JP5008723B2 - 青色蛍光体、発光装置およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

青色蛍光体、発光装置およびプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Description

本発明は、青色蛍光体、およびプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記載)などの発光装置に関するものである。
省エネルギーの蛍光ランプ用蛍光体として、様々なアルミン酸塩蛍光体が実用化されている。例えば、青色蛍光体として(Ba,Sr)MgAl1017:Eu(BAM:Eu)、緑色蛍光体としてCeMgAl1119:TbまたはBaMgAl1017:Eu,Mn等が挙げられる。
近年では、PDP用青色蛍光体に、真空紫外光励起による輝度が高いBAM:Euが使用されている。
しかしながら、青色蛍光体BAM:Euを用いた発光装置を長時間駆動すると、輝度が著しく劣化する。そのため、発光装置用途、特にPDP用途においては長時間駆動しても輝度劣化が少ない蛍光体が強く求められている。
これに対して、発光装置に、ある種の珪酸塩蛍光体を用いる方法が提案されている。例えば、特開2003−132803号公報および特開2004−176010号公報に(Sr1-a,Baa3-dMgSi28:Eud(ただし,0≦a≦1,0.01≦d≦0.1)を用いる方法が、特開2006−12770号公報にM3-eMgSi28:Eue(ただし、MはSr,CaおよびBaからなる群から選択された1種以上の元素であり、0.001≦e≦0.2)を用いる方法が、特開2006−124644号公報に3M1O・mMgO・nSiO2(ただし、M1はSr,CaおよびBaからなる群から選択された1種以上の元素であり、1≦m≦1.5、2≦n≦2.6、3<m+n)を用いる方法が開示されている。
しかしながら、本発明者らの詳細な検討では、前記従来の蛍光体を使用した発光装置においては、ほとんどの場合、高い輝度を保ちながら駆動時の蛍光体の輝度劣化を抑制することができないことが分かった。また、SrサイトにBaを置換しない場合には、現行のPDPで使用される青色蛍光体BAM:Euと比較して色度yが大きく、色純度が悪い。一方、SrサイトにBaを置換する場合には、発光輝度が著しく低下する。さらに、Srサイトを持つ前記従来の蛍光体を使用した場合には、蛍光体を有機物バインダーなどと一緒に塗布・焼成する製造プロセス中での輝度劣化が大きいという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、輝度が高く、発光装置駆動時および製造プロセス中での輝度劣化が少なく、かつPDPにおいてBAM:Euと同等の色度yを有する蛍光体を提供することを目的とする。また、当該蛍光体を用いた長寿命の発光装置、特にPDPを提供することを目的とする。
本発明の第一の実施態様は、一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2(2.970≦x≦3.500,0.001≦y≦0.030,1.900≦z≦2.100)で表される青色蛍光体であって、
前記青色蛍光体を波長0.774ÅのX線で測定したX線回折パターンにおいて、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、
且つ、以下の条件(A1)および(A2)の少なくとも1つを満たすことを特徴とする青色蛍光体である。
(A1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する;
(A2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する。
本発明の第二の実施態様は、一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2(2.970≦x≦3.500,0.001≦y≦0.030,1.900≦z≦2.100)で表される青色蛍光体であって、
前記青色蛍光体を波長0.774ÅのX線で測定したX線回折パターンにおいて、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、
且つ、以下の条件(B1)および(B2)の少なくとも1つを満たすことを特徴とする青色蛍光体である。
(B1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.13度以上0.9度以下である;
