JP5003657B2 - 画像振れ補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像振れ補正装置に係り、特にビデオカメラ等で撮影した画像データに含まれる所謂手振れによる画像移動量を検出して補正する画像振れ補正装置に関する。
従来、手振れ(以下、画像振れとも呼ぶ)補正装置として、入力画像信号を所定画素数の矩形領域であるブロックに分割し、各ブロックの動きベクトルから画面全体の動きベクトルを検出して手振れ成分を判断、抽出し、その手振れ成分を補正する装置が知られている。この手振れ補正装置では、抽出した手振れ成分の動きベクトルを積算することにより画像移動量を求め、画像メモリに蓄えられた画像データの読み出し位置を、上記の移動量に応じて変えることで手振れ成分を補正する。
また、特許文献1記載の手振れ補正装置は、上記と同じ動作原理により、撮影して記録した動画ファイルに含まれる、記録時の手振れによる画面揺れを撮影後に補正する。この特許文献1記載の手振れ補正装置では、動画ファイルの画面の揺れを補正する場合、補正対象のフレーム以降の振れ情報を画面の揺れの補正の判断に使うことができるので、画面の揺れが、その手振れ補正装置を搭載しているビデオカメラの意図的な動きによるものか、手振れによるものかを判定できる等の利点がある。
特開平10−136304号公報
上記の従来の手振れ補正装置においては、入力画像データに対して、画面の揺れの大きさを考慮して処理前よりも小さい画枠を処理後のデータサイズとして設定し、その処理後のデータサイズで入力画像データを切り出すことにより、手振れによる画面の揺れ(以下、単に手振れという)を補正している。
従って、上記の従来の手振れ補正装置では、画像データを切り出すときに上下左右に切り出し位置を移動させるために必要になる、捨て部分を持って画像データを読み出して手振れ補正するため、手振れ補正後の画像データのデータサイズ(以下、画像サイズともいう)が小さくなる。このため、上記の従来の手振れ補正装置では、手振れ補正により小さくなった画像サイズを元に戻すために、手振れ補正後の画像データにズーム処理を行う。
上記の従来の手振れ補正装置では、大きな移動量の手振れを補正するには、上下左右の移動を多く必要とするため、手振れ補正のために入力画像データを切り出す処理後のデータサイズをより小さく設定する必要がある。しかし、この場合には、処理後のデータサイズで切り出した入力画像データのサイズが小さいために、元の画像サイズにするためのズーム倍率をより大きくする必要があり、その結果画質が劣化する弊害を招く。
一方、上記のズーム倍率を小さくして画質劣化を抑えるために、手振れ補正のために入力画像データを切り出す処理後のデータサイズを上記の場合よりも大きく設定すると、大きな移動量の手振れを補正することができない。
また、上記の従来の手振れ補正装置では、予め手振れ分を想定して元の所定の画像サイズよりも大きな画像サイズの入力画像データを用意することも可能である。しかし、撮影時に手振れの量を予測できないため、余裕のある手振れ補正範囲を確保しようとすると、元の所定の画像サイズよりも大きな画像サイズの入力画像データを撮影する撮像素子の画素数が、元の所定の画像サイズに必要な画素数より多く必要になるため、撮影素子が高価になるという問題がある。また、上記の従来の手振れ補正装置では、予め用意した処理後のデータサイズを超えて手振れ補正ができない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、再生映像信号のシーン毎に、このシーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し範囲を事前に決定することで、画像振れ補正後に元の画像サイズにスケーリングした画像の画質劣化を最小限に抑えると共に、大きな移動量の画像振れに対しても補正範囲を超えることなく画像振れ補正を行うことができる、画像振れ補正装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の画像振れ補正装置は、記録媒体に記録されている動画データを再生して再生映像信号を得る映像再生手段と、再生映像信号のシーンの切れ目の位置を検出し、この検出したシーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる検出手段と、再生映像信号に含まれる画像振れ成分を抽出するとともに、この画像振れ成分による画像移動量を算出し、この算出した画像移動量を示す情報を画像移動量情報として記憶部に記憶させる算出手段と、シーン位置情報と画像移動量情報とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を算出するとともに、この算出したシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、シーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し画像サイズをシーン毎に決定し、この決定したシーン毎の略最大の切り出し画像サイズを示す情報を最大切り出画像サイズ情報として記憶部に記憶させる切り出しサイズ決定手段と、記憶部に記憶されたシーン位置情報と画像移動量情報と最大切り出し画像サイズ情報とを用いて、再生映像信号のシーン毎に、再生映像信号から、画像振れ成分を打ち消すように画像を切り出した画像データを出力する画像切り出し手段と、再生映像信号から抽出された画像振れ成分の振幅を観測し、再生映像信号のシーン内の一部の区間にのみ振幅の大きな画像振れ成分が存在することを検出した場合、この検出した一部の区間と、この一部の区間の前後の区間とを別々のシーンとして分割し、この分割した各シーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる振幅観測手段と、を有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明では、画像振れ補正装置は、更に画像切り出し手段から出力された画像振れ成分が打ち消された画像データを所定の画像サイズにスケーリングして出力するスケーリング手段を有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の画像振れ補正装置は、記録媒体に記録されている動画データを再生して再生映像信号を得る映像再生手段と、再生映像信号のシーンの切れ目の位置を検出し、この検出したシーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる検出手段と、再生映像信号に含まれる画像振れ成分を抽出するとともに、この画像振れ成分による画像移動量を算出し、この算出した画像移動量を示す情報を画像移動量情報として記憶部に記憶させる算出手段と、シーン位置情報と画像移動量情報とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を算出するとともに、この算出したシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、シーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し画像サイズをシーン毎に決定し、この決定したシーン毎の略最大の切り出し画像サイズを示す情報を記憶部に記憶させる切り出しサイズ決定手段と、再生映像信号から抽出された画像振れ成分の振幅を観測し、再生映像信号のシーン内の一部の区間にのみ振幅の大きな画像振れ成分が存在することを検出した場合、この検出した一部の区間と、この一部の区間の前後の区間とを別々のシーンとして分割し、この分割した各シーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる振幅観測手段と、を有することを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、第の発明は、上記の第1乃至第の発明における記憶部を記録媒体としたことを特徴とする。
本発明によれば、再生映像信号のシーン毎に、このシーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し範囲を事前に決定することで、画像振れ補正後に元の画像サイズにスケーリングした画像の画質劣化を最小限に抑えると共に、大きな移動量の画像振れに対しても補正範囲を超えることなく画像振れ補正を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明になる画像振れ補正装置の一実施の形態のブロック図を示す。
