JP5021242B2 - シーリングポンプアップ装置 - Google Patents

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本発明は、パンクした空気入りタイヤをシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ注入すると共に、空気入りタイヤ内に加圧空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリングポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧をポンプアップするシーリングポンプアップ装置が普及している。
上記のようなシーリングポンプアップ装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このシーリングポンプアップ装置によると、タイヤがパンクした場合には、作業者はパンクしたタイヤのタイヤバルブにジョイントホースの先端に取付けられたバルブコネクタを接続し、シーリング剤容器に収納されたシーリング剤をジョイントホース及びバルブコネクタを通じてタイヤ内に供給する。所定量のシーリング剤の供給が完了すると、タイヤの内圧が規定圧に達するまで、エアコンプレッサによりタイヤ内に空気が送り込まれる。
特開2001−212883号公報
ところで、図4に示すように、従来のバルブコネクタ200は、コネクタ本体202の一端部にタイヤバルブ220と接離可能に接続されるバルブ接続部204を備え、他端部にジョイントホースと接離可能に接続されるホース接続部206を備えている。このバルブ接続部204とホース接続部206とは、連通路208を介して連通している。また、コネクタ本体202内には、弁体210と弁座部212と、弁体210を弁座部212に当接させる付勢体214とが設けられている。弁体210は、バルブ接続部側に突出する被押圧部210Aを備えており、タイヤバルブ220の押圧部材222によってこの被押圧部210Aが押圧されると、弁座部212から離間して連通路208を開放する。また、弁体210の弁座部212と反当接方向への傾きと、弁体210が弁座部212に当接して連通路208を閉鎖したときの弁体210の位置と、を規制するためにコネクタ本体202の内周面と弁体210とのクリアランスを狭めている。
前述したクリアランスは、連通路208開放時の流体の流路となるため、バルブコネクタ200内に流体を流すためには、所定量のクリアランスを確保する必要がある。しかしながら、弁体210は、弁座部212から離間する際に、このクリアランス分だけ傾いてしまう問題があった。この弁体210が傾くと、前述した流路が狭められて流路抵抗が増加、あるいは流体の流れが乱れてしまう。また、この弁体210の傾きは、クリアランスがあるため常に一定とはならず、バルブ接続部204側とホース接続部206側との間を流れる流量を安定して確保することが難しかった。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、従来よりも弁体の傾きを抑制して、流路抵抗を減少させると共に、安定した流量を確保するバルブコネクタ及び、このバルブコネクタを使用したシーリングポンプアップ装置を提供することにある。
請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置は、パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入すると共に、前記空気入りタイヤ内へ加圧空気を供給して前記空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリングポンプアップ装置であって、加圧空気及びシーリング剤を外部に供給する気液供給手段と、基端部が前記気液供給手段に接続されたホース部材と、前記ホース部材の先端部に接続されたバルブコネクタと、を備え、前記バルブコネクタは、軸方向の一端側にタイヤバルブと接続可能なバルブ接続部を有する円筒状の外側部材と、前記外側部材の内側に設けられ、軸方向の他端側に外部との接続に用いる外部接続部を有する円筒状の内側部材と、前記バルブ接続部と前記外部接続部とを連通する連通路と、前記バルブ接続部の前記タイヤバルブと接続される側と反対側に形成された弁座部と、前記弁座部に当接されて前記連通路を閉塞し、前記連通路の壁面との間に流路となる隙間が全外周に亘って形成され、前記タイヤバルブの押圧部材により押圧されると前記弁座部から離間して前記連通路を開放する円柱状の弁体と、前記弁体を前記弁座部に当接させる付勢体と、前記弁体の前記弁座部側に対して反体側の面に設けられ、前記外部接続部側に延出し、前記連通路の壁面との間に流路となる隙間が全外周に亘って形成され、先端部側が前記連通路の壁面に当接して前記弁体の前記軸方向の傾きを規制する円柱状の傾斜規制部と、を有することを特徴としている。
