して電動機を駆動するようにしたので、整流器の出力端子間に小容量のコンデンサを設けたとしても、電源インピーダンスなどとの共振による電流脈動を抑制することができ、このため、入力電流を完全な矩形波上の電流波形に制御することが可能になり、5次高調波を大幅に低減できる。
また、電動機を停止する際、電動機の回転数を所定の回転数以下にした後に電動機を停止するようにしたので、整流器の出力端子間に小容量のコンデンサを設けたとしても両端に発生する過大な電圧を大幅に抑えることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電動機駆動装置を示す回路ブロック図である。
図1において、整流器2は交流電源1の交流電圧が印加されたときに整流し、リアクタ3は整流器2により整流された電流を平滑化し、平滑コンデンサ4は整流器2により整流された電圧を平滑化する。インバータ主回路5は、平滑コンデンサ4により平滑化された直流電圧を後述する制御手段10の制御に基づいて交流変換し、電動機5に印加して駆動させる電力変換手段である。相電流検出器7a、7bは電動機5に流れる相電流を検出し、直流電流検出器8は整流器2の出力電流を検出する。
前述した制御手段10は、相電流検出器7a、7bにより検出された電動機電流を2軸電流に変換する座標変換部11と、その2軸電流および周波数補償部13からのインバータ周波数指令に基づいて出力電圧を演算する出力電圧演算部12と、座標変換部11からの2軸電流、直流電流検出器8にて検出された直流電流および電動機5の回転数指令ω*からインバータ周波数指令を生成する周波数補償部13と、周波数補償部13のインバータ周波数指令から座標変換部11での位相角度を生成する積分器14と、出力電圧演算部12で演算された出力電圧を基にPWM信号を生成するPWM生成部15とで構成されている。
本実施の形態は、平滑コンデンサ4を従来インバータ駆動に必要とする容量(以降、「従来容量」と称す)よりも大幅に小容量化し、削減もしくは極めて小容量化(以降、単に「小容量化」と称す)するものである。この平滑コンデンサ4の容量により、平滑コンデンサ4の両端電圧である直流電圧の挙動が決定される。その動作波形を図2に示す。従来容量での直流電圧の波形は図2(a)に示すようになり、特に交流電源1が三相交流の場合、120度の位相差を持った交流印加となり、図2(a)のように直流電圧が変動しない、もしくはほぼ一定量であるため、電動機5の出力トルクは、ほぼ一定値に制御される。
一方、平滑コンデンサ4が小容量化された場合の直流電圧の挙動を比較した波形を図2(b)に示す。平滑コンデンサ4の小容量化により直流電圧が脈動し、交流電源1の周波数の6倍で脈動しているため、図2(a)に示す直流電圧と同様に電動機5を制御した場合、直流電圧の脈動によって出力トルクが脈動する。そのため、特許文献3、5に示されるように、直流電圧の脈動の影響を受けないように補正を加えるようにしている。
本実施の形態は、この直流電圧が電源電圧と同期して脈動するような程度の容量が平滑コンデンサ4の容量として設定されている点において、従来の電動機制御に使用されている従来容量と異なる。ここで、従来容量とは2000〜7000uF程度であり、小容量化の容量は、10〜50uFの値である。尚、特許文献2では1/100以下と記載されているが、従来容量は電動機5の容量に応じて変化するもので、前述の2000〜7000uFおよび10〜50uFと記載してある値、もしくは従来容量の1/100から逸脱していても本発明の効果を損なうものではないことを付け加えておく。
また、従来容量をCとし、電動機5のインダクタンスをL、定格電流をI、許容可能な直流電圧の脈動量(図2(a)の変動分)をVとすると、エネルギー保存法則が成り立つので、1/2CV2 =1/2LI2 となり、この式から概算値を算出できる。例えば、電動機5のインダクタンスL=0.5mH、定格電流I=30Aの電動機を許容脈動電圧=10V(図2(a))で駆動する場合、コンデンサ容量C=4500uFとなるが、許容脈動電圧が150Vまで増加すると(図2(b))、コンデンサ容量C=20uFと、直流電圧の脈動の増加を許容することで、平滑コンデンサ4を小容量化できることが概算値からも明らかである。
