JP5023573B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
特許文献1に内燃機関の排気浄化装置が記載されている。この排気浄化装置では、流入する排気ガスの空燃比がリーンであるときにはNOx(窒素酸化物)を吸収し、流入する排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出するNOx吸放出能力を有するNOx吸収剤が排気通路内に配置されている。また、この排気浄化装置では、流入する排気ガスの空燃比がリーンであるときにSOx(硫黄酸化物)を吸収するSOx吸収能力を有するSOx吸収剤がNOx吸収剤上流の排気通路内に配置されている。この排気浄化装置によれば、NOx吸収剤のNOx吸放出能力が高く維持される。すなわち、NOx吸収剤は、流入する排気ガスの空燃比がリーンであるときにSOxをも吸収してしまい、この場合、NOx吸収剤のNOx吸放出能力が低下してしまう。しかしながら、特許文献1に記載された排気浄化装置では、NOx吸収剤上流にSOx吸収剤が配置されており、このSOx吸収剤によってSOxが排気ガスから除去されることになる。このため、NOx吸収剤に流入するSOxは極めて少なく、NOx吸収剤のNOx吸放出能力が高く維持されるのである。
特開平6−173652号公報 特開2005−133610号公報 特開2003−65039号公報 特開2002−172329号公報
ところで、排気ガス中のSOx濃度が想定していた濃度よりも非常に高かったり、SOx吸収剤のSOx吸収能力が低下したりした場合、SOx吸収剤において吸収されずにSOx吸収剤から流出してくるSOxの量が多くなる可能性がある。この場合、SOx吸収剤から流出したSOxは、NOx吸収剤に吸収されることになるので、NOx吸収剤のNOx吸放出能力が低下してしまうし、NOx吸収剤に吸収されずにNOx吸収剤から流出してしまうことも考えられる。
また、SOx吸収剤は、SOxを吸収することを本来果たすべき機能とするものであるので、SOx吸収剤下流にNOx吸収剤が配置されていない場合であっても、SOx吸収剤から流出したSOxに何ら処置を施さないのは好ましいことではない。そして、このことは、一般的に、排気ガス中のSOxを捕獲して排気ガスからSOxを除去するためのいわゆるSOx捕獲材が排気通路に配置されている場合にも当てはまる。
そこで、本発明の目的は、SOx捕獲材を備えた内燃機関の排気浄化装置において、SOx捕獲材から流出したSOxに処置を施すことにある。
上記課題を解決するために、1番目の発明では、内燃機関の排気通路内にSOxを捕獲する第1のSOx捕獲材を備えた排気浄化装置において、第1のSOx捕獲材から流出するSOxの量が予め定められた量よりも多くなるSOx流出条件が成立したと判断されたときに第1のSOx捕獲材から流出するSOxを捕獲する機能を発揮するSOx捕獲手段を第1のSOx捕獲材とは別に具備する。前記SOx捕獲手段は、第1のSOx捕獲材下流の排気通路から分岐した分岐通路と、分岐通路に排気ガスを流入させるか否かを制御する排気ガス流制御弁とを含む。更に、前記SOx捕獲手段は、分岐通路に配置され、SOxを捕獲する第2のSOx捕獲材、分岐通路に配置され、排気ガスを収容することができる容積空間、または分岐通路に配置され、過酸化水素を供給する過酸化水素供給装置を含む。前記SOx流出条件が成立しているか否かを判別し、前記SOx流出条件が成立していないと判断される場合には、前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを分岐通路に流入させず排気通路に流入させ、更に、SOx流出条件が成立したと判断される場合には、前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを分岐通路に流入させる。
2番目の発明では、1番目の発明において、前記SOx捕獲手段は、SOxを捕獲する第2のSOx捕獲材と、第2のSOx捕獲材に空気を供給する空気供給装置を有し、前記排気通路内に配置された第1のSOx捕獲材に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比であるときに前記SOx流出条件が成立したと判断し、該SOx流出条件が成立したと判断されたときに前記SOx捕獲手段が前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを前記分岐通路内に流入させると共に前記空気供給装置から前記分岐通路内に配置されている第2のSOx捕獲材に空気を供給する。
3番目の発明では、1番目の発明において、前記SOx捕獲手段が過酸化水素を供給する過酸化水素供給装置と、該過酸化水素供給装置から供給された過酸化水素とSOxとの反応により生成される硫酸を貯留する硫酸貯留室とを有し、前記SOx流出条件が成立したと判断されたときに前記SOx捕獲手段が前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを前記分岐通路内に流入させると共に該分岐通路内を流れる排気ガスに前記過酸化水素供給装置から過酸化水素を供給させる。
