JP5024982B2 - ラベル貼着装置およびラベル貼着方法 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1では、中空部を形成した容器の内周面にラベルを貼付するラベル貼付装置が開示されている。
このラベル貼付装置は、略円周面を形成したラベル保持部を備えた貼付ヘッドが設けられ、エアーの吸引により長方形状の細いラベルを保持するようにしてある。また、長方形状の細いラベルを保持された貼付ヘッドは、容器内に挿入され貼付ヘッドに設けたローラが径方向外側に移動して長方形状の細いラベルを容器の内周面に押し付けするとともに、容器を回転させて長方形状の細いラベルを貼付するようにしてある。
また、確実にラベルを貼付するために容器の内周面に強く押圧すると、容器が転倒してラベルが容器に貼り付かないことがある。
また、被着体が転倒することなく、被着体にラベルを貼着することができるラベル貼着装置およびラベル貼着システムを提供することを目的とする。
また請求項2記載の発明の要旨は、一対の前記弾性体を有し、前記巻き芯の前記上面および前記内壁面に向けて移動する第四の移動手段を設け、前記一対の弾性体の間隔を前記円柱状の巻き芯の直径の間隔で設けたことを特徴とする請求項1記載のラベル貼着装置にある。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記一対の弾性体は、前記巻き芯の前記上面および前記内壁面に当接する面を逆ハの字状のテーパー面を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のラベル貼着装置にある。
また請求項4記載の発明の要旨は、円柱状の中空部を形成した巻き芯の前記中空部の内壁面の貼付位置にラベルを貼着するラベル貼着方法において、ラベルを吸着する吸着部と、押え部と、を有したラベル吸着貼付機構と、前記巻き芯の上面および内壁面に当接する一対の弾性体と、を備え、
前記ラベル吸着貼付機構を前記巻き芯の前記中空部の上部に移動させるステップと、
前記中空部の上部に位置した前記ラベル吸着貼付機構を前記中空部に向けて移動させる第一の移動ステップと、前記一対の弾性体を前記巻き芯の上面および内壁面に当接するように移動させる保持ステップと、前記吸着部を前記中空部の前記貼付位置に移動させる第二の移動ステップと、前記押え部を前記吸着部の移動方向に対し反対方向に移動させる第三の移動ステップと、前記第二の移動ステップにより、前記吸着部が前記貼付位置にラベルを貼付する時と、ほぼ同時に、前記押え部を前記貼付位置の反対の前記中空部の内壁面を押圧する押圧ステップと、を有したことを特徴とするラベル貼着方法にある。
また、被着体が転倒させることがないように被着体に保持することができ、確実にラベルを内壁面の貼付位置にラベルを貼着することができる。
図1は本発明の一例を示したラベル貼着装置の全体の概略構成図であり、図2はプリンタ部の一例を示した概略構成図であり、図3は吸着盤および押え板を説明する説明図であり、図4は被着体の一部を切り欠いてラベルを内壁面の貼付位置に貼付する時の説明図であり、図5はラベル吸着制御部のブロック図の模式図であり、図6はラベル貼着装置の動作を説明するフローチャート図である。
プリンタ部2と移動機構部3は、架台45の鉛直方向に設けられた一対のブラケット46に支持されている。
プリンタ部2は主として、供給部6、印字部7、剥離部8、巻取部9、プリンタ制御部10から構成されている。
供給部6には、帯状台紙51に所定の間隔で複数仮着されたラベル52をロール状にしたラベル連続体50を回転可能に保持する供給軸11を設けてある。
供給軸11に保持されたラベル連続体50は、案内ローラ12、12を介して印字部7へ繰出し可能にすることができる。
また、帯状台紙51にはラベル52が仮着されている間隔とほぼ同一間隔で、図示しないが基準マーク(黒色の矩形のマーク)が、帯状台紙51の裏面(ラベルが仮着された反対側面)に形成されている。
また、ラベル52は、感熱することにより発色することにより感熱発色層が設けられている。
