JP5020026B2 - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒、特に焦点距離を変更できるズームレンズ系を保持するためのレンズ鏡筒に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いて、光学像を電気信号に変換し、電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。
デジタルカメラの分野においては、携帯性能の向上のため、本体の小型化が求められている。具体的には、本体の厚みを薄くするため、より小型のレンズ鏡筒が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−157305号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、カム溝の形状を工夫しているにも関わらず、それに応じたレンズ鏡筒の駆動方式が提案されていない。このため、撮像光学系の広角端および望遠端の間に所望の光学性能を満たさない領域が存在するにも関わらず、その領域を撮影時に使用する可能性がある。
本発明の課題は、所望の光学性能を確保しつつ小型化が可能なレンズ鏡筒を提供することにある。
第1の発明に係るレンズ鏡筒は、撮像光学系を保持するためのレンズ鏡筒であって、円筒状の第1支持枠と、円筒状の第2支持枠と、駆動部と、制御部と、を備えている。第1支持枠は、円周方向に並んで配置された少なくとも3つの第1案内溝を内周面または外周面に有している。第2支持枠は、第1支持枠の内周側または外周側に設けられ、第1案内溝に挿入された少なくとも3つの第1ピンを有している。駆動部は第1および第2支持枠のうち一方を回転方向に駆動する。制御部は駆動部の動作を制御する。第1案内溝は、収納領域と、撮影領域と、を有している。収納領域は、撮像光学系の光軸に沿った方向における第1および第2支持枠全体の寸法が最短になる収納位置から撮像光学系の広角端に対応する広角位置まで第1および第2支持枠の相対位置を変化させる。撮影領域は、略広角位置から撮像光学系の望遠端に対応する望遠位置まで第1および第2支持枠の相対位置を変化させる。広角位置は、傾斜領域に設けられている。傾斜領域は、少なくとも一部が撮影領域に含まれる領域であって、第1支持枠に対して第2支持枠が光軸に沿った方向へ移動するように第1ピンを案内する。収納領域は、上記の回転方向に対して傾斜領域と同じ側に傾斜する第1領域を有している。上記の回転方向に対する傾斜領域の傾斜角は、上記の回転方向に対する前記第1領域の傾斜角よりも小さい。撮影領域は、使用可能領域と、広角位置と、駆動制限領域と、を有している。使用可能領域は、望遠位置を含んでおり、所望の光学性能の範囲内で撮像光学系の倍率を変化させるための領域である。駆動制限領域は、広角位置および使用可能領域の間に設けられた領域である。使用可能領域の駆動制限領域に隣接する領域は、上記の回転方向に対して傾斜領域と反対側に傾斜している。制御部は、撮影領域の広角位置周辺領域であって広角位置の望遠位置側の領域に第1ピンが停止しないように、駆動部の駆動領域を制限する。
このレンズ鏡筒では、第1案内溝の広角位置周辺の領域に第1ピンが停止するのが制御部により制限されるため、広角位置周辺領域が撮影に使用されるのを防止できる。このため、撮影領域の広角位置周辺が撮像光学系の光学性能を満たさない形状であっても、撮影領域の広角位置周辺の形状が光学設計の制限を受けない。このため、例えば、撮影領域の広角位置周辺の形状を光学設計とは無関係に緩やかに湾曲させることができ、第1案内溝の光軸に沿った方向の寸法を短縮することができる。これにより、このレンズ鏡筒では、第1支持枠の寸法を短縮することができ、全体として小型化が可能である。
の発明に係るレンズ鏡筒は、第の発明に係るレンズ鏡筒において、第3支持枠をさらに備えている。第3支持枠は、第1支持枠の内周側または外周側に設けられ上記の回転方向に並んで配置された少なくとも3つの第2ピンを有している。第1支持枠は、上記の回転方向に並んで配置され第2ピンが挿入される少なくとも3つの第2案内溝を有している。第1案内溝により案内される際に第1ピンが光軸に沿った方向に移動する第1最大寸法と、第2案内溝により案内される際に第2ピンが光軸に沿った方向に移動する第2最大寸法と、は略同一である。
ここで、「第1案内溝により案内される際に第1ピンが光軸に沿った方向に移動する第1最大寸法と、第2案内溝により案内される際に第2ピンが光軸に沿った方向に移動する第2最大寸法と、は略同一である」とは、第1最大寸法と第2最大寸法とが同じ場合の他に、レンズ鏡筒が小型化できる範囲内において、第1最大寸法と第2最大寸法とが異なっている場合も含まれる。
の発明に係るカメラは、撮像光学系と、第1又は第2の発明に係るレンズ鏡筒と、撮像光学系により形成された光学像を画像信号に変換する撮像部と、を備えている。
このカメラでは、第1又は第2の発明に係るレンズ鏡筒を備えているため、所望の光学性能を確保しつつ小型化が可能である。
本発明に係るレンズ鏡筒およびカメラでは、上記の構成を有しているため、所望の光学性能を確保しつつ小型化が可能である。
以下、本発明に係るレンズ鏡筒およびカメラについて、図面を参照しながら説明する。
〔1:デジタルカメラの概要〕
図1〜図2を用いて本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1について説明する。図1および図2にデジタルカメラ1の概略斜視図を示す。図1はレンズ鏡筒3が撮影状態である場合を示している。
