JP5150907B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5150907B2
JP5150907B2 JP2008002281A JP2008002281A JP5150907B2 JP 5150907 B2 JP5150907 B2 JP 5150907B2 JP 2008002281 A JP2008002281 A JP 2008002281A JP 2008002281 A JP2008002281 A JP 2008002281A JP 5150907 B2 JP5150907 B2 JP 5150907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
coating
die
width
blocks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008002281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009160552A (ja
Inventor
洋 松尾
克守 名倉
喜弘 北村
郁也 葛原
実 矢木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2008002281A priority Critical patent/JP5150907B2/ja
Publication of JP2009160552A publication Critical patent/JP2009160552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5150907B2 publication Critical patent/JP5150907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、プラスチックフィルム、紙、金属箔等の連続走行する長尺帯状ウェブに塗布液を塗布する塗布装置に関するものである。
液晶フィルム等の積層シートを製造する際には、例えばプラスチックフィルムの少なくとも片側の面に帯電防止剤や、剥離剤等の表面処理層を塗布する。そして、このような塗布液の塗布を行う塗布装置では、製品毎に塗布後の層の厚さを所定の厚みとする必要がある。そこで、従来このような塗布装置で塗布液の塗布を行う場合には、先ずアプリケーターロールで搬送されるフィルムに塗布液を塗布した後に、平滑なロッドおよびワイヤを巻き付けたバーにより一旦塗布された塗布液を掻き落し、所定の塗布量となるよう調整を行っていた。
また、近年、特に光学用フィルムは幅方向の厚み精度の要求が高まっており、塗布ムラ、スジといった欠陥に対する要求品質も高まってきている。そのような状況下において、前記塗布装置では、幅方向の塗布厚みの調整が困難であり、塗布液の揮発により固形物が異物になるなど要求品質に対応できなくなってきた。
そこで、例えば特開2004−74147号公報には、このような問題を解決する塗布装置として、回転するバーによって塗布液を塗布する所謂バーコータが記載されている。この従来のバーコータにおいては、バーを上部に支持するフィードブロックと、そのフィードブロックの両側に配置され塗布液をウェブの搬送方向の上流側と下流側とに分配するキャビティーブロックで構成されるダイを用いた塗布装置が使用されている。この塗布装置によれば、上流側と下流側とに分配された塗布液をバーの回転に伴ってウェブに塗布することにより、塗布液の固化による欠陥不良の軽減が実現可能である。
特開2004−74147号公報(第7−9頁、図1、図2)
ここで、従来より、上記のような塗布液の塗布を行う塗布装置においては、顧客の要求する製品幅にするための調整が必然である。そして、特に上記バーコータ方式の塗布装置において塗布幅を変える為には、バーに対して塗布液を塗布する塗布幅を変える方法が挙げられる。しかし、上記特許文献1に記載のバーコータにおいて、バーに塗布液を塗布する塗布幅を変えるためには、バーに塗布液を供給する供給溝を形成するダイ、即ち、キャビティーブロックの幅を可変させることが必要である。
しかし、品質維持する為に密閉系であるダイを用いたバーコータ方式の塗布装置においては製品幅に対してダイをセット持ちする必要があり、コストアップが避けられなかった。一方、供給溝に対して各種材料を詰め込む方式を用いることにより供給溝の長さを調整し、塗布幅を変更することも可能であるが、品質低下を伴うことが課題となっている。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、バーの回転に伴って長尺帯状ウェブに対して塗布液を塗布する塗布装置において、機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とし、品質保持と導入コスト削減を図ることができる塗布装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る塗布装置は、連続走行するウェブに塗布液を塗布する塗布装置において、フィードブロックと、前記フィードブロックに対向して配置されたキャビティーブロックと、前記フィードブロックと前記キャビティーブロックとの間隙によって形成され、塗布液を供給する供給溝と、前記フィードブロックと前記ウェブとの間に回転可能に支持され、前記供給溝から供給される塗布液を回転運動に伴ってウェブに塗布するバーと、前記バーを回転可能に支持する支持部材と、前記バーを回転駆動させる駆動装置と、前記フィードブロック及び前記キャビティーブロックの両端部に配置される一対の側板と、を有し、前記キャビティーブロックは、基本ブロックと、前記基本ブロックの一端又は両端に配置され、前記基本ブロックと一体に所定長さの前記供給溝を形成する幅決めブロックと、を備え、前記基本ブロックと前記側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介することを特徴とする。
また、請求項2に係る塗布装置は、請求項1に記載の塗布装置において、前記キャビティーブロックは、前記フィードブロックの前記ウェブの搬送方向の上流側面と下流側面にそれぞれ対向して配置された上流キャビティーブロック及び下流キャビティーブロックからなり、前記供給溝は、前記フィードブロックと前記上流キャビティーブロックとの間隙によって形成され、前記ウェブの搬送方向の上流側から塗布液を供給する上流供給溝と、前記フィードブロックと前記下流キャビティーブロックとの間隙によって形成され、前記ウェブの搬送方向の下流側から塗布液を供給する下流供給溝と、からなることを特徴とする。
また、請求項3に係る塗布装置は、請求項1又は請求項2に記載の塗布装置において、前記幅決めブロックは前記基本ブロックに当接する面から前記側板方向に所定長さまで前記供給溝が形成されることを特徴とする。
また、請求項4に係る塗布装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗布装置において、前記基本ブロックと前記側板との間に配置される前記幅決めブロックの数とブロック幅によって塗布幅が決定されることを特徴とする。
また、請求項に係る塗布装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の塗布装置において、前記塗布される塗布液は、粘着剤、帯電防止剤、剥離処理剤、又は防汚処理剤であることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係る塗布装置では、塗布液を回転するバーに供給し、バーの回転運動に伴ってウェブに塗布液を塗布する塗布装置において、機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とし、品質保持と導入コスト削減を図ることができる。