(B2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.18度以上1.5度以下である。
また、本発明の別の態様は、これらの青色蛍光体を含む蛍光体層を有する発光装置であり、発光装置の好適な例は、プラズマディスプレイパネルである。
当該プラズマディスプレイパネルは、例えば、前面板と、前記前面板と対向配置された背面板と、前記前面板と前記背面板の間隔を規定する隔壁と、前記背面板または前記前面板の上に配設された一対の電極と、前記電極に接続された外部回路と、少なくとも前記電極間に存在し、前記電極間に前記外部回路により電圧を印加することにより真空紫外線を発生するキセノンを含有する放電ガスと、前記真空紫外線により可視光を発する蛍光体層とを備え、前記蛍光体層が青色蛍光体層を含み、前記青色蛍光体層が前記蛍光体を含有する。
本発明によれば、輝度および色度が良好であり、かつ駆動時および製造プロセス中での輝度劣化が少ない蛍光体が提供される。また、輝度および色度が良好であり、かつ長時間駆動しても輝度が劣化しない長寿命のPDP等の発光装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<蛍光体の組成>
本発明の青色蛍光体は、一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2(2.970≦x≦3.500,0.001≦y≦0.030,1.900≦z≦2.100)で表される。x、yおよびzについて、好ましい範囲はそれぞれ、2.982≦x≦2.999,0.001≦y≦0.018,1.980≦z≦2.020である。zは2.00であることがより好ましい。
<蛍光体のX線回折に関する特性>
本発明の青色蛍光体は、波長0.774ÅのX線で測定したそのX線回折パターンにおいて、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、かつ、ピークトップが特定の回折角2θの範囲内にある少なくとも2つのピークを有する(条件A)ことを特徴とする。あるいは、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、かつ、ピークトップが特定の回折角2θの範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅値が、特定の範囲内にある(条件B)ことを特徴とする。
本発明者等は、実験結果に基づく詳細な検証により、上記の組成を有し、上記の条件Aまたは条件Bを満たす青色蛍光体によれば、輝度および色度が良好であり、かつ輝度維持率の高い蛍光体が得られることを見出した。従来の一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2で表される珪酸塩青色蛍光体は、上記の回折角2θの範囲内にピークトップがあるピークは1つであり、また、ピークの1/10価幅の値は、上記の範囲を外れるものであった。上記の条件Aまたは条件Bを満たす青色蛍光体の発光特性が優れたものとなる理由は定かではないが、次のように推測される。
従来の珪酸塩青色蛍光体において、ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にあるピーク(1つ)は、面間隔d=2.80Åに相当し、主に面指数(h,k,l)=(−4,0,2)と(h,k,l)=(4,1,1)のピークが重なったものである。また、ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にあるピーク(1つ)は、面間隔d=1.95Åに相当し、主に面指数(h,k,l)=(−4,2,2)と(h,k,l)=(4,0,4)のピークが重なったものである。また、理論的には上記ピークに重なる面指数がさらに存在し、ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にあるピークについては、面指数(h,k,l)=(−4,1,1)と(h,k,l)=(4,0,2)も存在し、ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にあるピークについては、面指数(h,k,l)=(−4,0,4)と(h,k,l)=(4,2,2)も存在する。さらに、これら以外にも周辺にピークを持つ面指数も存在する。本発明者等の実験では、条件Aまたは条件Bを満たす蛍光体を得るために、後述のような特殊な条件で焼成を行っており、この焼成によって蛍光体の格子定数および上記の面指数のピークの位置が変化してピーク数の増加または特定の1/10価幅を有するピーク群の出現を招き、その結果、蛍光体の発光特性(輝度維持率)が向上したものと考えられる。本発明におけるピーク形状の変化は、上記条件Aまたは条件Bを主とし、全ピークの形状変化を伴うものではないことからも、単なる結晶性の低下によるものではなく、珪酸塩青色蛍光体の結晶構造の変化によるものであると考えられる。