4番目の発明では、1番目から3番目の発明のいずれか1つにおいて、排気通路内に配置された第1のSOx捕獲材はその温度が一定温度よりも低く且つ流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときに排気ガス中のSOxを第1のSOx捕獲材の表面近傍の領域に捕獲すると共に、その温度が前記一定温度よりも高く且つ流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときには第1のSOx捕獲材の表面近傍に捕獲されているSOxを第1のSOx捕獲材の内部に拡散させるSOx捕獲材であり、第1のSOx捕獲材のSOx捕獲率が予め定められた率よりも低くなったときに第1のSOx捕獲材の温度を前記一定温度よりも高くすると共に第1のSOx捕獲材に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比に維持する制御が実行される。
本発明によれば、排気通路に配置されたSOx捕獲材からSOxが流出したとしても、これらSOxがSOx捕獲手段によって捕獲される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示している。図1において、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射する電子制御式の燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示している。吸気マニホルド4は、吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口は、エアクリーナ8に連結される。吸気ダクト6内には、ステップモータにより駆動されるスロットル弁9が配置される。また、吸気ダクト6周りには、吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却する冷却装置10が配置される。図1に示した内燃機関では、冷却水が冷却装置10内に導かれ、この冷却水によって吸入空気が冷却される。一方、排気マニホルド5は、排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は、SOx捕獲材(以下「メインSOx捕獲材」ともいう)11の入口に連結される。また、SOx捕獲材11の出口は、排気管13を介してNOx触媒12の入口に連結される。また、排気管13には、該排気管13内を流れる排気ガス中に、例えば、HC(炭化水素)からなる還元剤を供給する還元剤供給弁14が取り付けられる。
また、NOx触媒12の出口は、排気管24に連結される。排気管24からは、分岐管25が分岐し、該分岐管25の下流端は、SOx捕獲材(以下「バックアップSOx捕獲材」ともいう)26の入口に連結される。SOx捕獲材26の出口は、分岐管27を介して排気管24に連結される。また、分岐管25が排気管24から分岐する箇所には、排気ガスを分岐管25内に流入させるか否かを制御する排気ガス流制御弁28が取り付けられている。排気ガス流制御弁28が図1に示されている状態にあるとき、すなわち、分岐管25の入口を閉鎖しているときには、排気ガスは、分岐管25には流入せずに、そのまま、排気管24を通って下流へと流れる。一方、排気ガス流制御弁28が図2に示されている状態にあるとき、すなわち、排気管24の流路を閉鎖しているときには、排気ガスは、分岐管25に流入し、SOx捕獲材26を通り、分岐管27を介して排気管24に流入する。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは、排気ガス再循環(以下「EGR」という)通路15を介して互いに連結され、EGR通路15内には、電子制御式のEGR制御弁16が配置される。また、EGR通路15周りには、該EGR通路15内を流れる排気ガス(以下「EGRガス」ともいう)を冷却する冷却装置17が配置される。図1に示した内燃機関では、冷却水が冷却装置17内に導かれ、この冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は、燃料供給管18を介してコモンレール19に連結される。コモンレール19内へは、電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ20から燃料が供給される。コモンレール19内に供給された燃料は、各燃料供給管18を介して燃料噴射弁3に供給される。
電子制御ユニット30は、デジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35、および、出力ポート36を有する。メインSOx捕獲材11には、該SOx捕獲材11の温度を検出する温度センサ21が取り付けられる。一方、NOx触媒12には、該NOx触媒12の温度を検出する温度センサ22が取り付けられる。また、バックアップSOx捕獲材26には、該SOx捕獲材26の温度を検出する温度センサ29が取り付けられる。これら温度センサ21,22,28の出力信号は、それぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、NOx触媒12には、該NOx触媒12の前後差圧を検出する差圧センサ23が取り付ける。差圧センサ23の出力信号は、対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。
アクセルペダル40には、該アクセルペダル40の踏込量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続される。負荷センサ41の出力電圧は、対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。さらに、入力ポート35には、クランクシャフトが、例えば、15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は、対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁9駆動用ステップモータ、還元剤供給弁14、EGR制御弁16、および、燃料ポンプ20に接続される。
