JP5031685B2 - 成形装置および成形方法 - Google Patents
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Description
すなわち、上述のように、近年、複雑で多様な形状の光学素子は使用目的に応じて多種類の光学素子素材の使用が要求されている。更には、市場要求の高まり応じて、前記複雑で多様な形状の光学素子は量産化傾向をいっそう強めている。一方、光学素子を成形するにあたり、生産性の高い成形条件は、前記光学素子の形状、および使用する光学素子素材の物性等に応じて多岐にわたり一品一様化を呈している。
前記配列の任意の位置の前記成形ステージに選択的に前記成形型組立体を投入する供給装置と、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージから選択的に前記成形型組立体を排出する型送り装置と、
を含み、
前記配列内の任意の前記成形ステージの組み合わせを使用して前記成形型組立体の成形処理が行われる成形装置を提供する。
前記配列の任意の位置の前記成形ステージに選択的に前記成形型組立体を投入するステップと、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージから選択的に前記成形型組立体を排出するステップと、
を含み、
前記配列内の任意の前記成形ステージの組み合わせを使用して前記成形型組立体の成形処理を行う成形方法を提供する。
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置に供される成形型組立体の構成例を示す断面図、図1Bは、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置における成形軸の部分の断面図、図2は、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置の平断面図、図3は、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置の縦断面図である。
まず、図1Aを参照して、本実施の形態における成形型組立体としての成形ブロック15(成形型組立体)の構成を説明する。
成形ブロック15では、下型1の下型嵌合部1aに胴型3が嵌合し、図示のごとく下型1の上に光学素子素材4(成形素材)を配置し、光学素子素材4を内包するごとく、胴型3に上型2の上型嵌合部2aが嵌合している。
個々の成形軸16は大別して上軸5と下軸6、更には上軸駆動部7から構成されている。
成形ブロック15が下軸6の下軸成形プレート12の上に供給され、加熱工程や加圧工程、更には冷却工程など、当該成形軸16毎に割り当てられた成形動作に入ると上軸駆動部7で駆動力を発生しその駆動力により、駆動軸7aを下に押し下げる。駆動軸7aの先端には上軸5が固定されているので、駆動軸7aの下降に伴い上軸5が上方の待機位置から成形ブロック15に当て付くまで下降する。所定の時間が経過した後、再び上軸駆動部7は前記駆動力と反対の方向に駆動力を発生して駆動軸7aを上昇させ、上軸5を待機位置に戻す。
本実施の形態の成形装置M1は、概略箱形状の成形室20の内部の長手方向に複数の成形軸16を配列した構成となっている。なお、図2は成形ブロック15の上面の高さでの水平断面を示し、また、図3は、一方向に配列された複数の成形軸16の各駆動軸7aの中心軸を含む縦断面を表している。
図2に例示されるように、成形装置M2の成形室20の背面には、主送りツメベース27を介して主送りツメ駆動部28が固定されている。主送りツメ駆動部28は、この主送りツメ駆動部28の駆動軸28aの駆動方向と、複数の成形軸16の配列方向とが平行となるように主送りツメベース27に固定されている。
一方、主送りツメ突出駆動部29は、その駆動軸29aが、主送りツメ駆動部28の送り方向(駆動方向)に対して直交するように配置されて固定されている。
の数nは(1+k)、主送りツメ25のアームの数mは(h−1−k)とすれば、任意の成形軸16を一つ飛ばした成形ブロック15の移動動作が可能である。
このような成形室20を備えた成形装置M1の作用を、図4を併せて参照して説明する。
まず、図4の作動状態Aのように、主送りツメ突出駆動部29と副送りツメ突出駆動部34とが同期してそれぞれ、主送りツメ25と副送りツメ26を待機位置から突き出す(副送りツメ突出動作60、主送りツメ突出動作61)。
