JP5023335B2 - ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5023335B2
JP5023335B2 JP2007106692A JP2007106692A JP5023335B2 JP 5023335 B2 JP5023335 B2 JP 5023335B2 JP 2007106692 A JP2007106692 A JP 2007106692A JP 2007106692 A JP2007106692 A JP 2007106692A JP 5023335 B2 JP5023335 B2 JP 5023335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
width
coating
block
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007106692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008036624A (ja
Inventor
洋 松尾
克守 名倉
喜弘 北村
郁也 葛原
実 矢木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2007106692A priority Critical patent/JP5023335B2/ja
Publication of JP2008036624A publication Critical patent/JP2008036624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023335B2 publication Critical patent/JP5023335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、プラスチックフィルム、紙、金属箔等の連続走行する長尺帯状ウェブに塗布液を塗布するダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法に関し、特に、複数のブロックを組合せることによりダイ本体を構成したダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法に関するものである。
従来より、ダイを用いて長尺帯状ウェブに対して塗布液を塗布する塗布工程においては、顧客の要求する製品幅にするための調整が必然である。一方で、光学フィルム用途をはじめ、品質向上面における要求が高まり、密閉系であるダイ方式塗布装置が主流となっている。
ここで、ダイ方式塗布装置では、吐出スリットから塗布液を吐出させるダイの塗布幅を変えることで製品幅とする。しかし、品質維持する為に密閉系であるダイ方式塗布装置においては製品幅に対してダイをセット持ちする必要があり、コストアップが避けられなかった。一方、吐出スリットに対して各種材料を詰め込む方式を用いることにより塗布幅を変更することも可能であるが、品質低下を伴うことが課題となっている。
例えば、従来、上記のようにダイ吐出幅を可変する方法としては、スロットにシム等の詰め物を介装させてスロットの両端部において塗布液の供給を相対的に抑制する形状をもつスロットダイが多数提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、従来においては液溜めを埋めるロットとスロットを埋めるシムが一体で構成され、それらを所定の塗布幅となるようにダイ両端側面部から挿入、スライドさせることで、可変させる方法についても提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2004−305955号公報(第5−6頁、図5〜図7) 特開2002−136910号公報(第3−5頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1に記載されたスロットにシムを介装する方法では、液溜め(キャビティ)の両端で滞留を引き起こし、塗膜厚み精度の許容範囲を満たす事ができなかった。また、前記特許文献2に記載された液溜めを埋めるロットとスロットを埋めるシムを一体で構成する方法では、液溜めとロット間隙間におけるわずかな滞留、液溜め形状が円形に限定されることが問題となっており、更に近年の品質向上面における機械精度維持、かつ組立における繰り返し再現性から、目標の塗膜厚み精度の許容範囲を満たす事ができなかった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、ダイを用いて長尺帯状ウェブに対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とし、品質保持と導入コスト削減を図ることができるダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係るダイは、連続走行するウェブに塗布液を塗布するダイ方式塗布装置において用いられ、ウェブに供給する塗布液を吐出するダイにおいて、ダイ本体と、前記ダイ本体とは別体に成形されるとともにダイ本体の両端部に配置される一対の側板と、前記ダイ本体に形成され前記ウェブに対向するリップ面と、前記リップ面に先端部が形成され所定の塗布幅で塗布液を吐出する吐出スリットと、を有し、前記ダイ本体は、基本ブロックと、前記基本ブロックの一端又は両端に配置され、前記基本ブロックと一体に所定長さの前記吐出スリットを形成する幅決めブロックと、を備え、前記基本ブロックと前記側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介することを特徴とする。
また、請求項2に係るダイは、請求項1に記載のダイにおいて、前記基本ブロックと前記側板との間に配置される前記幅決めブロックの数とブロック幅によって前記塗布幅が決定されることを特徴とする。
また、請求項に係るダイは、請求項1又は請求項2に記載のダイにおいて、前記ダイ本体の内部には塗布液を前記吐出スリットに供給する液溜めが形成され、前記基本ブロックは、前記液溜めが内部に形成された第1ブロックと、前記第1ブロックと嵌合することにより前記第1ブロックとの間に生じる間隙によって前記吐出スリットを形成する第2ブロックと、を備え、前記幅決めブロックは、前記液溜めが前記基本ブロックに当接する面から側板方向に形成されるとともに前記第2ブロックと嵌合することにより前記第2ブロックとの間に生じる間隙によって前記吐出スリットを形成することを特徴とする。
