以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書において、「サイズ」という言葉は、面積の大きさのみを表わすものではなく、形状を含めた概念である。
したがって、「サイズが異なる」とは、「形状及び/又は大きさが異なる」と言い換えることができる。また、以下の実施形態において、「記録紙」と記載しているが、紙に限定するものではなく、折り畳み可能なあらゆる「シート」に本発明を適用できる。本明細書中「Z折り」とは、「外三つ折り」とも呼ばれるシートの折り方であり、シート幅の3分の1の位置で完全に3つに折り畳む方法のほか、シート幅の4分の1の位置でずらして折り畳み、最終的に半分の大きさにする方法も含まれる。
本発明に係る印刷装置の実施形態として、画像入出力システム(印刷システム)について説明する。図1は、画像入出力システム100の内部構成及び画像入出力システム100を適用可能な周辺構成を示すブロック図である。
画像入出力システム100は、図1に示すように、リーディングセクション200と、プリンティングセクション300と、コントローラ110と、操作ユニット150とを備える。
リーディングセクション200は、原稿を給紙する原稿給紙ユニット250と、原稿給紙ユニット250から給紙された原稿上の画像を読み取るスキャニングユニット210とを含む。スキャニングユニット210により読み取られた画像データは、コントローラ110に送られる。
プリンティングセクション300は、給紙ユニット360と、プリントユニット310と、排紙ユニット370とを含む。給紙ユニット360は、異なるサイズの記録紙をそれぞれ収容する複数のカセットを搭載し、各カセットから記録紙を給紙する。プリントユニット310は、電子写真方式によって記録紙上に画像を記録するユニットである。プリントユニット310は、LAN190に接続されたPC(ホストコンピュータ)191,192、又はスキャニングユニット210からコントローラ110を介して画像データを受け取る。そして、受け取った画像データに基づき給紙ユニット360から給紙された記録紙上に画像を記録する。排紙ユニット370は、プリントユニット310により画像を記録された記録紙をソート、ステイプルなどの処理を施して排紙する。
コントローラ110は、リーディングセクション200及びプリンティングセクション300と電気的に接続されるとともに、LAN190を介してPC191,192、デジタル複写機193と接続されている。コントローラ110は、コピー機として動作する場合、リーディングセクション200を制御して読み取った原稿の画像データをプリンティングセクション300に送り、プリンティングセクション300を制御して記録紙上に画像を形成する。また、コントローラ110は、スキャナとして動作する場合、リーディングセクション200で読み取った画像データをコードデータに変換し、LAN190を介してPC191,192に送信することもできる。コントローラ110は、プリンタとして動作する場合、各PC191,192からLAN190を介して受信したコードデータを画像データに変換し、この画像データに基づいてプリンティングセクション300に印刷を行なわせることもできる。
操作ユニット150は、コントローラ110に対する指示入力などを行うための各種キー及びユーザとのインタフェース画面を表示するための液晶表示パネルを有する。操作ユニット150は、何れかのキーが操作されると、操作されたキーに対応する信号を発生してコントローラ110に送る。
次に、リーディングセクション200及びプリンティングセクション300のハードウェア構成について図2を参照しながら説明する。図2は、リーディングセクション200及びプリンティングセクション300のハードウェア構成を示す概略図である。
リーディングセクション200とプリンティングセクション300とは、図2に示すように構成されている。また、プリンティングセクション300は、デッキユニット341や、シート折りユニットとしてのCZ折りユニット800、フィニッシャ900が接続されている。CZ折りユニット800と、フィニッシャ900とは、全体として排紙ユニット370を構成する。
以下、イメージリーダ、及び、プリントユニット、CZ折りユニット、フィニッシャについてそれぞれ説明する。
<リーディングセクション>
リーディングセクション200は、原稿給紙ユニット250を備える。原稿給紙ユニット250は、原稿を先頭から順に1枚づつプラテンガラス211上へ給送し、各原稿の読取動作が終了する毎にその原稿をプラテンガラス211から排出トレイ219に排出する。リーディングセクション200は、原稿がプラテンガラス211上に給送されると、ランプ212を点灯し、スキャニングボックス213の移動を開始する。このスキャニングボックス213の移動によりプラテンガラス211上の原稿に対する読取走査が行われる。この読取走査中、原稿からの反射光は、各ミラー214,215,216及びレンズ217を経てCCDイメージセンサ(以下、CCDという)218に導かれ、原稿上の画像がCCD218の撮像面上に結像される。CCD218は、撮像面に結像された画像を電気信号に変換し、その電気信号を画像データとしてコントローラ110に送る。
<プリンティングセクション>
プリンティングセクション300は、レーザドライバ321を備える。レーザドライバ321は、コントローラ110から送られた画像データに基づきレーザ発光部322を駆動する。レーザ発光部322は、画像データに応じたレーザ光を発射する。レーザ光は、不図示の回転多面鏡によって反射され、感光ドラム323上に走査される。感光ドラム323は、照射されたレーザ光に応じた静電潜像をその表面に形成する。感光ドラム323上の静電潜像は現像器324から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。レーザ光の照射タイミングに同期して、各カセット311,312,313,314、手差し給紙段315、又はデッキユニット341から記録紙が搬送路331を介して感光ドラム323と転写部325との間に給紙される。感光ドラム323上のトナー像は転写部325により給紙された記録紙上に転写される。
トナー像が転写された記録紙は搬送ベルト326によって定着部327に送られる。定着部327は、記録紙を熱圧し、記録紙上のトナー像を記録紙上に定着させる。この定着部327を通過した記録紙は、搬送路335を経て排紙口334からCZ折りユニット800へ送られる。なお、記録紙の排紙ユニット370としては、CZ折りユニット800とフィニッシャ900の代わりに、排紙口334の外側に排紙ビンを装着し、その排紙ビンに記録紙を排出することが可能である。また、記録紙の記録面を反転してCZ折りユニットに送出する場合には、記録紙を、搬送路336から、フラッパ329を経て搬送路338に一旦導き、その後、搬送路337を経て排紙口334からCZ折りユニットに送出する。さらに、両面記録モードが設定されている場合には、定着部327を通過した記録紙を搬送路336に導き、フラッパ329により一旦搬送路333へ導いた後に、搬送路338を経て搬送路332に導く。そして搬送路332に導かれた記録紙を、感光ドラム323と転写部325との間に再度給送し、記録紙の裏面にトナー像を転写する。
<CZ折りユニット>
CZ折りユニット800は、インサータ処理部810とCZ折りユニット820及びC折り排紙口804を含む。インサータ処理部810は、記録済みの記録紙を給紙し、プリントユニット310から出力される複数の記録紙の希望の位置に混入させるためのものである。
インサータ処理部810は、インサータ給紙段811に載置されたシートを、搬送路812に給送する。フラッパ813は、搬送路812上の記録紙を、搬送路815、819に送り、搬送路802へ導く。フラッパ813がインサータ給紙段811から給送されたシートを搬送路814、816に送り、その後、逆送することにより、インサータ給紙段811に置かれたシートを反転(裏表を逆に)した後に搬送路819に送ることができる。
CZ折りユニット820は、インサータ処理部から給紙されたシート、及び、プリントユニットから送られてくるシートに対し、以下の3種類の処理を行うことができる。
1. スルーパスモード
2. C折りモード
3. Z折りモード
このうち、「スルーパスモード」は、C折り(V折り、二つ折りとも呼ばれる)やZ折り(外三つ折りとも呼ばれる)の処理をせずそのまま後続のユニットに送る処理であり、搬送路802を経たシートは、803を経て、フィニッシャ900へ送られる。
