JP5004125B2 - 樹脂成形体の成形型 - Google Patents

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本発明は、樹脂成形体の成形型に関する。
従来より、樹脂成形体の表面塗布方法として、インモールドコーティング法と呼ばれる塗布方法が知られている。このインモールドコーティング法は、成形型のキャビティで成形体が成形された後、型閉じ状態でキャビティ内に塗料を注入することで成形体表面に塗料を塗布する方法であって、特許文献1には、インモールドコーティング法で使用される成形型が開示されている。この成形型は、本体と、該本体の側方へ突出するタブ部とからなるボンネットを成形するものであって、上型と下型との間にボンネットを成形するためのキャビティが形成されている。そして、上型のタブ成形部にはタブ成形用キャビティに塗料を注入する塗料注入ノズルが設けられている。
特許第2897318号公報
ところで、インモールドコーティング法では、成形体が成形された後にキャビティ内に高圧で塗料を注入する際、成形型のキャビティ容積が若干拡大する。
図7,8は、従来のインモールドコーティング法で使用される成形型を示している。成形型30は、特許文献1と同様に、図8に示す成形体本体10とタブ12とからなるボンネット(成形体)20を成形するものであって、上型40と下型50との間にボンネット20を成形するためのキャビティ60が形成され、上型40のタブ成形部42には、塗料をタブ成形用キャビティ62に注入する塗料注入ノズル34が設けられている。ここで、成形型30において、上型40と下型50とを隙間無く重ね合わせるようにした場合には、型閉じ時に該重ね合わせ部同士が接触して、いわゆる型かじりが生じ、型閉じが困難になる。このため、成形型30には、タブ成形キャビティ62の縁から成形型30の外側へ延びる隙間70が形成されている。該隙間70は、互いに対向する上型面40aと下型面50aとの間に形成されたものであって、型の開閉が円滑に行われるように、上型面40a及び下型面50aには型の開閉方向Cに対して傾斜した抜き勾配が付されている。
ところで図6,7に示す成形型を用いて、ボンネットの本体に塗料を塗布することとした場合には、前記隙間70によりタブ成形キャビティ62がキャビティ60外部に連通していることで、塗料注入ノズル34から容積が若干大きくなったタブ成形キャビティ62におけるタブ12表面とタブ成形部42の成形面との間に注入された塗料が、隙間70を通じてキャビティ60外部へ漏れてしまう。この結果、本体成形キャビティ64へ塗料が充分供給されなくなるため、ボンネット本体10の表面に塗装欠陥が生じてしまう。
また近年では、金型に樹脂を充填して成形体を成形する際に、成形体の軽量化を図るべく成形体内部に膨張層を形成することが行われている。膨張層は、キャビティ内に注入された溶融樹脂と金型成形面との接触により金型成形面付近にソリッド層が形成された後にキャビティ容積を拡大させることで形成されるものであって、前記ソリッド層が、内部に空隙が実質的になく緻密で剛性強度が高いのに対して、前記膨張層は内部に多数の空隙を有している。ここで、図7,8に示す成形型30において、ボンネット20内部に膨張層を形成すべく上型40と下型50とを相対移動させた場合には、各型40,50のタブ成形部と本体成形部とが一体に動くことから、タブ成形キャビティ62の容積も拡大してしまう。このため、タブ成形キャビティ62において、表層部にソリッド層を有し、該ソリッド層の内側に膨張層を有するタブ12が成形されるようになる。そして、このようにタブ12が成形された状態で、塗料注入ノズル34から塗料がタブ成形キャビティ62に高圧で射出されると、タブ12の内部に膨張層が形成されていることから、塗料はソリッド層を突き破って膨張層に達するため、本体成形キャビティ64に塗料が充分供給されなくなり、これにより、ボンネット本体10の表面に塗装欠陥が生じてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内部に膨張層を有する本体と該本体の側方に延びるタブとからなる成形体を成形するための成形型であって、前記本体の表面に塗料を確実に塗布することのできる成形型を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、本体及び該本体の側方に突出するタブを有する樹脂製の成形体の表面を成形する第1型と、成形体の裏面を成形する第2型とを備え、第1型と第2型とがキャビティ容積拡大方向へ相対的に移動することによって本体の内部に膨