尚、この概略値の算出については、交流電源1から補給される電荷により、平滑コンデンサ4は充電されるため、前述の算出方法が完全な物理現象を表している訳ではなく、あくまでも許容脈動電圧と平滑コンデンサ4の容量の関係を示す概略計算であることを付け加えておく。
まず、平滑コンデンサ4の容量を小容量化した場合について、図3を用いて説明する。 図3に示す仮想負荷9は、電動機5およびインバータ主回路6を模擬したもので、図1と同一部分には同じ符号を付している。
仮想負荷9で消費される電流izは電動機5の動作によって変化するが、その電流izは、平滑コンデンサ4に貯えられた電荷および交流電源1から供給される電荷が供給源である。そのため、平滑コンデンサ4の直流電圧が交流電源1の瞬時値以下となったときに、交流電源1より電流isが流れる。図2(a)に示すように、直流電圧は交流電源1より電流isが流れた場合のみ上昇するが、従来容量の平滑コンデンサであれば、直流電圧の大幅な低下前に交流電源1から入力電流isが流れ、ほぼ一定となる直流電圧となる。
よって、交流電源1より流れる入力電流isが流れると、整流器2の出力側に整流された電流ibが流れる。この電流ibはリアクタ3に流れる電流と一致する。電流ibは仮想負荷9と平滑コンデンサ4へ流れ、平滑コンデンサ4へ流れた分は、平滑コンデンサ4を充電して直流電圧が上昇することになる。交流電源1が三相交流の場合、整流器2の出力側でみれば、電源周期の6倍の回数だけ充電が発生することになるため、従来容量の場合、図4(a)に示すような相電流が流れ、ib≠izとなる。
一方、小容量の平滑コンデンサ4の場合は、仮想負荷9での電流izにより電荷が消費され、直流電圧が低下する。平滑コンデンサ4に貯えられる電荷Qは、コンデンサ容量Cとコンデンサ両端電圧Vから、Q=CVで表されることが一般的に知られている。仮想負荷9で消費される電荷Qは電動機5の負荷状態に依存し、コンデンサ容量Cに依存しない。従って、平滑コンデンサ4が小容量の場合、消費される電荷Qは不変であるから、コンデンサ容量Cが小さい分、コンデンサ両端電圧Vが大きくなり、直流電圧の低下が従来容量のときよりも大きくなる。
平滑コンデンサ4にて仮想負荷9で消費される電荷Qが保持できない場合、仮想負荷9で消費される電流izとリアクタ3に流れる電流ibが一致し、平滑コンデンサ4の両端電圧は、整流器2の出力端子間と相似波形となる。整流器2の出力端子間は、図2(b)の点線に示すような三相交流の半波整流の重ね合わせた波形が出力されるので、図2(b)の実線に示す波形のようにピーク電圧のみ表れる。
ここで、平滑コンデンサ4への充放電が成されなくとも、交流電源1からの半波整流の重ね合わせ波形となる直流電圧として保持されてインバータ主回路6へ入力されていれば、電動機5の駆動に対しては、その直流電圧の脈動以外問題とならない。さらに、仮想負荷9に流れる電流izがリアクタ3に流れる電流ibと一致すると、インバータ主回路6による電動機5の制御によって、リアクタ3に流れる電流ibも制御していることと同義となり、言い換えると、電動機5の制御によって、交流電源1から流れる入力電流isを制御していることとなる。
そこで、仮想負荷9にて流れる電流izを一定値にし、リアクタ3に流れる電流ibも一定となると、入力電流isは、図4(b)に示すような電流波形となる。120度区間電流が流れ、60度区間の不通流区間がある矩形波形状になるものの、図4(a)に示す電流より、5次高調波電流を低減できる。平衡三相系統では、3の整数倍の高調波電流は理論的に発生しないことから、最小高調波の次数は5次であり、5次成分の高調波電流が一般的に問題になる。
本実施の形態においては、平滑コンデンサ4を小容量コンデンサとし、電動機5に流れる電流を利用して入力電流isを矩形波形状にすることにより、5次高調波電流を抑制することを目的としている。さらに、平滑コンデンサ4への充放電電流がない、所謂iz=ibの状態というのは、平滑コンデンサ4による電源インピーダンスとの電源共振が発生しないこととなり、小容量コンデンサとした場合における電源共振電流による脈動抑制も実現できる。
図3に示す仮想負荷9に流れる電流izは、図1ではインバータ主回路6へ入力される電流と等しい。そこで、インバータ主回路6へ入力される電流izと電動機5に流れる相電流の関係について説明する。