NOx触媒12について説明する。NOx触媒12は、三次元網目構造のモノリス担体あるいはペレット状担体上に担持されているか、または、ハニカム構造をなすパティキュレートフィルタ上に担持されている。このように、NOx触媒12は、種々の担体上に担持させることができるものであるが、以下、NOx触媒12をパティキュレートフィルタ上に担持した場合について説明する。
図3(A)および(B)は、NOx触媒12を担持したパティキュレートフィルタ(以下「フィルタ」という)12aの構造を示している。なお、図3(A)は、フィルタ12aの正面図を示しており、図3(B)は、フィルタ12aの側面断面図を示している。図3(A)および(B)に示されているように、フィルタ12aは、ハニカム構造をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路60,61を有する。これら排気流通路は、下流端が栓62によって閉塞された排気ガス流入通路60と、上流端が栓63によって閉塞された排気ガス流出通路61とによって構成される。なお、図3(A)において、ハッチングを付した部分は、栓63を示している。したがって、排気ガス流入通路60および排気ガス流出通路61は、薄肉の隔壁64を介して交互に配置される。言い換えると、排気ガス流入通路60および排気ガス流出通路61は、各排気ガス流入通路60が4つの排気ガス流出通路61によって包囲され、各排気ガス流出通路61が4つの排気ガス流入通路60によって包囲されるように配置される。そして、フィルタ12aは、例えば、コージェライトのような多孔質材料から形成されており、したがって、排気ガス流入通路60内に流入した排気ガスは、図5(B)において矢印で示されているように、周囲の隔壁64を通って隣接する排気ガス流出通路61内に流出する。
ここで、こうしたフィルタ12aにNOx触媒12を担持させる場合、各排気ガス流入通路60および各排気ガス流出通路61の周壁面、すなわち、各隔壁64の両側表面上および隔壁64内の細孔内壁面上に、例えば、アルミナからなる触媒担体が担持される。図4は、こうした触媒担体45の表面部分の断面を図解的に示している。図4に示されているように、触媒担体45の表面上には、貴金属触媒46が分散して担持されており、さらに、触媒担体45の表面上には、NOx吸収剤47の層が形成されている。
本発明の実施形態では、貴金属触媒46として、白金(Pt)が用いられており、NOx吸収剤47を構成する成分としては、例えば、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類から選択された少なくとも1つが用いられている。
内燃機関の吸気通路、燃焼室2およびNOx触媒12上流の排気通路内に供給された空気と燃料(炭化水素)との比を排気ガスの空燃比と称すると、NOx吸収剤47は、NOx触媒12に流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときには、NOxを吸収し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出するNOx吸放出能力を有する。すなわち、NOx吸収剤47を構成する成分として、バリウム(Ba)を用いた場合を例にとって説明すると、NOx触媒12に流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるとき、すなわち、排気ガス中の酸素濃度が高いときには、排気ガス中のNOは、図4に示されているように、白金46上において酸化されてNOとなり、次いで、NOx吸収剤47内に吸収されて酸化バリウム(BaO)と結合しながら、硝酸イオン(NO3 -)の形でNOx吸収剤47内に拡散する。斯くして、NOxがNOx吸収剤47内に吸収される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り、白金46の表面でNOが生成され、NOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和しない限り、NOがNOx吸収剤47内に吸収されて硝酸イオンが生成される。
一方、還元剤供給弁14から還元剤を供給することによって排気ガスの空燃比をリッチ空燃比または理論空燃比にすると、排気ガス中の酸素濃度が低下するために、反応が逆方向に進み(NO3 -→NO)、斯くして、NOx吸収剤47内の硝酸イオンがNOの形でNOx吸収剤47から放出される。次いで、放出されたNOxは、排気ガス中の未燃HCやCOによって還元される。
このように、排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるとき、すなわち、燃焼室2内の混合気の空燃比がリーン空燃比とされて燃焼が行われているときには、排気ガス中のNOxがNOx吸収剤47内に吸収される。しかしながら、燃焼室2内の混合気の空燃比がリーン空燃比とされて燃焼が継続して行われると、その間に、NOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和してしまい、斯くして、NOx吸収剤47がNOxを吸収できなくなってしまう。そこで、本発明の実施形態では、NOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和してしまう前に、還元剤供給弁14から還元剤を供給することによって排気ガスの空燃比を一時的にリッチ空燃比にし、それによって、NOx吸収剤47からNOxを放出させるようにしている。