り、図2および図3の例では最終の第8軸16bを飛ばして(不使用として)成形ブロック15を成形することになる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の他の実施の形態である成形装置の構成例を示す平断面図、図6は、本発明の他の実施の形態である成形装置の構成例を示す平断面図である。
上述の実施の形態1では、簡単のため、成形室20おける成形軸16の配列における成形ブロック15の搬送において、最終位置の成形軸16を飛ばす例を示したが、以下の実施の形態2では、より上流側に位置する成形軸16を飛ばす例を説明する。
また、本実施の形態2の成形装置M2では、駆動部の具体例として、流体圧によって作動するシリンダを用いる例を示す。
同様に、上述の実施の形態1における、主送りツメ駆動部28(駆動軸28a)、主送りツメ突出駆動部29(駆動軸29a)、副送りツメ駆動部32(駆動軸32a)、副送りツメ突出駆動部34(駆動軸34a)は、それぞれ、主送りシリンダ46(シリンダロッド46a)、主突出シリンダ48(シリンダロッド48a)、副送りシリンダ47(シリンダロッド47a)、副突出シリンダ49(シリンダロッド49a)、に対応している。
本実施の形態2の成形装置M2の場合も、成形軸16の配置数は、成形を所望する多種の光学素子の中で必要とする最大の成形軸16の数となっている。
また、図6では、投入ベース21の側から成形工程順に第1軸16aを向かって右に配置し、それにならって終端側では第7軸16c、第8軸16bを右から順に配列しているが、投入ベース21を反対側に設けた場合には、その逆でも構わない。
副突出シリンダ49で駆動される副送りツメ26の形状も1個以上の成形ブロック15を送るべく、その数に等しくn本のアームを持っている。
従って、副送りツメ26のアームの数nは1+k=2である。また、主送りツメ25のアームの数mは、m=h−1−k=7−1−1=5である。
以下、本実施の形態2の成形装置M2の作用を説明する。
図7の作動状態Aに示すように、主送りツメ25と副送りツメ26はそれぞれ主突出シ
リンダ48と副突出シリンダ49により突き出される。つまり、主送りツメ突出動作61と副送りツメ突出動作60を同時に同期して行う。
送りツメ1ピッチ戻り動作67が終了すると、投入シリンダ41は所定のストローク(図7の例では成形軸間の1ピッチ分)伸長し、それに伴い投入ツメは成形ブロック15を図中の第1軸16aへ投入する。
[付記1]
上軸と下軸から成り、複数配列されている成形軸の上軸と下軸のそれぞれに、上型と下型が対向して胴型に精度良く嵌合する成形ブロックを、上型と下型を加熱すると共に押圧する、又は冷却すると共に押圧することが可能な成形プレートが上下対向するように配置され、上軸もしくは下軸が上下動することにより成形ブロックを間断なく同期して順送し成形する成形装置において、選択的に成形軸に投入可能な供給装置と選択的に成形軸からの排出可能な型送り装置とから成り、成形する光学素子素材に最適の成形軸に対応し所望の成形軸から成形を行い。所望の軸から排出し成形を完了することを特徴とする光学素子成形装置および成形方法。
供給装置は、型押し部と型押し部を所望の位置まで移送する駆動部と型押し部の移送量を規制できる移送量調節部から成り、型押し部を光学素子素材に合わせ所望の位置に移送して成形を開始することを特徴とする付記1記載の光学素子成形装置および成形方法。
型送り装置は、成形軸の軸間ピッチ分だけ成形ブロックを移動可能な主送りツメと主送りツメを駆動する主送りツメ駆動部と、主送りツメ同様に成形軸間ピッチ分だけ成形ブロックを移動可能な副送りツメと副送りツメを駆動する副送りツメ部とから成り、主送りツ
メで成形ブロックを送った後、更に副送りツメで成形ブロックを送ることを特徴とする付記1項記載の光学素子成形装置および成形方法。
1a 下型嵌合部
2 上型
2a 上型嵌合部
3 胴型
4 光学素子素材
5 上軸
6 下軸
7 上軸駆動部
7a 駆動軸
8 装置本体
8a 装置天板
8b 装置底板
9 上軸冷却プレート
10 上軸ヒータープレート
11 上軸成形プレート
12 下軸成形プレート
13 下軸ヒータープレート
14 下軸冷却プレート
15 成形ブロック
16 成形軸
16a 第1軸
16b 第8軸
16c 第7軸
20 成形室
21 投入ベース
22 投入ツメ駆動部
22a 駆動軸
23 投入ツメ
24 排出ベース
25 主送りツメ
25a アーム
26 副送りツメ
26a アーム
27 主送りツメベース
28 主送りツメ駆動部
28a 駆動軸
29 主送りツメ突出駆動部
29a 駆動軸
30 主送りツメ突出駆動ベース
31 送りツメベース
32 副送りツメ駆動部
32a 駆動軸
33 副送りツメ駆動部ベース
34 副送りツメ突出駆動部
