JP5031521B2 - 固定式等速自在継手 - Google Patents

固定式等速自在継手 Download PDF

Info

Publication number
JP5031521B2
JP5031521B2 JP2007288638A JP2007288638A JP5031521B2 JP 5031521 B2 JP5031521 B2 JP 5031521B2 JP 2007288638 A JP2007288638 A JP 2007288638A JP 2007288638 A JP2007288638 A JP 2007288638A JP 5031521 B2 JP5031521 B2 JP 5031521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
constant velocity
ball
universal joint
velocity universal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007288638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009115198A (ja
Inventor
健太 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007288638A priority Critical patent/JP5031521B2/ja
Publication of JP2009115198A publication Critical patent/JP2009115198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5031521B2 publication Critical patent/JP5031521B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は固定式等速自在継手に関し、詳しくは、自動車のステアリング装置に組み込まれる固定式等速自在継手に関する。
等速自在継手は、入出力軸間の角度変位のみを許容する固定式と、角度変位および軸方向変位を許容する摺動式に大別され、それぞれ用途・使用条件等に応じて機種選定される。固定式等速自在継手としては、ツェッパ型(以下、「BJ」と称す)やアンダーカットフリー型(以下、「UJ」と称す)が広く知られている。
BJおよびUJのいずれも、軸方向に延びる複数のトラック溝が内球面に形成された外輪と、外輪のトラック溝と対をなして軸方向に延びる複数のトラック溝が外球面に形成された内輪と、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝との間に組み込まれたトルク伝達用ボールと、そのボールを保持するケージとで主要部が構成される。
外輪のトラック溝中心はその内球面中心に対して外輪開口側、また、内輪のトラック溝中心はその外球面中心に対して外輪奥側に位置し、軸方向で互いに逆方向に等距離だけオフセットしている(トラックオフセット)。
これにより、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝とで構成されるボールトラックは、外輪の開口側に向けて拡開する楔形となっている。BJでは各トラック溝の全域が曲線状になっているが、UJでは各トラック溝の一方の端部が軸線と平行なストレート状になっている。
一般的に自動車のステアリング装置に組み込まれる軸継手にはカルダンジョイントを2個以上使用している。このジョイントは、単体では不等速なことから、等速性を確保するために互いの変動成分を打ち消し合うよう配置し使用している。
このため、車両の設計自由度が損なわれるという問題がある。任意の角度で等速性が確保できる等速自在継手をステアリング用軸継手として用いることで、車両の設計自由度が増すことは可能であるが、等速自在継手は回転方向ガタが大きいため、車両直進付近のステアリング操作感の悪化や異音の原因となることが懸念される。
これを解決するため、等速自在継手内部に予圧手段を設けてトラック溝すきまを詰めることを提案している(例えば、特許文献1参照)。
固定式等速自在継手には機能及び加工面から、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝間にはボールを介してすきまがあり、また、外輪の内球面とケージの外球面、内輪の外球面とケージの内球面にもすきまが存在する。
これらすきまは、継手の中立状態で内輪または外輪のどちらか一方を固定して他方をラジアル方向またはアキシャル方向に移動させたときの移動量となり、移動させる方向によって、ラジアルすきま、アキシャルすきまのように呼ばれる。
これらすきまは、内・外輪間の円周方向のガタツキ(回転バックラッシュ)に大きく影響を与え、特にトラック溝すきまが大きい程回転バックラッシュも大きくなる。このため、一定以上の回転バックラッシュは避けられないことから、この種の固定式等速自在継手は、例えば自動車のステアリング装置のように回転バックラッシュを嫌う用途には一般的に採用されるには至っていない。
特開2003−130082号公報 特開2005−221032号公報
ところで、前述した内・外輪間の円周方向すきま(回転バックラッシュ)をなくしてフィーリング特性を向上させることを目的とした固定式等速自在継手が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この等速自在継手では、内輪にスプライン嵌合されたシャフトの奥側端部にケースを装着し、そのケースの内部に圧縮コイルばねを介してボールを収容し、そのボールをケース開口部から突出させている。一方、ケージの奥側端部に凹球面状の受け部材を装着し、内輪側のボールをケージ側の受け部材に当接させている。
