JP2011135537A - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩行撮影時のように撮像装置に加わるブレが大きくなっても、撮像素子の露光時間中の像ブレによる画質劣化を改善できるようにする。
【解決手段】撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段が前記画像信号を生成する露光時間を設定する露光時間設定手段と、装置のブレを検出するブレ検出手段と、装置のブレに起因する画像のブレを補正する補正モードを複数有するブレ補正手段と、前記ブレ検出手段の検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記ブレ補正手段を制御するブレ補正制御手段と、前記ブレ補正手段が有する複数のブレ補正モードの中から、前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードを設定するブレ補正モード設定手段とを設け、装置に加わる振幅が大きくなるほどブレ補正ゲイン出力を減衰させるようにブレ補正制御信号を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像装置及び撮像装置の制御方法に関し、特に、撮影者の手ブレ等による装置のブレに起因する撮影画像のブレ補正を行うために用いて好適な技術に関する。
ビデオカメラ等の撮像装置にて撮影された動画像においては、特に、レンズを望遠側にズームしたときに画像にブレが生じることが問題となる。このような画像のブレを補正するために、撮像装置に加わる撮影者の手ブレを検出し、検出した手ブレ成分に基いてブレ補正する手ブレ補正装置を搭載する撮像装置が提案および実用化されている。
手ブレ補正方式には、撮影レンズの一部を可動式にし、検出した手ブレを打ち消す方向に光軸を偏芯させる光学式が知られている。また、撮像素子の有効画素領域内に移動可能な実行画素領域を設定し、検出した手ブレを打ち消す方向に実行画素領域を有効画素領域内で移動させる電子式がある。後者の電子式の方式は小型・軽量化、また、コスト的にも光学式に対して有利であるが、システムの制約上、撮像素子の露光時間中のブレ補正が行えないため撮影画像に解像感の劣化が生じる。この撮影画像の解像感が劣化する現象を改善する方策として、以下の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1においては、ブレ補正装置に電子式を採用しており、撮像素子の露光時間中に生じる手ブレのブレ補正効果が高い場合と低い場合との差によって解像感の変化する撮影画像の解像感劣化を改善するものである。
具体的には、検出される手ブレの振幅、周波数、シャッター速度に基づいて、リミッタの特性を変更する。そして、振幅の小さい手ブレの場合には適正なブレ補正を行い、振幅の大きい手ブレの場合にはブレ補正効果を意図的に低下させて、ブレ補正効果が高い場合と低い場合との差による解像感の変化が少ない撮影画像を得ることで解像感の劣化を低減させている。
特開2002−148670号公報
しかしながら、特許文献1に記載のブレ補正装置においては、撮像装置に加わる手ブレの振幅が大きい場合にはブレ補正効果を意図的に低下させることになる。例えば、歩行撮影時のような大きなブレを補正するブレ補正モードを設定した場合にブレ補正効果が十分に得られないという問題点があった。
また、歩行撮影時のような大きなブレが撮像素子の露光時間中に生じると、大きなブレを補正するブレ補正モードによるブレ補正効果が高い場合と低い場合との差がより大きくなるため、解像感の変化が顕著に現れ、解像感の劣化した撮影画像となる問題点もある。
本発明は前述の問題点に鑑み、歩行撮影時のように撮像装置に加わるブレが大きくなっても、撮像素子の露光時間中の像ブレによる画質劣化を改善できるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段が前記画像信号を生成する露光時間を設定する露光時間設定手段と、装置のブレを検出するブレ検出手段と、装置のブレに起因する画像のブレを補正する補正モードを複数有するブレ補正手段と、前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードとして、少なくとも第1のブレ補正モードと前記第1のブレ補正モードよりも補正範囲が狭い第2のブレ補正モードを設定することができるブレ補正モード設定手段と前記ブレ検出手段の検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードに応じて前記ブレ補正手段を駆動制御するブレ補正制御手段と、前記ブレ補正手段が有する複数のブレ補正モードの中から、前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードを設定するブレ補正モード設定手段とを有し、前記ブレ補正制御手段は、前記補正モードのうち第1のブレ補正モードの場合は、前記露光時間設定手段の露光時間が所定の時間以上となった場合には出力振幅を減衰するように前記ブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードのうち第2のブレ補正モードの場合は、前記第1のブレ補正モード時よりも出力振幅を減衰させる割合を下げて前記ブレ補正制御信号を算出することを特徴とする。
