JP5026801B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5026801B2
JP5026801B2 JP2007008107A JP2007008107A JP5026801B2 JP 5026801 B2 JP5026801 B2 JP 5026801B2 JP 2007008107 A JP2007008107 A JP 2007008107A JP 2007008107 A JP2007008107 A JP 2007008107A JP 5026801 B2 JP5026801 B2 JP 5026801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
ion implantation
conductivity type
heat treatment
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007008107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008177279A (ja
Inventor
哲男 織田
正義 小林
勝也 松浦
雄治 高柳
大助 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007008107A priority Critical patent/JP5026801B2/ja
Publication of JP2008177279A publication Critical patent/JP2008177279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5026801B2 publication Critical patent/JP5026801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、大電力の制御などに用いられるトレンチゲート型のMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタなどの半導体装置に有効な製造方法に関する。
電力制御用の半導体装置として、パワーMOSFET(FET: Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのMOS型トランジスタが用いられている。近年、省エネルギー化などの目的から、高効率(低損失)な半導体装置が要求されており、セルの微細化による導通損失(オン抵抗)の低減が図られてきた。
また、半導体装置(素子)構造として「トレンチゲート構造」を採用することで、チャネル幅を稼ぎ、大幅な微細化が実現できるようになったことから、素子のオン抵抗は大幅に低減されるに至っている。
図1は、従来のMOSFETの構造の1例(nチャネル型トランジスタ)を示した断面模式図である。チャネル領域4における色濃度は、不純物濃度分布を模式的にイメージしたものである。以下、MOSFETの構造をその製造工程に沿って説明する。なお、製造工程としてトレンチ領域6を先に形成する場合と半導体領域(チャネル領域4およびソース領域5)を先に形成する場合があるが、ここではチャネル領域4およびソース領域5の形成を先行させる場合を説明する。また、“n”または“p”を冠した層または領域は、それぞれ電子、正孔を多数キャリアとする層または領域を意味し、上付きの“”,“”はそれぞれ該不純物濃度が比較的高い、或いは比較的低いことを意味するものとする。
まず、単結晶珪素(Si)からなるp型半導体基板1の主面上にエピタキシャル成長でn型半導体層2及びn型半導体層3を形成する。このp型半導体基板1、n型半導体層2及びn型半導体層3はドレイン領域として使用される。次に、前記n型半導体層3の主面の全面にp型不純物(例えば、ホウ素:B)をイオン注入法等で導入し、チャネル領域4として使用されるp型半導体領域を形成する。次に、前記p型半導体領域主面の選択的な領域にイオン注入法等でn型不純物(例えば、砒素:As)を導入し、ソース領域5であるn型半導体領域を形成する。
次に、前記n型半導体層の主面上に例えば酸化珪素膜を形成した後、前記酸化珪素膜に所定のパターンニングを施し、前記n型半導体層の溝形成領域上に開口部を有するマスクを形成する(マスク形成工程)。次に、前記マスクをエッチングマスクとして使用し、前記n型半導体層の主面からその深さ方向に向かって溝を形成する。溝の形成は、異方性ドライエッチング法等で行う。
その後、ウエットエッチング処理を施し、前記マスクを前記溝の上縁部(溝の側面とn型半導体層の主面とが交わる部分)から後退させる。次に、等方性ドライエッチング処理を施し、前記溝の上縁部及び底面縁部(溝の側面とその底面とが交わる部分)をなだらかな形状にする。次に、前記マスクを除去する。「溝の形成」から「マスクの除去」までがトレンチ領域6の形成工程となる。
次に、熱酸化処理を施し、前記溝の内面に犠牲熱酸化膜を形成した後、前記犠牲熱酸化膜を除去する(犠牲熱酸化膜処理工程)。この犠牲熱酸化膜の形成及び除去は、溝を形成する時に生じた欠陥、歪み、汚染等を除去する目的で行なわれる。
次に、熱酸化処理を施し、前記溝の内面に熱酸化膜からなるゲート絶縁膜7を形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。次に、前記溝内を含むn型半導体層の主面上の全面に多結晶珪素膜を化学気相成長(Chemical Vapor Deposition)法等で形成する。この多結晶珪素膜には電気抵抗値を低減する不純物がその堆積中または堆積後に導入される。
次に、エッチバック処理を施し、前記多結晶珪素膜の表面を平坦化する。次に、前記多結晶珪素膜にエッチング処理を選択的に施し、前記溝内にゲート電極8を形成すると共に、前記n型半導体層の主面の周辺領域上に前記ゲート電極8と一体化されたゲート引出用電極を形成する。この工程により、n型半導体層の溝内にゲート絶縁膜7を介在してゲート電極8を形成したトレンチゲート構造のMOSFETが形成される。なお、「多結晶珪素膜の形成」から「ゲート引出用電極の形成」までがゲート電極形成工程となる。