また、請求項に係るダイは、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のダイにおいて、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下であることを特徴とする。
また、請求項に係るダイは、請求項1乃至請求項に記載のダイにおいて、前記幅決めブロックによって形成される前記吐出スリットの一端又は両端に長さ200mm以下のシムが介装されることを特徴とする。
また、請求項に係るダイ方式塗布装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載されたダイと、ウェブを搬送する搬送手段と、前記ダイに塗布液を供給する塗布液供給手段と、を有することを特徴とする。
更に、請求項に係る塗布方法は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載されたダイを用い、連続走行するウェブに対して吐出スリットから吐出した塗布液を塗布することを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係るダイでは、ダイ本体が基本ブロックと、基本ブロックの一端又は両端に配置され基本ブロックと一体に所定長さの吐出スリットを形成する幅決めブロックとを組合せることにより構成されるので、ダイを用いて長尺帯状ウェブに対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。従って、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、基本ブロックと側板との間に複数個の幅決めブロックを介するので、複数個の幅決めブロックを介することによって基本ブロックと一体に形成される吐出スリットの長さを幅決めブロックの設定値に依存して広範囲で調整することが可能となる。従って、ダイの塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、請求項2に係るダイでは、ダイ全体を交換することなく幅決めブロックの数を変更することによって所定の塗布幅にするための調整が可能となる。従って、導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、請求項に係るダイでは、基本ブロックは液溜めが内部に形成された第1ブロックと、第1ブロックと嵌合することにより第1ブロックとの間に生じる間隙によって吐出スリットを形成する第2ブロックとを備え、幅決めブロックは液溜めが基本ブロックに当接する面から側板方向に形成されるとともに第2ブロックと嵌合することにより第2ブロックとの間に生じる間隙によって吐出スリットを形成するので、ダイを複数のパーツの組合せから構成しつつも任意の塗布幅へ機械精度を維持したままで可変することが可能となる。
また、請求項に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面とリップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下であるので、繰り返し再現性に優れた組合せを可能とする。
また、請求項に係るダイでは、幅決めブロックによる吐出スリットの長さの調整に加えて、シムを吐出スリットの一端又は両端に介装することによって、ダイの設計、製作後においても吐出スリット長さの調整、即ちダイの塗布幅を可変が可能となる。また、幅決めブロックのみによって吐出スリットの長さの調整を行う場合と比較して、より精密な調整(例えば1mm単位の調整)が可能となる。更に、シムの長さを200mm以下とすることにより、任意の塗布幅へ機械精度を維持したままで可変することが可能となる。
また、請求項に係るダイ方式塗布装置では、ダイ本体が基本ブロックと、基本ブロックの一端又は両端に配置され基本ブロックと一体に所定長さの吐出スリットを形成する幅決めブロックとを組合せることにより構成されるので、ダイを用いて長尺帯状ウェブに対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。従って、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
更に、請求項に係る塗布方法では、ダイ本体が基本ブロックと、基本ブロックの一端又は両端に配置され基本ブロックと一体に所定長さの吐出スリットを形成する幅決めブロックとを組合せることにより構成されたダイを用いて塗布を行うので、機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。従って、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
以下、本発明に係るダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法について具体化した第1乃至第4実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1実施例〕
先ず、図1を用いて第1実施例に係るダイ方式塗布装置1について説明する。図1は第1実施例に係るダイ方式塗布装置1の概略構成を示す斜視図、図2は第1実施例に係るダイ方式塗布装置1をダイの長さ方向で切断した断面図である。
図1に示すように第1実施例に係るダイ方式塗布装置1は、ダイ2と、供給タンク3と、搬送ライン4と、定量ポンプ5と、搬送ローラ6、7と、塗工厚検出センサ8とから基本的に構成される。
ダイ2は、連続走行するフィルム、紙、ガラス等のウェブ10の表面に対して塗布液11を塗布することにより所定厚さの塗布膜12を形成するスロットダイである。ここで、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1はスロットダイを用いてウェブに塗布液を塗布するスロットダイコーティングを用いる。スロットダイコーティングは、ダイ内部にキャビティと呼ばれる液溜まりを有し、その液溜まりから通じる塗布幅方向に延びた狭い間隙(スリット)より塗布液が吐出されることでウェブに塗布を行う塗布方法である。
