JP5045373B2 - 永久磁石式電動機の回転子 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石式回転機の回転子(ロータ)に関し、特に、永久磁石埋込み型(IPM型:Interior Permanent Magnet)の回転機の回転子(ロータ)に関する。
磁極形成用の永久磁石を回転子(ロータ)の鉄心内部に設けられた貫通孔内に埋め込んだ永久磁石埋め込み型の回転機つまりIPM(Interior Permanent Magnet)型の回転機において、出力トルク性能の向上を図るためには、永久磁石が発生する磁束により得られるマグネックトルクと、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの間の差分によって生じるリラクタンストルクと、を増大させることが必要である。
特許文献1の特開2001−145283号公報「永久磁石式回転機の回転子」には、1磁極当たりに4個以上の複数の永久磁石を多角形形状に配置することによって、固定子(ステータ)との間の磁束の磁路を確保して大きなリラクタンストルクを得ることを可能とする例が記載されている。本特許文献1においては、さらに、回転子の中心から極間の中央部へと径方向に伸びる延長線つまり極間中心線に沿って配置される永久磁石を、互いに隣り合った2つの極の間で共用することによって、永久磁石の個数を低減するとともに、2つの極で共用される永久磁石の回転子(ロータ)内周側の先端部の形状をV字形状とすることによって、隣の永久磁石に近接した配置を可能としている。
また、マグネットトルクを増加させるための他の例として、前記特許文献1と類似の技術が用いられている。つまり、マグネットトルクを増加させるためには、永久磁石で発生する磁束のほとんどを、固定子(ステータ)側の固定子巻線に鎖交させて、有効に利用することが必要であり、永久磁石で発生する磁束が隣の極へ漏れる漏れ磁束量を低減することが必要となる。
このため、互いに隣り合った2つの極の間の磁路を狭い幅とするために、互いに隣り合った2つの極の間で共用する位置、つまり、極間中心線上に、極間フラックスバリア(極間の磁束の漏れを防ぐための磁束障壁)として、空隙部を配置し、該極間フラックスバリアの回転子(ロータ)内周側の先端部の形状を、前記特許文献1における共用の永久磁石の先端部の形状と同様に、V字形状として、隣り合う2磁極の永久磁石に近接した配置としている。
特開2001−145283号公報
マグネットトルクを増加させるために、従来の永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の構造として、互いに隣り合った2つの永久磁石により形成される2磁極間の中央部になる極間中心線上に、先端部の断面形状が鋭角のV字形状となるフラックスバリア(磁束障壁)を、回転子(ロータ)の外縁近傍から、2つの永久磁石の両側面部に喰い込む形で延在させて、永久磁石の両側面部と平行な断面を形成する構造としている。
しかしながら、かくのごとき構造においては、永久磁石の回転子(ロータ)外周側に発生する遠心力のすべてを、永久磁石の側面部とフラックスバリアとの間に位置するブリッジ部外周側における引っ張り力として受け止めることが必要となり、ブリッジ部として引っ張り力に耐えるために、ブリッジ部内周側の幅を狭めることには制約が生じる。
したがって、2つの永久磁石間の幅を確保しようとするために、永久磁石の固定子(ステータ)側に面する磁性面の幅を十分に確保することができず、固定子(ステータ)側へ鎖交させる磁束量が抑えられてしまい、マグネットトルクが不足してしまう。このため、永久磁石式回転機の出力トルク性能が低下してしまうという問題が存在している。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、永久磁石の回転子(ロータ)の外周側に面する磁極面つまり固定子(ステータ)側に面する磁極面の幅を拡大することを可能とし、もって、マグネットトルクを増加させて、出力トルク性能の向上を可能とする永久磁石式回転機の回転子(ロータ)を提供することを、その目的としている。
本発明による永久磁石式回転機の回転子は、円柱形状の鉄心と、前記鉄心の円周方向に、あらかじめ定めた間隔で埋め込まれた第1層目の複数の永久磁石と、前記第1層よりも内周側に、第1層と同相となるよう、あらかじめ定めた間隔で埋め込まれた第2層目の複数の永久磁石と、前記鉄心内であって、前記鉄心の外縁近傍から隣接する前記第1層目の永久磁石間を通って、前記第2層目の隣接する前記永久磁石間の近傍に至るように形成された極間フラックスバリアと、前記第2層目の前記永久磁石の両側面部に接してそれぞれ形成された磁石側面フラックスバリアと、前記極間フラックスバリアと前記磁石側面フラックスバリアとの間に形成されたタンジェンシャルブリッジと前記磁石側面フラックスバリア間に形成されたラジアンブリッジとで形成されたY字形状のブリッジ部と、を有することを特徴とする。
本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)によれば、鉄心の外縁近傍から隣接する第1層目の永久磁石間を通って、第2層目の隣接する永久磁石間の近傍に至るように形成された極間フラックスバリアと、第2層目の永久磁石の両側面部に接してそれぞれ形成した磁石側面フラックスバリアと、極間フラックスバリアと磁石側面フラックスバリアとの間に形成されたタンジェンシャルブリッジと磁石側面フラックスバリア間に形成されたラジアンブリッジとで形成されたY字形状のブリッジ部を有するので、以下のごとき効果を奏することができる。
磁石側面フラックスバリアを第2層目の永久磁石の両側面部に接してそれぞれ形成することにより、間フラックスバリアを、第2層目の2つの永久磁石の側面部の位置にまで延在させることが不要となるので、第2層目の2つの永久磁石の回転子(ロータ)内周側の磁石内周側端部間の幅を狭めることが可能となる。而して、固定子(ステータ)側に面する第2層目の永久磁石の磁極面の幅をより長くすることができるので、マグネットトルクを増大させることが可能となり、もって、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることが可能となる。