次に、前記ゲート電極上を含むn型半導体層の主面上の全面に層間絶縁膜9を形成する(層間絶縁膜形成工程)。次に、前記層間絶縁膜9に接続孔を形成し、その後、ソース配線及びゲート配線を形成する(金属配線10の形成工程)。次に、最終保護膜を形成し、その後、前記最終保護膜にボンディング開口を形成し、その後、前記p型半導体基板1の裏面にドレイン電極を形成する(ドレイン電極形成工程)ことにより、トレンチゲート構造のMOSFETを有するパワートランジスタがほぼ完成する。
一方、上記MOSFETの電気的特性の一つであるしきい値電圧は、チャネル領域内でのp型不純物による電気的なピーク濃度に依存することが知られている。p型不純物の電気的なピーク濃度は、p型不純物濃度分布とnソース領域におけるn型不純物濃度分布の相殺による影響を受けることから、MOSFETの製造プロセスにおけるばらつき(例えば、n型不純物の濃度分布)等の影響を受けやすい。
そこで、製造プロセスによるばらつき等で、電気的特性が大きく変動しないように、p型不純物濃度のピーク位置(深さ)をnソース領域の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)よりも深くした構造の半導体装置が提案されている。
例えば、特許文献1の半導体装置では、チャネル領域へのイオン注入において加速電圧を300〜700keVとし、イオン注入後に1000〜1100℃の温度で10〜60秒の短時間加熱により上記構造を形成する方法が開示されている。
また、特許文献2の半導体装置では、チャネル領域へのイオン注入においてイオン注入角度を7度以上で加速電圧を50〜100keVとするか、またはイオン注入角度を0〜7度の範囲とし加速電圧を50keV以下としてイオン注入した後、ドライブと熱酸化を行って上記構造を形成する方法が開示されている。
また、特許文献3の半導体装置では、チャネル領域へのイオン注入を異なる加速電圧で複数回行い(例えば、100,200,300keVの3回)、その後熱処理による拡散を行わないことにより上記構造を形成する方法が開示されている。
特開平11−145457号公報 特開2004−63479号公報 特開2006−80177号公報
しかしながら、特許文献1の半導体装置は、チャネル領域へのイオン注入において非常に高い加速電圧を要し、製造装置のコストが高く、その結果半導体装置のコストが高くなるという問題がある。
また、上記製造方法(例えば、特許文献1乃至3)で製造した上記構造(チャネル領域を形成する不純物濃度のピーク深さをソース領域の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)よりも深くした構造)の半導体装置においても、そのしきい値電圧(Vth)を評価したところ、極端に低いゲート電圧(Vg)でコレクタ電流(Ic)が流れる場合があった。
図2は、半導体装置のIc−Vg測定における代表的結果を模式的に示したグラフである。図中の波形aは、規定ゲート電圧でコレクタ電流が流れ始める正常な例である。図中の波形bは、上記の構造でない(チャネル領域を形成する不純物濃度のピーク深さがソース領域の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)よりも浅い)半導体装置の場合の例である。全体波形は波形aと類似しているが、しきい値電圧が規定ゲート電圧よりも小さくなっている。この要因としては、チャネル領域内での不純物による電気的なピーク濃度が規定よりも小さい、および/またはチャネル長が規定よりも短い等が考えられる。
一方、上記構造を有する半導体装置においても、波形c,dに示すように、規定ゲート電圧よりも極端に低い電圧でコレクタ電流が実効的に流れ始める(リークしている)不良品が混在することがわかった。そこで、本発明者らは、波形c,dとなるような半導体装置および製造方法を詳細に調査・分析したところ、不純物濃度の高いソース領域を形成する工程時に、ソース領域からトレンチ側壁の反転層にかけて欠陥(例えば、転位など)が発生していることを見出した。また、そのような欠陥は、製造プロセス上のばらつきに起因するものと考えられた。本発明はそれらの知見に基づいて完成された。
従って、本発明の目的は、大電力の制御などに用いられるトレンチゲート型のMOSトランジスタなどの半導体装置において、製造プロセス上のばらつきに起因すると考えられる欠陥の影響を受けづらく、半導体装置間のしきい値電圧のばらつきが小さい半導体装置を安定して製造する製造方法を提供することにある。かつ、コストの低い製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、第1導電型の半導体層と、その表面上に形成された第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域の表面領域に選択的に設けられた第1導電型のソース領域と、前記ソース領域から前記チャネル領域を貫通して前記半導体層に至るトレンチ領域と、前記トレンチ領域の内壁に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の内側空間に充填されたゲート電極を備えた半導体装置の製造方法であって、前記チャネル領域の形成は、不純物をイオン注入した後に所定の熱処理を施すことによりなされ、前記イオン注入における加速電圧が200〜300keVであり、かつ前記所定の熱処理が非酸化性雰囲気中1000〜1200℃の温度で30〜600分間保持する熱処理であることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る半導体装置の製造方法であって、前記チャネル領域を形成するための不純物のイオン注入において、前記イオン注入における入射角度が0〜7°であることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