以下に、図3及び図4を用いて第1実施例に係るダイ2の構成について詳細に説明する。図3は第1実施例に係るダイ2を示した斜視図、図4は第1実施例に係るダイ2の分解斜視図である。
図3に示すように第1実施例に係るダイ2は、ダイ本体15とダイ本体15の両側部に配置される側板16、17とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体15は中央に配置された基本ブロック18と、基本ブロック18の両端に配置された幅決めブロック19、20とから構成されている。そして、基本ブロック18と幅決めブロック19、20とが一体にして所定長さWのスリット21と後述する液溜めを形成する。尚、幅決めブロック19、20はスリット方向の長さ(スリットの長さ)L1、L2が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック19、20を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット21の長さ(即ち塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。
次に、基本ブロック18の構成についてより詳細に説明すると、図4に示すように基本ブロック18はブロック25、26を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック25、26との間の間隙によってスリット21を形成する。また、ブロック25、26の側面にはネジ穴29が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、ブロック25とブロック26とを固定する。また、同じくネジ30を挿通させることにより、基本ブロック18を側板16、17や幅決めブロック19、20と固定する。また、ブロック25の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ(液溜め)27が形成され、キャビティ27はブロック25に設けられた塗布液供給口28とスリット21に連通される。
続いて、幅決めブロック19、20の構成について説明すると、図4に示すように幅決めブロック19はブロック31、32を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック31、32との間の間隙によってスリット21の一部を形成する。また、幅決めブロック20はブロック33、34を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック33、34との間の間隙によってスリット21の一部を形成する。また、ブロック31、33の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ35、36が形成されている。そして、幅決めブロック19、20と基本ブロック18とが組み合わされた際に、キャビティ35、36は基本ブロック18に形成されたキャビティ27と連通されて一体となる。更に、ブロック31〜34の側面にはネジ穴37、38が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、ブロック31とブロック32及びブロック33とブロック34とを固定する。また、同じくネジ30を挿通させることにより、幅決めブロック19、20を側板16、17や基本ブロック18と固定する。尚、幅決めブロック19、20は基本ブロック18のどちらか一端のみに配置することとしても良い。
尚、これら幅決めブロック19、20は設計の段階でサイズ決定し、基本ブロック18と合わせ加工(研磨)することが望ましい。後追加による追い込み(別途)加工によるセット化も可能であるが、この場合は機械精度の維持を困難にする。
また、これら基本ブロック18と幅決めブロック19、20との組立を再現性よく行うには、温度バラツキが1℃以下で管理された部屋(専用ブース)、精密な石定盤(JIS00級)上を基準面として、所定のトルクレンチを用いてボルト締結していくことが望ましい。
更に、組立精度は簡易的にはダイリップ先端における指先の触感で引っかかりがないこと、望ましくは専用の計測機器(電気マイクロメーター、干渉計、テーパーゲージ等)を用いて再現確認することが望ましい
一方、側板16、17はネジ穴37、38が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、側板16、17を基本ブロック18や幅決めブロック19、20と固定する。それによって、ダイ2の塗布幅を規制するとともにブロック18〜20の組合せを保持する。
また、スリット21はウェブ10に対向するリップ面45の略中央に対して吐出口46を形成する。ここで、ダイ2はウェブ10に対向して配置されており、リップ面45とウェブ10の間は一定の間隙すなわちコーターギャップにて離間される。尚、ダイ2の設置方向はウェブ10に対向していればどの方向でもよく、搬送ローラ6を介するオンロール(図2参照)、あるいは介さないオフロールでもよい。そして、吐出口46は所定のスリット長さWで塗布液11を吐出し、吐出した塗布液11はリップ面45と連続走行するウェブ10の間に塗布液ビードを形成し、スリット長さWに基づく所定の塗布幅にてウェブ面へ塗布膜12を一定の厚みで形成する。
また、図1に示すように塗布液供給口28は定量ポンプ5等によって構成される塗布液供給系へと接続されており、キャビティ27、35、36には塗布液供給口28を介して、計量された塗布液が定量ポンプ5により供給される。更に、キャビティ27、35、36に供給された塗布液はスリット21へ送液されて単位時間一定量で幅方向に均一な圧力でスリット21の吐出口46から吐出される。尚、塗布液供給口28はダイ2のスリット長さWの中心位置(例えば、スリット長さWが1000mmである場合には左右端部から500mm)に設けられている。
一方、供給タンク3は塗布液11を貯留するタンクであり、貯留された塗布液11は定量ポンプ5によって、単位時間当りの供給量を一定にしてダイ2へと供給される。
