JP5028928B2

JP5028928B2 - トイレの手洗い装置

Info

Publication number: JP5028928B2
Application number: JP2006258388A
Authority: JP
Inventors: 眞人鈴木; 浩一松村; 靖史佐藤; 雅之井口; 祐子山根
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2006-09-25
Filing date: 2006-09-25
Publication date: 2012-09-19
Anticipated expiration: 2026-09-25
Also published as: JP2008073384A

Description

本発明は、トイレに設けられる手洗い装置に関する。さらに詳しくは、トイレ内に設置されたキャビネットに内設され、手洗いのための吐水口および排水口を備えたトイレの手洗い装置の構造に関する。

通常、トイレルームのスペースは限られており、小さなスペースに便器、手洗いボウル、トイレットペーパ、トイレ洗剤などの小物類を収納する収納部等を設けなければならない。そこで、下記特許文献１には、狭いトイレルーム空間を広く見せて、使用者の使用勝手を向上させたキャビネットを有するシステムトイレが提案されている。

すなわち、下記特許文献１には、ロータンクを隠蔽するキャビネットに洋式便器を取り付けてなり、該キャビネットは、床から立ち上がる前面板及び側面板とから形成され、かつ、該キャビネット幅は、前記洋式便器の幅と略同幅とし、さらに、前記ロータンク上部の空間に、キャビネットと略同幅の追加取付部材としての手洗器を取り付けたシステムトイレが提案されている。
特開２００１−２０４６５２号公報（第７〜１１頁、第１図〜１３図）

しかしながら、上記特許文献１には、その第１図〜１３図に示されているように、便器本体の後方にロータンクを有する洋式便器を備えたトイレルームに適用されるものであり、便器本体の後部に水洗タンクを備えていない、水道管直結式、いわゆるタンクレスタイプの洋式便器には必ずしも適用されるものとはいえない。さらに、使用者が用を足した後、身体の向きを変えて手洗いをしなければならず、高齢者や身体の不自由な使用者には使い勝手が悪いという問題がある。

本発明はこのような問題を解決して、狭いトイレ空間を有効に利用することができるとともに、使用者は着座したまま、手洗いをすることが可能であり、さらにトイレットペーパ、トイレ洗剤などの小物類等を収納する収納部を備えることもできるトイレの手洗い装置を提供することを、その課題とする。

上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項１に記載の発明によれば、トイレルームの側壁面に沿って設置され、カウンタ面を有するキャビネットに内設された手洗いボウルであって、該手洗いボウルは吐水口と排水口を備えるとともに、上記キャビネットの正面には、使用時は、手洗いを行うため開放され、使用後は、上記手洗いボウルを隠蔽するため閉止される蓋体が手洗いボウルとは別体で設けられ、上記蓋体がヒンジによって上下に回動自在に枢支されて開閉自在に設けられたトイレの手洗い装置が提供される。

請求項２に記載のトイレの手洗い装置は、トイレルームの側壁面に沿って設置され、カウンタ面を有するキャビネットに内設された手洗いボウルであって、該手洗いボウルは吐水口と排水口を備えるとともに、上記キャビネットの正面には、使用時は、手洗いを行うため開放され、使用後は、上記手洗いボウルを隠蔽するため閉止される蓋体が手洗いボウルとは別体でキャビネットの正面に設けられ、上記蓋体が横方向にスライド自在に設けられて、開閉自在に設けられる。

請求項３に記載のトイレの手洗い装置は、請求項１に記載の発明に加えて、上記手洗いボウルを収納するキャビネットの下部を小物収納部とすることが好ましい。上記キャビネットの左右のサイドキャビネットを付設することも可能である。

請求項４に記載のトイレの手洗い装置は、請求項１に記載の発明に加えて、上記キャビネットはトイレルームの側壁にビルトインされることが好ましい。

請求項１および請求項２に記載の発明にかかるトイレの手洗い装置は上記のとおりであり、カウンタ面を有するキャビネットに内設され、吐水口と排水口を備えるとともに、上記キャビネットの正面には、使用時は、通常、上記手洗いボウルを隠蔽するため閉止される蓋体が開閉自在に設けられているので、カウンタ面を花瓶やアクセサリー類の載置台として使用できる。また、使用者は用を足した後、便座に座ったまま、上記蓋体を開け、現れた吐水口から水を出し、容易に手を洗うことができる。このとき、吐水口と人体検知センサとを連動させれば、吐水口の下に手を持っていくだけで水が出るため、高齢者、身体の不自由な使用者等は、さらに容易に手を洗うことができる。