直流電圧をVdc、電動機5への印加電圧をVu、Vv、Vwとし、電動機5に流れる相電流をIu、Iv、Iwとする。仮にインバータ主回路6の効率をηとすれば、インバータ主回路6の入力電力Pinと出力電力Pout、効率ηは式1に示すような関係となる。
Pout=η×Pin …1
また、インバータ主回路6の入出力電力は、電圧および電流の内積の関係であるから、式2のような関係となる。
Pout=Vu・Iu+Vv・Iv+Vw・Iw
Pin=Vdc・iz …2
電動機5への印加電圧および相電流は三相平衡となるように制御することが一般的であり、三相平衡条件とすると、式1と式2は、下記に示す式3のように表される。
Figure 0005047021
よって、インバータ主回路6への入力電流izは、電動機5の相電流と式4の関係がある。
iz2 ∝ Iu2 +Iv2 +Iw2 …4
従って、電動機5に流れる相電流の2乗和の平方根、即ち電動機5の電流実効値が一定になるように電動機5を制御すれば、インバータ主回路6に入力される電流izは一定値となる。
インバータ主回路6への入力電流izは、平滑コンデンサ4から流れる電流とリアクタ3を流れる電流ibの合成であり、平滑コンデンサ4に流れる電流=0、即ちiz=ibとなるように電流を制御すれば、平滑コンデンサ4とリアクタ3ならびに電源インピーダンスでのLC共振は発生しなくなる。これは、平滑コンデンサ4に電流が流れないということは、平滑コンデンサ4が無い、即ち平滑コンデンサ4が0uFであることを意味し、究極の小容量であることを意味する。
そこで、図1を用いて制御内容について詳細に説明する。
電動機5に流れる相電流を検出する相電流検出器7a、7bから電動機5の制御のため、回転座標軸変換を座標変換部11にて行う。座標変換部11により変換された2軸電流をiγ、iδとすると、iγ、iδを用いて電動機5へ印加する出力電圧Vγ、Vδを演算するべく出力電圧演算部12は作用する。ここで、出力電圧演算部12は、一般的なベクトル制御であっても、V/f制御に電流帰還を設けた構成であっても問題ない。
出力電圧演算部12から出力されたVγ、Vδは、PWM生成部15によりインバータ主回路6を動作させるPWM信号に生成される。このときの回転角位相は、座標変換部11と同一角度となるように構成されることが望ましいが、制御演算による遅れ分を考慮しても何ら問題ない。インバータ主回路6に前記PWM信号が入力されて電動機5が駆動するようにインバータ制御が構築されている。
前記の回転角位相は、積分器14にて出力されるが、積分器14に入力される周波数補償部13の出力を積分することで回転角の位相を生成している。回転角位相に応じて座標変換部11およびPWM生成部15が動作するため、回転位相角もしくは周波数補償部13の出力によって電動機5の速度が瞬時に変動可能となる。この電動機5の速度を瞬時に制御することが本発明のポイントである。
次に、周波数補償部13の動作について説明する。周波数補償部13には、座標変換部11にて変換された2軸電流iγ、iδと回転数指令値ω*、直流電流検出器8により検出された直流電流idcが入力されている。その周波数補償部13は、これらの操作量を用いて、電動機5の相電流およびリアクタ3に流れる電流ibが一定値になるように制御する。
図5に周波数補償部13の一例を示す。図5には、前述したように、2軸電流iγ、iδと回転数指令値ω* 、直流電流idcが入力されている。2軸電流iγ、iδと電動機5の相電流は、下記の式5のような関係があることから、2軸電流の2乗和を算出する2乗和算出部20に2軸電流iγ、iδを入力する。
iγ2 +iδ2 =Iu2 +Iv2 +Iw2 …5
次に、(iγ2 +iδ2 )が一定となるように電動機5の制御を行う。このとき、前述の通り、電動機5の速度を瞬時に制御することで電流が一定になるように制御するため、その直流成分を除去するためのハイパスフィルタ21に通過させる。これにより、2軸電流の2乗和の変動成分のみを抽出できる。抽出した2軸電流の2乗和にゲイン乗算部22でゲインk0 を乗算して電動機の速度補償量とする。
コンデンサ容量が小容量の場合、直流電圧が交流電源1の6倍の周波数で脈動する。この脈動によって、電動機5に投入されるエネルギーも脈動する。一般的に、速度制御しているインバータは電動機5の速度が一定になるように制御されるので、エネルギーの脈動成分は全て電動機5の出力トルクに影響を与える。それは、電動機5の出力エネルギーは速度とトルクの乗算であるためである。電動機5の出力トルクが脈動するため、電動機5の相電流の実効値が脈動する。