る半導体装置の製造方法であって、前記ソース領域の形成は、不純物をイオン注入した後に所定の熱処理を施すことによりなされ、前記イオン注入における加速電圧が30〜300keVであり、かつ前記所定の熱処理が非酸化性雰囲気中900〜1100℃の温度で40〜600分間保持する熱処理であることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る半導体装置の製造方法であって、前記ソース領域を形成するための不純物のイオン注入において、前記イオン注入における入射角度が0〜7°であることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る半導体装置の製造方法であって、前記チャネル領域を形成した後に、前記トレンチ領域を形成し、その後に前記ソース領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、大電力の制御などに用いられるトレンチゲート型のMOSトランジスタなどの半導体装置において、製造プロセス上のばらつきに起因する欠陥の影響を受けづらく、半導体装置間のしきい値電圧のばらつきが小さい半導体装置を安定して製造する製造方法を提供することができる。また、該半導体装置を低いコストで製造する製造方法を提供することができる。
図3は、本発明の実施の結果得られるMOSFETの構造の1例(nチャネル型トランジスタ)を示した断面模式図である。チャネル領域4における色濃度は、不純物濃度分布を模式的にイメージしたものである。次に、本発明の半導体装置の製造方法について例を挙げて説明する。
(半導体装置の製造方法)
〔本発明の第1の実施の形態〕
本実施の形態に係る製造方法として、第2導電型のチャネル領域4を形成した後に、第1導電型のソース領域5を形成し、その後トレンチ領域6を形成する工程順序となる製造方法を説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。また、図5〜7は、それぞれ工程b〜eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。なお、図5〜7のチャネル領域4における色濃度は、図3と同様に、不純物濃度分布を模式的にイメージしたものである。また、pチャネル型MOSFETの場合は、以下説明の半導体導電型のnとpが入れ替わるのみで同様である。
まず、単結晶珪素(Si)からなるp型半導体基板1の主面上にエピタキシャル成長でn型半導体層2及びn型半導体層3を形成する(工程a)。このp型半導体基板1、n型半導体層2及びn型半導体層3はドレイン領域として使用される。
次に、図5に示すように、n型半導体領域3の主面上にイオン注入用スルー膜11として厚さ5〜60nm程度の酸化珪素膜を形成する(工程b)。より好ましくは10〜40nm程度の酸化珪素膜を形成し、更に好ましくは15〜25nm程度の酸化珪素膜を形成する。このイオン注入用スルー膜11は非晶質の膜であり、次工程のイオン注入時に、透過するイオンの方向を散乱させる膜として使用される。なお、イオン注入用スルー膜11の形成方法に特段の制約はないが、熱酸化法やCVD法などが好ましく用いられる。
イオン注入用スルー膜11の厚さが5nmより小さいと、イオンの方向を散乱させる効果が小さく、所望の不純物濃度分布に制御するのが困難になる。一方、イオン注入用スルー膜11の厚さが60nmより大きいと、イオン透過時のエネルギー損失が大きく、同様に所望の不純物濃度分布に制御するのが困難になる。
次に、図6に示すように、チャネル領域4を形成するために、イオン注入によりn型半導体領域3の全面にp型不純物(例えば、ホウ素:B)を導入する(工程c)。このとき、イオン注入エネルギーは、200〜300keVとすることが好ましい。より好ましくは220〜280keVであり、更に好ましくは230〜270keVである。これにより、不純物濃度ピークの位置は、チャネル領域4の主面から0.7〜1.2μm程度の深さとなる。なお、ドーズ量としては、1×1013〜1×1014個/cm程度が好ましい。
イオン注入エネルギーが200keVより小さいと、チャネル領域4を形成する不純物濃度のピーク位置を所望の深さに制御するのが困難になる。一方、イオン注入エネルギーが300keVより大きいと、結晶の表面領域にダメージを与えやすく、欠陥の発生頻度が高くなる。また、現在のところ、イオン注入エネルギーが300keVを超える製造装置のコストが高いことから、その結果半導体装置のコストも高くなりやすい。
また、イオン注入における入射角度は、n型半導体領域3の主面に垂直(0°)乃至7°であることが望ましい。より望ましくは0〜6°であり、更に望ましくは0〜5°である。入射角度を0〜7°とするのは、イオン注入用スルー膜11の厚さおよびイオン注入エネルギーとの兼ね合いにより、所望の不純物濃度分布に制御するためである。
次に、所望の不純物濃度分布を有するチャネル領域4を形成するために、前記p型不純物に対する拡散熱処理を施す(工程d)。このときの熱処理条件は、非酸化雰囲気(例えば、窒素ガス)中、1000〜1200℃の温度で30〜600分間保持することが好ましい。より好ましくは1080〜1120℃の温度で30〜300分間保持し、更に好ましくは1090〜1110℃の温度で60〜180分間保持する。
熱処理温度が1000℃より低いと、望ましい保持時間が長くなり過ぎてコスト高の要因となる。一方、熱処理温度が1200℃より高いと、望ましい保持時間が短くなり過ぎて所望の不純物濃度分布の制御が困難になる。また、該熱処理における保持時間を30〜600分間程度確保することの他の効果として、イオン注入による結晶表面領域のダメージを回復させる効果があると考えられる。
次に、図7に示すように、ホトレジスト12を用いてマスキングを施した後、ソース領域5を形成するためにイオン注入によりn型不純物(例えば、砒素:As)を選択的に導入する(工程e)。このとき、イオン注入エネルギーは、30〜300keVとすることが好ましい。より好ましくは60〜150keVであり、更に好ましくは90〜120keVである。なお、ドーズ量としては、1×1015〜5×1016個/cm程度が好ましい。
