JP5019294B2 - 受信装置、信号等化装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、ワイヤレスデータ通信に用いて好適な受信装置、並びに、マルチパス・フェージング・チャネルの等化を行う信号等化装置及び方法に関する。
ワイヤレス通信において、SC−FDE(Single Carrier Frequency Domain Equalization)は、ピーク・トゥー・アベレージ・レシオが低く、搬送波オフセットに強いというような数々の利点があり、将来が期待された技術である。
ワイヤレス通信では、マルチパス・フェージング・チャネルによる符号間干渉を除去するために、受信側で等化処理が行われる。等化処理には、時間領域での等化と周波数領域での等化があるが、周波数領域での等化の方が優れた特性を示すことが知られている(例えば、非特許文献1)。
周波数領域の等化は、時間領域の受信信号をFFT(Fast Fourier Transform)により周波数領域の受信信号に変換して行われ、等化後の信号は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により再び時間領域の受信信号に戻されて出力される。周波数領域の等化は、ゼロフォーシングまたはMMSE(Minimum Mean-Square Error:最小二乗平均誤差)の双方の形をとり、MMSEの方がゼロフォーシングより優れた性能を示すことが知られている(例えば、非特許文献2)。
H. Sari, G. Karam, and I. Jeanclaud, "Frequency-domain equalization of mobile radio and terrestrial broadcast channels, in Proc. IEEE GLOBECOM 194, vol. 1, pp. 1, November 1994. M. Lei, R. Kimura, C.-S. Sum, R. Funada, Y. Shoji, H. Harada, and S. Kato, "MMSE-FDE based on estimated SNR for single-carrier block transmission (SCBT) in multi-Gbps WPAN,"submitted to IEEE WCNC 2008, Sept. 2007.
MMSEを使った場合には、SNR(Signal to Noise Ratio)の推定の正確さが、MMSE−FDEでの性能に影響を及ぼす。ゼロフォーシングの場合には、SNRの推定は不要であるが、MMSEに比べて、等化性能が劣化する。SNRの推定のために、特別な信号を挿入すると、オーバーヘッドが大きくなるという問題が生じてくる。
上述の課題を鑑み、本発明は、オーバーヘッドを増大させることなく、高い精度でSNRの推定を行え、MMSEによる周波数領域での等化処理を行えるようにした受信装置、並びに、信号等化装置及び方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の受信装置は、時間領域の受信信号を周波数領域に変換し、周波数領域での等化処理を行う受信装置において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE周波数等化部とを備えることを特徴とする。
好ましくは、チャネル周波数応答は、時間領域の信号から求めることを特徴とする。好ましくは、チャネル周波数応答は、周波数領域の信号から求めることを特徴とする。
本発明の信号等化装置は、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する周波数領域等化装置において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE等化部とを備えることを特徴とする。
好ましくは、SNR推定部は、チャネル周波数応答を平均化する平均化部と、平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定する減算部と、平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算する信号パワー演算部と、推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するノイズパワー演算部と、信号パワー演算部により求められた信号パワーと、ノイズパワー演算部により求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出する除算部とを備えることを特徴とする。
本発明の信号等化方法は、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する周波数領域等化方法において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するステップと、推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うステップとを含むことを特徴とする。
好ましくは、信号対ノイズ比を推定するステップは、チャネル周波数応答を平均化するステップと、平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定するステップと、平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算するステップと、推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するステップと、求められた信号パワーと、求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、時間領域の受信信号を周波数領域に変換し、周波数領域での等化処理を行う受信装置において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE周波数等化部とを備えることにより、チャネル周波数応答から推定されたSNRを用いて、オーバーヘッドを増大させることなく、より正確に、MMSEによる周波数領域での等化処理を行うことができる。
