JP5033404B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作に応じて乗員が車両に乗車する前に空調制御を実行する車両用空調装置に関する。
従来より、遠隔操作により車外から空調制御の開始が指示されるのに応じて、車両に搭載された電池の蓄電容量にしたがって空調制御のオン/オフを切り換える空調制御装置が知られている(特許文献1参照)。このような装置によれば、内燃機関が停止している場合であっても電池に過度の負担を掛けることなく空調制御を行うことができる。
特開平9−76740号公報(段落0039〜0042)
しかしながら、従来の空調制御装置は、電池の蓄電容量が所定値以上の場合は通常の消費電力による空調制御を開始するという構成になっているために、乗員が遠隔操作を行ってから車両に乗車する迄の間に車室内を快適な状態に制御できない可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遠隔操作によって車外から空調制御の開始が指示された場合における乗員乗車時の車室内の快適性を向上可能な車両用空調装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る空調制御装置は、車両に搭載されたエネルギ保存装置(12)と、少なくともエネルギ保存装置(12)に保存されているエネルギによって駆動され、車両の車室内の温度を調節する空調装置(6)と、空調装置(6)の駆動を指示する駆動信号を送信する空調遠隔操作部(9)と、車両にかかる熱負荷を検出する熱負荷検出部(7)と、エネルギ保存装置(12)のエネルギ保存量を検出するエネルギ保存量検出部(13)と、空調遠隔操作部(9)から駆動信号を受信した場合、エネルギ保存量検出部(13)により検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上であるか否かを判別し、検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上である場合、所定値以上の動力で空調装置(6)を駆動制御する空調制御部(8)とを備え、乗員が車両に乗車した時刻を検出する搭乗時刻検出部(14)と、前記空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻を検出する遠隔操作時刻検出部(15)とを備え、前記空調制御部(8)は、搭乗時刻検出部(14)と遠隔操作時刻検出部(15)の検出結果を参照して空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を算出、記憶する。
本発明に係る空調制御装置によれば、エネルギ保存装置のエネルギ保存量が第1の所定値以上である場合、所定値以上の動力で空調装置を駆動するので、乗員が遠隔操作を行ってから車両に乗車する迄の間に車室内を急速に空調し、乗員乗車時の車室内の快適性を向上させることができる。また、空調制御部は、搭乗時刻検出装置と空調手段遠隔操作時刻検出装置の検出結果を参照して空調遠隔操作部が電波を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を算出,記憶するので、乗員が空調遠隔操作部を操作してから車両に乗車するまでの時間を推定することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施形態となる車両用空調装置の構成と動作について説明する。
〔第1の実施形態〕
〔車両用空調装置の構成〕
始めに、図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置の構成について説明する。
本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置1は、図1に示すように、車両を駆動するための駆動力を発生するモータやエンジン等の機関2(以下、エンジン2と表記)と、冷凍サイクルの冷媒を加圧圧縮するコンプレッサ3と、コンプレッサ3を駆動するコンプレッサ駆動部4と、コンプレッサ3や冷凍サイクル機器,熱交換器,配管等から構成される冷凍サイクル5と、冷凍サイクル5を含み、車室内に空調風を供給する空調装置6と、日射量,外気温,車室温等の車室の熱負荷を検出する熱負荷検出部7と、熱負荷検出部7の出力と乗員の設定する空調設定値に基づいて空調装置6を制御する空調制御部8とを備える。
車両用空調装置1は、遠隔操作で車両の空調制御を操作するための空調遠隔操作部9と、乗員が車両に搭乗したか否かを判定する乗員搭乗判定部10と、乗員によって設定された所定時刻になる又は所定時間が経過すると空調装置6を起動させる空調事前操作部11と、コンプレッサ駆動部4にエネルギを供給する蓄電池(バッテリ)等のエネルギ保存装置12と、エネルギ保存装置12のエネルギ保存量(蓄電量)を検出するエネルギ保存量検出装置13と、乗員が車両に搭乗した時刻を検出する搭乗時刻検出装置14と、空調遠隔操作部9によって遠隔操作で車両の空調制御を操作した時刻を検出する空調手段遠隔操作時刻検出装置15と、温度調整可能な空調シート16とを備える。
コンプレッサ3としては、電気モータ等のコンプレッサ駆動部4と一体化された、いわゆる密閉型電動コンプレッサを選択可能であり、図2に示すように一つの匡体に収納されている。冷凍サイクル5は、図2に示すように、コンプレッサ3,4やコンデンサ20,膨張弁21,エバポレータ22等を含み,冷媒をこれらのコンポーネントに流すための配管を含むサイクルである。