以下に、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の最良の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明による永久磁石式回転機は、固定子(ステータ)と回転子(ロータ)とによって構成されている。固定子(ステータ)は、電磁鋼板などの積層鋼板からなる環状の固定子鉄心と、該固定子鉄心のスロット内に巻装した固定子巻線とによって構成されている。一方、回転子(ロータ)は、例えば珪素鋼板などを積層した電磁鋼板からなる円柱形状の回転子鉄心と、該回転子鉄心内に穿設された複数の貫通孔内にそれぞれ埋め込まれる永久磁石とによって構成され、回転子(ロータ)の中心すなわち回転子鉄心中心部に取り付けられた回転軸によって、回転駆動が可能な構造とされている。
円柱形状の回転子鉄心内に穿設される複数の貫通孔は、該回転子鉄心の外縁近傍の円周方向に、あらかじめ定めた間隔で配置され、断面がほぼ矩形形状に穿孔される。さらに、貫通孔は、回転子(ロータ)外周側から回転子(ロータ)内周側に亘って、1ないし複数の層の同一d軸上にも、永久磁石を、それぞれ、埋め込んだ多層構造とするために穿孔される。複数の貫通孔内それぞれに磁極形成用として埋め込まれる永久磁石は、断面がほぼ矩形形状(エッジ部を面取りしたものも含む)であり、N極、S極の磁性面となる長手方向が回転子(ロータ)の円周方向(すなわち接線方向)に、側面部となる厚み方向が回転子(ロータ)の径方向になるように、貫通孔内それぞれに嵌入・固定される。
ここで、本発明による永久磁石式回転機は、固定子(ステータ)の構造は従来技術と全く同様であってもかまわないので、その説明は省略し、以下には、回転子(ロータ)の構造についてのみ説明することにする。なお、以下の説明において用いる図面は、回転軸に沿う方向から見た場合の回転子(ロータ)の断面構造について示している。
(第1の実施形態)
まず、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第1の実施形態について、図1を用いて説明する。ここに、図1は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第1の実施形態の構造を示す断面拡大図であり、円柱形状の回転子(ロータ)を回転軸に沿った方向から見た場合の断面について2つの永久磁石間のブリッジ部の形状を拡大して示している。図1(A)は、回転子(ロータ)の外縁近傍に配置されている永久磁石とフラックスバリアとの配置状態を示しており、図1(B)は、フラックスバリアの形状およびフラックスバリアによって形成されるブリッジ部の形状を説明するために、図1(A)の四角の枠で囲んだ部分をさらに拡大して示している。
図1(A)に示すように、本実施形態においては、回転子(ロータ)の外縁近傍に、回転子(ロータ)の磁極形成用として、第1層目の貫通孔10に埋め込まれた永久磁石11と、第2層目の貫通孔20に埋め込まれた永久磁石21との、2層構造の永久磁石が配置されている。第1層目の永久磁石11、第2層目の永久磁石21は、いずれも、回転子(ロータ)の外縁の円周方向(すなわち接線方向)に、長手方向が配置され、その断面がほぼ矩形形状の構造であり、第1層目の永久磁石11と第2層目の永久磁石21との両者が、同一のd軸上の磁極形成位置として、あらかじめ定めた間隔で、配置されている。
また、磁束障壁用の極間フラックスバリア3として、回転子(ロータ)の外縁近傍から回転子(ロータ)の径方向に向かって、第1層目の2つの永久磁石11間の中央部を通って、第2層目の2つの永久磁石21の外周側端部の近傍に至るまで、回転子(ロータ)の中心と、隣り合う永久磁石21の磁極間の中央部と、を結ぶ径方向の極間中心線(つまり、q軸方向の延長線)上に、断面がほぼ多角形状(例えば5角形状)の空隙部が形成されている。また、第1層目の永久磁石11の両側面部、および、第2層目の永久磁石21の両側面部には、それぞれの側面部に接した状態で、磁束障壁用の磁石側面フラックスバリア12、磁石側面フラックスバリア22として、断面がほぼ多角形状の空隙部が形成されている。
第2層目の2つの永久磁石21の外周側端部の近傍にまで延在した極間フラックスバリア3の先端部において稜線を形成する2つの先端側断面は、第2層目の永久磁石21の両側面部に形成された磁石側面フラックスバリア22の回転子(ロータ)の外周側に面した外周側断面に対向して、両者がほぼ平行な状態に配置される。この結果、極間フラックスバリア3の先端部を形成する先端側断面と磁石側面フラックスバリア22の回転子(ロータ)外周側に面した外周側断面との両者の面で挟まれた回転子鉄心領域には、図1(B)に示すように、極間中心線とあらかじめ定めた交差角度をもって円周方向に傾斜したタンジェンシャル方向に、ほぼ平行な断面を有するタンジェンシャルブリッジ5が細長く形成される。
また、第2層目の永久磁石21の両側面部に形成される磁石側面フラックスバリア22については、隣の永久磁石21側に面した極間側断面が、極間中心線に対してほぼ平行な状態で形成されており、隣の永久磁石21の側面部に形成された磁石側面フラックスバリア22の極間側断面に対向して、極間中心線に対して左右対称(面対称)となる位置に、両者がほぼ平行な状態に配置される。この結果、極間中心線上には、対向する2つの磁石側面フラックスバリア22によって、回転子(ロータ)の径方向(ラジアル方向)に、ほぼ平行な断面を有するラジアルブリッジ4が細長く形成される。
なお、図1(A)においては、回転子(ロータ)に埋め込まれた永久磁石として第1、第2の2層構造の場合を示しているが、本発明においては、2層以上の多層構造であってもかまわない。多層構造の場合、前述した第2層目が、最も回転子(ロータ)内周側に配置される層に該当する。
次に、図1(B)の拡大図を用いて、極間フラックスバリア3、磁石側面フラックスバリア22の形状、および、ラジアルブリッジ4、タンジェンシャルブリッジ5の形状について、さらに説明する。
前述したように、極間フラックスバリア3は、隣り合う永久磁石11,21の磁極間の中間に位置して、回転子(ロータ)の径方向の極間中心線A上に形成されている。さらに、極間フラックスバリア3の回転子(ロータ)内周側の先端部を形成する稜線31を挟む2つの先端側断面3aは、前述のように、永久磁石21の側面部に形成された磁石側面フラックスバリア22の回転子(ロータ)の外周側に面した外周側断面22aに対向した近傍の位置に、外周側断面22aとほぼ平行に配置されている。この結果、極間フラックスバリア3の先端側断面3aと磁石側面フラックスバリア22の外周側断面22aとによって挟まれた回転子鉄心領域には、前述のように、タンジェンシャルブリッジ5が形成される。