デジタルカメラ1は被写体の画像を取得するためのカメラである。デジタルカメラ1には、高倍率化および小型化のために、多段沈胴式のレンズ鏡筒3が搭載されている。デジタルカメラ1は、カム溝の形状および駆動制御に主な特徴を有している。これらの特徴については後述する。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面を前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側(被写体像は下側)に向く面を上面、その反対側(被写体像は上側)の面を底面とする。さらに、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1に示すように、撮像光学系O(後述)の光軸Aに平行なY軸を有する3次元直交座標系を定義する。この定義によれば、光軸Aに沿って背面側から前面側に向かう方向がY軸方向正側であり、光軸Aに直交し右側面側から左側面側に向かう方向がX軸方向正側であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸方向正側となる。
以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明を行う。すなわち、それぞれの図面におけるX軸方向正側、Y軸方向正側、Z軸方向正側は、それぞれ同じ方向を示している。
〔2:デジタルカメラの全体構成〕
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容するカメラ本体2と、被写体の光学像を形成する撮像光学系Oと、撮像光学系Oを移動可能に保持するレンズ鏡筒3と、から構成されている。
撮像光学系Oは複数のレンズ群から構成されており、複数のレンズ群がY軸方向に並んだ状態で配置されている。レンズ鏡筒3は、多段沈胴式であり、カメラ本体2に支持されている。複数のレンズ群は、レンズ鏡筒3によりY軸方向に相対的に移動可能なように保持されている。レンズ鏡筒3の構成の詳細については後述する。
レンズ鏡筒3には、光学像に対して光電変換を行う撮像部としてのCCDユニット21が設けられている。カメラ本体2には、CCDユニット21により取得された画像を記録する画像記録部16が内蔵されている。カメラ本体2の背面には、CCDユニット21により取得された画像を表示する液晶モニタ15が設けられている。
カメラ本体2の上面には、撮影者が撮像動作などの操作を行えるように、レリーズボタン11と、操作ダイアル12と、電源スイッチ13と、ズーム調節レバー14と、が設けられている。レリーズボタン11は撮影者が露光のタイミングを入力するためのボタンである。操作ダイアル12は撮影者が撮影動作に関する各種設定を行うためのダイアルである。電源スイッチ13は撮影者がデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー14は、撮影者がズーム倍率を調節するためのレバーであり、レリーズボタン11を中心として所定の角度の範囲内で回転可能である。
なお、図1および図2は、デジタルカメラ1の主要な構成のみを示している。このため、前述の構成以外の構成がデジタルカメラ1に設けられていてもよい。
〔3:レンズ鏡筒の構成〕
図3を用いて、レンズ鏡筒3の全体構成ついて説明する。図3にレンズ鏡筒3の分解斜視図を示す。
図3に示すように、レンズ鏡筒3は主に、カメラ本体2に固定されるベースプレート31と、ベースプレート31に固定される駆動部としてのズームモータ32と、各枠体をベースプレート31との間に収容する固定枠33と、ズームモータ32の駆動力が入力される第1支持枠としての駆動枠34と、固定枠33によりY軸方向に移動可能に支持される直進枠35と、から構成されている。ベースプレート31にはCCDユニット21のCCD22が取り付けられている。ズームモータ32としては、例えばDCモータが挙げられる。
レンズ鏡筒3はさらに、第1レンズ群G1を保持する第2支持枠としての第1レンズ枠36と、第2レンズ群G2を保持する第3支持枠としての第2レンズ枠37と、第3レンズ群G3を保持する第3レンズ枠38と、を備えている。第1レンズ群G1は、例えば全体として負のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む。第2レンズ群G2は、例えば全体として正のパワーを持つレンズ群である。第3レンズ群G3は、例えば焦点を調節するための正のパワーを持つレンズ群である。第1レンズ群G1、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3により撮像光学系Oが構成されている。
(3.1:固定枠)
固定枠33は、駆動枠34を案内するための部材であり、ベースプレート31とともにレンズ鏡筒3の固定側の部材を構成している。固定枠33はベースプレート31にねじにより固定されている。固定枠33は主に、主要部を構成する略筒状の固定枠本体33aと、固定枠本体33aに回転可能に支持される駆動ギア33bと、から構成されている。
固定枠本体33aは、ベースプレート31に固定されており、内周側に駆動枠34が配置されている。駆動ギア33bは、ズームモータ32の駆動力を駆動枠34に伝達するための部材であり、ズームモータ32のギア(図示せず)と噛み合っている。固定枠本体33aの内周側には、駆動枠34を案内するための3本のカム溝33cと、直進枠35を案内するための3本の直進溝33dと、が形成されている。カム溝33cは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。直進溝33dは、Y軸方向に延びており、円周方向に概ね等ピッチで配置されている。
(3.2:駆動枠)
駆動枠34は、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37を案内するための部材であり、固定枠33の内周側に配置されている。駆動枠34は主に、固定枠本体33aの内周側に配置される略筒状の駆動枠本体34aから構成されている。
駆動枠本体34aの外周側にはカムフォロア部材としての3本のカムピン43が設けられており、内周側には3本の第1カム溝34cおよび3本の第2カム溝34dが形成されている。第1カム溝34cは第1レンズ枠36を案内するための溝である。第2カム溝34dは第2レンズ枠37を案内するための溝である。3本のカムピン43は、円周方向に概ね等ピッチで配置されており、固定枠33の3本のカム溝33cに係合している。すなわち、駆動枠34はカムピン43を介して固定枠33に支持されている。