ところで、排気ガス中には、SOx、すなわち、SOも含まれており、このSOがNOx触媒12に流入すると、このSOは、白金46において酸化されてSOとなる。次いで、このSOは、NOx吸収剤47内に吸収されて酸化バリウム(BaO)と結合しながら、硫酸イオン(SO4 2-)の形でNOx吸収剤47内に拡散し、安定した硫酸塩(BaSO)を生成する。そして、NOx吸収剤47が強い塩基性を有することからも、この硫酸塩は、安定していて分解されづらく、NOx触媒12に流入する排気ガスの空燃比を単にリッチ空燃比にしただけでは、硫酸塩は、分解されずにそのまま残る。したがって、時間が経過するにつれて、NOx吸収剤47内の硫酸塩の量が増大することになり、この場合、NOx吸収剤47が吸収しうるNOx量が低下することになる。
この場合、NOx触媒12の温度を600℃以上の温度まで上昇させた上でNOx触媒12に流入する排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にすれば、NOx吸収剤47からSOxが放出される。しかしながら、この場合、SOxは、少しずつしかNOx吸収剤47から放出されない。したがって、NOx吸収剤47から全てのSOxを放出させるためには、長時間に亘ってNOx吸収剤47に流入する排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にしなければならず、この場合、多量の燃料または還元剤が必要になる。また、NOx吸収剤47から放出されたSOxは、大気中に排出されることになり、このことも好ましいことではない。
そこで、本発明の実施形態では、NOx触媒12上流にメインSOx捕獲材11を配置して、このSOx捕獲材11によって排気ガス中のSOxを捕獲し、それによって、NOx触媒12にSOxが流入しないようにしている。次に、このメインSOx捕獲材11について説明する。
メインSOx捕獲材11は、例えば、ハニカム構造のモノリス触媒からなり、SOx捕獲材11の軸線方向に真っ直ぐに延びる多数の排気ガス流通孔を有する。このように、SOx捕獲材11をハニカム構造のモノリス触媒から形成した場合、各排気ガス流通孔の内周壁面上に、例えば、アルミナからなる触媒担体が担持されており、図5は、この触媒担体50の表面部分の断面を図解的に示している。図5に示したように、触媒担体50の表面上には、コート層51が形成されており、このコート層51の表面上には、貴金属触媒52が分散して担持されている。
本発明の実施形態では、貴金属触媒52として、白金(Pt)が用いられており、コート層51を構成する成分としては、例えば、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類から選択された少なくとも1つが用いられている。すなわち、メインSOx捕獲材11のコート層51は、強塩基性を呈している。
ところで、排気ガス中のSOx、すなわち、SOは、図5に示されているように、白金52において酸化され、次いで、コート層51内に捕獲される。すなわち、SOは、硫酸イオン(SO4 2-)の形でコート層51内に拡散し、硫酸塩を形成する。なお、上述したように、コート層51は、強塩基性を呈しており、したがって、図5に示されているように、排気ガス中のSOの一部は、コート層51内に直接捕獲される。
図5において、コート層51内における濃淡は、捕獲されたSOxの濃度を示している。図5から判るように、コート層51内におけるSOx濃度は、コート層51の表面近傍が最も高く、奥部に行くに従って次第に低くなっていく。コート層51の表面近傍におけるSOx濃度が高くなると、コート層51の表面の塩基性が弱まり、SOxの捕獲能力が弱まる。ここで、排気ガス中のSOxうちでメインSOx捕獲材11に捕獲されるSOxの割合をSOx捕獲率と称すると、コート層51の表面の塩基性が弱まれば、それに伴って、SOx捕獲率が低下することになる。
図6に、SOx捕獲率の時間的変化を示した。図6に示されているように、SOx捕獲率は、初めは、100%に近いが、時間が経過すると、SOx捕獲率は、急速に低下する。そこで、本発明の実施形態では、図7に示されているように、SOx捕獲率が予め定められた率よりも低下したときに、メインSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比とした上でSOx捕獲材11の温度を一定温度まで上昇させる昇温制御を行い、それによって、SOx捕獲率を回復させるようにしている。
すなわち、メインSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比とした上でSOx捕獲材11の温度を一定温度まで上昇させると、コート層51内の表面近傍に集中的に存在するSOxは、コート層51内におけるSOx濃度が均一となるように、コート層51の奥部に向かって拡散していく。すなわち、コート層51内に生成されている硫酸塩は、コート層51内の表面近傍に集中している不安定な状態からコート層51内の全体に亘って均一に分散した安定した状態に変化する。コート層51内の表面近傍に存在するSOxがコート層51の奥部に向かって拡散すると、コート層51内の表面近傍のSOx濃度が低下し、斯くして、SOx捕獲材11の昇温制御が完了すると、図9に示したように、SOx捕獲率が回復する。