ここで、極間フラックスバリア3の先端側断面3aと磁石側面フラックスバリア22の外周側断面22aとは、前述のように、互いに近接させて、ほぼ平行な位置関係に形成された断面であるので、タンジェンシャルブリッジ5は、細長いほぼ矩形の断面形状として、回転子(ロータ)の径方向の極間中心線Aとあらかじめ定めた交差角度で交差する方向に形成される。つまり、タンジェンシャルブリッジ5の中心線が、回転子(ロータ)の径方向を示す極間中心線Aとなす角度があらかじめ定めた交差角度となるように形成される。
ここで、あらかじめ定めた交差角度としては、極間フラックスバリア3の先端部の稜線31を形成する2つの先端側断面3aがなす先端角度θが鈍角になるように設定する。この先端角度θは、前記交差角度の2倍の角度である。また、極間フラックスバリア3の幅(径方向と直交する方向の空隙部の幅)は、磁束障壁用としての効果を得るために、隣り合う永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の磁石外周側端部間の間隔とほぼ同等程度の幅とされ、左右の2つの先端側断面3aも含めて、極間フラックスバリア22の断面形状は、極間中心線Aに対して左右対称に形成される。
さらに、極間フラックスバリア22の回転子内周側の先端部の位置は、互いに隣り合う永久磁石21の回転子外周側の磁石外周側端部間を結ぶ面が極間中心線Aと交差する位置よりも、回転子(ロータ)外周部側に形成され、極間フラックスバリア22が、永久磁石21の側面部の位置になるまで、回転子(ロータ)内周部側に、深く延在しないように配置される。
また、磁石側面フラックスバリア22については、前述のように、回転子(ロータ)の円周方向に沿ってあらかじめ定めた間隔で配置されている永久磁石21の両側面部に形成されており、断面が多角形状の空隙部として、永久磁石21の回転子(ロータ)外周部側の磁石外周側端部21aと回転子(ロータ)内周部側の磁石内周側端部21bとから立ち上がって、磁石外周側端部21aから磁石内周側端部21bに至る永久磁石21の側面部全域を覆うように形成されている。
ここで、前述したように、磁石側面フラックスバリア22の隣の永久磁石21側に面する断面を形成する極間側断面22bは、極間中心線Aに対してほぼ平行な面であり、隣の永久磁石21の側面部に形成されている磁石側面フラックスバリア22の極間側断面22bに対向して、極間中心線Aに対して左右対称(面対称)で、かつ近接した位置に配置され、隣の磁石側面フラックスバリア22の極間側断面22bとほぼ平行に配置されている。この結果、隣り合う2つの磁石側面フラックスバリア22の極間側断面22bにより挟まれた回転子鉄心領域には、ほぼ矩形形状の断面のラジアルブリッジ4が、細長く、極間中心線A上に形成される。
また、回転子(ロータ)の外周側に面した断面を形成する外周側断面22aは、前述のように、極間中心線A上に配置された極間フラックスバリア3の先端部(先端角度θ)を形成する先端側断面3aに対向した状態で、極間フラックスバリア3の先端側断面3aとほぼ平行に配置されている。この結果、極間フラックスバリア3の先端側断面3aとの間の回転子鉄心領域には、極間中心線Aとあらかじめ定めた交差角度で回転子(ロータ)の円周方向に傾斜したタンジェンシャルブリッジ5が形成される。
したがって、極間フラックスバリア3と磁石側面フラックスバリア22とで挟まれたタンジェンシャルブリッジ5と2つの磁石側面フラックスバリア22で挟まれたラジアルブリッジ4とは、図1(B)に示すように、ほぼY字形状の細長い断面を有するブリッジ部を形成することになる。
ここで、図1(B)のように、Y字形状のブリッジ部を形成する場合、隣り合う2つの磁石側面フラックスバリア22が、永久磁石21の両側面部全域を覆うように形成されているので、前述したように、極間フラックスバリア3の先端部を形成する2つの先端側断面3aを、回転子(ロータ)の内周側に深く延在させて、永久磁石21の側面部近傍の位置まで、喰い込ませる構造とする必要はない。
したがって、遠心力による応力負担をタンジェンシャルブリッジ5の各部位で均等に負担することができるように、2つの先端側断面3aがなす先端角度θを鈍角とするとともに、隣り合う永久磁石21間の間隔を狭めて、永久磁石21の磁性面を長くすることを可能とするために、極間フラックスバリア3の先端部を形成する稜線31の位置を、隣り合う2つの永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の磁石外縁側端部21a間を結ぶ面が極間中心線Aと交差する位置を超えて回転子(ロータ)内周側に延在させないように、磁石外縁側端部21a間を結ぶ面が極間中心線Aと交差する位置よりも回転子(ロータ)外周側にとどめる構造としている。
なお、図1(B)に示す磁石側面フラックスバリア22の形状は、永久磁石21の回転子(ロータ)外周部側の磁石外周側端部21aと回転子(ロータ)内周部側の磁石内周側端部21bとから永久磁石21側面部に対してほぼ垂直に立ち上がる多角柱形状としているが、場合によっては、回転子(ロータ)内周部側の磁石内周側端部21bからは、極間中心線Aと平行になる方向、つまり、回転子(ロータ)外周部側に向かって永久磁石21側面部に対して斜め方向に立ち上がるような三角柱形状としても良い。
以上のように、永久磁石21の両側面部に磁石側面フラックスバリア22を形成し、かつ、極間フラックスバリア3が永久磁石21の側面部近傍までには延在しない、ほぼY字形状の断面を有するブリッジ部を形成する構造とすることにより、以下のごとき効果を奏することができる。