また、搬送ライン4は供給タンク3とダイ2とを接続する配管であり、供給タンク3から供給された塗布液11は搬送ライン4を通って塗布液供給口28へと到る。更に、搬送ライン4には塗布液11の流量を調整する自動調整弁51と、搬送ライン4に流れる塗布液11の圧力を検出する圧力検出器52と、搬送ライン4に流れる塗布液11の流量を検出する流量検出器53とが設けられている。
また、定量ポンプ5は供給タンク3に貯留された塗布液11を単位時間当り一定の所定量で搬送ライン4へと供給する供給手段である。
また、搬送ローラ6、7はウェブ10を予め設定された所定速度で所定方向へと搬送する搬送手段である。ここで、図2に示すように搬送ローラ6はダイ2に対向して配置されており、リップ面45との間で所定間隔の間隙を形成する。
また、塗工厚検出センサ8は、赤外線、放射線、光干渉計等を用いてウェブ10に塗布された塗布膜12の厚みをウェブ10の幅方向で検出するセンサである。
更に、ダイ方式塗布装置1には塗工厚検出センサ8、自動調整弁51、圧力検出器52及び流量検出器53を制御する制御装置54が設けられている。そして、制御装置54は予め設定されたプログラムに従って、自動調整弁51の開度を調整する。それによって、各塗布液供給口28の入口圧力または流量を調整することが可能となる。
また、制御装置54は塗工厚検出センサ8によって検出された塗布膜12の厚さや、圧力検出器52及び流量検出器53で検出された塗布液11の圧力や流量を別途設けられたモニタ(図示せず)等に表示する。
次に、上記のように構成された実施例1に係るダイ方式塗布装置1におけるウェブ10への塗布液11の塗布工程について説明する。先ず、レベル管理された供給タンク3に接続された定量ポンプ5により、目標厚み設定に対する流量で計量された塗布液11が、自動調整弁51、圧力検出器52、流量検出器53を介して、塗布液供給口28へ送液される。そして、塗布液供給口28からダイ2内部へと供給された塗布液11はキャビティ27、35、36、スリット21を通過しながら、吐出口46から対象基材へ塗布される。
〔第2実施例〕
次に、図5及び図6を用いて第2実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第2実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第2実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。
以下に、図5及び図6を用いて第2実施例に係るダイ102の構成について詳細に説明する。図5は第2実施例に係るダイ102を示した斜視図、図6は第2実施例に係るダイ102の分解斜視図である。
図5に示すように第2実施例に係るダイ102は、ダイ本体103とダイ本体103の両側部に配置される側板104、105とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体103は中央に配置された基本ブロック106と、基本ブロック106の両端に配置された幅決めブロック107、108とから構成されている。そして、基本ブロック106と幅決めブロック107、108とが一体にして所定長さWのスリット109と液溜めを形成する。尚、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接される面からのスリットの長さL3、L4が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック107、108を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(即ち塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。
具体的には、図6に示すようにスリット及び液溜めがブロックの全長に渡って形成されている幅決めブロック120、121と、スリット及び液溜めがブロックの全長の略半分に渡って形成されている幅決めブロック122、123と、スリット及び液溜めが全く形成されていない幅決めブロック124、125の3種類の幅決めブロック107、108がある。そして、幅決めブロック120、121を用いた場合が最も塗布幅が広くなり、幅決めブロック124、125を用いた場合が最も塗布幅が狭くなる。尚、図5は特に幅決めブロック122、123を用いて組合せたダイ102を示す。
次に、基本ブロック106の構成についてより詳細に説明すると、図6に示すように基本ブロック106はブロック111、112を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック111、112との間の間隙によってスリット109を形成する。そして、スリット109はウェブ10に対向するリップ面135の略中央に対して吐出口136を形成する。
また、ブロック111、112の側面にはネジ穴115が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、ブロック111とブロック112とを固定する。また、同じくネジ116を挿通させることにより、基本ブロック106を側板104、105や幅決めブロック107、108と固定する。また、ブロック111の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ(液溜め)113が形成され、キャビティ113はブロック111に設けられた塗布液供給口114とスリット109に連通される。
更に、第2実施例に係るダイ102では、ブロック111よりブロック112が幅決めブロック107、108の分だけ全長が長くなるように設計されており、ブロック112は幅決めブロック107、108とも嵌合することによりスリット109の一部を形成する。
続いて、幅決めブロック107、108の構成について説明すると、図4に示すように幅決めブロック107はブロック120、122、124の内、選択されたいずれかのブロックによって構成される。そして、ブロック112と嵌合させて間に生じた間隙によってスリット109の一部を形成する。一方、幅決めブロック108はブロック121、123、125の内、選択されたいずれかのブロックによって構成される。そして、ブロック112と嵌合させて間に生じた間隙によってスリット109の一部を形成する。
その際に形成されるスリットの長さは、ブロックの種類によって異なっており、幅決めブロック124、125を用いた場合が最もスリットの長さが長くなり、ブロック112の全長と同じ長さとなる。また、幅決めブロック120、121を用いた場合には最もスリットの長さが短くなり、ブロック111の全長と同じ長さとなる。