駆動枠本体34aの外周側にはギア部34eが形成されている。ギア部34eは固定枠33の駆動ギア33bと噛み合っている。これにより、ズームモータ32の駆動力が駆動ギア33bを介して駆動枠34に伝達される。
駆動枠34はズームモータ32の駆動力により光軸A回り(R1方向およびR2方向)に駆動される。例えば、沈胴状態から撮影状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR1側に駆動される。この結果、固定枠33のカム溝33cに沿ってカムピン43が移動し、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向正側に移動する。撮影状態から沈胴状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR2側に駆動される。この結果、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向負側に移動する。
このように、カム溝33cの形状に応じて、駆動枠34は固定枠33に対して回転しながらY軸方向に移動可能である。
(3.3:直進枠)
直進枠35は、第1レンズ枠36が固定枠33に対して回転するのを防止するための部材であり、駆動枠34の内周側に配置されている。直進枠35は主に、筒状の直進枠本体35aと、直進枠本体35aの外周側に形成された3本の直進ピン35bと、から構成されている。
直進ピン35bは、駆動枠34と干渉しないように直進枠本体35aのY軸方向負側に配置されており、固定枠33の直進溝33dに係合している。すなわち、直進枠35は固定枠33によりY軸方向に直進可能に支持されている。
また、直進枠本体35aの外周側には、バヨネット溝35eが形成されている。バヨネット溝35eには、駆動枠34の内周側に形成されたバヨネット爪34f(図4参照)が係合している。これにより、直進枠35は、駆動枠34に対して回転可能かつY軸方向に一体で移動可能である。
すなわち、駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、直進枠35は、固定枠33に対して回転することなく(駆動枠34に対して回転しながら)、駆動枠34とともにY軸方向へ移動する。
直進枠本体35aには、Y軸方向に延びる3本の第1ガイド溝35cおよび3本の第2ガイド溝35dが形成されている。3本の第1ガイド溝35cは円周方向に概ね等ピッチで配置されており、3本の第2ガイド溝35dは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。第1ガイド溝35cには第1レンズ枠36のカムピン36b(後述)が挿入されている。第2ガイド溝35dには第2レンズ枠37のカムピン37b(後述)が挿入されている。すなわち、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37の固定枠33に対する回転が、直進枠35により規制されている。なお、第1ガイド溝35cおよび第2ガイド溝35dにより、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37のY軸方向への移動は規制されていない。
(3.4:第1レンズ枠)
第1レンズ枠36は、第1レンズ群G1をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、直進枠35の内周側に配置されている。第1レンズ枠36は主に、第1レンズ群G1を内部に収容する第1レンズ枠本体36aと、第1レンズ枠本体36aの外周側に設けられた3本のカムピン36bと、から構成されている。カムピン36bは、第1ガイド溝35cを貫通した状態で、駆動枠34の第1カム溝34cに係合している。
駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、第1ガイド溝35cに沿ってカムピン36bが移動する。このとき、カムピン36bの回転方向の移動は、直進枠35の第1ガイド溝35cにより規制される。このため、第1カム溝34cおよび第1ガイド溝35cに沿ってカムピン36bはY軸方向にのみ移動する。このように、第1レンズ枠36は、固定枠33に対して回転することなく、第1カム溝34cの形状に応じて駆動枠34に対してY軸方向に移動可能である。
(3.5:第2レンズ枠)
第2レンズ枠37は、第2レンズ群G2をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、直進枠35の内周側であって第1レンズ枠36のY軸方向負側に配置されている。第2レンズ枠37は主に、第2レンズ群G2を内部に収容する第2レンズ枠本体37aと、第2レンズ枠本体37aの外周側に設けられた3本のカムピン37bと、から構成されている。カムピン37bは、第2ガイド溝35dを貫通した状態で、駆動枠34の第2カム溝34dに係合している。
駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、第2ガイド溝35dに沿ってカムピン37bが移動する。このとき、カムピン37bの回転方向の移動は、直進枠35の第2ガイド溝35dにより規制される。このため、第1レンズ枠36の場合と同様に、第2カム溝34dおよび第2ガイド溝35dに沿ってカムピン37bはY軸方向にのみ移動する。
このように、第2レンズ枠37は、固定枠33に対して回転することなく、第2カム溝34dの形状に応じて駆動枠34に対してY軸方向に移動可能である。
(3.6:第3レンズ枠)