遠心力により回転子(ロータ)にかかる応力を、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の回転子鉄心(コア)の円周方向の剛性のみならず、円周方向にあらかじめ傾斜した交差角度で形成されたタンジェンシャルブリッジ5の円周方向の剛性によっても、分担することが可能となる。その結果、ラジアルブリッジ4によって分担する応力負担分を減少させることが可能となるので、ラジアルブリッジ4の幅(つまり、隣り合う2つの磁石側面フラックスバリア22間の間隔)を狭くすることができる。而して、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側に面する磁極面(つまり固定子側に面する磁極面)の長さをより長くすることにより、永久磁石21が発する磁束を増加させることが可能となる。したがって、マグネットトルクをより増大させることによって、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることができる。
さらには、タンジェンシャルブリッジ5とラジアルブリッジ4とからなるY字形状のブリッジ部を形成することにより、従来の技術のように、2つの永久磁石間に配置される極間フラックスバリアを永久磁石の側面部近傍にまで深く延在させる形態となるV字形状のブリッジ部の場合に比して、永久磁石21を回転子(ロータ)内周部側のより深い位置にまで埋め込むことができるので、q軸インダクタンスをより大きな値とすることができる。その結果、リラクタンストルクをより増大させることが可能となり、而して、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることができる。
次に、永久磁石からの磁束が固定子(ステータ)の固定子巻線と鎖交する鎖交磁束量に関する実験結果の一例について、図2を用いて説明する。図2には、鎖交磁束量の実験結果として、タンジェンシャルブリッジ5とラジアルブリッジ4とからなるY字形状のブリッジ部を形成する本実施形態の場合と、極間フラックスバリアが永久磁石の側面部近傍にまで深く延在させてV字形状のブリッジを形成する従来技術の場合とを対比して示している。図2に示すように、本実施形態のごときY字形状のブリッジ部を形成した場合、従来技術のV字形状のブリッジ部の場合に比して、鎖交磁束量をほぼ10%改善することができ、永久磁石式回転機の出力トルクを最大5%向上させることができる。
また、極間フラックスバリアのみによりV字形状のブリッジ部を形成する従来技術の場合、該極間フラックスバリアの先端部が鋭角となってしまうため、プレス加工に用いる型の寿命が低下してしまうという問題もある。しかし、Y字形状のブリッジ部を形成する本実施形態においては、図1(B)に示すように、極間フラックスバリア3の先端部の角度つまり極間フラックスバリア3の先端部を形成する2つの先端側断面3aがなす先端角度θを鈍角とすることができるとともに、磁石側面フラックスバリア22の外周側断面22aと極間側断面22bとがなす角度についても、鈍角として形成することが可能であるので、プレス加工の型の寿命を延ばすことが可能となる。
ここで、従来技術のようなV字形状のブリッジ部の場合、プレス加工の型の寿命を改善しようとして、V字形状の先端部を鈍角にしようとすると、極間フラックスバリアの先端部近辺の回転子(ロータ)内周側におけるブリッジ部の幅が広くなってしまい、その結果、永久磁石間の漏れ磁束量が増加して、マグネットトルクの低下を引き起こしてしまうことになり、有効な解決策とはならない。
なお、本実施形態においては、Y字形状のブリッジ部を形成するタンジェンシャルブリッジ5は、長手方向が、互いに平行な極間フラックスバリア3の先端側断面3aと磁石側面フラックスバリアの外周側断面22aとで挟まれたほぼ矩形形状の断面を有し、一方、ラジアルブリッジ4は、長手方向が、互いに平行な、互いに隣り合う2つの磁石側面フラックスバリアの極間側断面22bとで挟まれたほぼ矩形形状の断面を有している。したがって、Y字形状のブリッジ部の各部位について、幅を狭くし、かつ、長さを長くした磁路として形成することが可能である。而して、永久磁石21が発する磁束が、極間に形成されたY字形状のブリッジ部を介して、隣の永久磁石21側に漏れる漏れ磁束量を低減することが可能となり、マグネットトルクを増加させ、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることができる。
さらに、図1には、回転子(ロータ)に埋め込まれる永久磁石を2層構造とした例を説明したが、前述のように、同一のd軸上に複数の永久磁石を多層に埋め込んださらに層数が多い多層構造とすることも可能であり、この結果、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差をさらに大きくすることができるので、リラクタンストルクの増加を図ることが可能となり、永久磁石式回転機の出力トルク性能をさらに向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第2の実施形態について、図3を用いて説明する。ここに、図3は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第2の実施形態の構造を示す断面拡大図であり、円柱形状の回転子(ロータ)を回転軸に沿った方向から見た場合の断面について、第1の実施形態における図1(A)の四角の枠で囲んだ部分と同一の部分をさらに拡大して、2つの永久磁石間のブリッジ部の形状を示している。ここで、本実施形態の図3は、図1(B)の場合と異なる例として、タンジェンシャルブリッジ5の幅をさらに狭く形成することを可能とするための構造を説明するものである。
図3においても、第1の実施形態の図1(B)の場合と同様に、極間中心線A上に配置する極間フラックスバリア3の他に、永久磁石21の両側面部に配置する磁石側面フラックスバリア22を設けることにより、タンジェンシャルブリッジ5とラジアルブリッジ4とからなるY字形状のブリッジ部を形成している。しかし、図3の場合は、図1(B)の場合とは異なり、タンジェンシャルブリッジ5の中心線と極間中心線Aとがなす角度α(つまり、図1(B)に示す極間フラックスバリア3の先端側断面3aがなす先端角度θの(1/2)の角度)について、具体的な設定値を規定する場合について説明している。
第1の実施形態の図1(B)の場合においては、極間フラックスバリア3の先端角度θ(つまり、極間フラックスバリア3の先端部を形成する2つの先端側断面3aがなす角度)を鈍角に形成する場合について説明したが、本実施形態のように、タンジェンシャルブリッジ5の中心線と極間中心線Aとがなす角度つまりタンジェンシャル角度αをあらかじめ定めた交差角度として規定することによって、耐遠心力性能のみならず、出力トルク性能も改善することを可能とするとともに、極間フラックスバリア3、タンジェンシャルブリッジ5が、極間中心線Aに対して左右対称(線対称)な形状に形成されることになる。
