JP5016329B2 - ダンパ構造 - Google Patents

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本発明は、構造が簡易でコンパクトな履歴型ダンパ及びダンパ構造に関する。
従来、柱と梁を有する門型の構造物の耐震性を高める為、ブレースや方杖等が用いられているが、構造物の制震を行う為、これらの一部にダンパを設ける場合がある。ダンパには、流体抵抗を利用した油圧ダンパ、摩擦抵抗を利用した摩擦ダンパ、部材の弾塑性変形を利用した履歴型ダンパ等がある。特に履歴型ダンパは、コストや取り扱いやすさに優れている。
履歴型ダンパにも種々の構造があり、ブレースに取り付けられるダンパとしては、従来から知られる座屈拘束型ブレースがある。座屈拘束型ブレースは、コンクリートの内部に鋼材を埋設した構造を有する。しかしこのような方式では、コンパクトにダンパを構成することができず、また、取替え作業を単純化することができない。このような問題に対し、鋼材のみから構成されるダンパとして、(1)筒体部または湾曲部と平板部とを接合してなる履歴型ダンパ(特許文献1)や、(2)平板を湾曲させ、平板部と湾曲部からなる履歴型ダンパがある(特許文献2)。
特開2001−207679号公報 特開2006−52824号公報
しかしながら、(1)の履歴型ダンパでは筒体部または湾曲部の塑性変形を利用してエネルギーを吸収するため、ダンパ製造時の接合及び曲げ加工時の寸法ばらつき等の影響で、同一形状を得ることが難しく、同一条件下でも筒体部または湾曲部の変形が一定しない。また、筒体部または湾曲部を変形させる為、ダンパの強度設計が難しいという問題がある。(2)の履歴型ダンパは、湾曲部および平板部の弾塑性変形にてエネルギーを吸収するものであるが、ダンパに湾曲箇所が多いため、ダンパ製造時の曲げ加工が困難であり、同一形状のダンパを得ることが難しい。また、ある程度以上の湾曲部の曲げ半径が必要である為、ダンパ自体が大きくなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ダンパの製造及び強度設計が容易で、構造が簡易かつコンパクトな履歴型ダンパ及びダンパ構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、対向して設けられ、それぞれ長さの異なる1対の平板部と、前記平板部の端部を連結する連結部と、前記1対の平板部の他の端部で、それぞれ第1の構造部材および第2の構造部材に接合される接合部と、を具備する履歴型ダンパを用い、柱と梁との交差部に設けられ、柱と梁とで構成される四辺形の対角線方向に延びる第1の構造部材と、前記第1の構造部材の延長位置の前記対角線上に設けられる第2の構造部材とが、前記第2の構造部材の延長線上に設けられる一対の前記履歴型ダンパのそれぞれの平板部で接続され、前記第2の構造部材は、前記第1の構造部材よりも外形の寸法が小さく、前記第2の構造部材と前記平板部との間にスペーサが設けられ、前記第2の構造部材が前記第1の構造部材の方向に力を受けると、前記平板部が前記第2の構造部材の方向である内側に湾曲するように変形し、前記第2の構造部材が前記第1の構造部材と逆方向に力を受けると、前記平板部が前記第2の構造部材と反対方向である外側に湾曲するように変形することを特徴とするダンパ構造である。
前記平板部には、前記連結部が嵌る凹部が設けられてもよい。
前記接合部は、前記平板部より幅が広い突出部を有し、前記突出部に設けられたボルト穴で前記第1の構造部材および前記第2の構造部材に接合されてもよい。
発明によれば、ダンパが第1の構造部材と第2の構造部材へコンパクトに取り付けられ、ダンパの弾塑性変形により前記構造部材からのエネルギーを吸収するダンパ構造を提供することができる。
本発明によれば、ダンパの製造及び強度設計が容易で、構造が簡易かつコンパクトな履歴型ダンパ及びダンパ構造を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本実施の形態に係る履歴型ダンパ1を示す斜視図であり、図2は履歴型ダンパ1の側面図である。履歴型ダンパ1は、湾曲部を有さない1対の平板部3a、3bと、直方体である連結部5とから構成される。平板部3a、3bは、略平行になるように連結部5により連結される。平板部3a、3bは、外力を受けると弾塑性変形し、これによりエネルギーを吸収し、減衰力を与える。