空調装置6は、冷凍サイクル5を含み、図2に示すように、内外気を切り換えて車室内へ導入する内外気切り換えドア23と、空調風を発生させるブロワファン24と、エンジン2の冷却水熱を利用して主として暖房を行う加熱源用の熱交換器であるヒータコア25と、このヒータコア25への空調風通過分配比率を調整するエアミックスドア26と、空調風を車室内のデフロスタ,ベンチレータ,足下の各吹出口のいずれかへ配風する吹出口選択ドア27とを含んでいる。
空調制御部8は,外気温,車室温,日射量等を測定する熱負荷検出部7からデータを取得し,図示していない空調設定器を乗員が操作すると、風量,目標室温,内外気切り換え選択等の設定データが入力され、所定の演算を行なってコンプレッサ3やコンプレッサ駆動部4,内外気切り換えドア23,ブロワファン24,エアミックスドア26,吹出口選択ドア27等を制御する。
空調制御部8には通信部28が組み込まれており、車両外部の空調遠隔操作部9からの信号を受信し、空調制御に利用する。さらに空調制御部8には、乗員搭乗判定部10からの信号が入力されるように構成されており、乗員が車両に搭乗したか否かの情報を空調制御に利用している。空調事前操作部11は、乗員によって設定された所定時刻になる又は乗員によって設定された所定時間が経過すると、空調装置6を起動させて予め設定された空調状態になるように空調を実施する。これにより、乗員が希望する時間に空調装置6を起動させることができ、乗員が乗車する前に予め空調を完了させておくことができる。
〔空調制御処理〕
次に、図3を参照して空調遠隔操作部9から空調制御の開始が指示された場合における車両用空調装置1の動作(乗車前空調制御処理)について説明する。図3に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態になったタイミングで開始となり、乗車前空調制御処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、空調制御部8が、空調制御処理の実行に必要となるデータを取得する。これにより、ステップS1の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、空調制御部8が、通信部28を介して空調遠隔操作部9(リモコン)からの電波の受信を試みる。これにより、ステップS2の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、空調制御部8が、ステップS2の処理により空調遠隔操作部9からの電波を受信できたか否かを判別する。判別の結果、電波を受信できた場合、空調制御部8は、ステップS4の処理として空調手段遠隔操作時刻検出装置15を介して電波の受信時刻taを検出,記憶した後、乗車前空調制御処理をステップS7の処理に進める。一方、電波を受信できなかった場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS5の処理に進める。
ステップS5の処理では、空調制御部8が、電波の受信時刻taが既に記憶されているか否かを判別することにより電波を既に受信済みであるか否かを判別する。判別の結果、電波を受信済みでない場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS19の処理に進める。一方、電波を受信済みである場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS6の処理に進める。
ステップS6の処理では、空調制御部8が、電波を受信してからの経過時間tを算出する。これにより、ステップS6の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS7の処理に進める。
ステップS7の処理では、空調制御部8が、乗員搭乗判定部10を介して乗員が車両に搭乗したか否かを判別する。判別の結果、乗員が車両に搭乗していない場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS11の処理に進める。一方、乗員が車両に搭乗した場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS8の処理に進める。
ステップS8の処理では、空調制御部8が、搭乗時刻検出装置14を介して車両に乗員が搭乗した時刻tbを検出,記憶する。これにより、ステップS8の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS9の処理に進む。
ステップS9の処理では、空調制御部8が、空調遠隔操作部9からの電波を受信してから乗員が車両に搭乗するまでの経過時間ts(=tb−ta)を算出する。これにより、ステップS9の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS10の処理に進む。
ステップS10の処理では、空調制御部8が、ステップS9の処理により算出された経過時間tsを過去のデータと合わせて統計処理することにより空調遠隔操作部9からの電波を受信してから乗員が車両に搭乗するまでの時間を予測時間tsとして予測,設定する。なお、この経過時間予測処理の詳細については図4に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS10の処理は完了し、一連の乗車前空調制御処理は終了する。