本発明において、「回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有する」とは、波長0.774ÅのX線によって回折角2θで5〜45度まで測定したX線回折パターンにおいて、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内に、最も強度の大きいピークを有することをいう。
条件Aにおいては、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、かつ、以下の条件(A1)および(A2)の少なくとも1つを満たすことを要件とする。
(A1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する;
(A2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する。
条件Aにおいて、条件(A1)および(A2)を共に満たすことが好ましい。
本発明においては、ピークをノイズ等によるシグナル強度の変化と区別するために、シグナル強度の変化のうち、16.1〜16.5度の範囲にあるメインピークの強度の1/20以上の強度を有するものを、ピークと認めるものとする。そして本発明において「2つのピークが存在する」とは、スペクトルを構成している各角度点についての微分値を、指定された回折角の範囲内においてみた場合に、ノイズを除いて考えて微分値の符号が3回逆転する場合をいう。従ってここでは、2つのピークが重複して、1つの2峰性のピークとなっている場合でも、「2つのピークが存在する」ものとする。3つ以上のピークが存在する場合についても、これと同様にして考えるものとする。
条件Bにおいては、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、かつ、以下の条件(B1)および(B2)の少なくとも1つを満たすことを要件とする。
(B1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.13度以上0.9度以下である;
(B2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.18度以上1.5度以下である。
条件Bにおいて、(B1)および(B2)を共に満たすことが好ましい。条件(B1)において、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値は、好ましくは0.13度以上0.60度以下であり、より好ましくは、0.13度以上0.40度以下である。条件(B2)において、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値は、好ましくは0.18度以上0.80度以下であり、より好ましくは、0.18度以上0.60度以下である。
ここで、1/10価幅とは、ピーク強度の1/10の高さにおけるピークの全幅と定義する。また、ここでは、いわゆるショルダーを有するピークも1つのピークとみなす。さらに、回折角2θで15.3〜16.1度の範囲および22.2〜23.3度の範囲にピークトップを有する2以上のピーク(ピーク群)が出現する場合がある。この場合において、このピーク群のピークは通常、重なり合って現れる。そこで、条件Bにおいてこの場合には、1/10価幅は各ピークに分割せずに、ピーク群(重なり合った2以上のピーク)全体を1つのピークとみなして1/10価幅を求めるものとする。また、ピーク群のピーク強度の値は、ピーク群を構成するピークのうち、強度が最も大きいピークの値を採用するものとする。
また、ピーク群に関し、「ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある」とは、ピーク群を構成する各ピークのピークトップが、回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある場合をいう。条件(B2)の「ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある」についても同様である。