また、基本ブロックと側板との間に複数個の幅決めブロックを介するので、複数個の幅決めブロックと基本ブロックとにより一体に形成される供給溝の長さを、幅決めブロックの設定値と介在数とに依存して広範囲で調整することが可能となる。従って、バーに対して塗布液を塗布する塗布幅を変更することができ、その結果、ウェブへの塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、請求項2に係る塗布装置では、塗布液をウェブの搬送方向の上流側と下流側とから回転するバーに供給し、バーの回転運動に伴ってウェブに塗布液を塗布する塗布装置において、機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とし、品質保持と導入コスト削減を図ることができる塗布装置及び塗布装置により製造される積層シートを提供することを目的とする。
また、請求項3に係る塗布装置では、幅決めブロックは基本ブロックに当接する面から側板方向に所定長さまで供給溝が形成されるので、幅決めブロックと基本ブロックとにより一体に形成される供給溝の長さを、幅決めブロックの設定値に依存して任意の長さに調整することが可能となる。従って、バーに対して塗布液を塗布する塗布幅を変更することができ、その結果、ウェブへの塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、請求項4に係る塗布装置では、ダイ全体を交換することなく幅決めブロックのみを交換することによって所定の塗布幅にするための調整が可能となる。従って、導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、請求項に係る塗布装置では、塗布液として、粘着剤、帯電防止剤、剥離処理剤、又は防汚処理剤を用いることにより、様々な用途に用いる積層シートを製造することが可能となる。
以下、本発明に係る塗布装置の参考実施例として第1実施例〜第4実施例を説明する。また、本発明に係る塗布装置について具体化した実施例については第5実施例に基づき説明する。
〔第1実施例〕
先ず、図1を用いて第1実施例に係るダイ方式塗布装置1について説明する。図1は第1実施例に係るダイ方式塗布装置1の概略構成を示す斜視図、図2は第1実施例に係るダイ方式塗布装置1をダイの長さ方向で切断した断面図である。
図1に示すように第1実施例に係るダイ方式塗布装置1は、ダイ2と、供給タンク3と、搬送ライン4と、定量ポンプ5と、搬送ローラ6、7と、塗工厚検出センサ8とから基本的に構成される。
ダイ2は、連続走行するフィルム、紙、ガラス等のウェブ10の表面に対して塗布液11を塗布することにより所定厚さの塗布膜12を形成するスロットダイである。ここで、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1はスロットダイを用いてウェブに塗布液を塗布するスロットダイコーティングを用いる。スロットダイコーティングは、ダイ内部にキャビティと呼ばれる液溜まりを有し、その液溜まりから通じる塗布幅方向に延びた狭い間隙(スリット)より塗布液が吐出されることでウェブに塗布を行う塗布方法である。
以下に、図3及び図4を用いて第1実施例に係るダイ2の構成について詳細に説明する。図3は第1実施例に係るダイ2を示した斜視図、図4は第1実施例に係るダイ2の分解斜視図である。
図3に示すように第1実施例に係るダイ2は、ダイ本体15とダイ本体15の両側部に配置される側板16、17とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体15は中央に配置された基本ブロック18と、基本ブロック18の両端に配置された幅決めブロック19、20とから構成されている。そして、基本ブロック18と幅決めブロック19、20とが一体にして所定長さWのスリット21と後述する液溜めを形成する。尚、幅決めブロック19、20はスリット方向の長さ(スリットの長さ)L1、L2が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック19、20を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット21の長さ(即ち塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。
次に、基本ブロック18の構成についてより詳細に説明すると、図4に示すように基本ブロック18はブロック25、26を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック25、26との間の間隙によってスリット21を形成する。また、ブロック25、26の側面にはネジ穴29が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、ブロック25とブロック26とを固定する。また、同じくネジ30を挿通させることにより、基本ブロック18を側板16、17や幅決めブロック19、20と固定する。また、ブロック25の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ(液溜め)27が形成され、キャビティ27はブロック25に設けられた塗布液供給口28とスリット21に連通される。
続いて、幅決めブロック19、20の構成について説明すると、図4に示すように幅決めブロック19はブロック31、32を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック31、32との間の間隙によってスリット21の一部を形成する。また、幅決めブロック20はブロック33、34を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック33、34との間の間隙によってスリット21の一部を形成する。また、ブロック31、33の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ35、36が形成されている。そして、幅決めブロック19、20と基本ブロック18とが組み合わされた際に、キャビティ35、36は基本ブロック18に形成されたキャビティ27と連通されて一体となる。更に、ブロック31〜34の側面にはネジ穴37、38が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、ブロック31とブロック32及びブロック33とブロック34とを固定する。また、同じくネジ30を挿通させることにより、幅決めブロック19、20を側板16、17や基本ブロック18と固定する。尚、幅決めブロック19、20は基本ブロック18のどちらか一端のみに配置することとしても良い。
尚、これら幅決めブロック19、20は設計の段階でサイズ決定し、基本ブロック18と合わせ加工(研磨)することが望ましい。後追加による追い込み(別途)加工によるセット化も可能であるが、この場合は機械精度の維持を困難にする。
また、これら基本ブロック18と幅決めブロック19、20との組立を再現性よく行うには、温度バラツキが1℃以下で管理された部屋(専用ブース)、精密な石定盤(JIS00級)上を基準面として、所定のトルクレンチを用いてボルト締結していくことが望ましい。
更に、組立精度は簡易的にはダイリップ先端における指先の触感で引っかかりがないこと、望ましくは専用の計測機器(電気マイクロメーター、干渉計、テーパーゲージ等)を用いて再現確認することが望ましい
一方、側板16、17はネジ穴37、38が複数個形成されており、ネジ30を挿通させることにより、側板16、17を基本ブロック18や幅決めブロック19、20と固定する。それによって、ダイ2の塗布幅を規制するとともにブロック18〜20の組合せを保持する。
また、スリット21はウェブ10に対向するリップ面45の略中央に対して吐出口46を形成する。ここで、ダイ2はウェブ10に対向して配置されており、リップ面45とウェブ10の間は一定の間隙すなわちコーターギャップにて離間される。尚、ダイ2の設置方向はウェブ10に対向していればどの方向でもよく、搬送ローラ6を介するオンロール(図2参照)、あるいは介さないオフロールでもよい。そして、吐出口46は所定のスリット長さWで塗布液11を吐出し、吐出した塗布液11はリップ面45と連続走行するウェブ10の間に塗布液ビードを形成し、スリット長さWに基づく所定の塗布幅にてウェブ面へ塗布膜12を一定の厚みで形成する。