次に、請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。例えば空気入りタイヤがパンクした場合、タイヤバルブにホース部材の先端部に設けられたバルブコネクタを接続し、気液供給手段からホース部材及びバルブコネクタを通して空気入りタイヤにシーリング剤を供給する。次に、気液供給手段からホース部材及びバルブコネクタを通して空気入りタイヤに加圧空気を供給し、空気入りタイヤの内圧を昇圧する。そして、空気入りタイヤの膨張完了後一定時間内に、シーリング剤が注入された空気入りタイヤを用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、空気入りタイヤ内部にシーリング剤が均一に拡散し、シーリング剤がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。これにより、パンク修理が完了する。
また、タイヤバルブにバルブコネクタを接続する際に、タイヤバルブの押圧部材が弁体を押圧して弁体を弁座部から離間させる。
ここで、弁体を弁座部から離間させる際に該弁体が軸方向に対して傾斜した場合、傾斜規制部の先端部側が連通路の壁面に当接して、弁体の一定以上の傾斜が規制される。このように、弁体の傾斜が規制されるため、従来よりも連通路を狭めることが抑制される。そして、弁体が弁座部から離間することで連通路が開放され、流体は弁体と弁座部との間を通り、バルブ接続部及びタイヤバルブを介してタイヤ内に注入される。従って、従来よりも弁体の傾きが抑制されて、流路抵抗が減少されると共に、連通路内を通るシーリング剤及び加圧空気の流量が安定して確保される。
また、タイヤバルブの先端部がバルブ接続部から離脱すると、タイヤバルブの押圧部材が弁体から離間し、弁体が付勢体に付勢されて弁座部に当接して連通路が閉鎖される。このとき、弁体の軸方向に対する傾斜が上述のように規制されるため、確実に連通路を閉鎖でき、また、弁体は、タイヤバルブの押圧部材が弁体を押圧するための好ましい位置に配置される。
以上説明したように、本発明のシーリングポンプアップ装置によれば、従来よりも弁体の傾きが抑制されて、流路抵抗が減少されると共に、連通路内を通るシーリング剤及び加圧空気の流量が安定して確保される、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置について説明する。図1には、本発明の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が示されている。ポンプアップ装置30は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤36により補修して規定圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、ポンプアップ装置30は、その筐体として箱状のケーシング32を備えており、ケーシング32内には、加圧空気の供給源としてエアコンプレッサ34及び、内部にシーリング剤36を収容するシーリング剤容器40が配置されている。このシーリング剤容器40内には、修理すべきタイヤ120のシーリング剤36が収容されている。
ここで、シーリング剤容器40は、ポリカーボネートを材質として成形され、半透明又は透明とされている。またシーリング剤容器40には、その高さ方向(矢印H方向)に沿った上端側の隔壁部分である頂板部にエア受入口39が設けられると共に、下端側の隔壁部分である底板部にシーリング剤吐出口38が設けられている。
さらに、エアコンプレッサ34には、エア吸入部41及びエア供給部43が設けられており、これらのエア吸入部41及びエア供給部43には、エア吸入口42及びエア供給口44がそれぞれ開口している。エアコンプレッサ34は、その作動時にエア吸入口42を通じて外部から空気を吸入し、この吸入空気を所定の圧縮比で加圧してエア供給口44を通じて外部へ吐出する。エアコンプレッサ34は、大気圧の空気を0.5MPa〜1.0MPa程度まで圧縮できる圧縮能力を有している。
また、エア供給口44には、耐圧ホース、パイプ等からなる共用配管46の一端部が接続されており、この共用配管46の他端部にはエア切換弁48が接続されている。エア切換弁48としては、1個の吸入ポート49及び2個の排出ポート50,51を有する三方(3ポート)電磁弁が用いられている。
ここで、エア切換弁48の吸入ポート49に共用配管46が接続され、一方の排出ポート50には、耐圧ホース、金属パイプ等の十分な耐圧性を有する配管材からなる第1エア配管54の一端部が接続され、また他方の排出ポート51には、流体用ホース等からなる第2エア配管56の一端部が接続されている。共用配管46及び第1エア配管54としては、タイヤ120の基準圧に所定の安全係数(通常、2.0〜5.0)を乗じた圧力に耐え得るものを用いる必要がある。またタイヤ120の規定圧としては、車両の種類等に応じて広い範囲で変化するが、乗用車では通常0.20MPa〜0.30MPaの範囲内で適宜設定される。