CZ折りユニット820の「C折りモード」及び「Z折りモード」について図8〜13を用いて説明する。図8〜11はCZ折りユニット820の詳細図である。図12はC折りモードにおいてシート840が折られる手順を示し、図13は同様にZ折りモードにおいてシート840が折られる手順を示している。
「C折りモード」では、搬送路802からCZ折りユニット820に搬送されたシート840に対し、「C折り」と呼ばれる折り方で畳み込む処理を行い、C折り排紙口804へ排出する。操作ユニット150において「C折りモード」が指定されると、図8に示すように、フラッパ821が動作して、搬送路802から搬送路822へシート840が導かれる。シート840の先端がストッパ823に接したところで、シート840に形成されるループ841が折りローラ824、825の間のニップにくわえ込まれる。
これにより、図12(a)に示すシート840(記録紙サイズX×Y)において1201で示す部分が折られ、図12(b)のように1回折られた形となる。ストッパ823は、ニップからの距離が、シート840のY方向2/3になる位置に配置される。
1回折られたシート840は搬送路826へと導かれ、ストッパ827に接したところで、シート840に形成されるループ842が、今度は折りローラ825、828の間のニップにくわえ込まれる(図9)。
これにより、図12(b)のシート840が再び折られ、図12(c)のように2回折られた形となる。ストッパ827は、ローラ825、828の間のニップからの距離が、シート840の1/3になる位置に配置される。このようにして、2回折られたシート840は、フラッパ829により搬送路831を経て、C折り排紙口804へ排紙される。
「Z折りモード」では、搬送路802から送られてきたシートに対し、「Z折り」と呼ばれる折り方で畳み込む処理を行い、搬送路802に戻す。操作ユニット150において「Z折りモード」が指定されると、図10に示すように、フラッパ821が動作して、搬送路802から搬送路822へシート840が導かれる。シート850の先端がストッパ823に接したところで、シート850に形成されるループ851が折りローラ824、825の間のニップにくわえ込まれる。
これにより、図13(a)に示すシート850(記録紙サイズX×Y)において1301で示す部分が折られ、図13(b)のように1回折られた形となる。ストッパ823は、ニップからの距離が、シート850のY方向1/4になる位置に配置される。
1回折られたシート850は搬送路826へと導かれ、ストッパ827に接したところで、シート850に形成されるループ852が、今度は折りローラ825、828の間のニップにくわえ込まれる(図11)。
図13(b)のシート850が1302で示す部分で再び折られ、図13(c)のように2回折られた形となる。この際、ストッパ827は、ローラ824、825で折った際の折り目からループ852までの長さが、シート850の1/4になるように位置している。このようにして、2回折られたシート850は、フラッパ829により搬送路832から搬送路802に戻される。その後、搬送路803を経て、フィニッシャ900へ送られる。
<フィニッシャ>
図2に戻って説明すると、フィニッシャ900は、サンプルトレイ907、スタックトレイ911、912、ブックレットトレイ921を含み、ステイプルや、ソート、シフト、製本などそれぞれ対応する処理を行って排紙することができる。
サンプルトレイ907に出力する場合、搬送路901に入ってきたシートは、フラッパ902、903によって、搬送路904を経て、サンプルトレイ907へ排紙される。
スタックトレイ911、912に出力する場合は、以下のような動作を行う。搬送路901に入ってきたシートは、フラッパ902、903によって搬送路905へ導かれ、スタックトレイ911へ排紙される。また、スタックトレイ911、912は上下に可動であり、スタックトレイ912に排紙する場合には、スタックトレイ912が上に移動する。スタックトレイ911、912に排紙する場合には、中間トレイ908を経由して、ソート処理やシフト処理、また、ステイプラ909によってステイプル処理等を行うことも可能である。
ブックレットトレイ921へ出力する場合、搬送路901に入ってきたシートは、フラッパ902、903によって搬送路906へ導かれ、突き当て部925に溜まる。中綴じをする場合、途中のトレイ922の位置でステイプラ923により、中綴じを行い、中綴じしたシート束を突き当て部925まで移動させる。ここには、突き出し部材926とローラ927,928が設けられており、突き当て部925にあるシート束に向けて、突き出し部材926を突き出すことにより、シート束はローラ927、928間に押し出され、ローラ927、928により折りたたまれる。そして、搬送路929を経て、ブックレットトレイ921へ排紙される。
<コントローラ>
コントローラ110の機能を、図3に示すブロック図をもとに説明する。メインコントローラ111は、CPU(プロセッサ)112と、バスコントローラ113と、不図示の各種I/Fコントローラ回路を備えている。
CPU112とバスコントローラ113はコントローラ110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM116はDRAM I/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
Codec118は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM119はCodec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118はI/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のDMA転送は、バスコントローラ113によって制御される。
グラフィックエンジン135は、DRAM116に蓄積されたラスタイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。SRAM136はグラフィックエンジン135の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックエンジン135はI/Fを介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のDMA転送は、バスコントローラ113によって制御される。
ネットワークコントローラ121はI/F123によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/Oコントローラ126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。本実施形態では、拡張コネクタ124には、フィニッシャ900やCZ折りユニット800を制御するためのコントロールボードが接続されている。すなわち、フィニッシャ900及びCZ折りユニット800は、拡張コネクタ124及び不図示の拡張ボードを介して、メインコントローラ111によって制御される。
I/Oコントローラ126には、リーディングセクション200、プリンティングセクション300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されている。そして、I/Oバス128によってスキャナI/F140及びプリンタI/F145に接続されている。
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作ユニット150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成される。
操作ユニット150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネルと、複数個のハードキーを有する。タッチパネル又はハードキーにより入力された信号はパネルI/F132を介してCPU112に伝えられる。液晶表示部はパネルI/F520から送られてきた画像データを表示する。液晶表示部には、装置の機能や画像データ等を表示する。
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
E−IDEコネクタ161は、外部記憶装置を接続するためのものである。このコネクタには、ハードディスクドライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像データを記憶させたり、ハードディスク162から画像データを読み込む動作を行う。
コネクタ142と147は、それぞれリーディングセクション200とプリンティングセクション300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成される。