また、図1に示すように塗布液供給口28は定量ポンプ5等によって構成される塗布液供給系へと接続されており、キャビティ27、35、36には塗布液供給口28を介して、計量された塗布液が定量ポンプ5により供給される。更に、キャビティ27、35、36に供給された塗布液はスリット21へ送液されて単位時間一定量で幅方向に均一な圧力でスリット21の吐出口46から吐出される。尚、塗布液供給口28はダイ2のスリット長さWの中心位置(例えば、スリット長さWが1000mmである場合には左右端部から500mm)に設けられている。
一方、供給タンク3は塗布液11を貯留するタンクであり、貯留された塗布液11は定量ポンプ5によって、単位時間当りの供給量を一定にしてダイ2へと供給される。
また、搬送ライン4は供給タンク3とダイ2とを接続する配管であり、供給タンク3から供給された塗布液11は搬送ライン4を通って塗布液供給口28へと到る。更に、搬送ライン4には塗布液11の流量を調整する自動調整弁51と、搬送ライン4に流れる塗布液11の圧力を検出する圧力検出器52と、搬送ライン4に流れる塗布液11の流量を検出する流量検出器53とが設けられている。
また、定量ポンプ5は供給タンク3に貯留された塗布液11を単位時間当り一定の所定量で搬送ライン4へと供給する供給手段である。
また、搬送ローラ6、7はウェブ10を予め設定された所定速度で所定方向へと搬送する搬送手段である。ここで、図2に示すように搬送ローラ6はダイ2に対向して配置されており、リップ面45との間で所定間隔の間隙を形成する。
また、塗工厚検出センサ8は、赤外線、放射線、光干渉計等を用いてウェブ10に塗布された塗布膜12の厚みをウェブ10の幅方向で検出するセンサである。
更に、ダイ方式塗布装置1には塗工厚検出センサ8、自動調整弁51、圧力検出器52及び流量検出器53を制御する制御装置54が設けられている。そして、制御装置54は予め設定されたプログラムに従って、自動調整弁51の開度を調整する。それによって、各塗布液供給口28の入口圧力または流量を調整することが可能となる。
また、制御装置54は塗工厚検出センサ8によって検出された塗布膜12の厚さや、圧力検出器52及び流量検出器53で検出された塗布液11の圧力や流量を別途設けられたモニタ(図示せず)等に表示する。
次に、上記のように構成された実施例1に係るダイ方式塗布装置1におけるウェブ10への塗布液11の塗布工程について説明する。先ず、レベル管理された供給タンク3に接続された定量ポンプ5により、目標厚み設定に対する流量で計量された塗布液11が、自動調整弁51、圧力検出器52、流量検出器53を介して、塗布液供給口28へ送液される。そして、塗布液供給口28からダイ2内部へと供給された塗布液11はキャビティ27、35、36、スリット21を通過しながら、吐出口46から対象基材へ塗布される。
〔第2実施例〕
次に、図5及び図6を用いて第2実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第2実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第2実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。
以下に、図5及び図6を用いて第2実施例に係るダイ102の構成について詳細に説明する。図5は第2実施例に係るダイ102を示した斜視図、図6は第2実施例に係るダイ102の分解斜視図である。
図5に示すように第2実施例に係るダイ102は、ダイ本体103とダイ本体103の両側部に配置される側板104、105とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体103は中央に配置された基本ブロック106と、基本ブロック106の両端に配置された幅決めブロック107、108とから構成されている。そして、基本ブロック106と幅決めブロック107、108とが一体にして所定長さWのスリット109と液溜めを形成する。尚、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接される面からのスリットの長さL3、L4が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック107、108を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(即ち塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。
具体的には、図6に示すようにスリット及び液溜めがブロックの全長に渡って形成されている幅決めブロック120、121と、スリット及び液溜めがブロックの全長の略半分に渡って形成されている幅決めブロック122、123と、スリット及び液溜めが全く形成されていない幅決めブロック124、125の3種類の幅決めブロック107、108がある。そして、幅決めブロック120、121を用いた場合が最も塗布幅が広くなり、幅決めブロック124、125を用いた場合が最も塗布幅が狭くなる。尚、図5は特に幅決めブロック122、123を用いて組合せたダイ102を示す。
次に、基本ブロック106の構成についてより詳細に説明すると、図6に示すように基本ブロック106はブロック111、112を互いに嵌合することにより形成されており、ブロック111、112との間の間隙によってスリット109を形成する。そして、スリット109はウェブ10に対向するリップ面135の略中央に対して吐出口136を形成する。
また、ブロック111、112の側面にはネジ穴115が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、ブロック111とブロック112とを固定する。また、同じくネジ116を挿通させることにより、基本ブロック106を側板104、105や幅決めブロック107、108と固定する。また、ブロック111の内部には幅方向に沿って半円筒形状のキャビティ(液溜め)113が形成され、キャビティ113はブロック111に設けられた塗布液供給口114とスリット109に連通される。
更に、第2実施例に係るダイ102では、ブロック111よりブロック112が幅決めブロック107、108の分だけ全長が長くなるように設計されており、ブロック112は幅決めブロック107、108とも嵌合することによりスリット109の一部を形成する。
続いて、幅決めブロック107、108の構成について説明すると、図4に示すように幅決めブロック107はブロック120、122、124の内、選択されたいずれかのブロックによって構成される。そして、ブロック112と嵌合させて間に生じた間隙によってスリット109の一部を形成する。一方、幅決めブロック108はブロック121、123、125の内、選択されたいずれかのブロックによって構成される。そして、ブロック112と嵌合させて間に生じた間隙によってスリット109の一部を形成する。
その際に形成されるスリットの長さは、ブロックの種類によって異なっており、幅決めブロック124、125を用いた場合が最もスリットの長さが長くなり、ブロック112の全長と同じ長さとなる。また、幅決めブロック120、121を用いた場合には最もスリットの長さが短くなり、ブロック111の全長と同じ長さとなる。
また、幅決めブロック107、108と基本ブロック106とが組み合わされた際に、キャビティ126〜129は基本ブロック111に形成されたキャビティ113と連通されて一体となる。更に、ブロック120〜125の側面にはネジ穴130が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、ブロック120〜125とブロック112とを固定する。また、同じくネジ116を挿通させることにより、幅決めブロック107、108を側板104、105や基本ブロック106と固定する。尚、幅決めブロック107、108は基本ブロック106のどちらか一端のみに配置することとしても良い。
一方、側板104、105はネジ穴131、132が複数個形成されており、ネジ116を挿通させることにより、側板104、105を基本ブロック106や幅決めブロック107、108と固定する。それによって、ダイ2の塗布幅を規制するとともにブロック106〜108の組合せを保持する。