そこで、前記の速度補償量によって、電動機5の電流が増加した場合に、速度も増加させて、電動機5に投入されるエネルギーの脈動を電動機5の速度で受け、トルクに脈動を伝達させないことにより、電動機5の相電流の脈動を抑制するようにする。
さらに、電動機5の相電流のみを一定化しても、リアクタ3に流れる電流ibを一定化していることにはならない。コンデンサ4への入出力の電流が電源インピーダンスとの電源共振に繋がる。
そこで、図5に示すように、検出した直流電流idcを所定の帯域を定義したバンドパスフィルタ23に通過させて、直流電流idcに含有する電源共振の成分を抽出する。電源インピーダンスとの電源共振周波数は、小容量の平滑コンデンサ4、リアクタ3、記載していない電源インピーダンスにて計算できるが、電源インピーダンスは本製品が設置される環境などにより異なることから、所定の帯域を有するバンドパスフィルタ23を用いることで設置環境に関する課題を解決できる。
電源共振が大きくなる周波数成分のみをバンドパスフィルタ23に通過させるため、この出力にゲイン乗算部24でゲインk1 を乗算して、これも速度補償量として速度指令に加算する。これにより電源共振が発生しなくなるので、平滑コンデンサ4への入出力電流もゼロとなる。よって、リアクタ3に流れる電流ibも一定となり、入力電流が矩形波状の電流波形となる。
以上により、電圧の脈動に応じて出力を補正するのではなく、電動機5に流れる相電流の実効値およびリアクタ3に流れる電流ibを一定にすることで、電源共振を抑制する作用と同じ作用の小容量コンデンサに対応した電動機5の制御が可能になり、安定的に電動機5を駆動することができる。
次に、周波数補償部13の他の例を図6を用いて説明する。図6は実施の形態1の電動機駆動装置における周波数補償部の他の例を示す制御ブロック図である。
図6に示す周波数補償部13は、図5での入力の他に交流電源1の位相角θを必要とする以外、同じ入出力となっており、図5のハイパスフィルタ21で2軸電流iγ、iδの2乗和の変動成分を抽出するのではなく、フーリエ変換部26と積分器27とで変動成分を抽出するものである。
2軸電流iγ、iδの2乗和の変動は、直流電圧に表れる交流電源1の6倍の周波数成分の脈動が主成分である。従って、2軸電流iγ、iδの2乗和の変動を抑制することは、即ち交流電源1の6倍の周波数成分の脈動を抑制することとなり、ほぼ一定値となる。
そこで、2軸電流iγ、iδの2乗和を交流電源1の6倍の周波数の位相角θを生成し、この位相角θにてフーリエ変換を実施する。フーリエ変換は、(iγ2 +iδ2 )×sinθ、(iγ2 +iδ2 )×cosθの2値の直流量がθでの周波数成分となることが知られている。よって、この2値をローパスフィルタにて直流量を抽出し出力する。この出力値にゲイン乗算部29でゲインk2 を乗算して積分器27にて積分し、出力値Gsin、Gcosを得る。これにより、定常誤差の少ない安定した直流量を検出できる。
次に、変換部28において、積分器27の出力値Gsin、Gcosに再度、Gsin×sinθ、Gcos×cosθのようにsinにはsin、cosにはcosを乗算し、この2値を加算する。この加算した値、Gsin×sinθ+Gcos×cosθ、が図6における周波数補償量となる。この周波数補償量は、交流電源1の6倍の周波数成分に特定して変動成分を抽出した補償量であり、交流電源1の6倍の周波数成分で脈動する直流電圧の影響を受けずに電動機5を一定の相電流にて駆動することが可能となる。
図6に示すような周波数補償部13であっても、小容量の平滑コンデンサ4による直流電圧脈動下においても、電動機5を安定に駆動することが可能となり、電源共振電流も同時に抑制することができる。
さらに、周波数補償部13の他の例を図7を用いて説明する。図7は実施の形態1の電動機駆動装置における周波数補償部の他の例を示す制御ブロック図である。
図5、図6では、脈動成分を抽出し、それを打ち消すように速度を制御するよう速度補償量を演算する構成であったが、図7では電動機5の相電流実効値とリアクタ3に流れる直流電流idcが一定値の比例関係になるように直接制御するものである。