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーディングセクション200と接続される。また、スキャニングユニットバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーディングセクション200から受け取った画像に対して処理を施す機能を有する。さらに、リーディングセクション200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャニングユニットバス141に出力する機能も有する。スキャニングユニットバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンティングセクション300と接続される。プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに処理を施して、プリンティングセクション300へ出力する機能を有する。さらに、プリンティングセクション300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
DRAM116上に展開されたラスターイメージデータのプリンタへの転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンティングセクション300へDMA転送される。
<操作ユニット>
図4は、操作ユニット150の外観を示す図である。操作ユニット150は、ハードキーによるユーザ操作を受付け可能なキー入力部402、ソフトキー(表示キー)によるユーザ操作を受付可能な表示ユニットの一例としてのタッチパネル401を有する。
図5は、キー入力部402の構成を詳細に示す図である。キー入力部402は、電源スイッチ501を含む。電源スイッチ501のユーザ操作に応答し、コントローラ110は、スタンバイモード(通常動作状態)とスリープモード(ネットワーク印刷やファクシミリなどに備えて割り込み待ち状態でプログラムを停止し、消費電力を抑える状態)とを切換るよう制御する。コントローラ110は、システム全体の電源供給を行う主電源スイッチ(不図示)がONの場合に、電源スイッチ501の操作が受付可能となるよう制御する。
スタートボタン503は、処理対象となるジョブのコピー動作や送信動作等、ユーザにより指示された種類のジョブ処理の開始指示をユーザから受付けるためのキーである。ストップキー502は、受付けたジョブの処理を中断させる指示をユーザから受付けるためのキーである。テンキー506は、各種設定中にユーザから数値の入力を受付けるためのキーである。クリアキー507は、テンキー506などを介してユーザにより入力された各種パラメータのクリア指示をユーザから受付けるためのキーである。リセットキー504は、処理対象のジョブに対して一旦行なわれた各種設定を全て無効にし、設定値をデフォルト値に戻す指示をユーザから受付けるためのキーである。ユーザモードキー505は、タッチパネル401に表示される画面を、ユーザごとのシステム設定画面に移行する指示を受付けるためのキーである。
図6、7を用いて、タッチパネル401に表示される画面の構成をより詳しく説明する。図6は、コピータブ601がユーザにより選択(タッチ)された場合に、コントローラ110がタッチパネル401に表示させる画面である。送信タブ602がユーザにより選択された場合、コントローラ110は、ファックスやE−mail送信などデータ送信(Send)機能の操作画面をタッチパネル401に表示させる。ボックスタブ603がユーザにより選択された場合、コントローラ110は、ボックス機能の操作画面をタッチパネル401に表示させる。
なお、ボックス機能とは、ハードディスク162に仮想的に予め設けられた複数個のデータ記憶ボックス(以下、ボックスと呼ぶ)を用いる機能である。複数個のボックスは、ユーザ毎に区別して利用されることが可能である。コントローラ110は、例えば、複数のボックスのうち、ユーザがタッチパネル401を操作して選択したボックスに対応するハードディスク162中のメモリエリアを開放し、取得した画像データを格納する。また、例えば、コントローラ110は、操作ユニット150を介して入力されたユーザからの指示に応答し、ユーザにより選択されたボックスに対して、スキャニングユニット210から受付けたジョブの文書データを記憶するよう制御する。また、ネットワークコントローラ121を介して受付けた外部装置(例えばPC191や192等)からのジョブの文章データ等も、外部装置のユーザインタフェースを介して入力されたユーザ指示に従い、ユーザが指定したボックスに記憶することができる。
また、ボックスに記憶されたジョブのデータを出力する指示が、操作ユニット150から入力されると、コントローラ110は、指定されたボックスに対応するハードディスク162中のメモリエリアから、指定のデータを読出す。そして、ユーザが指定した形態で出力されるように装置の各部を制御する。例えば、プリンティングセクション300を制御して印刷出力させたり、ネットワークコントローラ121を制御して外部装置に送信したりする。
コントローラ110は、図6のタッチパネル401の拡張タブ604がユーザにより選択された場合、スキャニング設定など拡張機能を設定するための画面をタッチパネル401に表示させる。システムモニタキー617が選択された場合、MFPの状態や状況をユーザに通知する為の表示画面をタッチパネル401に表示させる。
両面キー614がユーザにより選択された場合、コントローラ110は、印刷対象となるジョブのプリント処理にて片面印刷か両面印刷のどちらを実行させるかをユーザにより設定可能にする画面をタッチパネル401に表示させる。また、記録紙選択キー615のユーザ押下に応答し、コントローラ110は、印刷対象のジョブの印刷処理に要する給紙部やシートサイズやシートタイプ(メディアタイプ)をユーザにより設定可能にする画面をタッチパネル401に表示させる。キー612の選択に応答し、コントローラ110は、文字モードや写真モードなど原稿画像に適した画像処理モードをユーザにより選択可能にする為の画面をタッチパネル401に表示させる。また、濃度設定キー611をユーザ操作することで、印刷対象となるジョブの出力画像の濃淡を調整可能にする。
コントローラ110は、タッチパネル401のステータス表示欄606に、スタンバイ状態、ウォームアップ中、プリント中、ジャム、エラー等、発生中のイベントの動作状態を表わすメッセージを表示させる。また、コントローラ110は、処理対象となるジョブの印刷倍率をユーザに確認させる為の情報を、表示欄607に表示させる。また、処理対象となるジョブのシートサイズや給紙モードをユーザに確認させる為の情報を、表示欄616に表示させる。また、処理対象となるジョブの印刷部数をユーザに確認させる為の情報や、プリント動作中にて何枚目を印刷中かをユーザに確認させる為の情報を、表示欄610に表示させる。このように、コントローラ110は、ユーザに通知すべき各種情報をタッチパネル401に表示させる。
コントローラ110は、割り込みキー613がユーザにより選択された場合、印刷中のジョブを停止させ、ユーザが指定したジョブの印刷を実行可能にする。コントローラ110は、応用モードキー618が選択された場合、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動、製本など様々な画像処理やレイアウトなど、特殊な印刷設定を行う画面をタッチパネル401に表示させる。
図7は、図6の画面で仕上げキー609が選択された場合にタッチパネル401に表示される画面である。この画面ではステイプル、折り、シフトなどのシート処理を設定することができる。キー701〜705、707は、それぞれ異なる仕上げ方法を指定するためのキーであり、選択されると色が変化する。色が変化したままの状態でOKキー709を選択すれば、コントローラ110は、OKキーが選択された時点に選択されていたキーに対応する設定を記憶し、印刷時に用いる。
ソートキー701は、各部毎にページ順にそろえる設定を行なうためのキーであり、グループキー702はページ毎にまとめる設定を行なうためのキーである。ステイプルキー703は、ステイプル処理の設定を行なうためのキーである。キー701〜703の設定はそれぞれ排他になっており同時に設定することはできない。また、Z折りを設定するZ折りキー705とC折りを設定するC折りキー707も互いに排他となっている。さらにステイプル処理とC折りのように組み合わせ不可能な場合、ステイプルキー703を選択した時にはC折りキー707の色が薄くなり選択できない状態になる。先にC折りキー707を選択した時にはステイプルキー703が選択できない状態になる。このように設定の組み合わせが不可能な場合にはキーが選択できない状態になる。