本発明によれば、チャネル周波数応答は、時間領域の信号から求めることを特徴とする。また、本発明によれば、チャネル周波数応答は、周波数領域の信号から求めることを特徴とする。このようにして求められたチャネル周波数応答から、SNRを推定することができる。
本発明によれば、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する周波数領域等化装置において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE等化部とを備えているので、チャネル周波数応答から推定されたSNRを用いて、オーバーヘッドを増大させることなく、より正確に、MMSEによる周波数領域での等化処理を行うことができる。
本発明によれば、SNR推定部は、チャネル周波数応答を平均化する平均化部と、平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定する減算部と、平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算する信号パワー演算部と、推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するノイズパワー演算部と、信号パワー演算部により求められた信号パワーと、ノイズパワー演算部により求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出する除算部とを備えているので、チャネル周波数応答から、SNRを正確に推定することができる。
本発明によれば、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する周波数領域等化方法において、チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するステップと、推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うステップとを含むようにしているので、チャネル周波数応答から推定されたSNRを用いて、オーバーヘッドを増大させることなく、より正確に、MMSEによる周波数領域での等化処理を行うことができる。
本発明によれば、信号対ノイズ比を推定するステップは、チャネル周波数応答を平均化するステップと、平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定するステップと、平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算するステップと、推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するステップと、求められた信号パワーと、求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出するステップとを含むようにしているので、チャネル周波数応答から、SNRを正確に推定することができる。
第1実施形態.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態のSC−FDEシステムの概要を示すものである。
図1において、送信機1側では、送信ビットストリームがチャネルコーディング部11でコーディングされ、変調部12で変調され、ガードインターバル挿入部13でガードインターバルが挿入され、送信部14から送信される。送信機1からの送信信号は、マルチパス・フェージング・チャネルの伝送路を介して、受信機2で受信される。
受信機2側では、送信機1からの信号が受信部20で信号が受信され、ガードインターバル除去部21でガードインターバルが除去された後、周波数領域等化部23に送られる。
周波数領域等化部23は、FFT部51と、時間領域チャネル推定部52と、FFT部53と、SNR推定部54と、MMSE等化部55と、IFFT部56とから構成されている。
FFT部51は、時間領域の受信信号を周波数領域の受信信号に変換する。時間領域チャネル推定部52は、パイロット信号から時間領域でチャネル推定を行う。FFT部53は、時間領域チャネル推定部52で推定されたチャネル周波数を周波数領域に変換する。SNR推定部54は、推定されたチャネル周波数応答からSNRを推定する。MMSE等化部55は、推定されたSNRとチャネル周波数応答から、イコライザ係数を求め、MMSEにより周波数領域での等化処理を行う。IFFT部56は、MMSE等化部55により等化された受信信号を時間領域に戻す。
周波数領域等化部23で等化処理された受信信号は、復調部24で復調され、チャネルでデコーディング部25でデコーディングが行われ、受信ビットストリームとして出力される。
上述のように、本発明の第1実施形態においては、周波数領域等化部23のSNR推定部54では、チャネル周波数応答からSNRを推定している。このように、チャネル周波数応答からSNRが推定できることについて、以下に説明する。
受信信号のn番目のデータブロックを例として取り上げる。ガードインターバル除去部21でガードインターバルを取り除くと、この長さKのブロックは、以下のようなベクトルの形式で記述できる。
ここで、y[n,l]は、n番目のブロックのl番目のデータシンボルである。
より単純化して、インデックスnを除くと、(1)式は、以下のようになる。
FFT部51でK点のFFTが行われるとすると、このK点のFFTにより、時間領域のベクトルyは、周波数領域のベクトルYに変換される。
ここで、Y[k]は、k番目のサブキャリアでの信号を示し、これは、以下のように記述できる。
(4)式の演算は、FFT部51で行われるFFTの処理であり、この処理は、図2に示すように、フーリエ係数Fをバタフライ演算していく処理を行っている。
今、送信機1から送信されたオリジナルの送信信号ブロックは、
であると仮定する。
そして、その対応する周波数領域のベクトルは、
であるとする。
ここで、オリジナルの周波数領域の信号と受信した周波数領域の信号(k番目のサブキャリア)には、以下のような関係がある。
ここで、H[k]及びW[k]は、それぞれ、k番目のサブキャリアのチャネル周波数応答及びサブキャリアのノイズである。(7)式に示すk番目のサブキャリアの信号モデルは、図3に示すように、オリジナルのk番目のサブキャリアの周波数領域の信号X[k]に、チャネル周波数応答H[k]が乗算され、ノイズW[k]が加算されたことを示している。