メインSOx捕獲材11の昇温制御を行ったときに、SOx捕獲材11の温度を略450℃程度にすれば、コート層51内の表面近傍に存在するSOxをコート層51の奥部に向かって拡散させることができ、SOx捕獲材11の温度を600℃程度まで上昇させると、コート層51内のSOx濃度をかなり均一化することができる。したがって、SOx11の昇温制御の実行時には、SOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比とした上でSOx捕獲材11の温度を600℃程度まで昇温させることが好ましい。
なお、このように、メインSOx捕獲材11を一定温度まで昇温させたときにSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比になっていると、SOx捕獲材11からSOxが放出されてしまう。したがって、SOx捕獲材11を一定温度まで昇温させたときには、SOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にしてはならない。また、コート層51内の表面近傍のSOx濃度が高くなると、SOx捕獲材11の温度が一定温度まで昇温されなくても、SOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比となると、SOx捕獲材11からSOxが放出されてしまう。そこで、本発明の実施形態では、SOx捕獲材11の温度がSOxを放出してしまう可能性のある温度以上であるときには、SOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比とならないようにしている。
また、バックアップSOx捕獲材26は、基本的には、メインSOx捕獲材11と同じものである。
ところで、上述したように、メインSOx捕獲材11によって排気ガスからSOxが除去される。したがって、SOx捕獲材11のSOx捕獲率が高いときには、NOx触媒12に流入するSOxはなく或いはほとんどなく、NOx触媒12から下流へ流出するSOxはなく或いはほとんどない。したがって、このときには、排気ガス流制御弁28を図1に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を閉鎖して排気管24の流路を開放した状態に維持していたとしても、排気管24から大気に流出するSOxはなく或いはほとんどない。したがって、通常、排気ガス流制御弁28は図1に示された状態に維持される。
しかしながら、メインSOx捕獲材11のSOx捕獲率が低くなったり、メインSOx捕獲材11が捕獲しきれないほど多くのSOxがSOx捕獲材11に流入したりすると、SOx捕獲材11からSOxが流出し、NOx触媒12を通過してNOx触媒から下流へ流出してしまう可能性がある。
そこで、第1実施形態では、メインSOx捕獲材11から流出するSOx量が予め定められた量よりも多くなる条件(以下「SOx流出条件」という)が成立したと判断したときには、排気ガス流制御弁28が図1に示された状態から図2に示された状態、すなわち、排気管24の流路を閉鎖して分岐管25の入口を開放した状態に切り換えられる。これによれば、メインSOx捕獲材11から流出したSOxは、排気ガスと共に、分岐管25を介して、バックアップSOx捕獲材26に流入し、該バックアップSOx捕獲材26によって捕獲される。このため、バックアップSOx捕獲材26から流出するSOxはなく或いはほとんどない。そして、本発明の実施形態では、バックアップSOx捕獲材26から流出した排気ガスは分岐管27を介して排気管24に戻されるのであるが、バックアップSOx捕獲材26から流出するSOxがなく或いはほとんどないことから、SOxが排気管24から大気に流出することが抑制される。
なお、上述した実施形態において、例えば、燃料噴射弁3から噴射される燃料に含まれている硫黄成分の量(以下「燃料含有硫黄成分量」という)が予め定められた量よりも多いとき、或いは、メインSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比であるとき、或いは、メインSOx捕獲材11下流の排気管13に排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度センサが配置されている場合において該SOx濃度センサによって検出される排気ガス中のSOx濃度が予め定められた濃度よりも高いときにSOx流出条件が成立したと判断される。また、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多いときにSOx流出条件が成立したと判断する場合、例えば、燃料含有硫黄成分量が多いほど、NOx触媒12が最大限に保持可能なNOx量が早期に少なくなることから、NOx触媒12が最大限に保持可能なNOx量が予め定められた期間内で予め定められた量にまで低下したときに、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多いと判断する。或いは、燃料含有硫黄成分量が多いほど、メインSOx捕獲材11から流出してくるSOx量が多くなることから、メインSOx捕獲材11から流出してくるSOx量が予め定められた量よりも多いときに、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多いと判断するようにしてもよい。或いは、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多い燃料を提供する地域を予め地図情報としていわゆるナビゲーションシステムに記憶しておき、この地図情報に基づいて、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多い地域において燃料が提供されたときに、燃料含有硫黄成分量が予め定められた量よりも多いと判断するようにしてもよい。