検出された直流電流idcにゲイン乗算部30でゲインk3 を乗算して、相電流の実効値との直流量レベルを合わせる。このゲインk3 は、電動機5の回転数毎に記憶しておいても良いし、お互いの直流量から演算しても良く、どのようにでも構成可能である。直流量レベルが一致していれば、相電流の実効値と直流電流idcとの差分が除去したい脈動成分になるので、さらに、微少でも含有している直流量を除去するため、ハイパスフィルタ31に通過させ、変動成分のみとし、ゲイン乗算部32でゲインk4 を乗算することで速度補償量とする。
以上のように本実施の形態によれば、電動機5の相電流の実効値に含まれる脈動成分および直流電流idcに含まれる脈動成分を除去すれば、相電流の実効値∝インバータ主回路6への入力電流izの関係からiz=ibとなり、入力電流(=リアクタ3に流れる電流ib)を一定に制御することができる。これにより、電動機5を制御しつつ、入力電流を完全な矩形波状の電流波形に制御することができ、5次高調波を大幅に低減できる。
さらに、平滑コンデンサ4への入出力電流が抑制され、交流電源1と平滑コンデンサ4とのLC共振が低減される。これにより、直流電圧も安定し、逆作用するような制御を構成しなくても良く、電動機5の駆動制御を実現することができる。また、電流制御器を有する高度なベクトル制御ではなく、簡単なv/f制御や簡易的なベクトル制御でも制御系を構成可能である。
さらに、電動機5の相電流とリアクタ3に流れる入力電流ibを一定の定電流化することにより、負荷側の変動による振動抑制および電源共振による振動抑制が同時に、かつ反作用的な動きをせず、実現できる。
またさらに、電動機5の固定子が磁束の歪みやすい集中巻の場合、集中巻によるコギングトルクが交流電源1の周波数の6倍の脈動として発生し易いが、電動機5の相電流を定電流制御することで電動機5の相電流リップルを抑制でき、小容量コンデンサであるために発生する電動機5からの電磁騒音も従来容量並みに抑制可能である。
また、本実施の形態の制御構成により、従来使用していた電解液を使用する電解コンデンサではなく、電解液を用いないフィルムコンデンサに変更できるため、液漏れや液の乾燥によるコンデンサ容量などの寿命低下の心配がなくなり、長期間、信頼性の高い電動機駆動装置を提供できる。さらに、平滑コンデンサ4の小型化による製品の小型化も実現できる。
さらに、電動機5が空気調和機の圧縮機に搭載されている場合など、電動機5の容量に対して慣性のイナーシャが小さい用途であっても、電流を一定化する制御であることから安定した駆動制御を実現できる。
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2に係る電動機駆動装置を示す回路ブロック図である。尚、図1で説明した実施の形態1と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図8に示す電動機駆動装置は、インバータ主回路6の入力端子間に電荷消費手段が設けられている。この電荷消費手段は、入力端子間に直列に接続されたスイッチング素子40と制動抵抗41からなっている。スイッチング素子40は、平滑コンデンサ4への過剰充電による電圧上昇を抑制するためのスイッチであり、制動抵抗41はスイッチング素子40に流れる電流を制限するための抵抗である。
制御手段10には、外部からのoff指令に基づいて電動機5およびインバータ主回路6の動作を停止させる停止指令を生成する停止指令部42と、停止指令部42からの停止指令に基づいて回転数指令を低下させて減速させる減速部43と、停止指令部42からの停止指令に基づいてインバータ主回路6のPWM信号を遮断し、スイッチング素子40のオン信号を出力する停止信号生成部44とが設けられている。
電動機5が高速回転している状態で、電動機5を停止させると、電動機5のインダクタンス成分に貯えられている電荷、言い換えると、電動機5に流れている相電流の分だけインバータ主回路6のダイオードを通過して平滑コンデンサ4へ回生される。従来容量の平滑コンデンサであれば、大きな電圧上昇とはならないが、小容量の平滑コンデンサ4の場合には、両端電圧が大幅に上昇する。
例えば、回生されて来る電荷量Qが3mCとする。平滑コンデンサが従来容量、例えば、3000uFであったとすると、上昇する電圧Vは、V=Q/Cとなるので、1Vとなり、ほとんど上昇しない。一方、平滑コンデンサ4が10uFと小容量だった場合は、300Vとなり、大きな電圧上昇となることがわかる。