図3において、タンジェンシャルブリッジ5の中心線と極間中心線Aとがなす角度つまりタンジェンシャル角度αを、例えば、60°〜70°の範囲内の角度に設定することによって、遠心力による応力を、タンジェンシャルブリッジ5の各部位においてほぼ均等に分担させることが可能な状態になり、たとえ、細長い形状のタンジェンシャルブリッジ5であっても、タンジェンシャルブリッジ5の各部位の円周方向の剛性によって応力に耐える構造とすることができる。したがって、ラジアルブリッジ4のみならず、タンジェンシャルブリッジ5の幅もさらに狭い形状とすることが可能となり、永久磁石21が発する磁束が隣の永久磁石21側に漏れる漏れ磁束量を低減することが可能となり、出力トルク性能を改善することができる。
さらに、タンジェンシャル角度αを60°〜70°の範囲内の角度に設定することによって、ラジアルブリッジ4のみならずタンジェンシャルブリッジ5も、極間中心線Aに対して左右対称な配置関係になると同時に、Y字形状のブリッジ部を形成する2つのタンジェンシャルブリッジ5と1つのラジアルブリッジ4とが、互いに、ほぼ等間隔に(つまり、2つのタンジェンシャルブリッジ5間が120°〜140°の範囲内の角度、タンジェンシャルブリッジ5とラジアルブリッジ4との間が110°〜120°の範囲内の角度として)形成されるので、マグネットトルクやリラクタンストルクの変動を抑制し、出力トルク性能の改善を図ることができる。
例えば、タンジェンシャルブリッジ5の中心線と極間中心線Aとの間のタンジェンシャル角度αを変更した場合に、遠心力に耐えることが可能なタンジェンシャルブリッジ5の幅を実験した実験結果の一例を、図4に示す。図4に示すように、タンジェンシャルブリッジ5の中心線と極間中心線Aとがなす角度つまりタンジェンシャル角度αを60°〜70°の範囲内の角度に設定した場合、タンジェンシャルブリッジ5の各部位にはほぼ均等に遠心力による応力が加わることになり、タンジェンシャルブリッジ5の幅を0.9mm〜1.2mm程度に狭めることが可能となる(ここで、タンジェンシャル角度αを65°とした場合に、0.9mmと最も狭い幅とすることができる)。
かくのごとく、タンジェンシャル角度αを60°〜70°の範囲内の角度に設定して、タンジェンシャルブリッジ5の幅を狭く形成することにより、前述のように、永久磁石21が発する磁束が、狭いタンジェンシャルブリッジ5を経由して隣の永久磁石21側に漏れる漏れ磁束量を低減することができるので、マグネットトルクをより増大させることが可能になり、而して、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることができる。
さらに、第1の実施形態の場合と同様、本実施形態においても、タンジェンシャル角度α(60°〜70°)の2倍に角度となる極間フラックスバリア3の先端部の内角(つまり極間フラックスバリア3の先端部を形成する2つの先端側断面3aがなす先端角度θ)についても、鈍角として形成することになるので、回転子(ロータ)製造時に用いるプレス加工の型の寿命を延ばすことも可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第3の実施形態について、図5を用いて説明する。ここに、図5は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第3の実施形態の構造を示す断面拡大図であり、図1の場合と同様、円柱形状の回転子(ロータ)を回転軸に沿った方向から見た場合の断面について2つの永久磁石間のブリッジ部の形状を拡大して示している。図5(A)は、回転子(ロータ)の外縁近傍に配置されている永久磁石とフラックスバリアとの配置状態を示しており、図5(B)は、フラックスバリアの形状およびフラックスバリアによって形成されるブリッジ部の形状を説明するために、図5(A)の四角の枠で囲んだ部分をさらに拡大して示している。
本実施形態の図5においては、図1の場合と異なる例として、永久磁石21の両側面部に形成する磁石側面フラックスバリアを、永久磁石21の側面部全域ではなく、その一部に形成する場合を説明している。つまり、磁石側面フラックスバリア22Aとして、回転子(ロータ)外周側の立ち上がり位置については、図1の場合と同様、永久磁石21の磁石外周側端部21aから立ち上がるが、回転子(ロータ)内周側の立ち上がり位置は、永久磁石21の磁石内周側端部21bとなる図1の場合とは異なり、永久磁石21の側面部内の任意に定めた特定位置とすることにより、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側に寄せた位置に空隙部を形成する構造を示している。
つまり、第1の実施形態の図1(B)の構成においては、磁石側面フラックスバリア22が、永久磁石21の磁石外周側端部21aと磁石内周側端部21bとから立ち上がって、永久磁石21の側面部全域を覆うように形成されている。しかし、本実施形態の場合は、図5(B)に示すように、磁石側面フラックスバリア22Aは、永久磁石21の磁石外周側端部21aと永久磁石21の側面部内の任意に定めた特定位置のバリア内周側端部22cとから立ち上がって、永久磁石21の側面部のうち、回転子(ロータ)外周側の一部の側面のみを覆うように形成し、バリア内周側端部22cから回転子(ロータ)内周側の磁石内周側端部21bまでの間の回転子(ロータ)内周側の側面部には、フラックスバリアが形成されない形状とされている。
すなわち、図5(B)の磁石側面フラックスバリア22Aは、図1(B)の磁石側面フラックスバリア22をほぼ相似形の形状に縮小して、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の側面部に形成したものであり、磁石側面フラックスバリア22Aの断面形状は、磁石側面フラックスバリア22と同様のほぼ多角形状からなっている。
この結果、隣り合う2つの永久磁石21間の間隔が狭くなる磁石内周側端部21b側には、フラックスバリアが形成されていないので、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側に面する磁性面(つまり固定子側に面する磁性面)の長さを、図1の場合よりもさらに長くすることが可能となる。したがって、永久磁石21が発する磁束を増加させることが可能となるので、マグネットトルクをより増大させることによって、永久磁石式回転機の出力トルク性能をさらに向上させることができる。