第3レンズ枠38は、第3レンズ群G3をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、ベースプレート31のフォーカスシャフト31a、31bによりY軸方向に移動可能に支持されている。第3レンズ枠38の駆動は、ベースプレート31に固定されたフォーカスモータ39により行われる。具体的には、フォーカスモータ39のリードスクリュに螺合したナット(図示せず)に対して、第3レンズ枠38はY軸方向正側にばね(図示せず)により押圧されている。従って、フォーカスモータ39のリードスクリュが回転すると、第3レンズ枠38はナットとともにベースプレート31に対してY軸方向に移動する。フォーカスモータ39は、例えばステッピングモータである。
以上の構成をまとめると、固定枠33、駆動枠34および直進枠35を介して、ズームモータ32により第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は光軸Aに沿った方向に移動可能である。フォーカスモータ39により第3レンズ枠38は光軸Aに沿った方向に移動可能である。
したがって、これらの構成により、撮像光学系Oのズーム倍率およびフォーカスを調節可能な沈胴式のレンズ鏡筒3が実現される。
〔4:制御装置〕
デジタルカメラ1は、ズームモータ32、フォーカスモータ39およびCCDユニット21の動作を制御する制御部としての制御装置30を有している。図4は制御装置30のブロック図である。
図4に示すように、制御装置30は、ズームモータ32に接続された第1モータドライバ22と、駆動枠34の回転角度を検出するエンコーダ23と、を有している。エンコーダ23は、駆動枠34の回転角度情報をマイコン24に出力する。マイコン24は、CPU、RAMおよびROMを有しており、ROMに収納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現し得る。例えば、エンコーダ23からの回転角度情報に基づいて、マイコン24は、駆動枠34の回転角度(絶対位置)を認識するとともに、第1モータドライバ22に制御信号の生成を指示する。つまり、第1モータドライバ22、エンコーダ23およびマイコン24により、ズームモータ32のフィードバック制御が行われている。
さらに、制御装置30は、フォーカスモータ39に接続された第2モータドライバ25と、第3レンズ枠18によりON/OFFされる位置センサ27と、を有している。第2モータドライバ25は、マイコン24からの指令に基づいてフォーカスモータ39を駆動するための制御パルスを生成する。フォーカスモータ39を駆動する際の制御パルス数をカウントすることにより、マイコン24は第3レンズ群G3の位置を把握する。第2モータドライバ25およびマイコン24により、フォーカスモータ39のオープンループ制御が行われている。
位置センサ27は、第3レンズ枠18が基準位置にあるか否かを検出するためのセンサであるとともに、レンズ鏡筒3が本体に収納されているか否かを検出するためのセンサも兼ねている。具体的には、レンズ鏡筒3が撮影状態から収納状態に移行する際、第3レンズ枠18が駆動枠34によりY軸方向負側に案内され、第3レンズ枠18がナットと離れた位置で停止する。この位置で第3レンズ枠18により位置センサ27がONになるため、位置センサ27からの検出信号に基づいて、マイコン24はレンズ鏡筒3が収納状態であるか否かを認識し得る。
マイコン24は、コントラスト検出方式に基づいて焦点を検出するために、第2モータドライバ25に制御パルスを生成するための指令を下す。例えば、いわゆる山登り方式のように、第3レンズ群G3を光軸Aに沿った方向に移動させ、CCDユニット21により第3レンズ群G3の各位置に対応する画像信号が取得される。これらの画像信号から第3レンズ群G3の位置に対するコントラスト情報がマイコン24により取得され、合焦状態に対応する第3レンズ群G3の位置がマイコン24により求められる。
第3レンズ群G3が合焦位置まで移動するように、マイコン24は、第2モータドライバ25にフォーカスモータ19の制御パルス生成の指令を下す。第2モータドライバ25により生成された制御パルスにより、所定角度だけフォーカスモータ39が回転駆動され、第3レンズ群G3が合焦位置まで移動する。これにより、撮像光学系Oの焦点を自動的に調節することができる。
〔5:カム溝〕
(5.1:第1カム溝の形状)
図5〜図7を用いて、駆動枠34の第1カム溝34cおよび第2カム溝34dについて説明する。図5は駆動枠34の内周面の展開図である。図6は第1カム溝34cの展開図である。図7は第1カム溝34cの部分拡大図である。
レンズ鏡筒3は、デジタルカメラ1を使用しないときはカメラ本体2に収納された収納状態となり、撮影するときはカメラ本体2から繰り出された撮影状態となる。この撮影状態では、駆動枠34がカメラ本体2から突出しており、さらに駆動枠34から第1レンズ枠36が突出している。このため、図5に示すように、第1レンズ枠36を案内するための第1カム溝34cは、収納状態から撮影状態に移行する際に使用される収納領域Bと、撮影時に使用される撮影領域Cと、を有している。収納領域Bおよび撮影領域Cは、第1カム溝34cにより案内されるカムピン36bの中心を基準としている。
レンズ鏡筒3がデジタルカメラ1のカメラ本体2に収納されている状態では、カムピン36bが第1カム溝34cの収納位置Dに位置している。レンズ鏡筒3がカメラ本体2から繰り出された撮影状態では、カムピン36bは第1カム溝34cの広角位置Wから望遠位置Tの間に位置している。広角位置Wは撮像光学系Oの広角端に対応している。望遠位置Tは撮像光学系Oの望遠端に対応している。
撮影領域Cは、さらに使用可能領域C1と、広角位置Wと、駆動制限領域C2と、を有している。使用可能領域C1は、所望の光学性能の範囲内で撮像光学系Oの倍率を変化させるための領域であり、望遠位置Tを含んでいる。駆動制限領域C2は、広角位置Wおよび使用可能領域C1の間に設けられた領域である。言い換えると、駆動制限領域C2は、撮影領域Cにおける広角位置W周辺の領域であり、広角位置Wの望遠位置T側の領域である。つまり、駆動制限領域C2には広角位置Wは含まれていない。
