JP5003060B2 - エレベータの地震時救出運転方法 - Google Patents
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Description
このような地震時救出運転方法として、地震発生後に乗りかごが非サービス階床区間に停止した旨の発報を、管制員が常駐する管制センタで受信し、安全回路が正常かどうかを確認した後、エレベータに地震時低速運転許可信号を送信し、乗客に乗りかごの操作要領を通報し、管理人不在やエレベータ知識不足により乗りかご内からの乗客救出が遅れることを防止できるようにしたエレベータの地震時救出運転方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時救出運転装置を示すシステム構成図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時救出運転装置の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、ステップS1にて地震の発生を地震感知器15で検出し、ステップS2にてエレベータが走行中であるか否かを判断する。ステップS2でエレベータが停止中であれば、ステップS3に進み、戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。ステップS2でエレベータが走行中であれば、ステップS4にてエレベータが着床可能なゾーンを走行中か否かを判断する。ステップS4でエレベータが着床可能なゾーンを走行している場合は、ステップS5に進み最寄階に停止し、ステップS3で戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。ステップS4でエレベータが着床可能なゾーンを走行中でない場合は、ステップS6に進み、エレベータを緊急に非常停止させる。次に、ステップS7に進み、エレベータの制御盤9により安全回路が正常であるか否かの判断を行う。ステップS7で安全回路が異常な場合は、ステップS8に進み、エレベータは停止状態のまま運転を休止する。ステップS7で安全回路が正常な場合は、ステップS9に進み、地震の規模を判断し、地震感知器15が所定値以上のgal値を検出していない場合は、ステップS10に進み、所定時間(例えば約1分)後、エレベータを自動的にかご室1と釣合いおもり12が離れる方向に低速で走行する地震救出運転を行う。そして、ステップS5に進み最寄階に停止し、ステップS3で戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。
また、ステップS9で地震の規模を判断し、地震感知器15が所定値以上のgal値を検出している場合は、ステップS11に進み、管理人室又は遠隔監視センター17に地震閉じ込めの警報を出力する。そして、ステップS11によりかご室1内の乗客と管理人室又は遠隔監視センター17の監視員と連絡が取れる場合は、ステップS12に進み、地震救出スイッチが操作されることにより、地震救出運転を有効にするとともに、インターホン等により管理人室又は遠隔監視センター17の監視員によって乗客に地震救出運転の操作方法が説明される。そして、ステップS13にて上記説明された地震救出運転の操作方法に従って、乗客が戸閉ボタン4を押し続けることにより、かご室1と釣合いおもり12が離れる方向に低速で走行する。なお、走行中にエレベータが振動したり、異常音が発生するなど危険を感じた場合は、戸閉ボタン4の操作を中止することにより、エレベータを停止することができる。そして、ステップS5に進み最寄階に停止し、ステップS3で戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。
そこで、ステップS12で地震救出スイッチが操作されず、地震救出運転が無効のままの状態が続き、ステップS14にて所定時間経過しても管理人室又は遠隔監視センター17と連絡が取れない場合は、ステップS15に進み地震救出運転を有効にする。続いてステップS16にてインフォメーション装置6により、乗客が行うべき地震救出運転の操作方法を乗客に表示・説明する。そして、ステップS17にて地震救出運転が有効であることを示すため、戸閉ボタン4のボタン灯を点滅させる。戸閉ボタン4の点滅により、ステップS13にて上記インフォメーション装置16に表示・説明された地震救出運転の操作方法に従って、乗客が戸閉ボタン4を押し続けることにより、かご室1と釣合いおもり12が離れる方向に低速で走行する。走行中にエレベータが振動したり、異常音が発生するなど危険を感じた場合は、戸閉ボタン4の操作を中止することにより、エレベータを停止することができる。そして、ステップS5に進み最寄階に停止し、ステップS3で戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの地震時救出運転装置を示すシステム構成図、図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの地震時救出運転装置の動作を説明するためのフローチャートである。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
ステップS1〜ステップS17は、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。ステップS18にてビル設備の監視盤18から火災を検出した場合は、ステップS14で所定時間を待つと、火災に巻き込まれる恐れがあるため、早急な救出が必要となるので、直ちにステップS15に進んで地震救出運転を有効とする。続いてステップS16にてインフォメーション装置6により、乗客が行うべき地震救出運転の操作方法を乗客に表示・説明する。そして、ステップS17にて地震救出運転が有効であることを示すため、戸閉ボタン4のボタン灯を点滅させる。戸閉ボタン4の点滅により、ステップS13にて上記インフォメーション装置16に表示・説明された地震救出運転の操作方法に従って、乗客が戸閉ボタン4を押し続けることにより、かご室1と釣合いおもり12が離れる方向に低速で走行する。走行中にエレベータが振動したり、異常音が発生するなど危険を感じた場合は、戸閉ボタン4の操作を中止することにより、エレベータを停止することができる。そして、ステップS5に進み最寄階に停止し、ステップS3で戸開閉を行いエレベータの乗客を降車させた後、運転を休止する。
2 かご呼びボタン
3 戸開ボタン
4 戸閉ボタン
5 インターホンボタン
6 インフォメーション装置
7 かご位置検出装置
8 乗場呼びボタン
9 エレベータの制御盤
10 巻上機
11 主ロープ
12 釣合いおもり
13 かご制御ケーブル
14 乗場制御ケーブル
15 地震感知器
16 遠隔監視装置
17 遠隔監視センター
Claims (2)
- 地震の発生を地震感知器が検知すると、エレベータが着床可能なゾーンを走行中でなければ、エレベータを非常停止して、管理人室又は通信回線を介して遠隔監視センターに通報するとともに、管理人室又は遠隔監視センターにて地震救出スイッチが操作されることにより、地震救出運転を有効とするエレベータの地震時救出運転方法において、
前記管理人室又は遠隔監視センターと所定時間が経過しても連絡が取れず、前記地震救出スイッチが操作されない場合、エレベータの安全回路が正常であれば、自動的に地震救出運転を有効にするステップと、
かご内の乗客にインフォメーション装置により、乗客が行うべき地震救出運転の操作方法を報知するステップと、
地震救出運転が有効であることを示すため、戸閉ボタンのボタン灯を点滅させるステップと、
前記インフォメーション装置に報知された地震救出運転の操作方法に従って、乗客が点滅している戸閉ボタンを押し続けることにより、かごと釣合いおもりが離れる方向に低速で走行するステップと、
を備えたことを特徴とするエレベータの地震時救出運転方法。 - 地震の発生を地震感知器が検知すると、エレベータが着床可能なゾーンを走行中でなければ、エレベータを非常停止して、管理人室又は通信回線を介して遠隔監視センターに通報するとともに、管理人室又は遠隔監視センターにて地震救出スイッチが操作されることにより、地震救出運転を有効とするエレベータの地震時救出運転方法において、
前記管理人室又は遠隔監視センターと連絡が取れず、前記地震救出スイッチが操作されない場合に火災を検出したら、エレベータの安全回路が正常であれば、自動的に地震救出運転を有効にするステップと、
かご内の乗客にインフォメーション装置により、乗客が行うべき地震救出運転の操作方法を報知するステップと、
地震救出運転が有効であることを示すため、戸閉ボタンのボタン灯を点滅させるステップと、
前記インフォメーション装置に報知された地震救出運転の操作方法に従って、乗客が点滅している戸閉ボタンを押し続けることにより、かごと釣合いおもりが離れる方向に低速で走行するステップと、
を備えたことを特徴とするエレベータの地震時救出運転方法。
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