また、幅決めブロック107、108と基本ブロック106とが組み合わされた際に、キャビティ126〜129は基本ブロック111に形成されたキャビティ113と連通されて一体となる。更に、ブロック120〜125の側面にはネジ穴130が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、ブロック120〜125とブロック112とを固定する。また、同じくネジ116を挿通させることにより、幅決めブロック107、108を側板104、105や基本ブロック106と固定する。尚、幅決めブロック107、108は基本ブロック106のどちらか一端のみに配置することとしても良い。
一方、側板104、105はネジ穴131、132が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、側板104、105を基本ブロック106や幅決めブロック107、108と固定する。それによって、ダイ2の塗布幅を規制するとともにブロック106〜108の組合せを保持する。
次に、上記のように構成された実施例2に係るダイ方式塗布装置におけるウェブ10への塗布液11の塗布工程について説明する。先ず、レベル管理された供給タンク3に接続された定量ポンプ5により、目標厚み設定に対する流量で計量された塗布液11が、自動調整弁51、圧力検出器52、流量検出器53を介して、塗布液供給口28へ送液される。そして、塗布液供給口28からダイ102内部へと供給された塗布液11はキャビティ113、126〜129及びスリット109を通過しながら、吐出口136から対象基材へ塗布される。
〔第3実施例〕
次に、第3実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第3実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第3実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。
第3実施例に係るダイは、基本ブロックと側板との間に複数個の幅決めブロックを介することにより構成されている。従って、第1実施例や第2実施例のように幅決めブロックを一個のみ介する場合と比較して、よりスリットの長さ(即ち塗布幅)Wを広範囲で調整することが可能となる。
〔第4実施例〕
続いて、第4実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第4実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第4実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。具体的には、第4実施例に係るダイは幅決めブロックによって形成される吐出スリットの一端または両端部に長さ200mm以下のシムを介装することにより構成されることを特徴とする。
以下に、図7及び図8を用いて第4実施例に係るダイ201の構成について詳細に説明する。図7は第4実施例に係るダイ201を示した斜視図、図8は第4実施例に係るダイ201の分解斜視図である。
図7に示すように第4実施例に係るダイ201は、ダイ本体202とダイ本体202の両側部に配置される側板203、204とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体202は中央に配置された基本ブロック206と、基本ブロック206の両端に配置された複数個の幅決めブロック207〜210とから構成されている。尚、特に第4実施形態では両端に2個ずつ計4個の幅決めブロック207〜210が配置されることにより構成されているが、配置される幅決めブロックの数は両端に各1個或いは各3個以上あっても良い。
更に、側板203、204に隣接する幅決めブロック207、210の内側平面部には、シム211、212が取り付けられている。そして、基本ブロック206と幅決めブロック207〜210とが一体にして所定長さWのスリット213とキャビティ214を形成した際に、シム211、212はスリット213の両端に介装される。ここで、シム211、212の材質には、好ましくは機械精度を維持し、かつシール性を有する弾性体、例えばゴム又は樹脂を用いる。更に、スリット213だけでなくキャビティ214部分にもその形状に合わせたブロックをシム211、212と一体又は別体にて介装することが望ましい。また、シム211、212の塗布幅方向の長さD1、D2は、それぞれ200mm以下とする。
そして、配置する幅決めブロック207〜210の数によって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(即ち塗布幅)Wを幅決めブロックの幅単位(例えば、図7ではL5)で任意の長さに変更することが可能となる。更に、シム211、212の長さD1、D2を変更することによって、幅決めブロックの幅以下(例えば1mm単位)の詳細なスリット長さWの調整が可能となる。また、第1実施例、第2実施例、第3実施例のように、製作された幅決めブロックのみを用いる場合に比較して、スリットの長さWをより広範囲に調整することが可能となる。
〔評価〕
次に,ダイの構成と吐出スリットの溝幅面とリップ面における平行真直度及び平面度、吐出スリットの溝幅偏差との関係について、本発明に係る上記第1実施例〜第4実施例及び比較例のダイの評価結果を比較して説明する。尚、比較例としては前記特許文献2に記載のダイの構成を用いて比較した。更に、比較のために一般的なスロットダイとしてダイ本体とその両端部に一対の側板のみで構成されたダイを定義する。
また、計測は市販の電気マイクロ及びCCDカメラを用いて石定盤(JIS00級)上で行った。
図9は第1実施例、第2実施例、第3実施例、比較例のリップ平行真直度、スロット溝幅偏差における機械精度バラツキ結果を示した図である。
図9に示すように第1実施例及び第3実施例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下となった。
また、第2実施例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が2/1000mm以下であって、溝幅偏差が4/1000mm以下となった。
