JP5004545B2 - 光パルス多重化ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、光パルス列を生成する光パルス多重化ユニットに関する。
従来、光パルス列を生成する光パルス発生器として、例えば、特許文献1に提案されたものがある。図9は、従来の光パルス発生器の概略構成を示している。光パルス発生器は、パルス光源51と、遅延構造52と、集光レンズ53と、導波路54とにより構成されている。
遅延構造52は、図10に示すように、階段状の形状を有している。このため、遅延構造52は、屈折率が等しく、厚さが異なる平行平板が複数並んでいるとみなすことができる。各平行平板は、光軸に垂直な方向に、等間隔で並んでいる。また、隣り合う平行平板の光軸に沿った厚さの差は、一定になっている。
パルス光源51から出射した光パルスを、この遅延構造52に平面波として入射させると、透過する平行平板の厚さに応じて光路長に変化が生じる。図10において、パルス55、55、・・・、55で示すように、波面は階段状に変調される。
集光レンズ53を介してこのパルス列を集光することにより、導波路54に光パルス列を伝送させることができる。
米国特許出願公開第2003/0012236A1号明細書
しかしながら、特許文献1に開示されている遅延構造は、以下の問題を有している。引用文献1では、平行平板の長さが固定となっている。よって、光パルス列のパルス間隔を変化させることは困難である。
また、通常、導波路では、伝播する光パルスの伝播モードを制限しないと、モード分散による伝播速度の相違により、光パルス列のパルス間隔を一定に保つことは困難である。導波路は、単一モードであることが望ましいが、単一モードにすると光結合の条件が非常に厳しくなる。これは、光通信技術において、シングルモードファイバーへの光結合か困難であることと同じ理由である。
ここで、導波路54の入力側の開口数をNA1、集光レンズ53を介して集光したときの光パルスの開口数をNA2とする。図10の構成において、結合効率を高めるためには、NA1と、NA2とを略一致させなければならない。
しかしながら、各光パルスにおいて、NA2の値は非常に小さくなり、かつ導波路54の入射角度54への入射角度がそれぞれ異なる。この結果、遅延機構52の各平行平板を透過したすべての光パルスに対して、導波路54への結合効率を同時に高めることは困難である。
また、NA2の値が小さくなることにより、集光レンズ53を介して集光した際のスポットサイズを小さくすることができないという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光パルス列のパルス間隔を任意に設定できる光パルス多重化ユニットを提供することを目的とする。その際、結合効率の高い光パルス列を得ることができる光パルス多重化ユニットを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、入射光を分波して、透過光及び反射光を生成するハーフミラーと、
ハーフミラーの両側に対向配置され、ハーフミラーにより分波された透過光及び反射光をそれぞれ偏向して、再びハーフミラー上の共通箇所で合波を行わせると共に時間遅延差を生じるミラーユニットを有し、
ミラーユニットは複数のミラーを有し、
ミラーユニットは、移動機構により反射面に対し遠ざかるような方向に沿って移動することで光路長を可変にするように構成され、
ハーフミラーで、分波と合波とを複数回繰り返すことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、ミラーユニットは、N(Nは整数)個設けられ、ミラーユニットの上記方向への移動により得られる基準の光路長差をΔとしたとき、第N番目のミラーユニットにより得られる実質的な光路長差が(2N―1)×Δであることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、ミラーユニットは、移動機構により、ハーフミラーの法線方向に移動することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、ミラーユニットは、2枚のミラーからなることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、ミラーユニットは、4枚のミラーからなることが望ましい。
また、本発明によれば、ハーフミラーと、
該ハーフミラーの両側に対向配置されたミラーユニットと、
ハーフミラーの一方の側に配置され、ハーフミラーの反射面に対する法線方向にミラーユニットを移動させる移動機構を有し、
ラーユニットは、対向配置された2枚のミラーを少なくとも有し、且つハーフミラーにより分波された透過光及び反射光をそれぞれ偏向して、再びハーフミラー上の共通箇所合波を行わせると共に時間遅延差を生じるように配置され、
2枚のミラーは、ハーフミラーから離れるにつれて、透過光及び反射光が通過する経路における面間隔が減少するようにそれぞれ配置され、
2枚のミラー及びハーフミラーは、2枚のミラー及びハーフミラーのいずれにも直交する仮想面が形成されるようにそれぞれ配置され、