本発明によれば、手ブレ補正モードの設定に基づきシャッター速度に対するブレ補正制御信号に補正ゲインを設定するようにした。これにより、歩行撮影時のように撮像装置に加わるブレが大きくなっても、撮像素子の露光時間中の像ブレによる画質劣化を改善することが可能となる。
また、本発明の他の特徴によれば、手ブレ補正モードの設定に基づき焦点距離に対するブレ補正制御信号に補正ゲインを設定するようにした。これにより、歩行撮影時のように撮像装置に加わるブレが大きくなっても、撮像素子の露光時間中の像ブレによる画質劣化を改善することが可能となる。
第1の実施形態に係わる撮像装置の構成例を示すブロック図である。 システム制御部の内部構成例を示すブロック図である。 ベクトル検出回路の構成例を示すブロック図である。 手ブレ補正モードの選択設定画面を示す図である。 (a)は切り出し領域を示した図、(b)ブレ補正角度を説明する図である。 システム制御部で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 システム制御部における処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ブレ補正制御信号のシャッター速度に対する減衰特性を示した図である。 第2の実施形態で行われる処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ブレ補正制御信号の焦点距離に対する減衰特性を示した図である。 撮像装置に加わるブレのブレ残り量を示した図である。
先ず、図11を用いて、撮像装置に加わるブレのブレ残り量を説明する。
図11は、撮像装置に加わるブレの周波数が7.5Hzの場合のフィールド間のブレ残り量を示した図である。
図11において、上段は撮像装置に加わるブレ波形であり、1101が振幅が小さい場合、1102が振幅が大きい場合を示している。中段、下段は撮像装置に加わるブレ波形をシャッター速度毎に抽出した部分を示しており、シャッター速度1/60秒時のブレ残り量、シャッター速度1/120秒時のブレ残り量を各々示している。また、横軸は時間軸である。
図11から分かるように、ブレの振幅が大きいほどブレ残り量が大きい。このように、ブレの振幅が大きいと、撮影画像全体はブレ補正の効果が得られているにもかかわらず、画像流れの小さいブレ補正効果の高い場面と、画像流れの大きいブレ補正効果の低い場面とが交互に出画されることとなる。この撮影画像を鑑賞したときに焦点が合焦・非合焦を繰り返しているように見えたり、あるいは、ブレ補正効果が間欠的に高低しているように見えたりすることから、撮影画像の解像感が変化して解像感の劣化現象となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る手ブレ補正装置を搭載した撮像装置の構成例を示すブロック図であり、撮像装置の電気的構成を示している。
図1において、11はレンズおよび絞りからなる撮像光学系、12はCCDやCMOSセンサ等からなる撮像素子である。
レンズ駆動回路21は、撮像光学系11の内部のズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り等(いずれも不図示)を駆動する。位置検出センサ22は、撮像光学系11の内部のズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り等の位置を検出する。撮像素子駆動回路23は、撮像素子12を駆動する。カメラ信号処理回路13は撮影した画像データに必要な信号処理を行う。
動きベクトル検出回路14は、カメラ信号処理回路13で信号処理された画像データから、動きベクトルを検出する。メモリ読み出し制御回路15は、動きベクトル検出回路14の検出出力である動きベクトルからシステム制御部25が算出した制御信号によって、記録または表示する画像データの範囲を制御する。
画像メモリ16はカメラ信号処理回路13において信号処理された画像データを記憶する。記録媒体18はメモリカード、ハードディスク等からなる。記録信号処理回路17は信号処理された画像データを記録媒体18に記録する。表示装置20は信号処理された画像データを表示する。表示回路19は表示装置20に画像を表示する。操作部24は撮像装置を操作指示する。システム制御部25は撮像装置全体を制御する。
次に、前述のシステム制御部25内に構成される各制御部の構成について図2を用いて説明する。
図2は、撮像装置のシステム制御部25の内部構成を示すブロック図であり、ブレ補正制御部26は動きベクトル検出回路14の出力からメモリ読み出し制御回路15にブレ補正制御信号を出力する。カメラ機能制御部27はカメラ信号処理回路13の出力から撮像素子12を駆動する制御信号を撮像素子駆動回路23に出力する。レンズ駆動制御部28はレンズ、絞りの各位置検出センサの出力に基づき、撮像光学系11のレンズを駆動するレンズ駆動回路21に制御信号を出力する。動作設定/撮影操作指示制御部29は操作部24の操作スイッチの入力操作に基づき、撮像装置の撮影に関する動作設定や操作指示を制御する制御信号を出力する。表示制御部30は撮影画像や撮影に関する表示を表示装置20に表示制御する。記録信号処理制御部31は画像メモリ16から出力された撮影画像を記録媒体18に記録する。
以下、前述のように構成される本実施形態の撮像装置における撮影動作について説明する。