イオン注入エネルギーが30keVより小さいと、イオン注入用スルー膜11透過時のエネルギー損失によりソース領域5の形成が困難になる。一方、イオン注入エネルギーが300keVより大きいと、ソース領域5が厚くなり過ぎて所望の不純物濃度分布(n型不純物濃度分布およびp型不純物濃度分布)が得られない。
また、イオン注入における入射角度は、チャネル領域4の主面に垂直(0°)乃至7°であることが望ましい。より望ましくは0〜6°であり、更に望ましくは0〜5°である。入射角度を0〜7°とするのは、ホトレジスト12の影によるイオン注入不良を抑制するためである。
次に、所望の不純物濃度分布を有するソース領域5を形成するために、ホトレジスト12を除去した後、前記n型不純物に対する拡散熱処理を施す(工程f)。このときの熱処理条件は、非酸化雰囲気(例えば、窒素ガス)中、900〜1100℃の温度で40〜600分間保持することが好ましい。より好ましくは990〜1030℃の温度で40〜600分間保持し、更に好ましくは995〜1020℃の温度で80〜400分間保持する。これにより、ソース領域5の深さ(ソース領域5とチャネル領域4の境界)は、ソース領域5の主面から0.4〜0.6μm程度の深さとなる。なお、ソース領域5の深さ(ソース領域5とチャネル領域4の境界)とは、ソース領域のn型不純物濃度とチャネル領域のp型不純物濃度が等しくなる位置(深さ)と定義する。
熱処理温度が900℃より低いと、望ましい保持時間が長くなり過ぎてコスト高の要因となる。一方、熱処理温度が1100℃より高いと、望ましい保持時間が短くなり過ぎて所望の不純物濃度分布の制御が困難になる。なお、工程fの熱処理温度は、工程dのそれよりも50〜130℃程度低いことが望ましい。これは、工程fの熱処理により、チャネル領域4の不純物濃度が所望の分布から外れることを防ぐためである。また、該熱処理における保持時間を40〜600分間程度確保することの他の効果として、イオン注入による結晶表面領域のダメージを回復させる効果があると考えられる。
次に、ソース領域5の主面上のイオン注入用スルー膜11に、マスク用酸化珪素膜(例えば、厚さ700〜1000nm程度)をCVD法で積層した後、所定のパターンニングを施し、トレンチ形成領域上に開口部を有するマスクを形成する(工程g)。その後は、前述した従来技術と同様の工程により、トレンチ領域6の形成(工程h、トレンチ領域の形成工程)、犠牲熱酸化膜による処理(工程i、犠牲熱酸化膜処理工程)、ゲート絶縁膜7の形成(工程j、ゲート絶縁膜形成工程)、ゲート電極8の形成(工程k、ゲート電極の形成工程)、層間絶縁膜9の形成(工程l、層間絶縁膜形成工程)、金属配線10の形成(工程m、金属配線の形成工程)を経て図3に示すような構造が製造される。
〔本発明の第2の実施の形態〕
本実施の形態に係る製造方法として、トレンチ領域6を形成した後に、第2導電型のチャネル領域4を形成し、その後第1導電型のソース領域5を形成する工程順序となる製造方法を説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。また、図9〜12は、それぞれ工程k〜eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。なお、図9〜12のチャネル領域4における色濃度は、図3と同様に、不純物濃度分布を模式的にイメージしたものである。また、pチャネル型MOSFETの場合は、以下説明の半導体導電型のnとpが入れ替わるのみで同様である。
また、第1の実施の形態と同じ工程に関する詳細な説明は、重複を避けるために省略する。
第1の実施の形態と同様に、単結晶珪素(Si)からなるp型半導体基板1の主面上にエピタキシャル成長でn型半導体層2及びn型半導体層3を形成する(工程a)。このp型半導体基板1、n型半導体層2及びn型半導体層3はドレイン領域として使用される。
次に、n型半導体層3の主面上に例えば酸化珪素膜からなるマスクを形成(マスク形成工程)した後、工程h(トレンチ領域の形成工程)、工程i(犠牲熱酸化膜処理工程)、工程j(ゲート絶縁膜形成工程)、工程k(ゲート電極の形成工程)を経て図9に示すような構造が製造される。
次に、図10に示すように、トレンチ領域6を含むn型半導体領域3の主面上にイオン注入用スルー膜11として厚さ5〜60nm程度の酸化珪素膜を形成する(工程b)。より好ましくは10〜40nm程度の酸化珪素膜を形成し、更に好ましくは15〜25nm程度の酸化珪素膜を形成する。
次に、図11に示すように、チャネル領域4を形成するために、イオン注入によりn型半導体領域3の全面にp型不純物(例えば、ホウ素:B)を導入する(工程c)。このとき、イオン注入エネルギーは、200〜300keVとすることが好ましい。より好ましくは220〜280keVであり、更に好ましくは230〜270keVである。これにより、不純物濃度ピークの位置は、チャネル領域4の主面から0.7〜1.2μm程度の深さとなる。なお、ドーズ量としては、1×1013〜1×1014個/cm程度が好ましい。
また、イオン注入における入射角度は、n型半導体領域3の主面に垂直(0°)乃至7°であることが望ましい。より望ましくは0〜6°であり、更に望ましくは0〜5°である。
次に、所望の不純物濃度分布を有するチャネル領域4を形成するために、前記p型不純物に対する拡散熱処理を施す(工程d)。このときの熱処理条件は、非酸化雰囲気(例えば、窒素ガス)中、1000〜1200℃の温度で30〜600分間保持することが好ましい。より好ましくは1080〜1120℃の温度で30〜300分間保持し、更に好ましくは1090〜1110℃の温度で60〜180分間保持する。
次に、図12に示すように、ホトレジスト12を用いてマスキングを施した後、ソース領域5を形成するためにイオン注入によりn型不純物(例えば、砒素:As)を選択的に導入する(工程e)。このとき、イオン注入エネルギーは、30〜300keVとすることが好ましい。より好ましくは60〜150keVであり、更に好ましくは90〜120keVである。なお、ドーズ量としては、1×1015〜5×1016個/cm程度が好ましい。