ミラーユニットは移動機構に保持され、
ハーフミラーで、分波と合波とを複数回繰り返すことが望ましい。
本発明の光パルス多重化ユニットによれば、光パルス列のパルス間隔を任意に設定できる。その際、結合効率の高い光パルス列を得ることができる。
以下に、本発明にかかる光パルス多重化ユニットの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図3は、本発明の実施例1にかかる光パルス多重化ユニットの動作状態を示している。各状態において、光パルス多重化ユニットの構成は同じであるので、図1を参照して、構成説明を行う。
本実施例の光パルス多重化ユニットは、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)と、ミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)と、ハーフミラー1と、移動機構STi(i=1〜N)で構成されている。ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)は、ミラーMi‐11(i=1〜N)とミラーMi‐12(i=1〜N)を備えている。ミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)は、ミラーMi‐21(i=1〜N)とミラーMi‐22(i=1〜N)を備えている。移動機構STi(i=1〜N)はステージであり、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)を保持している。
ミラーMi‐11(i=1〜N)とミラーMi‐12(i=1〜N)は、2枚のミラーMi‐11、Mi‐12及びハーフミラー1のいずれにも直交する仮想面が形成されるように、2枚のミラーが配置されている。ミラーMi‐21(i=1〜N)とミラーMi‐22(i=1〜N)も同様に配置されている。
ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)と、ミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)は、ハーフミラー1を挟み対向配置されている。ハーフミラー1は、入射した光パルスを反射側と透過側に分波(振幅分割)する。
分波された一方の光パルスは、ミラーMi‐11(i=1〜N)において反射される。ミラーMi‐11(i=1〜N)は、反射された光が、基準線Cと平行に進行するように調整されている。ミラーMi‐11(i=1〜N)において反射された光パルスは、さらにミラーMi‐12(i=1〜N)において反射される。
また、分波された他方の光パルスは、ミラーMi‐21(i=1〜N)において反射される。ミラーMi‐21(i=1〜N)は、反射された光が、基準線Dと平行になるよう調整されている。ミラーMi‐21(i=1〜N)において反射された光パルスは、さらにミラーMi‐22(i=1〜N)において反射される。
ミラーMi‐12(i=1〜N)及びミラーMi‐22(i=1〜N)で反射された各々の光は、再びハーフミラー1上の共通箇所において合波される。合波された光パルスは、再びハーフミラー1で分波される。
このように、実施例1の光パルス多重化ユニットでは、ハーフミラー1による光パルスの分波から、ハーフミラー1上における光パルスの合波までを、N回繰り返すことになる。ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)とミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)及びハーフミラー1は、このような分波と合波が複数回行われるように、所定の大きさを有している。
このように構成された光パルス多重化ユニットは、光パルスの入射経路に対して、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)、ミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)と、ハーフミラー1が傾斜するように配置して、使用される。また、基準線Cと基準線Dは、ハーフミラー1を中心として、それぞれハーフミラー1から等距離の位置に設けられている。換言すると、基準線C、Dは、ハーフミラー1に関して線対称に配置されている。
また、交点Ai(i=1〜N)、交点Bi(i=1〜N)は、それぞれミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)とミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)への入射光路と、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)とミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)からの出射光路の交点である。交点Ai(i=1〜N)とBi(i=1〜N)は、ハーフミラー1を中心線として、対称な位置に形成される。