第2エア配管56の他端部はシーリング剤容器40のエア受入口39に接続されている。これにより、エア切換弁48の排出ポート51は、第2エア配管56を通じてシーリング剤容器40のエア受入口39に連通する。またシーリング剤容器40のシーリング剤吐出口38には、注液配管58の一端部が接続されている。
さらに、ポンプアップ装置30には、エア切換弁48と同様に、2個の吸入ポート61,62及び1個の排出ポート63を有する気液切換弁60が配置されており、この気液切換弁60における2個の吸入ポート61,62には、注液配管58の他端部及び第1エア配管54の他端部がそれぞれ接続されている。また気液切換弁60の排出ポート63にはジョイントホース66の一端部が接続されている。
ジョイントホース66の他端部には、タイヤ120のタイヤバルブ122にねじ止め可能とされたバルブコネクタ10が配置されている。バルブコネクタ10の詳細については、後述する。ジョイントホース66としては、共用配管46及び第1エア配管54と略等しい耐圧性を有するものが用いられる。
ポンプアップ装置30には、ケーシング32の外側に起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82を備えた操作パネル78が設けられている。また操作パネル78は駆動・制御回路84を内蔵すると共に電源ケーブル(図示省略)を備えており、この電源ケーブルを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両から駆動・制御回路84に電源が供給される。駆動・制御回路84は、起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82に対する操作に応じて、エアコンプレッサ34、エア切換弁48,及び気液切換弁60をそれぞれ制御する。
次に、上記のようなポンプアップ装置30に用いられるシーリング剤36について説明する。シーリング剤36は、SBR(スチレンブタジエンゴム)ラテックス、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びSBRラテックスとNBRラテックスとの混合物のゴムラテックス等のゴムラテックスを含むとともに、その水性分散剤又は水性乳剤の状態で加えられる樹脂系接着剤を有する。
更に、シーリング剤36には、パンク穴に対するシール性を高めるために、ポリエステル、ポリプロピレン、ガラス等からなる繊維材料又はウィスカーや、炭酸カルシウム、カーボンブラック等からなる充填剤(フィラー)を混合しても良く、またシール性能を安定化するためにケイ酸塩やポリスチレン粒子を混合してもよい。
またシーリング剤36には、上記成分以外に、グリコール、エチレン−グリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、消泡剤、pH調整剤、乳化剤が一般に添加される。
(バルブコネクタ)
次に、バルブコネクタ10について、詳細に構成を説明する。図2に示すように、バルブコネクタ10は、内側部材12、外側部材14、弁体16及び、コイルスプリング18を備えている。なお、図2及び図3における一点鎖線Mは、バルブコネクタ10の軸を示している。
外側部材14は円筒状とされ、軸方向の一端側よりも他端側の外径及び内径が大きく形成されている。この外側部材14の小径側を外側部材小径部14Sと称し、大径側を外側部材大径部14Lと称する。この外側部材小径部14Sの内周面にはタイヤバルブ122の雄ねじ122Nと螺合可能な雌ねじ14Nが形成されている。また、外側部材小径部14Sの内周面と外側部材大径部14Lの内周面との間に段差部14Dが形成されている。段差部14Dと外側部材大径部14Lの内周面と接するように円筒状のパッキン24が設けられている。このパッキン24の内径は、外側部材小径部14Sの内径よりも小径とされている。外側部材大径部14Lの端部側の内周面には、周方向に延びる第一溝14Gが設けられている。
内側部材12は円筒状とされ、軸方向の一端側よりも他端側の外径及び内径が大きく形成されている。この内側部材12の小径側を内側部材小径部12Sと称し、大径側を内側部材大径部12Lと称する。この内側部材小径部12Sの端部側にはジョイントホース66を接続可能なホース接続部12Aが形成されている。また、内側部材小径部12Sの外周面と内側部材大径部12Lの外周面との間に段差部12Dが形成されている。内側部材大径部12Lは、その外径が外側部材大径部14Lの内径よりも小さく、段差部12Dが第一溝14Gに挿入された環状の脱落防止用シーリング(留め輪)20よりも外側部材小径部側に位置するように外側部材大径部14Lの内側に配置されている。このとき、内側部材大径部12Lの端部側は、パッキン24に当接して、外側部材大径部14Lの外周面と内側部材大径部12Lの外周面との間に流体が流入するのを防止している。また、内側部材大径部12Lの段差部12D側には、周方向に延びる第二溝12Gが設けられている。この第二溝12Gには、流体の漏れを防止する環状のオーリング22が設けられている。この漏れオーリング22の外径は、外側部材大径部14Lの内径よりも径が大きく、第二溝12G内に圧縮された状態で配置されるため、十分な漏水防止能力を有する。