次に、上記のように構成された実施例2に係るダイ方式塗布装置におけるウェブ10への塗布液11の塗布工程について説明する。先ず、レベル管理された供給タンク3に接続された定量ポンプ5により、目標厚み設定に対する流量で計量された塗布液11が、自動調整弁51、圧力検出器52、流量検出器53を介して、塗布液供給口28へ送液される。そして、塗布液供給口28からダイ102内部へと供給された塗布液11はキャビティ113、126〜129及びスリット109を通過しながら、吐出口136から対象基材へ塗布される。
〔第3実施例〕
次に、第3実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第3実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第3実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。
第3実施例に係るダイは、基本ブロックと側板との間に複数個の幅決めブロックを介することにより構成されている。従って、第1実施例や第2実施例のように幅決めブロックを一個のみ介する場合と比較して、よりスリットの長さ(即ち塗布幅)Wを広範囲で調整することが可能となる。
〔第4実施例〕
続いて、第4実施例に係るダイ方式塗布装置について説明する。この第4実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成は、第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施例に係るダイ方式塗布装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第4実施例に係るダイ方式塗布装置はダイの構成が第1実施例に係るダイ方式塗布装置1と異なっている。具体的には、第4実施例に係るダイは幅決めブロックによって形成される吐出スリットの一端または両端部に長さ200mm以下のシムを介装することにより構成されることを特徴とする。
以下に、図7及び図8を用いて第4実施例に係るダイ151の構成について詳細に説明する。図7は第4実施例に係るダイ151を示した斜視図、図8は第4実施例に係るダイ151の分解斜視図である。
図7に示すように第4実施例に係るダイ151は、ダイ本体152とダイ本体152の両側部に配置される側板153、154とから基本的に構成されている。
更に、ダイ本体152は中央に配置された基本ブロック156と、基本ブロック156の両端に配置された複数個の幅決めブロック157〜160とから構成されている。尚、特に第4実施形態では両端に2個ずつ計4個の幅決めブロック157〜160が配置されることにより構成されているが、配置される幅決めブロックの数は両端に各1個或いは各3個以上あっても良い。
更に、側板153、154に隣接する幅決めブロック157、160の内側平面部には、シム161、162が取り付けられている。そして、基本ブロック156と幅決めブロック157〜160とが一体にして所定長さWのスリット163とキャビティ164を形成した際に、シム161、162はスリット163の両端に介装される。ここで、シム161、162の材質には、好ましくは機械精度を維持し、かつシール性を有する弾性体、例えばゴム又は樹脂を用いる。更に、スリット163だけでなくキャビティ164部分にもその形状に合わせたブロックをシム161、162と一体又は別体にて介装することが望ましい。また、シム161、162の塗布幅方向の長さD1、D2は、それぞれ200mm以下とする。
そして、配置する幅決めブロック157〜160の数によって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(即ち塗布幅)Wを幅決めブロックの幅単位(例えば、図7ではL5)で任意の長さに変更することが可能となる。更に、シム161、162の長さD1、D2を変更することによって、幅決めブロックの幅以下(例えば1mm単位)の詳細なスリット長さWの調整が可能となる。また、第1実施例、第2実施例、第3実施例のように、製作された幅決めブロックのみを用いる場合に比較して、スリットの長さWをより広範囲に調整することが可能となる。
〔評価〕
次に,ダイの構成と吐出スリットの溝幅面とリップ面における平行真直度及び平面度、吐出スリットの溝幅偏差との関係について、本発明に係る上記第1実施例〜第4実施例及び比較例のダイの評価結果を比較して説明する。尚、比較例としては前記特許文献2に記載のダイの構成を用いて比較した。更に、比較のために一般的なスロットダイとしてダイ本体とその両端部に一対の側板のみで構成されたダイを定義する。
また、計測は市販の電気マイクロ及びCCDカメラを用いて石定盤(JIS00級)上で行
った。
図9は第1実施例、第2実施例、第3実施例、比較例のリップ平行真直度、スロット溝幅偏差における機械精度バラツキ結果を示した図である。
図9に示すように第1実施例及び第3実施例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下となった。
また、第2実施例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が2/1000mm以下であって、溝幅偏差が4/1000mm以下となった。
一方、比較例に係るダイでは、塗布液が吐出される塗布幅に対する吐出スリットの溝幅面と前記リップ面における平行真直度及び平面度が4/1000mmより大きく、溝幅偏差が8/1000mmより大きくなった。
従って、比較例と比較して第1実施例〜第3実施例(特に第2実施例)に係るダイでは、繰り返し再現性に優れた組合せを可能とする。
続いて、ダイの構成と塗布膜の厚み精度との関係について、本発明に係る上記第1実施例、第2実施例及び比較例のダイ方式塗布装置によって以下の条件により作製したウェブ10に形成された塗布膜12の評価結果を比較して説明する。尚、比較例としては前記特許文献2に記載のダイを用いたダイ方式塗布装置により作製したウェブにより比較した。
尚、塗布条件としては塗布液として水系粘着剤(粘度100CP)を用い、塗工幅は600mm(最短設定)、スロット溝幅は0.3mmとした。また、塗工速度は30m/min、塗布ギャップは0.10mm、乾燥後の塗布厚さは17μmとなるように塗布を行った。その結果、ウェブ10に形成された塗布膜12は図10のグラフに示す結果となった。
図10に示すように第1実施例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて1.0μm厚くなった。また、第2実施例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて0.5μm厚くなった。更に、比較例では塗布膜12の中央部の厚みが両端部に比べて2.0μm薄くなった。
従って、比較例と比較して第1実施例及び第2実施例(特に第2実施例)に係るダイ方式塗布装置では、塗布後の塗布膜について厚み偏差の少ない良好な厚み精度を得られることが分かる。
以上の評価結果より、第1実施例及び第2実施例に係るダイ方式塗布装置では、精密な塗膜厚み精度の制御を可能としながら、塗布幅の幅変更できることが確認された。また、幅変更有無に限らず、機械精度の維持が塗膜厚み精度を左右することは、理論上からもいうまでもない。
次に、図11は一般的なスロットダイ、そのスロットダイのスリットの両端に対して、塗布幅方向の長さがそれぞれ200mmのシムを介装したスロットダイ、及び250mmのシムを介装したスロットダイについてスロット溝幅を評価した結果を示した図である。図11に示すように、200mmより長いシムを介装することにより溝幅全体が大きくなり、幅方向端部が特に大きくなっている。
一方、図12は第3実施例に係るスロットダイ、一般的なスロットダイ、第4実施例においてスリット163の両端に介装したシム161、162の長さ(図7のD1及びD2の値)を25mm、50mm、75mmとしたスロットダイのそれぞれでスロット溝幅の評価結果を示したものである。図12に示すように、いずれの場合も溝幅偏差は4/1000mm以下となっている。