図1に示すように、本実施の形態の画像振れ補正装置100は、システム制御部1、映像再生部2、シーンチェンジ検出部3、シーン設定記憶部4、動きベクトル検出部5、周波数分割分析部6、低域、高域抑圧部7、周波数合成部8、積算部9、振幅観測部10、切り出しサイズ決定部11、画像切り出し部12、及びスケーリング部13より構成される。
システム制御部1は、後述する映像再生部2を制御して再生映像信号を出力させ、更にその再生映像信号に含まれるシーン毎の画像振れ量を最小にする画像振れ補正を行うように、画像振れ補正装置100の各部を制御する。
なお、画像振れとは、例えば、再生映像信号として再生される映像信号をユーザがビデオカメラなどで撮影して記録する際の、ユーザの手振れ等によって発生する画像の振れのことである。
映像再生部2は、システム制御部1の制御を受けて、記録媒体(図示せず)に記録されている動画データを読み出し、その動画データに対して再生処理動作を行って時系列的な再生映像信号を生成して出力する。
シーンチェンジ検出部3は、映像再生部2からの再生映像信号から、フレーム間の映像差分などをもとに、映像の内容が短時間で大きく変化した、シーン(一画面領域)の切れ目のフレーム位置を検出し、この検出したフレーム位置の情報を後述するシーン設定記憶部4に設定する。なお、シーンチェンジ検出部3は、シーンの切れ目のフレーム位置を、記録媒体(図示せず)に記録されている動画データの付随データ、例えば、ビデオカメラの撮影の切れ目を示すトリガー点、撮影時に収録された撮影日時の切れ目、タイムコードの切れ目等を利用して検出することも可能である。
シーン設定記憶部4は、シーン検出部3から供給される、シーンの切れ目のフレーム位置を記憶する。また、後述する振幅観測部10にから供給される撮影失敗部分のフレーム位置を記憶する。更に、後述する積算部9により供給される画像移動量を記憶する。なお、シーンの切れ目のフレーム位置は、オペレータ(ユーザ)が手動でこのシーン設定記憶部4に設定することも可能である。
動きベクトル検出部5は、映像再生部2から入力される再生映像信号のシーンを、所定画素数の矩形領域であるブロックに分割して、各ブロックの動きベクトルを求め、各ブロックの動きベクトルから画像全体の動きベクトルを検出する。
周波数分割分析部6は、動きベクトル検出部5から入力される動きベクトルの時系列データを、例えばフーリエ変換により、周波数データに変換する。ここで、時系列の動きベクトルを周波数分析する目的は、画像振れとして補正することが好ましい周波数成分と、パン、チルトなどのカメラの意図的な動き成分や、検出時のノイズ成分など、補正すべきでない周波数成分とを分離することにある。パン、チルトは周波数の低い成分を多く含む。また、極端に周波数の高い成分は、動きベクトル検出の際のノイズであると見なすことができる。なお、動きベクトルの時系列データを周波数データに変換する手法は、フーリエ変換に限らず、アダマール変換、DCT(Discrete Cosine Transform)等、他の直交変換手法を用いても良い。
低域、高域抑圧部7は、周波数分割分析部6から入力される周波数データのうち、例えば、周波数の低い成分と高い成分を抑圧し、画像振れとして補正することが好ましい周波数成分(例えば、0.5Hz〜5Hz)だけを抽出する。
周波数合成部8は、低域、高域抑圧部7から供給される周波数データを、例えばフーリエ逆変換により、時系列データに変換して動きベクトルデータを得る。
積算部9は、周波数合成部8から供給される動きベクトルデータを積算し、画像移動量を算出する。
振幅観測部10は、周波数合成部8から供給される動きベクトルデータの振幅を観測し、シーンの範囲の中の一部分に極端に大きな動きベクトルデータが存在するか否かを検出する。そして、極端に大きな動きベクトルデータの部分(大きな揺れ部分)があることを検出した時は、その検出した範囲のフレーム位置情報を撮影失敗区間としてシーン設定記憶部4に供給する。なお、この撮影失敗区間とこの前後を別々のシーンとして分割し、この分割したシーンの切れ目のフレーム位置をそれぞれシーン設定記憶部4に記憶するようにしても良い。