駆動制限領域C2では、後述のように駆動枠34の駆動が制限されている。なお、この駆動制限領域C2に対応する駆動枠34の回転角度は、例えば、駆動枠34の最小回転角度よりも大きく設定されている。この最小回転角度は、ズームモータ32および第1モータドライバ22などの駆動系の仕様により決定される。
カムピン36bの中心を基準に考えると、第1カム溝34cは上記の領域に分けることができるが、第1カム溝34cの形状を基準に考えると、さらに第1カム溝34cは以下のような領域に分けることができる。
具体的には図6に示すように、第1カム溝34cは、収納位置Dを含むように形成された第1領域H1と、広角位置Wを含むように形成された傾斜領域Eと、望遠位置Tを含むように形成された第2領域F1と、領域H1と傾斜領域Eとを接続する第1湾曲領域H2と、第2領域F1と傾斜領域Eとを接続する第2湾曲領域F2と、を有している。
第1領域H1は、レンズ鏡筒3が収納状態から撮影状態に移行する際に使用される領域であり、第1カム溝34cにおいて収納領域Bに含まれる領域の大部分を占めている。第1領域H1が回転方向に対して傾斜しているため、第1レンズ枠36に対して駆動枠34が回転すると、第1領域H1に沿ってカムピン36bが案内される。これにより、第1レンズ枠36が駆動枠34に対してY軸方向に移動する。
傾斜領域Eは、収納領域Bおよび撮影領域Cにまたがって形成された、ほぼ直線的な領域である。傾斜領域Eは、駆動枠34に対して第1レンズ枠36が光軸Aに沿った方向へ移動するようにカムピン36bを案内するための領域であり、回転方向に対して若干傾斜している。より詳細には、収納領域Bから撮影領域Cにかけてカムピン36bをY軸方向正側(被写体側)に案内するように、傾斜領域Eは傾斜している。回転方向に対する傾斜領域Eの傾斜角αは例えば5度である。この傾斜角αは、第1領域H1の回転方向に対する傾斜角βよりも小さい。広角位置Wで停止したカムピン36bは、第1カム溝34cの傾斜領域Eにより、主にY軸方向に支持されているが、傾斜領域Eが回転方向に対して傾斜しているため、カムピン36bは若干回転方向にも支持されている。
第2領域F1は、撮像光学系Oの焦点距離を変化させる際に使用される領域であり、第1カム溝34cにおいて撮影領域Cに含まれる領域の大部分を占めている。第2領域F1の形状は、撮像光学系Oが所望の光学性能を満たすように光学設計に基づいて決定されている。
第2領域F1は、使用可能領域C1を含んでおり、カムピン36bの中心を基準に考えると、使用可能領域C1よりも広角位置W側に延びている。図5および図6に示すように、本実施形態では、第2領域F1は中央部がY軸方向負側に突出するように湾曲している。
第1湾曲領域H2は、第1領域H1と同様に収納領域Bに含まれる領域であり、第1領域H1と傾斜領域Eとを滑らかに接続している。このため、第1湾曲領域H2は概ね円弧状に湾曲している。
第2湾曲領域F2は、第2領域F1と同様に撮影領域Cに含まれる領域であり、傾斜領域Eと第2領域F1とを滑らかに接続している。このため、第2湾曲領域F2は概ね円弧状に湾曲している。第2湾曲領域F2は広角位置Wの望遠位置T側に配置されている。第2湾曲領域F2は、駆動制限領域C2に含まれている。第1湾曲領域H2、傾斜領域Eおよび第2湾曲領域F2により湾曲部Xが形成されている。
このように、第1カム溝34cは、収納領域Bと撮影領域Cとの境界部分である広角位置W周辺部分(湾曲部X)が緩やかに湾曲している。
(5.2:従来のカム溝の形状との比較)
ここで、図8〜図11を用いて、第1カム溝34cの形状と従来のカム溝の形状との違いについて説明する。図8は従来のカム溝134cの展開図である。図9は第1カム溝34cおよび従来のカム溝134cの展開図である。図10はカム溝134cの部分拡大図である。図11は第1カム溝34cと従来のカム溝134cとの比較図である。
図8に示すように、従来のカム溝134cは、収納状態から撮影状態に移行する際に使用される収納領域B0と、撮影時に使用される撮影領域C0と、を有している。収納領域B0および撮影領域C0は、第1カム溝34cにより案内されるカムピン136bの中心を基準としている。第1カム溝34cと同様に、カム溝134cは、収納位置D0、広角位置W0および望遠位置T0を有している。収納位置D0、広角位置W0および望遠位置T0は、第1カム溝34cの収納位置D、広角位置Wおよび望遠位置Tにそれぞれ対応している。
一般的に、レンズ鏡筒が収納状態から撮影状態に移行する際には、レンズ鏡筒は収納状態から繰り出され撮像光学系Oの広角端で停止する。光学設計上、カム溝134cの撮影領域C0はY軸方向負側に突出するように湾曲した形状となる。このため、図9および図10に示すように、カム溝134cの広角位置W0周辺部分は、R2側へいくにしたがってY軸方向負側に傾斜している。この場合、収納領域B0の撮影領域C0側の端部は、小さく湾曲している。例えば図10に示すように、カムピン136bの半径Rf、カムピン136bの中心の軌跡の半径Rcおよび湾曲領域F0の半径Rdの関係は、式(1)のようになる。
Rc=Rf+rd ・・・(1)
したがって、カムピン136bは湾曲領域F0において焦点距離変更に必要な領域以外で光軸方向に動かざるを得ない。
ここで、図9に示すように、第1カム溝34cにおける収納位置Dおよび望遠位置Tは、カム溝134cにおける収納位置D0および望遠位置T0と一致しているが、第1カム溝34cにおける広角位置Wはカム溝134cにおける広角位置W0に対応していない。具体的には図10に示すように、第1カム溝34cにおける広角位置Wは、カム溝134cにおける広角位置W0よりも収納位置D側(R1側)に配置されている。
しかし、広角位置Wにおけるカムピン36bのY軸方向の位置は、広角位置W0におけるカムピン136bのY軸方向の位置と同じである。このため、カムピン136bの軌跡に比べて、カムピン36bの軌跡は駆動制限領域C2で緩やかなカーブを描いている。すなわち、駆動制限領域C2においては、撮像光学系Oの光学性能が確保されていないと言える。