図1の状態について説明する。図1の状態は、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)とミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)は、いずれもハーフミラー1に対して対称な位置に配置されている。すなわち、ミラーMi‐11(i=1〜N)において反射された光パルスが基準線C上を進行するように、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)が配置されている。同様に、ミラーMi‐21(i=1〜N)において反射された光パルスが基準線D上を進行するようにミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)が配置されている。したがって、図1の状態では、1つのパルス光が入射した場合、1つの光パルスが射出される。
ここで、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)は、ハーフミラー1の反射面に対する法線方向に沿って移動すること、つまり、対向するミラーユニットMUi‐2(i=1〜N)を結ぶ直線上を移動できるように構成されている。この移動は、ステージSTi(i=1〜N)により行われる。
図2に図1とは異なる動作状態を示す。図2は、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)を移動させた動作状態を示す。図2では、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)を、ハーフミラー1から遠ざかる方向に移動させている。この移動によって生じる作用について、図3を使って説明する。
図3は、図2中の一点鎖線Fを拡大して示している。ここで、ミラーM1‐11’とミラーM1‐12’は、図1におけるミラーM1‐11とミラーM1‐12を示している。また、ミラーM1‐11とミラーM1‐12は、図2におけるミラーM1‐11とミラーM1‐12を示している。図3に示すように、ミラーユニットMU1‐1の移動により、ミラーM1‐11’とミラーM1‐12’の位置が、ミラーM1‐11とミラーM1‐12の位置へ変わる。
ここで、例えば、点Aから点Bを経由して点Cへ至る経路(光路)を、A・B・Cと記述する。すると、この移動に伴い、ミラーユニットMU1‐1へ入射された光パルスの経路は、
A1・E1‐11’・E1‐12’・A1から、
A1・E1‐11・E1‐12・A1へ、と変化する。
これより、ミラーユニットMU1‐1の移動に伴う光路長変化量Δは、
光路 E1‐11’・E1‐11・E1‐3と、
光路 E1‐4・E1‐12・E1‐12’と、
を加算したものに相当する。
同様に、ミラーユニットMU1‐2〜ミラーユニットMU1‐Nも移動する。ただし、その移動量は各ミラーユニットで異なる。すなわち、光路長変化量Δを基準として、各ミラーユニットは、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)の光路長変化量が(2i−1)Δ(i=1〜N)になるよう移動する。
このように構成された状態で、ハーフミラー1上の所定箇所O1に、図示省略したパルス光源から出射された光パルスPが入射する。
これにより、光パルスPは、ハーフミラー1の透過側と反射側とに分波される。ハーフミラー1で反射された光パルスPは、経路1(O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1)を通過する。そして、所定箇所O2に入射する。この経路は基本経路であるため、光パルスPは、入射した光パルスそのものになる。その様子を示したのが図4(a)である。
一方、ハーフミラー1を透過した光パルスPは、経路2(O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1)を通過する。この経路2は、光路長変化量Δを含む。よってこの経路2を進行することで、光路長変化量Δ分の時間遅延が生じた光パルスP1が生成される。その様子を示したのが図4(b)である。図4(c)は、図4(a)と図4(b)を合わせた図である。この図4(c)から、光パルスPと光パルスP1の間に時間差(時間遅延)が生じていることがわかる。
このように、ハーフミラー1上の所定箇所O1で分波された光パルスPは、それぞれ、
経路1 O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1と、
経路2 O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1と、
を経て、ハーフミラー1上の所定箇所O2において交わる。
次に、所定箇所O2では、経路1を経た光パルスPが、ハーフミラー1の透過側と反射側とに分波される。同様に、経路2を経た光パルスP1が、ハーフミラー1の透過側と反射側とに分波される。
従って、経路2を経た光パルスP1のうちのハーフミラー1を透過した光パルスP1は、経路1を経た光パルスPのうちのハーフミラー1で反射された光パルスPと、所定箇所O2において合波される。