ステップS11の処理では、空調制御部8が、コンプレッサ3の目標駆動力を算出する。これにより、ステップS11の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS12の処理に進む。
ステップS12の処理では、空調制御部8が、車室内の熱環境目標値を算出する。これにより、ステップS12の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS13の処理に進む。
ステップS13の処理では、空調制御部8が、熱負荷検出部7を介して現在の車両の熱環境を検出し、検出された熱環境がステップS12の処理により算出された熱環境目標値を満足しているか否かを判別する。判別の結果、熱環境目標値を満足している場合、空調制御部8は、ステップS14の処理としてコンプレッサ駆動部4を介してコンプレッサ3を停止制御することによりエネルギ保存装置12のエネルギ保存量の減少量を低減させた後、乗車前空調制御処理をステップS19の処理に進める。一方、熱環境目標値を満足している場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS15の処理に進める。
ステップS15の処理では、空調制御部8が、エネルギ保存量検出装置13を介してエネルギ保存装置12のエネルギ保存量(バッテリ蓄電量)を検出し、検出されたエネルギ保存量と第1の所定値及び第2の所定値(<第1の所定値)の大小関係を判別する。判別の結果、エネルギ保存量が第2の所定値未満である場合、空調制御部8は、車両を駆動又は始動させるのに十分なエネルギ量が不足していると判断し、ステップS14の処理を実行した後、乗車前空調制御処理をステップS19の処理に進める。
一方、エネルギ保存量が第1の所定値未満、且つ、第2の所定値以上である場合には、空調制御部8は、ステップS16の処理としてコンプレッサ駆動部4を介してコンプレッサ3を所定値未満の消費動力で駆動制御させた後、乗車前空調制御処理をステップS19の処理に進める。一方、エネルギ保存量が第1の所定値以上である場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS17の処理に進める。
ステップS17の処理では、空調制御部8が、ステップS6の処理により算出された経過時間tがステップS10の処理により予測された予測時間ts以上であるか否かを判別する。判別の結果、経過時間tが予測時間ts以上である場合、空調制御部8は、乗員が予測時間までに車両に乗車しなかったと判定し、エネルギ保存装置12のエネルギ保存量の減少を低減させるために乗車前空調制御処理をステップS16の処理に進める。一方、経過時間tが予測時間ts未満である場合には、空調制御部8は、空調に使用できる十分な蓄電量があると判断し、ステップS18の処理としてコンプレッサ駆動部4を介して所定値以上の動力でコンプレッサ3を駆動することにより短時間で車室内を所定の熱環境に制御した後、乗車前空調制御処理をステップS19の処理に進める。
ステップS19の処理では、空調制御部8が、通常の空調制御処理を実行する。なお、通常の空調制御処理の詳細については図6に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS19の処理は完了し、一連の乗車前空調制御処理は終了する。
〔経過時間予測処理〕
次に、図4に示すフローチャートを参照して、ステップS10の経過時間予測処理を実行する際の車両用空調装置の動作について詳しく説明する。
図4に示すフローチャートは、ステップS9の処理が完了したタイミングで開始となり、経過時間予測処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、空調制御部8が、空調遠隔操作部9からの電波を受信してから乗員が車両に搭乗するまでの経過時間tsの過去のデータを読み込む。これにより、ステップS21の処理は完了し、経過時間予測処理はステップS21の処理に進む。
ステップS22の処理では、空調制御部8が、過去の経過時間tsの平均値と標準偏差を算出し、算出された平均値と標準偏差の和を予測時間tsとして算出する。平均値に標準偏差を加算する理由は、平均値を予測時間tsとした場合、略50%の確率で乗員が予測時間tsまでに車両に搭乗しない事態になるためであり、平均値に標準偏差を加算することにより予測時間tsを長めに見積もっている。また標準偏差は乗員が搭乗するまでの時間のバラツキが大きいほど大きくなるので、乗員は高い確率で予測時間tsまでに搭乗することになり、この場合コンプレッサ3を所定値以上の動力で駆動させることができるので、車室内の快適性をより向上させることができる。これにより、ステップS22の処理は完了し、経過時間予測処理はステップS23の処理に進む。
ステップS23の処理では、空調制御部8が、ステップS22の処理により算出された予測時間tsが180秒以上であるか否かを判別する。判別の結果、予測時間tsが180秒以上である場合、空調制御部8は、ステップS24の処理として予測時間tsを180秒に設定,記憶した後、一連の経過時間予測処理を終了する。これにより、予測時間tsを長く設定することによってエネルギを多く使うことを抑制できる。一方、予測時間が180秒未満である場合には、空調制御部8は経過時間予測処理をステップS25の処理に進める。