一方、広角位置Wが広角位置W0よりも収納位置D側に配置されているため、第2湾曲領域F2が広角位置Wよりも望遠位置T側(R2側)に配置されている。この場合、カム溝134cに比べて、第1カム溝34cでは第2湾曲領域F2が望遠位置T側に配置されている。この結果、図9および図11に示すように、第1湾曲領域H2、傾斜領域Eおよび第2湾曲領域F2を含む湾曲部Xのカーブが、従来の湾曲部X0のカーブに比べて全体的に緩やかとなる。これにより、第1カム溝34cのY軸方向の寸法がカム溝134cのY方向の寸法よりも長さMだけ短くなり、従来に比べて、駆動枠34のY軸方向の寸法を短縮することができる。すなわち、レンズ鏡筒3の小型化を図ることができる。
〔5:駆動制限領域〕
このデジタルカメラ1では、第1カム溝34cが前述のような形状を有しているため、駆動枠34のY軸方向の寸法を短縮することができる。
しかし、広角位置Wの望遠位置T側に第2湾曲領域F2が設けられているため、撮影領域C内に所望の光学性能を満たさない領域が存在する可能性がある。
そこで、このデジタルカメラ1では、第2湾曲領域F2が配置される駆動制限領域C2が使用されないように、制御装置30によりズームモータ32の駆動領域が制限されている。具体的には、図7に示すように、カムピン36bが駆動制限領域C2内で停止しないように、ズームモータ32の動作が制御装置30のマイコン24により制限されている。
例えば、カムピン36bが広角位置Wに配置されている場合にズーム調節レバー14が望遠側に操作されると、ズームモータ32により駆動枠34がR1側に駆動される。この結果、第1カム溝34cに沿ってカムピン36bがR2側へ移動し、カムピン36bが第2湾曲領域F2によりY軸方向負側に案内される。このとき、エンコーダ23を用いてマイコン24により駆動枠34の回転角度が監視されている。このため、ズーム調節レバー14の操作量に基づく駆動枠34の回転角度が駆動制限領域C2に対応する角度よりも小さい場合は、駆動枠34の回転角度が駆動制限領域C2に対応する角度と同じになるように、マイコン24により第1モータドライバ22を介してズームモータ32の駆動が制御される。このため、駆動制限領域C2内にカムピン36bが停止するのを防止できる。
また例えば、カムピン36bが使用可能領域C1内に配置されている場合、ズーム調節レバー14が広角側に操作されると、ズームモータ32により駆動枠34がR2側に駆動される。この結果、第1カム溝34cに沿ってカムピン36bがR1側へ移動し、カムピン36bが第2湾曲領域F2によりY軸方向正側に案内される。このとき、エンコーダ23を用いてマイコン24により駆動枠34の回転角度が監視されている。このため、マイコン24により、ズーム調節レバー14の操作量に基づいて駆動枠34を駆動すると、カムピン36bが駆動制限領域C2内で停止すると判断された場合、カムピン36bが広角位置Wで停止するようにマイコン24により駆動枠34の回転角度が決定される。マイコン24からの指令に基づいて、第1モータドライバ22によりズームモータ32の駆動が制御され、駆動制限領域C2内にカムピン36bが停止するのを防止できる。
このように、このデジタルカメラ1では、第1カム溝34cの形状を前述のような形状にしても、所望の光学性能を満たしていない駆動制限領域C2が撮影時に使用されるのを防止でき、所望の光学性能を確保しつつ小型化を図ることができる。
〔6:デジタルカメラの動作〕
図1〜図7を用いて、デジタルカメラ1の動作について説明する。
(6.1:電源OFF時の状態)
電源スイッチ13がOFFの状態では、レンズ鏡筒3がカメラ本体2のY軸方向の外形寸法内に収まるように、レンズ鏡筒3は格納状態(レンズ鏡筒3のY軸方向の寸法が最も短い状態)で停止している。レンズ鏡筒3の格納状態は、例えば位置センサ27の検出信号に基づいて把握することができる。レンズ鏡筒3が収納状態では、カムピン36bは第1カム溝34cの収納位置Dに位置している。
(6.2:電源ON時の動作)
電源スイッチ13がONに切り換えられると、各部に電源が供給され、レンズ鏡筒3が格納状態から撮影状態に駆動される。具体的には、ズームモータ32により駆動枠34が固定枠33に対して所定角度だけR1側に駆動される。電源投入時の撮影状態は、例えば、撮像光学系Oが広角端の状態(カムピン36bが第1カム溝34cの広角位置Wに位置する状態)に設定されている。ズームモータ32により駆動枠34が駆動されると、駆動枠34は、固定枠33に対して回転しながら、カム溝33cの形状に応じて固定枠33に対してY軸方向正側に移動する。
駆動枠34が固定枠33に対して回転および直進すると、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は、駆動枠34とともに固定枠33に対してY軸方向正側へ移動する。第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は直進枠35により固定枠33に対する回転が規制されるため、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は、駆動枠34とともにY軸方向正側へ移動しながら、第1カム溝34cおよび第2カム溝34dの形状に応じて、駆動枠34に対してY軸方向へ移動する。具体的には図5に示すように、駆動枠34が所定角度だけ回転駆動されると、カムピン36bが第1カム溝34c内を収納位置Dから広角位置Wまで移動するとともに、カムピン37bが第2カム溝34d内を収納位置D5から広角位置W5まで移動する。
駆動枠34の回転が停止すると、カムピン36bおよびカムピン37bが広角位置Wおよび広角位置W5でそれぞれ停止し、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37のY軸方向への移動も停止する。これにより、レンズ鏡筒3は撮影状態になる。