また、上述したように、通常、排気ガスは、バックアップSOx捕獲材26には流入しない。このため、SOx流出条件が成立したと判断されたときには、SOx捕獲材26の温度が該SOx捕獲材26がSOxを捕獲する能力を発揮する温度(以下「活性温度」という)よりも低くなっている可能性がある。そして、SOx捕獲材26の温度が活性温度よりも低い場合には、SOx流出条件が成立したと判断されて排気ガスがSOx捕獲材26に流入したとしても、SOx捕獲材26はSOxを捕獲することができない。もちろん、SOx捕獲材26に排気ガスが流入して一定の時間が経過すれば、排気ガスの熱によってSOx捕獲材26の温度が上昇せしめられて活性温度に達するので、それ以降は、SOx捕獲材26はSOxを捕獲することができる。しかしながら、SOx捕獲材26から下流へ流出するSOxの量をできるだけ少なくするために、SOx流出条件が成立したと判断されたときに、SOx捕獲材26の温度が活性温度よりも低いときには、SOx捕獲材26をヒータ等によって加熱するようにしてもよい。
また、バックアップSOx捕獲材26は、そこに流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときにSOxを捕獲する。したがって、SOx流出条件が成立したと判断され、排気ガスがSOx捕獲材26に流入せしめられるときには、SOx捕獲材26に流入する排気ガスの空燃比が確実にリーン空燃比になっていることが好ましい。特に、メインSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比であることからSOx流出条件が成立したと判断されたときには、バックアップSOx捕獲材26に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比となっているので、バックアップSOx捕獲材26に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比とする必要がある。そこで、図9に示したように、分岐管25に空気を噴射する空気噴射装置50を取り付け、SOx流出条件が成立したと判断したとき、特に、メインSOx捕獲材11に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比であることからSOx流出条件が成立したと判断されたときに、空気噴射装置50から空気を噴射するようにしてもよい。これによれば、バックアップSOx捕獲材26に流入する排気ガスの空燃比がより確実にリーン空燃比となることから、バックアップSOx捕獲材26が十分にSOxを捕獲することができる。
図8は、第1実施形態の排気浄化装置を制御するルーチンの一例を示した図である。図8のルーチンでは、始めに、ステップ10において、メインSOx捕獲材11に捕獲されているSOxの量とNOx触媒12に保持されているSOxの量(以下「トータルSOx捕獲量」という)との合計ΣSOXが予め定められた量αよりも多い(ΣSOX>α)か否かが判別される。ここで、トータルSOx捕獲量は、例えば、燃焼室2から排出されるSOx量が燃料噴射弁3から噴射される燃料の量に比例することから燃料噴射弁3から噴射された燃料の量に基づいて算出される。また、ステップ10において、トータルSOx捕獲量を考慮するのは、トータルSOx捕獲量が比較的少ないときには、SOxは、メインSOx捕獲材11から流出しづらいからである。
ステップ10において、ΣSOX>αであると判別されたときには、ステップ11に進んで、SOx流出条件が成立しているか否かが判別される。ここで、SOx流出条件が成立していると判別されたときには、ステップ12に進んで、排気ガス流制御弁の制御Iが実行される。すなわち、ここでは、排気ガス流制御弁28が図2に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を開放して排気管24の流路を閉鎖した状態とされる。一方、ステップ11において、SOx流出条件が成立していないと判別されたときには、ステップ13に進んで、排気ガス流制御弁の制御IIが実行される。すなわち、ここでは、排気ガス流制御弁28が図1に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を閉鎖して排気弁24の流路を開放した状態とされる。なお、ステップ10において、ΣSOX≦αと判断されたときにも、ステップ13に進んで、排気ガス流制御弁の制御IIが実行される。
次に、本発明の第2実施形態の排気浄化装置について説明する。図10に、第2実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関が示されている。第2実施形態では、排気管24から分岐した分岐管25は、一定の容積空間を備えたSOx捕獲容器51の入口に連結される。SOx捕獲容器51の出口は、分岐管27を介してメインSOx捕獲材11上流の排気管に連結される。また、第2実施形態では、分岐管27に該分岐管27を介してメインSOx捕獲材11上流の排気管に流入する排気ガスの量を制御する排気流量制御弁52が配置される。排気流量制御弁51は、通常、図10に示されているように、分岐管27を閉鎖した状態にある。