シフトキー704は、指定部数単位で出力位置をずらす設定を行なうためのキーである。コントローラ110は、部数入力欄708に入力された部数毎に、出力位置をシフトするようにフィニッシャ900を制御する。
排紙面指定キー710が選択されると、コントローラ110は、フェースアップ排紙、フェースダウン排紙を指定できる画面をタッチパネル401に表示する。また、折り位置の調整キー711が選択すると、コントローラ110は、Z折りやC折りを行う際の折り位置のパラメータが調整できる画面をタッチパネル401に表示する。設定取消ボタン706が選択されると、ここで設定された内容は反映されずに、図6の画面に戻る。一方、OKキー709が選択されると、ここで設定された内容が反映されて図6の画面に戻る。
以上のようなキー操作によって行なわれた各種設定は、プリント設定として、図3のDRAM116に格納され、スタートボタン503の押下によるプリント開始に伴いDRAM116から読出され、制御に用いられる。
図14は、図6の応用モードキー618が押下された場合にタッチパネル401に表示される画面を示す図である。この画面では、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動、製本など様々な画像処理やレイアウトなどの設定を行うことができる。
ここで、原稿サイズ混載キー1401が選択されると、コントローラ110は、表示部401に、図15に示す原稿サイズ混載時の詳細設定を行う画面を表示する。図15では、載置された原稿の幅が同じか否かを設定することができる。同じ幅キー1501が選択された場合、原稿給紙ユニット250にセットされた複数の原稿が全て同じ幅であると判断する。また、違う幅キー1502が選択されると、セットされた複数の原稿の幅がそれぞれ異なるものと判断する。そして、読取が開始すると、それらの判断に基づいて、原稿をスキャンする。設定取消キー1503キーが選択されると、原稿の混載設定が取り消されて図14の画面に戻り、OKキー1504が選択されると、混載する原稿の詳細設定が決定される。
以上の画面を表示し、設定入力を受け付けることにより、コントローラ110は、第1サイズのシートと第1サイズよりも小さい第2サイズのシートとを含む、複数のシートに対するシート折り指示を受け付ける手段として機能する。
<Z折り処理>
図16、17を用いて、Z折り指定時の画像変換処理について説明する。図16は、縦向きの画像データに対して、Z折りを行う場合の処理を示す図である。読み取られた画像データ、又は、ネットワーク接続されたホストコンピュータから送られた画像データが縦向き(長辺が主走査方向)の場合、コントローラ110は、図16に示すように、グラフィックエンジン135を用いて画像データを90°回転する。その結果、画像データは横向きとなり、コントローラ110は、プリントユニット310を制御して、横向きの記録紙に対して、その画像データを記録する。さらにコントローラ110は、CZ折りユニット820を制御して記録後の記録紙に対してZ折り処理を施す。
読み取られた原稿画像データ、又は、ネットワーク接続されたホストコンピュータから送られた画像データが横向きの場合、コントローラ110は、図17に示すように、プリントユニット310を制御して、横向きの記録紙にそのまま画像データを記録する。さらにコントローラ110は、CZ折りユニット820を制御して記録後の記録紙に対してZ折り処理を施す。
<縦向きと横向きの記録紙が混載する場合>
図18、19を用いて、異なるサイズの画像データを一度に出力する場合のZ折り動作について説明する。ここでは、例としてA4縦の画像データ(原稿)とA3横の画像データとを同時に出力する場合について説明する。Z折りの指定方法については図6/図7、原稿混載の指定方法は図14/図15を用いて説明したとおりである。
図18に示すように、異なるサイズの原稿が混載する場合であっても、コントローラ110が、グラフィックエンジン135を用いてA4縦向き画像データを90°回転させ、A4横向き画像データとしてからA4横向きの記録紙に対して画像の記録を行なう。そして、そのA4横の記録紙に対してCZ折り処理が施される。その結果、排出される記録紙は、A4の半分のA5サイズとなる。
一方、A3横の画像データに対しては、そのままコントローラ110がCZ折りユニット820を制御してZ折りした後、排出する。このため、Z折り後のサイズは、A3の半分のA4サイズとなる。
その結果、A4縦とA3横の画像データが混合されている場合には、いずれの記録紙に対してもZ折りを施すと、出力結果のサイズもまちまちになる。
ところが、例えば、複数ページのA4縦画像中に、A3横画像が挿入されていて、全体としてA4縦サイズの製本を行ないたい場合など、A4の画像に対して、Z折り処理を施さない方が望ましい場合もある。つまり、図19で示すように、A4縦画像データの記録に際して、回転もZ折り処理も施さずに出力し、A3横画像データの記録に際してのみ、Z折り処理を施した場合には、出力結果が全てA4サイズとなるため、製本やファイリングに適した出力となる。したがって、A4とA3サイズの原稿が混載する場合には、大きいサイズの原稿のみをZ折りの対象とするように制御できることが望ましい。
これは、A4サイズとA3サイズの画像データが混合されたジョブに限るものではなく、例えば、図20に示すように、LGL横の画像データとLTR横の画像データとが混合されたジョブを実行する場合にも同様のことが言える。つまり、全ての記録紙について全てZ折り処理を施して、図20(b)のように出力するのではなく、図20(a)のように出力したい場合がある。LGL横の画像データのみをZ折り処理の対象として、全体として、複数のLTR横の記録紙の中に、LGL横をZ折りした出力結果が挿入されたものを取得したい場合があり得る。
<Z折り制御>
本実施形態では、以上のような、ユーザの要望を加味したZ折り処理を行なうべく、画像入出力システム100が動作する。具体的には、図21に示すような流れでZ折り制御を行なうためのプログラムが、ROM114に格納され、メインコントローラ111のCPU112がそのプログラムを読み出して実行する。これに応じてコントローラ110は、画像入出力システム100の各構成を制御する。
コントローラ110は、スタートボタン503が押されたことを検知すると、図21に示す処理を開始する。まず、ステップS2103では、コントローラ110が原稿給紙ユニット250に含まれる原稿センサからの出力を検知して、原稿給紙ユニット250に原稿が残っているか判断する。これにより、原稿給紙ユニット250にセットされた原稿のすべてを読み込んだか否かを判定できる。原稿が残っていなければ、すべての原稿を読み終わったと判定し、コピー動作を終了する。一方、原稿給紙ユニット250にまだ原稿が残っている場合は、ステップS2104に進み、原稿を給送し、画像の読み込みを行なう。
次に、ステップS2105では、コントローラ110が、プリント設定としてZ折りが指定されているかを判断し、指定されていなければ、ステップS2129へ進み、読み込んだ画像データを記録紙にプリントし、Z折りを行なわずに排紙する。Z折りが指定されている場合はステップS2105からステップS2106へ進み、コントローラ110は、プリント設定として原稿混載が指定されているかどうかを判断する。つまり、原稿混載設定の有無を判断することにより、シート折り指示に対し、複数のシート中に、第1サイズのシートと第1サイズよりも小さい第2サイズのシートとが含まれるか否かを判定する。
ステップS2106で、プリント設定として原稿混載が指定されていないと判断した場合はステップS2107へと進み、コントローラ110は、読み込んだ画像をそのままプリントした場合の記録紙のサイズがZ折り可能なサイズかどうかを判断する。そのままプリントされた記録紙がZ折り可能なサイズであればステップS2108へと進み、コントローラ110はプリントユニット310を制御して、画像データを記録紙にプリントし、更に、CZ折りユニット820を制御してZ折りを行なって排紙する。例えば、A3横画像のみをコピーする場合や、A4横原稿のみをコピーする場合には、このステップS2108において図17のような出力結果を得ることができる。ステップS2108からはステップS2103に戻って一連の処理を繰り返す。