よって、外部からのoff信号により電動機5を停止させる場合、電動機5を瞬時に停止させるのではなく、停止指令部42から減速部43に回転数指令に関わらず、減速するように指示を出し、減速部43は電動機5の回転数が減速するよう動作する。そして、停止信号生成部44は、電動機5の回転数が所定の回転数以下になったときに、インバータ主回路6から出力されるPWM信号を停止させ、電動機5の駆動を停止する。
このように、電動機5を減速させてから停止させるようにしたので、小容量の平滑コンデンサ4であっても平滑コンデンサ4の両端に発生する過大な電圧を大幅に抑えることができる。
尚、前述した電動機5の停止の外に、異常電流が流れたときにインバータ主回路6を保護するために、電動機5を即座に停止させなければならない場合もある。この場合、停止指令部42は、異常停止によるoff信号が入力されたとき、停止信号生成部44へ異常停止であることを通知する。このとき、停止信号生成部44は、インバータ主回路6の上側、もしくは下側のスイッチング素子を全てオンさせ、逆側を全てオフさせるように動作する。これにより、電動機5に流れていた電流はインバータ主回路6を介して電動機5を循環するので、平滑コンデンサ4へ回生されずに平滑コンデンサ4の両端電圧の上昇を抑えることとなり、電圧上昇による部品破損などの問題を解決できる。
また、平滑コンデンサ4の両端電圧を上昇させる電荷は、電動機5だけではなく、リアクタ3および交流電源1と整流器2の間や、記載されていない電源インピーダンスにも貯えられている。リアクタ3および電源インピーダンスのインダクタンスに貯えられているエネルギーを消費するために、スイッチング素子40をオンさせるように停止信号生成部44は動作する。スイッチング素子40がオンすると、平滑コンデンサ4を制動抵抗41を介して短絡することとなるため、制動抵抗41にて電荷が消費される。そして、所定の直流電圧となったときに、停止指令部42は、停止信号生成部44にスイッチング素子40をオフさせるように指令する。
この動作をフローチャートにすると図9のようになる。このような動作構成により、小容量の平滑コンデンサ4であっても平滑コンデンサ4の両端電圧の上昇を抑制でき、インバータ主回路6の最大定格電圧以下に抑制することができる。
また、制動抵抗41にて電圧上昇する分の電荷を全て消費する場合は、制動抵抗41での損失が大きくなり、抵抗が大型化する。そこで、図10に示すようにリアクタ3に並列に逆方向にスイッチング素子50およびダイオード51を接続して、リアクタ3に貯えられたエネルギーがリアクタ3の抵抗成分を利用して消費されるように構成しても良い。このように構成した場合、制動抵抗41にて消費するエネルギーは、図示していない電源インピーダンスのエネルギーのみとなるため、制動抵抗41の大型化を抑制できる。
次に、前述した実施の形態1で示すように、入力電流を一定化することで異常停止時の電圧上昇を抑制できることについて説明する。
リアクタ3や電源インピーダンスなどとの共振が無い場合、理想的には図4(b)に示すような矩形波電流になるが、入力電流が電源共振などにより脈動している場合は、図11に示すような波形になる。図11に示す(a)の時刻で異常停止した場合と(b)の時刻で異常停止した場合では、平滑コンデンサ4に流入するエネルギー量に差が発生する。入力電流が脈動しているので、異常停止を遅延させ、電流脈動が低下するまで停止を遅らせることは不可能であり、異常停止発生時は、(a)の時刻であっても速やかに停止させる必要がある。
コンデンサ4へ流入するエネルギー量に差が発生する理由としては、図11に示すように、異常停止する時刻にリアクタ3や電源インピーダンスに流れている瞬時の電流値が初期値としたLCのみの直列回路の過渡応答と考えることで説明できる。Lに流れる電流の初期値が大きい場合は、Lのエネルギーは大きく、エネルギー保存法則からコンデンサCへ貯えられるエネルギーも大きくなり、容量が小さい分、コンデンサ4の両端電圧が上昇する。従って、異常停止する瞬時の電流が小さい方が制動抵抗41やスイッチング素子40、50に流れる電流が小さくなり、スイッチング素子40、50の電流定格や制動抵抗41の許容損失を低減できる。