内側部材大径部12Lの内側には略円柱状の弁体16が設けられている。この弁体16は、タイヤバルブ接続側に延びる円柱状の押圧部16Aと、ジョイントホース接続側に延びる円柱状の傾斜規制部16Bと、を備えている。なお、弁体16、押圧部16A及び傾斜規制部16Bは何れも同心となるように配置されている。この弁体16の外径は、押圧部16Aの外径、傾斜規制部16Bの外径及びパッキン24の内径よりも大径とされる。押圧部16Aの外径は、パッキン24の内径よりも小径とされるが、少なくともタイヤバルブ122の押圧部材122Aによって押圧できる径は有するものとする。また、傾斜規制部16Bの外径は、内側部材小径部12Sの内径よりも小径とされる。
弁体16よりジョイントホース接続側には、コイルスプリング18が設けられている。このコイルスプリング18は一端側が弁体16に設けられたスプリング受部16Cに当接し、他端側が内側部材大径部12Lの内周面と内側部材小径部12Sの内周面との段差部12Eに当接している。また、コイルスプリング18は、弁体16を付勢して、パッキン24に当接させている。このとき、押圧部16Aは、外側部材小径部14S内に配置され、傾斜規制部16Bの少なくとも先端部が、内側部材小径部12S内に配置されている。
また、この弁体16は、通常、コイルスプリング18に付勢されてパッキン24に当接しているため、ジョイントホース接続側からタイヤバルブ接続側へ延びる連通路26を閉鎖している。なお、連通路26は、内側部材12、外側部材14及びパッキン24の夫々の内側に形成された夫々の中空部によって構成されている。
タイヤバルブ接続部側へタイヤバルブ122を接続すると、タイヤバルブ122の押圧部材122Aが弁体16の押圧部16Aを押圧し、弁体16はパッキン24から離間して連通路26を開放する。また、タイヤバルブ122を離脱すると、押圧部材122Aが弁体16から離間し、弁体16がコイルスプリング18に付勢されてパッキン24に当接して連通路26を閉鎖する。
なお、本実施形態の外側部材14と、内側部材12とは、周方向に相対回転可能とされているが、この構成に限定される必要は無く、周方向に相対回転しない構成であっても良いものとする。
以下に弁体16を設計する際に用いる計算方法の説明をする。
図5(A)は、内側部材12内にある弁体16の断面図を示すものである。図5(A)及び図5(B)内の一点鎖線M1はバルブコネクタ10及び弁体16の軸を示し、図5(B)の一点鎖線M2は弁体16の軸を示している。また、図5(A)及び図5(B)の寸法L1は傾斜規制部16Bの軸方向の長さを示し、寸法L2は押圧部16Aの軸方向の長さを示し、寸法Dは内側部材小径部12Sの内径を示し、寸法dは傾斜規制部16Bの外径を示し、寸法δは一点鎖線M2上の押圧部16Aの先端部と一点鎖線M2との一点鎖線M1の直角方向の長さを示している。なお、本実施形態の寸法Dは4mmである。
図5(B)に示すように、弁体16を一点鎖線M1に対して傾斜させて、傾斜規制部16Bの端部を内側部材小径部12Sの内周面に当接させた場合に、一点鎖線M1に対して一点鎖線M2はθ度傾く。このとき一点鎖線M2上の傾斜規制部16Bの端部から一点鎖線M1へ、一点鎖線M2に対して直角方向に延びる直線の長さは概ねd/2となる。これらの数値からθの値は、Tanθ=(d/2)/L1で求めることができる。例えば、d=2.5mm、L1=10mmであれば、θの値は概ね5.13°となる。
また、δの値は、sinθ=δ/L2で求めることができ、例えば、L2=8mmであれば、δの値は概ね0.7mmとなる。δの値は、押圧部16Aの先端のぶれを示すため、δの値を1mm以下に抑えたいときは、参考として表1のような値を用いると良い。
Figure 0005021242
また、d=3mmのときの内側部材小径部12Sの開口面積は、A=π(4−3)=5.50mmとなり、同様の方法で、d=2.5mmのときA2.5=π(4−2.5)=7.66mmとなり、d=2mmのときA=π(4−2)=9.42mmとなる。これらの数値から、dの値は3mm以下であれば、十分な開口面積を確保できる。
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置30を用いてパンクしたタイヤ120を修理する作業手順を説明する。