一方、比較例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mmより大きく、溝幅偏差が8/1000mmより大きくなった。
従って、比較例と比較して第1実施例〜第3実施例(特に第2実施例)に係るダイでは、繰り返し再現性に優れた組合せを可能とする。
続いて、ダイの構成と塗布膜の厚み精度との関係について、本発明に係る上記第1実施例、第2実施例及び比較例のダイ方式塗布装置によって以下の条件により作製したウェブ10に形成された塗布膜12の評価結果を比較して説明する。尚、比較例としては前記特許文献2に記載のダイを用いたダイ方式塗布装置により作製したウェブにより比較した。
尚、塗布条件としては塗布液として水系粘着剤(粘度100CP)を用い、塗工幅は600mm(最短設定)、スロット溝幅は0.3mmとした。また、塗工速度は30m/min、塗布ギャップは0.10mm、乾燥後の塗布厚さは17μmとなるように塗布を行った。その結果、ウェブ10に形成された塗布膜12は図10のグラフに示す結果となった。
図10に示すように第1実施例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて1.0μm厚くなった。また、第2実施例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて0.5μm厚くなった。更に、比較例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて2.0μm薄くなった。
従って、比較例と比較して第1実施例及び第2実施例(特に第2実施例)に係るダイ方式塗布装置では、塗布後の塗布膜について厚み偏差の少ない良好な厚み精度を得られることが分かる。
以上の評価結果より、第1実施例及び第2実施例に係るダイ方式塗布装置では、精密な塗膜厚み精度の制御を可能としながら、塗布幅の幅変更できることが確認された。また、幅変更有無に限らず、機械精度の維持が塗膜厚み精度を左右することは、理論上からもいうまでもない。
次に、図11は一般的なスロットダイ、そのスロットダイのスリットの両端に対して、塗布幅方向の長さがそれぞれ200mmのシムを介装したスロットダイ、及び250mmのシムを介装したスロットダイについてスロット溝幅を評価した結果を示した図である。図11に示すように、200mmより長いシムを介装することにより溝幅全体が大きくなり、幅方向端部が特に大きくなっている。
一方、図12は第3実施例に係るスロットダイ、一般的なスロットダイ、第4実施例においてスリット213の両端に介装したシム211、212の長さ(図7のD1及びD2の値)を25mm、50mm、75mmとしたスロットダイのそれぞれでスロット溝幅の評価結果を示したものである。図12に示すように、いずれの場合も溝幅偏差は4/1000mm以下となっている。
更に、図13は、図11及び図12の結果より各スロットダイの溝幅偏差についての評価結果の一覧を示した図である。
図13に示すように、スリットの両端部に介装するシムの長さを200mm以下(好ましくは50mm以下)にすることで、スリットに対してシムを介装したとしても、スリットの溝幅偏差を4/1000mm以下に維持することができる。従って、精密な塗膜厚み精度の制御を可能としながら、シムを用いた詳細なスリット長さ(塗布幅)を調整することが可能となることが分かる。
従って、第4実施例に係るダイ塗布装置を用いることで、溝幅偏差を4/1000mm以下に抑えつつ、第1実施例、第2実施例及び第3実施例に係るダイ方式塗布装置よりも任意にダイのスリットの塗布幅変更が可能となる。
以上詳細に説明した通り、第1実施例に係るダイ2、ダイ2を用いたダイ方式塗布装置1及び塗布方法では、ダイ本体15を中央に配置された基本ブロック18と、基本ブロック18の両端に配置された幅決めブロック19、20とから構成し、幅決めブロック19、20を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット21の長さ(塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。それにより、ダイ2を用いて長尺帯状ウェブ10に対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。その結果、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、幅決めブロック19、20は形成される吐出スリットの距離が異なる複数種類のブロックからなり、幅決めブロック19、20を交換することにより塗布幅を変更するので、ダイ2全体を交換することなく幅決めブロック19、20のみを交換することによって所定の塗布幅にするための調整が容易に可能となる。
また、塗布液が吐出される塗布幅に対するスリット21の溝幅面とリップ面45における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下であるので、繰り返し再現性に優れた組合せを可能とする。
また、第2実施例に係るダイ102、ダイ102を用いたダイ方式塗布装置及び塗布方法では、ダイ本体103は中央に配置された基本ブロック106と、基本ブロック106の両端に配置された幅決めブロック107、108とから構成され、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接される面からのスリットの長さL3、L4が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック107、108を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ102全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。それにより、ダイ102を用いて長尺帯状ウェブ10に対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。その結果、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接する面から側板方向に所定距離まで吐出スリットが形成されるので、幅決めブロック107、108を介することによって基本ブロック106と一体に形成されるスリット109の長さを幅決めブロック107、108の設定値に依存して任意の長さに調整することが可能となる。