更に、図13は、図11及び図12の結果より各スロットダイの溝幅偏差についての評価結果の一覧を示した図である。
図13に示すように、スリットの両端部に介装するシムの長さを200mm以下(好ましくは50mm以下)にすることで、スリットに対してシムを介装したとしても、スリットの溝幅偏差を4/1000mm以下に維持することができる。従って、精密な塗膜厚み精度の制御を可能としながら、シムを用いた詳細なスリット長さ(塗布幅)を調整することが可能となることが分かる。
従って、第4実施例に係るダイ塗布装置を用いることで、溝幅偏差を4/1000mm以下に抑えつつ、第1実施例、第2実施例及び第3実施例に係るダイ方式塗布装置よりも任意にダイのスリットの塗布幅変更が可能となる。
以上詳細に説明した通り、第1実施例に係るダイ2、ダイ2を用いたダイ方式塗布装置1及び塗布方法では、ダイ本体15を中央に配置された基本ブロック18と、基本ブロック18の両端に配置された幅決めブロック19、20とから構成し、幅決めブロック19、20を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ2全体を交換することなくダイ2のスリット21の長さ(塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。それにより、ダイ2を用いて長尺帯状ウェブ10に対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。その結果、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、幅決めブロック19、20は形成される吐出スリットの距離が異なる複数種類のブロックからなり、幅決めブロック19、20を交換することにより塗布幅を変更するので、ダイ2全体を交換することなく幅決めブロック19、20のみを交換することによって所定の塗布幅にするための調整が容易に可能となる。
また、塗布液が吐出される塗布幅に対するスリット21の溝幅面とリップ面45における平行真直度及び平面度が4/1000mm以下であって、溝幅偏差が8/1000mm以下であるので、繰り返し再現性に優れた組合せを可能とする。
また、第2実施例に係るダイ102、ダイ102を用いたダイ方式塗布装置及び塗布方法では、ダイ本体103は中央に配置された基本ブロック106と、基本ブロック106の両端に配置された幅決めブロック107、108とから構成され、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接される面からのスリットの長さL3、L4が異なる複数種類のブロックがあり、幅決めブロック107、108を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ102全体を交換することなくダイ2のスリット109の長さ(塗布幅)Wを任意の長さに変更することが可能となる。それにより、ダイ102を用いて長尺帯状ウェブ10に対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。その結果、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、幅決めブロック107、108は基本ブロック106に当接する面から側板方向に所定距離まで吐出スリットが形成されるので、幅決めブロック107、108を介することによって基本ブロック106と一体に形成されるスリット109の長さを幅決めブロック107、108の設定値に依存して任意の長さに調整することが可能となる。従って、ダイ102の塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、第3実施例に係るダイ2、ダイ2を用いたダイ方式塗布装置1及び塗布方法では、基本ブロックと側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介するので、複数個の幅決めブロックを介することによって基本ブロックと一体に形成される吐出スリットの長さを幅決めブロックの設定値に依存して広範囲で調整することが可能となる。従って、ダイの塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、第4実施例に記載のダイ151、及びダイ151を用いたダイ方式塗布装置及び塗布方法では、基本ブロック156と側板153、154との間に複数個の幅決めブロック157〜160を介し、更に、スリット163の両端部にシム161、162を介装するので、ダイの設計、製作後においてもスリット長さの調整、即ちダイ151の塗布幅を可変が可能となる。更に、幅決めブロック157〜160のみによってスリット163の長さの調整を行う場合と比較して、より精密な調整(例えば1mm単位の調整)が可能となる。更に、シム161、162の長さを200mm以下とすることにより、任意の塗布幅へ機械精度を維持したままで可変することが可能となる。
以上、本発明が示す様に塗布幅におけるダイ一体のセット持ちは必要無くなり、我々の導入コストは半分以下となる。尚、コスト試算は諸条件により異なってくるので、これに限定されないことはいうまでもない。
例えば、第4実施例ではシム161、162をダイ151のスリット163の両端に介装することとしているが、いずれか一端のみに介装するようにしても良い。
〔第5実施例〕
次に、本願発明を具体化した第5実施例に係る塗布装置及び積層シートについて説明する。先ず、図14を用いて第5実施例に係る塗布装置201について説明する。図14は第5実施例に係る塗布装置201の概略構成を示す斜視図である。
図14に示すように第5実施例に係る塗布装置201は、ダイ202と、供給タンク203と、搬送ライン204〜206と、供給ポンプ207、208と、搬送ローラ209、210とから基本的に構成される。
ダイ202は、連続走行するフィルム、紙、金属箔等のウェブ211の表面に対して塗布液212を塗布することにより所定厚さの塗布膜213を形成する。ここで、第5実施例に係る塗布装置201は特にダイ202として、ウェブ211の搬送方向に対して直交する回転軸を中心に回転するバーを用いてウェブ211に塗布液を塗布する所謂バーコータを用いる。バーコータは、ウェブの搬送方向の上流側と下流側とにそれぞれ液溜まりから通じる塗布幅方向に延びた狭い間隙(供給溝)を備え、各供給溝より塗布液を上流側と下流側から回転するバーの外周へと供給し、バーの回転に伴ってバーに当接するウェブに塗布液を塗布する塗布方法である。このバーコータを用いた塗布方法によれば、通常のスロットダイコーティングと比べて、塗布膜を薄くすることができ、また、高速で塗布処理を行うことができる。
以下に、図15乃至図18を用いて第5実施例に係るダイ202の構成について詳細に説明する。図15は第5実施例に係るダイ202を示した正面図、図16は第5実施例に係るダイ202を示した側面図、図17は図16の線A−Aでダイ202を切断した矢視断面図である。図18は第5実施例に係るダイ202の分解斜視図である。
図15乃至図18に示すように第5実施例に係るダイ202は、基準ベース221上に固定されたフィードブロック222と、フィードブロック222に組み合わされた上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224と、ダイ202の長手方向の両側部に配置される側板227、228と、フィードブロック222の上部で回転可能に支持されたバー229と、基準ベース221上に固定されバー229を回転可能に支持する一対の支持ブロック230、231と、バー229を回転駆動させる駆動モータ232と、バー229を駆動モータ232の回転軸へと継手するカップリング233とから基本的に構成されている。
ここで、フィードブロック222は、略直方体形状を有するブロックであり、基準ベース221に対するダイ202の位置決めを行う。フィードブロック222は、基準ベース221に対してボルト等により固定される。また、フィードブロック222の頂上部にはバー229の径に合わせた湾曲面235が形成されており、バー229が配置された際にバー229との間に一定幅の間隙234を形成する。