ステップS2107において、そのまま記録した場合にはZ折りができない記録紙のサイズであると判断した場合は、ステップS2109へと進み、コントローラ110は、画像を回転すればZ折り可能かどうかを判断する。ステップS2109において、コントローラ110が、画像向きを変えてもZ折りできないと判断した場合は、ステップS2109からステップS2110へ進み、動作中のコピージョブを継続するかどうかを図22のような画面をタッチパネル部401に表示する。図22において継続キー2201が選択されれば、ステップS2111へと進み、画像データを記録紙にプリントし、Z折りを行なわずに排紙する。その後、ステップS2111からステップS2103に戻り、次の原稿に移る。一方、図22において中止キー2202が選択されればステップS2112へと進み、コピーを終了する。
一方、ステップS2109において、コントローラ110が、画像データを回転すればZ折り可能であると判断した場合は、ステップS2113へと進む。そして、画像データを回転してZ折りを行なうかどうかを、図23のような画面をタッチパネル部401に表示することで、ユーザに選択させる。「はい」キー2301が選択されれば、コントローラ110は、画像データを回転してZ折りを行なうとの指示を入力したと判断して、ステップS2114へと進み、画像データを回転し、横向きの記録紙へのプリントを行い、Z折りを行なって排紙する。そしてやはりステップS2103に戻り、処理を繰り返す。
これにより、例えばA4縦原稿のみをコピーする場合などには、図16に示す出力結果を得ることができる。図23において「いいえ」キー2302が選択された場合、コントローラ110は、Z折りを行なわないとの指示を入力したと判断して、ステップS2115へと進み、そのままの向きで記録紙へプリントし、Z折りを行なわずに排紙する。なお、ステップS2113の判断は最初の1枚だけに対して行い、以降のページはすべて1枚目の設定にしたがって動作させてもよいし、毎ページ判断させても良い。
次にステップS2106にて、コントローラ110が、プリント設定として、原稿混載が指定されていると判断した場合の処理について説明する。原稿混載の指定がされている場合は、ステップS2116へと進み、コントローラ110が図24のような画面をタッチパネル部401に表示させる。そして、自動的にZ折りを行うサイズを判別して動作するかどうかをユーザに選択させる。このような画面表示は、最初に1度だけ設定されていれば良く、2枚目以降の原稿に対してこのような画面表示を行う必要はない。また、あらかじめプリント設定として選択させても良い。「はい」キー2401が選択されたと判断した場合は第1モードとしての自動判別モードに移行し、ステップS2117において、コントローラ110は、画像データをプリントする記録紙のサイズが、Z折りすべきサイズか否かを判定する。具体的には、回転不可能なサイズであるかどうかによって、Z折りすべきか否かを判断する。ここでいう回転不可能な記録紙サイズとは、A3サイズやLGL(リーガル)サイズの記録紙などのように、いわゆるラージ系の記録紙のことを指す。回転不可能な記録紙サイズの場合はステップS2118へと進み、記録紙にプリントし、Z折りを行って排紙する。回転可能な記録紙サイズである場合は、ステップS2119へと進み、記録紙にプリントし、Z折りを行わずに排紙する。回転可能な記録紙サイズとは、A4サイズの記録紙やLTR(レター)サイズの記録紙などのように、いわゆるスモール系の記録紙を指す。
ここでは、初めからZ折りすべきサイズが決まっているが、これに限定されない。例えば、原稿混載の指定時に、Z折りすべきサイズと、Z折りすべきでないサイズとをコピースタート前にユーザに設定させ、その設定内容を参照しても良い。Z折りが指定された場合にコントローラ110がユーザに設定を促す構成でも良いし、一度Z折りサイズが設定されれば、ユーザが自発的に設定内容を変更しない限り、Z折り時に、常に同じ設定内容を参照する構成でもよい。或いは、複数種類の記録紙に対してZ折りの優先順位を設定しておき、複数種類の原稿が載置されると、その種類を検知して、その中で優先順位の高いもののみZ折りし、優先順位の低いものをZ折りせずに出力する構成としてもよい。
また、コピースタート後、全原稿をスキャンして、どの原稿が大きいのか、どの原稿が小さいのかを判定し、大きいサイズの記録紙のみをZ折りしてもよい。この判定は、ステップS2106において行なえばよい。その場合、ユーザに原稿混載か否かを指定させる必要はなくなる。
更に、ホストコンピュータから送られてきたジョブを処理する場合には、そのジョブの内容を解析することで、どの記録紙へのプリント時にZ折りすべきなのかを判定することもできる。例えば、最も小さい記録紙以外の記録紙は全てZ折りするよう制御しても良いし、最も大きい記録紙のみをZ折りするよう制御してもよい。
ステップS2116において、「いいえ」キー2402が選択されたと判断した場合は第2モードとしての手動判別モードに移行し、ステップS2120へと進む。ステップS2120では、コントローラ110は、現在動作中のコピーにおいて初めて扱う記録紙サイズであるかを判断する。新規のサイズであればステップS2121へと進み、更に、コントローラ110は、記録紙のサイズはZ折り可能かどうかを判断する。記録紙のサイズがZ折りできないサイズの場合は、ステップS2126へと進み、画像を回転して記録すればZ折り可能かどうかを判断し、可能であればステップS2122へと進む。ステップS2121において、コントローラ110が、Z折り可能な記録紙だと判断するとS2122へ進む。ステップS2122ではZ折りを行うかどうかを図25のような画面をタッチパネル部401に表示し、ステップS2123に進む。ステップS2123では、コントローラ110が、図25の「はい」ボタン2501が選択されたか否が判断する。コントローラ110が、図25の「はい」ボタン2501が選択されたと判断すると、ステップS2124へと進み、そのサイズを、Z折りを行なうべきサイズとしてDRAM116に一時的に登録する。そして、更にステップS2125へと進み、画像を回転する必要があれば回転を行い、記録紙にプリントし、Z折りを行って排紙する。
ステップS2123において、コントローラ110が、図25の「いいえ」ボタン2502が選択されたと判断した場合、或いは、ステップS2126で、回転してもZ折り不可能と判定した場合には、ステップS2127に進む。ステップS2127では、そのサイズの記録紙を、Z折りしないサイズと一時的に登録し、更にステップS2115へと進み、記録紙にプリントし、Z折りを行わずに排紙する。ステップS2120で、コントローラ110が記録紙について新規サイズではないと判断した場合、ステップS2128に進み、DRAM116の登録内容を読出して、その記録紙のサイズがZ折りするサイズとして登録されているか否かを判定する。Z折りするサイズとして登録されていれば、ステップS2125に進み、プリントしてZ折り処理を行なって出力する。この際、必要であれば画像の回転も行なう。ステップS2128において、コントローラ110が、そのサイズの記録紙について、Z折りするサイズとして登録されていないと判定した場合、ステップS2129に進み、プリントしてZ折りせずに出力する。このように、自動判別モードでなければ、ユーザの入力に基づき、折り畳むべきサイズのシートと、折り畳むべきでないサイズのシートとを設定する。
<具体例>
例えば、A4縦原稿とA3横原稿が混載されてコピー指示があった場合には、まず図24を表示する。そして、Z折り自動判別設定とした場合には、コントローラ110は、A4縦の記録紙に対しては、ステップS2119にてZ折り処理を行なわずに出力し、A3横の記録紙に対してS2118にてZ折りを行なって出力する。したがって、図19に示す出力結果を得ることができる。また例えば、LGL横原稿とLTR横原稿が混載されてコピー指示があった場合には、まず図24を表示する。そして、Z折り自動判別設定とした場合には、コントローラ110は、LTR横の記録紙に対しては、ステップS2119にてZ折り処理を行なわずに出力し、LGL横の記録紙に対してS2118にてZ折りを行なって出力する。したがって、図20(a)に示す出力結果を得ることができる。
例えば、A4縦とA3横の原稿が混載している場合であっても、両方の記録紙について、ステップS2124に進むことで、図18に示す出力結果となる。また例えば、LGL横とLTR横の原稿が混載している場合も同様に、両方の記録紙について、ステップS2124に進むことで、図20(b)に示す出力結果となる。