<粉末X線回折測定>
次に、本発明の青色蛍光体に関わる粉末X線回折測定に関して記述する。
粉末X線回折測定には、例えば、大型放射光施設SPring8のBL19B2粉末X線回折装置(イメージングプレートを使用したデバイシェラー光学系、以降BL19回折装置と呼ぶ)を使用する。内径200μmのリンデマン製のガラスキャピラリーに蛍光体粉体を隙間なく充填する。入射X線波長をモノクロメータにより約0.774Åに設定する。試料をゴニオメータで回転させながら回折強度をイメージングプレート上に記録する。測定時間はイメージングプレートの飽和が生じないように注意して決定する。例えば5分間とする。イメージングプレートを現像し、X線回折スペクトルを読み取る。
なお、現像したイメージングプレートからデータを読み出す際のゼロ点の誤差は、回折角2θで0.03度程度である。
なお、正確な入射X線の波長は、格子定数が5.4111ÅであるNIST(National Institute of Standards and Technology)のCeO2粉末(SRM No.674a)を用いて確認する。CeO2粉末の測定データについて格子定数(a軸長)を動かしてリートベルト解析を行い、設定したX線波長λ’に対して得られた値a’と真値(a=5.4111Å)との差を元に、真のX線波長λを下記式に基づき算出する。
λ=aλ’/a’
リートベルト解析には、RIETAN−2000プログラム(Rev.2.3.9以降,以下、RIETANと呼ぶ)を用いる(中井 泉、泉 富士夫 著、「粉末X線解析の実際―リートベルト法入門」、日本分析化学会X線分析研究懇談会 編、朝倉書店、2002年、およびhttp://homepage.mac.com/fujioizumi/を参照)。
なお、X線回折は、結晶格子とX線の入射、回折の幾何的配置がブラッグの条件
2dsinθ=nλ
を満たした際に観測される現象であり、一般的なX線回折計においてもスペクトルの観測は可能であるが、入射するX線波長により得られる観測強度が異なるため、観測される回折プロファイルには差が生じる。
<蛍光体の製造方法>
以下、本発明の蛍光体の製造方法について説明するが、本発明の蛍光体の製造方法は以下に限られるものではない。
ストロンチウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化ストロンチウム、炭酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、ハロゲン化ストロンチウム若しくはシュウ酸ストロンチウムなど、焼成により酸化ストロンチウムになりうるストロンチウム化合物、または高純度(純度99%以上)の酸化ストロンチウムを用いることができる。
マグネシウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、ハロゲン化マグネシウム、シュウ酸マグネシウム若しくは塩基性炭酸マグネシウムなど、焼成により酸化マグネシウムになりうるマグネシウム化合物、または高純度(純度99%以上)の酸化マグネシウムを用いることができる。
ユーロピウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化ユーロピウム、炭酸ユーロピウム、硝酸ユーロピウム、ハロゲン化ユーロピウム若しくはシュウ酸ユーロピウムなど焼成により酸化ユーロピウムになりうるユーロピウム化合物、または高純度(純度99%以上)の酸化ユーロピウムを用いることができる。
シリコン原料についても同様に、酸化物になり得る様々な原料を用いることができる。
原料の混合方法としては、溶液中での湿式混合でも乾燥粉体の乾式混合でもよく、工業的に通常用いられるボールミル、媒体撹拌ミル、遊星ミル、振動ミル、ジェットミル、V型混合機、攪拌機等を用いることができる。なお、原料中の粗大粒子は、発光特性に悪影響を及ぼすので、粒度を揃えるため分級を実施しておくことが好ましい。
次に、混合粉体を、酸素分圧を調整した弱還元性雰囲気で1000℃〜1300℃で2〜8時間焼成して蛍光体を得る。なお、焼成温度は分級条件により適宜調整する必要がある。酸素分圧としてはlog(PO2/atm)にて−15〜−7程度とすればよい。ここで、「PO2/atm」とは、「atm単位で表した場合の酸素分圧の値」を意味し、logは常用対数である。
焼成に用いる炉は工業的に通常用いられる炉を用いることができ、プッシャー炉等の連続式またはバッチ式の電気炉やガス炉を用いることができる。