ステップS25の処理では、空調制御部8が、ステップS22の処理により算出された予測時間tsが30秒以上であるか否かを判別する。判別の結果、予測時間tsが30秒以上である場合、空調制御部8は、ステップS22の処理により算出された予測時間tsを以後の処理において用いる設定を行った後、一連の経過時間予測処理を終了する。一方、予測時間が30秒未満である場合には、空調制御部8は、ステップS26の処理として予測時間tsを30秒に設定,記憶した後、一連の経過時間予測処理を終了する。これにより、予測時間tsを短く設定することにより、空調装置6が十分稼働する前に空調装置6の能力が低減したり,停止したりすることを抑制できる。
〔空調制御処理〕
次に、図5に示すフローチャートを参照して、ステップS19の制御処理を実行する際の車両用空調装置1の動作について詳しく説明する。図5に示すフローチャートは、ステップS5の処理において空調遠隔操作部9からの電波を受信していないと判別される、若しくはステップS14,16,18の処理が完了したタイミングで開始となり、空調制御処理はステップS31の処理に進む。
ステップS31の処理では、空調制御部8が、熱負荷検出部7を介して車室温を検出する。これにより、ステップS31の処理は完了し、空調制御処理はステップS32の処理に進む。
ステップS32の処理では、空調制御部8が、ステップS31の処理より検出された車室温と25℃の差分値Tを算出する。そして差分値Tが−9℃以下である場合、空調制御部8は空調制御処理をステップS33の処理に進める。一方、差分値Tが−9℃以上8℃以下である場合には、空調制御部8は空調制御処理をステップS34の処理に進める。また、差分値Tが8℃以上である場合には、空調制御部8は空調制御処理をステップS35の処理に進める。
ステップS33の処理では、空調制御部8は、暖房が必要であると判断し,ヒートポンプサイクルを選択する。ヒートポンプサイクルとは、コンプレッサ3を駆動する際の動力を空気を加熱する熱量に変換する冷凍サイクル又はコンプレッサ3を駆動することで低温の冷媒で外気から熱を汲み上げ、もって空気を加熱する熱量に変換させる冷凍サイクル等を意味する。これにより、ステップS33の処理は完了し、空調制御処理はステップS36の処理に進む。
ステップS34の処理では、空調制御部8が、コンプレッサ駆動部4を介してコンプレッサ3の駆動を停止する。なおこの場合,空調装置6を完全に停止させてもよいし、車室内の温度分布の差を軽減させるために空調風を冷暖房しないで配風するだけにしてもよい。これにより、ステップS34の処理は完了し、空調制御処理はステップS36の処理に進む。
ステップS35の処理では、空調制御部8が、冷房が必要と判断し、ヒートポンプサイクル又はクーラーサイクルを選択する。ヒートポンプサイクル又はクーラーサイクルでは、乗員が空調遠隔操作部9を操作して空調装置6を起動させた時点の車室温を検出し、検出された車室温に応じて目標車室温を設定する。これは、目標車室温が快適温度である25℃近辺よりも乖離している場合、車室温を25℃まで近傍させるために大きなエネルギでコンプレッサ3を稼働させる必要があり、現在の自動車の蓄電池のエネルギ保存量を大幅に超える可能性があるからである。また例えばヒートポンプサイクル時、外気温が低い程、目標車室温を低く設定している理由は、外気温が低い程、低い車室温でも乗員の快適性が得られるためである。またクーラーサイクル時には、初期車室温が高くなると目標車室温も高くなるが、車室温がさらに高くなるとまた目標車室温を低くしなければ,快適性が得られない。これは、乗員の発汗が車室温42℃近辺を超えると急激に発生する(乗員の皮膚温では33℃を超えると発汗が発生)ため、このような非単調な制御線になる。なお、算出された目標車室温は車室内熱環境目標値として利用される。これにより、ステップS35の処理は完了し、空調制御処理はステップS36の処理に進む。
ステップS36の処理では、空調制御部8が、吸込口制御として外気温及び室温を検出し、検出結果に基づいて外気と車室内空気のうち25℃に近傍する方の空気を吸い込む。この吸込口制御によって吸込空気の加熱熱量又は冷却熱量をより軽減し、消費電力を削減することができる。これにより、ステップS36の処理は完了し、空調制御処理はステップS37の処理に進む。
ステップS37の処理では、空調制御部8がエアミックスドア26の状態を制御する。具体的には、暖房時には空調制御部8はエアミックスドア26を最大暖房位置に設定する。一方、冷房時には最大冷房位置に設定する。これにより、ステップS37の処理は完了し、空調制御処理はステップS38の処理に進む。
ステップS38の処理では、空調制御部8が吹出口選択ドア27の状態を制御する。具体的には、暖房時には空調制御部8は窓曇りの発生を防止するためにデフロスタへの配風を含み、足下へも配風させるように吹出口選択ドア27を制御する。一方、冷房時には、空調制御部8は、乗員の胸元へ配風し、日射を受けて高温になっているシートを効果的に冷却するように吹出口選択ドア27を制御する。これにより、ステップS39の処理は完了し、空調制御処理はステップS39の処理に進む。
ステップS39の処理では、空調制御部8が、空調シート16の温調を行う。これにより、ステップS39の処理は完了し、一連の空調制御処理は終了する。
〔具体例〕