本実施の形態においては、電源共振などの脈動によらず、入力電流idを一定に制御しているため、異常停止時でのコンデンサ電圧上昇に関わるエネルギー量を予想される入力電流の実効値から推測できる。これにより、無意味に大きい制動抵抗41や大電流容量のスイッチング素子40、50を用いることなく製品化を実現できる。
以上より、入力電流が一定になるように制御しているので、速やかに電動機5を停止させるような異常停止時の直流電圧の上昇抑制のために、追加する部品の最大定格電流や許容損失を低減し、部品の低コスト化や小型化を実現できる。
また、入力電流、もしくはリアクタ3に流れる電流の脈動は何も前述の電源共振だけに限らない。インバータ主回路6には、ゼロ電圧ベクトルと呼ばれるスイッチング状態がある。ゼロ電圧ベクトルというのは、インバータ主回路6の上側のスイッチング素子を全てオンする、もしくは下側のスイッチング素子を全てオンするスイッチング状態である。このゼロ電圧ベクトルの際、前述した電圧上昇の抑制でも述べた通り、電動機5に流れた電流は電動機5内を循環する。そのため、インバータ主回路6に入力される電流iz=0となる。
このゼロ電圧ベクトルは、インバータ主回路6のPWMのスイッチング周波数に依存し、例えば、4〜10kHzなどの電源共振などよりも高い周波数領域となる。一方、リアクタ3や図示していない電源インピーダンスは、ゼロ電圧ベクトル時に瞬時に電流が循環する経路が無いため、電流の行き場をなくして、平滑コンデンサ4へ流れ込む。これは、ゼロ電圧ベクトル以外は、iz=ibとなるよう制御していても、瞬時にiz=0となった際、ib=0にはできないことを意味する。
従って、PWMのスイッチング周波数、あるいはスイッチング周波数の2倍の周波数でも入力電流、言い換えると、リアクタ3に流れる電流は脈動する。このゼロ電圧ベクトルによる電流脈動の抑制方法であるが、前述のスイッチング素子40および制動抵抗41を利用することで解決できる。
ゼロ電圧ベクトル時の電流の行き場が無くなり、平滑コンデンサ4へ流れ込むことが原因であるから、ゼロ電圧ベクトル期間中のみスイッチング素子40をオン・オフするようにすれば、リアクタ3に流れていた電流が制動抵抗41とスイッチング素子40を介して流れ続けるので、平滑コンデンサ4への流入を抑えることで脈動を抑制できる。また、ゼロ電圧ベクトル時の電流経路の確保には、スイッチング素子50とダイオード51の経路を利用しても前記と同様の効果を有する。
ただし、ゼロ電圧ベクトルの全期間中、スイッチング素子40をオンすると、電荷を消費し過ぎることもあり得るため、直流電流検出器8により検出された直流電流idcの脈動に応じて、スイッチング素子40をオン・オフするように構成する。
上下のスイッチング素子が同時にオンすることを防止する短絡防止時間の時刻中であっても、ゼロ電圧ベクトル時と同様なことが起こるため、短絡防止時間の期間までスイッチング素子40の動作許可期間を拡大しても問題ない。
さらに、電動機5が空気調和機の圧縮機に搭載されている場合、電動機5は力行運転のみであり、回生運転がないため、定常運転時にスイッチング素子40やスイッチング素子50が動作する必要はない。そのため、異常停止時のみの電流容量のみ考慮すれば良く、空気調和機のような回生運転の無い機種へ適用した場合は、小型のスイッチング素子40や制動抵抗41などで実現できる。
本発明の活用例として、圧縮機を駆動するインバータを搭載した空気調和機のほか、電気給湯機や除湿器、冷蔵庫や冷凍庫、ショーケース、掃除機や洗濯機、洗濯乾燥機、ハンドドライヤー、扇風機や換気扇などのファンモータを搭載した機器などが挙げられる。
本発明の実施の形態1に係る電動機駆動装置を示す回路ブロック図である。 実施の形態1を説明するための直流電圧の波形図である。 実施の形態1の電動機駆動装置におけるインバータ主回路の動作を説明するための等価回路図である。 実施の形態1を説明するための入力電流の波形図である。 実施の形態1の電動機駆動装置における周波数補償部を示す制御ブロック図である。 実施の形態1の電動機駆動装置における周波数補償部の他の例を示す制御ブロック図である。 実施の形態1の電動機駆動装置における周波数補償部の他の例を示す制御ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る電動機駆動装置を示す回路ブロック図である。 実施の形態2の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の電動機駆動装置の他の例を示す回路ブロック図である。 実施の形態2における入力電流の波形図である。