尚、フィードブロック222において、特にバー229と対向する湾曲面235の材料はバーの寿命を考慮し、PTFE、MCナイロン、超高分子量PEを用いることが好ましい。また、湾曲面235の形状は第5実施例では半円形状に加工されているが、V字に加工されたものを使用しても良い。
一方、上流キャビティーブロック223と下流キャビティーブロック224は、フィードブロック222のウェブ211の搬送方向の上流側面と下流側面にそれぞれ対向して配置されたブロックである。そして、ボルト等によりフィードブロック222に対して取り付けられる。尚、第5実施例に係る上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224はそれぞれ複数のブロックの組合せから構成されている。その詳細については後述する。
また、上流キャビティーブロック223のフィードブロック222と対向する対向面には所定形状の凹部が形成されており、フィードブロック222と組合せることによって上流液溜め236と上流供給溝237を形成する。
同様に、下流キャビティーブロック224のフィードブロック222と対向する対向面にも所定形状の凹部が形成されており、フィードブロック222と組合せることによって下流液溜め239と下流供給溝240を形成する。尚、第5実施例に係る上流供給溝237及び下流供給溝240の長さは、上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224を構成するブロックを組み替えることによって、任意の長さに変更することが可能となっている。その詳細については後述する。
ここで、上流液溜め236及び下流液溜め239は、ダイ202の長手方向に沿って半円筒形状に形成されており、供給タンク203から供給された塗布液212を溜める領域である。また、上流液溜め236は、上流キャビティーブロック223に設けられた後述の塗布液供給口245及び塗布液回収口246と上流供給溝237に連通される。更に、下流液溜め239は、下流キャビティーブロック224に設けられた塗布液供給口247と下流供給溝240に連通される。
また、上流キャビティーブロック223には供給タンク203から搬送ライン204を介して供給される塗布液212を上流液溜め236へと導く塗布液供給口245が形成されている。更に、上流キャビティーブロック223にはウェブ211への塗布を行う際にオーバーフローした塗布液212を搬送ライン206を介して再び供給タンク203へと回収する塗布液回収口246が形成されている。
一方、下流キャビティーブロック224には供給タンク203から搬送ライン205を介して供給される塗布液212を下流液溜め239へと導く塗布液供給口247が形成されている。
そして、供給タンク203から上流液溜め236には塗布液供給口245を介して、計量された塗布液が供給ポンプ207により供給される。更に、上流液溜め236に供給された塗布液212は上流供給溝237に送液されて単位時間一定量で幅方向に均一な圧力で吐出され、バー229の外周面へと上流側(図17の右方向)から供給される。一方、供給タンク203から下流液溜め239には塗布液供給口247を介して、計量された塗布液が供給ポンプ208により供給される。更に、下流液溜め239に供給された塗布液212は下流供給溝240に送液されて単位時間一定量で幅方向に均一な圧力で吐出され、バー229の外周面へと下流側(図17の左方向)から供給される。尚、塗布液供給口245、247はダイ202の上流供給溝237及び下流供給溝240の長さ方向の中心位置(例えば、溝幅の長さが600mmである場合には左右端部から300mm)に設けられている。
また、側板227、228は、ダイ202の長手方向の両側部に配置され、上流供給溝237や下流供給溝240の長さを規制するとともにダイ202を密閉する。そして、側板227、228はボルト等によってフィードブロック222、上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224と固定される。
尚、各ブロックの組立を再現性よく行うには、温度バラツキが1℃以下で管理された部屋(専用ブース)、精密な石定盤(JIS00級)上を基準面として、所定のトルクレンチを用いてボルト締結していくことが望ましい。
一方、バー229は、支持ブロック230、231によって基準ベース221に対して回転可能に支持された円柱部材である。バー229は、フィードブロック222の上部にフィードブロック222と平行に配置され、搬送されるウェブ211に対して当接される。更に、バー229の回転軸はウェブ211の搬送方向に交差する方向となる。そして、バー229はカップリング233を介して継手された駆動モータ232の駆動に伴って所定回転方向に所定速度で回転駆動される。
尚、バー229の直径は6mm〜20mmの範囲のものを用いることが望ましい。また、材質はステンレス鋼を用いることが多く、SUS304又は耐食性を考慮したSUS316が用いられる。
更に、バー229にワイヤを巻き付けたものを使用することも可能である。その場合に使用されるワイヤ径は、20μm〜150μmのワイヤを用いる。尚、第5実施例ではバー229は駆動モータ232の駆動に基づいてウェブに対して逆転方向に回転するが、バーの回転方向はウェブ211に対して正転方向とすることもできる。また、回転数は10rpm〜500rpmの間で使用される。
次に、上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224についてより詳細に説明する。
先ず、上流キャビティーブロック223について説明すると、上流キャビティーブロック223は前記第1実施例に係るダイ本体15と同様に、中央に配置された基本ブロック250と、基本ブロック250の両端に配置された幅決めブロック251、252とから構成されている。そして、基本ブロック250と幅決めブロック251、252とが一体にして上述した所定長さの上流供給溝237と上流液溜め236を形成する。尚、幅決めブロック251、252は、第1実施例と同様に供給溝の長さL1、L2が異なる複数種類のブロックがあり(図3、図4参照)、幅決めブロック251、252を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ202全体を交換することなくダイ202の上流供給溝237の長さ(即ち塗布幅)を任意の長さに変更することが可能となる。尚、基本ブロック250と幅決めブロック251、252とは、ネジやボルトで締結することにより固定される。また、幅決めブロック251、252は基本ブロック250のどちらか一端のみに配置することとしても良い。
また、これら幅決めブロック251、252は設計の段階でサイズ決定し、基本ブロック250と合わせ加工(研磨)することが望ましい。後追加による追い込み(別途)加工によるセット化も可能であるが、この場合は機械精度の維持を困難にする。
尚、上流キャビティーブロック223は、以下の(A)〜(C)に示す構成としても良い。
(A)前記第2実施例に係るダイ本体103と同様に、幅決めブロック251、252を基本ブロック250に当接される面からの供給溝の長さL3、L4が異なる複数種類のブロックから構成する(図5、図6参照)。そして、幅決めブロック251、252を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ202全体を交換することなくダイ202の上流供給溝237の長さ(即ち塗布幅)を任意の長さに変更することが可能となる。
具体的には、図6に示すようにスリット及び液溜めがブロックの全長に渡って形成されている幅決めブロックと、スリット及び液溜めがブロックの全長の略半分に渡って形成されている幅決めブロックと、スリット及び液溜めが全く形成されていない幅決めブロックの3種類の幅決めブロックがある。そして、幅決めブロックを用いた場合が最も塗布幅が広くなり、幅決めブロックを用いた場合が最も塗布幅が狭くなる。
