JP5027363B2 - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無段変速機の制御装置に関し、特に、登坂路もしくは降坂路走行時における無段変速機のダウンシフト補正の制御に適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の動力伝達装置に適用される無段変速機(CVT)には、ベルト式無段変速機や特開平8-334156号公報に示すトロイダル式無段変速機等があり、いずれの場合においてもその変速比は走行状態に応じて自動的に制御されるようになっている。
【0003】
ベルト式無段変速機は、入力軸に設けられる入力側のプライマリプーリと、出力軸に設けられる出力側のセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡されるベルトやチェーンなどの動力伝達要素とを有しており、それぞれのプーリの溝幅を変化させて動力伝達要素の巻き付け径を変化させることによって、変速比を無段階に変化させて入力軸の回転を出力軸に伝達するようになっている。
【0004】
このようなベルト式無段変速機にあっては、スロットル開度と車速あるいはエンジン回転数などの運転状態を示すパラメータに基づいて変速比を自動的に制御するようにしている。つまり、パラメータに基づいて基本変速特性マップを参照して目標プライマリプーリ回転数を設定し、実プライマリプーリ回転数をこの目標プライマリプーリ回転数に収束させるようにそれぞれのプーリのプーリ溝幅を変化させて変速比を設定するようになっている。
【0005】
基本変速特性マップは、車両が標準重量で平地平坦路を最適に走行できるように、予め実験などから求めて設定されている場合が多い。したがって、登坂路走行時に上記基本変速特性マップに基づいて変速比を設定した場合には、トルク不足が生じて運転者に違和感を与えてしまう。また、降坂路走行時には、最適なエンジンブレーキ力を得ることができず、同様に違和感を与えてしまう。
【0006】
このため、たとえば、特開平11-182665号公報に示される無断変速機では、車両が登坂路や降坂路を走行するときには、基本変速特性マップ全体をダウンシフト方向に補正する登降坂制御を行うようにしている。
【0007】
この登降坂制御では、現在の車速でのスロットル全開時の駆動力に坂路の勾配により生じる走行抵抗増加量分を加えてスロットル全開時の目標駆動力を設定し、この目標駆動力と現在の車速でのスロットル全開時の達成駆動力との偏差が所定値以内となるように、基本変速特性マップの補正量を設定するようにしている。つまり、達成駆動力を求める際に用いる目標プライマリプーリ回転数を補正前の目標プライマリプーリ回転数に目標プライマリプーリ回転数補正量を加えたものとし、目標駆動力と達成駆動力との偏差が所定値以内となるように目標プライマリプーリ回転数補正量を所定のオフセット量毎増加させて追従制御している。そして、このように設定された目標プライマリプーリ回転数補正量分だけ基準変速特性マップ全体をダウンシフト側に補正して、この補正された基準変速特性マップを参照して変速比を制御することにより、登坂路や降坂路走行時における変速比が適正化されることになる。
【0008】
一方、過度のダウンシフト補正によるエンジン音の増大や振動の発生を防ぎ、十分なダウンシフト効果を生じさせるために、目標プライマリプーリ回転数補正量には上限値と下限値とが設定されている。これらの上限値および下限値はいずれも一定の値として設定されており、目標プライマリプーリ回転数補正量をこれらの上限値と下限値との間の範囲内に制限するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の制御装置では上限値および下限値は一定数で設定されているため、登降坂制御により基本変速特性がダウンシフト方向に補正された状態で車両が制動すると、急激なダウンシフトによるロー突き当たりショックが発生して運転者に違和感を与えることになっていた。
【0010】
また、このような制御装置では、下限値が一定の値に設定されているため、登降坂制御の応答性を向上させるために下限値を目標プライマリプーリ回転数補正量を追従制御する際のオフセット量として使用した場合には、このオフセット量も車速に拘わらずに一定の値となる。そのため、すべての車速において応答性を向上させるようにオフセット量を設定することは困難であった。
【0011】
本発明の目的は、登降坂制御時のロー突き当たりショックを低減することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、登降坂制御の応答性を向上することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の無段変速機の制御装置は、エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、前記回転数補正量の上限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる上限値設定手段とを有し、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする。
【0014】