原料として水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩など焼成により酸化物になりうるものを使用した場合、本焼成の前に仮焼することが好ましい。仮焼は大気中でも構わないが、温度は本焼成より150℃程度低くする。
そして、得られた蛍光体粉末を、さらに有機ガス濃度を調整した雰囲気中で300〜600℃にて1〜5時間焼成する。この焼成により、上述の条件Aおよび/または条件Bを満たす、本発明の蛍光体を得ることができる。有機ガス種としては、ブタン、オクタンを用いることができ、メタン、エタン、プロパンなど炭素原子と水素原子からなる分子のガス種等も同様に用いることができると類推できる。有機ガスの濃度としては、5〜1000ppm程度とすればよい。
あるいは、上記酸素分圧を調整して得られた蛍光体を、有機化合物と共に300〜600℃にて1〜5時間焼成する。この焼成によっても、上述の条件Aおよび/または条件Bを満たす、本発明の蛍光体を得ることができる。有機化合物種としては、エチルセルロースを用いることができ、他のセルロース系樹脂やアクリル系樹脂、ウレタン樹脂も同様に用いることができると類推できる。これらの有機化合物種を蛍光体と均一に混合するには高沸点の1価アルコールや多価アルコール、アルコールをエーテル化および/またはエステル化した化合物などの溶剤を用いることができる。有機化合物の使用量としては、蛍光体1gに対し、0.05〜1.0g程度でよい。
得られた蛍光体粉末を、ボールミルやジェットミルなどを用いて再度解砕し、さらに必要に応じて洗浄あるいは分級することにより、蛍光体粉末の粒度分布や流動性を調整することができる。
<蛍光体の用途>
本発明の蛍光体を、蛍光体層を有する発光装置に適用すれば、輝度、色度および輝度維持率が良好な発光装置を構成することができる。具体的には、BAM:Euが使用される蛍光体層を有する発光装置において、BAM:Euの全部または一部を、本発明の蛍光体に置換え、公知方法に準じて発光装置を構成すればよい。本発明の蛍光体を、発光ダイオード(LED)チップと組み合わせた発光装置とすることもできる。発光装置の例としては、PDP、蛍光パネル、蛍光ランプ等が挙げられ、これらのうち、PDPが好適である。
以下に、交流面放電型PDPを例として、本発明の青色蛍光体をPDPに適用した実施態様(本発明のPDP)について説明する。図1は、交流面放電型PDP10の主要構造を示す斜視断面図である。なお、ここで示すPDPは、便宜的に、42インチクラスの1024×768画素仕様に合わせたサイズ設定にて図示しているが、他のサイズや仕様に適用してもよいのは勿論である。
図1で示すように、このPDP10は、フロントパネル20とバックパネル26とを有しており、それぞれの主面が対向するようにして配置されている。
このフロントパネル20は、前面基板としてのフロントパネルガラス21と、このフロントパネルガラス21の一方主面に設けられた帯状の表示電極(X電極23、Y電極22)と、この表示電極を覆う厚さ約30μmの前面側誘電体層24と、この前面側誘電体層24の上に設けられた厚さ約1.0μmの保護層25とを含んでいる。
上記表示電極は、厚さ0.1μm、幅150μmの帯状の透明電極220(230)と、この透明電極上に重ね設けられた厚さ7μm、幅95μmのバスライン221(231)とを含んでいる。また、各対の表示電極が、x軸方向を長手方向としてy軸方向に複数配置されている。
また、各対の表示電極(X電極23、Y電極22)は、それぞれフロントパネルガラス21の幅方向(y軸方向)の端部付近で、パネル駆動回路(図示せず)と電気的に接続されている。なお、Y電極22は一括してパネル駆動回路に接続され、X電極23はそれぞれ独立してパネル駆動回路に接続されている。パネル駆動回路を用いて、Y電極22と特定のX電極23とに給電すると、X電極23とY電極22との間隙(約80μm)に面放電(維持放電)が発生する。X電極23はスキャン電極として作動させることもでき、これにより、後述するアドレス電極28との間で書き込み放電(アドレス放電)を発生させることができる。
上記バックパネル26は、背面基板としてのバックパネルガラス27と、複数のアドレス電極28と、背面側誘電体層29と、隔壁30と、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の何れかに対応する蛍光体層31〜33とを含んでいる。蛍光体層31〜33は、隣り合う2つの隔壁30の側壁とその間の背面側誘電体層29とに接して設けられており、また、x軸方向に繰り返して配列されている。