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の第1の実施形態となる乗車前空調制御処理の幾つかの具体例について説明する。
図6に示す例では、空調遠隔操作部9からの電波を受信した際(時刻t=0)車室温が目標車室温以上であり(図6(b)参照)、且つ、バッテリ蓄電量が蓄電量許容値以上である(図6(d)参照)ので、図6(a)に示すようにコンプレッサ3を最高回転数である約7000rpmで駆動することにより車室温を急速に目標車室温に近傍させる。そして電波を受信してから経過時間tが約2.3分時点(時刻t=t1)で車室温が目標車室温に到達し、この際のバッテリ蓄電量も許容値以上にあるので、コンプレッサ回転数を約2000rpmに低下させてバッテリの消費電力を低減し、車室温をほぼ維持する。なお、この例では経過時間t1から経過時間t2(約4.7分)の間まで室温はやや上昇するが、シートやドア・トリム等の車室内の部品は冷却された車室内の空気によって冷却されるので、室温がやや上昇している時点でも温度は低下し、コンプレッサ3の回転数が低下した期間では乗員の搭乗時の快適性はほぼ一定である。次に経過時間T2の時点でバッテリ蓄電量が所定の許容値以下になり、コンプレッサ3の駆動を停止する。これに伴い室温はより大きく上昇する。このように制御することによって車室温を急速に目標車室温に近傍させると共に車両始動に必要なエネルギを確保できる。
図7に示す例では車室温が目標車室温に到達する前の時点(経過時間t=t3(約1.7分)でバッテリ蓄電量が所定の許容値以下になった場合、コンプレッサ3の駆動を停止する。この制御によれば、車室内熱環境をより快適な範囲に近傍させることができると共にバッテリの蓄電量を確保できる。
図8に示す例はバッテリの許容蓄電値に2つの設定値を設けた場合である。許容蓄電量(1)が許容蓄電値(2)より大きい値である場合、バッテリ蓄電量が経過時間t=t4(約1.7分)の時点でコンプレッサ回転数を最高回転数の約7000rpmから約2000rpmに低下させる。そしてバッテリ蓄電量が減少して許容蓄電量(2)に到達すると(経過時間t=t5)コンプレッサの駆動を停止する。これにより車室内熱環境をより急速に快適な範囲に近傍させることができると共により長時間車室内をより快適な範囲に近傍させることが可能になる。また、乗員が空調遠隔操作部9を操作することによって空調装置6を起動してから車両に搭乗するまでの経過時間をより長く取ることができ、乗員の搭乗に関する利便性を向上させることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調遠隔操作部9から電波を受信した場合、空調制御部8が、エネルギ保存量検出装置13により検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上であるか否かを判別し、検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上である場合、所定値以上の動力で空調装置6を駆動制御するので、乗員が遠隔操作を行ってから車両に乗車する迄の間に車室内を急速に空調し、乗員乗車時の車室内の快適性を向上させることができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8が、熱負荷検出部7により検出された熱負荷に基づいて空調装置6の目標動力を算出するので、エネルギ保存装置12のエネルギ保存量をより省エネルギで使用することができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、車室内の熱環境の目標値を算出し、第1の所定値よりもエネルギ保存量が多く、且つ、熱負荷検出部7により検出された熱負荷が算出された熱環境目標値を満足しない場合、所定値以上の動力で空調装置6を駆動制御する。一般に、夏季に日射のあたる場所に車両を放置した時のような非常に不快な熱環境では、車室温を快適とされる25℃付近まで降下させるためには膨大なエネルギを要する。これを実現するためには、非常に大きいバッテリ等のエネルギ保存装置を車両に搭載すればよいが、この場合、車両重量が大きくなり車両の加速性や燃費において不利になる。このため、車室温を25℃ではなくより高い室温であるものの、搭乗者にとっては温冷感として許容できる室温を目標値として設定し、この温度目標まで冷房することでエネルギ保存装置の消費エネルギを可能な限り少ない状態で搭乗者の快適性を確保することが可能になる。なおこの制御は、エネルギ保存装置に所定の十分なエネルギが保存されている場合に限られている。これはエネルギ保存装置に所定の十分なエネルギが保存されていないと,例えば車両の始動用エネルギが不足するためである。