また、イオン注入における入射角度は、チャネル領域4の主面に垂直(0°)乃至7°であることが望ましい。より望ましくは0〜6°であり、更に望ましくは0〜5°である。
次に、所望の不純物濃度分布を有するソース領域5を形成するために、ホトレジスト12を除去した後、前記n型不純物に対する拡散熱処理を施す(工程f)。このときの熱処理条件は、非酸化雰囲気(例えば、窒素ガス)中、900〜1100℃の温度で40〜600分間保持することが好ましい。より好ましくは990〜1030℃の温度で40〜600分間保持し、更に好ましくは995〜1020℃の温度で80〜400分間保持する。これにより、ソース領域5の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)は、ソース領域5の主面から0.4〜0.6μm程度の深さとなる。
次に、イオン注入用スルー膜11を除去した後、層間絶縁膜9の形成(工程l、層間絶縁膜形成工程)、金属配線10の形成(工程m、金属配線の形成工程)を経て図3に示すような構造が製造される。なお、上述のイオン注入用スルー膜11の除去を行わないで層間絶縁膜9の形成(工程l、層間絶縁膜形成工程)を行ってもよい(半導体装置として問題ない)。
〔本発明の第3の実施の形態〕
本実施の形態に係る製造方法として、第2導電型のチャネル領域4を形成した後に、トレンチ領域6を形成し、その後第1導電型のソース領域5を形成する工程順序となる製造方法を説明する。
図13は、本発明の第3の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。また、図14〜16は、それぞれ工程k〜eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。なお、図14〜16のチャネル領域4における色濃度は、図3と同様に、不純物濃度分布を模式的にイメージしたものである。また、pチャネル型MOSFETの場合は、以下説明の半導体導電型のnとpが入れ替わるのみで同様である。
また、第1の実施の形態と同じ工程に関する詳細な説明は、重複を避けるために省略する。
工程aから工程dまでは、第1の実施の形態と同様に行われる。
次に、チャネル領域6の主面上のイオン注入用スルー膜11に、マスク用酸化珪素膜(例えば、厚さ700〜1000nm程度)をCVD法で積層した後、所定のパターンニングを施し、トレンチ形成領域上に開口部を有するマスクを形成する(工程g)。その後は、工程h(トレンチ領域の形成工程)、工程i(犠牲熱酸化膜処理工程)、工程j(ゲート絶縁膜形成工程)、工程k(ゲート電極の形成工程)を経て図14に示すような構造が製造される。なお、上述のイオン注入用スルー膜11とマスク用酸化珪素膜は、工程h(トレンチ領域の形成工程)で除去される。
次に、図15に示すように、トレンチ領域6を含むチャネル領域4の主面上に、新たにイオン注入用スルー膜11として厚さ5〜60nm程度の酸化珪素膜を形成する(工程b)。より好ましくは10〜40nm程度の酸化珪素膜を形成し、更に好ましくは15〜25nm程度の酸化珪素膜を形成する。
次に、図16に示すように、ホトレジスト12を用いてマスキングを施した後、ソース領域5を形成するためにイオン注入によりn型不純物(例えば、砒素:As)を選択的に導入する(工程e)。このとき、イオン注入エネルギーは、30〜300keVとすることが好ましい。より好ましくは60〜150keVであり、更に好ましくは90〜120keVである。なお、ドーズ量としては、1×1015〜5×1016個/cm程度が好ましい。
また、イオン注入における入射角度は、チャネル領域4の主面に垂直(0°)乃至7°であることが望ましい。より望ましくは0〜6°であり、更に望ましくは0〜5°である。
次に、所望の不純物濃度分布を有するソース領域5を形成するために、ホトレジスト12を除去した後、前記n型不純物に対する拡散熱処理を施す(工程f)。このときの熱処理条件は、非酸化雰囲気(例えば、窒素ガス)中、900〜1100℃の温度で40〜600分間保持することが好ましい。より好ましくは990〜1030℃の温度で40〜600分間保持し、更に好ましくは995〜1020℃の温度で80〜400分間保持する。これにより、ソース領域5の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)は、ソース領域5の主面から0.4〜0.6μm程度の深さとなる。
次に、イオン注入用スルー膜11を除去した後、層間絶縁膜9の形成(工程l、層間絶縁膜形成工程)、金属配線10の形成(工程m、金属配線形成工程)を経て図3に示すような構造が製造される。なお、上述のイオン注入用スルー膜11の除去を行わないで層間絶縁膜9の形成(工程l、層間絶縁膜形成工程)を行ってもよい(半導体装置として問題ない)。
〔実施の形態の効果〕
上記の本発明の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)製造プロセス上のばらつきに起因する欠陥の影響を受けづらく、従来よりも優れた歩留まりで半導体装置を製造することができる。
(2)半導体装置間のしきい値電圧のばらつきが小さい半導体装置を、従来よりも安定して製造することができる。
(3)特殊な(高価な)製造装置を用いず、比較的安価な製造装置により低いコストで半導体装置を製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜3および比較例1〜2の作製)
図13に示した製造工程に沿って、実施例1〜3および比較例1〜2の半導体装置(nチャネル型MOSFET)を100個ずつ作製した。このとき、工程cにおけるイオン注入エネルギー条件、工程dにおける熱処理条件の異なる半導体装置を製造した。表1に工程cおよび工程dの製造条件を示す。
Figure 0005026801