周波数領域の等化は、k番目の分岐(サブキャリア)での複素係数としてC[k]を有するK分岐線形フィードバックイコライザで実現できる。この線形フィードバックイコライザは、ゼロフォーシングまたはMMSE(最小二乗平均誤差)方式の形で記述できる。
ゼロフォーシングに基づく最適化が行われると、イコライザ係数C[k]は、
となる。
MMSEに基づく最適化が行われると、イコライザ係数C[k]は、
となる。ここで、η、*、及び|H|は、それぞれ、SNR、共役転置、及び複素値Hのモジュールである。
スペクトルでのヌル(深いフェージング)が発生するような強烈な周波数選択フェージングでは、ゼロフォーシング周波数領域等化でのH[k]の反転が無限になり、その結果、これらのヌル(深いフェージング)のスペクトルの周波数でのノイズ増加となる。
MMSEの周波数領域等化では、シンボル間干渉(ゲインと位相とのミスマッチの形式となる)と、ノイズ増加とが妥協できる。したがって、符号間干渉とノイズとの混ざり合った影響を最小にする。これは、特に、周波数選択フェージングのチャネルを等化するのに好適である。SC−FDEシステムでは、MMSEの周波数領域等化は、ゼロフォーシングの周波数領域等化に比べてより良好である。
しかしながら、MMSEの周波数領域等化では、(9)式に示すように、SNR(η)を知る必要がある。SNRの推定の正確さが、MMSEの周波数領域等化での性能に影響を及ぼす。
本発明の実施形態では、以下のようにして、チャネル周波数応答に基づいて、SNRを推定している。チャネル周波数応答は、周波数領域のチャネルゲインであり、これは、時間領域または周波数領域のチャネル推定による得ることができる。
チャネル推定のためのプリアンブルでのMチャネル推定シーケンスを仮定する。各チャネル推定系列は、単純にチャネル周波数応答ベクトルの推定値を生成できる。
ここで、H[m,k]は、チャネル周波数応答ベクトルのk番目のサブキャリア推定でのチャネル周波数応答である。
k番目のサブキャリアでチャネル周波数応答のM個の推定値を平均化すると、
となる。
ノイズは平均化するとゼロになっていく。したがって、m番目のチャネル周波数応答でのk番目のサブキャリアでのノイズは、
となる。
また、信号パワーは、以下のように推定でき、
ノイズパワーは、以下のように推定できる。
よって、(13)式及び(14)式より、SNRの推定値
を得ることができる。
図4は、上述のようにして、チャネル周波数応答から、SNRを推定するSNR推定部54の構成を示すものである。図4において、平均化部71により、(11)式に基づいて、チャネル周波数応答のM個の平均値が求められる。減算部72により、(12)式に基づいて、チャネル周波数応答と、平均化したチャネル周波数応答とを減算して、ノイズ成分が求められる。ノイズパワー演算部73により、(14)式に基づいて、減算器102からのノイズ成分から、ノイズパワーが求められる。信号パワー演算部74により、(13)式に基づいて、平均化されたチャネル周波数応答から、信号パワーが求められる。除算部75により、ノイズパワー演算部73からのノイズパワーと、信号パワー演算部74からの信号パワーとの比から、(15)式に基づいて、SNRが求められる。
図5は、MMSEの周波数領域等化を行うMMSE等化部55を示すものである。図5において、MMSE等化部55で、H[k]とηの推定値から、(16)式に基づいて、MMSEのイコライザ係数が得られる。
そして、MMSE等化部55で、FFT部51からの各サブキャリアの信号に対して、上述のようにして求められたイコライザ係数が乗算されることにより、等化処理が行われる。IFFT部56により、等化された周波数領域の信号から時間領域の信号への変換が行われ、
のような等化信号が得られる。
等化された時間領域の信号ブロックは
となる。
図6及び図7は、IEEE802.15.3c(60GHzWPAN(Wireless Personal Area Network))の環境での評価を示すものである。このシミュレーションで使用されたマルチパス・フェージング・チャネルは、IEEE802.15.3c(60GHzWPAN)で要求されるもので、その仕様は、図8に示されている。
シンボルレート(ナイキストバンド幅)、ロールオフ・ファクタ、チャネル幅は、チャネル化プランから来ている。変調はQPSKであり、チャネルコーディングはリード・ソロモンコード(RS(255,239,8))である。
FFT及びガイドインターバル(GI)の長さは、それぞれ、512、128にセットされる。同期は理想的であると仮定している。パワー増幅のバックオフ(OBO)出力は、3.0dBであり、位相ノイズは、1MHzで−93dBc/Hzである。各データパケットは、2048バイトのデータ容量である。
図6及び図7において、ZFはゼロフォーシングの周波数領域等化を使った場合を示し、MMSEは、MMSEの周波数領域等化を使った場合を示している。PA及びPNは、パワー増幅及び位相ノイズをそれぞれ示す。Mはチャネル等化の繰り返し数であり、これは、チャネル周波数応答及びSNR推定に使用される。
図6は、SNR推定に基づくMMSEの周波数領域等化のBER(Bit Error Rate)性能を示す。パワー増幅と位相ノイズの影響は、この時点では考慮していない(PA−OFF、PN−OFF)。チャネルが完全に知られているとき、MMSEの周波数領域の等化処理は、ゼロフォーシングの周波数領域の等化より高い性能を示す。
MMSEの周波数領域の等化処理の性能は、推定に使用されるチャネル周波数応答(H[k]及びSNR(η))により劣化する。M=2では、10−6のBERの劣化は2.4dBであり、M=5のときには0.8dBに減少する。推定されたチャネル周波数応答(H[k])及びSNR(η)を使ったとしても、MMSEの周波数領域等化は、完全なチャネル情報のゼロフォーシングの周波数領域等化より性能が良い。
図7は、パワー増幅及び位相の維持の影響を考慮したBER性能を示している(PA−ON、PR−ON)。この場合にも、MMSEの周波数領域等化は、ゼロフォー信号の周波数領域等化より性能が高いことがわかる。RF欠陥(非線形歪み、位相ノイズ)のもとで、完全なチャネル推定のMMSEの周波数領域等化と比較すると、推定されたチャネル周波数応答(H[k])及びSNR(η)により生じる性能劣化は、M=2及びM=5のとき、それぞれ、2.6dB、0.8dBである。