連結部5は、平板部3a、3bの端部で挟まれ、平板部3a、3bと連結部5はコの字状に連結される。平板部3a、3bと連結部5は、貫通するボルト9、ナット11にて固定される。平板部3a、3bの連結部5との接合部とは反対側の端部は、図示しない構造部材との接合部6a、6bであり、前記構造部材との接合の為のボルト穴7が設けられる。
平板部3は、弾塑性変形によりエネルギーを吸収する機能を有すれば、材質は特定しないが、例えば炭素鋼やステンレス鋼で良い。また、連結部5は、荷重入力時においても1対の平板部3a、3bを連結できれば良く、材質は特定しないが、例えば炭素鋼やステンレス鋼で良い。平板部3、連結部5の厚み、長さ、幅は、取り付け状態や使用条件に応じて計算等により設定される。
図3は、履歴型ダンパ1の構造部材への取り付け状態を示す斜視図であり、図4は履歴型ダンパ1と構造部材との取り付け状態を示す側面図である。図4において、履歴型ダンパ1と構造部材の接合に用いるボルト21、27、ナット23、29は図示を省略する。第1の構造部材であるブラケット17は、垂直方向へ延びる柱13と水平方向へ伸びる梁15の交差部に設けられる。ブラケット17は、柱13と梁15により構成される四辺形の対角方向へ伸びている。第2の構造部材であるブレース19は、ブラケット17よりも外形寸法が小さく、ブラケット17の延長位置の、前記対角線上に設けられる。ブラケット17とブレース19は、1対の履歴型ダンパ1で接合される。ブラケット17とブレース19は断面H形の鋼材からなる。
1対の履歴型ダンパ1を対向させ、履歴型ダンパ1の一方の接合部6aとブラケット17を、ボルト21及びナット23により締結し、履歴型ダンパ1とブラケット17を接合する。履歴型ダンパ1のもう一方の接合部6bとブレース19との間にはスペーサ25を挟みこみ、接合部6bとブレース19を、スペーサ25を貫通するボルト27及びナット29により締結し、履歴型ダンパ1とブレース19を接合する。
柱13、梁15、ブラケット17の接合方法は図示しないが、溶接接合、ボルト接合などの接合手段により接合される。
スペーサ25は、ブレース19と履歴型ダンパ1とを接合できれば良く、材質は特定しないが、例えば炭素鋼やステンレス鋼でよい。
なお、本実施の形態では、履歴型ダンパ1は、ブレース19の延長線上に取り付けられ、ブレース型ダンパとしての取り付け状態を示したが、シアリンク型ダンパとして使用してもよい。
次に、履歴型ダンパ1の動作について説明する。図5は、ブレース19がブラケット17方向(図中矢印方向)へ力が加わった状態を示す図である。図5に示すように、地震や風などにより、ブレース19が矢印方向の力を受けると、平板部3a、3bともにブレース19側である内側へ湾曲するように変形し、外力のエネルギーを吸収する。ここで、平板部3aは、平板部3aと連結部5との接合部と、平板部3aとブラケット17との接続部6aとの間で変形する。平板部3bは、平板部3bと連結部5との接合部と、平板部3bとスペーサ25との接合部6bとの間で変形する。
また、図5に示す方向にブレース19へ力が加わると、履歴型ダンパ1は内側へ湾曲するように変形するが、スペーサ25により、履歴型ダンパ1とブレース19との間には隙間があるため、変形時にも履歴型ダンパ1の連結部側とブレース19は接触しない。すなわち、履歴型ダンパ1は、変形部が他の部位から拘束されることなく変形する。ここで、スペーサ25の厚みは、ブレース19とブラケット17との相対変位量と履歴型ダンパ1の寸法等により設計される。
図6はブレース19がブラケット17とは反対の方向(図中矢印方向)へ力が加わった状態を示す図である。図6に示すように、地震や風などにより、ブレース19が矢印方向の力を受けると、平板部3a、3bはブレース19とは反対側である外側に湾曲するように変形し、外力のエネルギーを吸収する。ここで、平板部3aは、平板部3aと連結部5との接合部と、平板部3aとブラケット17との接続部6aとの間で変形する。平板部3bは、平板部3bと連結部5との接合部と、平板部3bとスペーサ25との接合部6bとの間で変形する。