次に、図5の磁石側面フラックスバリア22Aとはさらに異なる形状について、図6に示す。図6は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第3の実施形態の図5とは異なる構造を示す断面拡大図であり、図6(A)は、回転子(ロータ)の外縁近傍に配置されている永久磁石とフラックスバリアとの配置状態を示しており、図6(B)は、フラックスバリアの形状およびフラックスバリアによって形成されるブリッジ部の形状を説明するために、図6(A)の四角の枠で囲んだ部分をさらに拡大して示している。
図5(B)の磁石側面フラックスバリア22Aにおいては、永久磁石21の磁石外周側端部21aと永久磁石21の側面部内の任意に定めた特定位置のバリア内周側端部22cとから、永久磁石21の側面部に対してほぼ垂直方向に立ち上がるような、多角柱形状のフラックスバリアを形成する場合を示した。
しかし、図6(B)の磁石側面フラックスバリア22Bにおいては、回転子(ロータ)の外周側は、図5(B)の場合と同様、永久磁石21の磁石外周側端部21aから永久磁石21の側面部に対してほぼ垂直方向に立ち上がるが、回転子(ロータ)の内周側は、図5(B)の場合とは異なり、永久磁石21の側面部内の特定位置のバリア内周側端部22dから、永久磁石21の側面部に対して斜め方向の、極間中心線Aと平行な方向に立ち上がる。この結果、図6(B)の磁石側面フラックスバリア22Bは、ほぼ三角柱形状のフラックスバリアとして形成される。つまり、図6(B)の磁石側面フラックスバリア22Bは、図1(B)の磁石側面フラックスバリア22の極間側断面22bが、他の断面を介することなく、永久磁石21の側面部内の特定位置のバリア内周側端部22dから直接形成されている場合に相当している。
図6の磁石側面フラックスバリア22Bにおいても、図5の磁石側面フラックスバリア22Aの場合と同様、隣り合う2つの永久磁石21間の間隔が狭くなる磁石内周側端部21b側には、フラックスバリアが形成されていないので、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側に面する磁極面(つまり固定子側に面する磁極面)の長さを、図1の場合よりもさらに長くすることが可能となる。したがって、永久磁石21が発する磁束を増加させることが可能となるので、マグネットトルクをより増大させることによって、永久磁石式回転機の出力トルク性能を向上させることができる。
なお、図6(B)においては、永久磁石21の端部つまり磁石外周側端部21a、磁石内周側端部21bは、面取りを施してエッジ部を削ることにより、遠心力に対する応力の集中を避ける構造としている例を示しているが、かかる形状を、第1の実施形態の図1や本実施形態の図5についても、当然のことながら、適用することができる。
さらに、極間フラックスバリア3や磁石側面フラックスバリア22Bについても、エッジ部を面取りによって削って滑らかな曲面としても良く、第1の実施形態の図1や本実施形態の図5についても、同様に、面取りによりエッジ部がない曲面としても良い。
(第4の実施形態)
次に、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第4の実施形態について、図7を用いて説明する。ここに、図7は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第4の実施形態の構造を示す断面拡大図であり、図1の場合と同様、円柱形状の回転子(ロータ)を回転軸に沿った方向から見た場合の断面について2つの永久磁石間のブリッジ部の形状を拡大して示している。図7(A)は、回転子(ロータ)の外縁近傍に配置されている永久磁石とフラックスバリアとの配置状態を示しており、図7(B)は、フラックスバリアの形状およびフラックスバリアによって形成されるブリッジ部の形状を説明するために、図7(A)の四角の枠で囲んだ部分をさらに拡大して示している。
本実施形態の図7においては、第1の実施形態の図1の場合と異なる例として、極間中心線A上に形成される極間フラックスバリアの先端部を断面が円弧形状の曲面によって形成している場合を説明している。つまり、図1の極間フラックスバリア3の場合には、回転子(ロータ)内周側の先端部を平面形状の2つの先端側断面3aによって挟んだ稜線31を伴う屈曲形状(鈍角ながら角度を有する2つの平面で挟まれた形状)に形成していたが、図7の極間フラックスバリア3Aにおいては、エッジ部となる稜線31を形成することなく、当該極間フラックスバリア3Aの側面側断面間の幅を直径とする円柱形状の先端側曲面3bによって回転子(ロータ)内周側の先端部を形成している例を示している。
さらに、場合によっては、永久磁石21の側面部に形成された磁石側面フラックスバリア22Cについても、回転子(ロータ)の外縁側に面した外周側断面を、曲面形状として形成するようにしても良い。つまり、図1の磁石側面フラックスバリア22の場合には、極間フラックスバリア3の先端側断面3aと対向したほぼ平行な位置に、ほぼ平面形状の外周側断面22aが回転子(ロータ)の外周側に面して形成されて、隣の磁石側面フラックスバリア22に対向して配置されるほぼ平面形状の極間側断面22bとは面取りを施すようにして接続していた。
一方、本実施形態の図7の場合には、永久磁石21の側面部に形成される磁石側面フラックスバリア22Cについては、極間フラックスバリア3Aの先端側曲面3bと対向した位置には、断面が円弧形状の外周側曲面22eが形成されており、該外周側曲面22eは、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の磁性面と極間側断面22bとを接線方向とする円弧形状として、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の磁性面と極間側断面22bとを滑らかな曲面によって接続している。