圧縮コイルばねによるボールからの弾性的押圧力を受け部材で受けることにより、内輪をボールトラックの拡径側に向けて軸方向変位させることでもって、回転バックラッシュを詰めるようにしている。
ここで、回転バックラッシュを確実になくすためには、圧縮コイルばねの弾性力を大きくすればよいが、一つの圧縮コイルばねの弾性力を大きくするための設計には限界がある。つまり、圧縮コイルばねの弾性力を大きくするための設計としては、コイルばねの線径を大きくする、コイル径を小さくする、あるいは自由長を長くする手段がある。
しかしながら、これらいずれの手段を採用するにしても、一つの圧縮コイルばねの弾性力で回転バックラッシュを確実になくすことが困難な場合があり、また、等速自在継手の捩れ角−トルク特性、つまり、捩り剛性を大きくすることも場合によっては困難になる可能性があった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、簡便な手段により、一つの圧縮コイルばねの設計変更なしでボールに付与される弾性的押圧力を大きくし得る固定式等速自在継手を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された球面状内周面を備えた外方部材と、外方部材のトラック溝と対をなして軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された球面状外周面を備えた内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝の協働で形成された楔形のボールトラックに配置されたトルク伝達用ボールと、外方部材の球面状内周面と内方部材の球面状外周面との間に配置されてボールを保持するケージとを備え、内方部材に押圧部を設けると共にその押圧部からの弾性的押圧力を受ける受け部をケージに設け、押圧部からの弾性的押圧力を受け部で受けることにより、内方部材をボールトラックの拡径側に向けて軸方向変位させる固定式等速自在継手において、押圧部は、内方部材の端部に装着されたケースと、そのケース内部に収容されたコイルばねと、そのコイルばねの先端部に配されてケース開口部から突出する球面形状のボールとを備え、コイルばねの弾性的押圧力をボール突出方向に付勢させ、押圧部に弾性的押圧力を付与する手段をコイルばねの並列二重構造とし、コイルばねの並列二重構造は、第一のコイルばねと、その第一のコイルばねの内径側に配置され、第一のコイルばね径よりも小さい径を有する第二のコイルばねとで構成され、第二のコイルばねの自由長を第一のコイルばねよりも長くしたことを特徴とする。ここで、「コイルばねの並列二重構造」とは、二つのコイルばねを並列的に配置した構造を意味する。
本発明に係る固定式等速自在継手では、押圧部に弾性的押圧力を付与する手段をコイルばねの並列二重構造としたことにより、一つのコイルばね自体を設計変更することなく、押圧部に付与する弾性的押圧力を大きくすることができる。その結果、回転バックラッシュをより確実になくすことができ、等速自在継手の捩れ角−トルク特性、つまり、捩り剛性を大きくすることも容易となる。
本発明における押圧部は、内方部材の端部に装着されたケースと、そのケース内部に収容されたコイルばねと、そのコイルばねの先端部に配されてケース開口部から突出するボールとを備え、コイルばねの弾性的押圧力をボール突出方向に付勢させた構造とする。このような構造としたことにより、コイルばねの並列二重構造は、ケースの内部に二つのコイルばねを収容することにより実現される。
コイルばねをケースの内部に収容する場合、コイルばねの基端部が接触するケース底部に、コイルばねの基端部を位置決めする規制部を形成した構造が望ましい。このようにすれば、ケース底部に形成された規制部により、コイルばねの基端部が位置決めされることでそのコイルばねの姿勢を安定化させることができ、コイルばねの弾性的押圧力をボール突出方向に確実に付勢させることが容易となる。
また、ケースの内部に二つのコイルばねを収容する並列二重構造は、第一のコイルばねと、その第一のコイルばねの内径側に配置され、第一のコイルばね径よりも小さい径を有する第二のコイルばねとで構成す。これにより、ケース内部の制約されたスペースに、第一のコイルばねと第二のコイルばねを有効に配設することができる。
本発明におけるコイルばねの並列二重構造において、第二のコイルばねの自由長を第一のコイルばねよりも長くした構造とする。これにより、第一のコイルばねの内径側に配置された第二のコイルばねの弾性的押圧力をボールに確実に作用させることができる。つまり、弾性的押圧力が付与されるボールが球面形状であるため、第一のコイルばねの内径側に位置する第二のコイルばねの自由長を第一のコイルばねよりも長くすれば、第二のコイルばねの先端部をボールに確実に当接させることができる。
以上で説明した固定式等速自在継手は、自動車のステアリング装置に組み込めば、等速自在継手内のトラック溝すきまを詰めて回転バックラッシュを防止する上で、より一層顕著な効果を発揮する。自動車のステアリング装置は、モータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置であってもよいし、油圧式のパワーステアリング装置であってもよい。
本発明によれば、押圧部に弾性的押圧力を付与する手段をコイルばねの並列二重構造としたことにより、一つのコイルばね自体を設計変更することなく、押圧部に付与される弾性的押圧力を大きくすることができる。その結果、回転バックラッシュをより確実になくすことができ、等速自在継手の捩れ角−トルク特性、つまり、捩り剛性を大きくすることも容易となる。