また、請求項１のトイレの手洗い装置は、上記蓋体がキャビネットの正面に上下に回動自在に枢支されているため、使用者は用を足した後、便座に座ったまま、上記蓋体を下方に回動させ、現れた吐水口から水を出し、容易に手を洗うことができる。

また、請求項２に記載のトイレの手洗い装置は、上記蓋体がキャビネットの正面に横方向にスライド自在に設けられているため、使用者は用を足した後、便座に座ったまま、上記蓋体を下方に回動させ、現れた吐水口から水を出し、容易に手を洗うことができる。

請求項３に記載のトイレの手洗い装置は上記のとおりであり、請求項１のトイレの手洗い装置の有する効果に加え、上記手洗いボウルを収納するキャビネットの下部を小物収納部とすることにより、トイレットペーパ、トイレ洗剤などの小物類を目に触れることなく、見栄えよくキャビネットに収納することができる。

請求項４に記載のトイレの手洗い装置は上記のとおりであり、請求項１のトイレの手洗い装置の有する効果に加え、上記キャビネットをトイレルームの側壁にビルトインすることにより、通常、閉止状態にある上記蓋体を含むキャビネットの正面と側壁の壁面とが一体化し、スッキリとした外観となり、デザイン的にも優れたものとなる。さらに、トイレルームの狭い空間をより効率的に使用することができる。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図１は、トイレルームの中に設けられた本発明の第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置Ａを示す平面図である。図２は、上記トイレの手洗い装置Ａの構造を示す縦断面説明図である。図１に示されているように、上記トイレルームには、便器本体の後部に水洗タンクを備えていない、水道管直結式、いわゆるタンクレスタイプの洋式便器Ｙがトイレルームの側壁Ｗに沿って設置されている。

また、図２に示すように、キャビネット１の上部はボウル収納部１１、下部は小物収納部１２とされるとともに、手洗いボウル２は、手洗いボウル収納部１１に内設され、手洗いボウル２の底面部２１には排水口３が設けられている。さらに、この手洗いボウル２に臨んで吐水口４が設けられ、図外給水管から給水された手洗い用の水は、手動で、または人体検知サンサの作動により自動的に、上記吐水口４から流出する。底面部２１に設けられた排水口３は、排水管５に接続され、図外排水本管に排出される。

一方、手洗いボウル２の前面を覆う幕板部１１１はボウル収納部１１の正面下部を構成し、この幕板部１１１の上面には、把手８を備えた蓋体６がヒンジ７によって回動自在に枢支されている。図２は、把手８を手前側に引いて、蓋体６を下方に回動した状態を示し、使用者は用を足した後、図２に示すように吐水口４が現れた状態で手を洗い、その後、蓋体６を上方に回動して閉じる。通常、上記蓋体は閉じた状態であり、キャビネット１は、側壁Ｗの壁面に沿って違和感なくトイレ空間に納められる。

上記のように構成することにより、使用者は用を足した後、例えば、人体検知センサと連動する吐水口４の下に手を持っていけば自動的に水が流出し、座ったまま、容易に手を洗うことができる。図３は、上記のようにして、使用者が便座に座ったまま手を洗う状態を模式的に示す説明図である。使用者は、手を洗った後、上記したように、把手８を上方に引き上げ、蓋体６を閉じることにより、図１に示す状態となり、トイレルームの狭い空間を効率的に使用することができる。

つぎに、本発明の第２実施形態にかかるトイレの手洗い装置Ｂについて図４を参照して説明する。図４は上記第２実施形態のトイレの手洗い装置Ｂを示す斜視図であり、吐水口４から手洗い用の水が出ている状態を示す。図示するように、上記手洗いボウル２の形に合わせて膨出させたキャビネット１のボウル収納部１１の正面には、手洗いボウル２を隠蔽する平断面略半円形の蓋体９が横方向にスライド自在に設けられている。また、上記ボウル収納部１１、小物収納部１２の左右には４個のサイドキャビネット１３が付設され、トイレットペーパ、トイレ洗剤などの小物類を収納する収納スペースがさらに増やされている。