まず、レンズ駆動回路21は、システム制御部25内のレンズ駆動制御部28からのレンズ駆動制御信号に基づいて、撮像光学系11内部の絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズを駆動して、被写体像を撮像素子12上に結像させる。駆動された絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズのアクチュエータの位置検出信号は、位置検出センサ22を介してシステム制御部25内のレンズ駆動制御部28に入力されて焦点距離検出に用いられる。また、カメラ機能制御部27に絞りの位置検出信号が入力されて、撮像素子12の露光時間(シャッター速度)の設定等、露光時間設定に用いられる。
撮像素子12は、システム制御部25内のカメラ機能制御部27から出力される制御信号に基づき撮像素子駆動回路23が発生する駆動パルスにより駆動され、被写体像を光電変換して電気信号に変換し、アナログ画像信号を生成して出力する。撮像素子12から出力されたアナログ画像信号は、カメラ信号処理回路13の内部に配設されている、不図示のA/D変換器でデジタル画像信号に変換される。
次に、システム制御部25内のカメラ機能制御部27から出力される制御信号に基づきカメラ信号処理回路13では、デジタル画像信号に対して、不図示の色変換、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等が行われる。画像メモリ16は、カメラ信号処理回路13において信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。
動きベクトル検出回路14は、カメラ信号処理回路13で信号処理された画像データ(画像信号)から動きベクトルを検出する動きベクトル検出を行う。ベクトル検出の詳細は後述する。メモリ読み出し制御回路15は、画像ブレが補正されるように、記録または表示する画像データの範囲を決定する制御を行う。この制御は、動きベクトル検出回路14により検出された動きベクトル情報に基づいてシステム制御部25内のブレ補正制御部26で算出された制御信号により行う。
カメラ信号処理回路13で信号処理された画像データや、画像メモリ16に記憶されている画像データは記録信号処理回路17に与えられる。そして、記録媒体18への記録に適したデータ(例えば、階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて記録媒体18に記録される。
また、カメラ信号処理回路13で解像度変換処理が実施された後、表示回路19において表示装置20に適した信号(例えば、NTSC方式のアナログ信号等)に変換されて表示装置20に表示される。撮像装置は操作部24の各種スイッチ操作によって撮影に関する各種設定および操作がなされ、撮影を可能としている。
次に、撮像装置のブレ検出を行うための動きベクトル検出回路14によるベクトル検出について説明する。
画像の動きベクトルを検出する方法としては、相関演算に基づく相関法やブロックマッチング法等が知られている。ブロックマッチング法では、入力された画像信号を複数の適当な大きさのブロック領域(例えば8画素×8ライン)に分割する。そして、このブロック単位で前のフィールド(またはフレーム)の一定範囲の画素との差を計算し、この差の絶対値の和が最小となる前のフィールド(またはフレーム)のブロックを探索する。そして、画面間の相対的なずれが、そのブロックの動きベクトルを示すものとする。
また、マッチング演算については、尾上守夫等により、情報処理Vol.17,No.7,P.634〜P.640 July 1976 で詳しく論じられているので、ここでの詳細の説明は省略する。
次に、ブロックマッチング法を用いた動きベクトル検出法の一例を、図3を用いて説明する。図3は動きベクトル検出法の概略ブロック図である。
まず、動きベクトルの検出対象となる画像信号(フィールドまたはフレーム)が空間周波数成分を抽出するフィルタ301に入力される。フィルタ301に入力される画像信号は、図1の画像メモリ16にも入力され一時記憶する。フィルタ301は画像信号から動きベクトル検出に有用な空間周波数成分を抽出する。すなわち、画像信号の低空間周波数成分及び高空間周波数成分を除去する。
フィルタ301を通過した画像信号は2値化回路302に入力される。2値化回路302は入力された画像信号を、ゼロレベルを基準として2値化する。具体的には、出力信号の符号ビットを出力する。2値化された画像信号は、相関演算回路303及び1フィールド期間遅延手段としてのメモリ304に入力される。相関演算回路303には、メモリ304から前フィールドの画像信号が更に入力されている。
相関演算回路303はブロックマッチング法に従い、前述のように適当な大きさのブロック領域に画像領域を分割し、ブロック単位に現フィールドと前フィールドとの相関演算を行い、その結果の相関値を動きベクトル検出回路305に入力する。動きベクトル検出回路305は算出された相関値からブロック単位の動きベクトルを検出する。具体的には、相関値が最小となる前フィールドのブロックを探索し、その相対的なずれを動きベクトルとする。
このブロック単位の動きベクトルは、システム制御部25に入力される。システム制御部25は、内部のブレ補正制御部26にてブロック単位の動きベクトルから全体の動きベクトルを決定する。具体的には、ブロック単位の動きベクトルの中央値または平均値を画像全体の動きベクトル(以下、代表ベクトル)としている。