第2実施形態では、SOx流出条件が成立していないと判断されている間は、排気ガス流制御弁28は、図10に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を閉鎖して排気管24の流路を開放した状態に維持される。一方、SOx流出条件が成立したと判断されたときには、排気ガス流制御弁28は、図11に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を開放して排気管24の流路を閉鎖した状態に切り換えられる。そして、このとき、排気ガス流量制御弁52は、図11に示されているように、分岐管27を閉鎖した状態に維持される。これによれば、メインSOx捕獲材11から流出したSOxは、排気ガスと共に、分岐管25を介してSOx捕獲容器51内に流入し、該SOx捕獲容器51内に捕集される。これによれば、SOxが排気管24から大気に流出することが抑制される。
なお、第2実施形態では、SOx流出条件が成立していないと判断されたとき、すなわち、メインSOx捕獲材11がSOxを十分に捕獲することができるようになったときには、排気ガス流制御弁28が図10に示されている状態に戻されると共に、排気ガス流量制御弁52が開弁される。これによれば、SOx捕獲容器52内のSOxが排気ガスと共に分岐管27を介してメインSOx捕獲材11に流入し、該メインSOx捕獲材11によって捕獲される。
次に、本発明の第3実施形態の排気浄化装置について説明する。図12に、第3実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関が示されている。第3実施形態では、排気管24から分岐した分岐管25は、SOx処理容器53の入口に連結される。SOx処理容器53の出口は、分岐管27を介して排気管24に連結される。SOx処理容器53には、ミスト状のH(過酸化水素)をSOx処理容器53内に供給するH供給装置54が取り付けられている。
第3実施形態では、SOx流出条件が成立していないと判断されている間は、排気ガス流制御弁28は、図12に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を閉鎖して排気管24の流路を開放した状態に維持される。一方、SOx流出条件が成立したと判断されたときには、排気ガス流制御弁28は、図12に示された状態から図13に示された状態、すなわち、分岐管25の入口を開放して排気管24の流路を閉鎖した状態に切り換えられる。そして、このとき、H供給装置54からSOx処理容器53内にミスト状のHが供給される。これによれば、メインSOx捕獲材11から流出したSOxは、排気ガスと共に、分岐管25を介してSOx処理装置53内に流入し、Hと反応して硫酸になる(SO+H→HSO)。そして、この硫酸は、SOx処理装置53に形成されている硫酸貯留室内に貯留される。斯くして、SOxが排気管24から大気に流出することが抑制される。
なお、第1実施形態においてバックアップSOx捕獲材26内に捕獲されたSOxの量が該バックアップSOx捕獲材26が捕獲可能なSOx量の限界値に達したとき或いは限界値に近くなったとき、また、第3実施形態において、SOx処理容器53の硫酸貯留室内に貯留された硫酸の量が該硫酸貯留装置が貯留可能な硫酸量の限界値に達したとき或いは限界値に近くなったときに、警報装置を作動して、バックアップSOx捕獲材26内に捕獲されたSOxの量が限界値に達したこと或いは近くなったこと、または、SOx処理容器53内に貯留された硫酸の量が限界値に達したこと或いは近くなったことを車両の運転者等に知らせるようにしてもよい。
また、第3実施形態の排気浄化装置の別の一例として、図14に示した排気浄化装置を採用してもよい。図14に示した例では、SOx処理容器53が排気管24に直接取り付けられている。この例では、SOx流出条件が成立していないと判断されている間は、H供給装置54からミスト状のHを供給することはない。一方、SOx流出条件が成立したと判断されたときには、H供給装置54からミスト状のHをSOx処理容器53内に供給し、Hを排気ガス中のSOxと反応させて硫酸とする。これにより、SOxが排気管24から大気に流出することが抑制される。
本発明の第1実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であり、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を閉鎖した状態にある。 図1と同様に第1実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であるが、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を開放した状態にある。 パティキュレートフィルタの構造を示した図である。 NOx触媒の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOx捕獲材の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOx捕獲率を示した図である。 昇温制御を説明するための図である。 