使用者は第１実施形態の場合と同様に、用を足した後、上記蓋体９をスライド移動させて開け、ボウル収納部１１の上部に設けられた吐水口４が現れた状態で手を洗う。このとき、第１実施形態の場合と同様に、吐水口４を人体検知センサと連動させれば、吐水口４の下に手を持っていくことにより自動的に水が流出し、座ったまま、容易に手を洗うことができる。その後、蓋体９を閉じて手洗いボウル２を隠蔽すれば、キャビネット１は側壁Ｗの壁面に沿って違和感なくトイレ空間に納められる。

さらに、第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置Ａ、第２実施形態にかかるトイレの手洗い装置Ｂとも、側壁Ｗにビルトインして使用することも可能である。図５は、上記トイレの手洗い装置Ａを側壁Ｗにビルトインした状態を示す縦断面説明図である。図５に示すように、ボウル２の前面を覆う幕板部１１１の上面に回動自在に枢支された蓋体６は、側壁Ｗの壁面と略面一となり一体化して、スッキリとした外観となり、デザイン的にも優れたものとなる。また、トイレルームの狭い空間をより効率的に使用することができる。

図６は、上記トイレの手洗い装置Ｂを側壁Ｗにビルトインした状態を示す斜視図である。図６に示すように、トイレの手洗い装置Ｂの場合も、トイレの手洗い装置Ａの場合と同様に、キャビネット１の正面全体が側壁Ｗの壁面と一体化して、スッキリとした外観となり、デザイン的にも優れたものとなる。また、トイレルームの狭い空間をより効率的に使用することができる。

なお、吐水口４から水を流出させる代わりにミストを噴出させてもよい。また、人体検知センサを用いて使用者が便座に着座すると自動的に蓋体６が下方に回動して開く、あるいは、蓋体９が横方向にスライドして開く形態としてもよい。さらに、人体検知センサを用いて使用者が便座から離座すると自動的に蓋体６が上方に回動して閉じる、あるいは、横方向にスライドし、開状態の蓋体９が閉じる形態としてもよい。このように、本発明は種々設計変更可能であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り、いずれも本発明の技術的範囲に属する。

第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置を示す平面図である。第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置の構造を示す縦断面説明図である。第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置で使用者が便座に座ったまま手を洗う状態を模式的に示す説明図である。第２実施形態にかかるトイレの手洗い装置を示し、吐水口から手洗い用の水が出ている状態を示す斜視図である。第１実施形態にかかるトイレの手洗い装置を側壁にビルトインした状態を示す縦断面説明図である。第２実施形態にかかるトイレの手洗い装置を側壁にビルトインした状態を示す斜視図である。

符号の説明

Ａ第１実施形態かかる手洗いキャビネット
Ｂ第２実施形態かかる手洗いキャビネット
Ｙ洋式便器
Ｗ側壁
１キャビネット
１１ボウル収納部
１１１幕板部
１２小物収納部
１３第２実施形態におけるサイドキャビネット
２手洗いボウル
２１底面部
３排水口
４吐水口
５排水管
６第１実施形態における蓋体
７第１実施形態におけるヒンジ
８第１実施形態における把手
９第２実施形態における蓋体

Claims

トイレルームの側壁面に沿って設置され、カウンタ面を有するキャビネットに内設された手洗いボウルであって、該手洗いボウルは吐水口と排水口を備えるとともに、上記キャビネットの正面には、使用時は、手洗いを行うため開放され、使用後は、上記手洗いボウルを隠蔽するため閉止される蓋体が手洗いボウルとは別体で設けられ、上記蓋体がヒンジによって上下に回動自在に枢支されて開閉自在に設けられたトイレの手洗い装置。
トイレルームの側壁面に沿って設置され、カウンタ面を有するキャビネットに内設された手洗いボウルであって、該手洗いボウルは吐水口と排水口を備えるとともに、上記キャビネットの正面には、使用時は、手洗いを行うため開放され、使用後は、上記手洗いボウルを隠蔽するため閉止される蓋体が手洗いボウルとは別体でキャビネットの正面に設けられ、上記蓋体が横方向にスライド自在に設けられて開閉自在に設けられたトイレの手洗い装置。
上記手洗いボウルを収納するキャビネットの下部が小物収納部とされた請求項１に記載のトイレの手洗い装置。
上記キャビネットはトイレルームの側壁にビルトインされた請求項１に記載のトイレの手洗い装置。