青色蛍光体層(B)は、上述した本発明の青色蛍光体を含んでいる。なお、本発明の青色蛍光体を単独で使用してもよいし、これらを複数種混合してもよいし、さらには、既知のBAM:Euなどの蛍光体と混合して使用しても構わない。他方、赤色蛍光体層および緑色蛍光体層は一般的な蛍光体を含んでいる。例えば、赤色蛍光体としては(Y,Gd)BO3:EuやY23:Euが、緑色蛍光体としてはZn2SiO4:Mn、YBO3:Tbおよび(Y,Gd)BO3:Tbが挙げられる。
各蛍光体層は、蛍光体粒子を溶解させた蛍光体インクを、例えばメニスカス法やラインジェット法などの公知の塗布方法により隔壁30および背面側誘電体層29に塗布し、これを乾燥や焼成(例えば500℃で10分)することにより形成できる。上記蛍光体インクは、例えば体積平均粒径2μmの青色蛍光体30質量%と、質量平均分子量約20万のエチルセルロース4.5質量%と、ブチルカルビトールアセテート65.5質量%とを混合して作製することができる。また、その粘度を、最終的に2000〜6000cps(2〜6Pas)程度となるように調整すると、隔壁30に対するインクの付着力を高めることができて好ましい。
アドレス電極28はバックパネルガラス27の一方主面に設けられている。また、背面側誘電体層29はアドレス電極28を覆うようにして設けられている。また、隔壁30は、高さが約150μm、幅が約40μmであり、y軸方向を長手方向とし、隣接するアドレス電極28のピッチに合わせて、背面側誘電体層29の上に設けられている。
上記アドレス電極28は、それぞれが厚さ5μm、幅60μmであり、y軸方向を長手方向としてx軸方向に複数配置されている。また、このアドレス電極28は、ピッチが一定間隔(約150μm)となるように配置されている。なお、複数のアドレス電極28は、それぞれ独立して上記パネル駆動回路に接続されている。それぞれのアドレス電極に個別に給電することによって、特定のアドレス電極28と特定のX電極23との間でアドレス放電させることができる。
フロントパネル20とバックパネル26とは、アドレス電極28と表示電極とが直交するように配置している。封着部材としてのフリットガラス封着部(図示せず)により両パネル20、26の外周縁部が封着されている。
フリットガラス封着部によって密封された、フロントパネル20とバックパネル26との間の密閉空間には、He、Xe、Ne等の希ガス成分からなる放電ガスが所定の圧力(通常6.7×104〜1.0×105Pa程度)で封入されている。
なお、隣接する2つの隔壁30の間に対応する空間が、放電空間34となる。また、一対の表示電極と1本のアドレス電極28とが放電空間34を挟んで交叉する領域が、画像を表示するセルに対応している。なお、本例では、x軸方向のセルピッチは約300μm、y軸方向のセルピッチは約675μmに設定されている。
また、PDP10の駆動時には、パネル駆動回路によって、特定のアドレス電極28と特定のX電極23とにパルス電圧を印加してアドレス放電させた後、一対の表示電極(X電極23、Y電極22)の間にパルスを印加し、維持放電させる。これにより発生させた短波長の紫外線(波長約147nmを中心波長とする共鳴線および172nmを中心波長とする分子線)を用いて、蛍光体層31〜33に含まれる蛍光体を可視光発光させることで、所定の画像をフロントパネル側に表示することができる。
本発明の蛍光体は、公知方法に準じて、紫外線により励起、発光する蛍光層を有する蛍光パネルに適用することができる。当該蛍光パネルは、輝度が良好であり、従来の蛍光パネルに比して輝度劣化耐性に優れたものとなる。当該蛍光パネルは、例えば液晶表示装置のバックライトとして適用することができる。
本発明の蛍光体は、公知方法に準じて、蛍光ランプ(例、無電極蛍光ランプ、キセノン蛍光ランプ、蛍光水銀ランプ)に適用することもでき、当該蛍光ランプは、輝度が良好であり、従来の蛍光ランプに比して輝度劣化耐性に優れたものとなる。
以下、実施例により本発明の一形態を詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
出発原料として、SrCO3,Eu23,MgO,SiO2を用い、これらを表1に示す組成比になるよう秤量し、ボールミルを用いて純水中で湿式混合した。なお、原料中の粗大粒子は、発光特性に悪影響を及ぼすので、粒度を揃えるため分級を実施した。