タイヤ120にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、バルブコネクタ10の雌ねじ14Nにタイヤバルブ122の雄ねじ122Nを螺合させて、雄ねじ122Nの先端部分がパッキン24に食い込むまで雌ねじ14Nの内部に挿入する。このとき、外側部材14のみをタイヤバルブ122に対して回転させ、内側部材12は回転させる必要はない。したがって、ジョイントホース66を回転させることなく、容易にバルブコネクタ10をタイヤバルブ122へ取り付けることができる。弁体16の押圧部16Aは、タイヤバルブ122の押圧部材122Aに押されて、図3に示すように、弁体16がパッキン24から離間する。これにより、連通路26が開放される。ここで、弁体16がパッキン24から離間する際に、弁体16が軸方向に対して傾いても傾斜規制部16Bの先端部が、内側部材小径部12Sの内周面に当接して、弁体16の傾きが一定以上傾かないように規制するため、弁体16は傾斜が規制された状態でジョイントホース接続側に移動する。このため、弁体16が傾いて連通路26を狭めることが抑制される。従って、従来よりも弁体16の傾きが抑制されて、流路抵抗が減少されると共に、連通路26内を通るシーリング剤36の流量が安定して確保される。また、連通路26が開放されるよりも先に、押圧部材122Aも押圧部16Aに押されて図示しないタイヤバルブ側のバルブも開放され、連通路26とタイヤ120の内部とが連通される。
このとき、エアコンプレッサ34は停止しており、エア切換弁48は吸入ポート49が排出ポート51に連通したポジション(加圧ポジション)になっている。一方、気液切換弁60は、排出ポート63が吸入ポート61に連通したポジションとなって注液配管58を閉止し、注液配管58を通じてシーリング剤容器40内のシーリング剤36が自重によりタイヤ120側へ流出することを阻止している。このとき、気液切換弁60は第1エア配管54を開放しているが、エア切換弁48により閉止されているので、第1エア配管54内には、エアコンプレッサ34により供給される加圧空気は流通しない。
次いで、作業者は、電源ケーブルを車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだ後、操作パネル78の起動/停止ボタン80を押下する。これに連動し、駆動・制御回路84は、エアコンプレッサ34を作動させて、共用配管46及び第2エア配管56を通じてシーリング剤容器40内へ加圧空気を送り込む。
さらに、駆動・制御回路84は、エアコンプレッサ34の作動から所定時間が経過すると、気液切換弁60における排出ポート63の連通先を吸入ポート61から吸入ポート62に切り換える。これにより、シーリング剤容器40の内部が注液配管58及びジョイントホース66を通じてタイヤ120の内部に連通し、シーリング剤容器40内からシーリング剤36が自重及び加圧空気の静圧により押し出され、このシーリング剤36が注液配管58、ジョイントホース66、バルブコネクタ10を通ってタイヤ120内へ注入される。
バルブコネクタ10の連通路26には、シーリング剤36が通過するが、内側部材大径部12Lの外周面と外側部材大径部14Lとの内周面との間には、オーリング22が配置されて、隙間がシーリングされているので、この部分からのシーリング剤36の漏れを防止することができる。また、タイヤバルブ122とバルブコネクタ10との接続部分にも、パッキン24が配置されており、パッキン24はタイヤバルブ122が挿入されることにより内側部材12とタイヤバルブ122の先端部分間に挟まれて、隣接する部材に密着するので、この部分からのシーリング剤36の漏れも防止することができる。なお、パッキン24は、内側部材大径部12Lの外周面と外側部材大径部14Lとの内周面との間の隙間をシーリングする。
作業者は、シーリング剤容器40内からタイヤ120内への所定量のシーリング剤36の注入が完了すると、操作パネル78の気液切換ボタン82を押下する。
気液切換ボタン82の押下に連動し、駆動・制御回路84は、気液切換弁60の排出ポート63の連通先を吸入ポート62から吸入ポート61に切り換え、これに同期してエア切換弁48の吸入ポート49の連通先を排出ポート51から排出ポート50に切り換える。これにより、エアコンプレッサ34から供給される加圧空気は、第1エア配管54及びジョイントホース66を通じてタイヤ120内へ供給開始され、タイヤ120の内圧を上昇させてタイヤ120を膨張させる。
この後、作業者は、エアコンプレッサ34に設けられた圧力ゲージ(図示省略)によりタイヤ120の内圧が規定圧になったことを確認したならば、起動/停止ボタン80を再度、押下する。これに連動し、駆動・制御回路84はエアコンプレッサ34を停止する。
次いで、作業者は、バルブコネクタ10をタイヤバルブ122から取り外してジョイントホース66をタイヤ120から切り離す。