図7に示すように、回転方向に対して傾斜する傾斜領域Eに広角位置Wが配置されているため、カムピン36bは傾斜領域Eにより主にY軸方向に支持されているが、傾斜領域Eにより若干回転方向にも支持されている。これにより、広角位置Wでの駆動枠34に対する第1レンズ枠36の位置が安定する。
(6.3:撮影時のズーム動作)
撮影状態でズーム調節レバー14が望遠側に操作されると、ズーム調節レバー14の回転角度および操作時間に応じて、ズームモータ32により駆動枠34が固定枠33に対してR1側に駆動される。このとき、駆動枠34のカムピン43がカム溝33cの回転方向に延びる部分により案内されるため、駆動枠34が固定枠33に対してY軸方向に移動することなく回転する。直進枠35により第1レンズ枠36および第2レンズ枠37が固定枠33に対して回転することなく駆動枠34に対して回転する。この結果、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37が駆動枠34および固定枠33に対してY軸方向に移動し、撮像光学系Oのズーム倍率が変化する。
撮像光学系Oはズーム光学系であるため、ズーム倍率の変化に伴い撮像光学系Oの撮影距離がずれないように、第3レンズ群G3の位置が自動的に調節される。具体的には、ズーム倍率に応じてフォーカスモータ39により第3レンズ群G3が光軸Aに沿った方向へ駆動される。
例えば、電源投入時の撮影状態では、撮影距離は無限遠に設定されているため、撮影距離が無限遠となるようにマイコン24が第2モータドライバ25に制御パルスの生成を指示する。ズーム倍率およびズーム倍率に対応する第3レンズ群G3の位置が光学設計により決定されており、マイコン24には、そのデータテーブルが格納されている。マイコン24は、ズーム調節レバー14の操作量およびデータテーブルに基づいて、撮影距離が無限遠である第3レンズ群G3の位置を割り出し、割り出した位置まで第3レンズ群G3が移動するように第2モータドライバ25に制御パルス生成の指令を下す。このように、第3レンズ群G3のトラッキング駆動が行われるため、ズーム倍率が変更されても、撮影距離が無限遠である状態が保持される。
また前述のように、このデジタルカメラ1では、広角位置Wの望遠位置T側に設けられた駆動制限領域C2にカムピン36bが停止するのが制限されている。具体的には、ズーム調節レバー14の操作量が駆動制限領域C2に対応する角度よりも小さい場合であっても、駆動制限領域C2にカムピン36bが停止しないように、広角位置Wから駆動制限領域C2に対応する回転角度だけ駆動枠34がR2側に回転駆動される。これにより、カムピン36bが駆動制限領域C2に停止されるのを防止することができ、例えば第2湾曲領域F2が撮影時に使用されるのを確実に防止できる。
レリーズボタン11が押されると、コントラスト検出方式に基づいてコントラスト情報がマイコン24により取得され、合焦状態に対応する第3レンズ群G3の位置がマイコン24により算出される。第3レンズ群G3が合焦位置まで移動するように、フォーカスモータ39により第3レンズ枠38が駆動される。その後、露光が行われ、CCDユニット21により被写体の画像が取得される。
〔7:特徴〕
デジタルカメラ1およびレンズ鏡筒3の特徴は以下の通りである。
(1)
このレンズ鏡筒3では、マイコン24により第1カム溝34cの駆動制限領域C2(広角位置W周辺部分)にカムピン36bが停止するのが制限されるため、駆動制限領域C2が撮像光学系Oの光学性能を満たさない形状であっても、駆動制限領域C2が撮影に使用されるのを防止できる。
言い換えると、広角位置Wの望遠位置T側であるにも関わらず、撮影領域Cの広角位置W周辺の形状が光学設計の制限を受けない。このため、例えば、撮影領域Cの広角位置W周辺の形状を光学設計とは無関係に緩やかに湾曲させることができ、光軸Aに沿った方向における第1カム溝34cの寸法を短縮することができる。これにより、このレンズ鏡筒3では、駆動枠34の寸法を短縮することができ、全体として小型化が可能となる。
(2)
このレンズ鏡筒3では、傾斜領域Eに広角位置Wが設けられているため、光軸Aに沿った方向および回転方向の両方の力がカムピン36bに作用する。この結果、広角位置Wにおいて駆動枠34および第1レンズ枠36が停止している際に、駆動枠34に対する第1レンズ枠36の移動が規制されやすくなる。それに加えて、直進枠35の第2ガイド溝35dと第1カム溝34cとによりカムピン36bが挟み込まれた状態となる。これらの構成により、カムピン36bと第1カム溝34cとの間の微小な隙間によって静止状態で第1レンズ枠36が駆動枠34に対して移動するのを防止できる。すなわち、駆動枠34および直進枠35に対する第1レンズ枠36の位置が安定する。
(3)
このレンズ鏡筒3では、回転方向に対する傾斜領域Eの傾斜角αは、回転方向に対する収納領域Bの第1領域H1の傾斜角βよりも小さいため、広角位置Wにおける撮像光学系Oの状態の安定化を図りつつ、光軸Aに沿った方向における駆動枠34の寸法を短縮することができる。
(4)
このレンズ鏡筒3では、第2湾曲領域F2が広角位置Wに対して望遠位置T側に配置されているため、収納領域Bに大きく湾曲する領域を設ける必要がない。これにより、回転方向に対する収納領域Bの傾斜角(より詳細には、第1領域H1の傾斜角β)を小さくすることができ、駆動枠34の駆動時におけるズームモータ32の負荷を低減できる。
また、第1領域H1の傾斜角βを変えない場合には、収納位置Dから広角位置Wまでの回転方向の距離が短くなり、駆動枠34の回転角度を小さくすることができる。すなわち、ズームモータ32の駆動時間が短くなる。
このように、このレンズ鏡筒3では、第2湾曲領域F2が広角位置Wに対して望遠位置T側に配置されているため、ズームモータ32で消費される電力を低減できる。
(5)