34a 駆動軸
35 副送りツメ突出駆動部ベース
40 主軸シリンダ
41 投入シリンダ
42 ストッパー板
42a 投入シリンダロッド
43 ストッパーベース
44 ストッパーボルト
45 ストッパーナット
46 主送りシリンダ
46a シリンダロッド
47 副送りシリンダ
47a シリンダロッド
48 主突出シリンダ
48a シリンダロッド
49 副突出シリンダ
49a シリンダロッド
60 副送りツメ突出動作
61 主送りツメ突出動作
62 送りツメ1ピッチ移動動作
63 副送りツメ1ピッチ移動動作
64 副送りツメ戻り動作
65 主送りツメ戻り動作
66 副送りツメ1ピッチ戻り動作
67 送りツメ1ピッチ戻り動作
M1 成形装置
M2 成形装置
Claims (7)
- 各々が、胴型内で対向する上型と下型の間に成形素材が実装された成形型組立体を挟持して前記成形型組立体の温度制御および加圧の少なくとも一方を行う複数の成形ステージの配列に沿って前記成形型組立体を移動させることで前記成形素材の成形が行われる成形装置であって、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージに選択的に前記成形型組立体を投入する供給装置と、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージから選択的に前記成形型組立体を排出する型送り装置と、
を含み、
前記配列内の任意の前記成形ステージの組み合わせを使用して前記成形型組立体の成形処理が行われることを特徴とする成形装置。 - 請求項1記載の成形装置において、
前記供給装置は、型押し部と、前記型押し部を所望の位置まで移送する駆動部と、前記型押し部の移送量を規制できる移送量調節部とを含み、前記型押し部によって、前記成形型組立体を前記成形ステージの前記配列内の所望の位置に移送して前記成形処理を開始することを特徴とする成形装置。 - 請求項1または請求項2記載の成形装置において、
前記型送り装置は、
独立に設けられた主送りツメおよび副送りツメと、
前記主送りツメおよび前記副送りツメを前記成形ステージの配列ピッチ分だけ同時に往復動させる主送りツメ駆動部と、
前記主送りツメ駆動部に搭載され、当該主送りツメ駆動部とは独立に前記副送りツメを前記成形ステージの配列ピッチ分だけ往復動させる副送りツメ駆動部とを含み、
前記主送りツメおよび前記副送りツメで前記成形型組立体を前記配列の方向に移動させた後、さらに前記副送りツメで前記成形型組立体を前記配列の方向に移動させることを特徴とする成形装置。 - 請求項3記載の成形装置において、
前記供給装置による成形型組立体の前記配列内への投入と、前記主送りツメと前記副送りツメによる前記成形型組立体の前記成形ステージの配列内における同期した搬送と、前記副送りツメによる前記成形型組立体の搬送と、個々の前記成形ステージにおける前記成形型組立体の挟持開始および挟持解除を1サイクルとして、当該サイクルが繰り返されることを特徴とする成形装置。 - 請求項3または請求項4記載の成形装置において、
複数の前記成形ステージの前記配列における最終の前記成形ステージからk番目手前の一つの前記成形ステージを飛ばし、実際に使用される前記成形ステージの数hにて前記成形型組立体の成形処理を行わせる場合、前記副送りツメの数を(k+1)とし、前記主送りツメの数を(h−k−1)とすることを特徴とする成形装置。 - 各々が、胴型内で対向する上型と下型の間に成形素材が実装された成形型組立体を挟持して前記成形型組立体の温度制御および加圧の少なくとも一方を行う複数の成形ステージの配列に沿って前記成形型組立体を移動させることで前記成形素材の成形を行う成形方法であって、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージに選択的に前記成形型組立体を投入するステップと、
前記配列の任意の位置の前記成形ステージから選択的に前記成形型組立体を排出するステップと、
を含み、
前記配列内の任意の前記成形ステージの組み合わせを使用して前記成形型組立体の成形処理を行うことを特徴とする成形方法。 - 請求項6記載の成形方法において、
前記成形型組立体の前記配列内への投入と、全ての前記成形型組立体の前記成形ステージの配列内における同期した搬送と、前記配列内における終端側の前記成形型組立体の選択的な搬送と、個々の前記成形ステージにおける前記成形型組立体の挟持開始および挟持解除を1サイクルとして、当該サイクルを繰り返すことを特徴とする成形方法。
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