(B)前記第3実施例に係るダイ本体と同様に、上流キャビティーブロック223を基本ブロック250と側板227、228との間に複数個の幅決めブロック251、252を介することにより構成する。従って、幅決めブロックを一個のみ介する場合と比較して、より上流供給溝237の長さ(即ち塗布幅)を広範囲で調整することが可能となる。
(C)前記第4実施例に係るダイ本体152と同様に、側板227、228に隣接する幅決めブロック251、252の内側平面部に、長さD1、D2のシムを取り付ける(図7、図8参照)。そして、基本ブロック250と幅決めブロック251、252とが一体にして所定長さの上流供給溝237と上流液溜め236を形成した際に、シムは上流供給溝237の両端に介装される。ここで、シムの材質には、好ましくは機械精度を維持し、かつシール性を有する弾性体、例えばゴム又は樹脂を用いる。更に、上流供給溝237だけでなく上流液溜め236部分にもその形状に合わせたブロックをシムと一体又は別体にて介装することが望ましい。また、シムの塗布幅方向の長さD1、D2は、それぞれ200mm以下とする。
そして、配置する幅決めブロック251、252の数によって、ダイ202全体を交換することなくダイ202の上流供給溝237の長さ(即ち塗布幅)を幅決めブロックの幅単位(例えば、図7ではL5)で任意の長さに変更することが可能となる。更に、シムの長さD1、D2を変更することによって、幅決めブロックの幅以下(例えば1mm単位)の詳細な供給溝の長さの調整が可能となる。
一方、下流キャビティーブロック224は、中央に配置された基本ブロック253と、基本ブロック253の両端に配置された幅決めブロック254、255とから構成されている。尚、下流キャビティーブロック224の構成は既に説明した上流キャビティーブロック223と同様の構成であるので、詳細については省略する
一方、図14に示す供給タンク203は、塗布液212を貯留するタンクであり、貯留された塗布液212は供給ポンプ207、208によって、単位時間当りの供給量を一定にしてダイ202へと供給される。尚、用いられる塗布液の種類は製造する積層シートによって異なるが、粘着剤、帯電防止剤、剥離処理剤、防汚処理剤等が用いられる。
また、搬送ライン204と搬送ライン206は供給タンク203とダイ202の上流液溜め236とを接続する配管であり、搬送ライン205は供給タンク203とダイ202の下流液溜め239とを接続する配管である。そして、供給タンク203から供給された塗布液212は搬送ライン204と搬送ライン205によって分配され、搬送ライン204を通った塗布液212は上流側にある上流供給溝237へと到る。一方、搬送ライン205を通った塗布液212は下流側にある下流供給溝240へと到る。また、上流供給溝237及び上流液溜め236においてオーバーフローした塗布液212は搬送ライン206を通ってタンクへ回収される。
更に、搬送ライン204には搬送ライン204に流れる塗布液212の流量を検出する流量計261と、圧力を検出する圧力計262とが設けられている。同様に、搬送ライン205には搬送ライン205に流れる塗布液212の流量を検出する流量計263と、圧力を検出する圧力計264とが設けられている。更に、搬送ライン206には搬送ライン206に流れる塗布液212の流量を検出する流量計265が設けられている。
そして、搬送ライン204と搬送ライン205とにそれぞれに供給される流量は流量計261、263で管理される。供給された塗布液は前記したようにバー229によりウェブ211に転写される。また、流量計265の指示値と供給系の流量との差分により、転写された塗布液厚みを管理することができる。また、供給系に設けられた圧力計262、264で上流、下流それぞれのブロックの圧力損失を管理する。
また、供給ポンプ207、208は供給タンク203に貯留された塗布液212を単位時間当り一定の所定量で搬送ライン204及び搬送ライン205へと供給する供給手段である。尚、供給ポンプ207、208は2台である必要はなく、1台のみ設置することも可能である。その場合には、バルブ操作により上流と下流側それぞれの流量を調整する。
また、搬送ローラ209、210はウェブ211を予め設定された所定速度で所定方向へと搬送する搬送手段である。
尚、図示は省略するが、塗布装置201には供給ポンプ207、208、搬送ローラ209、210の駆動源、駆動モータ232を制御する制御装置が設けられている。そして、制御装置は予め設定されたプログラムに従って、供給ポンプ回転数、搬送ローラ209、210の搬送速度、バー229の回転速度等を調整する。それによって、ウェブ211に塗工される塗布膜213の厚さを調整する。
次に、上記のように構成された第5実施例に係る塗布装置201におけるウェブ211への塗布液212の塗布工程について説明する。先ず、レベル管理された供給タンク203に接続された供給ポンプ207、208により、目標厚み設定に対する流量で計量された塗布液212を上流側と下流側の2方向に分配して、それぞれ上流液溜め236と下流液溜め239に送液する。そして、各液溜め236、239に連通された上流供給溝237と下流供給溝240から回転するバー229の外周面へと塗布液212を供給する。そして、バー229の回転に伴って、バーの外周面に塗布液の膜が形成され、その後にバー229がウェブ211と接触することによりウェブ211へと所定厚みで塗布液212が塗布される。
以上、第5実施例に係る塗布装置201によれば、塗布液212をウェブ211の搬送方向の上流側と下流側とから回転するバー229に供給し、バー229の回転運動に伴ってウェブ211に塗布液を塗布するバーコータを用いた塗布装置において、上流キャビティーブロック223及び下流キャビティーブロック224を中央に配置された基本ブロック250、253と、基本ブロック250、253の両端に配置された幅決めブロック251、252、254、255とから構成し、幅決めブロック251、252、254、255を他の種類のブロックに交換することによって、ダイ202全体を交換することなく上流供給溝237と下流供給溝240の長さ(塗布幅)を任意の長さに変更することが可能となる。それにより、バーコータを用いて長尺帯状ウェブ211に対して塗布液を塗布する塗布工程において機械精度的に安定した幅変更、且つ精密な塗膜厚み制御を可能とする。その結果、所定の製品幅にするための調整を可能としつつ、品質の低下や導入コストの高騰の防止を図ることができる。
また、幅決めブロック251、252、254、255は基本ブロック250、253に当接する面から側板227、228方向に所定長さまで各供給溝37、240が形成されるので、幅決めブロック251、252、254、255と基本ブロック250、253とにより一体に形成される各供給溝237、240の長さを、幅決めブロック251、252、254、255の設定値に依存して任意の長さに調整することが可能となる。従って、バー229に対して塗布液を塗布する塗布幅を変更することができ、その結果、ウェブ211への塗布幅を可変とすることが可能となる。
また、塗布液212として、粘着剤、帯電防止剤、剥離処理剤、又は防汚処理剤を用いることにより、様々な用途に用いる積層シートを製造することが可能となる。
また、塗布装置201で製造した積層シートでは、一の塗布装置のみを用いることによって、様々な種類の積層シートでも幅方向に均一に塗布した状態とすることが可能となり、品質保持と製造コストの削減を図ることができる。
第1実施例に係るダイ方式塗布装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施例に係るダイ方式塗布装置をダイの長さ方向で切断した断面図である。 第1実施例に係るダイを示した斜視図である。 第1実施例に係るダイの分解斜視図である。 第2実施例に係るダイを示した斜視図である。 第2実施例に係るダイの分解斜視図である。 第4実施例に係るダイを示した斜視図である。 第4実施例に係るダイの分解斜視図である。 第1実施例〜第3実施例、比較例のダイの機械精度の評価結果を示した表である。 第1実施例、第2実施例、比較例により作製された塗布膜厚みの評価結果を示したグラフである。 一般的なスロットダイと一般的なスロットダイに所定長さのシムを介装したダイの機械精度の評価結果を示した表である。 第3実施例、第4実施例のダイの機械精度の評価結果を示した表である。 図11及び図12の結果より各スロットダイの溝幅偏差についての評価結果の一覧を示した図である。 第5実施例に係る塗布装置の概略構成を示す斜視図である。 第5実施例に係るダイを示した正面図である。 第5実施例に係るダイを示した側面図である。 図16の線A−Aでダイを切断した矢視断面図である。 第5実施例に係るダイを示した分解斜視図である。