切り出しサイズ決定部11は、シーン設定記憶部4に記憶されたシーンの切れ目のフレーム位置と画像移動量とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を求めるとともに、このシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、シーン毎の画像の切り出しサイズ(以下、切り出し画像サイズという)を決定し、シーン設定記憶部4に供給して記憶させる。なお、設定フェーズとは、画像振れ補正を行なう再生の前に、画像振れ補正を行なわずに画像データを再生し、上記で説明したように、画像移動量やシーン毎の画像の切り出しサイズを算出してシーン設定記憶部4に記憶するフェーズである。また補正フェーズとは、設定フェーズでシーン設定記憶部4に記憶された画像移動量を用いて画像振れ補正を行ないながら再生するフェーズである。
例えば、切り出しサイズ決定部11は、次式の不等式を満足する範囲でほぼ最大の値を切り出し画像サイズとして決定する。
Xout+Xmax ≦ Xin (1)
Yout+Ymax ≦ Yin (2)
ただし、上記の不等式において、入来する画像のシーン内での移動量のうち、画面横方向の最大の振れ幅をXmax、画面縦方向の最大の振れ幅をYmax、切り出し前の画像の横方向サイズをXin、切り出し前の画像の縦方向サイズをYin、切り出し後の画像の横方向サイズをXout、切り出し後の画像の縦方向サイズをYoutとする。画面横方向と画面縦方向の最大の振れ幅Xmax、Ymaxは、シーン毎の最大画像移動量に基づいて算出される。
(1)式と(2)式の不等式は、切り出し後の画像の横方向サイズXoutと縦方向サイズYoutとが、画面横方向と画面縦方向の最大の振れ幅Xmax、Ymaxを補正し得る、ほぼ最大の切り出し画像サイズに決定されることを示している。
また、切り出し後の縦横比を切り出し前と同じに保つ場合は、切り出しサイズ決定部11は、切り出し前の画像の縦横比Rを
R=Xin/Yin (3)
としたとき、次式の不等式を満足する範囲で切り出し画像サイズとして決定することができる。(3)式中のXin、Yinは、(1)式、(2)式と同様に、切り出し前の画像の横方向サイズと、切り出し前の画像の縦方向サイズを示す。
(i)Xout/Yout ≧ Rの場合
Xout'=R×Yout (4)
Yout'=Yout (5)
(ii)それ以外の場合
Xout'=Xout (6)
Yout'=R×Xout (7)
ただし、(4)式〜(7)式の不等式において、Xout'は縦横比を保つ場合の切り出し後の画像の横方向サイズ、Yout'は縦横比を保つ場合の切り出し後の画像の縦方向サイズを示す。また、Xoutは切り出し後の画像の横方向サイズ、Youtは切り出し後の画像の縦方向サイズを示す。
(4)式と(5)式は、切り出し後の画像の縦横比が、切り出し前の画像の縦横比R以上であるときは、縦横比が大きい方の切り出し後の画像の縦方向サイズYoutを基準にして、縦横比Rを保つように切り出し後の画像の横方向サイズXout’を決定することを示している。また、(6)式と(7)式は、切り出し後の画像の縦横比が、切り出し前の画像の縦横比R未満であるときは、縦横比が小さい方の切り出し後の画像の横方向サイズXoutを基準にして、縦横比Rを保つように切り出し後の画像の縦方向サイズYout’を決定することを示している。
画像切り出し部12は、映像再生部2から供給される再生映像信号から、切り出しサイズ決定部11で決まった切り出し画像サイズの画像を、シーン設定記憶部4に記憶された画像移動量に基づいて、切り出す。これによって、画像切り出し部12は、画像振れ成分を打ち消した映像信号を出力する。
スケーリング部13は、画像切り出し部12からの映像信号をスケーリングして、出力として必要な画像サイズ、例えば映像再生部2から出力される画像サイズと同じ画像サイズの画像データを出力する。
次に、本実施の形態の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態の動作は、画像振れ補正を行なう再生の前に、画像振れ補正を行なわずに動画データを再生し、画像移動量を算出してシーン設定記憶部4に記憶する設定フェーズの動作と、設定フェーズでシーン設定記憶部4に記憶された画像移動量を用いて画像振れ補正を行ないながら動画データを再生する補正フェーズの動作とに分けて行われる。