また、経路2を経た光パルスP1のうちのハーフミラー1を反射した光パルスP1は、経路1を経た光パルスPのうちのハーフミラー1で透過された光パルスPと、所定箇所O2において合波される。このように、所定箇所O2では、光パルスの分波と合波が同時に行われる。
所定箇所O2を通過した直後では、分波された光パルス(透過側と反射側の光パルス)は、両者とも、光パルスPとP1を含んでいる。
分波された光パルスのうち、ミラーユニットMU2‐2へ向かう光パルスP及びP1は、経路3(O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2)を通過する。ここで、ミラーユニットMU2‐2は、ミラーユニットMU1‐2と構造が同一である。また、ミラーユニットMU2‐2の配置位置は、基準線Dに沿って移動させたとき、ミラーユニットMU1‐2と重なる位置である。よって、経路3を通過する光パルスは、光路1を通過する光パルスと同様に、時間遅延は生じない。よって、所定箇所O3に到達する光パルスは、図4の(c)に示すように、光パルスP及びP1のままである。
一方、ミラーユニットMU2‐1へ向かう光パルスP及びP1は、経路4(O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2)を通過する。ここで、ミラーユニットMU2‐1は、ミラーユニットMU1‐1と構造が同一である。ただし、ミラーユニットMU2‐1の配置位置は、ミラーユニットMU1‐1よりも、更にハーフミラー1から離れた位置である。すなわち、ミラーユニットMU2‐1の位置は、ミラーユニットMU1‐1における光路長変化量Δの2倍の光路長変化量(2Δ)が生じるような位置に移動している。
これより、図4の(d)に示すように、光パルスPは光パルスP2になり、光パルスP1は光パルスP3になる。光パルスP2は、光パルスPに対して光路長変化量2Δ分の時間遅延が生じた光パルスとなる。一方、光パルスP3は、光パルスP1に対して光路長変化量2Δ分の時間遅延が生じた光パルスとなる。ここで、光パルスP1は、既に、光路長変化量Δ分の時間遅延が生じている。よって、光パルスP3は、光パルスPに対して光路長変化量3Δ分の時間遅延が生じた光パルスとなる。
この光パルスP及びP1は、ハーフミラー1上の所定箇所O3に入射する。即ち、ハーフミラー1上の所定箇所O2で分波された光パルスは、それぞれ、
経路3 O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2と、
経路4 O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2と、
を経て、ハーフミラー1上の所定箇所O3において交わる。
所定箇所O3では、所定箇所O2と同じように、分波が行われる。よって、図4の(e)に示すように、分波された光パルスの各々は、光パルスP、P1、P2、P3が含まれる。
このように、実施例1の光パルス多重化ユニットでは、最初に分波されたときに生じた透過光に対して、
光路 O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1・O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2・O3を、進行する過程で、反射・分波・合波を交互に繰り返す。
同様に、最初に分波されたときに生じた反射光に対して、
光路 O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1・O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2・O3で反射・分波・合波を交互に繰り返す。
つまり、実施例1の光パルス多重化ユニットでは、例えば、ハーフミラー1上の所定箇所O1から所定箇所O3に至るまでには、以下の4つの経路が存在する。
(1):O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1・O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2・O3
(2):O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1・O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2・O3
(3):O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1・O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2・O3
(4):O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1・O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2・O3
図2の構成において、上記4つの経路を経たそれぞれの光パルスは、ハーフミラー1上の所定箇所O3において同時に合波される。このとき、ミラーユニットMU1‐1とミラーユニットMU2‐1による光路長変化量Δと2Δがなければ(図1の状態)、合波された光パルスには、光パルスPしか含んでいないことは容易に理解できる。