作業者は、タイヤ120の規定圧での膨張完了後、シーリング剤36が硬化完了前に、シーリング剤36が注入されたタイヤ120を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ120内部にシーリング剤36が均一に拡散し、シーリング剤36がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、再びジョイントホース66のバルブコネクタ10をタイヤバルブ122にねじ止めし、エアコンプレッサ34を作動させてタイヤ120を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ120のパンク修理が完了し、ジョイントホース66をタイヤ120から取り外せば、このタイヤ120を用いて通常の走行が可能になる。
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、本発明のバルブコネクタ10をポンプアップ装置30に適用したが、この構成に限定される必要は無く、その他の、タイヤバルブを通してタイヤ内に流体を流し込む装置全般に本発明のバルブコネクタ10は用いることができる。
[試験例]本発明の効果を確かめるために、比較例のシーリングポンプアップ装置を1種類、本発明の適用された実施例のシーリングポンプアップ装置を1種類用意し、下記の評価項目について評価を行った。
シーリング剤の注入時間の評価:環境温度60°Cにおいて、パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入する時間を測定して評価した。試験は20回実施し、評価値は平均値を用いた。
実施例:第1の実施形態を適用したシーリングポンプアップ装置。
比較例:実施例のバルブコネクタを従来のものとしたシーリングポンプアップ装置。
Figure 0005021242
表2の結果から、実施例は比較例よりもシーリング剤の注入時間が向上したことが分かる。これは、弁体の傾きが抑制されたことで流路抵抗が減少し、連通路内を通るシーリング剤の流量が安定して確保されたことでシーリング剤の供給速度が平均して向上したと考えられる。
本実施形態に係るシーリングポンプアップ装置を示す構成図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの閉鎖時の縦断面図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの開放時の縦断面図である。 従来のバルブコネクタの閉鎖時の縦断面図である。 (A)本実施形態に係るバルブコネクタを模式的に表し、夫々の部位に寸法線を記入した図である。(B)図5(A)のバルブコネクタを傾けた状態を模式的に表し、夫々の部位に寸法線を記入した図である。
符号の説明
10 バルブコネクタ
12A ホース接続部(外部接続部)
12 内側部材
12S 内側部材小径部(内側部材)
12L 内側部材大径部(内側部材)
14 外側部材
14S 外側部材小径部(外側部材)
14L 外側部材大径部(外側部材)
16 弁体
16A 押圧部(弁体)
16B 傾斜規制部
18 コイルスプリング(付勢体)
24 パッキン(弁座部)
26 連通路
30 ポンプアップ装置(シーリングポンプアップ装置)
34 エアコンプレッサ(気液供給手段)
36 シーリング剤
40 シーリング剤容器(気液供給手段)
66 ジョイントホース(ホース部材)
120 タイヤ
122 タイヤバルブ
122A 押圧部材

Claims (1)

  1. パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入すると共に、前記空気入りタイヤ内へ加圧空気を供給して前記空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリングポンプアップ装置であって、
    加圧空気及びシーリング剤を外部に供給する気液供給手段と、
    基端部が前記気液供給手段に接続されたホース部材と、
    前記ホース部材の先端部に接続されたバルブコネクタと、
    を備え、
    前記バルブコネクタは、
    軸方向の一端側にタイヤバルブと接続可能なバルブ接続部を有する円筒状の外側部材と、
    前記外側部材の内側に設けられ、軸方向の他端側に外部との接続に用いる外部接続部を有する円筒状の内側部材と、
    前記バルブ接続部と前記外部接続部とを連通する連通路と、
    前記バルブ接続部の前記タイヤバルブと接続される側と反対側に形成された弁座部と、
    前記弁座部に当接されて前記連通路を閉塞し、前記連通路の壁面との間に流路となる隙間が全外周に亘って形成され、前記タイヤバルブの押圧部材により押圧されると前記弁座部から離間して前記連通路を開放する円柱状の弁体と、
    前記弁体を前記弁座部に当接させる付勢体と、
    前記弁体の前記弁座部側に対して反体側の面に設けられ、前記外部接続部側に延出し、前記連通路の壁面との間に流路となる隙間が全外周に亘って形成され、先端部側が前記連通路の壁面に当接して前記弁体の前記軸方向の傾きを規制する円柱状の傾斜規制部と、
    を有することを特徴とするシーリングポンプアップ装置。
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