本発明の無段変速機の制御装置は、エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、前記回転数補正量の下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる下限値設定手段とを有し、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする。
【0015】
本発明の無段変速機の制御装置は、エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、前記回転数補正量の上限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる上限値設定手段と、前記回転数補正量の下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる下限値設定手段とを有し、前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、入力側回転体の回転数補正量の上限値および下限値を車速に応じて変化させることができるので、上限値および下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させて、制動時における急激なダウンシフトを抑制してロー突き当たりショックを低減することができる。
【0017】
また、本発明にあっては、入力側回転体の回転数補正量の下限値を車速に応じて変化させることができるので、下限値を車速に応じた最適な値に変化するように設定し、この下限値を回転数補正量のオフセット量として使用することで、車速に応じた最適なオフセット量が設定されることになり登降坂制御の応答性を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1はベルト式無段変速機の駆動系の概略を示す説明図であり、このベルト式無段変速機はエンジン1のクランク軸2の回転がトルクコンバータ3と前後進切換装置4を介して伝達されてエンジン1により駆動される入力側のプライマリ軸5と、これと平行となった出力側のセカンダリ軸6とを有している。
【0020】
プライマリ軸5には入力側回転体としてのプライマリプーリ7が設けられており、このプライマリプーリ7はプライマリ軸5に一体となった固定プーリ7aと、これに対向してプライマリ軸5にボールスプラインなどにより軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ7bとを有し、プーリのコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変となっている。セカンダリ軸6には出力側回転体としてのセカンダリプーリ8が設けられており、このセカンダリプーリ8はセカンダリ軸6に一体となった固定プーリ8aと、これに対向してセカンダリ軸6に可動プーリ7bと同様にして軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ8bとを有し、プーリ溝幅が可変となっている。
【0021】
プライマリプーリ7とセカンダリプーリ8との間には動力伝達要素としての駆動ベルト9が掛け渡されており、両方のプーリ7,8の溝幅を変化させてそれぞれのプーリに対する駆動ベルト9の巻き付け径の比率を変化させることにより、この駆動ベルト9を介してプライマリ軸5の回転がセカンダリ軸6に無段階に変速されて伝達されることになる。
【0022】
セカンダリ軸6の回転は減速歯車10およびディファレンシャル装置11を有する歯車列を介して駆動輪12a,12bに伝達されるようになっており、前輪駆動の場合には駆動輪12a,12bは前輪となる。
【0023】
プライマリプーリ7の溝幅を変化させるために、プライマリ軸5にはプライマリシリンダ13が固定され、このプライマリシリンダ13の内周面に摺動自在に接触するプランジャ14が可動プーリ7bに固定されており、プライマリシリンダ13とプランジャ14とにより駆動油室15が形成されている。一方、セカンダリ軸6にはセカンダリシリンダ16が固定され、このセカンダリシリンダ16の内周面に摺動自在に接触するプランジャ17が可動プーリ8bに固定されており、セカンダリシリンダ16とプランジャ17とにより駆動油室18が形成されている。したがって、プライマリシリンダ13内の駆動油室15に作動油を供給してその容積を大きくすると、可動プーリ7bはプランジャ14とともに固定プーリ7a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、反対に容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。また、セカンダリシリンダ16内の駆動油室18に作動油を供給してその容積を大きくすると、可動プーリ8bはプランジャ17とともに固定プーリ8a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、反対に容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。それぞれの溝幅は、プライマリ側の駆動油室15に導入されるプライマリ圧Ppと、セカンダリ側の駆動油室18に導入されるセカンダリ圧Psとを調整することにより設定される。