張層を形成するとともに、成形体の成形後にキャビティ容積を拡大させて成形体の表面と第1型との間に塗料を注入塗布するようにした樹脂成形体の成形型であって、前記第1型に設けられ、前記タブの表面を成形するタブ成形部と、前記第2型において本体の裏面を成形する本体成形部と独立して該本体成形部に摺接するように設けられ、前記タブの裏面を成形する第1ブロックと、前記第2型において前記本体成形部及び第1ブロックと独立して設けられ、該本体成形部及び第1ブロックに摺接するように前記第1ブロックを前記タブの突出した側から包囲して前記タブの側面を成形する第2ブロックと、前記タブ成形部に設けられ、前記成形体の表面と第1型の成形面との間に塗料を注入する塗料注入ノズルと、前記タブ成形部の成形面及び前記第1ブロックの成形面のいずれか一方に、他方の成形面に向けて突出するように設けられたストッパーと、第1型と第2型とを相対移動させたときに、前記ストッパーの端面が前記他方の成形面に当接するように前記第1ブロックを前記タブ成形部に向けて付勢するとともに、前記塗料注入ノズルからの塗料注入時に第1ブロックの後退を許容する第1付勢手段と、前記成形体の成形時及び前記塗料注入ノズルからの塗料注入時に、前記第2ブロックを前記第1型に当接保持する第2付勢手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記成形型は、キャビティ内に溶融樹脂が射出充填されることで、成形体を成形することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、タブの表面を成形する前記タブ成形部の成形面及びタブの裏面を成形する前記第1ブロックの成形面のいずれか一方に、他方に向けて突出するストッパーが設けられるとともに、前記第1型と第2型との相対移動時には、第1ブロックが第1付勢手段により第1型側に付勢されることで、ストッパーの端面は前記他方の成形面に当接した状態が保たれる。このため、本体の内部に膨張層を形成すべく第1型と第2型とを相対移動させる際には、前記タブ成形部の成形面と前記第1ブロックの成形面との離隔距離はストッパーの長さに保たれる。これにより、前記両型の相対移動時に、前記成形面の離隔距離が大きくなってタブ成形キャビティの容積が拡大することはないため、タブには内部に膨張層が形成されることなく、その全体がソリッド層により成形される。このため、タブ成形キャビティに注入された塗料は、タブの内部に入り込むことがないため、前記タブ成形キャビティに注入された塗料は本体成形キャビティへ向かって流れるようになる。
そして、第2ブロックが第1ブロックをタブの突出側から包囲して第2型の本体成形部及び第1ブロックに摺接するように設けられることで、第2ブロックによってタブ側面を成形する成形面全体が構成されるとともに、該第2ブロックの成形面の内側に第1ブロックの成形面が配置される。そしてさらに、前記成形体の成形時及び前記塗料注入ノズルからの塗料注入時には、第2ブロックは、第2付勢手段により第1型側に付勢されることで第1型と当接した状態が保たれるため、第2ブロックと第1型との当接面間に隙間は生じない。このため、前記成形体の成形時及び前記塗料注入ノズルからの塗料注入時に、溶融樹脂や塗料がタブ成形キャビティから漏れることが防止される。なお、塗料注入ノズルが前記第1型のタブ成形部に設けられていることで塗料はタブ成形キャビティの表面側に注入されるが、成形体表面と第1型成形面との間に若干の隙間が生じるように、第1型と第2型とが相対移動されたとしても上述のようにタブ成形キャビティの容積は拡大しないため、前記型の相対移動によりタブ成形キャビティ内に塗料注入用の空間を確保することはできない。しかしながら、前記第1付勢手段は、塗料注入時に注入圧により前記第1ブロックの後退を許容するようになっていることから、塗料がタブ成形キャビティの表面側に注入されることに応じて、前記タブ成形キャビティの成形面とタブ表面との間に注入される際には、前記タブ成形キャビティの成形面と成形体表面との間に塗料注入用の空間が形成されるため、この空間に塗料を円滑に注入することができる。これにより、成形体本体の表面に塗料を容易かつ確実に塗布することができる。
請求項2の発明によれば、表面に塗料を塗布した成形体を溶融樹脂材料により容易かつ確実に成形することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態における成形型の断面図である。