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、第1の所定値よりも小さい第2の所定値をエネルギ保存装置12のエネルギ保存量の消費目標値として設定し、第1の所定値よりもエネルギ保存量が少なく、且つ、熱負荷検出部7により検出された熱負荷が設定された熱環境目標値を満足しない場合、設定された消費目標値以下の消費動力で空調装置6を駆動制御するので、車両の始動用エネルギを所定量以上保存しておくことができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、搭乗時刻検出装置14と空調手段遠隔操作時刻検出装置15の検出結果を参照して空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を算出,記憶するので、乗員が空調遠隔操作部9を操作してから車両に乗車するまでの時間を推定することができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、記憶した時間を統計処理することにより、空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を統計処理により予測するので、乗員の快適性と省エネルギ性を両立させることができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、第1の所定値よりもエネルギ保存量が多く、且つ、熱負荷検出部7により検出された熱負荷が設定した熱環境目標値を満足しない場合、空調制御部8は、空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻からの経過時間が予測時間に到達するまでの間は所定値以上の動力で空調装置6を駆動制御し、空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻からの経過時間が予測時間に到達した後、又は第1の所定値よりもエネルギ保存量が少なくなった場合、所定値以下の動力で空調装置6を駆動制御することを特徴とするので、車両の始動時に必要なエネルギ保存量を確保しつつ乗員の快適性と省エネルギ性の両立が可能となる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、空調装置6を起動してから所定時間の間、熱負荷検出部7を介して車室内及び車室外の空気温度を検出し、検出された車室内及び車室外の空気温度を設定された車室内の目標温度と比較し,車室内及び車室外の空気のうち、車室内の目標温度に近傍する方の空気を空調風として選択導入制御し、所定時間後は車室内の空気を空調風として選択導入制御するので、空調に必要なエネルギ量を低減することができる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は、空調装置6を起動してから第2の所定時間の間、少なくとも車両前方の窓ガラスに空調風を吹出制御するので、冬季等の窓曇りが発生しやすい状況でも乗員が車両に乗車する迄の間に窓曇りを低減し、乗員乗車後直ちに車両を走行させることが可能となる。
また本発明の第1の実施形態となる車両用空調装置では、空調制御部8は空調装置6を駆動させる際、空調シート16も同時に駆動させるので、車室内空気の空調だけでなく、搭乗時の乗員の快適性も向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態となる車両用空調装置は、上記第1の実施形態となる車両用空調装置と同じ構成を有し、乗車前空調制御処理の流れが第1の実施形態となる車両用空調装置のそれとは異なる。そこで以下では、図9を参照して空調遠隔操作部9から空調制御の開始が指示された場合における車両用空調装置の動作(乗車前空調制御処理)について説明する。図9に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態になったタイミングで開始となり、乗車前空調制御処理はステップS41の処理に進む。なお、ステップS41〜ステップS54の処理は上記ステップS1〜ステップS14の処理と同じ内容であるので、以下ではその説明を省略し、ステップS55以後の処理についてのみ説明する。
ステップS55の処理では、空調制御部8が、エネルギ保存量検出装置13を介してエネルギ保存装置12のエネルギ保存量(バッテリ蓄電量)を検出し、検出されたエネルギ保存量と第1の所定値及び第2の所定値(<第1の所定値)の大小関係を判別する。判別の結果、エネルギ保存量が第2の所定値未満である場合、空調制御部8は、車両を駆動又は始動させるのに十分なエネルギ量が不足していると判断し、ステップS54の処理を実行した後、乗車前空調制御処理をステップS61の処理に進める。一方、エネルギ保存量が第1の所定値未満、且つ、第2の所定値以上である場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS59の処理に進める。また、エネルギ保存量が第1の所定値以上である場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS56の処理に進める。
ステップS56の処理では、空調制御部8が、ステップS46の処理により算出された経過時間tがステップS50の処理により予測された予測時間ts以上であるか否かを判別する。判別の結果、経過時間tが予測時間ts以上である場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS59の処理に進める。一方、経過時間tが予測時間ts以上でない場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS57の処理に進める。