図7(B)のように、断面が円弧形状とされてエッジ部がない先端側曲面3bによって極間フラックスバリア3Aの回転子(ロータ)内周側の先端部を形成し、また、場合によっては、断面が円弧形状とされてエッジ部がない外周側曲面22eによって磁石側面フラックスバリア22Cの回転子(ロータ)外周側の断面を形成することによって、図1(B)に示した形状に比し、遠心力による応力が集中することをさらに緩和することができ、タンジェンシャルブリッジ5やラジアルブリッジ4の幅を、より狭い形状に形成することが可能となる。
この結果、永久磁石21が発する磁束が、幅がより狭く形成されたタンジェンシャルブリッジ5を経由して、隣の永久磁石21側に漏れる漏れ磁束量をさらに低減することができるので、マグネットトルクを増大させることが可能になり、而して、永久磁石式回転機の出力トルク性能をさらに向上させることができる。
次に、図7の磁石側面フラックスバリア22Cの構造とはさらに異なる形状について、図8に示す。図8は、本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第4の実施形態の図7とは異なる構造を示す断面拡大図であり、図8(A)は、回転子(ロータ)の外縁近傍に配置されている永久磁石とフラックスバリアとの配置状態を示しており、図8(B)は、フラックスバリアの形状およびフラックスバリアによって形成されるブリッジ部の形状を説明するために、図8(A)の四角の枠で囲んだ部分をさらに拡大して示している。
ここで、図8(B)の極間フラックスバリア3Aについては、図7(B)に示した極間フラックスバリア3Aの場合と全く同様に形状であり、回転子(ロータ)内周側の先端部を断面が円弧形状の先端側曲面3bによって形成している。
一方、図8(B)の磁石側面フラックスバリア22Dについては、図7(B)の磁石側面フラックスバリア22Cとは異なり、第3の実施形態の場合と同様、永久磁石21の側面部全領域ではなく、その一部に形成するとともに、さらに、磁石側面フラックスバリア22Dを断面が円弧形状となる円柱形状として形成している。
つまり、図7(B)の磁石側面フラックスバリア22Cの場合、前述のように、外周側曲面22eを有して形成されているものの、磁石側面フラックスバリア22Cは、図1の場合と同様、永久磁石21の磁石外周側端部21aと磁石内周側端部21bとから立ち上がって、永久磁石21の側面部全領域を覆うように形成されている。
一方、図8(B)の磁石側面フラックスバリア22Dは、永久磁石21の磁石外周側端部21aと永久磁石21の側面部内の任意に定めた特定位置のバリア内周側端部22fとの間に円弧状の断面形状からなる極間バリア曲面22gが形成されている。したがって、第3の実施形態の図5、図6の場合と同様、永久磁石21の側面部のうち、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側の一部の側面部のみをエッジ部がない円柱形状の曲面のフラックスバリアによって覆うように形成し、バリア内周側端部22fから回転子(ロータ)内周側の磁石内周側端部21bまでの間の回転子(ロータ)内周側の側面部には、フラックスバリアが形成されない形状とされている。
つまり、図8の場合においても、図7の場合と同様、断面が円弧形状のエッジ部がない先端側曲面3bによって極間フラックスバリア3Aの回転子(ロータ)内周側の先端部を形成し、さらに、断面が円弧形状のエッジ部がないバリア内周側端部22fによって磁石側面フラックスバリア22Cの断面を形成することによって、遠心力による応力が集中することをさらに緩和することができ、タンジェンシャルブリッジ5やラジアルブリッジ4の幅を、より狭い形状に形成することが可能となる。
この結果、永久磁石21が発する磁束が、幅をより狭く形成したタンジェンシャルブリッジ5を経由して、隣の永久磁石21側に漏れる漏れ磁束量をさらに低減することができるので、マグネットトルクを増大させることが可能になり、而して、永久磁石式回転機の出力トルク性能をさらに向上させることができる。
さらに、図8の磁石側面フラックスバリア22Dにおいては、図5、図6の磁石側面フラックスバリア22A,22Bの場合と同様、隣り合う2つの永久磁石21間の間隔が狭くなる磁石内周側端部21b側には、フラックスバリアが形成されていないので、永久磁石21の回転子(ロータ)外周側に面する磁極面(つまり固定子側に面する磁極面)の長さを、図1の場合よりもさらに長くすることが可能となる。したがって、永久磁石21が発する磁束を増加させることが可能となるので、マグネットトルクをより増大させることによって、永久磁石式回転機の出力トルク性能をさらに向上させることができる。
本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第1の実施形態の構造を示す断面拡大図である。 本発明の第1の実施形態の場合と従来技術の場合とにおける鎖交磁束量に関する実験結果の一例を示す特性図である。 本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第2の実施形態の構造を示す断面拡大図である。 遠心力に耐えることが可能なタンジェンシャルブリッジの幅に関する実験結果の一例を示す評価図である。 本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第3の実施形態の構造を示す断面拡大図である。 本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第3の実施形態の図5とは異なる構造を示す断面拡大図である。 本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第4の実施形態の構造を示す断面拡大図である。 本発明による永久磁石式回転機の回転子(ロータ)の第4の実施形態の図7とは異なる構造を示す断面拡大図である。
符号の説明
3,3A…極間フラックスバリア、3a…先端側断面、3b…先端側曲面、4…ラジアルブリッジ、5…タンジェンシャルブリッジ、10…貫通孔、11…永久磁石、12…磁石側面フラックスバリア、20…貫通孔、21…永久磁石、21a…磁石外周側端部、21b…磁石内周側端部、22,22A,22B,22C,22D…磁石側面フラックスバリア、22a…外周側断面、22b…極間側断面、22c,22d…バリア内周側端部、22e…外周側曲面、22f…バリア内周側端部、22g…極間バリア曲面、31…稜線、A…極間中心線、α…タンジェンシャル角度、θ…先端角度。

Claims (13)