成形型1は、図8に示した本体10及び該本体10側方に突出するタブ12からなる樹脂製の自動車のボンネット20(成形体)を成形するための金型であって、分割式の第1型3と第2型5とから構成され、第1型3によってボンネット20の表面が成形され、第2型5によってボンネット20の裏面が成形されるようになっている。
第1型3は、その全体が一体に形成されたものであって、本体10の表面を成形する本体表面成形部7と、タブ12の表面を成形するタブ成形部9とを有し、タブ成形部9には塗料注入ノズル11が設けられている。
第2型5は、本体10の裏面を成形する本体裏面成形部13と、タブ12の裏面を成形する第1ブロック15と、タブ12の側面を成形する第2ブロック17とを有し、本体裏面成形部13、第1ブロック15、及び第2ブロック17は、それぞれ独立して設けられている。
本体裏面成形部13は、第1型3における本体表面成形部7との対向部分によって構成されている。また、第2型5において本体裏面成形部13からタブ成形部9側には、該タブ成形部9に対応するように外側に突出した張出し部6が形成され、該張出し部6に第1型3の反対側に向かって凹む凹部19が形成されており、この凹部19内に第1ブロック15と第2ブロック17とが配置されている。
そして、凹部底面19aと第1ブロック15の底面15cとの間には、第1ブロック15を第1型3側に付勢するスプリング21(第1付勢手段)が配置されている。また、凹部底面19aと第2ブロック17の底面17aとの間にも、第2ブロック17を第1型3側に付勢するスプリング24(第2付勢手段)が配置されている。
図2は第2型5を第1型3側から視た平面図で、第2ブロック17は、凹部19において本体裏面成形部13の反対側に配置される基部23と、該基部23から本体裏面成形部13側へ離間して平行に延び出る2つの突出部25とを有し、第1ブロック15は前記2つの突出部25の間に挟み込まれるように凹部19の本体裏面成形部13側に配置されている。この状態において、第2ブロック17は第1ブロック15をタブ12の突出側から包囲しており、基部23及び各突出部25の第1ブロック15側の縦面23a,25aは、第1ブロック15及び第2ブロック17が互いに型開閉方向Y(図1の上下方向)に移動できるように第1ブロック15の縦面15bに摺接している。また、各突出部25の本体裏面成形部13側の縦面25bは凹部内側面19bに摺接し、また、基部23の本体裏面成形部13と反対側の縦面23bも凹部内側面19bに摺接している。また、第1ブロック15における本体裏面成形部13側の縦面15aは凹部19の内側面19bに摺接している。これにより、第1ブロック15及び第2ブロック17は型開閉方向Yに移動できるように第2型5の凹部19内に配置されている。
図3は第1ブロック15と第2ブロック17とを示す分解斜視図であり、図4は図1に示すI−I線断面図である。
基部23及び突出部25における第1型3側との当接面23c,25cは、第2ブロック17がスプリング24により第1型3側に付勢された状態で、第1型3のタブ成形部9に当接するようになっている。
そして、図4に示すように、タブ成形部9のタブ表面成形面9a側には第1ブロック15のタブ裏面成形面15eに向かって突出するストッパー27が形成され、第1ブロック15がスプリング21により第1型3側に付勢された状態では、第1ブロック15のタブ裏面成形面15eはストッパー27の端面27aに当接するようになっている。図3に示すA−A線は、タブ裏面成形面15eがストッパー端面27aに当接した状態を示しており、第2ブロック17では、縦面23a,25aのタブ成形部9側部分26(縦面23a,25aの上端部分)によってタブ12の側面を成形するタブ側面成形面(以下、タブ側面成形面26という)が構成されている。
なお、スプリング21の付勢力は、キャビティ60に射出される溶融樹脂の射出圧より大きく、塗料注入ノズル11の塗料注入圧よりも小さく設定されている。
次に、成形型1による成形体の成形及び塗料塗布工程について、図5を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、第1型3と第2型5とを型閉じすることで、第1型3と第2型5との間にキャビティ60が形成される。この状態において、第2型5の張出し部6は、図4のように第1型3によって閉じられて、第2ブロック17が上述のように第1ブロック15を包囲し、さらに第2ブロック17がスプリング24により第1型3側へ付勢されて当接面23c,25c(図3参照)は隙間無くタブ成形部9に当接している。また、第1ブロック15がスプリング21により第1型3側へ付勢されることによって、図4に示したストッパー27の端面27aが第1ブロック15のタブ裏面成形面15eに当接しており、この結果、タブ12の肉厚を成形するタブ成形キャビティ62の深さ(すなわちタブ成形部9の成形面9aと第1ブロック15の成形面15eとの離隔距離)はストッパー27の突出長さに保たれている。