この混合物を乾燥、仮焼した後、酸素分圧を調整した弱還元性雰囲気で1000℃〜1300℃で4時間焼成して蛍光体を得た。得られた蛍光体粉末を、さらに有機ガス濃度を調整した雰囲気中、または有機化合物を含んだ雰囲気中で400℃にて1時間焼成し、実施例1〜8の蛍光体粉体を得た。
また、同様に、原料を所定の組成にて混合・乾燥した後、弱還元性雰囲気にて表に記載の温度で焼成して比較例1〜5の蛍光体粉末を得た。この比較例に示す蛍光体の内、比較例1〜3の蛍光体は、有機ガス雰囲気または有機化合物を含んだ雰囲気中での焼成過程を経験していない点で、実施例のものとは異なる。
<粉末X線解析測定>
実施例および比較例の蛍光体について、大型放射光施設SPring8のBL19回折装置を用いて、上述の方法によりX線回折パターンを測定した。なお、測定時間は、5分とした。
<相対輝度の測定>
輝度の測定は、真空中で波長146nmの真空紫外光を照射し、可視領域の発光を測定することで実施した。輝度は、国際照明委員会XYZ表色系における輝度Yであり、標準試料BAM:Eu(Ba0.9MgAl1017:Eu0.1)に対する相対値として評価した。
<パネル輝度および輝度維持率>
実施例および比較例の青色蛍光体を使用し、上述した交流面放電型PDPの例と同様にして図1の構成を有するPDPパネルを作製した。完成したパネルに対して加速劣化試験を実施し、実時間3000時間相当での初期輝度からの輝度低下を測定し、輝度維持率を求めた。なお、輝度は、国際照明委員会XYZ表色系における輝度Yであり、初期相対輝度は、標準試料BAM:Eu(Ba0.9MgAl1017:Eu0.1)に対する相対値として評価した。
<組成、結晶構造と輝度その他の相関>
表1に、実施例および比較例の試料の組成、(一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2のx,yおよびz)、焼成時の酸素分圧、焼成温度並びに有機ガス雰囲気中での焼成の有り/無しを示す。表2に、実施例および比較例の試料のX線回折測定の結果から得られた回折角2θ=15.3〜16.1度および2θ=22.2〜23.3度の範囲内にあるピークまたはピーク群の1/10価幅の値、同回折角範囲内にあるピークの数、相対輝度、パネル初期輝度および輝度維持率の相関を示す。
Figure 0005008723
Figure 0005008723
なお、表1において酸素分圧が「高」とは、log(PO2/atm)=−12程度であり、「中」とは、log(PO2/atm)=−13程度であり、「低」とは、log(PO2/atm)=−14程度である。実施例において具体的には、一例として実施例3では、酸素分圧を中程度とし、有機ガスとしてブタンを用いて、その濃度を100ppmとした。また、実施例4では、酸素分圧を中程度とし、蛍光体40質量%を、有機化合物種としてエチルセルロース12質量%および溶剤としてテルピネオール48質量%と混合焼成した。
また、色度yについては、実施例1〜8の試料は、標準試料BAM:Euと同等であった。
本発明の一例として、実施例5のX線回折スペクトルを図2に、また、各角度領域の拡大図を図3および4に示す。また、比較例として比較例2のX線回折スペクトルも同時に示す。
相対輝度、パネル初期相対輝度および輝度維持率の全てが90%以上である青色蛍光体を、輝度が良好で輝度維持率に優れる蛍光体であるとすると、表2から、ピークトップが回折角2θ=15.3〜16.1度の範囲内にある少なくとも2つのピークおよび/またはピークトップが回折角2θ=22.2〜23.3度の範囲内にある少なくとも2つのピークが存在する場合に、輝度が良好で輝度維持率に優れる蛍光体が得られることがわかる。
また、表2から、ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、当該ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.13度以上0.9度以下である、および/またはピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、当該ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.18度以上1.5度以下である場合に、輝度が良好で輝度維持率に優れる蛍光体が得られることがわかる。
実施例の、比較例に対する、上記の回折角度範囲内にピークトップを有するピークの数の増加、および上記のピークまたはピーク群の1/10価幅の値の増加は、上述したように有機物ガス雰囲気中での焼成による格子定数の変化により引き起こされるものであると考えられる。この格子定数の変化が、蛍光体を、輝度をさほど落とすことなく予め劣化したような状態にするため、製造プロセス中での輝度劣化の抑制となってパネル内での初期輝度が向上し、さらにパネル内での安定性が増加したものと考えられる。