シミュレーション結果は、SNR推定に基づくMMSEの周波数領域等化は、RF欠陥のもとでも、非常に効果的であることを示唆している。さらに、このようなMMSEの周波数領域等化を有するSC−FDEは、60GHzWPAN(IEEE802.15.3c)でのマルチギガビットをサポートするのに好適である。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態を示すものである。第1実施形態と第2実施形態との違いは、第1実施形態では時間領域チャネル推定部52により時間領域でチャネル推定が行われているのに対して、第2実施形態では、周波数領域チャネル推定部152により、チャネル推定が周波数領域で行われている点である。どちらの方法でも、チャネル周波数応答ベクトルを生成できる。他の点については、第1実施形態と第2実施形態とは同様であり、その説明を省略する。
以上説明したように、本発明の実施形態では、チャネル周波数応答から、簡単な構成により、SNRを推定することができ、これにより、MMSEの周波数領域等化を行うことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
本発明は、WPAN等のワイヤレス通信の他、マルチパス・フェージング・チャネルでの伝送を行う通信システムに広く用いることができる。
本発明の第1実施形態の通信システムの説明に用いるブロック図である。 本発明の第1実施形態の通信システムにおけるFFTの処理の説明に用いるブロック図である。 本発明の第1実施形態の通信システムにおける伝送チャネルの説明に用いるブロック図である。 本発明の第1実施形態の通信システムにおけるSNRの算出の説明に用いるブロック図である。 本発明の第1実施形態の通信システムにおける信号等化の説明に用いるブロック図である。 本発明の第1実施形態の効果を説明するためのグラフである。 本発明の第1実施形態の効果を説明するためのグラフである。 本発明の第1実施形態の効果を説明するためのシミュレーションの諸元の説明図である。 本発明の第2実施形態の通信システムの説明に用いるブロック図である。
符号の説明
1 送信機
2 受信機
11 チャネルコーディング部
12 変調部
13 ガードインターバル挿入部
14 送信部
20 受信部
21 ガードインターバル除去部
23 周波数領域等化部
24 復調部
25 デコーディング部
51 FFT部
52 時間領域チャネル推定部
53 FFT部
54 SNR推定部
55 MMSE等化部
56 IFFT部
71 平均化部
72 減算部
73 ノイズパワー演算部
74 信号パワー演算部
75 除算部
152 時間領域チャネル推定部

Claims (7)

  1. 時間領域の受信信号を周波数領域に変換し、周波数領域での等化処理を行う受信装置において、
    チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、
    前記SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE等化部と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記チャネル周波数応答は、時間領域の信号から求めることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記チャネル周波数応答は、周波数領域の信号から求めることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する信号等化装置において、
    チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するSNR推定部と、
    前記SNR推定部により推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うMMSE等化部とを備える
    ことを特徴とする信号等化装置。
  5. 前記SNR推定部は、
    チャネル周波数応答を平均化する平均化部と、
    前記平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定する減算部と、
    前記平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算する信号パワー演算部と、
    前記推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するノイズパワー演算部と、
    前記信号パワー演算部により求められた信号パワーと、前記ノイズパワー演算部により求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出する除算部と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の信号等化装置。
  6. 時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域で等化処理を行い、再び時間領域の信号に戻して出力する周波数領域等化方法において、
    チャネル周波数応答から信号対ノイズ比を推定するステップと、
    前記推定された信号対ノイズ比を用いて、最小二乗平均誤差方式によりイコライザ係数を求めて周波数領域での等化を行うステップと
    を含むことを特徴とする信号等化方法。
  7. 前記信号対ノイズ比を推定するステップは、
    チャネル周波数応答を平均化するステップと、
    前記平均化したチャネル周波数応答と、チャネル周波数応答とを減算してノイズ成分を推定するステップと、
    前記平均化したチャネル周波数応答から信号パワーを演算するステップと、
    前記推定されたノイズ成分からノイズパワーを演算するステップと、
    前記求められた信号パワーと、前記求められたノイズパワーとから、信号対ノイズ比を算出するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の信号等化方法。
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