この固定式等速自在継手を自動車のステアリング装置に組み込んだ場合、車両直進付近のステアリング操作感の改善が図れてフィーリング特性を向上させることができ、異音の発生もない高品質の固定式等速自在継手を提供できる。
本発明に係る固定式等速自在継手の実施形態を詳述する。以下の実施形態では、ステアリング用固定式等速自在継手の一種であるツェッパ型(BJ)に適用した場合を例示するが、本発明はこれに限定されることなく、アンダーカットフリー型(UJ)にも適用可能である。また、本発明の固定式等速自在継手は、ステアリング用に限らず、ドライブシャフト用あるいはプロペラシャフト用としても使用することが可能である。
まず、固定式等速自在継手が組み込まれるステアリング装置を簡単に説明する。ステアリング装置は、図4(a)〜(c)に示すようにステアリングホイール6の回転運動を、一または複数のステアリングシャフト2からなるステアリングコラムを介してステアリングギヤ8に伝達することにより、タイロッド9の往復運動に変換するようにしたものである。
車載スペース等との兼ね合いでステアリングシャフト2を一直線に配置できない場合は、ステアリングシャフト2間に一または複数の軸継手1を配置し、ステアリングシャフト2を屈曲させた状態でもステアリングギヤ8に正確な回転運動を伝達できるようにしている。この軸継手1に固定式等速自在継手を使用する。図4(b)における符号αは、継手の作動角を表しており、その作動角αが30°を越える大角度も設定可能である。
次に、固定式等速自在継手について説明する。この実施形態の固定式等速自在継手1はツェッパ型ジョイント(BJ)で、図1に示すように外方部材としての外輪10と、内方部材を構成する内輪20およびシャフト2と、トルクを伝達するボール30と、ボール30を保持するケージ40を主要な構成要素として成り立っている。外輪10は入力軸または出力軸と接続され、内輪20は出力軸または入力軸と接続される。この実施形態では、内輪20の内周にセレーションやスプライン等のトルク伝達手段を介してシャフト2を結合することにより、内方部材を構成している。
前述の外輪10は一端にて開口したカップ状で、球面状内周面12の円周方向等配位置に、軸方向に延びる複数のトラック溝14が形成されている。また、内輪20は、球面状外周面22の円周方向等配位置に、軸方向に延びる複数のトラック溝24が形成されている。外輪10のトラック溝14と内輪20のトラック溝24とは対をなしてボールトラックを形成し、各ボールトラックに一個のボール30がそれぞれ組み込んである。ケージ40は外輪10の球面状内周面12と内輪20の球面状外周面22との間に摺動自在に介在し、各ボール30はケージ40のポケット46に収容されて円周方向で等間隔に保持されている。
ケージ40の外周面42は外輪10の球面状内周面12と球面嵌合し、ケージ40の内周面44は内輪20の球面状外周面22と球面嵌合している。そして、外輪10の球面状内周面12の中心と、内輪20の球面状外周面22の中心は継手中心Oと一致している。これに対して、外輪10のトラック溝14の曲率中心O1と、内輪20のトラック溝24の曲率中心O2は、軸方向で互いに逆方向に等距離だけオフセットしている。このため、一対のトラック溝14,24により形成されるボールトラックは、外輪10の奥側から開口側に向かって拡がる楔状を呈している。
この固定式等速自在継手において、外輪10と内輪20とがどのような作動角をとっても、ケージ40に案内されたボール30は常に作動角の二等分線に垂直な平面内に維持され、継手の等速性が確保される。
この固定式等速自在継手では、図1に示すようにシャフト2の軸端2bにプランジャユニット50を取り付けている。このプランジャユニット50は、押圧部としてのボール53と、そのボール53に弾性的押圧力を付与する手段としての第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bと、ボール53と二つの圧縮コイルばね54a,54bを収容するケース55とからなるアッセンブリ体である。
このプランジャユニット50では、シャフト2の軸端2bの凹孔2aに圧入嵌合されたケース55の開口部55aからボール53が突出し、第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの弾性的押圧力を外輪10の奥側(ボール突出方向)に付勢させている。
図2は図1の部分拡大図で、シャフト2の軸端2bに装着されたプランジャユニット50を示す。このプランジャユニット50における圧縮コイルばねの並列二重構造は、第一の圧縮コイルばね54aと第二の圧縮コイルばね54bとを並列的に配置した構成としている。
つまり、ケース55の内部に、第一の圧縮コイルばね54aと第二の圧縮コイルばね54bが収容され、第二の圧縮コイルばね54bは、第一の圧縮コイルばね54aの内径側に配置され、第一の圧縮コイルばね径よりも小さい径を有する。
このように、大径の第一の圧縮コイルばね54aと小径の第二の圧縮コイルばね54bを同心状配置でケース55に収容すれば、ケース55の内部の制約されたスペースに、第一の圧縮コイルばね54aと第二の圧縮コイルばね54bを有効に配設することができる。
第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bをケース55の内部に収容した構造において、図3(a)(b)に示すように第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの基端部が接触するケース55の底部55bに、第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの基端部を位置決めする規制部51を形成する。