そして、上記各光路における光路長差は、下記のように変化する。その結果、上記各経路を経た光パルスには、ハーフミラー1上の所定箇所O3に到達した時点で、時間差(時間遅延)が生じる。
(1) 経路 O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1・O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2・O3
光路長差 3Δ
(2) 経路 O1・A1・E1‐11・E1‐12・A1・O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2・O3
光路長差 1Δ
(3) 経路 O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1・O2・A2・E2‐11・E2‐12・A2・O3
光路長差 2Δ
(4) 経路 O1・B1・E1‐21・E1‐22・B1・O2・B2・E2‐21・E2‐22・B2・O3
光路長差 0Δ
つまり、4つの経路を通った光パルスは、光速をcとするとΔ/cのパルス間隔を有した光パルス列になる。従って、上記経路以降のハーフミラー1上の所定箇所O(N+1)に至るまでの経路においても上記経路と同様に、光パルスは、N回の分波・合波を繰り返す。
このように、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)を移動させることで、入射した光パルスPに対して時間遅延が生じた光パルス列P1、P2、P3…を生じさせることができる。この時間遅延の量は、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)の移動量、すなわち、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)における光路長変化量で決まる。そのため、図2の状態のΔに代えてΔ’の光路長変化量が生じるように、ミラーユニットMUi‐1(i=1〜N)を移動させればよい。図5は図2とは異なる動作状態で、図5に示すように、図2とは間隔の異なる光パルス列を得ることができる。
これにより、実施例1の光パルス多重化ユニットによれば、1つの光パルスが入射した場合、そのままの状態で射出させることもできるし、2のN乗個の光パルスの列を生成させることができる。さらに、光パルス列の間隔を変化させることができる。
しかも、実施例1の光パルス多重化ユニットにおいて生成されたパルス列は、光パルスが空間に分離しているのではなく、完全に同じ軸上を伝播する光パルス列である。このため、実施例1の光パルス多重化ユニット介して多重化された光パルス列を、集光レンズを用いて集光させても、全ての光パルスが全く同一の方向から同一点へ集光するので、光ファイバへの結合を試みたときに良好な結合効率が実現できる。
次に、本発明の実施例2に係る光パルス多重化ユニットについて説明する。図6は、本実施例の概略構成を示している。図7は、図6中の一点鎖線Hの構成を拡大して示している。
実施例1においては、ミラーMi‐11(i=1〜N)とミラーMi‐12(j=1〜N)を備えたミラーユニットMUj‐1(j=1〜N)と、ミラーMj‐21(j=1〜N)とミラーMj‐22(j=1〜N)を備えたミラーユニットMUj‐2(j=1〜N)とを用いている。
これに対して、本実施例では、ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)と、ミラーユニットmUj‐2(j=1〜N)を用いる。ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)は、2枚のミラーmj‐11(j=1〜N)とmj‐14(j=1〜N)、及び2枚のミラーmj‐12(j=1〜N)とmj‐13(j=1〜N)を備えている。ミラーユニットmUj‐2(j=1〜N)は、2枚のミラーmj‐21(j=1〜N)とmj‐24(j=1〜N)、また2枚のミラーmj‐22(j=1〜N)とmj‐23(j=1〜N)を備えている。
ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)が対向する前記ミラーユニットを結ぶ直線上を移動したとき、光路長が変化するように構成されている。また、基準線QとRは、ハーフミラー1を中心として対称で、且つ、ハーフミラー1と平行な直線である。基準線QとRは、ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)の移動がないとき、ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)が有する2枚のミラーmj‐12(j=1〜N)、mj‐13(j=1〜N)を伝播する光線と同軸になる。
本実施例では、図7に示すとおり、ミラーユニットmUj‐1(j=1〜N)を移動させたとき、ハーフミラー1により分波された光パルスPが伝播する経路が、
e1‐11・e1‐12’・e1‐13’・e1‐14から