符号の説明
1 交流電源、2 整流器、3 リアクタ、4 コンデンサ、5 電動機、6 インバータ主回路、7a、7b 相電流検出器、8 直流電流検出器、10 制御手段、
11 座標変換部、12 出力電圧演算部、13 周波数補償部、14 積分器、
15 PWM生成部、41 制動抵抗、42 停止指令部、43 減速部、44 停止信号生成部。

Claims (8)

  1. 交流電源からの交流電圧を整流する整流器と、
    前記整流器により整流された電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して電動機に印加する電力変換手段と、
    電動機の相電流を検出する相電流検出器と、
    前記電力変換手段から電動機に印加される交流電圧を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    相電流検出器により検出された電動機の電流を2軸電流に変換する座標変換部と、
    前記2軸電流の2乗和を算出し、算出した2軸電流の2乗和を交流電源の位相角にてフーリエ変換して2値の直流量を抽出し、その2値の直流量を積分して加算し2軸電流の2乗和の変動成分を周波数補償量として、直流電流から抽出した電源共振の周波数成分と共に、電動機の回転数指令値に加算して出力する周波数補償部とを有し、
    前記周波数補償部の出力に基づいて、電動機に流れる電流実効値が一定になるように前記電力変換手段から出力される周波数を変調して電動機を駆動することを特徴とする電動機駆動装置。
  2. 交流電源からの交流電圧を整流する整流器と、
    前記整流器により整流された電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して電動機に印加する電力変換手段と、
    電動機の相電流を検出する相電流検出器と、
    前記電力変換手段から電動機に印加される交流電圧を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    相電流検出器により検出された電動機の電流を2軸電流に変換する座標変換部と、
    前記2軸電流の2乗和を算出し、算出した2軸電流の2乗和と直流電流との差分を算出して変動成分を抽出し、これを速度補償量として電動機の回転数指令値に加算して出力する周波数補償部とを有し、
    前記周波数補償部の出力に基づいて、電動機に流れる電流実効値および前記整流器から流れる電流値が一定になるように前記電力変換手段から出力される周波数を変調して電動機を駆動することを特徴とする電動機駆動装置。
  3. 前記制御手段は、電動機を停止する際、電動機の回転数を所定の回転数以下にした後に電動機を停止することを特徴とする請求項1又は2記載の電動機駆動装置。
  4. 前記制御手段は、電動機を停止する際、電動機に流れる電流をその電動機の抵抗成分にて消費させた後に電動機を停止することを特徴とする請求項1又は2記載の電動機駆動装置。
  5. 前記電力変換手段の入力端子間に接続された電荷消費手段を有し、
    前記制御手段は、電動機を停止する際、前記整流器から流れる電流の脈動が抑制されるように前記電荷消費手段を制御することを特徴とする請求項乃至の何れかに記載の電動機駆動装置。
  6. 前記整流器の陽極側に挿入されたリアクタと、
    前記リアクタに並列に逆方向に接続されたスイッチング素子とを有し、
    前記制御手段は、電動機を停止する際、前記スイッチング素子をオフした後に電動機を停止することを特徴とする請求項記載の電動機駆動装置。
  7. 前記整流器の出力端子間にフィルムコンデンサが接続されていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電動機駆動装置。
  8. 請求項1乃至の何れかの電動機駆動装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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