次いで、図5(b)に示すように、繊維入り熱可塑性溶融樹脂を図示しない充填孔からキャビティ60内に射出充填する。この際には、金型温度は溶融樹脂の温度よりも低く保たれており、キャビティ60内に充填された溶融樹脂の表層部が第1,2型3,5の成形面3a,9a,5a,15eと接触して硬化することで、第1、2型3,5の成形面3a,5a付近にソリッド層29が形成されるとともに、該ソリッド層29よりも内側の部分は未硬化のゲル状に形成される。
次いで、図5(c)に示すように、第2型5を方向Aに移動させてキャビティ60の容積を拡大する。これにより、本体成形キャビティ64内ではそれまで第1型3と第2型5との間で圧縮されているゲル状の繊維入り熱可塑性樹脂が第2型5の成形面5aに引っ張られて膨張することで、多数の空隙を有する膨張層31がソリッド層29内側に形成される。なお、この際には、繊維入り熱可塑性樹脂中の繊維も前記圧縮が軽減されることで弾性的に復元し、この弾性復元力(スプリングバック現象)によっても前記熱可塑性樹脂が膨張する。ここで前記第2型5の方向Aへの移動時には、第1ブロック15がスプリング21により第1型3側へ付勢されていることで、第1ブロック15のタブ裏面成形面15eはストッパー27の端面27aに当接した状態が保たれる。この結果、タブ成形部9のタブ表面成形面9aと第1ブロック15のタブ裏面成形面15eとの離隔距離はストッパー27の長さに維持されるため、タブ成形キャビティ62の容積は図5(b)に示す状態と変わらない。これにより、タブ成形キャビティ62内(タブ12)には内部に膨張層31が形成されることなくその全体がソリッド層29に形成される。また、前記第2型5の方向Aへの移動時には、第2ブロック17がスプリング24により第1型3側に付勢されていることで、第2ブロック17の当接面23c,25cはタブ成形部9と隙間無く当接した状態が保たれる。この結果、熱可塑性溶融樹脂がタブ成形キャビティ62から漏れることなく、タブ12の側面を形成することができる。
次いで、本体成形キャビティ64内の膨張層31が硬化した状態の成形体20aの表面に塗料を塗布するために、キャビティ60に塗料注入用の空間として若干の隙間を確保すべく、第2型5を方向Aにさらに移動させた後、図5(d)に示すように、塗料注入ノズル11から塗料34をタブ成形キャビティ62内のソリッド層29(タブ12)に向けて、即ち塗布前のタブ12表面とタブ成形キャビティ62のタブ表面成形面9aとの間に向けて注入する。ここで本実施形態では、スプリング21の付勢力は塗料34の注入圧力よりも小さく設定されているため、該注入圧により成形体20aはスプリング21の付勢力に抗して第2型5の成形面5aに押圧される。つまり、第1ブロック15はタブ12を介して押圧され、この押圧力(注入圧)によりスプリング21が収縮し、凹部底面19a側へ後退移動する。これにより、タブ成形キャビティ62ではタブ12の表面とタブ成形部9のタブ表面成形面9aとの間、及び第1型3の成形面3aと成形体本体10の表面との間に塗料注入用の隙間36が形成されるため、該隙間36に塗料を円滑に注入することができる。そして、隙間36内に注入された塗料34は、タブ12の全体がソリッド層29に形成されていることから、タブ12内部に入り込まずに、本体成形キャビティ64に向かって流れるようになる。これにより、本体10の表面に塗料を容易かつ確実に塗布して塗膜34aを形成することができる。
この後、ボンネット20を成形型1から脱型し、タブ12を切除することにより、本体10内部に膨張層が形成されているとともに、上述のように本体10の表面に塗料が塗布されたボンネット20を得ることができる。
なお、本実施形態において、成形型1から脱型したボンネット20のタブ12には、第1型3のストッパー27による貫通孔(図示せず)が2つ形成されるが、該タブ12は上述のように脱型後切除されるため樹脂成形体としては何ら支障がない。
また、本実施形態では、第2型5を移動させることで、本体成形キャビティ64の容積を拡大することとしたが、第1型3を第2型5の反対側に移動させるようにしてもよい。このようにしても、本体成形キャビティ64の容積を拡大して、本体10の内部に膨張層31を形成することができる。そして、この場合においても、第1,2ブロック15,17がスプリング21,24により第1型3側に付勢されていることから、第1ブロック15のタブ裏面成形面15eはストッパー27の端面27aに当接した状態が保たれ、また、第2ブロック17の当接面23c,25cは第1型3と当接した状態が保たれる。これにより、タブ成形キャビティ62の容積は拡大しないため、タブ12には内部に膨張層31は形成されることなくその全体がソリッド層29となる。