また、図6に示す方向にブレース19へ力が加わると、履歴型ダンパ1は外側へ湾曲するように変形するが、履歴型ダンパ1の連結部側は、変形時に他の部位とは接触しない。すなわち、履歴型ダンパ1は、変形部が他の部位から拘束されることなく変形する。
なお、平板部3の前記変形部位の断面形状は一定でも良く、前記平板部の幅および厚さのいずれか一方又は両方を変化させた変断面であってもよい。すなわち、前記変形部位の平板部の幅や厚みを変化させ、断面積を変化させてもよい。例えば、平板部3の前記変形部位の一部に幅狭部を設ければ、平板部3へ力が加わった際に、その幅狭部を優先的に変形させることができるので、減衰力を調整することができる。また、平板部3の前記変形部位の一部に当て板等を溶接して補強すれば、平板部3へ力が加わった際に、その当て板部の変形を抑制することができるので、減衰力を調整することができる。
平板部3の一部や連結部5については、部分焼き入れなどの熱処理を施してもよい。例えば、連結部5や平板部3の接合部6近傍について部分焼入れを行い、部分的に強度を上げることで、平板部3へ力が加わった際に、熱処理を行った部分の降伏を抑制し、塑性変形させる部位を特定する事ができる。
このように、本実施の形態によれば、1対の平板部3と連結部5とを主な構成要素とし、これらをボルト9で接合するものであり、履歴型ダンパ1の製造時において板の曲げ加工がなく、構造が簡易である。また、平板部3のストレート部を変形させる為、湾曲部や筒体部を変形させるよりも設計が容易である。更に、履歴型ダンパ1を取り付けた状態は、ブラケット17の厚さに平板部3の厚みとボルト9の高さ分を加えただけの全厚内におさまるため、狭小な場所でも取り付けることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。図7は第2の実施の形態に係る履歴型ダンパ30を示す図である。以下の実施の形態において、図1に示す履歴型ダンパ1と同一の機能を果たす構成要素には、図1と同一番号を付し、重複した説明を避ける。
履歴型ダンパ30は、平板部3a、3bのそれぞれ連結部5との接合部に、平板部3a、3bの幅方向に凹部31a、31bが施されている。凹部31a、31bは、連結部5の幅と略同一幅であり、凹部31a、31bへ連結部5が勘合される。平板部3a、3bと凹部31a、31bへ嵌合された連結部5は、貫通するボルト9、ナット11にて固定される。
履歴型ダンパ30の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。この際、連結部5は凹部31a、31bに嵌合されている為、変形の際に連結部5と平板部3a、3bとの間に相対するすべりがない。
このように、第2の実施形態によれば、履歴型ダンパ30は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、凹部31と連結部5が嵌合することにより、変形の際に平板部3a、3bと連結部5との間にすべりが生じることがない。このため、同一荷重条件における平板部3の変形量が一定し、減衰性能が安定する。
図8は、第3の実施の形態に係る履歴型ダンパ40を示す図である。履歴型ダンパ40は、平板部3a、3bと連結部5とが溶接により接合される。溶接は、平板部3a、3bの対向面43a、43bと、連結部5の側面45a、45bとの接触部に施される。なお、溶接方法は特定しないが、通常のアーク溶接で構わない。
履歴型ダンパ40の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。この際、連結部5は平板部3a、3bに溶接されている為、変形の際に連結部5と平板部3a、3bとの間に相対するすべりがない。
このように、第3の実施形態によれば、履歴型ダンパ40は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、変形の際に平板部3a、3bと連結部5との間にすべりが生じることがないため、同一荷重条件における平板部3の変形量が一定し、減衰性能が安定する。更に、ボルト9、ナット11を使用しなくともよいため、部品点数を削減できる。