プラテンローラ13は、図示しないステッピングモータに接続され、このステッピングモータの駆動により、プラテンローラ13が回転自在に駆動するようにしてある。
また、ラベル連続体50は、プラテンローラ13とサーマルヘッド14とにより挟持され、プリンタ制御部10からの印字指令によりプラテンローラ13が駆動するとともに、サーマルヘッド14が選択的に発熱体(図示せず)を発熱させることにより、ラベル52の感熱発色層を発色させて後述する被着体Pの情報などを文字、記号、バーコードなどで印字することができる。
尚、ラベル52は、上方に向けて剥離板15から剥離されるようにすることができ、剥離板15で剥離されたラベル52は、後述のラベル吸着貼付機構4の吸着盤24により吸引されるようにしてある。
剥離板15で転向された帯状台紙51は、案内ローラ16,16を介して巻取部9に移送されるようにしてある。
巻取部9には、帯状台紙51を巻き取る回転可能な巻取軸17を有しており、図示しないモータに接続され、このモータの駆動により、巻取軸17が回転駆動して帯状台紙51を巻取りすることができるようにしてある。
ピッチセンサ18は、基準マークの検出結果に基づいて、ラベル52の印字基準位置、およびラベルの剥離停止の基準位置などの基準データとしてプリンタ制御部10に供給することができる。
また巻き芯Pは、被着体用の架台47の上に載置することができるようにしてある。被着体用の架台47は、複数の脚部48・・48を有し、被着体用の架台47の上部に巻き芯Pを載置することができるように平面部を形成してある。また、巻き芯Pを位置決めする位置決め用の突起(図示せず)が設けられ、巻き芯Pの内径よりやや短い直径を形成している。
移動機構部3は主に、移動機構本体19と、メインシリンダ20(図1の破線で示した部分)と、保持部5と、を有してある。
移動機構本体19は、所定の長さを有するとともに、中空部を形成した断面略長方形の形状とする略四角柱の形状とすることができる。
メインシリンダ20は、移動機構本体19の中空部内に設けられ、メインシリンダ20のロッド(図示せず)の先端にラベル吸着貼付機構4が固着されている。
また、メインシリンダ20のロッドが進退動作することにより、ラベル吸着貼付機構4は、移動機構本体19の中空部に設けた図示しない案内レールに沿って移動可能にしてある。
第一のシリンダ22は、鉛直方向にロッド22aが進退可能に設けられおり、ロッド22aの先端に設けられたスライダ部23を介して吸着盤24と、押え板25とが設けられている。
スライダ部23には、吸着盤24を水平方向に進退自在に移動させる吸着盤用シリンダ(第二の移動手段)26(図3の破線で示した部分)と、押え板25を水平方向に進退自在に移動させる押え板用シリンダ(第三の移動手段)27(図3の破線で示した部分)と、が設けられている。
尚、吸着盤用シリンダ26と、押え板用シリンダ27とは、スライダ部23の内方に配置されている。
吸着盤24は、プリンタ部2で剥離されるラベル52の印字面側を吸引する吸着面24aを形成することができ、ラベル52の粘着剤側を表面とすることができる。押え板25は、略長方形状のプレート28の表面に弾性体28aが設けられている。弾性体28aは、硬質または軟質からなるゴム状の部材を設けることができる。
吸着盤24と押え板25との待機時においては、吸着盤24の吸着面24aの反対の裏面側と、押え板25のプレート28とが接近または当接する位置にある。
吸着盤24に吸引されたラベル52を巻き芯Pに貼り付ける貼付動作時に、ほぼ同時に吸着盤24と押え板25とは、直線状に互いに離反する方向に移動するように吸着盤用シリンダ26と押え板用シリンダ27とが制御することができる。
保持シリンダ29のロッド30の先端には、一対の支持板31,31が所定の間隔をおいて設けられ、各支持板31,31に保持体32が設けられている。支持板31,31同士の間隔は、被着体Pの中空部Paのほぼ直径の間隔で設けられている。
また保持体32,32は、硬質または軟質から成るゴムなどの弾性体から成り、保持体32,32が巻き芯Pに当接した時に、弾性変形して保持することができる。
尚、保持体32,32が巻き芯Pに当接する面は、逆ハの字状のテーパー面33を形成してあり、各保持体32が確実に巻き芯Pの内壁面および巻き芯Pの上面に当接して巻き芯Pを下方および外方に向けて押圧可能にすることができる。
尚、吸着盤24および押え板25は、支持板31,31および保持体32,32と互いに干渉しないように配置されている。
同図に示すように、ラベル吸着制御部35は、ラベル吸着制御プログラム、各種固定データ、制御テーブルデータ、等を記憶し、この記憶されている各種制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)(図示せず)を備えた中央制御部36と、中央制御部36に電気的に接続されラベル吸着貼付機構4をラベル受位置と巻き芯Pの上部位置(巻き芯の略中心部)とを往復するようにメインシリンダ20を制御することができるメインシリンダ制御部37と、中央制御部36に電気的に接続されラベル吸着貼付機構4を巻き芯Pの上部位置から巻き芯Pの中空部Paの内方位置と、を往復するように第一のシリンダ22を制御することができる第一のシリンダ制御部38と、中央制御部36に電気的に接続され吸着盤24を水平方向に進退可能に移動するように吸着盤用シリンダ26を制御することができる吸着盤用シリンダ制御部39と、中央制御部36に電気的に接続され押え板25を吸着盤24の進出する方向と反対方向に移動するように押え板用シリンダ27を制御させることができる押え板用シリンダ制御部40と、中央制御回路36に電気的に接続され保持体32,32を巻き芯Pに向けて進退可能に移動するように保持シリンダ29を制御することができる保持シリンダ制御部41と、インタフェース42を介してプリンタ部2からラベル52を剥離したことを示す信号または各種信号を中央制御部36に供給するようにした構成とすることができる。
また中央制御部36は、吸着盤24がラベル受位置にあることを示す信号がインタフェース42を介してプリンタ部2に供給することができる。
ステップS1において、ラベル吸着貼付機構4がラベル受位置に位置する時に、プリンタ部2で印字されたラベル52が剥離板15でラベル52が上方に向けて剥離され、吸着盤24がラベル52を吸着するとステップS2に進み、ラベル52が吸着盤24に吸引されていない場合には、ステップS1に戻り、ステップS1の処理が繰り返し実行される。
ステップS3では、ラベル吸着貼付機構4が巻き芯Pの上部位置に達したか否かを判断する。巻き芯Pの上部位置に達したと判断した場合には、ステップS4に進み、巻き芯Pの上部に達していないと場合には、ステップS3に戻りステップS3の処理が繰り返し実行される。
ステップS5では、保持体32,32が巻き芯Pの上部および内壁面に当接したか否かを判断する。保持シリンダ29が巻き芯Pに向けて進み保持体32,32が巻き芯Pの上部および内壁面に当接した場合には、ステップS6に進み、保持体32,32が巻き芯Pの上部に達していないと判断した場合には、ステップS5に戻りステップS5の処理が繰り返し実行される。
ステップS7では、吸着盤24が中空部Paの内壁面の貼付位置Pcに位置したか否かを判断する。吸着盤24が貼付位置Pcの位置に達したと判断した場合には、ステップS8に進み、吸着盤24が貼付位置Pcの位置に達していない判断した場合には、ステップS7に戻りステップS7の処理が繰り返し実行される。
吸着盤24と押え板25は、相反する方向に移動して、吸着盤24は巻き芯Pbの内壁面の貼付位置Pcにラベル52を貼着するのと、ほぼ同時に押え板25が貼付位置Pcと、対称する巻き芯Pの内壁面の押え位置Pdに押圧することにより、吸着盤24が貼付位置Pcを押圧する押圧力の方向と、押え板25が押え位置Pdを押圧する押圧力の方向が相反する方向とすることができるので、バランスが略均等になり巻き芯Pのバランスがとれるので倒れることない。
また、ラベル52を均一に押圧することができラベル52が確実に貼着することができる。