201 塗布装置
202 ダイ
211 ウェブ
212 塗布液
213 塗布膜
222 フィードブロック
223 上流キャビティーブロック
224 下流キャビティーブロック
227、228 側板
229 バー
237 上流供給溝
240 下流供給溝
250、253 基本ブロック
251、252、254、255 幅決めブロック

Claims (5)

  1. 連続走行するウェブに塗布液を塗布する塗布装置において、
    フィードブロックと、
    前記フィードブロックに対向して配置されたキャビティーブロックと、
    前記フィードブロックと前記キャビティーブロックとの間隙によって形成され、塗布液を供給する供給溝と、
    前記フィードブロックと前記ウェブとの間に回転可能に支持され、前記供給溝から供給される塗布液を回転運動に伴ってウェブに塗布するバーと、
    前記バーを回転可能に支持する支持部材と、
    前記バーを回転駆動させる駆動装置と、
    前記フィードブロック及び前記キャビティーブロックの両端部に配置される一対の側板と、を有し、
    前記キャビティーブロックは、
    基本ブロックと、
    前記基本ブロックの一端又は両端に配置され、前記基本ブロックと一体に所定長さの前記供給溝を形成する幅決めブロックと、を備え、
    前記基本ブロックと前記側板との間に複数個の前記幅決めブロックを介することを特徴とする塗布装置。
  2. 前記キャビティーブロックは、前記フィードブロックの前記ウェブの搬送方向の上流側面と下流側面にそれぞれ対向して配置された上流キャビティーブロック及び下流キャビティーブロックからなり、
    前記供給溝は、
    前記フィードブロックと前記上流キャビティーブロックとの間隙によって形成され、前記ウェブの搬送方向の上流側から塗布液を供給する上流供給溝と、
    前記フィードブロックと前記下流キャビティーブロックとの間隙によって形成され、前記ウェブの搬送方向の下流側から塗布液を供給する下流供給溝と、
    からなることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記幅決めブロックは前記基本ブロックに当接する面から前記側板方向に所定長さまで前記供給溝が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記基本ブロックと前記側板との間に配置される前記幅決めブロックの数とブロック幅によって塗布幅が決定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗布装置。
  5. 前記塗布される塗布液は、粘着剤、帯電防止剤、剥離処理剤、又は防汚処理剤であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の塗布装置。
JP2008002281A 2008-01-09 2008-01-09 塗布装置 Active JP5150907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002281A JP5150907B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002281A JP5150907B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009160552A JP2009160552A (ja) 2009-07-23
JP5150907B2 true JP5150907B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=40963774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008002281A Active JP5150907B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5150907B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5453962B2 (ja) 2009-07-07 2014-03-26 富士通株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法および電子機器
CN107999329B (zh) * 2017-12-29 2024-05-28 深圳市新嘉拓自动化技术有限公司 一种隔离膜线棒涂布机

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02107368A (ja) * 1988-10-14 1990-04-19 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009160552A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI533935B (zh) A film-like coating nozzle, a coating apparatus, and a coating method
KR20090051744A (ko) 도포 방법 및 도포 장치
KR20040068949A (ko) 코팅 균일성 개량 방법
KR102574554B1 (ko) 변형가능한 금속 롤을 이용한 액체 코팅 방법 및 장치
JP5023335B2 (ja) ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法
JP5150907B2 (ja) 塗布装置
US11712713B2 (en) Method of slot die coating over deformable back-up roll
JP5150906B2 (ja) ダイ、塗布装置及び塗布方法
FI108803B (fi) Sauvanpidin, jossa on erilliset asemoitavat kontaktielementit sauva-annostelua varten
JP6420997B2 (ja) 塗工装置及び塗工膜の製造方法
JP6728740B2 (ja) 両面塗工装置および塗膜付きウエブの製造方法
JP5141147B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
JP5098023B2 (ja) 塗布装置
JP2004174489A (ja) エクストルージョン型ノズルおよびそれを用いた塗布装置
JP2019000773A (ja) 塗布装置
US9289793B1 (en) Profile correction module
US20230001442A1 (en) Die Coating on Air Supported Shell
KR20080048930A (ko) 바 도포장치 및 바 도포방법
JP4749224B2 (ja) ダイ、ダイ方式塗布装置及び塗布方法
JP5065690B2 (ja) バー塗布方法
JP2006035179A (ja) 塗工装置
JP2003053235A (ja) 塗布装置
JP2008012391A (ja) 薄膜塗布装置のノズル構造
JP2547973B2 (ja) ダイコータ装置
JP4419468B2 (ja) バー塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5150907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250