なお、上記半導体装置の製造において、工程bにおけるイオン注入用スルー膜の厚さは約20nmとし、工程eにおけるイオン注入エネルギーは100keV、工程fにおける熱処理条件は1000℃×300分間とした。また、イオン注入における入射角度は、工程cおよび工程eともに0°とした。
製造した各半導体装置に対し、Ic−Vg測定を行った。代表的な結果として、実施例1〜3の半導体装置においては図2の波形aと同様な結果(正常波形)が得られた。一方、比較例1の半導体装置ではしきい値電圧が規定ゲート電圧よりも小さい波形bと同様な結果(不良波形)が散見された。また、比較例2の半導体装置では規定ゲート電圧よりも極端に低い電圧(ゼロ付近)でコレクタ電流が実効的に流れ始める波形c,dのような結果(リーク波形またはデプレッション波形)が数多く見られた。なお、半導体装置のIc−Vg測定は、コレクタ/エミッタ間に10Vの電圧を印加し、ゲート電圧を0〜10Vまで変化させながらコレクタ電流を計測した。
そこで、その要因を調査するために、各半導体装置(実施例1〜3および比較例1〜2)の不純物濃度分布を図3におけるa−a’線に沿った位置でSIMS(2次イオン質量分析法)により測定した。いずれの半導体装置においても、ソース領域5の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)は、ソース領域5の主表面から約0.5μmであった。なお、「深さ」とは、ソース領域5の主表面を深さゼロとして、図3の下方向の位置を意味するものとする。
比較例1における不純物濃度分布の模式図を図17に示す。図17の結果から、p型不純物の濃度ピークがソース領域内にあることが判る。前述したように、しきい値電圧はチャネル領域内でのp型不純物による電気的なピーク濃度に依存することから、ソース領域内ではn型不純物濃度分布による相殺の影響を受ける。したがって、比較例1のIc−Vg測定結果が波形b(不良波形)となった要因は、チャネル領域内での電気的なピーク濃度が規定よりも小さいため、および/またはチャネル長が規定よりも短いためと考えられる。
比較例2および実施例2における不純物濃度分布の模式図を図18に示す。図18の結果から、比較例2および実施例2のp型不純物の濃度ピークがチャネル領域内にあることが判る。これは、工程cにおけるイオン注入エネルギーが比較例1のそれよりも十分高いためと考えられる。一方、比較例2におけるp型不純物の濃度プロファイルが急峻でチャネル長が短いのに対し、実施例2におけるp型不純物の濃度プロファイルは変化が緩やかでチャネル長が長いことが判る。これは、実施例2における工程dの熱処理時間が比較例2におけるそれよりも十分長いためと考えられる。
すなわち、比較例2の半導体装置では、p型不純物の濃度プロファイルが急峻かつチャネル長が短いことから、製造プロセス上のばらつきに起因すると考えられる欠陥(例えば、転位など)が発生すると、チャネル領域内での実効的な不純物濃度が大きく変化するためにリーク電流が生じやすく、波形c,dのような結果(リーク波形またはデプレッション波形)になったものと考えられる。加えて、工程dの熱処理時間が短いことから、イオン注入による結晶表面領域のダメージを回復させる効果が低く、欠陥が発生しやすいものと考えられる。これに対し、実施例2の半導体装置は、p型不純物の濃度プロファイル変化が緩やかでチャネル長も長いことから、欠陥が発生したとしてもチャネル領域内での実効的な不純物濃度の変化が小さいため(欠陥の影響を受けづらく)、波形aのような結果(正常波形)が得られたものと考えられる。また、工程dの熱処理時間が長いことから、イオン注入による結晶表面領域のダメージを回復させる効果が高く、欠陥の発生が少ないものと考えられる。
上記の結果は、MOSFET等の半導体装置において、チャネル領域不純物の濃度プロファイル変化が緩やかで、かつ十分な長さのチャネル長を形成することが重要であることを強く示唆している。これは、該半導体装置の製造方法において、チャネル領域不純物イオン注入後の熱処理(工程d)で十分な保持時間(例えば、30〜600分間)が必要であることを意味する。なお、チャネル長とはソース領域5/チャネル領域4の境界からチャネル領域4/半導体領域3の境界までの距離とし、チャネル領域4/半導体領域3の境界とはチャネル領域のp型不純物濃度と半導体領域3のn型不純物濃度が等しくなる位置(深さ)と定義する。
次に、実施例1〜3および比較例1を用いて、Ic−Vg測定におけるしきい値電圧のばらつき(標準偏差)σおよびコレクタ電流1μAにおけるしきい値電圧不良率を評価した。それぞれの結果を図19、20に示す。図中の結果から明らかなように、p型不純物濃度のピーク位置(深さ)がソース領域とチャネル領域の境界から深くなるにつれて、しきい値電圧のばらつき(標準偏差)σが小さくなり、しきい値電圧不良率が低下していることが判る。また、p型不純物濃度のピーク深さがソース領域とチャネル領域の境界から0.3μm以上深くなると、その効果が顕著になることが判る。なお、p型不純物濃度のピーク深さは、前述のSIMSにより測定した。
上記の結果(図19、20)は、MOSFET等の半導体装置において、チャネル領域形成不純物濃度のピーク位置(深さ)をソース領域の深さ(ソース領域とチャネル領域の境界)よりも深くした構造が重要であることを強く示唆している。これは、該半導体装置の製造方法において、チャネル領域形成不純物のイオン注入(工程c)で十分な加速電圧(例えば、200〜300keV)が必要であることを意味する。