このレンズ鏡筒3では、第1カム溝34cの光軸Aに沿った方向の寸法が第2カム溝34dの光軸に沿った方向の寸法と概ね同一であるため、これらの第1カム溝34cおよび第2カム溝34dを有効利用しつつ、光軸Aに沿った方向における駆動枠34の寸法を短縮することができる。これにより、レンズ鏡筒3のさらなる小型化が可能となる。
ここで、「第1カム溝34cの光軸Aに沿った方向の寸法が第2カム溝34dの光軸Aに沿った方向の寸法と概ね同一である」とは、第1カム溝34cの寸法と第2カム溝34dの寸法とが同じ場合の他に、レンズ鏡筒3が小型化できる範囲内において、第1カム溝34cの寸法と第2カム溝34dの寸法とが異なっている場合も含まれる。
(6)
このように、このデジタルカメラ1では、レンズ鏡筒3を有しているため、所望の光学性能を確保しつつ小型化が可能となる。特に、光軸Aに沿った方向が厚み方向と一致する場合は、デジタルカメラ1の薄型化が可能となる。
〔8:他の実施形態〕
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(1)
前述の実施形態では、第1カム溝34cが駆動枠本体34aの内周面に設けられているが、外周面に設けられていてもよい。それに伴い、第1レンズ枠36が駆動枠34の外周側に配置されており、カムピン36bが第1カム溝34cに挿入されていてもよい。
(2)
前述の実施形態では、第1カム溝34cが形成されている駆動枠34がズームモータ32により駆動されているが、カムピン36bを有する第1レンズ枠36がズームモータ32により駆動されてもよい。
(3)
傾斜領域Eの傾斜角αは前述の実施形態に限定されない。
本発明に係るレンズ鏡筒およびカメラでは、所望の光学性能を確保しつつ小型化が可能となるため、本発明はカメラの分野において有用である。
デジタルカメラの斜視図 デジタルカメラの斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 制御装置の概略構成図 駆動枠の第1および第2カム溝の展開図 第1カム溝の展開図 第1カム溝の部分拡大図 従来のカム溝の展開図 従来のカム溝と駆動枠の第1カム溝との比較図 従来のカム溝の部分拡大図 従来のカム溝と駆動枠の第1カム溝との比較図(部分拡大図)
1 デジタルカメラ(カメラ)
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
24 マイコン
30 制御装置(制御部)
32 ズームモータ(駆動部)
34 駆動枠(第1支持枠)
34c 第1カム溝(第1案内溝)
34d 第2カム溝(第2案内溝)
36 第1レンズ枠(第2支持枠)
36b カムピン(第1ピン)
37 第2レンズ枠(第3支持枠)
37b カムピン(第2ピン)
B 収納領域
C 撮影領域
D 収納位置
E 傾斜領域
F1 使用可能領域
F2 第2湾曲領域(湾曲領域)
H1 領域
H2 第1湾曲領域
21 CCDユニット(撮像部)

Claims (3)

  1. 撮像光学系を保持するためのレンズ鏡筒であって、
    円周方向に並んで配置された少なくとも3つの第1案内溝を内周面または外周面に有する円筒状の第1支持枠と、
    前記第1支持枠の内周側または外周側に設けられ、前記第1案内溝に挿入された少なくとも3つの第1ピンを有する円筒状の第2支持枠と、
    前記第1および第2支持枠のうち一方を回転方向に駆動する駆動部と、
    前記駆動部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記第1案内溝は、前記撮像光学系の光軸に沿った方向における前記第1および第2支持枠全体の寸法が最短になる収納位置から前記撮像光学系の広角端に対応する広角位置まで前記第1および第2支持枠の相対位置を変化させる収納領域と、前記広角位置から前記撮像光学系の望遠端に対応する望遠位置まで前記第1および第2支持枠の相対位置を変化させる撮影領域と、を有しており、
    前記広角位置は、少なくとも一部が前記撮影領域に含まれる領域であって前記第1支持枠に対して前記第2支持枠が前記光軸に沿った方向へ移動するように前記第1ピンを案内する傾斜領域に、設けられており、
    前記収納領域は、前記回転方向に対して前記傾斜領域と同じ側に傾斜する第1領域を有しており、
    前記回転方向に対する前記傾斜領域の傾斜角は、前記回転方向に対する前記第1領域の傾斜角よりも小さく、
    前記撮影領域は、前記望遠位置を含み所望の光学性能の範囲内で前記撮像光学系の倍率を変化させるための使用可能領域と、前記広角位置と、前記広角位置および使用可能領域の間に設けられた駆動制限領域と、を有しており、
    前記使用可能領域の前記駆動制限領域に隣接する領域は、前記回転方向に対して前記傾斜領域と反対側に傾斜しており、
    前記制御部は、前記撮影領域の前記広角位置周辺領域であって前記広角位置の前記望遠位置側の領域に前記第1ピンが停止しないように、前記駆動部の駆動領域を制限する、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1支持枠の内周側または外周側に設けられ前記回転方向に並んで配置された少なくとも3つの第2ピンを有する円筒状の第3支持枠をさらに備え、
    前記第1支持枠は、前記回転方向に並んで配置され前記第2ピンが挿入される少なくとも3つの第2案内溝を有しており、
    前記第1案内溝により案内される際に前記第1ピンが前記光軸に沿った方向に移動する第1最大寸法と、前記第2案内溝により案内される際に前記第2ピンが光軸に沿った方向に移動する第2最大寸法と、は略同一である、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記撮像光学系と、
    請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒と、
    前記撮像光学系により形成された光学像を画像信号に変換する撮像部と、
    を備えたカメラ。
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