この規制部51としては、ケース55の底部55bを断面波状に成形した構造を例示する。ケース55の内周壁面と底面に形成された環状凸部51aとの間で第一の圧縮コイルばね54aを位置決めし、その環状凸部51aと底面に形成された中央凸部51bとの間で第二の圧縮コイルばね54bを位置決めしている。
このようにケース55の底部55bに規制部51を設けたことにより、第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの基端部が位置決めされることで第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの姿勢を安定化させることができ、第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bの弾性的押圧力をボール突出方向に確実に付勢させることが容易となる。
ここで、図3(a)に示すように外径側に位置する第一の圧縮コイルばね54aの自由長をL1、内径側に位置する第二の圧縮コイルばね54bの自由長をL2とし、第二の圧縮コイルばね54bの自由長L2を第一の圧縮コイルばね54aの自然長L1よりも長くする(L2>L1)。
このようにすれば、第一の圧縮コイルばね54aの内径側に配置された第二の圧縮コイルばね54bの弾性的押圧力をボール53に確実に作用させることができる。つまり、第一の圧縮コイルばね54aと第二の圧縮コイルばね54bにより弾性的押圧力が付与されるボール53が球面形状であるため、第一の圧縮コイルばね54aの内径側に位置する第二の圧縮コイルばね54bの自由長L2を第一のコイルばね54aの自由長L1よりも長くすれば、第二のコイルばね54bの先端部がボール53に確実に当接する。
一方、図1に示すようにプランジャユニット50のボール53から弾性的押圧力を受ける受け部56をケージ40に設けている。この受け部56は、ケージ40の端部開口を覆う部分球面状をなし、その周縁部をケージ40の開口端部に圧入することにより固定されている。受け部56の内面56a(シャフト2と対向する面)は凹球面状をなし、この凹球面状内面56aがボール53からの弾性的押圧力を受ける機能を発揮する。
以上の構成において、シャフト2と内輪20をセレーション結合し、内輪20に対するシャフト抜け止め用の止め輪4により両者が完全に結合されると(図1参照)、プランジャユニット50のボール53と受け部56の凹球面状内面56aとが互いに当接し、ボール53が退入して第一の圧縮コイルばね54aおよび第二の圧縮コイルばね54bが圧縮される。
このボール53からの弾性的押圧力により、シャフト2と一体化された内輪20が外輪10の開口側に軸方向変位し、この内輪20の軸方向変位によりトラック溝14,24に配置されたボール30とトラック溝14,24が当接するため、回転バックラッシュが確実に防止される。
ここで、この固定式等速自在継手では、プランジャユニット50において、ボール53に弾性的押圧力を付与する手段を、第一の圧縮コイルばね54aと第二の圧縮コイルばね54bとからなる並列二重構造としたことにより、一つのコイルばね自体を設計変更することなく、押圧部としてのボール53に付与される弾性的押圧力を大きくすることができる。その結果、回転バックラッシュをより確実になくすことができ、等速自在継手の捩れ角−トルク特性、つまり、捩り剛性を大きくすることも容易となる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る固定式等速自在継手の実施形態で、ステアリング用等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 図1のシャフト軸端に装着されたプランジャユニットを示す要部拡大断面図である。 (a)は図2のプランジャユニットのケースおよび第一の圧縮コイルばねと第二の圧縮コイルばねを示す断面図、(b)は(a)のA方向矢視図である。 (a)はステアリング装置の平面図、(b)はステアリング装置の側面図、(c)はステアリング装置の斜視図である。
符号の説明
2 内方部材(シャフト)
10 外方部材(外輪)
12 球面状内周面
14 外方部材(外輪)のトラック溝
20 内方部材(内輪)
22 球面状外周面
24 内方部材(内輪)のトラック溝
30 ボール
40 ケージ
53 押圧部(ボール)
54a 第一の圧縮コイルばね
54b 第二の圧縮コイルばね
56 受け部

Claims (3)

  1. 軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された球面状内周面を備えた外方部材と、前記外方部材のトラック溝と対をなして軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された球面状外周面を備えた内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝の協働で形成された楔形のボールトラックに配置されたトルク伝達用ボールと、外方部材の球面状内周面と内方部材の球面状外周面との間に配置されてボールを保持するケージとを備え、前記内方部材に押圧部を設けると共にその押圧部からの弾性的押圧力を受ける受け部をケージに設け、前記押圧部からの弾性的押圧力を受け部で受けることにより、内方部材を前記ボールトラックの拡径側に向けて軸方向変位させる固定式等速自在継手において、
    前記押圧部は、内方部材の端部に装着されたケースと、そのケース内部に収容されたコイルばねと、そのコイルばねの先端部に配されてケース開口部から突出する球面形状のボールとを備え、前記コイルばねの弾性的押圧力をボール突出方向に付勢させ、