図9は、第4の実施の形態に係る履歴型ダンパ50を示す図である。図9(a)は、履歴型ダンパ50の連結部5側から見た図であり、(b)は履歴型ダンパ50の側面図である。履歴型ダンパ50の連結部5は、平板部3a、3bよりも幅広である。連結部5は、平板部3a、3bの幅方向両側に突出した状態で、平板部3a、3bの端部で挟まれ、溶接により固定される。溶接は、平板部3a、3bの側面53a、53b、53c、53dと、平板部3の幅方向へ突出した連結部5の上下面55a、55bとの接触部に施される。
履歴型ダンパ50の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。この際、平板部3a、3bの対向面と連結部5の側面近傍は変形部位となる為、この付近を溶接すると、熱影響により変形が安定しない恐れがある。しかし、履歴型ダンパ50の溶接部は、平板部3a、3bの側面と、平板部3の幅方向へ突出した連結部5の上下面であり、変形を伴わない部分である為、平板部3の変形部位は、溶接による影響を受けない。
このように、第4の実施形態によれば、履歴型ダンパ50は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、履歴型ダンパ50の溶接部が、平板部3a、3bの変形部位とは異なる部位であるため、平板部3a、3bの変形部位は溶接による熱影響を受けることがない。このため、同一荷重条件における平板部3の変形量が一定し、減衰性能が安定する。
図10は第5の実施の形態に係る履歴型ダンパ60を示す図である。履歴型ダンパ60は、構造部材と接合するためのボルト27を具備している。ボルト27は、首下長さが平板部3a、3b間よりも長く、ボルト頭部が平板部3a、3bの間に位置し、ボルト穴7へ挿入される。履歴型ダンパ60は、ボルト27をボルト穴7へ挿入した状態で、平板部3a、3bと連結5とが溶接により接合される。したがって、ボルト27は、履歴型ダンパ60から抜け落ちない構造となっている。
履歴型ダンパ60の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。
このように、第5の実施形態によれば、履歴型ダンパ60は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、履歴型ダンパ60と構造部材とを取り付ける際に、ボルト27があらかじめ挿入され、ナット29との締結が構造部材側となるため、狭い平板部3a、3b間でナット締結作業をする必要が無く、取り付け作業が簡便となる。
図11は、第6の実施の形態に係る履歴型ダンパ70を示す図である。履歴型ダンパ70の平板部3は、突出部71a、71b、71c、71dを具備している。突出部71a、71bは、平板部3aの接合部6aに設けられ、突出部71c、71dは、平板部3bの接合部6bに設けられる。突出部71は平板部3の幅方向へそれぞれ突出している。ボルト穴7は、それぞれの突出部71の位置に設けられる。すなわち、ボルト穴7a、7bは突出部71bに、ボルト穴7c、7dは突出部71aに、ボルト穴7e、7fは突出部71dに、ボルト穴7g、7hは突出部71cに設けられる。連結部5と平板部3a、3bは溶接により接合される。
履歴型ダンパ70の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。
このように、第6の実施形態によれば、履歴型ダンパ70は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、履歴型ダンパ70を構造部材へ取り付ける際に、ボルト穴7が平板部3の幅方向の外側へ位置するため、ボルト穴7へのボルト27の挿入やナット29締結時の治工具の使用が容易であり、取り付け作業が簡便となる。
図12は、第7の実施の形態に係る履歴型ダンパ80を示す図である。履歴型ダンパ80は、履歴型ダンパ70と同様に突出部71を具備している。また、平板部3a、3bと連結部81とが一体構造となっている。すなわち、一枚の平板を曲げ加工することで作成され、ストレート部である平板3a、3bとが平行に対向し、曲げ加工部が連結部81となる。なお、連結部81の形状は、平板部3a、3bが平行に保たれれば、湾曲であっても、コの字状であっても構わない。