【0024】
図2は図1に示すベルト式無段変速機の制御体系を示すブロック図であり、図3は上限値および下限値の車速に対する特性を示す特性線図である。
【0025】
図2に示すように、それぞれの駆動油室15,18に対しては、エンジン1あるいは電動モータにより駆動されるオイルポンプ21によってオイルパン20内の作動油が供給されるようになっている。オイルポンプ21の吐出口に接続されたセカンダリ圧路22は駆動油室18に連通されるとともにセカンダリ圧調整弁23のセカンダリ圧ポートに連通されており、このセカンダリ圧調整弁23によって駆動油室18に供給されるセカンダリ圧Psは、駆動ベルト9に必要な伝達容量に見合った圧力に調整される。つまり、登坂や急加速などのようにエンジン出力が大きいときには、セカンダリ圧Psは上げられて駆動ベルト9のスリップが防止され、エンジン出力が小さいときには下げられてオイルポンプ21のロスと伝達効率の向上が図られる。
【0026】
セカンダリ圧路22はプライマリ圧調整弁24のセカンダリ圧ポートに連通油路25を介して接続されており、このプライマリ圧調整弁24のプライマリ圧ポートはプライマリ圧路26を介してプライマリ側の駆動油室15に連通されている。このプライマリ圧調整弁24によってプライマリ圧Ppは、目標プライマリプーリ回転数NP、車速Vなどに応じた値に調整され、プライマリプーリ7の溝幅を変化させて変速比を制御する。セカンダリ圧調整弁23およびプライマリ圧調整弁24はそれぞれ比例ソレノイド弁であり、後述するCVT制御ユニット31からそれぞれのソレノイドコイル23a,24aに供給される電流値を制御することによってセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppが調整されるようになっている。
【0027】
図2に示すように、CVT制御ユニット31には、ブレーキペダル踏込み時にON動作するブレーキスイッチ32、セレクトレバーのポジションを検出するレンジ検出センサ33、スロットル開度センサ34、プライマリプーリ7の回転数を検出するプライマリプーリ回転数センサ35、セカンダリプーリ8の回転数を検出するセカンダリプーリ回転数センサ36、及びエンジン制御ユニット37などからの検出信号が送られるようになっている。なお、このエンジン制御ユニット37からは、クランク角センサ38の出力信号に基づいて算出したエンジン回転数データ、及び各種センサ39の出力信号等に基づいて算出した各種演算データが入力される。また、CVT制御ユニット31は、それぞれのセンサからの信号に基づいてそれぞれのソレノイドコイル23a,24aに対する電流値を演算する中央演算処理装置と、演算式やマップデータが格納されたメモリとを有している。
【0028】
CVT制御ユニット31のメモリ内には、後述する登降坂制御時の目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPの上限値Lmaxおよび下限値Lminを設定するために、上限値設定テーブルおよび下限値設定テーブルが格納されている。図3に示すように、上限値設定テーブルは上限値Lmaxが車速Vの低下に伴い減少する値となる一次元テーブルTBL1とされており、下限値設定テーブルは下限値Lminが車速Vの低下に伴い減少する値となる一次元テーブルTBL2とされている。そして、車速Vをパラメータとしてこれらのテーブルを補間計算付で参照することにより、車速Vに応じて上限値Lmaxおよび下限値Lminを変化させることができるようになっている。これらの上限値Lmaxおよび下限値Lminは、図3に示すように、車速Vの低下に伴い減少設定され、且つ、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPに対する上限値Lmaxおよび下限値Lminによる規制幅が車速Vの低下に伴い狭められる。なお、本実施の形態においては、上限値Lmaxおよび下限値Lminは、それぞれメモリ内に格納された上限値設定テーブルおよび下限値設定テーブルを参照して設定されるようになっているが、これに限らず、上限値Lmaxおよび下限値Lminと車速Vとの関係を演算式や関数式としてメモリ内に格納し、この演算式や関数式により上限値Lmaxおよび下限値Lminを算出するようにしてもよい。また、上限値Lmaxおよび下限値Lminはそれぞれ車速Vが高いときほど大きな値となるようにされているが、これに限らず、車速Vに応じた任意の特性に設定することができる。
【0029】
CVT制御ユニット31は、スロットル開度センサ34から入力されるスロットル開度とセカンダリプーリ回転数センサ36から算出されるセカンダリプーリ回転数NSから得られる車速Vとに基づいてメモリ内に格納された基本変速特性マップで参照して目標プライマリプーリ回転数NPを設定し、実プライマリプーリ回転数NPiがこの目標プライマリプーリ回転数NPに収束するようにそれぞれのプーリのプーリ溝幅を変化させて変速比を設定することになる。また、このCVT制御ユニット31は、車両が登坂路走行状態もしくは降坂路走行状態となったときには、変速比をダウンシフト側に補正するために、基本変速特性マップ全体をダウンシフト方向に補正するようになっている。