ステップS57の処理では、空調制御部8が、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上であるか否かを判別する。この最大稼働時間tlimitとは、乗員が空調遠隔操作部9を作動させて空調装置を始動させたものの結局車両に乗車しないような場合を想定して、乗員が車両に搭乗していない場合に車両空調装置が最大限稼働する時間のことである。判別の結果、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上である場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS54の処理に進める。一方、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上でない場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS58の処理に進める。
ステップS58の処理では、空調制御部8が、空調に使用できる十分な蓄電量があると判断し、コンプレッサ駆動部4を介して所定値以上の動力でコンプレッサ3を駆動することにより短時間で車室内を所定の熱環境に制御する。これにより、ステップS58の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS61の処理に進む。
ステップS59の処理では、空調制御部8が、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上であるか否かを判別する。判別の結果、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上である場合、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS54の処理に進める。一方、経過時間tが最大稼働時間tlimit以上でない場合には、空調制御部8は乗車前空調制御処理をステップS60の処理に進める。
ステップS60の処理では、空調制御部8が、コンプレッサ駆動部4を介してコンプレッサ3を所定値未満の消費動力で駆動制御させる。これにより、ステップS60の処理は完了し、乗車前空調制御処理はステップS60の処理に進める。
ステップS61の処理では、空調制御部8が、図6に示す通常の空調制御処理を実行する。これにより、ステップS61の処理は完了し、一連の乗車前空調制御処理は終了する。
〔具体例〕
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施形態となる乗車前空調制御処理の幾つかの具体例について説明する。
図10に示す例では、乗員が搭乗するまでの予測時間を3.5分(経過時間t=t6)とし、最大稼働時間を5分(経過時間t=t7)としている。室温が目標室温に到達する前に経過時間が搭乗予測時間の3.5分になると、コンプレッサ回転数を約7000rpmから約2000rpmに低下させる。さらに経過時間が最大稼働時間の5分を超えるとコンプレッサを停止する。この制御により、乗員が搭乗するまでは車室内をより急速に快適な範囲に近傍させることができ、さらにバッテリの蓄電量を無駄に消費することを軽減できる。
以上の説明から明らかなように、本発明の第2の実施形態となる空調制御処理によれば、空調制御部8は、空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻からの経過時間が空調装置6の最大稼働時間時間に到達するまでの間は所定値以上の動力で空調装置6を駆動制御し、空調遠隔操作部9が電波を送信した時刻からの経過時間が空調装置6の最大稼働時間時間に到達した後は所定値以下の動力で空調装置6を駆動制御するので、車両の始動時に必要なエネルギ保存量を確保しつつ乗員の快適性と省エネルギ性の両立が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる車両用空調装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す空調装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態となる乗車前空調制御処理の流れを示すフローチャート図である。 図3に示す経過時間予測処理の流れを示すフローチャート図である。 図3に示す空調制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施形態となる乗車前空調制御処理の一具体例を示すタイミングチャート図である。 本発明の第1の実施形態となる乗車前空調制御処理の他の具体例を示すタイミングチャート図である。 本発明の第1の実施形態となる乗車前空調制御処理の一具体例を示すタイミングチャート図である。 本発明の第2の実施形態となる乗車前空調制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態となる乗車前空調制御処理の一具体例を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
1:車両用空調装置
2:機関(エンジン)
3:コンプレッサ
4:コンプレッサ駆動部
5:冷凍サイクル
6:空調装置
7:熱負荷検出部
8:空調制御部
9:空調遠隔操作部
10:乗員搭乗判定部
11:空調事前操作部
12:エネルギ保存装置
13:エネルギ保存量検出装置
14:搭乗時刻検出装置
15:空調手段遠隔操作時刻検出装置
16:空調シート

Claims (10)

  1. 車両に搭載されたエネルギ保存装置(12)と、
    少なくとも前記エネルギ保存装置(12)に保存されているエネルギによって駆動され、前記車両の車室内の温度を調節する空調装置(6)と、