従って、ダイ102の塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、第3実施例に係るダイ2、ダイ2を用いたダイ方式塗布装置1及び塗布方法では、基本ブロックと側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介するので、複数個の幅決めブロックを介することによって基本ブロックと一体に形成される吐出スリットの長さを幅決めブロックの設定値に依存して広範囲で調整することが可能となる。従って、ダイの塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、第4実施例に記載のダイ201、及びダイ201を用いたダイ方式塗布装置及び塗布方法では、基本ブロック206と側板203、204との間に複数個の幅決めブロック207〜210を介し、更に、スリット213の両端部にシム211、212を介装するので、ダイの設計、製作後においてもスリット長さの調整、即ちダイ201の塗布幅を可変が可能となる。更に、幅決めブロック207〜210のみによってスリット213の長さの調整を行う場合と比較して、より精密な調整(例えば1mm単位の調整)が可能となる。更に、シム211、212の長さを200mm以下とすることにより、任意の塗布幅へ機械精度を維持したままで可変することが可能となる。
以上、本発明が示す様に塗布幅におけるダイ一体のセット持ちは必要無くなり、我々の導入コストは半分以下となる。尚、コスト試算は諸条件により異なってくるので、これに限定されないことはいうまでもない。
例えば、第4実施例ではシム211、212をダイ201のスリット213の両端に介装することとしているが、いずれか一端のみに介装するようにしても良い。
第1実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施例に係るダイ方式塗布装置をダイの長さ方向で切断した断面図である。 第1実施例に係るダイを示した斜視図である。 第1実施例に係るダイの分解斜視図である。 第2実施例に係るダイを示した斜視図である。 第2実施例に係るダイの分解斜視図である。 第4実施例に係るダイを示した斜視図である。 第4実施例に係るダイの分解斜視図である。 第1実施例〜第3実施例、比較例のダイの機械精度の評価結果を示した表である。 第1実施例、第2実施例、比較例により作製された塗布膜厚みの評価結果を示したグラフである。 一般的なスロットダイと一般的なスロットダイに所定長さのシムを介装したダイの機械精度の評価結果を示した表である。 第3実施例、第4実施例のダイの機械精度の評価結果を示した表である。 図11及び図12の結果より各スロットダイの溝幅偏差についての評価結果の一覧を示した図である。
1 ダイ方式塗布装置
2、102、201 ダイ
10 ウェブ
11 塗布液
12 塗布膜
6、7 搬送ローラ
15、103、202 ダイ本体
16、17、104、105、203、204 側板
21、109、213 スリット
45、135 リップ面
18、106、206 基本ブロック
19、20、107、108、207〜210 幅決めブロック
27、113、214 キャビティ

Claims (7)

  1. 連続走行するウェブに塗布液を塗布するダイ方式塗布装置において用いられ、ウェブに供給する塗布液を吐出するダイにおいて、
    ダイ本体と、
    前記ダイ本体とは別体に成形されるとともにダイ本体の両端部に配置される一対の側板と、
    前記ダイ本体に形成され前記ウェブに対向するリップ面と、
    前記リップ面に先端部が形成され所定の塗布幅で塗布液を吐出する吐出スリットと、を有し、
    前記ダイ本体は、
    基本ブロックと、
    前記基本ブロックの一端又は両端に配置され、前記基本ブロックと一体に所定長さの前記吐出スリットを形成する幅決めブロックと、を備え、
    前記基本ブロックと前記側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介することを特徴とするダイ。
  2. 前記基本ブロックと前記側板との間に配置される前記幅決めブロックの数とブロック幅によって前記塗布幅が決定されることを特徴とする請求項1に記載のダイ。
  3. 前記ダイ本体の内部には塗布液を前記吐出スリットに供給する液溜めが形成され、
    前記基本ブロックは、
    前記液溜めが内部に形成された第1ブロックと、
    前記第1ブロックと嵌合することにより前記第1ブロックとの間に生じる間隙によって前記吐出スリットを形成する第2ブロックと、
    を備え、
    前記幅決めブロックは、前記液溜めが前記基本ブロックに当接する面から側板方向に形成されるとともに前記第2ブロックと嵌合することにより前記第2ブロックとの間に生じる間隙によって前記吐出スリットを形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイ。
  4. 塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のダイ。
  5. 前記幅決めブロックによって形成される前記吐出スリットの一端又は両端に長さ200mm以下のシムが介装されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のダイ。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載されたダイと、
    ウェブを搬送する搬送手段と、
    前記ダイに塗布液を供給する塗布液供給手段と、を有することを特徴とするダイ方式塗布装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載されたダイを用い、連続走行するウェブに対して吐出スリットから吐出した塗布液を塗布することを特徴とする塗布方法。