【0030】
図4は図1に示すベルト式無段変速機の制御手順を示すフローチャート図であり、以下に図4に示すフローチャートに従いCVT制御ユニット31の制御手順について説明する。なお、このフローチャートにおける演算等は、たとえば10msec程度のサンプリング時間毎に実行されるようになっている。
【0031】
まず、ステップS1において、基本変速特性マップを参照して目標プライマリプーリ回転数NPを設定する。そして、プライマリプーリ回転数センサ35により検出される実プライマリプーリ回転数NPiがこの目標プライマリプーリ回転数NPに収束するようにソレノイドコイル23a,24aに対する電流値を調整して実変速比iが設定されることになる。
【0032】
次に、ステップS2において車両が登坂路あるいは降坂路走行となったか否かが判断される。そのため、まず、ブレーキスイッチ32からの出力信号を読み込み、ブレーキがOFFの場合には平地平坦路における走行抵抗を基準とした走行抵抗増加量ΔRを求める。ΔRは登坂路あるいは降坂路走行時の重量勾配に相当するものであり、駆動輪12a,12bの駆動力F0から空気抵抗Ra、転がり抵抗Rr、加速抵抗Rhを減算することにより算出されるようになっている。
【0033】
そして、求められた走行抵抗増加量ΔRが、ΔR>0もしくはΔR<0とは判断されない、つまりΔR=0となった場合には車両が平地平坦路を走行しているつまりダウンシフト補正は不要であると判断してステップ1にリターンされることになる。なお、ステップS2においてブレーキがONであることが検出された場合においても、ダウンシフト補正は不要であると判断されてステップ1にリターンされることになる。
【0034】
一方、ステップ2において、ΔR>0もしくはΔR<0と判断された場合つまり車両が登坂路もしくは降坂路を走行していると判断した場合には、ステップS3において基本変速特性マップ全体をダウンシフト方向に補正するための目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPが算出されることになる。
【0035】
ここで、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPは、現在の車速Vでのスロットル全開時の駆動力Fsに走行抵抗増加量ΔRを加えることにより算出される登坂路走行時、或いは降坂路走行時の目標駆動力Ftrgtと、現在の車速Vでの登坂路走行におけるスロットル全開時の達成駆動力F(t)、或いは降坂路走行におけるスロットル全閉時の達成駆動力F(t)との偏差を所定範囲内に収束させるように設定される。つまり、達成駆動力F(t)における目標プライマリプーリ回転数NP(t)を駆動力Fsを発生するときの目標プライマリプーリ回転数NPsに目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPを加えたものとして設定し、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPを所定のオフセット量αづつ増加させることにより達成駆動力F(t)における目標変速比i(t)をダウンシフト側に変化させて目標駆動力Ftrgtと達成駆動力F(t)との偏差を所定範囲内に収束させるのである。
【0036】
次に、ステップ4において現在の車速Vでの上限値Lmaxをメモリ内に格納された上限値設定テーブルTBL1から読み込み、ステップS5において、この上限値Lmaxと目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPとを比較する。そして、ステップS5においてΔNP>Lmaxと判断されると、ステップS6において目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPが上限値Lmaxと同値に設定されてステップS7に進む。一方、ΔNP<Lmaxと判断された場合には目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPを維持したままステップS7に進むことになる。つまり、ステップS5、S6により、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPは上限値Lmax以下に制限されることになる。
【0037】
ステップ7では、現在の車速Vでの下限値Lminをメモリ内に格納された下限値設定テーブルTBL2から読み込み、ステップS8において、この下限値Lminと目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPとを比較する。そして、ステップS8においてΔNP<Lminと判断されると、ステップS9において目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPが下限値Lminと同値に設定されてステップS10に進む。一方、ΔNP>Lminと判断された場合には目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPを維持したままステップS10に進むことになる。つまり、ステップS8、S9により、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPは下限値Lmin以上に制限されることになる。