従来のMOSFETの構造の1例(nチャネル型トランジスタ)を示した断面模式図である(チャネル領域4における色濃度は不純物濃度分布を模式的にイメージしたもの)。 半導体装置のIc−Vg測定における代表的結果を模式的に示したグラフである。 本発明の実施の結果得られるMOSFETの構造の1例(nチャネル型トランジスタ)を示した断面模式図である(チャネル領域4における色濃度は不純物濃度分布を模式的にイメージしたもの)。 本発明の第1の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。 第1の実施の形態に係る製造方法の工程bにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第1の実施の形態に係る製造方法の工程cにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第1の実施の形態に係る製造方法の工程eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。 第2の実施の形態に係る製造方法の工程kにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第2の実施の形態に係る製造方法の工程bにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第2の実施の形態に係る製造方法の工程cにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第2の実施の形態に係る製造方法の工程eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 本発明の第3の実施の形態の製造工程(nチャネル型MOSFETの場合)の全体フローを示す図である。 第3の実施の形態に係る製造方法の工程kにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第3の実施の形態に係る製造方法の工程bにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 第3の実施の形態に係る製造方法の工程eにおける半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 比較例1における不純物濃度分布の模式図である。 比較例2および実施例2における不純物濃度分布の模式図である。 Ic−Vg測定におけるしきい値電圧のばらつき(標準偏差)σの評価結果である。 コレクタ電流1μAにおけるしきい値電圧不良率の評価結果である。
符号の説明
1…p型半導体基板、2…n型半導体層、3…n型半導体層、4…チャネル領域、5…ソース領域、6…トレンチ領域、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、9…層間絶縁膜、10…金属配線、11…イオン注入用スルー膜、12…ホトレジスト。

Claims (3)

  1. 第2導電型の単結晶珪素基板の主面上にエピタキシャル成長で形成された第1導電型の半導体層と、その表面上に形成された第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域の表面領域に選択的に設けられた第1導電型のソース領域と、前記ソース領域から前記チャネル領域を貫通して前記半導体層に至るトレンチ領域と、前記トレンチ領域の内壁に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の内側空間に充填されたゲート電極を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記チャネル領域を形成した後に、前記トレンチ領域を形成し、その後に前記ソース領域を形成する工程順序であり、
    前記チャネル領域の形成は、前記第1導電型の半導体層の表面に、前記第2導電型の不純物をイオン注入し、その後、第1の熱処理を施すことによりなされ、前記第2導電型の不純物イオン注入における加速電圧が200〜300keVであり、イオン注入する前記第2導電型の不純物のドーズ量が1×10 13 〜1×10 14 個/cm であり、前記第1の熱処理が非酸化性雰囲気中10901110℃の温度で60180分間保持する熱処理であり、
    前記ソース領域の形成は、前記第1の熱処理を施した前記第2導電型の半導体層の表面の選択的領域に、前記第1導電型の不純物をイオン注入し、その後、第2の熱処理を施すことによりなされ、前記第1導電形の不純物のイオン注入における加速電圧が30〜300keVであり、イオン注入する前記第1導電型の不純物のドーズ量が1×10 15 〜5×10 16 個/cm であり、前記第2の熱処理が非酸化性雰囲気中995〜1020℃の温度で80〜400分間保持する熱処理であり、かつ前記第2の熱処理の温度は前記第1の熱処理の温度よりも50〜130℃低く設定され、
    前記ソース領域の深さが前記ソース領域の主面から0.4〜0.6μmとなり、前記チャネル領域における前記第2導電型の不純物濃度ピークの位置が前記ソース領域の主面から0.7〜1.2μmの深さとなり、かつ前記第2導電型の不純物濃度のピーク深さが前記ソース領域と前記チャネル領域との境界から0.3μm以上深くなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、前記チャネル領域を形成するための不純物のイオン注入において、前記イオン注入における入射角度が0〜7°であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項に記載の半導体装置の製造方法であって、前記ソース領域を形成するための不純物のイオン注入において、前記イオン注入における入射角度が0〜7°であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2007008107A 2007-01-17 2007-01-17 半導体装置の製造方法 Active JP5026801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007008107A JP5026801B2 (ja) 2007-01-17 2007-01-17 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007008107A JP5026801B2 (ja) 2007-01-17 2007-01-17 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008177279A JP2008177279A (ja) 2008-07-31