まず、設定フェーズが開始される(ステップS1)。すると、映像再生部2が記録媒体(図示せず)に記録されている動画データを読み出し、その動画データに対して再生処理動作を行う(ステップS2)。これにより、映像再生部2は、時系列的な再生映像信号を出力する。続いて、この再生映像信号に基づいて、シーン分割と切り出し範囲の決定等とが行われる(ステップS3)。
すなわち、このステップS3では、シーンチェンジ検出部3が、上記再生映像信号のシーンの切れ目のフレーム位置を検出して、シーン設定記憶部4に設定することで、再生映像信号をいくつかのシーンに分割する。
更に、ステップS3では、上記再生映像信号に対して、動きベクトル検出部5、周波数分割分析部6、低域、高域抑圧部7、周波数合成部8、積算部9が上記で説明したようなそれぞれ所定の処理を行って得られた画像移動量を、シーン設定記憶部4に供給し記憶させる。また、切り出しサイズ決定部11は、シーン設定記憶部4に記憶された、シーンの切れ目のフレーム位置と画像移動量とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を求めるとともに、このシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、シーン毎の最大画像移動量(振れ幅)を補正し得る、略最大の切り出し範囲(すなわち、前記の切り出し画像サイズ)をシーン毎に決定し、この決定したシーン毎の切り出し画像サイズをシーン設定記憶部4に供給して記憶させる。なお、この際に、振幅観測部10が、上記したような撮影失敗区間を検出した場合、この区間に含まれる画像移動量はシーン毎の最大の画像移動量の算出に用いないようにしても良い。
上記のステップS2、S3の処理は、上記再生映像信号の残りのデータがなくなるまで繰り返される(ステップS4)。以上の設定フェーズの処理が全ての再生映像信号に対してなされると、続いて、補正フェーズが開始される(ステップS5)。
補正フェーズでは、まず、映像再生部2が記録媒体(図示せず)に記録されている動画データを再び読み出し、その動画データに対して再生処理動作を行う(ステップS6)。これにより、映像再生部2は、時系列的な再生映像信号を出力する。
続いて、シーン設定記憶部4に、この再生映像信号に対応した画像移動量、前記シーンの切れ目の位置、前記シーン毎の前記略最大の切り出し画像サイズの情報が記憶されていることを確認したら、画像切り出し部12による画像の切り出しが行われ、更にこの切り出した画像に対するスケーリング部13によるスケーリングが行われる(ステップS7)。
すなわち、このステップS7では、画像切り出し部12が、設定フェーズで計算されシーン設定記憶部4に記憶されたシーン毎の切り出し画像サイズ、シーンの切れ目のフレーム位置、及び画像移動量に基づいて、再生映像信号からシーン毎に画像振れを補正するように切り出した画像データを出力する。この画像データは、撮影して記録した動画像の撮影時の画像振れ(手振れ)を撮影後に略抑圧する、所謂手振れ補正が施された画像データである。また、ステップS7では、スケーリング部13が、画像切り出し部12から出力される画像データに対して、元の画像サイズと同じ画像サイズにスケーリングした画像データを出力する。上記のステップS6、S7の処理は、上記再生映像信号の残りのデータがなくなるまで繰り返される(ステップS8)。
以上の補正フェーズにより、スケーリング部13は、画像振れ補正が施され、かつ、出力として必要な画像サイズ、例えば映像再生部2から出力される再生映像信号の画像サイズと同じ画像サイズにスケーリングした画像データを出力する。以上の図2に示したフローチャートによる画像振れ補正装置100の全体の動作制御は、システム制御部1により行われる。
次に、本実施の形態の動作を具体的に説明する。記録媒体(図示せず)には、図4に示すような風景画像20を、図3に示すように、ハンディタイプのビデオカメラによりズーム撮影(ステップI)、ワイド撮影(ステップII)、ズーム撮影(ステップIII)を順次に行った場合の撮影画像の動画データが記録されているものとする。
ここで、ステップIにおけるズーム撮影による撮影画像は、図5に示すように図4の家を中心にズーム撮影したシーンAの撮影画像である。次のステップIIにおけるワイド撮影による撮影画像は、図6に示すように風景画像20の全体が入るようなシーンBの撮影画像である。次のステップIIIにおけるズーム撮影による撮影画像は、図7に示すように再び図4の家を中心にズーム撮影したシーンCの撮影画像である。
シーンA、B、Cのそれぞれの撮影の間は、ビデオカメラの移動があるため、撮影を一時停止した期間があり、シーンチェンジが発生している。また、ビデオカメラを手持ちで撮影したため、シーンA、B、Cには、図5、図6、図7にそれぞれ十字矢印31、32、33で示す大きさの移動量の画像振れ(以下、画像振れ量という)がある。この画像振れ量は、図5、図7に示したズーム倍率の大きなズーム撮影のシーンA、Cでの画像振れ量31、33が大きく、図6に示したワイド撮影のシーンBの画像振れ量32が小さい。
本実施の形態では、前述した設定フェーズにより、シーン内の最大の画像移動量(ふれ幅)を補正し得る、略最大の切り出し範囲をシーン毎に決定するようにしているため、図5、図7に示した画像振れ量31、33が大きなズーム撮影のシーンA、Cに対しては、図5の21、図7に23で示す狭い切り出し範囲は、画像振れ量31、33を補正し得る、略最大の切り出し範囲に設定される。これにより、本実施の形態によれば、スケーリング部13で、画像振れ補正した画像データを映像再生部2から出力される画像サイズと同じ画像サイズにスケーリングするときのズーム倍率を最小限にすることができるため、画像振れ補正したズーム撮影画像データのスケーリングによる画質劣化を従来に比べて改善することができる。
一方、本実施の形態は、図6に示した小さな画像振れ量32のワイド撮影のシーンBに対しては、前記切り出し範囲21、23よりも広い切り出し範囲22を設定する。この切り出し範囲22は、画像振れ量32を補正し得る、略最大の切り出し範囲である。これにより、本実施の形態によれば、スケーリング部13で、切り出し範囲22で切り出したワイド撮影画像データを映像再生部2から出力される画像サイズと同じ画像サイズにスケーリングするときのズーム倍率を、前記ズーム撮影画像データに対するズーム倍率よりも小さくすることができるため、ワイド撮影画像の切り出し範囲をズーム撮影画像の切り出し範囲と同じに設定していた従来に比べて、画像振れ補正したワイド撮影画像データのスケーリングによる画質劣化を改善することができる。
また、本実施の形態では、前述した設定フェーズにより、シーン内の最大の画像移動量(ふれ幅)を補正し得る、略最大の切り出し範囲をシーン毎に決定するようにしているため、大きな画像振れ量に対しても補正範囲を超えることなく画像振れ補正を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記の実施の形態では、設定フェーズと補正フェーズとを縦続的に行うように説明したが、例えば、設定フェーズにて計算された、シーンの切れ目、シーン毎の切り出し画像サイズ及びフレーム毎の動きベクトルを、映像信号と共に記録媒体(図示せず)に保存しておき、その記録媒体(図示せず)に記録された映像信号を再生する際に、再生装置において補正フェーズの処理を行うようにしてもよい。
また、本発明は、設定フェーズで計算して記憶した画像移動量やシーン毎の画像の切り出しサイズを読み出して、補正フェーズのみを何回も行うような使い方も可能である。 更に、本発明における設定フェーズは、ユーザへの視聴を前提としたフェーズでは無いので、記録媒体(図示せず)に記録された映像信号を実際の再生時間よりも短時間で再生して画像移動量やシーン毎の画像の切り出しサイズを算出するようにしてもよい。
本発明の画像振れ補正装置の一実施の形態のブロック図である。 本発明の画像振れ補正装置の動作説明用フローチャートである。 撮影手順の一例を模式的に示す図である。 撮影画像の一例を示す図である。 ズーム撮影した撮影画像の一例を画像振れ量及び切り出し範囲と共に示す図である。 ワイド撮影した撮影画像の一例を画像振れ量及び切り出し範囲と共に示す図である。 ズーム撮影した撮影画像の他の例を画像振れ量及び切り出し範囲と共に示す図である。
符号の説明
1 システム制御部
2 映像再生部
3 シーンチェンジ検出部
4 シーン設定記憶部
5 動きベクトル検出部
6 周波数分割分析部
7 低域、高域抑圧部
8 周波数合成部
9 積算部
10 振幅観測部
11 切り出しサイズ決定部
12 画像切り出し部
13 スケーリング部

Claims (4)

  1. 記録媒体に記録されている動画データを再生して再生映像信号を得る映像再生手段と、 前記再生映像信号のシーンの切れ目の位置を検出し、この検出したシーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる検出手段と、
    前記再生映像信号に含まれる画像振れ成分を抽出するとともに、この画像振れ成分による画像移動量を算出し、この算出した画像移動量を示す情報を画像移動量情報として前記記憶部に記憶させる算出手段と、
    前記シーン位置情報と前記画像移動量情報とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を算出するとともに、この算出したシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、前記シーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し画像サイズを前記シーン毎に決定し、この決定したシーン毎の略最大の切り出し画像サイズを示す情報を最大切り出画像サイズ情報として前記記憶部に記憶させる切り出しサイズ決定手段と、
    前記記憶部に記憶された前記シーン位置情報と前記画像移動量情報と前記最大切り出し画像サイズ情報とを用いて、前記再生映像信号の前記シーン毎に、前記再生映像信号から、前記画像振れ成分を打ち消すように画像を切り出した画像データを出力する画像切り出し手段と、
    前記再生映像信号から抽出された前記画像振れ成分の振幅を観測し、前記再生映像信号のシーン内の一部の区間にのみ振幅の大きな前記画像振れ成分が存在することを検出した場合、この検出した一部の区間と、この一部の区間の前後の区間とを別々のシーンとして分割し、この分割した各シーンの切れ目の位置を示す情報を前記シーン位置情報として前記記憶部に記憶させる振幅観測手段と、
    を有することを特徴とする画像振れ補正装置。
  2. 前記画像振れ補正装置は、更に
    前記画像切り出し手段から出力された前記画像振れ成分が打ち消された前記画像データを所定の画像サイズにスケーリングして出力するスケーリング手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像振れ補正装置。
  3. 記録媒体に記録されている動画データを再生して再生映像信号を得る映像再生手段と、前記再生映像信号のシーンの切れ目の位置を検出し、この検出したシーンの切れ目の位置を示す情報をシーン位置情報として記憶部に記憶させる検出手段と、
    前記再生映像信号に含まれる画像振れ成分を抽出するとともに、この画像振れ成分による画像移動量を算出し、この算出した画像移動量を示す情報を画像移動量情報として前記記憶部に記憶させる算出手段と、
    前記シーン位置情報と前記画像移動量情報とに基づいて、シーン毎の最大の画像移動量を算出するとともに、この算出したシーン毎の最大の画像移動量に基づいて、前記シーン内の最大の画像移動量を補正し得る、略最大の切り出し画像サイズを前記シーン毎に決定し、この決定したシーン毎の略最大の切り出し画像サイズを示す情報を前記記憶部に記憶させる切り出しサイズ決定手段と、
    前記再生映像信号から抽出された前記画像振れ成分の振幅を観測し、前記再生映像信号のシーン内の一部の区間にのみ振幅の大きな前記画像振れ成分が存在することを検出した場合、この検出した一部の区間と、この一部の区間の前後の区間とを別々のシーンとして分割し、この分割した各シーンの切れ目の位置を示す情報を前記シーン位置情報として前記記憶部に記憶させる振幅観測手段と、
    を有することを特徴とする画像振れ補正装置。
  4. 前記記憶部は前記記録媒体であることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか一項記載の画像振れ補正装置。
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