【0038】
ステップS10では、駆動力Fsを発生するときの目標プライマリプーリ回転数NPsに上限値Lmaxと下限値Lminとの間に制限された目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPを加算して、目標駆動力Ftrgtを発生するときの目標プライマリプーリ回転数NPtrgtを算出する。そして、目標プライマリプーリ回転数NPsが目標プライマリプーリ回転数NPtrgtと一致するように、つまり目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNP分だけ基本変速特性マップ全体をダウンシフト方向に補正することになる。
【0039】
ステップS10にて基本変速特性マップがダウンシフト方向に補正されるとステップ1にリターンされて、補正された基本変速特性マップを参照して目標プライマリプーリ回転数NPが設定され変速制御が行われることになる。
【0040】
図5は登降坂制御による基本変速特性マップの補正範囲の一例を示す変速特性線図であり、このような登降坂制御により、たとえばスロットル全閉状態での降坂路走行時における変速ラインつまり補正がされない状態での最低変速ラインは図中に斜線で示す上限値Lmaxと下限値Lminとの間に位置するように補正されることになる。
【0041】
図中一点差線は、比較例として、それぞれ一定数で設定した場合の上限値および下限値を示しており、この場合には上限値lmaxおよび下限値lminは最低変速ラインに対して車速に拘わらずほぼ一定の値で設定されることになる。そのため、この場合には上限値lmaxと下限値lminとは、補正前の最低変速ラインにおいて変速比がローに近づくにしたがって変速速度を徐々に低下させる部分に達する前に図中に示すP点もしくはQ点においてローと交差することになる。したがって、このP点もしくはQ点においては変速速度は十分に低下されていないため、特に上限値lmaxの設定が大きい場合には目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPが大きい状態から制動することにより急激なダウンシフトによる大きなロー突き当たりショックを生じて運転者に違和感を与えることになっていた。
【0042】
これに対して、本発明の登降坂制御では、上限値Lmaxおよび下限値Lminを車速Vの低下に伴い減少するようにしたので、車速Vの低下に伴い目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPは低減されることになり、制動等により車速Vが低下した場合であっても補正前の最低変速ラインと同様に変速比がローとなるときの変速速度は十分に低下されることになり、ロー突き当たりショックを低減することができる。
【0043】
すなわち、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPに対する上限値Lmaxおよび下限値Lminを車速Vに基づいて設定し、これらの上限値Lmaxおよび下限値Lminは、図3に示すように、車速Vの低下に伴い減少設定され、且つ、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPに対する上限値Lmaxおよび下限値Lminによる規制幅が車速Vの低下に伴い狭められる。
【0044】
したがって、図5に一点差線で示す比較例の場合には、車速Vが低下しても目標プライマリプーリ回転数NPの低下量が少なく、目標プライマリプーリ回転数NPが最低変速ライン(LOW)に突き当たり急速に低下することに起因してトルクショック(ロー突き当たりショック)が発生するが、本実施の形態の場合は、図5に実線で示すように、車速Vの低下に伴い減少設定される上限値Lmaxおよび下限値Lminで規制された目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPにより補正して得られる目標プライマリプーリ回転数NPは、車速Vの低下に伴い滑らかに低下され、最低変速ライン(LOW)にスムーズに繋がるため、目標プライマリプーリ回転数NPが最低変速ライン(LOW)に突き当たり急速に低下することが抑制され、目標プライマリプーリ回転数NPが最低変速ライン(LOW)に突き当たることに起因するトルクショック(ロー突き当たりショック)を抑制することが可能となる。また、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPの下限値Lminを車速Vに応じて変化するようにしたので、下限値Lminを車速Vに応じた最適な値となるように設定して、この下限値Lminを目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPのオフセット量αとして使用することで登降坂制御の応答性を向上することができる。
【0045】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においてはベルト式無段変速機に対する制御装置とされているが、これに限らず、トロイダル式無段変速機等他の変速機に適用してもよい。
【0046】