  1. 円柱形状の鉄心と、
    前記鉄心の円周方向に、あらかじめ定めた間隔で埋め込まれた第1層目の複数の永久磁石と、
    前記第1層よりも内周側に、第1層と同相となるよう、あらかじめ定めた間隔で埋め込まれた第2層目の複数の永久磁石と、
    前記鉄心内であって、前記鉄心の外縁近傍から隣接する前記第1層目の永久磁石間を通って、前記第2層目の隣接する前記永久磁石間の近傍に至るように形成された極間フラックスバリアと、
    前記第2層目の前記永久磁石の両側面部に接してそれぞれ形成された磁石側面フラックスバリアと、
    前記極間フラックスバリアと前記磁石側面フラックスバリアとの間に形成されたタンジェンシャルブリッジと前記磁石側面フラックスバリア間に形成されたラジアンブリッジとで形成されたY字形状のブリッジ部と、
    を有することを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  2. 請求項1に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記極間フラックスバリアの回転子内周側の先端部が、前記極間フラックスバリアの中心を通る中心線に稜線を形成する2つの先端側の側面によって形成され、かつ、前記磁石側面フラックスバリアが、回転子外周側に面した外周側の側面と隣の前記永久磁石側に面した極間側の側面とで形成され、前記磁石側面フラックスバリアの回転子外周側に面した外周側の側面と隣の前記永久磁石の側面部に形成された前記磁石側面フラックスバリアの外周側の側面とが、前記極間フラックスバリアの2つの前記先端側の側面のそれぞれと対向して平行に形成されることにより、前記タンジェンシャルブリッジが形成されることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  3. 請求項2に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記極間フラックスバリアの断面形状が、前記中心線に対して左右対称に形成されていることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  4. 請求項2または3に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記極間フラックスバリアの回転子内周側の先端部の位置が、隣り合う前記永久磁石の回転子外周側の磁石外周側端部間を結ぶ面が前記中心線と交差する位置よりも、回転子外周部側に形成されることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記極間フラックスバリアの回転子内周側の先端部を形成する2つの前記先端側の側面がなす角度を鈍角とすることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記タンジェンシャルブリッジの中心線が前記中心線となす角度が、60°ないし70°の範囲内に収まるように、前記タンジェンシャルブリッジを形成することを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  7. 請求項1に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記極間フラックスバリアは前記中心線を挟んで両側に互いに平行に形成された側面部を有し、前記極間フラックスバリアの回転子内周側の先端部が、前記極間フラックスバリアの前記中心線を挟んで両側に形成される側面部の幅を直径とする円柱形状の曲面によって形成されることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  8. 請求項2ないし6のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記磁石側面フラックスバリアの隣の前記永久磁石側に面した極間側の側面と、隣の前記永久磁石の側面部に形成された前記磁石側面フラックスバリアの当該永久磁石側に面した極間側の側面とが、前記極間中心線に対して左右対称の位置に、対向して平行に形成されることにより、前記ラジアルブリッジが形成されることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記永久磁石の両側面部に形成される前記磁石側面フラックスバリアが、当該永久磁石の回転子外周側の磁石外周側端部から回転子内周側の磁石内周側端部に至る当該永久磁石の側面部の全領域を覆うように形成されていることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  10. 請求項1ないし8のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記永久磁石の両側面部に形成される前記磁石側面フラックスバリアが、当該永久磁石の回転子外周側の磁石外周側端部から側面部内の任意に定めた特定位置に至る当該永久磁石の側面部の一部の領域を覆うように形成されていることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  11. 請求項1に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記永久磁石の両側面部に形成される前記磁石側面フラックスバリアの形状が、円柱形状であることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  12. 請求項1ないし10のいずれかに記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記永久磁石の両側面部に形成される前記磁石側面フラックスバリアの形状が、三角柱形状であることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
  13. 請求項12に記載の永久磁石式電動機の回転子において、
    前記磁石側面フラックスバリアの三角柱形状のエッジ部を、面取りにより削り、滑らかな曲面とすることを特徴とする永久磁石式電動機の回転子。
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