ブレ補正制御部26は、入力された動きベクトルを前述の代表ベクトルに基づいて、装置のブレに起因する画像のブレを補正するようにメモリ読み出し位置を算出し、メモリ読み出し制御回路15に制御信号を出力する。メモリ読み出し制御回路15は、ブレ補正制御部26が算出した制御信号に基づき、撮影画像が格納されている画像メモリ16の読み出し位置(読み出しアドレス)を制御する。このようにして、読み出し位置が制御された画像メモリ16からは、装置のブレに起因する画像のブレが補正された画像信号が出力される。
次に、図4を用いて本実施形態の撮像装置が切換え可能としている手ブレ補正モードについて説明する。
図4は、撮像装置の表示装置20に表示されるモード選択画面の一例を示した図であり、設定するモードが手ブレ補正に関するものである。
図4において、表示装置20に表示されている401は設定するモードの項目である。402〜404は、設定するモード401における選択肢であり、本実施形態においては、画像のブレを補正する補正モードを複数有している。402は第1のブレ補正モード、403は第2のブレ補正モード、404はブレ補正オフモードとなっている。モード選択画面は、操作部24に備えるメニュー等のスイッチ操作によって表示し、表示された前述の3つの手ブレ補正モードから撮影者が意図的に選択することで切換え可能となっている。
次に、手ブレ補正モードの選択肢について説明する。
まず、第1のブレ補正モードについて説明する。第1のブレ補正モードとは、撮像装置に加わるブレが大きい場合のブレ補正を行うモードである。具体的には、撮影者が歩行しながら撮影する等、一般的な手持ちの撮影より大きなブレの補正を想定した手ブレ補正モード設定である。歩行しながらの撮影はブレの大きな撮影であり、撮影者が被写体像を画角内に捕捉しやすいようにするために、焦点距離がワイド側の撮影に適しているとも言える。
次に、第2のブレ補正モードについて説明する。第2のブレ補正モードとは、歩行時のような大きなブレの補正には適さないが、主に一般的な手持ちの撮影で用いる手ブレ補正モード設定である。第2のブレ補正モードは第1のブレ補正モードよりも補正範囲が小さい。そのため、撮影者が歩行しながら撮影する等、一般的な手持ちの撮影より大きなブレの補正を想定した手ブレ補正が可能である。なお、焦点距離によっては、特にテレ側において第1のブレ補正モードの補正範囲と第2のブレ補正モードの補正範囲とが同じとなってもよい。
最後に、ブレ補正オフモードについて説明する。このモードはいわゆるブレ補正を行わないモードであり、主に撮像装置を三脚に固定しての撮影時にブレ補正が誤動作しないように設定するモードである。したがって、手持ち撮影では選択しないので、以後の説明は省略する。
次に、第1のブレ補正モードと第2のブレ補正モードでのブレ補正の可能なブレ補正角度の相違を図5(a)、図5(b)を用いて説明する。図5(a)は撮像素子12の撮影可能な全領域を示した図である。
図5(a)において、501は撮像素子12の撮影可能な切り出しエリアである有効画素エリア、502は有効画素エリア501より小さい切り出しエリアである実行画素エリアである。
実行画素エリア502は、撮像素子12の読み出し位置を制御することによって有効画素エリア501内を自在に移動可能である。図5(a)から分かるように、実行画素エリア502が移動可能な方向は4方向あるが、説明の簡略化のために1方向(ΔY)で説明を代表する。
前述した撮像素子12を搭載する撮像装置で撮影する場合、図5(a)のΔYがブレ補正の補正角度に換算できる。例えば、レンズの焦点距離が2.6[mm]〜96.2[mm]。撮像素子12の有効画素エリア501が1152(H)x864(V)。実行画素エリア502が992(H)x558(V)。そして、セルサイズが2.10[um]の場合、余剰画素ΔYが153画素なので、テレ端の補正角度は、下記の式1により約0.19[deg]となる。
ブレ補正角度Θ=tan-1((ΔYxセルサイズ)/焦点距離) ・・・式1
同様に、ワイド端では、約7.0[deg]となる。
図5(b)に、前述の計算によって求められたブレ補正角度を示す。
図5(b)において、横軸は焦点距離、縦軸は撮像面上の移動領域であり、Θtはテレ端でのブレ補正角度、Θwはワイド端のブレ補正角度を示している。ブレ補正角度を焦点距離に基づいてΘt〜Θwの範囲で可変可能とする手ブレ補正モードを第1のブレ補正モード、テレ端焦点距離でのブレ補正角度を全焦点距離でΘt一定とする手ブレ補正モードを第2のブレ補正モードとしているのである。図5(b)から分かるように、同じ余剰画素数であっても焦点距離がワイド側の方がブレ補正の補正角度が大きいのでより大きなブレ成分が補正可能となっている。
次に、前述のシステム制御部25内のブレ補正制御部26で処理されるブレ補正制御信号算出処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、システム制御部25の全体の処理において、垂直同期の周期毎に処理されるルーチンである。
処理が開始されると、まず、S601にて動きベクトル検出回路14で検出された各ブロック単位の動きベクトルを取り込み、S602へ進む。
次に、S602では、S601で取り込まれた各ブロック単位の動きベクトルから画像全体の動きベクトルである代表ベクトルを算出し、S603へ進む。
次に、S603では、S602で算出された代表ベクトルからブレを補正するためのブレ補正制御信号を算出し、S604へ進む。S603の詳細は後述する。
次に、S604では、S603で算出されたブレ補正制御信号をメモリ読み出し制御回路15に出力して処理を終了する。
以上説明したように、システム制御部25内のブレ補正制御部26では、動きベクトル検出回路14で検出された動きベクトルからブレ補正制御信号を算出し、メモリ読み出し制御回路15へ出力する処理が実行される。そして、システム制御部25内のブレ補正制御部26から出力されたブレ補正制御信号を入力されたメモリ読み出し制御回路15が画像メモリ16の読み出し位置を制御することで、ブレ補正が行われた画像信号を出力されることが可能になる。
次に、前述した図6のブレ補正制御信号算出処理のフローチャートで説明した代表ベクトルからブレを補正するためのブレ補正制御信号の算出(前述のS603)について説明する。
図7は、ブレ補正制御信号算出のフローチャートである。
図7において、S701は、撮像装置の手ブレ補正モードの設定を判断している。具体的には、システム制御部25内の動作モード設定/操作指示制御部から出力されるビット設定により、前述した3つの手ブレ補正モードのどれに対応しているかを判断している。例えば、第1のブレ補正モード(ビット0)、第2のブレ補正モード(ビット1)、ブレ補正モードオフ(ビット2)のいずれが設定されているのかを判断しているのである。
S701の判断の結果、第1のブレ補正モード(ビット0)の場合は、S702へ進み、第2のブレ補正モード(ビット1)の場合は、S705へ進み、ブレ補正モードオフ(ビット2)の場合は、S708へ進む。
まず、S702の第1のブレ補正モードに進んだ場合から説明する。
S702では、撮像装置のシャッター速度が所定値以上か否かを判定する。これは、撮像素子12の露光時間が長いほどブレに対する撮影画像の像ブレが大きくなるためで、大振幅のブレ補正を目的としている第1のブレ補正モードでは可能な限り速いシャッター速度が望ましい。本実施形態では、シャッター速度の閾値として1/180秒が適用されている。ここでの閾値となるシャッター速度の閾値は検討によって最適な値を設定すればよい。シャッター速度が所定値以上の場合はS703に進み、シャッター速度が所定値以下の場合はS704へと進む。
次に、S703では、S702でのシャッター速度の判定が所定値以上であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に100%の補正ゲインを設定する。つまり、ブレ補正効果を最大にする。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
一方、S704に進んだ場合は、S702でのシャッター速度の判定が所定値以下であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に所定割合の補正ゲインを設定する。
例えば、シャッター速度に対する補正ゲインをテーブルデータで設定し、1/180秒以下のシャッター速度は所定の減衰率でブレ補正制御信号の振幅を下げていく。つまり、ブレ補正効果を低下させるようにする。これは、撮像素子12の露光時間が長いため、露光時間中に大きなブレが生じると、撮影画像に像ブレが発生し、この撮影画像を記録して再生したときにブレ補正の効果が高い場合と低い場合との差によって解像感が劣化したように見えるためである。このような解像感劣化を低減するために、ブレ補正制御信号の出力振幅に制限を施すように算出して、ブレ補正の補正効果を低下させるのである。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら、次のステップへ進む(前述のS604)。
次に、第2のブレ補正モードに進んだS705の場合を説明する。
S705では、撮像装置のシャッター速度が所定値以上か否かを判断する。これは、S702と同様なので説明は省略する。本実施形態ではシャッター速度の閾値として1/120秒が適用されている。
ここでの閾値となるシャッター速度が第1のブレ補正モードと異なっているのは、第2のブレ補正モードは歩行時のような大振幅のブレ補正を想定していないためである。このシャッター速度の閾値は検討によって最適な値を設定すればよく、第1のブレ補正モードと同じ設定であっても何ら問題はない。シャッター速度が所定値以上の場合はS706に進み、シャッター速度が所定値以下の場合はS707へと進む。
次に、S706では、S705でのシャッター速度の判定が所定値以上であったので、第1のブレ補正モード設定時と同様、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に100%の補正ゲインを設定して、ブレ補正効果を最大にする。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら、次のステップへ進む(前述のS604)。
一方、S707に進んだ場合は、S705でのシャッター速度の判定が所定値以下であったので、第1のブレ補正モード設定時と同様、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に所定割合の補正ゲインを設定してブレ補正効果を低下させる。ここでの補正ゲイン設定は第1のブレ補正モードより減衰率の低い設定とする。
第1のブレ補正モードと補正ゲインを異ならせるのは、第2のブレ補正モードでは、歩行撮影時のような大振幅のブレ補正を想定せず、通常のブレ補正を優先させてブレ補正効果を高めるためである。また、狙っている効果も第1のブレ補正モード設定時と同様であるので説明は省略する。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら、次のステップへ進む(前述のS604)。
最後に、ブレ補正モードオフに進んだS708の場合を説明する。
S708では、ブレ補正を行わない設定がなされているので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に0%の補正ゲインを設定する。したがって、ブレ補正を行わない。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら、次のステップへ進む(前述のS604)。
次に、前述の補正ゲイン設定を行ったブレ補正制御信号の変化を図8に示す。
図8において、横軸はシャッター速度、縦軸はゲイン割合を表しており、801は第1のブレ補正モード時のブレ補正制御信号の減衰特性、802は第2のブレ補正制御信号の減衰特性である。
第1のブレ補正モード、第2のブレ補正モード共に設定したシャッター速度の閾値以下のブレ補正制御信号が減衰しているので、ブレ補正効果が低下する。撮像素子12の露光時間中、シャッター速度が遅い場合にブレ補正効果が低下することで撮影画像の解像感の劣化が低減する。特に、第1のブレ補正モードの方がブレ補正効果の低下が大きいので、歩行撮影時のような大きなブレがあっても、画質劣化が低減される。
以上説明したように、本実施形態においては、ブレ補正モード設定手段による手ブレ補正モード設定が第1のブレ補正モードとなされ、撮像素子12の露光時間が所定の露光時間以上となった場合に、ブレ補正制御信号の出力振幅を減衰するようにした。これにより、撮像装置の手ブレ補正モードが第1のブレ補正モードに設定された場合でも、撮像素子の露光時間中の撮影画像の解像感の劣化を低減させることが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本実施形態を説明する。
前述した第1の実施形態では、ブレ補正モード設定手段による手ブレ補正モード設定に基づき、撮像素子が所定の露光時間以上となった場合に、ブレ補正制御信号の出力振幅を所定割合の補正ゲインを設定して減衰させる。そして、撮影画像の解像感の劣化による画質低下を低減させることを説明した。
それに対して、本実施形態では、手ブレ補正モード設定に基づき、焦点距離がテレ側になるほどブレ補正制御信号の出力振幅の補正ゲインの減衰率を下げて、ワイド側での画質劣化を低減させ、かつ、焦点距離がテレ側のブレ補正効果を改善するものである。本実施形態に係わる構成は第1の実施形態と同様なのでその説明は省略する。
次に、手ブレ補正モード設定に基づき、焦点距離がテレ側になるほどブレ補正制御信号の出力振幅の補正ゲインの減衰率を下げてブレ補正効果を変更するために、ブレ補正制御部26で実行される処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
図9は、前述した図6のブレ補正制御信号算出処理のフローチャートで説明した代表ベクトルからブレを補正するためのブレ補正制御信号の算出処理(前述のS603)について詳述するフローチャートである。
図9において、S901は、撮像装置の手ブレ補正モードの設定を判定する。モード設定の具体的な判定は、第1の実施形態と同様なので説明は省略する。手ブレ補正モード設定の判定結果が第1のブレ補正モード(ビット0)の場合はS902へ進み、第2のブレ補正モード(ビット1)の場合はS905へ進み、ブレ補正モードオフ(ビット2)の場合はS908へ進む。
まず、第1のブレ補正モードに進んだS902の場合から説明する。
S902では、撮像装置の焦点距離が所定の焦点距離(所定値)以上か否かを判定する。これは、撮像装置の焦点距離がテレ側ほどブレに対する撮影画像の像ブレが大きくなるためで、所定の焦点距離以上の焦点距離となった場合は、ブレ補正を優先させるための判定である。
また、焦点距離がテレ端側での撮影の場合、撮影者が被写体像を撮影画角内に入れることが難しいため、歩行しながらの撮影は一般的には行われない。したがって、大振幅のブレ補正を目的としている第1のブレ補正モードであってもテレ側の焦点距離ではブレ補正効果を向上させることが望ましい。
本実施形態では、テレ端焦点距離が閾値として適用されている。ここでの閾値となる焦点距離は、検討によって最適な値を設定すればよく、テレ端近傍の所定値以上の焦点距離としてもよい。S902の判定の結果、焦点距離がテレ端の場合はS903に進み、焦点距離がテレ端よりワイド側の場合はS904へと進む。
次に、S903では、S902での焦点距離の判定がテレ端であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に100%の補正ゲインを設定する。つまり、ブレ補正効果を最大にするのである。本実施形態では、焦点距離に基づいた補正ゲインを設定して、焦点距離がワイド側へ変化するにつれブレ補正の効果を低下させる。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
S904では、S902での焦点距離の判定がテレ端よりワイド側であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に所定割合の補正ゲインを設定する。例えば、焦点距離に対する補正ゲインをテーブルデータで持たせ、テレ端よりワイド側の焦点距離は所定の減衰率でブレ補正制御信号を下げていく。
つまり、ブレ補正効果を低下させていくのである。これは、焦点距離がワイド側になるほどブレ補正の効果が下がってもブレが分かりにくくなるのと、ワイド側になるほど撮影者が被写体像を撮影画角内に捕捉しやすくなることから、歩行しながら撮影すると撮像装置に加わるブレが大きくなる場合があるためである。装置に加わるブレが大きくなると撮影画像の像ブレが目立ち始め、解像感が劣化したようになるのは前述のとおりである。したがって、解像感劣化を低減するために、ブレ補正の補正効果を低下させるのである。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
次に、第2のブレ補正モードに進んだS905の場合を説明する。
S905では、撮像装置の焦点距離が所定の焦点距離(所定値)以上か否かを判定する。この判定は、S902と同様の意味合いであるので詳細の説明は省略する。判定された焦点距離がテレ端の場合はS906に進み、焦点距離がテレ端よりワイド側の場合はS907へと進む。
S906では、S905での焦点距離の判定がテレ端であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に100%の補正ゲインを設定する。つまり、ブレ補正効果を最大にするのである。本実施形態では焦点距離に基づいた補正ゲインをかけて、焦点距離がワイド側へ変化するにつれブレ補正の効果を低下させる。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
S907では、S905での焦点距離の判定がテレ端よりワイド側であったので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に所定割合の補正ゲインを設定する。例えば、焦点距離に対する補正ゲインをテーブルデータで持たせ、テレ端よりワイド側の焦点距離は所定の減衰率でブレ補正制御信号を下げていく。
つまり、ブレ補正効果を低下させるのである。ここでの補正ゲイン設定は第1のブレ補正モードより減衰率の低い設定とする。第1のブレ補正モードと補正ゲインを異ならせるのは、第2のブレ補正モードでは、歩行撮影時のような大振幅のブレ補正を想定せず、通常のブレ補正を優先させてブレ補正効果を高めるためである。また、補正ゲインの設定はS904と同様の意味合いであるので詳細の説明は省略する。ブレ補正制御信号に所定の補正ゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
最後に、ブレ補正モードオフに進んだS908の場合を説明する。S908では、ブレ補正を行わない設定がなされているので、算出された代表ベクトルの大きさに対するブレ補正制御信号に0%の補正ゲインを設定する。したがって、ブレ補正を行わない。ブレ補正制御信号に所定のゲイン設定が完了したら次のステップへ進む(前述のS604)。
次に、前述のブレ補正のゲイン設定の変化を図10(a)に示す。
図10(a)において、横軸は焦点距離、縦軸はゲインを表しており、1001は第1のブレ補正モード時のブレ補正制御信号の減衰特性、1002は第2のブレ補正制御信号の減衰特性である。第1のブレ補正モード、第2のブレ補正モード共に閾値として設定したテレ端焦点距離以下のブレ補正制御信号が減衰しているので、ブレ補正効果が低下することがわかる。また、本実施形態では、焦点距離の閾値をテレ端焦点距離としたが、テレ端近傍の焦点距離を閾値として設定してもよい。
テレ端近傍の焦点距離をブレ補正制御信号の補正ゲインを設定する閾値とした場合の減衰特性を図10(b)に示す。1003は焦点距離が30倍の時のブレ補正制御信号の減衰特性、1004は焦点距離が25倍のブレ補正制御信号の減衰特性である。図10(b)の特性では、テレ端近傍の焦点距離でのブレ補正効果が向上することが分かる。
以上説明したように、ブレ補正モード設定手段による手ブレ補正モード設定が第1のブレ補正モードとなされ、焦点距離が所定の焦点距離以下となった場合に、ブレ補正制御信号の出力振幅を減衰するようにした。これにより、装置の手ブレ補正モードが第1のブレ補正モードに設定された場合でも、焦点距離がワイド側になるに従って撮影画像の解像感の劣化を低減させることが可能となった。また、テレ端でのブレ補正効果が向上させることが可能となった。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態を適宜組み合わせてもよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
11 撮像光学系、12 撮像素子、13 カメラ信号処理回路、14 動きベクトル検出回路、15 メモリ読み出し制御回路、16 画像メモリ、24 操作部、25 システム制御部、26 ブレ補正制御部、27 カメラ機能制御部、28 レンズ駆動制御部、29 動作設定/操作指示制御部、30 表示制御部、31 記録信号処理制御部

Claims (6)

  1. 撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を変換して画像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段が前記画像信号を生成する露光時間を設定する露光時間設定手段と、
    装置のブレを検出するブレ検出手段と、
    装置のブレに起因する画像のブレを補正するブレ補正手段と、
    前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードとして、少なくとも第1のブレ補正モードと前記第1のブレ補正モードよりも補正範囲が狭い第2のブレ補正モードを設定することができるブレ補正モード設定手段と
    前記ブレ検出手段の検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードに応じて前記ブレ補正手段を駆動制御するブレ補正制御手段と、
    を有し、
    前記ブレ補正制御手段は、前記補正モードのうち第1のブレ補正モードの場合は、前記露光時間設定手段の露光時間が所定の時間以上となった場合には出力振幅を減衰するように前記ブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードのうち第2のブレ補正モードの場合は、前記第1のブレ補正モード時よりも出力振幅を減衰させる割合を下げて前記ブレ補正制御信号を算出することを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を変換して画像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、
    装置のブレを検出するブレ検出手段と、
    装置のブレに起因する画像のブレを補正するブレ補正手段と、
    前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードとして、少なくとも第1のブレ補正モードと前記第1のブレ補正モードよりも補正範囲が狭い第2のブレ補正モードを設定することができるブレ補正モード設定手段と
    前記ブレ検出手段の検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードに応じて前記ブレ補正手段を駆動制御するブレ補正制御手段と、
    を有し、
    前記ブレ補正制御手段は、前記補正モードのうち第1のブレ補正モードの場合は、前記焦点距離検出手段の出力が所定の焦点距離以下となった場合には前記ブレ補正制御信号の出力振幅に制限を施し、前記補正モードのうち第2のブレ補正モードの場合は、前記焦点距離検出手段の出力が所定の焦点距離以下となった場合には、前記第1のブレ補正モード時よりも出力振幅を減衰させる割合を下げて前記ブレ補正制御信号を算出することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記ブレ検出手段は、前記撮像手段から出力される画像信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記ブレ補正手段は、撮影した画像を画像メモリに格納し、前記画像メモリのアドレスを制御することでブレを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を変換して画像信号を出力する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段が前記画像信号を生成する露光時間を設定する露光時間設定ステップと、
    装置のブレを検出するブレ検出ステップと、
    装置のブレに起因する画像のブレを補正するブレ補正ステップと、
    前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードとして、少なくとも第1のブレ補正モードと前記第1のブレ補正モードよりも補正範囲が狭い第2のブレ補正モードを設定することができるブレ補正モード設定ステップと
    前記ブレ検出ステップの検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードに応じて前記ブレ補正ステップを駆動制御するブレ補正制御ステップと、
    を有し、
    前記ブレ補正制御ステップは、前記補正モードのうち第1のブレ補正モードの場合は、前記露光時間設定ステップの露光時間が所定の時間以上となった場合には出力振幅を減衰するように前記ブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードのうち第2のブレ補正モードの場合は、前記第1のブレ補正モード時よりも出力振幅を減衰させる割合を下げて前記ブレ補正制御信号を算出することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 撮像光学系により撮像面に結像された被写体像を変換して画像信号を出力する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出ステップと、
    装置のブレを検出するブレ検出ステップと、
    装置のブレに起因する画像のブレを補正するブレ補正ステップと、
    前記装置のブレに起因する画像のブレを補正するための補正モードとして、少なくとも第1のブレ補正モードと前記第1のブレ補正モードよりも補正範囲が狭い第2のブレ補正モードを設定することができるブレ補正モード設定ステップと
    前記ブレ検出ステップの検出出力に基づいてブレ補正制御信号を算出し、前記補正モードに応じて前記ブレ補正ステップを駆動制御するブレ補正制御ステップと、
    を有し、
    前記ブレ補正制御ステップは、前記補正モードのうち第1のブレ補正モードの場合は、前記焦点距離検出ステップの出力が所定の焦点距離以下となった場合には前記ブレ補正制御信号の出力振幅に制限を施し、前記補正モードのうち第2のブレ補正モードの場合は、前記焦点距離検出ステップの出力が所定の焦点距離以下となった場合には、前記第1のブレ補正モード時よりも出力振幅を減衰させる割合を下げて前記ブレ補正制御信号を算出することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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