JP5026801B2 true JP5026801B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=39704101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007008107A Active JP5026801B2 (ja) 2007-01-17 2007-01-17 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5026801B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5809877B2 (ja) * 2010-08-26 2015-11-11 新電元工業株式会社 トレンチゲート型パワー半導体装置の製造方法
JP2012099601A (ja) 2010-11-01 2012-05-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置およびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001024193A (ja) * 1999-07-13 2001-01-26 Hitachi Ltd トレンチゲート型半導体装置およびその製造方法
EP1393362B1 (en) * 2001-04-28 2011-12-14 Nxp B.V. Method of manufacturing a trench-gate semiconductor device
JP4048856B2 (ja) * 2002-06-04 2008-02-20 富士電機デバイステクノロジー株式会社 半導体装置の製造方法
JP4166102B2 (ja) * 2003-02-26 2008-10-15 トヨタ自動車株式会社 高耐圧電界効果型半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008177279A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8404546B2 (en) Source/drain carbon implant and RTA anneal, pre-SiGe deposition
JP4872217B2 (ja) 炭化珪素半導体素子の製造方法
US10490648B2 (en) Method to reduce etch variation using ion implantation
US20040222462A1 (en) Shallow doped junctions with a variable profile gradation of dopants
JP4988183B2 (ja) 高耐圧トランジスタ
JP2006066439A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US9876110B2 (en) High dose implantation for ultrathin semiconductor-on-insulator substrates
WO2013145022A1 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2011049267A (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN104576347A (zh) Igbt背面金属化的改善方法
US10943997B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
US9184234B2 (en) Transistor design
JP2006066438A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5026801B2 (ja) 半導体装置の製造方法
WO2014102994A1 (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法
US20160284800A1 (en) Epitaxial channel with a counter-halo implant to improve analog gain
US20090114957A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7736961B2 (en) High voltage depletion FET employing a channel stopping implant
JP2010182762A (ja) 半導体素子及びこの製造方法
US20150349065A1 (en) Transistor structure including epitaxial channel layers and raised source/drain regions
JP4048856B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4313822B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4751023B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6969543B2 (ja) 半導体装置、cmos回路及び電子機器
JP2006332231A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5026801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350