履歴型ダンパ80の接合部6a、6bを、履歴型ダンパ1と同様に構造部材へ接合し、前記構造部材から力を受けると、平板部3a、3bが弾塑性変形し、エネルギーを吸収する。この際、連結部5は平板部3a、3bと一体であるため、変形の際に平板部3と連結部5との間に相対するすべりがない。
このように、第7の実施形態によれば、履歴型ダンパ80は、履歴型ダンパ1と同様の効果を奏する。また、変形の際に、平板部3a、3bと連結部5との間にすべりが生じることがないため、同一荷重条件における平板部3の変形量が一定し、減衰性能が安定する。また、履歴型ダンパ80を構造部材へ取り付ける際に、ボルト穴7が平板部3の幅方向の外側へ位置するため、ボルト穴7へのボルト27の挿入やナット29締結時の治工具の使用が容易であり、取り付け作業が簡便となる。更に、平板部3a、3bと連結部81が一体構造であるので、平板部3a、3bと連結部81を接合する必要が無く、部品点数を減らすことができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
第1の実施の形態に係る履歴型ダンパ1の斜視図。 履歴型ダンパ1の側面図。 履歴型ダンパ1の構造部材への取り付け状態を示す斜視図。 履歴型ダンパ1の構造部材への取り付け状態を示す側面図。 履歴型ダンパ1の変形状態を示す図。 履歴型ダンパ1の変形状態を示す図。 第2の実施の形態に係る履歴型ダンパ30の側面図。 第3の実施の形態に係る履歴型ダンパ40の側面図。 第4の実施の形態に係る履歴型ダンパ50の側面図。 第5の実施の形態に係る履歴型ダンパ60の側面図。 第6の実施の形態に係る履歴型ダンパ70の斜視図。 第7の実施の形態に係る履歴型ダンパ80の斜視図。
符号の説明
1、30、40、50、60、70、80………履歴型ダンパ
3a、3b………平板部
5………連結部
6a、6b………接合部
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h………ボルト穴
9………ボルト
11………ナット
13………柱
15………梁
17………ブラケット
19………ブレース
21………ボルト
23………ナット
25………スペーサ
27………ボルト
29………ナット
31a、31b………凹部
41a、41b、41c、41d………溶接部
43a、43b………対向面
45a、45b………側面
51a、51b、51c、51d………溶接部
53a、53b、53c、53d………側面
55a、55b………上下面
71………突出部
81………連結部

Claims (3)

  1. 対向して設けられ、それぞれ長さの異なる1対の平板部と、
    前記平板部の端部を連結する連結部と、
    前記1対の平板部の他の端部で、それぞれ第1の構造部材および第2の構造部材に接合される接合部と、
    を具備する履歴型ダンパを用い、
    柱と梁との交差部に設けられ、柱と梁とで構成される四辺形の対角線方向に延びる第1の構造部材と、前記第1の構造部材の延長位置の前記対角線上に設けられる第2の構造部材とが、前記第2の構造部材の延長線上に設けられる一対の前記履歴型ダンパのそれぞれの平板部で接続され、
    前記第2の構造部材は、前記第1の構造部材よりも外形の寸法が小さく、前記第2の構造部材と前記平板部との間にスペーサが設けられ、
    前記第2の構造部材が前記第1の構造部材の方向に力を受けると、前記平板部が前記第2の構造部材の方向である内側に湾曲するように変形し、
    前記第2の構造部材が前記第1の構造部材と逆方向に力を受けると、前記平板部が前記第2の構造部材と反対方向である外側に湾曲するように変形することを特徴とするダンパ構造。
  2. 前記平板部には、前記連結部が嵌る凹部が設けられることを特徴する請求項記載のダンパ構造。
  3. 前記接合部は、前記平板部より幅が広い突出部を有し、前記突出部に設けられたボルト穴で前記第1の構造部材および前記第2の構造部材に接合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダンパ構造。
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