また、ストッパー27は型閉じ時にタブ成形部9のタブ表面成形面9aに当接するように第1ブロック15のタブ裏面成形面15eに突設しても良い。
また、上記成形要領において、繊維入り熱可塑性樹脂に発泡材を含有させてもよい。そうすることによって、キャビティ60の膨張倍率を大きくして板厚の厚いボンネット20を形成しようとする場合において、繊維入り熱可塑性樹脂の膨張量が不足しても、発泡材の発泡力(膨張圧)によってその不足した膨張量が補完され、膨張層31内に多数の空隙を確実に形成することができて好ましい。この場合、発泡材としては、化学反応によりガスを発生させる化学的発泡材や、二酸化炭素ガス及び窒素ガス等の不活性ガスを用いる物理的発泡材等がある。
また、本実施形態では、樹脂成形体として自動車のボンネットの成形について説明したが、本発明は、ボンネットに限定することなく、たとえば自動車の内装材、外装材、あるいは自動車以外の成形体に適用することができる。
また、上記では、射出成形によってボンネット20を成形する場合について述べたが、本実施形態の成形型1はSMC(シートモールディングコンパウンド)圧縮成形法によりボンネット20が製造される場合にも使用することができる。
本発明の実施形態における成形型の断面図である。 第2型を第1型側から視た平面図である。 第1ブロックと第2ブロックとを示す分解斜視図である。 図1に示すI−I線断面図である。 本実施形態の成形型による成形及び塗布工程を示す図である。 インモールドコーティング法で使用される従来の成形型を示す断面図である。 図6に示す成形型の下型の平面図である。 成形体であるボンネットを示す平面図である。
符号の説明
1 成形型、
3 第1型、
3a 第1型の成形面、
5 第2型、
9 タブ成形部、
9a タブ表面成形面(タブ成形部の成形面)、
10 本体、
11 塗料注入ノズル、
12 タブ、
15 第1ブロック、
15e タブ裏面成形面 (第1ブロックの成形面)、
17 第2ブロック、
20 ボンネット(成形体)、
21 スプリング(第1付勢手段)、
24 スプリング(第2付勢手段)、
27 ストッパー、
27a ストッパー端面、
34 塗料、
34a 塗膜、
60 キャビティ。

Claims (2)

  1. 本体及び該本体の側方に突出するタブを有する樹脂製の成形体の表面を成形する第1型と、成形体の裏面を成形する第2型とを備え、第1型と第2型とがキャビティ容積拡大方向へ相対的に移動することによって本体の内部に膨張層を形成するとともに、成形体の成形後にキャビティ容積を拡大させて成形体の表面と第1型との間に塗料を注入塗布するようにした樹脂成形体の成形型であって、
    前記第1型に設けられ、前記タブの表面を成形するタブ成形部と、
    前記第2型において本体の裏面を成形する本体成形部と独立して該本体成形部に摺接するように設けられ、前記タブの裏面を成形する第1ブロックと、
    前記第2型において前記本体成形部及び第1ブロックと独立して設けられ、該本体成形部及び第1ブロックに摺接するように前記第1ブロックを前記タブの突出した側から包囲して前記タブの側面を成形する第2ブロックと、
    前記タブ成形部に設けられ、前記成形体の表面と第1型の成形面との間に塗料を注入する塗料注入ノズルと、
    前記タブ成形部の成形面及び前記第1ブロックの成形面のいずれか一方に、他方の成形面に向けて突出するように設けられたストッパーと、
    第1型と第2型とを相対移動させたときに、前記ストッパーの端面が前記他方の成形面に当接するように前記第1ブロックを前記タブ成形部に向けて付勢するとともに、前記塗料注入ノズルからの塗料注入時に第1ブロックの後退を許容する第1付勢手段と、
    前記成形体の成形時及び前記塗料注入ノズルからの塗料注入時に、前記第2ブロックを前記第1型に当接保持する第2付勢手段とを備えていることを特徴とする樹脂成形体の成形型。
  2. 前記成形型は、キャビティ内に溶融樹脂が射出充填されることで、成形体を成形することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形体の成形型。
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