例えばLGL横原稿とLTR横原稿が混載されてコピー指示があった場合であって、図24で、Z折り自動判別設定としない場合には、コントローラ110は、LTR横の記録紙に対しては、ステップS2122において図25の画面を表示する。そして、Z折り設定がされなかった場合には、ステップS2123からステップS2127及びS2115に進みZ折り処理を行なわずに出力する。LGL横の記録紙に対しても同様に図25の画面を表示するが、ここで「はい」ボタン2501が選択された場合には、ステップS2123からステップS2124、S2125に進み、Z折り処理を行なって出力する。したがって、図20(a)に示す出力結果を得ることができる。
このように、シート折り指示に対し、第1サイズのシートを折り畳み、それよりも小さな第2サイズのシートを折り畳まないようにCZ折りユニットを制御する。
なお、図21では、原稿読取→Z折りというコピー処理について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホストコンピュータなどから入力した画像データに対しても同様にZ折りの処理を最適化することができる。その場合、ステップS2103では、Jobに含まれる全ての画像データを出力したか否か判断し、ステップS2104では、次のページの画像データを読出せばよい。またステップS2106では、出力される記録紙のサイズが不統一か否かを判定すればよい。
以上の実施形態は、複数のサイズのシートに対して、一度にZ折りを行なう場合にでも、自動的にZ折りをおこなう用紙サイズを決定するモードと、ユーザが個別に設定を行えるモードを含む。これにより、ユーザの操作性を向上し、また希望する出力結果を得ることができるようになる。
また、以上の実施形態では、コントローラ110が、1セット分の印刷処理にて互いサイズが異なる複数枚の印刷媒体を要する第1タイプのジョブの処理を本システム100により実行可能に制御する構成の1例を開示した。この、1セット分の印刷処理とは、1束分の印刷処理や1部数分の印刷処理と同義である。また、ここでいう、印刷媒体とは、シートや印刷用紙と同義である。この、第1タイプのジョブを本実施形態では異サイズ混載ジョブとも呼ぶ。
上述の制御例では、この、異サイズ混載ジョブの代表例として、プリントユニット310による1セット分の印刷処理にて、第1サイズのシートと該第1サイズとは異なるサイズのシートに相当する第2サイズのシートとからなる、互いに異なる複数枚のシートを要する、ジョブを例示した。
例えば、1セット分の印刷処理にて、297mm×420mmのA3サイズのシートと、このA3サイズのシートよりも小さいサイズのシートに相当する、297mm×210mmのA4サイズのシートとからなる、複数枚のシートを要する、ジョブ。また、例えば、1セット分の印刷処理にて、216mm×356mmのLGLサイズのシートと、このLGLサイズのシートよりも小さいサイズのシートに相当する、216mm×280mmのLTLサイズのシートとからなる、複数枚のシートを要する、ジョブ。これらのジョブを、異サイズ混載ジョブの代表例として上述の実施形態にて開示した。
また、以上の実施形態では、コントローラ110が、1セット分の印刷処理に全て同一サイズの複数枚の印刷媒体を要する第2タイプのジョブの処理を本システム100により実行可能に制御する構成の1例を開示した。この、第2タイプのジョブを本実施形態では異サイズ非混載ジョブとも呼ぶ。
例えば、1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートの全てが297mm×210mmのA4サイズのシートのジョブ。また、例えば、1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートの全てが216mm×280mmのLTLサイズのシートのジョブ。これらのジョブを、異サイズ非混載ジョブの代表例として上述の実施形態にて開示した。
上記構成を前提に、本実施形態では、本システム100により処理対象のジョブが、上記第1タイプのジョブに相当する異サイズ混載ジョブであるとする。このケース(以下、第1ケースと称す)の場合に、コントローラ110は、該異サイズ混載ジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2サイズのシートに対するCZ折りユニット820による折り処理を実行することを禁止する。
但し、この第1ケースの場合、コントローラ110は、該異サイズ混載ジョブの1セット分の印刷処理にて要する第1サイズのシートに対するCZ折りユニット820による折り処理を実行することは、許可する。即ち、コントローラ110は、該第1タイプのジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2サイズのシートに対する折り処理を実行することは禁止するが、該第1タイプのジョブの1セット分の印刷処理にて要する第1サイズのシートに対する折り処理を実行することは許可する。
これにより、上述の制御例のような処理対象の異サイズ混載ジョブの印刷処理がなされたシートに対するZ折りをコントローラ110は、本システム100により実行可能にする。
以上の制御により、先の実施形態の如く、ラージサイズのシートとスモールサイズのシートが混在する1セット分の印刷物のラージサイズのシートはZ折り処理が施され且つスモールサイズのシートは折り処理自体が未実施の最終成果物が本システム100で作成可能となる。
一方、本システム100により処理対象のジョブが、上記第2タイプのジョブに相当する異サイズ非混載ジョブであるとする。このケース(以下、第2ケースと称す)の場合、コントローラ110は、該異サイズ非混載ジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2サイズのシートに対するCZ折りユニット820による折り処理を実行することは、許可する。これにより、上述の制御例のような処理対象の異サイズ非混載ジョブの印刷処理がなされたシートに対するZ折りをコントローラ110は、本システム100により実行可能にする。
この制御により、先の実施形態の如く、スモールサイズのシートのみで構成される1セット分の印刷物のスモールサイズのシートのZ折り処理が施された最終成果物が本システム100で作成可能となる。
尚、本実施形態では、これらの制御例が如く、シートに対するZ折り処理の実行可否を決定するにあたり、ユーザの意思を極力尊重可能にする。例えば、上述した実施形態の如く、本形態のユーザインタフェースユニットからのユーザ要求に従い、処理対象のジョブの印刷処理がなされたシートに対するZ折り処理の実行可否を決定する。しかも、当該制御は、処理対象のジョブが、異サイズ混載ジョブの場合でも、異サイズ非混載ジョブの場合においても、実行可能に構成する。
この1例として、例えば、処理対象のジョブが該第1タイプのジョブであるとする。即ち、上記第1ケースの場合に、コントローラ110は、ユーザインタフェースユニットからのユーザ要求に従い、該第1タイプのジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2サイズのシートに対する折り処理を実行することは禁止し、該第1タイプのジョブの1セット分の印刷処理にて要する第1サイズのシートに対する折り処理を実行することは許可する。
上記制御は、異サイズ混在ジョブに対する後処理としてZ折り処理の実行要求がなされた場合に実行する制御である。
このように、ユーザから要求された異サイズ混在ジョブにて実行を要する後処理の種類がZ折り処理であるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの折り処理をシステム100にて実行させる。このZ折り処理とは、折り処理が実行された後の当該異サイズ混載ジョブのシートのサイズが、折り処理が未実施の該ジョブの第2サイズのシートのサイズに一致する、特定種類の折り処理である。
また、本実施形態では、処理対象のジョブの印刷条件の設定としてユーザにより原稿サイズ混載キー1401がONされたことを条件に、コントローラ110が、該ジョブは異サイズ混在ジョブ(第1タイプのジョブ)であると判断する。この判断は、S2106にてYES判定を下すケースに相当する。一方、原稿サイズ混載キー1401がOFFならば、これを条件に、コントローラ110が、該ジョブは異サイズ非混在ジョブ(第2タイプのジョブ)であると判断する。この判断は、S2106にてNO判定を下すケースに相当する。このような構成を開示した。このように、ユーザからの明示的な指示を判断材料として、コントローラ110は、処理対象のジョブが、異サイズ混在ジョブ(第1タイプのジョブ)であるか異サイズ非混在ジョブ(第2タイプのジョブ)かを判断する構成を開示した。しかし、本実施形態はこれに限定されない。