また、組成に関しては、本質的には、表1からは、2.982≦x≦2.999,0.001≦y≦0.018,z=2.00が好ましいと考えられるが、Sr、Eu、Siが実際には結晶に取り込まれていない場合や、蛍光体完成後に混合されるなどして、同時に存在させても何ら悪影響を及ぼさない場合なども想定されるので、こういった場合も含めると、本発明では、2.970≦x≦3.500,0.001≦y≦0.030,1.900≦z≦2.100の範囲まで許容される。
本発明の蛍光体は、発光装置、その中でも特にPDPに利用することができる。また、無電極蛍光ランプ、キセノン蛍光ランプ、蛍光水銀ランプなどの蛍光ランプ、液晶表示装置のバックライトに主に用いられる蛍光パネル等の用途にも応用できる。
本発明のPDPの構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施例5と比較例2におけるX線回折スペクトルを2θ=0〜60度範囲で示す図である。 本発明の実施例5と比較例2におけるX線回折スペクトルを2θ=15.3〜16.5度範囲で示す図である。 本発明の実施例5と比較例2におけるX線回折スペクトルを2θ=22.2〜23.3度範囲で示す図である。

Claims (5)

  1. 一般式xSrO・yEuO・MgO・zSiO2(2.970≦x≦3.500,0.001≦y≦0.030,1.900≦z≦2.100)で表される青色蛍光体であって、
    前記青色蛍光体は、蛍光体原料の混合粉体を、酸素分圧を10 -15 〜10 -7 atmに調整した弱還元性雰囲気で1000℃〜1300℃で2〜8時間焼成し、さらに、有機ガス濃度が5〜1000ppmの雰囲気中で300〜600℃にて1〜5時間焼成するか、または前記青色蛍光体1gに対し0.05〜1.0gの有機化合物と共に300〜600℃にて1〜5時間焼成して得られ、
    前記有機ガスが、ブタン、オクタン、メタン、エタン、またはプロパンであり、
    前記有機化合物が、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、またはウレタン系樹脂であり、
    前記青色蛍光体を波長0.774ÅのX線で測定したX線回折パターンにおいて、回折角2θで16.1〜16.5度の範囲内にメインピークを有し、
    且つ、以下の条件(A1)〜(B2)の全てを満たすことを特徴とする青色蛍光体。
    (A1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する;
    (A2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、少なくとも2つのピークが存在する
    (B1)ピークトップが回折角2θで15.3〜16.1度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.13度以上0.9度以下である;
    (B2)ピークトップが回折角2θで22.2〜23.3度の範囲内にある、1つのピークまたは重なり合ったピークからなるピーク群を有し、前記ピークまたはピーク群の1/10価幅の値が0.18度以上1.5度以下である
  2. 2.982≦x≦2.999,0.001≦y≦0.018,1.980≦z≦2.020である請求項1に記載の青色蛍光体。
  3. 請求項1又はに記載の蛍光体を含む蛍光体層を有する発光装置。
  4. プラズマディスプレイパネルである請求項に記載の発光装置。
  5. 前記プラズマディスプレイパネルが、
    前面板と、
    前記前面板と対向配置された背面板と、
    前記前面板と前記背面板の間隔を規定する隔壁と、
    前記背面板または前記前面板の上に配設された一対の電極と、
    前記電極に接続された外部回路と、
    少なくとも前記電極間に存在し、前記電極間に前記外部回路により電圧を印加することにより真空紫外線を発生するキセノンを含有する放電ガスと、
    前記真空紫外線により可視光を発する蛍光体層とを備え、
    前記蛍光体層が青色蛍光体層を含み、前記青色蛍光体層が前記蛍光体を含有する請求項に記載の発光装置。
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