    前記空調装置(6)の駆動を指示する駆動信号を送信する空調遠隔操作部(9)と、
    前記車両にかかる熱負荷を検出する熱負荷検出部(7)と、
    前記エネルギ保存装置(12)のエネルギ保存量を検出するエネルギ保存量検出部(13)と、
    前記空調遠隔操作部(9)から前記駆動信号を受信した場合、前記エネルギ保存量検出部(13)により検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上であるか否かを判別し、検出されたエネルギ保存量が第1の所定値以上である場合、所定値以上の動力で前記空調装置(6)を駆動制御する空調制御部(8)とを備え、
    乗員が車両に乗車した時刻を検出する搭乗時刻検出部(14)と、前記空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻を検出する遠隔操作時刻検出部(15)とを備え、前記空調制御部(8)は、搭乗時刻検出部(14)と遠隔操作時刻検出部(15)の検出結果を参照して空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を算出、記憶することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、前記熱負荷検出部(7)により検出された熱負荷に基づいて前記空調装置(6)の目標動力を算出することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、車室内の熱環境の目標値を設定し、前記第1の所定値よりもエネルギ保存量が多く、且つ、前記熱負荷検出部(7)により検出された熱負荷が設定された熱環境目標値を満足しない場合において、所定値以上の動力で前記空調装置(6)を駆動制御することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、第1の所定値よりも小さい第2の所定値を前記エネルギ保存装置(12)のエネルギ保存量の消費目標値として設定すると共に、前記第1の所定値よりもエネルギ保存量が少なく、且つ、前記熱負荷検出部(7)により検出された熱負荷が設定された熱環境目標値を満足しない場合、設定された消費目標値以下の動力で前記空調装置(6)を駆動制御することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項に記載の車両用空調装置であって、前記空調制御部(8)は、記憶した時間を統計処理することにより、前記空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻から乗員が車両に乗車するまでの時間を予測することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項に記載の車両用空調装置であって、前記第1の所定値よりもエネルギ保存量が多く、且つ、前記熱負荷検出部(7)により検出された熱負荷が設定した熱環境目標値を満足しない場合、前記空調制御部(8)は、空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻からの経過時間が前記予測された時間に到達するまでの間は所定値以上の動力で前記空調装置(6)を駆動制御し、空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻からの経過時間が前記予測された時間に到達した後、又は前記第1の所定値よりもエネルギ保存量が少なくなった場合、前記所定値以下の動力で前記空調装置(6)を駆動制御することを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻からの経過時間が空調装置(6)の最大稼働時間時間に到達するまでの間は所定値以上の動力で前記空調装置(6)を駆動制御し、空調遠隔操作部(9)が駆動信号を送信した時刻からの経過時間が空調装置(6)の最大稼働時間時間に到達した後は所定値以下の動力で空調装置装置(6)を駆動制御することを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項1乃至請求項のうち、いずれか1項に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、空調装置(6)を起動してから所定時間の間、前記熱負荷検出部(7)を介して車室内及び車室外の空気温度を検出し、検出された車室内及び車室外の空気温度を設定された車室内の目標温度と比較し,車室内及び車室外の空気のうち、車室内の目標温度に近傍する方の空気を空調風として選択導入制御し、前記所定時間後は車室内の空気を空調風として選択導入制御することを特徴とする車両用空調装置。
  9. 請求項に記載の車両用空調装置において、前記空調制御部(8)は、空調装置(6)を起動してから第2の所定時間の間、少なくとも車両前方の窓ガラスに空調風を吹出制御することを特徴とする車両用空調装置。
  10. 請求項1乃至請求項のうち、いずれか1項に記載の車両用空調装置において、温度調整が可能な乗員が接触する接触部品を備え、前記空調制御部(8)は空調装置(6)を駆動する際、当該接触部品も同時に駆動することを特徴とする車両用空調装置。
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