JP2007106692A 2006-07-12 2007-04-16 ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法 Expired - Fee Related JP5023335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007106692A JP5023335B2 (ja) 2006-07-12 2007-04-16 ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006191592 2006-07-12
JP2006191592 2006-07-12
JP2007106692A JP5023335B2 (ja) 2006-07-12 2007-04-16 ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008036624A JP2008036624A (ja) 2008-02-21
JP5023335B2 true JP5023335B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=39172243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007106692A Expired - Fee Related JP5023335B2 (ja) 2006-07-12 2007-04-16 ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023335B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101125649B1 (ko) 2010-05-24 2012-03-27 삼성에스디아이 주식회사 활물질 코팅 장치 및 이를 이용한 코팅 방법
KR101750326B1 (ko) * 2012-12-07 2017-06-23 주식회사 엘지화학 챔버의 구조가 개선된 슬롯 다이 및 이를 구비한 코팅장치
JP6835696B2 (ja) * 2017-10-24 2021-02-24 株式会社ヒラノテクシード 塗工装置
KR20210083512A (ko) 2019-12-27 2021-07-07 주식회사 엘지에너지솔루션 코팅 균일성이 우수한 전극 슬러리 토출용 코팅 심 및 이를 포함하는 코팅 다이
CN114535004B (zh) * 2022-03-23 2022-12-27 北京大学长三角光电科学研究院 一种涂布头及涂布机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02107368A (ja) * 1988-10-14 1990-04-19 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布装置
JPH10151394A (ja) * 1996-11-25 1998-06-09 Yasui Seiki:Kk 塗工剤供給ノズル
JP2001029860A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 塗布装置
JP4759929B2 (ja) * 2004-04-13 2011-08-31 凸版印刷株式会社 コーティング用ダイヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008036624A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI533935B (zh) A film-like coating nozzle, a coating apparatus, and a coating method
JP5023335B2 (ja) ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法
TWI415690B (zh) 壓鑄模塗機、壓鑄模塗機調整方法及光學薄膜之製造方法
US7033644B2 (en) Apparatus and method for applying coating solution, die and method for assembling thereof
TWI544965B (zh) 模塗機及塗布膜之製造方法
JP4974580B2 (ja) ダイ方式塗布装置及び塗布方法
US7819077B2 (en) Die coaters
JP2016153230A (ja) 押出ダイのランドチャネル長さを調整するシステム及び方法
JP2015062219A (ja) 塗布装置及び塗布方法
KR102316972B1 (ko) 도포 시공 장치 및 도포 시공막의 제조 방법
US5028450A (en) Method and apparatus for coating a thin film web by use of a plurality of pads facing an orifice
US8178166B2 (en) Apparatus and method for applying coating solution, die and method for assembling thereof
JP6728740B2 (ja) 両面塗工装置および塗膜付きウエブの製造方法
JP2008043875A (ja) ダイヘッド
JP5150907B2 (ja) 塗布装置
JP2011092934A (ja) 基板を案内する装置及び流体を分配する装置
JP6883325B2 (ja) 液マイクロメータ
JP4785609B2 (ja) ダイ方式塗布装置及び塗布方法
KR100600547B1 (ko) 피복물 도포 장치 및 방법
JP2020168592A (ja) 塗工ヘッド
JP2008229609A (ja) ダイ、塗布装置、塗布方法及び積層シート
WO2019031313A1 (ja) 塗工装置及び塗工方法
JP2002370057A (ja) エクストルージョン型ノズルおよび塗布装置
JP6593093B2 (ja) 塗布装置、塗工装置および塗膜付ウェブの製造方法
JP4749224B2 (ja) ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5023335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees