JP5024941B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
このような別部材のグリップ部材は、円筒形の軸筒の該当位置に単に被覆してある場合が多いが、使用中にずれたり回ったりすることもある。それを防ぐための技術として、下記の特許文献1には、軸筒のグリップ部分を断面多角形として、グリップ部材もそれに応じた多角形状とすることで、その多角形の頂点付近を回り止め部材として機能させる旨の記載がある。
このように、軸筒の凸部とグリップ部材の凹部との係合による回り止めを採用する場合、凸部に対応する凹部部分が肉薄となるのを避けるため、その凹部部分の付近を肉厚にした異型状断面にするか、そうでなければグリップ部材全体を肉厚にせざるを得なかった。そのため、このような回り止め機構は、軸径を細くしたいという設計上の要請がある場合には採用しにくいものであった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、グリップ部材の肉厚を増やさずに、このような軸筒の凸部とグリップ部材の凹部との係合による回り止めを特に軸筒の細い筆記具にも採用し得る技術の提供を課題とする。
「軸筒11」とは、筆記具10の筆記機構を収納する中空の軸をいう。この筆記機構とは、筆記具10の種類により様々であり、たとえばボールペンであれば一端にチップが装着されて内部にインクを収容するインクリフィルであり、また、シャープペンシルであれば芯を収容しこれを先端から繰り出すための繰り出し機構である。
このグリップ部分50には、平面として形成された「面削ぎ部51」が設けられている。そして、この面削ぎ部51から外方へ突出した「係合凸部52」が設けられている。
本発明に係る筆記具10は、軸筒11のグリップ部分50にグリップ部材60を被覆して形成される。このとき、グリップ部材60の係合面61は面削ぎ部51に一致し、またその係合凹部62には係合凸部52が係合することで、グリップ部材60はグリップ部分50に固定して装着される。そして、グリップ部材60に対し、周方向にずれる力がかかった場合、係合凹部62が係合凸部52と係合しているために、グリップ部材60が軸筒11に対して回転することが妨げられている。
なお、この面削ぎ部51及び係合凸部52の数は特に限定されず、1組であっても構わないが、回り止め効果を考慮すると、2組以上設けることが望ましい。
さらに、この係合凸部52は断面矩形に構成されていることが望ましい。そうすると、係合凹部62もこれに応じて断面矩形に形成されることとなる。こうすることにより、グリップ部材60が軸筒11に対して回転方向にずれる力がかかった際に、その回転力を係合凸部52の側面と面削ぎ部51の平面とで2方向に分散して受けることが可能となり、回り止めがより効果的となる。
本発明は、特に、グリップ部分50において、面削ぎ部51以外の部分が外方に凸な曲面、たとえば断面円形のような形状に形成されている場合に、その周方向の回転力に抗する回り止め作用を確保する上で効果的である。
また、グリップ部材が極端な肉薄となることを避けることができるので、グリップとして本来期待される良好な感触を損なうことなく、回り止めの効果も期待できる。
図1は、本実施の形態に係る筆記具10を正面図(A)及び側面図(B)でそれぞれ示したものである。
軸筒11は、ポリカーボネート樹脂あるいはABS樹脂の射出成形により形成される。その中間付近から先端近くにかけてグリップ12が形成されており、この部分は熱可塑性エラストマー製のグリップ部材60(図2参照)で被覆されている。その先端側に装着されている口金13からはボールペンチップ22が突出している。一方、軸筒11の後端にはテールピース30と一体に成形されているクリップ31が装着されるとともに、ノックボタン15が突出している。
軸筒11のグリップ部分50は、その後方部分に比べ肉薄に形成され、そこにグリップ部材60が装着することで、表面が平滑に形成されている。
軸筒11内には、インクを収容したインクリフィル20が収納されている。インクリフィル20の先端には、継手21を介して筆記ボール23を先端に備えたボールペンチップ22が装着されている。また、軸筒11内において、中間部分のやや後方寄り、ちょうどクリップ31の先端付近に当たる位置に、インクリフィル20を貫通して支持するスプリング受け14が設けられている。さらに、インクリフィル20の後端は、ノック動作における先端突出の維持及び解除に関与する回転子40に圧入固定されている。回転子40の後半部分42は、その前半部分41より小径に形成され、前記のノックボタン15内に遊嵌され、ノックボタン15の押圧操作に供されることとなっている。テールピース30の内周には、回転子40表面の突条構造が摺動可能な摺動溝32が複数設けられている。また、スプリング受け14の後端部分及び回転子40の先端部分との間には、回転子40を後方に付勢するスプリング16が介装されている。
図2でも示したように、軸筒11のグリップ部分50は、その後方部分に比べ肉薄に形成されている。図3(C)の断面図で示すように、軸筒11のグリップ部分50は略円形断面に形成されているが、その正面側及び背面側が平面状に削がれており、これが面削ぎ部51となっている。この2つの面削ぎ部51からはそれぞれ、断面矩形の突条が外方へ突出している。これらが係合凸部52である。なお、この係合凸部52から、断面図で90°離れた位置にそれぞれ、これらに平行な側方突条53が設けられている。なお、この側方突条53の高さは、係合凸部52の高さよりも低く形成されている。また、グリップ部分50の先端付近は、面削ぎ部51も、係合凸部52も側方突条53も設けられていない断面円形の滑面部54として形成されている。この滑面部54と面削ぎ部51の間は僅かな抜け止め段差55となっている。
グリップ部材60の内側面において、図3(A)に示す面削ぎ部51に対応するのが、軸方向に沿った平面として形成されている係合面61である。そして、この係合面61の中心線に沿って、図2(A)及び(B)に示す係合凸部52に対応する断面矩形の溝である係合凹部62が設けられている。なお、この係合面61及び係合凹部62は、図4(D)に示す位置と対向する位置にもさらにもう1組設けられていることはいうまでもない。そして、図2(A)及び(B)に示す側方突条53に対応する溝である側方溝63も設けられている。なお、図2(A)及び(B)に示す滑面部54に対応する部分である先端内面64は同様に断面円形に形成されている。
たとえば、この両図において図面上で時計回り方向の力がグリップ部材60にかかったとする。グリップ部材60内周面における円弧部分(図4(E)中のx)は、グリップ部分50外周面の円弧部分(図3(C)中のa)に対して、摩擦力以外の抵抗力は持たない。一方、係合凹部62の側面のうち回転方向に対して後方に当たる面(図4(E)中のy)は、係合凸部52の側面のうち回転方向に対して後方に当たる面(図3(C)中のb)に当接する。さらに、係合面61のうち回転方向に対して前方に当たる面(図4(E)中のz)は、面削ぎ部51のうち回転方向に対して前方に当たる面(図3(C)中のc)に当接する。すなわち、グリップ部材60の回転力が、係合凸部52と面削ぎ部51とで分散されることで、回り止めが効果的になされることとなっている。
13 口金 14 スプリング受け 15 ノックボタン
16 スプリング
20 インクリフィル 21 継手 22 ボールペンチップ
23 筆記ボール
30 テールピース 31 クリップ 32 摺動溝
40 回転子 41 前半部分 42 後半部分
50 グリップ部分 51 面削ぎ部 52 係合凸部
53 側方突条 54 滑面部 55 抜け止め段差
60 グリップ部材 61 係合面 62 係合凹部
63 側方溝 64 先端内面 65 段差
Claims (5)
- 軸筒外周に別体に形成されたグリップ部材が装着される筆記具であって、
前記軸筒のグリップ部分は、その後方部分に比べ肉薄に形成されているととともに、そのグリップ部分の外周面の一部が平面状に削がれて肉薄とした面削ぎ部を設け、その面削ぎ部から外方へ突出した係合凸部を設け、
前記グリップ部材の内周に、前記面削ぎ部と一致する係合面と、この係合面に対して陥没しかつ前記係合凸部と係合する係合凹部とが設けられていることを特徴とする筆記具。 - 前記係合凸部は、前記軸筒の長手方向に沿った突条として形成されているとともに、
前記凹部は、前記係合凸部と係合する溝状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。 - 前記係合凸部は断面矩形に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
- 前記面削ぎ部は、グリップ部分の長手方向全長に対してその一部の長さ部分にのみ形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の筆記具。
- 前記グリップ部分において、前記面削ぎ部以外の部分は、外方に凸な曲面として形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の筆記具。
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