e1‐11・e1‐12・e1‐13・e1‐14に、変更される。
これより、ミラーユニットmU1‐1の移動に伴う光路長変化量Δは、光路e1‐12’・e1‐12と光路e1‐13’・e1‐13を加算したものに相当する。このように各ミラーユニットを移動させることで、各経路の光路長を変化させることができる。その他の構成及び作用効果は、実施例1の光パルス多重化ユニットと同じである。
以上説明したように、本発明によれば、ミラーユニットの移動量を調整することで、光パルス列のパルス間隔を任意に設定できる。その際、結合効率の高い光パルス列を得ることができる。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形例をとることができる。
例えば、光路長を変化させるには、ミラーの間隔を変えれば良い。
以上のように、本発明にかかる光パルス多重化ユニットは、光パルス列のパルス間隔を任意に設定できる場合に適している。
実施例1に係る光パルス多重化ユニットの動作状態を示す図である。 実施例1に係る光パルス多重化ユニットの動作状態を示す図である。 実施例1に係る光パルス多重化ユニットの一部の構成を拡大して示す図である。 実施例1の光のパルス列を示す図である。 実施例1に係る光パルス多重化ユニットの動作状態を示す図である。 実施例2に係る光パルス多重化ユニットの概略構成を示す図である。 実施例2に係る光パルス多重化ユニットの一部の構成を拡大して示す図である。 実施例2の光のパルス列を示す図である。 従来の光パルス多重化ユニットを示す図である。 従来の光パルス多重化ユニットを示す他の図である。
符号の説明
1 ハーフミラー
MU1‐1、MU2‐1、MUn‐1、MU1‐2、MU2‐2、MUN‐2、mU1‐1、mU2‐1、mUn‐1、mU1‐2、mU2‐2、mUN‐2 ミラーユニット
M1‐11、M1‐12、M2‐11、M2‐12、MN‐11、MN‐12、M1‐21、M1‐22、M2‐21、M2‐22、MN‐21、MN‐22、m1‐11、m1‐12、m1‐13、m1‐14、m1‐21、m1‐22、m1‐23、m1‐24、m2‐11、m2‐12、m2‐13、m2‐14、m2‐21、m2‐22、m2‐23、m2‐24、mN‐11、mN‐12、mN‐13、mN‐14、mN‐21、mN‐22、mN‐23、mN‐24 ミラー
ST1〜STN ステージ
51 パルス光源
52 遅延構造
53 集光レンズ
54 導波路
55、55、55、55 各光パルスの波面

Claims (6)

  1. 入射光を分波して、透過光及び反射光を生成するハーフミラーと、
    前記ハーフミラーの両側に対向配置され、前記ハーフミラーにより分波された透過光及び反射光をそれぞれ偏向して、再び前記ハーフミラー上の共通箇所で合波を行わせると共に時間遅延差を生じるミラーユニットを有し、
    前記ミラーユニットは複数のミラーを有し、
    前記ミラーユニットは、移動機構により反射面に対し遠ざかるような方向に沿って移動することで光路長を可変にするように構成され、
    前記ハーフミラーで、分波と合波とを複数回繰り返すことを特徴とした光パルス多重化ユニット。
  2. 前記ミラーユニットは、N(Nは整数)個設けられ、
    前記ミラーユニットの前記方向への移動により得られる基準の光路長差をΔとしたとき、前記第N番目の前記ミラーユニットにより得られる実質的な光路長差が(2N―1)×Δであることを特徴とする請求項1に記載の光パルス多重化ユニット。
  3. 前記ミラーユニットは、前記移動機構により、前記ハーフミラーの法線方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の光パルス多重化ユニット。
  4. 前記ミラーユニットは、2枚のミラーからなることを特徴とする請求項3に記載の光パルス多重化ユニット。
  5. 前記ミラーユニットは、4枚のミラーからなることを特徴とした請求項2又は3に記載の光パルス多重化ユニット。
  6. ハーフミラーと、
    該ハーフミラーの両側に対向配置されたミラーユニットと、
    前記ハーフミラーの一方の側に配置され、前記ハーフミラーの反射面に対する法線方向に前記ミラーユニットを移動させる移動機構を有し、
    前記ミラーユニットは、対向配置された2枚のミラーを少なくとも有し、且つ前記ハーフミラーにより分波された透過光及び反射光をそれぞれ偏向して、再び前記ハーフミラー上の共通箇所合波を行わせると共に時間遅延差を生じるように配置され、
    前記2枚のミラーは、前記ハーフミラーから離れるにつれて、前記透過光及び前記反射光が通過する経路における面間隔が減少するようにそれぞれ配置され、
    前記2枚のミラー及び前記ハーフミラーは、前記2枚のミラー及び前記ハーフミラーのいずれにも直交する仮想面が形成されるようにそれぞれ配置され、
    前記ミラーユニットは前記移動機構に保持され、
    前記ハーフミラーで、分波と合波とを複数回繰り返すことを特徴とする光パルス多重化ユニット。
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