第1実施形態の排気浄化装置を制御するルーチンの一例を示した図である。 第1実施形態の排気浄化装置の別の例を示した図である。 第2実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であり、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を閉鎖した状態にある。 図10と同様に第2実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であり、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を開放した状態にある。 第3実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であり、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を閉鎖した状態にある。 図12と同様に第3実施形態の排気浄化装置を備えた圧縮着火式の内燃機関を示した図であり、ここでは、排気ガス流制御弁が分岐管の入口を開放した状態にある。 第3実施形態の排気浄化装置の別の例を示した図である。
符号の説明
11 メインSOx捕獲材
12 NOx触媒
24 排気管
25,27 分岐管
26 バックアップSOx捕獲材
28 排気ガス流制御弁
50 空気噴射装置
51 SOx捕獲容器
53 SOx処理容器
54 H供給装置

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路内にSOxを捕獲する第1のSOx捕獲材を備えた排気浄化装置において、
    第1のSOx捕獲材から流出するSOxの量が予め定められた量よりも多くなるSOx流出条件が成立したと判断されたときに第1のSOx捕獲材から流出するSOxを捕獲する機能を発揮するSOx捕獲手段を第1のSOx捕獲材とは別に具備し、
    前記SOx捕獲手段は、第1のSOx捕獲材下流の排気通路から分岐した分岐通路と、分岐通路に排気ガスを流入させるか否かを制御する排気ガス流制御弁とを含み、更に、前記SOx捕獲手段は、分岐通路に配置され、SOxを捕獲する第2のSOx捕獲材、分岐通路に配置され、排気ガスを収容することができる容積空間、または分岐通路に配置され、過酸化水素を供給する過酸化水素供給装置を含み、
    前記SOx流出条件が成立しているか否かを判別し、前記SOx流出条件が成立していないと判断される場合には、前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを分岐通路に流入させずに排気通路に流通させ、更に、SOx流出条件が成立したと判断される場合には、前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを分岐通路に流入させることを特徴とする、内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記SOx捕獲手段は、SOxを捕獲する第2のSOx捕獲材と、第2のSOx捕獲材に空気を供給する空気供給装置とを有し、
    前記排気通路内に配置された第1のSOx捕獲材に流入する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比であるときに前記SOx流出条件が成立したと判断し、該SOx流出条件が成立したと判断されたときに前記SOx捕獲手段が前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを前記分岐通路内に流入させると共に前記空気供給装置から前記分岐通路内に配置されている第2のSOx捕獲材に空気を供給することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記SOx捕獲手段が過酸化水素を供給する過酸化水素供給装置と、該過酸化水素供給装置から供給された過酸化水素とSOxとの反応により生成される硫酸を貯留する硫酸貯留室とを有し、
    前記SOx流出条件が成立したと判断されたときに前記SOx捕獲手段が前記排気ガス流制御弁を制御して排気ガスを前記分岐通路内に流入させると共に該分岐通路内を流れる排気ガスに前記過酸化水素供給装置から過酸化水素を供給させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 排気通路内に配置された第1のSOx捕獲材はその温度が一定温度よりも低く且つ流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときに排気ガス中のSOxを第1のSOx捕獲材の表面近傍の領域に捕獲すると共に、その温度が前記一定温度よりも高く且つ流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比であるときには第1のSOx捕獲材の表面近傍に捕獲されているSOxを第1のSOx捕獲材の内部に拡散させるSOx捕獲材であり、
    第1のSOx捕獲材のSOx捕獲率が予め定められた率よりも低くなったときに第1のSOx捕獲材の温度を前記一定温度よりも高くすると共に第1のSOx捕獲材に流入する排気ガスの空燃比をリーン空燃比に維持する制御が実行されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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