例えば、印刷対象となる1つのジョブに含まれる複数頁の原稿データの原稿サイズを、各原稿毎に、リーダセクション200が具備する原稿サイズ検知センサにより検知する。そして、この1つのジョブに含まれる複数頁の原稿データに、原稿サイズが異なるデータが混在している判断結果を得た場合には、コントローラ110が、該ジョブは異サイズ混在ジョブ(第1タイプのジョブ)であると判断する。一方、この1つのジョブに含まれる複数頁の原稿データに、原稿サイズが異なるデータが混在しておらず、全て同一の原稿サイズである判断結果を得た場合には、コントローラ110が、該ジョブは異サイズ非混在ジョブ(第2タイプのジョブ)であると判断する。このような構成でも良い。
また、上述の構成では、実際に処理対象のジョブの1セット分の印刷処理に要する印刷媒体として、異なるサイズの印刷媒体が混在するジョブが異サイズ混在ジョブ(第1タイプのジョブ)である。一方、1セット分の印刷処理に要する印刷媒体として、異なるサイズの印刷媒体が混在せず、全て同一サイズの印刷媒体を利用するジョブが異サイズ非混在ジョブ(第2タイプのジョブ)である。このように、実際に利用する印刷媒体に依存する構成であるが、本実施形態では、コントローラ110が、例えば、以下の方法で、処理対象のジョブの印刷処理にて要する印刷媒体を決定する構成を開示する。
例えば、処理対象のジョブの原稿サイズに依らずに、ユーザ自らがユーザインタフェースユニットを介して、処理対象のジョブにて利用する印刷媒体を明示的に指示する構成。例えば、このケースの場合、如何なるサイズの如何なる種類の印刷媒体を用いた印刷処理をシステム100に実行させるのかを、ユーザからの明示的な指示により、コントローラ110は決定する。
他の方法としては、ユーザが明示的に印刷処理に要する印刷媒体のサイズを指定いない構成である。例えば、このケースでは、コントローラ110は、処理対象のジョブの原稿サイズを原稿サイズ検知ユニットにより1つずつ検知させる。この結果、原稿サイズが検知された原稿のサイズがA4ならば、このA4サイズの原稿サイズに一致するサイズ、即ち、A4サイズの印刷媒体を、当該原稿の印刷に要する印刷媒体として、コントローラ110が自動的に決定する。このように、ユーザ自らの明示的な印刷媒体のサイズに係る指示を受け付けること無しに、該ジョブにて処理対象の原稿サイズに基づいて、コントローラ110が、該ジョブの1セット分の印刷処理にて要する印刷媒体のサイズを1づつ決定する。このケースは、コントローラ110が、システム100を自動用紙選択モードで動作させる構成に相当する。
以上のように、本実施形態は、処理対象のジョブの1セット分の印刷処理に要する印刷媒体を、ユーザからの明示的な指示に基づいて、コントローラ110が特定する構成を包含する。尚且つ、ユーザからの印刷媒体のサイズを特定する指示無しに、原稿サイズに基づいてコントローラ110が、処理対象のジョブの1セット分の印刷処理に要する印刷媒体を特定する。このような構成も本実施形態に包含される。
以上のように種々の制御例を示したが少なくとも以下の構成要件を満足するように構成されたものは本願発明に全て包含される。
まず、例えば、上記第2サイズのシートは第1サイズのシートよりも小さいサイズのシートである。
システム100により処理対象のジョブが、上記第1タイプのジョブに相当する、1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートに上記第1サイズのシートと上記第2サイズのシートとが混載するサイズ混載ジョブであるとする。この場合に、コントローラ110は、当該サイズ混載ジョブの該第2サイズのシートに対する折り処理をシステム100により実行することを禁止可能にする。
尚且つ、システム100により処理対象のジョブが、上記第2タイプのジョブに相当する、1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートが全て上記第2サイズのシートのサイズ非混載ジョブであるとする。この場合に、コントローラ110は、該サイズ非混載ジョブの第2サイズのシートに対する折り処理をシステム100により実行することは許可できるようにする。
以上の構成要件は、換言すると、以下の構成に包含される構成である。
即ち、システム100により処理対象のジョブが第1タイプのジョブ(サイズ混載ジョブ)であるとする。このケースの場合、コントローラ110は、該ジョブの1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートのうちの、第1サイズのシートに該当する各シートに対しては、1枚ずつ、Z折り処理という特定種類の後処理を実行することを、許可する。この、Z折り処理という特定種類の後処理を、本実施形態では、第1タイプの後処理と呼ぶ。且つ、このケースの場合、コントローラ110は、該ジョブの1セット分の印刷処理にて要する複数枚のシートのうちの、第2サイズのシートに該当する各シートに対しては、当該第1タイプの後処理を実行することを、禁止する。即ち、このケースの場合にコントローラ110は、このジョブの1セット分の印刷処理にて要す第1タイプのシートに対して実行を許可する後処理と同じ種類の後処理をこのジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2タイプのシートに対して実行することは、禁止可能にする。
一方、システム100により処理対象のジョブが第2タイプのジョブ(サイズ非混載ジョブ)であるとする。このケースの場合、コントローラ110は、該ジョブの1セット分の印刷処理にて要する第2サイズの複数枚のシートの各シートに対しては、1枚ずつ、上記折り処理という特定種類の後処理を実行することを、許可する。
即ち、コントローラ110は、この、Z折り処理という特定種類の処理を、第1タイプのジョブにて第1サイズのシートに対しては実行を許可し且つ該第1タイプのジョブの第2サイズのシートに対しては実行を禁止可能に制御する。しかし、コントローラ110は、この第1タイプのジョブの第2サイズのシートに対しては禁止対象の後処理を、第2タイプのジョブにて利用する第2サイズのシートに対して実行することは、許可可能にする。
尚、上述のZ折り処理は、少なくとも、1セット分の印刷処理に要する複数枚のシートの特定枚数単位で実行させる後処理である。本実施形態では、1枚のシート単位で、当該Z折り処理を実行可能にした構成を開示した。しかし、1セット分の印刷処理に10枚のシートを要する場合に、2枚単位でZ折り処理を実行するといった構成でも良い。
また、このZ折り処理は、例えば、折り処理が実行された後の前記第1サイズのシートのサイズが、折り処理が未実施の前記第2サイズのシートのサイズに一致する、特定種類の折り処理として本実施形態にて例示した。しかし、折り処理後の第1サイズのシートのサイズと折り処理未実施の第2サイズのシートのサイズが必ずしも一致しなくても良い。少なくとも、大サイズのシートと小サイズのシートを1束とする出力結果を得るにあたり、折り処理が未実施の小サイズのシートのサイズ未満のサイズになるように、大サイズのシートの折処理を実行する。このように例えば、大サイズのシートと小サイズのシートを1つに束ねる場合に、小サイズのシートよりも大サイズのシートが飛び出すといった不適正な出力結果となる事無い、適正なユーザ所望の体裁となる折り処理は、本願に全て包含される。
また、第2タイプのジョブとして、1セット分の印刷処理に、第1タイプのシートよりも小サイズのシートに相当する第2タイプのシートのみを要するジョブを例示した。しかし、本実施形態は、1セット分の印刷処理に、第1タイプのシートのみを要するジョブも、この第2タイプのジョブとして、包含される構成でも良い。
例えば、1セット分の印刷処理に、全て同一サイズのA3サイズの複数枚のシートのみを要するジョブが、処理対象のジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの当該A3サイズのシートの各シートに対して夫々、上記Z折り処理を実行することを許可可能に制御する。また、例えば、1セット分の印刷処理に、全て同一サイズのリーガルサイズの複数枚のシートのみを要するジョブが、処理対象のジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの当該リーガルサイズのシートの各シートに対して夫々、上記Z折り処理を実行することを許可可能に制御する。
このように、処理対象のジョブが、1セット分の印刷処理にて大サイズのシートからなる全て同一サイズの複数枚のシートを要するジョブであるとする。このケースの場合に、コントローラ110は、当該ジョブの大サイズのシートに対して、Z折り処理といった特定種類の後処理を実行可能に制御する。