また、前記実施の形態においては、基本変速特性マップの補正量として目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPが用いられているが、これに限らず、目標プライマリプーリ回転数補正量ΔNPとセカンダリプーリ回転数NSとから得られる変速比補正量を設定し、この変速比補正量の変化を追従制御することにより目標駆動力Ftrgtと達成駆動力F(t)との偏差を所定範囲内に収束させるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、入力側回転体の回転数補正量の上限値および下限値を車速に応じて変化させることができるので、上限値および下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させて、制動時における急激なダウンシフトを抑制してロー突き当たりショックを低減することができる。
【0048】
また、本発明にあっては、入力側回転体の回転数補正量の下限値を車速に応じて変化させることができるので、下限値を車速に応じた最適な値に変化するように設定し、この下限値を回転数補正量のオフセット量として使用することで、車速に応じた最適なオフセット量が設定されることになり登降坂制御の応答性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機の駆動系の概略を示す説明図である。
【図2】図1に示すベルト式無段変速機の制御体系を示すブロック図である。
【図3】上限値および下限値の車速に対する特性を示す特性線図である。
【図4】図1に示すベルト式無段変速機の制御手順を示すフローチャート図である。
【図5】登降坂制御による基本変速特性マップの補正範囲の一例を示す変速特性線図である。
【符号の説明】
7 プライマリプーリ
8 セカンダリプーリ
31 CVT制御ユニット(坂路走行検出手段、補正量演算手段、上限値設定手段、下限値設定手段)
34 スロットル開度センサ
35 プライマリプーリ回転数センサ
36 セカンダリプーリ回転数センサ
NP 目標プライマリプーリ回転数(基本変速特性)
V 車速
NPi 実プライマリプーリ回転数
ΔR 走行抵抗増加量
ΔNP 目標プライマリプーリ回転数補正量
Ftrgt 目標駆動力
F(t) 達成駆動力
NP(t) 達成駆動力における目標プライマリプーリ回転数
α オフセット量
Lmax 上限値
Lmin 下限値

Claims (3)

  1. エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、
    車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、
    前記回転数補正量の上限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる上限値設定手段とを有し、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、
    車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、
    前記回転数補正量の下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる下限値設定手段とを有し、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする無段変速機の制御装置。
  3. エンジンにより駆動される入力軸に設けられる入力側回転体と、出力軸に設けられる出力側回転体と、前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置される動力伝達要素とを有し、前記入力側回転体を目標回転数に収束させることにより前記動力伝達要素を介して変速比を無段階に変化させて前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達する無段変速機の制御装置であって、
    車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることを検出する坂路走行検出手段と、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときに、ダウンシフト側に補正される変速比に対応した前記入力側回転体の回転数補正量を求める補正量演算手段と、
    前記回転数補正量の上限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる上限値設定手段と、
    前記回転数補正量の下限値を車速が低いとき程小さくなるように変化させる下限値設定手段とを有し、
    前記坂路走行検出手段により車両が登坂路もしくは降坂路を走行していることが検出されたときには、前記入力側回転体の目標回転数に前記補正量演算手段が求めた回転数補正量を加えて算出される補正後の目標回転数に前記入力側回転体を収束させることにより変速比をダウンシフト側に補正することを特徴とする無段変速機の制御装置。
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