そして、吸着盤用シリンダ26と、押え板用シリンダ27と、が後退駆動して吸着盤24と押え板25とを互いに接近または当接する待機位置に戻るようにラベル吸着制御部35からの指令により制御され、その後、第一のシリンダ22、保持シリンダ29が上方に後退して戻る。さらに、メインシリンダ20が後退してラベル吸引貼着部4をラベル受位置に戻るように制御して終了する。
各シリンダはシリンダ内に設けた図示しないセンサーにより、ロッドの進退動作の停止位置とすることができる。また各シリンダは、エアーの正負によりロッドの進退動作することができる。
吸着盤の形状は、巻き芯の内壁面の形状に沿う形状とすることができる。さらに、吸着盤には、図示しないが吸着パットが設けられ、この吸着パットと押え板の弾性体とは同一の材質とすることができる。
2 プリンタ部
3 移動機構本体部
4 ラベル吸着貼付機構
5 保持部(保持手段)
19 移動機構本体
20 メインシリンダ
22 第一のシリンダ(第一の移動手段)
23 スライダ部
24 吸着盤(吸着手段)
25 押え板(押え手段)
26 吸着盤用シリンダ(第二の移動手段)
27 押え板用シリンダ(第三の移動手段)
29 保持シリンダ(第四の移動手段)
33 テーパー面
35 ラベル吸着制御部
52 ラベル
P 巻き芯(被着体)
Pa 中空部
Pb 長尺物
Pc 貼付位置
Pd 押え位置
Claims (4)
- 円柱状の中空部を形成した巻き芯の前記中空部の内壁面の貼付位置にラベルを貼着するラベル貼着装置において、
ラベルを吸着する吸着手段と、押え手段と、を有したラベル吸着貼付機構を前記巻き芯の前記中空部の上部に移動させるメインシリンダと、
前記中空部の上部に位置した前記ラベル吸着貼付機構を前記中空部に向けて移動させる第一の移動手段と、を備え、
前記ラベル吸着貼付機構は、
前記吸着手段を前記中空部の内壁面の前記貼付位置に移動させる第二の移動手段と、
前記押え手段を前記吸着手段の移動方向に対して反対方向に移動させる第三の移動手段と、を設け、
前記吸着手段がラベルを貼り付ける貼付動作時に前記吸着盤と前記押え手段とは、直線状に互いに離反する方向に移動し、
前記吸着手段が前記中空部の前記内壁面の貼着位置に前記ラベルを貼着するのと、ほぼ同時に前記押え手段が前記中空部の前記内壁面を押圧するとともに、前記巻き芯の上面および前記内壁面に当接する弾性体を有したことを特徴とするラベル貼着装置。 - 一対の前記弾性体を有し、前記巻き芯の前記上面および前記内壁面に向けて移動する第四の移動手段を設け、前記一対の弾性体の間隔を前記円柱状の前記巻き芯の直径の間隔で設けたことを特徴とする請求項1記載のラベル貼着装置。
- 前記一対の弾性体は、前記巻き芯の前記上面および前記内壁面に当接する面を逆ハの字状のテーパー面を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のラベル貼着装置。
- 円柱状の中空部を形成した巻き芯の前記中空部の内壁面の貼付位置にラベルを貼着するラベル貼着方法において、
ラベルを吸着する吸着部と、押え部と、を有したラベル吸着貼付機構と、
前記巻き芯の上面および内壁面に当接する一対の弾性体と、を備え、
前記ラベル吸着貼付機構を前記巻き芯の前記中空部の上部に移動させるステップと、
前記中空部の上部に位置した前記ラベル吸着貼付機構を前記中空部に向けて移動させる第一の移動ステップと、
前記一対の弾性体を前記巻き芯の上面および内壁面に当接するように移動させる保持ステップと、
前記吸着部を前記中空部の前記貼付位置に移動させる第二の移動ステップと、
前記押え部を前記吸着部の移動方向に対し反対方向に移動させる第三の移動ステップと、
前記第二の移動ステップにより、前記吸着部が前記貼付位置にラベルを貼付する時と、ほぼ同時に、前記押え部を前記貼付位置の反対の前記中空部の内壁面を押圧する押圧ステップと、
を有したことを特徴とするラベル貼着方法。
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