尚且つ、処理対象のジョブが、1セット分の印刷処理にて小サイズのシートからなる全て同一サイズの複数枚のシートを要するジョブであるとする。このケースの場合においても、コントローラ110は、当該ジョブの小サイズのシートに対して、Z折り処理といった特定種類の後処理を実行可能に制御する。これは、上述の実施形態で例示したとおりである。
即ち、例えば、1セット分の印刷処理に、全て同一サイズのA4サイズの複数枚のシートのみを要するジョブが、処理対象のジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの当該A4サイズのシートの各シートに対して夫々、上記Z折り処理を実行することを許可可能に制御する。また、例えば、1セット分の印刷処理に、全て同一サイズのレターサイズの複数枚のシートのみを要するジョブが、処理対象のジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの当該レターサイズのシートの各シートに対して夫々、上記Z折り処理を実行することを許可可能に制御する。
以上のような各種構成も、サイズ非混載ジョブに相当する第2タイプのジョブに対する制御の1例に包含される。但し、少なくとも、上記サイズ混載ジョブに相当する第1タイプのジョブに対する制御は実行可能に構成する。
即ち、例えば、1セット分の印刷処理に、大サイズのシートと小サイズのシートが混在する互いに異なるサイズの複数枚のシートを要するジョブが、処理対象のジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、該ジョブの大サイズのシートの各シートに対して夫々、上記Z折り処理を実行することを許可可能に制御する。但し、この場合、コントローラ110は、このジョブの大サイズのシートに対しては実行を許可する上記Z折り処理を、このジョブの小サイズのシートに対して実行することは禁止可能に制御する。
本実施形態は以上の各種構成も包含される構成を開示するものである。
また、処理対象のジョブが、上記第1タイプのジョブである場合でも第2タイプのジョブである場合でも、上記第1タイプの後処理とは異なる種類の第2タイプの後処理を処理対象のジョブにて実行する事は許可するようコントローラ110がシステム100を制御する。この第2タイプの後処理とは、例えば、ステイプル処理や、ソート処理や、くるみ製本処理や天糊製本処理等の糊付け製本処理といった、1セット分の複数枚のシートを1束とする、1セット単位で実行対象となる、後処理である。この構成は例えば以下に例示の構成を包含するものである。但し、このような後処理を、上記Z折り処理とは独立にシステム100にてユーザからの指示に応答して実行可能にした、構成である事を前提条件とする。
例えば、処理対象のジョブが、第1タイプのジョブとして、1セット分の印刷処理に、第1タイプのシートと第2タイプのシートが混在する互いサイズ異なる複数枚のシートを要するジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、この1セット分の複数枚のシートのうちの第1タイプのシートに対しては実行を許可する第1タイプの後処理を、この複数枚のシートのうちの第2タイプのシートに対して実行することは、禁止する。しかし、この第1タイプのジョブの処理にて、コントローラ110は、これら第1タイプのシートと第2タイプのシートを1セット分のシート束とするステイプル処理を実行することは許可する。このステイプル処理は、1セット分のシート束に対して実行させる後処理である。
尚且つ、処理対象のジョブが、第2タイプのジョブとして、1セット分の印刷処理に、第2タイプのシートのみで構成される複数枚のシートを要するジョブであるとする。この場合、コントローラ110は、この1セット分の複数枚のシートの各シートに対して上記第1タイプの後処理を実行することを、許可する。尚且つ、この第2タイプのジョブの処理にて、コントローラ110は、これら複数枚の第2タイプのシートを1セット分のシート束とするステイプル処理を実行することも、許可する。このステイプル処理は、1セット分のシート束に対して実行させる後処理である。
上記の如く、コントローラ110は、Z折り処理といった第1タイプの後処理とは異なる種類の第2タイプの後処理に相当する、ステイプル処理やソート処理や糊付け製本処理といった1セット分の複数枚のシートを1束とする特定種類の後処理を、本システム100により、実行可能に制御する。これを前提に、コントローラ110は、処理対象のジョブが第1タイプのジョブの場合でも第2タイプのジョブの場合でも、当該第2タイプの後処理を該ジョブのシートに対して実行することを許可する。これにより、例えば、ユーザからの指示により以下の制御を実行する。
例えば、処理対処のジョブが、サイズ混載ジョブであるとする。この場合に、コントローラ110は、ユーザからの指示により、該ジョブの大サイズのシートに対してはZ折り処理を実行させる。且つ、該ジョブの小サイズのシートに対するZ折り処理は禁止する。そのうえで、コントローラ110は、Z折り処理が実行済みの該ジョブの大サイズのシートと、Z折り処理が未実施の該ジョブの小サイズのシートとを、該ジョブの1セット分の複数枚のシートとして、1つに束ねる後処理を、システム100により実行させる。
また、処理対処のジョブが、サイズ非混載ジョブであるとする。この場合に、コントローラ110は、ユーザからの指示により、該ジョブの1セット分の印刷処理に要する互いに同一サイズの複数枚のシートの各シートに対して、1枚単位で、Z折り処理を実行させる。そのうえで、コントローラ110は、Z折り処理が実行済みの該ジョブの複数枚のシートを、該ジョブの1セット分の複数枚のシートとして、1つに束ねる後処理を、システム100により実行させる。
以上のように、処理対象のジョブがサイズ混載ジョブでもサイズ非混載ジョブでも、Z折り処理とは独立した後処理を、本形態のユーザインタフェースユニットからのユーザからの該後処理の実行指示に基づき、実行可能に構成する。
このような制御を更に具備することで、本形態に開示の効果の、特に、ユーザからの後処理に係る様々なニーズに、トラブルの発生なしに、対処可能となるという効果が、更に向上可能となる。
このように、各種構成要件を満足したシステム100により例えば以下に例示が如くの効果が享受可能となる。
例えば、複数の用紙サイズが混載した場合でも、ユーザの望むとおりの折り処理を実行可能にした出力環境が構築可能となる。また、例えば、あるケースにおいては折り処理を禁止対象としたいシートを、別のケースにて利用する場合には折り処理を行いたいといったニーズにも対処可能となる。このように、シートに対する折り処理に係るユーザからの様々なニーズに柔軟に対処可能にした仕組みが提供可能となる。
尚、本実施形態では、システム100の印刷装置内部にコントローラ110が内蔵される構成を開示した。しかし、これに限らない。例えば、本実施形態における当該コントローラ110による制御の全ての制御又は1部の制御を実行するコントローラを、システム100の印刷装置に接続可能なフィニッシャ内部に具備する構成でも良い。勿論、システム100の印刷装置に対して印刷データを送信する外部装置に内蔵させる構成でも良い。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、Z折り以外の折り方を行なう折り畳みユニットの制御方法にも適用可能である。また、複写機はプリンタなどに組み合わされるシート折りユニットの制御方法に限定されるものではなく、シート折りユニット単体のコントローラでの制御方法にも適用できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクがある。また、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、クライアントPCのブラウザを用いてインターネットサイトに接続し、本発明に係るプログラムそのもの、若しくは更に自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードするという利用方法もある。また、本発明に係るプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明に係るプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、PCの機能拡張ユニットに備わるメモリに本発明に係るプログラムが書き込まれ、そのプログラムに基づき、その機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行なう場合も、本発明の範疇に含まれる。