    前記押圧部に弾性的押圧力を付与する手段をコイルばねの並列二重構造とし、前記コイルばねの並列二重構造は、第一のコイルばねと、その第一のコイルばねの内径側に配置され、第一のコイルばね径よりも小さい径を有する第二のコイルばねとで構成され、前記第二のコイルばねの自由長を第一のコイルばねよりも長くしたことを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 前記コイルばねの基端部が接触するケース底部に、コイルばねの基端部を位置決めする規制部が形成されている請求項に記載の固定式等速自在継手。
  3. 自動車のステアリング装置に組み込まれた請求項1又は2に記載の固定式等速自在継手。
JP2007288638A 2007-11-06 2007-11-06 固定式等速自在継手 Expired - Fee Related JP5031521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288638A JP5031521B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 固定式等速自在継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288638A JP5031521B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 固定式等速自在継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009115198A JP2009115198A (ja) 2009-05-28
JP5031521B2 true JP5031521B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40782559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007288638A Expired - Fee Related JP5031521B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 固定式等速自在継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5031521B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07237846A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Hitachi Ltd エレベーター用油入緩衝器
JP3617162B2 (ja) * 1996-02-07 2005-02-02 市光工業株式会社 電動格納式兼手動鏡面調整式ミラー装置におけるコイルスプリング
JPH1059166A (ja) * 1996-08-09 1998-03-03 Jidosha Kiki Co Ltd ブレーキ倍力装置の反力機構
JP4619662B2 (ja) * 2004-02-06 2011-01-26 Ntn株式会社 ステアリング装置用固定式等速自在継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009115198A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920465B2 (ja) 摺動式等速ジョイント
JP2006283810A (ja) 弾性軸継手
WO2005033538A1 (ja) 固定式等速自在継手
JP4554181B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP2011080556A (ja) 等速自在継手、ドライブシャフトアッセンブリ、およびプロペラシャフト
JP5031521B2 (ja) 固定式等速自在継手
JP4712304B2 (ja) 固定式等速自在継手
JP2006298297A (ja) ステアリング用等速自在継手
JP4619662B2 (ja) ステアリング装置用固定式等速自在継手
JP2007046713A (ja) 固定型等速自在継手
JP2010127311A (ja) 固定式等速自在継手およびこれを用いた車輪軸受装置
JP2005226779A (ja) 等速自在継手
JP2008275175A (ja) 固定型等速自在継手
JP2007064404A (ja) 固定式等速自在継手
JP4429749B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP2010025207A (ja) 等速自在継手
JP4242409B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP4298528B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP2008196591A (ja) 固定式等速自在継手及びその製造方法
JP2010112470A (ja) 摺動式等速自在継手およびその製造方法
JP4298529B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP4984149B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP2005226732A (ja) 固定型等速自在継手
JP2005053286A (ja) ステアリング用固定式等速自在継手
JP2005226778A (ja) 等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120613

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees