JP5002356B2 - 分析装置 - Google Patents

分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5002356B2
JP5002356B2 JP2007181230A JP2007181230A JP5002356B2 JP 5002356 B2 JP5002356 B2 JP 5002356B2 JP 2007181230 A JP2007181230 A JP 2007181230A JP 2007181230 A JP2007181230 A JP 2007181230A JP 5002356 B2 JP5002356 B2 JP 5002356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analysis
screen
data
user
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007181230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009019913A (ja
Inventor
幸治 冨田
彰 前川
眞人 福田
文夫 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2007181230A priority Critical patent/JP5002356B2/ja
Publication of JP2009019913A publication Critical patent/JP2009019913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5002356B2 publication Critical patent/JP5002356B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、分析条件を受付けて測定を実行してデータを取得し、取得されたデータを解析して解析結果を出力する分析装置に関する。ここで分析装置には、クロマトグラフ分析装置、アミノ酸分析装置などが含まれる。
近年、分析装置においては、多項目化、高感度化、高速化といった性能と機能の高度化が進む一方で、その利用形態の多様化、分業化が進んでいる。例えば、HPLC(High Performance Liquid Chromatography)と呼ばれる高速液体クロマトグラフは、高スループットで様々な有機化合物を分離、定量するための手法として広く用いられている。
このような分析方法が使用される分野としては、製薬メーカにおける創薬、食品産業での品質管理、大学官庁の研究分野などの多岐にわたっている。分析装置の使用方法も分野や目的によって異なる。そのため、HPLCでは、分析装置本体を動作させる条件である装置条件や分析装置本体から得られた分析データを解析処理する処理条件を含む分析条件について多様な設定ができることが求められている。
そのため高度なグラフィックス機能を提供するGUI(Graphical User Interface)が搭載されている。前記GUIを搭載した分析装置を利用すれば、高い熟練度を有する担当者は、測定対象の試料(測定試料)と、分析装置本体のハードウェア(分析用モジュール)とソフトウェアを含む分析データ処理装置に関する深い知識を活かして、処理条件を細かく設定できるので、必要に応じて多様な解析処理を分析データ処理装置に実行させることが可能であった。
反面、分析する操作の一連の流れについては視覚的にも分かりにくく、分析装置を使用するに当たっては、あるレベル以上の液体クロマトグラフ分析の知識を有する必要があった。
例えば、測定試料を分析するためには、ポンプの流量などの装置条件の設定、サンプルテーブルの作成、そして、得られた分析データの解析処理をするためには、クロマトグラムのベースラインの安定化、標準サンプルの測定などがあるが、これら一連の操作の流れはクロマトグラムの測定に関する知識を有する者でなければ、操作が困難である。
クロマトグラムの測定に関する知識を持ち合わせていないユーザ、操作に不慣れなユーザ(例えば、品質管理部門の高い熟練度を有していない担当者)にとっては操作の流れの全体像がわからず、現在操作している状況が全体のどの辺りかも分からないため、誤った操作をしたり、目的とする結果を得られなかったりする可能性があった。
近年、例えば、特許文献1に記載の技術により、クロマトグラフデータ測定手順を画面上から認識し、使用目的に合わせてその測定手順が画面上に表示されるようにすることで、クロマトグラムの測定に関する知識や、クロマトグラフデータ処理装置の習熟度に関係なく、クロマトグラフ分析装置を容易に操作できるようにする試みがされている。
また、市販されている画像編集用ソフトでは、ユーザが用途に応じてレイアウトした画面を保存でき、保存したレイアウトをいつでも呼び出すことを可能としたり、また、保存したレイアウトの各スクリーンセットへはキーボード(ファンクションキーなど)のワンタッチで変更可能な操作としたりできるものがある。
特開2007−40905号公報
特許文献1に記載の技術では、測定手順を画面上から認識し、測定手順が使用目的に合わせて画面上にガイド表示されるようにすることで、操作性を向上し、操作ミスを防止することができるユーザ・インタフェースを提供しようとしているが、分析装置に対する習熟度の低いユーザがルーチン分析を行う場合には、測定手順のガイド表示は操作補助にはなるが、画面レイアウトと画面操作の流れ自体は習熟者向けに構成されており、柔軟性が高過ぎ、ルーチン分析をするユーザには不要な表示項目や画面の構成になっており、ルーチン分析のユーザにとって簡便な操作のガイド表示とはなっていなかった。
また、習熟度の高いユーザにとっては、測定手順の表示自体が不要であり、測定手順の表示が画面レイアウト上のユーザが使用できる画面領域を小さくしてしまい、習熟したユーザにとっても操作性を阻害するという課題があった。
また、市販されている画像編集用ソフトでは、ユーザが用途に応じてレイアウトした画面を保存でき、保存したレイアウトをいつでも呼び出す機能を有することでユーザの用途毎に適切な画面レイアウトを提供しているソフトも存在する。
しかしながら、そのようなソフトにより実現していることは、表示内容が決まった静的な画面レイアウトのカスタマイズであり、分析装置における、装置条件の設定、処理条件の設定、分析測定までの分析装置の操作の流れをユーザに表示する画面操作フローのような、分析のケースによって画面への表示内容が異なる動的な画面フローが必要となるような、操作の流れに変化があるものまでには、対応できていない。
本発明は、分析目的に応じた分析操作の流れに沿った画面フローと画面レイアウトを、ユーザの習熟度に応じて提供できる分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、制御部と、制御部によって動作を制御されて分析データを取得する分析モジュールと、を含む分析装置本体と、分析モジュールを動作させる装置条件、ユーザ情報の選択、分析データを解析処理する処理条件、及び分析操作の流れの設定を表示画面との会話処理にて受け付ける入力部と、制御部との間で通信して、分析装置本体の動作を管理する分析管理部と、分析装置本体からの分析データを解析処理する分析データ処理部と、を含む分析装置操作端末と、を備える分析装置において、
分析装置操作端末は、特定の分析業務に対応した、装置条件、前記ユーザ情報と、処理条件及び分析操作の流れと、操作画面表示様式と、を含む特定分析業務制御情報を予め作成して記憶させた類別分析業務データベースを有し、
前記ユーザ情報は、高い熟練度を有するユーザに係る第1のユーザ情報を有しており、前記第1のユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報は、複数設定された測定試料を連続して分析させる項目と、分析動作を中断させる項目とを有しており、
前記入力部が前記ユーザ情報の選択を受け付けると、ユーザを前記分析装置操作端末へログインさせ、
前記ユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報を前記類別分析業務データベースから選択して画面表示し、特定分析業務制御情報が類別分析業務データベースから選択されると、特定の分析業務に対応した分析操作の流れに従い、分析管理部において、特定の分析業務に対応した装置条件に応じて分析装置本体の動作を管理させて、分析データを取得させ、分析データ処理部において、特定の分析業務に対応した処理条件に応じて、取得された分析データの解析処理をさせ、特定の分析業務に対応した操作画面表示様式に従って分析操作の流れに沿って表示画面に表示することを特徴とする。
本発明によれば、類別分析業務データベースに特定の分析業務に対応した装置条件、処理条件、分析操作の流れ、操作画面表示様式を含む特定分析業務制御情報が予め記憶されているので、例えば、ルーチン分析をする場合には、該当する特定分析業務制御情報を類別分析業務データベースから選択して、分析装置を作動させることができる。その場合、その特定分析業務制御情報に含まれる操作画面が入力部に表示され、ルーチン分析をするユーザにとって不要な表示項目の表示や画面の構成とならない。
習熟者がルーチン分析ではない分析をする場合には、例えば、特許文献1に記載の技術のように、入力部で詳細な装置条件、処理条件、及び分析操作の流れの設定をできるが、そのときには、習熟者には理解済みの分析操作の流れの各手順の表示を表示させずに、簡単な画面レイアウトとすることが可能となる。
本発明によれば、分析目的に応じた分析操作の流れに沿った画面フローと画面レイアウトを、ユーザの習熟度に応じてユーザに提示できる分析装置または分析システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態の分析装置について、図を参照しながら説明する。本実施形態に係る分析装置として、液体クロマトグラフ分析装置を例に説明する。
《液体クロマトグラフ分析装置の構成》
なお、液体クロマトグラフ分析装置とは、生命現象の解明、食品開発と安全性の検証、環境の保全に関する研究開発を進めるために利用され、動植物や微生物の組成、及びその代謝物、並びに人工的に生成された物質などの組成を定量定性分析する装置である。
図1は、液体クロマトグラフ分析装置(以下、単に分析装置と称する)1のシステムブロック図である。液体クロマトグラフ分析装置1は、分析装置本体10と分析装置操作端末20とを通信回線9で接続して構成されている。
(分析装置本体)
分析装置本体10は、分析装置操作端末20との通信を可能とする通信ユニット8、溶媒(溶離液)を所定の流量で後記する分離モジュール(分析用モジュール)5に送液する、ポンプを有する溶媒供給モジュール(分析用モジュール)3、送液された溶媒に液体試料を所定量注入する注入モジュール(分析用モジュール)4、前記液体試料が注入された溶媒が通過する際に成分に応じて時間的に分離されて測定試料の成分を溶離するカラムを有する分離モジュール(分析用モジュール)5、分離モジュール5を通過した溶出液を分光光度計、電気伝導度検出器などの検出器ユニットで検出して検出信号を出力する検出モジュール(分析用モジュール)6、及び、これらの分析用モジュール3〜6の制御をする制御部7を備える。
溶媒供給モジュール3は、制御部7に制御されて、必要に応じて溶媒を所定の流量グラジエントを形成するように送液可能である。注入モジュール4は、複数のサンプル容器に予めセットされた複数の液体試料を、制御部7に制御されて指定された液体試料を注入する。分離モジュール5には、図示しない温度センサ付きの恒温装置(オーブン)が設けられ、制御部7に制御されて溶媒温度を所定の温度、または所定の温度グラジエントに設定できる。検出モジュール6は、制御部7に制御されて、所定の検出器ユニットを選定して動作させ、その検出信号を制御部7へ出力する。
検出モジュール6は、複数のタイプの検出器、例えば、UV(Ultra Violet)検出器、UV−VIS(Visible)検出器、RI(Refractive Index)検出器(示差屈折率検出器)、蛍光検出器、伝導度検出器などの内の1つまたは複数を備えて、その中の1つの検出器で測定したり、複数の検出器で並行して測定したりする。
また、制御部7は前記分析用モジュール3〜6の動作状態を監視し、検出モジュール6からの検出信号や分析用モジュール3〜6の動作状態情報を、通信ユニット8を介して分析装置操作端末20に送信する。
この動作状態情報の中には、溶媒の流量、選択されたサンプル容器を識別する識別子であるサンプル容器ID(例えば、Vial No.)、溶媒温度、選択された検出器を識別する識別子である検出器IDや、各モジュール3〜6が正常状態か否かの自己診断結果を含む。
(分析装置操作端末)
分析装置操作端末20としては、一般的にパーソナルコンピュータが使われている。分析装置操作端末20は、CPU21、内部バス22、並びに内部バスに接続したランダムアクセス・メモリ(RAM)23、ハードディスク装置等の記憶装置24、入出力制御部25、及び通信ユニット30を含んでいる。
入出力制御部25はインタフェース回路であり、ディスプレイ26、キーボード(入力部)27a、マウス(入力部)27b、スピーカ28、リムーバブル・ディスクドライブ29、プリンタ31などの入出力装置と接続している。
通信ユニット30は、分析装置本体10の通信ユニット8と通信回線9で接続されている。
図2は、分析装置操作端末の機能構成ブロック図である。
この分析装置操作端末20には、図2に示すように分析装置本体10を操作するための分析管理プログラム47bや、検出モジュール6からの信号をデータ処理(解析処理)する分析データ処理プログラム47cや、それらのプログラム47b、47cを動作させるときの条件を入力するユーザ・インタフェース制御プログラム(以下、UI(User Interface)制御プログラムと称する)47aなどが記憶装置24のプログラム・データベース(以下、プログラムDBと称する)47の領域に組み込まれている。
CPU21はそれらのプログラム47a,47b,47cを読み出して実行し、キーボード27aやマウス27bなどの入力装置を介してユーザがそれらのプログラム47a,47b,47cを用いて、分析装置本体10や分析装置操作端末20を動作させることが可能となっている。
なお、UI制御プログラム47a、分析管理プログラム47b、分析データ処理プログラム47cは、相互にデータの受け渡しや、指令の授受をする一体のプログラムパッケージである。
記憶装置24は、そのほかに後記する分析データ・データベース(以下、分析データDBと称する)40と、ワークフロー管理データベース(以下、ワークフロー管理DBと称す)41と、テンプレートDB42とを有している。
なお、ワークフロー管理DB41は、請求項に記載の類別分析業務データベースに対応する。
分析データDB40の中には、実際の分析測定をした際に設定されたサンプルテーブルのデータであるサンプルテーブルデータ40aや、各測定試料に対して分析装置本体から取得された分析データ40bや、各測定試料の分析データ40bを解析処理した結果である解析結果データ40cや、解析結果をレポートにしたレポートデータ40dが含まれている。その詳細については後記する。
なお、後記する研究者向け操作画面においてマニュアル分析をする場合には、ユーザが設定したメソッドデータ、装置条件データ、処理条件データも分析データDB40に記憶格納される。
ワークフロー管理DB41の中には、予め設定された特定の分析業務に対応した分析操作の流れを制御するワークフロー管理データ41aや、ワークフロー管理データ41aが用いる予め設定された特定の分析業務に対応した標準データや書式である装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41c、メソッド標準データ41d、レポート標準書式41e、表示画面書式41fなどの特定分析業務制御情報を記憶格納している。
なお、ワークフロー管理データ41aや、ワークフロー管理データ41aが用いる予め設定された特定の分析業務に対応した標準データや書式である装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41c、メソッド標準データ41d、レポート標準書式41e、表示画面書式41fは、特定の分析業務に対応してそれぞれ複数登録されており、ワークフロー管理DB41中の1つのワークフロー管理データ41aを選択すると、それが関係付けている装置条件標準データ41b及び処理条件標準データ41c(または、メソッド標準データ41d)と、レポート標準書式41eと、表示画面書式41fとが読み出され、分析装置操作用UIモジュール35aに受け渡される。
ワークフロー管理DB41の中に含まれる特定分析業務制御情報の詳細については後記する。
ちなみに、「装置条件」とは分析装置本体10で試料測定する際の各モジュール3〜6の動作条件であり、「処理条件」とは分析装置本体10の検出モジュール6からのデータ信号を分析装置操作端末20において解析処理する際のデータ処理方法やそのときに用いるデータを含むものである。
さらに、メソッドとは、装置条件と処理条件とをまとめて総称するものである。ルーチン分析においては所定の測定試料種別に対して、装置条件も処理条件も所定の組み合わせに決まっているので、そのような組み合わせを前もってライブラリー化してメソッド標準データ41dとしてファイル名を付してワークフロー管理DB41に登録しておき、測定試料に対して、メソッド標準データ41dのファイル名を指定することによって、装置条件と処理条件が設定されるという簡便な方法である。
テンプレートDB42には、分析装置1を製造したメーカや分析装置操作端末20のプログラム47a、47b、47cを提供するソフトウェアメーカなどが提供するサンプル(雛形)である装置条件テンプレート42a、処理条件テンプレート42b、レポートテンプレート42c、グラフィック・ユーザ・インタフェース・テンプレート(以下、GUIテンプレートと称する)42dなどの前記特定分析業務制御情報の標準データや書式を作成するベースとなるテンプレートを記憶格納している。
装置条件テンプレート42aは、分析装置本体10の各モジュール3〜6の動作条件についての書式だけのファイルであり、その中にデータが含まれていたとしても、入力ガイドの意味を有するだけ、実際の分析に用いるものではない。そして、装置条件テンプレート42aは、分析装置本体10が含む分析用モジュール3〜6に対して、それぞれ用意されている。
同様に処理条件テンプレート42b、レポートテンプレート42cは、分析データの解析処理、解析結果の報告の雛形として提供するものである。
また、GUIテンプレート42dは、分析装置1の操作の流れに沿って分析装置操作端末20のディスプレイ26に表示させる後記する各種操作画面を編集するためのベースとなるものである。
図2に示すように分析装置操作端末20は、機能構成としてユーザ・インタフェース制御部(以下、UI制御部と称する)35、分析管理部37、分析データ処理部39を含んでいる。
UI制御部35は、分析装置操作用UIモジュール35aとワークフロー登録用UIモジュール(特定分析業務制御情報登録手段)35bとからなる。
(分析装置操作用UIモジュール)
分析装置操作用UIモジュール35aは、UI制御プログラム47aが実行する機能である。分析装置操作用UIモジュール35aは、記憶装置24のワークフロー管理DB41から予め記憶されたワークフロー管理データ41aをユーザに選択させて、ユーザがディスプレイ26に研究者向け操作画面(図4の(b)〜(f)参照)が表示されるように選択した場合、キーボード27aやマウス27bの操作を受付けて、分析装置本体10の前記各分析用モジュール3〜6の動作条件を設定し、分析装置本体10の各分析用モジュール3〜6の設定された動作条件を記憶装置24に一時記憶させ、分析管理部37に分析装置本体10の各分析用モジュール3〜6の動作を管理させたり、分析管理部37を経由して分析装置本体10における分析の進捗状況をディスプレイ26に表示させたり、分析管離部35が分析装置本体10から受信した検出器信号からクロマトグラムのデータをディスプレイ26に表示させたり、表示されたクロマトグラムのデータを分析データ処理部39にデータ処理させる処理条件を設定したりする。
分析装置操作用UIモジュール35aは、また、記憶装置24のワークフロー管理DB41から予め記憶されたワークフロー管理データ41aをユーザに選択させて、ユーザがルーチン分析業務従事者向け操作画面(図6の(b)〜(d)参照)が表示さるように選択した場合、分析に使用する分析装置本体10の各分析用モジュール3〜6の動作条件(装置条件)の一連の設定と、分析結果のクロマトグラムのデータ処理条件とを、キーボード27aやマウス27bの操作を受付けて設定する。
分析装置操作用UIモジュール35aは、装置条件と処理条件を記憶装置24に一時記憶させ、分析管理部37に分析装置本体10の各分析用モジュールの動作を管理させたり、分析管理部37を経由して分析装置本体10における分析の進捗状況をディスプレイ26に表示したり、分析管理部37が分析装置本体10から受信した検出器信号からクロマトグラムのデータをディスプレイ26に表示させたり、表示されたクロマトグラムのデータを前記設定された処理条件で分析データ処理部39に解析処理させ、その結果を表示する。
なお、分析装置操作用UIモジュール35aの具体的な操作画面については、研究者向け操作画面(図4の(b)〜(f)参照)、ルーチン分析業務従事者向け操作画面(図6の(b)〜(d)参照)を参照しながら、追って詳細に説明する。
(ワークフロー登録用UIモジュール)
次にワークフロー登録用UIモジュール35bについて説明する。ワークフロー登録用UIモジュール35bも、UI制御プログラム47aが実行する機能である。
ワークフロー登録用UIモジュール35bは、キーボード27aやマウス27bの操作を受付けて、分析する測定試料の種別や、分析目的や、ユーザタイプに応じて、予め装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41c(または、装置条件標準データ41b及び処理条件標準データ41cの代わりにメソッド標準データ41d)、レポート標準書式41e、表示画面書式41fを編集し、それらを読み出し可能にワークフロー管理DB41に登録する。
また、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、それらを分析装置操作用UIモジュール35a、分析管理部37、分析データ処理部39において動作させる制御のためのワークフロー管理データ41aを生成して記憶装置24のワークフロー管理DB41へ登録する。
ちなみに、ワークフロー管理データ41aは、分析装置操作用UIモジュール35aで指定されるユーザ名(ユーザ情報)またはユーザID(ユーザ情報)をキーに参照できるようにワークフロー管理DB41に登録される。以下、の説明における操作画面では、請求項の記載における「ユーザ情報」として、ユーザ名を使う場合の例で説明する。
(分析管理部)
分析管理部37は、分析管理プログラム47bが実行する機能であり、ユーザが選択した記憶装置24のワークフロー管理DB41に記憶された装置条件標準データ41b、またはユーザが入力設定した装置条件に従って、通信ユニット30を経由して分析装置本体10へ装置条件に対応したコマンド群を出力することにより、分析装置本体10を制御して、測定試料の分析を遂行し、分析装置本体10から分析の進捗(以下、分析進捗と記す)と検出モジュール6の検出器信号を取得し、検出器信号を分析データとして記憶装置24の分析データDB40に記憶させる。
(分析データ処理部)
分析データ処理部39は、分析データ処理プログラム47cが実行する機能であり、ユーザが選択した記憶装置24のワークフロー管理DB41に記憶された処理条件標準データ41c、またはユーザが設定した処理条件に従って分析データを解析処理し、その結果を解析結果データ40cとして記憶装置24の分析データDB40に記憶させるとともに、分析装置操作用UIモジュール35aに受け渡してディスプレイ26に表示させる。
《研究者向け操作画面》
次に、図3、図4を参照しながら、研究者向け操作画面について説明する。図3は研究業務における基本的な作業ステップ図である。図4は図3の作業ステップS103〜ステップS106において用いられる分析装置操作用UIモジュールの操作画面例を示す図である。
図4の(a)はログイン画面を示す図であり、(b)は研究者向け操作メイン画面の構成を示す図であり、(c)は装置条件を設定するための装置条件画面を示す図であり、(d)は装置状態モニタ画面の構成を示す図であり、(e)はクロマトグラムを表示する画面を示す図であり、(f)は解析結果データを表示する画面を示す図である。
作業ステップに沿って研究者向け操作画面の各種機能を説明する。
ここで、例えば、創薬分野で病気に対して有効な成分を探すという研究者を想定して説明する。まず研究者は野菜のような食品などから分析するための分析試料を選別する(ステップS101)。次に分析試料を分析装置1で測定できる性状に前処理を行い、測定試料を準備する(ステップS102、「分析前処理」)。そして、研究者は分析装置1を起動する(ステップS103)。
ステップS103において分析装置1を立ち上げると、分析装置操作端末20においてUI制御部35は、図4の(a)に示すような操作するユーザを特定するための「ログインユーザ一覧」と表示したログイン画面50をディスプレイ26に表示する。ログイン画面50は、例えば、「操作するユーザを選択して下さい。」と表示されたユーザ名の指定を促す説明表示欄51と、予め登録されたユーザ名52a、52b、52cの中から1つを選択する入力画面52などから構成されている。
ここでユーザ名52a、52b、52cのうちの、例えば、研究者向けのユーザ名である「XXX」のユーザ名52aがユーザによって選択されると、分析装置操作用UIモジュール35aは、研究者向けに最適な操作が提供できるワークフロー管理データ41aをワークフロー管理DB41から読み出し、ワークフロー管理データ41aが関係付けている表示画面書式41fが読み出されて、例えば、図4の(b)に示すメイン画面55を表示させる。
研究者向けメイン画面55は、コマンドを選択するメニュー56、分析装置1の各分析用モジュールの装置条件を表示、編集できる装置条件画面57、分析装置1の現在状況を表示する装置状態モニタ画面58、クロマトグラムの表示、クロマトグラムデータの解析処理指示ができるクロマト表示画面59及びクロマトグラムデータの解析結果を表示する結果データ表示画面60から構成されている。
ちなみに、メニュー56には各種編集機能用のアイコン、例えば、「ファイル」と表示されたアイコン56a、「編集」と表示されたアイコン56b、「シーケンス」と表示されたアイコン56c、「ウィンド」と表示されたアイコン56dが用意されている。
「ファイル」アイコン56aは、装置条件画面57、クロマト表示画面59、結果データ表示画面60が選択されているときにのみ有効であり、各画面57,59,60に関係するデータを「名前をつけて保存」、「上書き保存」する機能がある。
「編集」アイコン56bは、装置条件画面57が選択されているときにのみ有効であり、「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」の文字列編集を可能とする機能である。
「シーケンス」アイコン56には、測定試料1つだけの分析を分析装置本体10に行わせる「一(いち)分析開始」、注入モジュール4(サンプラ)に複数設定された測定試料を連続して分析装置本体10に分析させる「連続分析開始」、分析動作中の分析装置本体10の動作を中断させる「分析中断」などの分析装置本体10の分析開始、停止を可能とする機能が用意されている。
この研究者向けメイン画面55を中心とする画面構成の特徴は、研究者の目的である特定の測定試料に対して最適な分析条件を試行錯誤しながら、発見する作業に適するように、研究者向けメイン画面55内に、前記した装置条件画面57、装置状態モニタ画面58、クロマト表示画面59、結果データ表示画面60の4つのウィンドを表示していることで、すぐに装置条件設定や処理条件設定の操作に必要な画面を開くことができる。
図4の(c)に示すように装置条件画面57は、分析装置1に含まれる各分析用モジュールを代表的に表示する用語、例えば、「ポンプ」、「サンプラ」、「オーブン」、「検知器」を付したタブで、分析用モジュール3,4,5,6(図1参照)ごとに分析条件を設定するウィンドが開かれるようになっている装置条件編集部61a,61b,61c,61dと、装置条件を確定するため「確定」と表示されたアイコンボタン62から構成される。
ちなみに、溶媒供給モジュール3は「ポンプ」、注入モジュール4は「サンプラ」、分離モジュール5は「オーブン」、検出モジュール6は「検出器」と表示されている。
研究者が、それぞれの装置条件編集部61a,61b,61c,61dのウィンドを開くと、さまざまな設定ができるように詳細な装置条件が項目として表示されおり(図4の(c)では省略して示している)、研究者は表示されている装置条件を確認して、キーボード27a、マウス27bを操作して設定する(図3のステップS104、「装置条件仮決め」)。
例えば、「ポンプ」の装置条件編集部61a(図4の(c)参照)では、溶媒供給モジュール3の送液量を一定として所定分の間送出する設定をしたり、送液量を初期の所定量から、所定の傾きで送液量を増やすように設定したり、溶媒の濃度を所定の傾き変化させたりできる。
同様に、「サンプラ」の装置条件編集部61bでは、注入モジュール4のサンプル容器ID(Vial No.)を指定してそのサンプル容器からの分注量を設定したりできる。
「オーブン」の装置条件編集部61cでは、分離モジュール5の図示しない恒温装置で維持する温度を指定して、分離時の温度条件を設定したりできる。
「検出器」の装置条件編集部61dでは、検出モジュール6の所定の検出器ユニットの検出器ユニットIDを指定してその検出器ユニットを測定状態に設定したりできる。
ステップS104において研究者が装置条件画面57(図4の(c)参照)の確定用のアイコンボタン62をマウス27bでクリックすると、装置条件が確定され、記憶装置24の分析データDB40にその装置条件が記憶され、分析管理部37はその装置条件を読み出して通信ユニット30、通信回線9(図1参照)、通信ユニット8(図1参照)を介して、分析装置本体10の制御部7(図1参照)に制御コマンドを送り、分析装置本体10を作動させ、監視する(ステップS105、「マニュアル測定」)。
マニュアル測定が開始されると、分析管理部37は分析装置本体10からの各分析用モジュール3〜6の自己診断結果や、分析の進捗状況を取得し、分析装置操作用UIモジュール35aに引き渡す。装置状態モニタ画面58(図4の(d)参照)は、分析装置本体10を構成するそれぞれの分析用モジュール3,4,5,6の現在の状態を表示する「ポンプ」と表示された表示ウィンド58a、「サンプラ」と表示された表示ウィンド58b、「オーブン」と表示された表示ウィンド58c、「検知器」と表示された表示ウィンド58dを開けることが可能に構成されており、分析装置操作用UIモジュール35aが、自己診断結果や、分析の進捗状況を、各表示ウィンド58a,58b,58c,58dに表示する。
例えば、表示ウィンド58aでは、現在分析中の測定試料に対する送液量の経過状態を測定開始から現在までの履歴図で表示し、現在の送液量をデジタル値で表示し、異常状態か否かの分析装置本体10の制御部7による自己診断結果を表示する。表示ウィンド58bでは、分析中の測定試料のサンプル容器IDと、測定順位、試料種別、測定試料名、分注量を表示し、異常状態か否かの自己診断結果を表示する。
また、表示ウィンド58cでは、現在使用中の分離モジュール5のカラムの型式と、オーブンの温度の経過状態を測定開始から現在までの履歴図を表示するとともに、現在の温度をデジタル値で表示し、異常状態か否かの自己診断結果を表示する。
表示ウィンド58dでは、検出モジュール6における現在分析中の測定試料に対して用いられている検出器の型式と、異常状態か否かの自己診断結果を表示する。
ステップS105の「マニュアル測定」の後、ステップS106では、ユーザはデータ処理(解析処理)を行う。
この中で、ユーザはクロマト表示画面59(図4の(e)参照)を用いて分析装置操作用UIモジュール35aにより、マニュアル測定中の測定試料のクロマトグラムを表示したり、測定後のクロマトグラムのベースライン補正など2次処理をしたりすることができる。
また、結果データ表示画面60(図4の(f)参照)を用いて分析装置操作用UIモジュール35aにより、測定結果を確認でき、測定試料を前処理したときに液体試料の濃縮率または希釈率に対する係数補正などのデータ処理や、結果レポートのレイアウトを確認することができる。
このようにして、研究者は新たな種類の測定試料に対する最適な装置条件を決定することができ、それに対するピーク位置と成分名の対応を設定することができる。
図3に戻って、ステップS107では、ユーザは分析データやその解析処理結果が所期の目的を達成し、希望通りか否か(「分析結果が希望通り?」)を判定し、希望通りで無い場合(No)はステップS104に戻る。
ステップS107において希望通りの場合(Yes)は、ユーザはステップS108に進み、装置条件、処理条件を確定する。
図4の(f)は、ステップS108において装置条件、処理条件を確定する場合の操作画面の結果データ表示画面60である。測定試料名欄64、メソッド名欄65及び分析結果欄66と、「登録」と表示の登録用のアイコンボタン67が用意されている。
この結果データ表示画面60では、測定試料名欄64に測定試料名が、メソッド名欄65にステップS104において仮決めした装置条件と、ステップS106において設定したピーク位置と成分名の対応データや検量線データを含む処理条件をセットにしたメソッドデータ名が、分析結果欄66にサンプル分析した分析結果を含むデータ(クロマトグラムデータ(分析データ)、解析結果データ、レポートデータを含む)の名称が表示される。
《ルーチン分析業務従事者向け操作画面》
次に図5、図6を参照しながら、ルーチン分析業務従事者向け操作画面(以下、ルーチン分析操作画面と略称する)のフローについて説明する。図5はルーチン分析業務における基本的な作業ステップ図である。図6は図5の作業ステップS203〜ステップS206において用いられる分析装置操作用UIモジュール35aの表示する操作画面フローの例を示す図である。作業ステップに沿ってルーチン分析操作画面の各種機能を説明する。
ここでは、例えば、上位指示者から指示を受けて測定試料の分析を行う品質管理部門におけるルーチン分析業務従事者を想定して説明する。
前記研究者向け操作画面で説明した画面構成と同じ画面構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まずルーチン分析業務従事者は、上位指示者から、分析するための測定試料と測定数、装置条件、処理条件などの分析に必要な情報を含んだ指示を受領する(ステップS201)。次にルーチン分析業務従事者は、指示された測定試料を分析装置1で測定できる性状に前処理を行い、測定試料を準備する(ステップS202)。そして、ルーチン分析業務従事者は、分析装置1を起動する(ステップS203)。
ステップS203において分析装置1を立ち上げると、分析装置操作端末20においてUI制御部35は、図6の(a)に示すような操作するユーザを特定するためのログイン画面50を表示する。このログイン画面50は、研究者がステップS103で分析装置1を立ち上げた場合と同じである。
図6の(b)はルーチン分析操作画面の画面フローにおける試料条件設定画面であり、(c)はルーチン分析操作画面のメイン画面であり、(d)は結果データ表示画面である。
ここでユーザ名52a、52b、52cのうちの、例えば、ルーチン分析業務向けのユーザ名である「YYY」のユーザ名52bがユーザによって選択されると、分析装置操作用UIモジュール35aは、そのユーザ名に対応付けられた、特定の測定試料分析目的のルーチン分析業務を実行するために最適な操作が提供できるワークフロー管理データ41aをワークフロー管理DB41から読み出し、ワークフロー管理データ41aが関係付けている表示画面書式41fが読み出されて、例えば、試料条件設定画面70(図6の(b)参照)が表示される。
試料条件設定画面70は、入力操作を促す説明表示欄71、試料測定条件項目欄72、分析時間欄73、「分析開始」と表示された試料条件確定用のアイコンボタン74a及び「戻る」と表示されたログイン画面50に戻り操作用のアイコンボタン74bより構成される。
試料測定条件項目欄72には、測定試料の分析順を示す通し番号欄72a、サンプラにおけるセットされた試料容器の位置で定義された容器ID(Vial No.)を示す番号欄72b、測定試料ごとの注入回数欄72c、測定試料種別欄72d、測定試料名欄72e、ワークフロー管理データ41aが関係付けているワークフロー管理DB41内に登録されたメソッド標準データ41dのファイル名を表示するメソッドファイル名欄72fが設けられている。アイコンボタン72gは、複数のメソッドファイル名をコンボボックス欄であるメソッドファイル名欄72f表示させ、ユーザがその中から1つを指定してコンボボックス欄72fに表示させる。
ここで、測定試料種別欄72d、測定試料名欄72eは、今回の分析対象の測定試料の数だけルーチン分析業務従事者がキーボード27a及びマウス27bを操作して入力する必要がある部分である。分析順を示す通し番号欄72aは自動的に測定試料名の入力順に、番号を1から振っていかれるが、その後にルーチン分析業務従事者が入力した優先順番号のものはそのままその入力番号順とし、他の測定試料はその後に測定するように分析順位をオーバーレイ可能としても良い。
また、注入回数は1つの測定試料に対して何度分析するかを意味するが、ルーチン分析においては、メソッドファイルとリンクして標準的な回数が予め決まっている。
マニュアル分析においては、注入回数をユーザが入力して同一測定試料に対して入力された注入回数だけ分析する場合に使われる。
更に、メソッドファイル名欄72fに表示されるメソッドファイル名は、特定のルーチン分析業務における標準的な装置条件とクロマトグラムデータの処理条件が予め決められて、そのデータが特定分析業務制御情報の一部としてワークフロー管理DB41にメソッド標準データ41dと一意的に予め関係付けられて、ログイン画面50においてユーザを決める段階で自動的に一意的に決まるようにしても良い。この場合は、測定試料種別もユーザを決める段階で自動的に一意的に決まり、自動的に表示される。
分析時間欄73には、分析所用時間表示欄73a、分析終了予定時間表示欄73bが用意されている。
ログイン画面50に表示されるユーザ52bのユーザに対して、場合によっては分析精度を上げる必要のある場合には、図6の(b)に示したように選択肢表示のアイコンボタン72gを設けて、選択肢のメソッドファイル名を表示し、選択肢のメソッドファイル名がラジオ・ボタンとして機能し、選択されたメソッドファイル名がメソッドファイル名欄72fに表示されるようにしても良い。
このようにすることによって、例えば、水系、またはアミノ酸系のある測定試料の種別に対して用意された分析フローの流れの中で、メソッドデータをより精度の高い分析及び解析ができるものに選択して切り換えたりすることができる。
なお、ルーチン分析業務従事者がユーザ名52b,52cを押し間違えて、他の分析目的のルーチン分析業務用の画面を表示したと気付いたときは、アイコンボタン74bをクリックしてログイン画面50に戻る。
ルーチン分析業務従事者は、指示に従った分析条件を確認し、測定試料数、測定試料種別、測定試料IDなどを入力し、分析条件を指定する(試料条件を設定する)、そして、アイコンボタン74aをクリックする(ステップS204)。そうすると分析装置操作用UIモジュール35aは、試料条件設定画面70で指定された分析条件(試料条件)を、記憶装置24の分析データDB40に記憶させる。その後、分析管理部37は、記憶装置24に記憶された前記分析条件(試料条件)を読み出し、分析試料の順に指定されたメソッドファイル名にもとづいてワークフロー管理DB41からメソッド標準データ41dを読み出し、その中の装置条件に従って具体的なコマンド群として設定し、分析装置本体10の動作を管理する(ステップS205、「多試料測定」)。
ここでと、分析が開始され、分析装置操作用UIモジュール35aは、ルーチン分析業務従事者用のメイン画面75(図6の(c)参照)へ画面表示を移行させる。
図6の(c)に示すようにルーチン分析業務従事者用のメイン画面75は、分析中の測定試料のクロマトグラムを表示するクロマト表示欄76、分析対象の複数の測定試料中、分析がどの測定試料まで進んでいるかを表示する試料状態表示欄77、分析装置本体10の各モジュールの現在状況表示する装置状態モニタ画面58、分析後の結果出力画面へ遷移する結果表示ボタン78、分析が終了して一連の分析装置本体10の制御及び分析装置操作端末20でのデータ処理を終了する終了ボタン79から構成されている。
図5のフロー中、ルーチン分析業務従事者が分析装置1を起動したステップS203以降、分析条件を確認して設定する試料条件設定画面70により、ルーチン分析業務従事者は指定された測定試料種別、測定試料ID、分析する測定試料数を入力する(必要に応じて、更に各測定試料に適用するメソッドファイル名を選択指定する)だけで、一連の分析を開始することが可能である。分析開始後の試料測定中のステップS205では、すべての分析終了予定時刻まで、ルーチン分析業務従事者用のメイン画面75を参照して、異常がないことを確認するだけで良い。
1つの測定試料に対して分析が終了していれば、結果表示ボタン78をクリックすることで、分析装置操作用UIモジュール35aは、結果データ表示画面80を表示させる。通常は、全ての予定の分析試料に対する分析が完了した時点で、結果データ表示画面80を子画面として表示させる。
結果データ表示画面80には、測定試料名欄81、メソッド名欄82、分析結果欄83と、次の測定試料の解析結果データを表示させるアイコンボタン84a、前の測定試料の解析結果データを表示させるアイコンボタン84b、結果データ表示画面80を閉じるアイコンボタン84cが用意されている。
測定試料名欄81及びメソッド名欄82には、試料条件設定画面70で設定された測定試料名欄72eの測定試料ID、メソッドファイル名欄72fのメソッドファイル名が表示される。クロマトグラムを処理した解析結果データ40cは、クロマトグラムのデータ、つまり分析データ40bと共に、分析データDB40に自動発生のファイル名で記憶されるようになっており、その自動発生の解析結果データ40cのファイル名が分析結果欄83に表示される。この分析データ40b及び解析結果データ40cは、サンプルテーブルデータ40a、測定試料ID、メソッドファイル名、分析開始時刻、分析終了時刻の情報で検索可能に、自動的にラベル付けして分析データDB40に記憶される。
アイコンボタン84cをクリックすると結果データ表示画面80の子画面は閉じられる。
ステップS206では、全ての分析が終了したら、ルーチン分析業務従事者はメイン画面75の結果表示ボタン78をクリックして、結果データ表示画面80で結果データを選択し、図示省略のメニュー欄のアイコンボタン(「レポート」)、アイコンボタン(「ファイル」)を用いて、レポート内容の確認、印刷などの出力を行う(分析結果確認提出)。その作業が終了したら、メイン画面75の終了ボタン79をクリックして一連の作業を終了する。
以上のようにルーチン分析業務従事者は、ステップS204における簡単な確認と入力作業と、ステップS205における分析作業の進捗状況の監視と、ステップS206における結果の確認と印刷指示を遂行するだけで分析結果を得ることが可能である。これにより、ルーチン分析業務従事者にとって簡易な操作で誤操作が少ない画面操作が可能である。
《ワークフロー登録画面》
次に、図7から図16を参照しながら各分析分野、操作者の特質に合わせた最適な操作画面や作業ステップに沿ったその操作画面の流れ(以下、画面フローと称する)を登録するための管理者向けの画面構成の生成と、登録方法について説明する。この登録の制御はワークフロー登録用UIモジュール35bにより、ユーザ(管理者)との対話画面により実行される。図7は分析ワークフローの登録作業における各操作画面間の流れを説明する図である。図7の操作画面の流れに沿って説明する。
《ワークフロー登録画面 − 装置条件、分析条件の設定》
先ず、画面フローの中で前提として用いる装置条件、分析条件の登録方法について説明する。
(ステップS301:分析分野別試料名選択画面)
ステップS301では、分析装置1を起動してログイン画面50のときに「ZZZ」のユーザ名52cを選択した場合に、UI制御プログラム47aに含まれる操作登録用のソフトウェア、つまり、ワークフロー登録用UIモジュール35bが起動し、図8の分析分野別試料名選択画面90(図8参照)が表示される。図8は分析分野別試料名選択画面を示す図である。
このとき、新規のワークフロー管理データ41aもテンポラリなファイル名が付せられて自動的に開かれ、以後の登録操作の中におけるデータ間の関係付け、画面間の関係付けの情報をRAM23などに一時的に記憶し、分析装置操作用UIモジュール35aにおいて、後記するステップS310においてログイン画面50(図4の(a)、図6の(a)参照)のユーザ名と関係付けられて、参照可能とされる。
分析分野別試料名選択画面90は、分析する測定試料名の指定を促す説明表示欄91、主要な分析分野を選択するためのラジオ・ボタン92、選択された分野毎のラジオ・ボタン92に対応してその分野内での選択可能なサンプル名(測定試料種別)を表示させるアイコンボタン94とその表示欄であるコンボボックス欄93、測定試料種別を直接入力するための編集ボックス95、入力実行を中止するためのアイコンボタン96A、「次へ」と表示された選択後の確定ボタン97とより構成される。
測定試料種別を決定後、確定ボタン97を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、装置構成選択画面100(図9の(a)参照)を表示する(ステップS302)。
(ステップS302:装置構成選択画面)
図9の(a)は装置構成選択画面を説明する図であり、(b)は装置構成定義画面を説明する図である。図10は、装置条件定義画面を説明する図である。
図9の(a)に示すように装置構成選択画面100は、分析に使用する分析装置本体10の装置構成の指定を促す説明表示欄101、選択可能な装置構成名を表示させるアイコンボタン94とその表示欄であるコンボボックス欄102、コンボボックス欄102で表示されている装置構成名に対応する詳細内容参照、編集画面へ遷移するためのアイコンボタン104を含んでいる。そして、装置構成選択画面100は、更に、入力を確定せずに分析分野別試料名選択画面90へ移行するための「戻る」表示のアイコンボタン96B、入力を確定し、選択された装置構成に対応する分析データの処理条件を選択するための処理条件選択画面105(図11の(a)参照)へ遷移させるアイコンボタン97を含んでいる。
コンボボックス欄102に表示される装置構成名、例えば、「XXXX」は、分析目的別にわかりやすい名称またはコードが振られていて、装置条件標準データ41bのフォルダ名(図7参照)に対応している。コンボボックス欄102に表示される装置構成名称に対応する装置構成を確かめたいとき、または、それをベースにして変更した新たな装置構成を作成したい場合は、アイコンボタン104を押下する。アイコンボタン104を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、図9の(b)に示す装置構成定義画面130を表示する(ステップS303)。
コンボボックス欄102に表示された選択した装置構成で良い場合は、アイコンボタン97を押下して処理条件選択画面105へ移行する。
(ステップS303:装置構成定義画面)
図9の(b)に示すように装置構成定義画面130は、コンボボックス欄102(図9の(a)参照)で表示されている装置構成名、例えば、「XXXX」をタイトルに表示し、分析に使用する分析装置本体10の各モジュール3〜6の装置構成の指定を促す説明表示欄131、装置構成の選択指定するチェックボックス132と、チェックボックス132の項目がオンの場合に選択可能な装置名を表示させるアイコンボタン94と、その表示欄であるコンボボックス欄134と、コンボボックス欄134に表示された装置の装置条件を含む詳細内容参照、装置条件の変更など編集画面へ遷移するためのアイコンボタン135を含んでいる。
そして、装置構成定義画面130は、更に、入力実行を中止するためのアイコンボタン136と、装置構成名欄133と、選択された装置構成にて入力を確定し、新たな装置構成名で登録保存させるアイコンボタン137と、選択された装置構成にて入力を確定し、以前と同じ装置構成名で登録保存を行うアイコンボタン138を含んでいる。
装置構成名欄133は手入力可能であり、装置構成定義画面130を開いた当初は、コンボボックス欄102の構成名「XXXX」が表示されている。
装置構成定義画面130を表示することで装置構成の具体的な内容を参照することができ、変更が必要であれば変更登録することも可能である。
アイコンボタン135を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、例えば、図10に示す装置条件定義画面140を表示する(ステップS304)。
(ステップS304:装置条件定義画面)
図10は、装置条件定義画面の1例を示す図であり、溶媒供給モジュールの装置条件定義画面を説明する図である。
図9の(b)のポンプのコンボボックス欄134に表示された装置名、例えば、「YYY1」に対応する装置条件標準データ41b(図2参照)の内容が表示される。
図10に示すようにポンプに対する装置条件定義画面140は、ポンプ型式欄141、溶離液名欄142a、色表示欄142b、送液量欄143、グラフ欄145、装置名欄146、アイコンボタン136,137,138,147を有している。
図10に示すように装置条件定義画面140は、コンボボックス欄134で表示されている装置名「YYY1」をタイトルに表示している。
この装置条件定義画面140に表示されている溶媒供給モジュール3(図1参照)は、溶離液の濃度にグラジエントをつけて送液可能なタイプの例である。溶離液名欄142aには、例えば、水(「HO」と表示)とアセトニトリル(「CHCN」と表示)が入力可能に表示され、グラフ化時の対応する色が色表示欄142で、選択可能に表示される。
送液量欄143はテーブル構成となっており、グラジエント入力の区切り時間を入力する時間欄、その右にその時間区切りに対応して2種類の溶離液の体積パーセント表示の送液量欄143b、143c、その右にポンプの送液量欄143dが用意されている。この送液量欄143の入力例では、最初アセトニトリルの体積割合を0%とし、20分で70%体積割合となるまで直線的に増加させ、その後25分まで20分時の状態を維持し、25分以降30分までは水だけの送液をし、全体では常に毎分1ミリ・リットルの送液量とする条件を示している。
送液量欄143の下には、前記した送液量欄143の内容をグラフ化したグラフ欄145が横軸を時間(min)、縦軸をパーセント表示として、水とアセトニトリルの体積パーセントを色欄142bで定義したものでグラフ化している。
装置名欄146は、手入力可能で、この画面が開かれた当初はコンボボックス欄134に表示された「YYY1」が表示されている。ポンプの装置条件を変更した場合は、アイコンボタン137,138を用いて新しい装置名で登録または以前の装置名のまま上書き可能となっている。
この装置名欄146に表示または入力された装置名と、装置構成名欄133(図9の(b)参照)に表示または入力された装置名(装置構成)とは、装置構成名欄133が装置構成を特定するフォルダ名であり、その下に個々の分析用モジュール3〜6の装置条件標準データ41b(3),41b(4),41b(5),41b(6)の装置名欄146が示すファイル名でファイルを有する関係である(図7参照)。1つの装置条件標準データ41bは前記フォルダの下にある装置条件標準データ41b(3),41b(4),41b(5),41b(6)をセットとして指している。
装置条件定義画面140での作業を終えたときはアイコンボタン147を押下して装置構成定義画面130に戻る。
そして、他のモジュールの装置条件定義画面での作業を行う。
装置条件定義画面140において編集した結果の装置条件標準データ41b(3),41b(4),41b(5),41b(6)のファイルは、RAM23などに一時的に保持され、フォルダ名「XXXX1」が生成され、そのフォルダ「XXXX1」の下に、装置条件標準データ41b(3),41b(4),41b(5),41b(6)のファイルが、それぞれの装置名欄146に表示、または入力された名称のファイル名で登録される。
ここで、装置条件標準データ41b(3)は溶媒供給モジュール3に対応し、()内に対応する分析用モジュールの符号を付してある。以下、装置条件標準データ41b(4),41b(5),41b(6)は、それぞれ分析用モジュール4,5,6にそれぞれ対応する装置条件標準データ41bである。
従って、装置構成定義画面130に戻って、装置構成名欄133が以前の「XXXX」のまま、アイコンボタン137が押下されるか、アイコンボタン138が押下されると、新しいフォルダは生成されず、前のフォルダ名の下で、装置条件標準データ41b(3),41b(4),41b(5),41b(6)を上書きして、同一名でRAM23に一時記憶する。
なお、このワークフロー登録画面の操作方法では、装置構成定義画面130の装置構成名欄133の名前で登録される装置構成のフォルダの下に各モジュールの装置条件標準データ41bが登録される形となる。そして、一つの装置構成名欄133の名前のフォルダの下に存在する複数の装置条件標準データ41b全てが、分析における装置条件として用いられることになる。
装置構成定義画面130において、アイコンボタン136,137,138のいずれかを押下すると装置構成選択画面100に戻り、装置構成選択画面100においてアイコンボタン97を押下すると処理条件選択画面105を表示する(ステップS305)。
(ステップS305:処理条件選択画面)
次にワークフロー登録における処理条件の登録方法について説明する。
図11の(a)は処理条件選択画面を説明する図であり、(b)は処理条件定義画面を説明する図である。
図11の(a)に示す処理条件選択画面105は、処理条件の指定を促す説明表示欄106、選択可能な処理条件名を表示させるアイコンボタン94とその表示欄であるコンボボックス欄107、コンボボックス欄107に表示されている処理条件名に対応する詳細内容参照、編集画面へ遷移するためのアイコンボタン108を含む。処理条件選択画面105は、更に入力を確定せずに装置構成の選択画面100へ移行するためのアイコンボタン96B、入力を確定し、選択された装置条件及び処理条件に対応させる分析ワークフローを選択するための分析ワークフロー種別選択画面110(図12参照)へ遷移させるアイコンボタン97を含む。
コンボボックス欄107に表示される処理条件名、例えば、「QQQQQ」は、分析目的別にわかりやすい名称またはコードが振られていて、処理条件標準データ41cのファイル名(図7参照)に対応している。
すでに登録された処理条件で良い場合はアイコンボタン97を押下すれば、分析ワークフロー種別選択画面110を表示し(ステップS310)、確認や変更の必要がある場合はアイコンボタン108を押下すると処理条件定義画面150(図11の(b)参照)を表示する(ステップS306)。
(ステップS306:処理条件定義画面)
図11の(b)は処理条件定義画面を説明する図である。処理条件定義画面150は、コンボボックス欄107で表示されている処理条件名、例えば、「QQQQQ」をタイトルに表示し、処理条件の指定を促す説明表示欄151、処理条件の項目153a,153b,・・・、処理条件の項目155a、155b、・・・を指定するチェックボックス152と、チェックボックス152の項目がオンの場合に選択可能な処理条件オプションを選択表示させるアイコンボタン94と、その表示欄であるコンボボックス欄154A,154B,・・・などと、コンボボックス欄156A,156B,・・・などを含んでいる。処理条件定義画面150は、更に、入力実行を中止するためのアイコンボタン136と、選択された分析条件にて入力を確定し、新たな分析条件名で登録保存するボタン137と、選択された分析条件にて入力を確定し、以前と同じ分析条件名で登録保存を行うボタン138と、処理条件名入力欄157を含んでいる。
処理条件の項目としては、クロマトグラムの波形処理条件(図11の(b)では「クロマト波形処理」と表示)153の選択する処理条件項目としては、例えば、ベースライン指定153a、ピーク指定153bなどが含まれる。
ベースライン指定153aに対応する処理条件のデータは、ベースラインの引き方を指定するものであり、研究者が今回ワークフロー化の作業をしている分析対象について確立して、予め記憶装置24に保存した処理条件のベースライン指定に関するデータをコンボボックス154で選択する。
ピーク指定153bに対応する処理条件のデータは、クロマトグラムのピーク位置に対応する成分名を指定するものであり、研究者が今回ワークフローの登録作業をしている分析対象についてクロマトグラムデータの解析処理条件を確立して、予め記憶装置24に保存した処理条件のピーク指定に関するデータをコンボボックス欄154Bで選択する。
同様にクロマトグラムによる成分の定量のための検量線処理の項目155の選択する処理条件項目としては、例えば、移動平均155a、レスポンスファクタ155bなどが含まれる。移動平均155a、レスポンスファクタ155bなどに対応する処理条件のデータは、ピーク面積の算出方法を指定するものであり、研究者が今回ワークフローの登録作業をしている分析対象についてクロマトグラムデータの解析処理条件を確立して、予め報告書に記載され、管理者がそれを参照して移動平均、レスポンスファクタに関する処理条件データをコンボボックス欄156A,156Bで選択する。
処理条件名入力欄157は手入力可能であり、処理条件定義画面150を開いた当初は、コンボボックス欄107の処理条件名、例えば、「QQQQQ」が表示されているが、手入力で書き直して、アイコンボタン137を押下すると、処理条件選択画面105に戻り、コンボボックス欄107には手入力されて確定された分析条件データのファイル名に置き換わる。
ちなみに、コンボボックス欄154A,154B,・・・などで指定されたベースライン指定やピーク指定などのファイルデータ、並びに、コンボボックス欄156A,156B,・・・などで指定された移動平均やレスポンスファクタのオプションのデータは、コピーされて、コンボボックス欄107で指定された処理条件標準データ41cの一つのファイルに貼り付けられ、まとめられる。
処理条件定義画面150を表示することで処理析条件の具体的な内容を参照することができ、変更が必要であれば変更登録することも可能である。処理条件定義画面150においてアイコンボタン136,137,138のいずれかを押下すると処理条件選択画面105に戻る。処理条件選択画面105において、アイコンボタン97を押下することで、これまでに登録された装置構成や装置条件、処理条件に対応する分析ワークフロー種別選択するための画面110へ遷移する(ステップS307)。
《特定分析業務対応の操作画面の登録》
次に、分析装置1を用いて特定分析業務に対応した分析操作をする際にディスプレイ26に表示される画面フローとその中の個々の操作画面を設定して登録する方法を説明する。
図12は分析ワークフロー種別選択画面を説明する図であり、図13は分析ワークフロー定義画面を説明する図であり、図14は分析実行時の監視画面を編集する画面編集例を説明する図であり、図15は解析結果のレポートの書式を編集する画面編集例を説明する図である。図16はユーザ登録画面を説明する図である。
(ステップS307:分析ワークフロー種別選択画面)
図12に示す分析ワークフロー種別選択画面110は、分析ワークフロー種別の指定を促す説明表示欄111、選択可能な分析ワークフロー種別名を表示させるアイコンボタン94、その表示欄であるコンボボックス欄112、コンボボックス欄112で表示されている分析ワークフロー種別名に対応する詳細内容参照、編集画面へ遷移するためのアイコンボタン113を含む。
分析ワークフロー種別選択画面110は、更に、入力を確定せずに処理条件選択画面105へ移行するためのアイコンボタン96B、入力を確定し、ここまで選択された装置構成、処理条件、分析ワークフロー種別に対応させるユーザ名を登録するためのユーザ登録画面115(図16参照)へ遷移させるボタン97を含む。
ここでボタン113を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、図13に示すワークフロー種別定義画面160を表示する(ステップS308)。
コンボボックス欄112に表示される分析ワークフロー種別名、例えば、「WWWW」は、分析目的別にわかりやすい名称またはコードが振られていて、その分析ワークフローで用いられるレポート標準書式41e(図2参照)と表示画面書式41f(図2参照)を含むフォルダ名(図7参照)に対応している。
(ステップS308:分析ワークフロー種別定義画面)
ワークフロー種別定義画面160は、コンボボックス欄112で表示されている分析ワークフロー種別名、例えば、「WWWW」をタイトルに表示し、分析ワークフローの編集指定を促す説明表示欄161と、分析ワークフローの構築に必要な工程に対応するアイコン162a〜162g、・・・162zなどが用意された工程選択欄162と、工程を指定するアイコン162a〜162g、162zをドラッグして、ドロップすることでワークフローの順序指定が可能なワークフロー編集エリア163を含んでいる。
そして、ワークフロー種別定義画面160は、更にワークフロー編集エリア163内のフォーカス指定(アイコンが選択された状態)がある工程にて表示される画面の名称を表示させるアイコンボタン94とその表示欄であるコンボボックス欄164と、コンボボックス欄164で指定された画面名に対応する詳細内容参照、編集画面へ移行するためのアイコンボタン165と、ワークフロー編集エリア163内のフォーカス指定がある工程にて出力されるレポートの書式名称を表示させるアイコンボタン94とその表示欄であるコンボボックス欄166と、コンボボックス欄166で指定されたレポートの書式名に対応するレポートのレイアウトなどの詳細内容参照、編集画面へ移行するためのボタン167を含んでいる。
なお、他の定義画面と同様に、分析ワークフロー種別名入力欄168と、入力実行を中止するためのアイコンボタン136と、編集された分析ワークローにて入力を確定し、新たな分析ワークフロー種別名で登録保存するアイコンボタン137と、編集された分析ワークローにてフローを確定し、以前と同じ分析ワークフロー種別名で登録保存を行うアイコンボタン138を含んでいる。
分析ワークフロー種別名入力欄168は手入力可能であり、ワークフロー種別定義画面160を開いた当初は、コンボボックス欄112の分析ワークフロー種別名「WWWW」が表示されている。
ワークフロー種別定義画面160を表示することで分析操作のワークフローにおいて用いられる操作画面の具体的な内容を参照することができ、変更が必要であれば変更登録することも可能である。
工程選択欄162に予め用意されている工程を指定するアイコンとしては、(1)ルーチン分析の場合に必要となる工程、(2)分析装置本体10に標準測定試料を分析させて、分析装置1の状態を検査するのに必要となる工程、(3)研究者がマニュアル分析する場合に、フレキシブルな分析や、分析データのフレキシブルな解析処理をするのに必要となる工程、(4)ルーチン分析ながらも、装置条件や処理条件をフレキシブルに設定可能とする場合に必要な工程を、予め考えて用意してある。
図13では、例えば、「開始」と表示のアイコン162a、「装置条件設定」と表示のアイコン162b、「処理条件設定」と表示のアイコン162c、「サンプルテーブル設定」と表示のアイコン162d、「分析実行」と表示のアイコン162e、「データ解析実行」と表示のアイコン162f、「解析結果表示」と表示のアイコン162g、「レポート作成」と表示のアイコン162h、「終了」と表示のアイコン162zが用意されている。
図13に示したワークフロー種別定義画面160の例では、ワークフロー編集エリア163に、アイコン162a,162d,162e,162g,162zがドロップされ、その順に「開始」のアイコン162aから「終了」のアイコン162zまでを結ぶ矢印が自動発生して表示されている。この工程の流れは、ルーチン分析のワークフローの画面(図6参照)に対応している。
この工程の流れは、必ずしも分析装置本体10で得られた検出器信号を解析処理するまでの工程を含む必要は無い。例えば、同一測定試料に対して、装置条件を少しずつ変化させる、例えば、溶媒濃度を変えて分析動作をさせたり、分離モジュール5における溶媒温度を変化させたりして、クロマトグラムのデータを何度も取り、適切な装置条件を探すときに、自動的にサーチさせる工程の場合もある。
ワークフロー種別定義画面160において、アイコンボタン165を押下すると画面レイアウト定義画面170を表示する(ステップS309A)。
(ステップS309A:画面レイアウト定義画面)
次に画面レイアウト定義画面について説明する。
ワークフロー種別定義画面160において、アイコンボタン165を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、画面レイアウト定義画面170(図14参照)を表示する。
ここでは、「分析実行」と表示のアイコン162dに対応する「分析実行」工程における監視画面を編集可能な画面レイアウト定義画面170を例示して説明する。
図14に示すように「画面編集画面−SSSS」と表示した画面レイアウト定義画面170は、コンボボックス欄164で表示されている画面名、例えば、「SSSS」をタイトルに表示する。画面レイアウト定義画面170は、ファイル操作、編集に関する機能を実行するメニュー欄171、画面レイアウトの編集に使用するツールバー172、画面レイアウトの編集作業エリア176、画面の終了ボタン173より構成される。
メニュー欄171には、画面レイアウト定義画面170で編集した画面データを、名前をつけて保存したり、上書き保存したりする機能をもつ「ファイル」と表示されたアイコン171aと、切り取り、文字列編集においてコピー、貼り付けを可能とする機能をもつ「編集」と表示されたアイコン171bとを含む。
ツールバー172には、文字を入力する「エディットボックス」と表示されたアイコンボタン172aや、クロマトグラムのグラフを表示させる「2Dグラフ」と表示されたアイコンボタン172bや、制御ボタンを表示させる「制御ボタン」と表示されたアイコンボタン172cや、文字列の表示をさせる「文字列」と表示のアイコンボタン172dなどを含む画面を構成するための各種の表示部品を挿入するコマンドボタンを配し、必要な部品を選択後、画面レイアウトの編集作業エリア176内でマウスにより場所を特定してドラッグすることで必要な画面表示部品を配置することが可能である。
画面レイアウト定義画面170を表示することで、ワークフロー編集エリア163(図13参照)内のフォーカス指定がある工程で表示される画面の具体的な内容を参照することができ、変更が必要であれば変更登録することも可能である。
図14に示すように画面レイアウトの編集作業エリア176内には、前記したルーチン分析業務従事者用のメイン画面75に対応する、クロマト表示欄76、試料状態表示欄77、装置状態モニタ画面58、結果表示ボタン78、終了ボタン79から構成されている。
この画面レイアウトの編集作業エリア176内に「2Dグラフ」のアイコンボタン172dでクロマト表示欄76を生成させると、ワークフロー登録用UIモジュール35b(図2参照)は、この一連のワークフロー編集の作業の中で、検出器に対する装置条件定義画面140で定義された検出器を検索して、図示しない小画面を発生させ、その検出器信号をクロマト表示欄76に関係付ける確認をする。ユーザが関係付ける操作(Yes)をすると、クロマト表示欄76にその検出器信号を表示させるように図面レイアウト定義画面170は、データのリンクを張る。
もし、複数の検出器を使用している装置条件の場合は、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、画面レイアウトの編集作業エリア176内のクロマト表示欄76が1つの場合は、どの検出器の検出器信号を表示させるのか前記小画面で選択させ、クロマト表示欄に検出器名称を表示させる。画面レイアウトの編集作業エリア176内のクロマト表示欄76が複数の場合は、どの検出器の検出器信号をどのクロマト表示欄76に表示させるのか前記小画面で選択させ、クロマト表示欄76に検出器名称を表示させる。そして、いずれの場合も、図面レイアウト定義画面170は、検出器とクロマト表示欄76との間にデータのリンクを張る。
同様に試料状態表示欄77が画面レイアウトの編集作業エリア176内に発生された場合は、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、この一連のワークフロー編集の作業の中で、サンプラに対する装置条件定義画面140で定義されたサンプラを検索して、図示しない小画面を発生させ、そのサンプラからの信号を試料状態表示欄77に関係付ける確認をする。ユーザが関係付ける操作(Yes)をすると、試料状態表示欄77にその信号にもとづくVial No.を表示させるように図面レイアウト定義画面170は、データのリンクを張る。
同様に装置状態モニタ画面58が画面レイアウトの編集作業エリア176内に発生された場合は、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、この一連のワークフロー編集の作業の中で、装置条件定義画面140で定義された各モジュール3〜6(ポンプ、サンプラ、オーブン、検知器)を検索して、図示しない小画面を発生させ、そのモジュールからの信号を装置状態モニタ画面58に関係付ける確認をする。ユーザが関係付ける操作(Yes)をすると、装置状態モニタ画面58にその信号にもとづく装置状態を表示させるように図面レイアウト定義画面170は、データのリンクを張る。
このようなデータリンクの設定情報はワークフロー管理データ41aに記憶される。
なお、装置状態モニタ画面58の詳細画面は、モジュールごとにメーカが用意した装置状態モニタ画面が用意されており、GUIテンプレート42dに予め登録されている。この一連のワークフロー編集の作業の中で、装置条件定義画面140で定義された各モジュール3〜6(ポンプ、サンプラ、オーブン、検知器)を検索して、検索された型式のモジュールに対応する装置状態モニタ画面のGUIテンプレート42d(図2参照)と装置状態モニタ画面58との間でリンクを張ることによって、詳細画面を表示可能とする。
ちなみに、結果表示ボタン78、終了ボタン79は一連のワークフローにおける画面選択ボタンであるので、ワークフロー編集エリア163の各工程間の関係付けであり容易に画面間で関係付けることができる。
図示してないが、解析結果表示の工程における解析結果表示レイアウト画面についても、同様にワークフロー登録用UIモジュール35bは、結果表示欄に対して、処理条件データのファイル名と関係付けることによって、解析結果データのファイルを検索可能なパスを指定できるので、分析装置操作用UIモジュール35aにおいて前記パスにしたがって解析結果データを検索でき、表示できる。
このような、ワークフロー編集エリア163で関係付けられた操作画面間のつながりや、操作画面間を遷移させるアイコンボタンによる遷移先の操作画面の対応付けの制御データもワークフロー管理データ41aに記憶される。
画面レイアウト定義画面170においてアイコンボタン173を押下するとワークフロー種別定義画面160に戻る。ワークフロー種別定義画面160においてアイコンボタン167を押下するとレポートレイアウト定義画面180を表示する(ステップS309B)。
(ステップS309B:レポートレイアウト定義画面)
次にレポートレイアウト定義画面について説明する。
分析ワークフロー種別定義画面160において、ボタン167を押下すると、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、レポートレイアウト定義画面180(図15参照)を表示する。図15に示した「レポート編集−PPPP」表示のレポートレイアウト定義画面180は、コンボボックス欄166(図12の(b)参照)で表示されているレポートレイアウト名、例えば、「PPPP」をタイトルに表示し、ファイル操作、編集に関する機能を実行するメニュー欄181、レポートレイアウトの編集に使用するツールバー182、画面レイアウトの編集作業エリア183、画面の終了ボタン184より構成される。
メニュー欄181には、レポートレイアウト定義画面180で編集した画面データを、名前をつけて保存したり、上書き保存したりする機能をもつ「ファイル」と表示されたアイコン181a、切り取り、コピー、貼り付けの文字列編集を可能とする機能をもつ「編集」と表示されたアイコン181bより構成される。
ツールバー182には、印刷項目を指定する「フィールド」と表示されたアイコンボタン182a、クロマトのグラフを指定する「グラフ」と表示されたアイコンボタン182b、条件などレポート項目を指定する「レポート」と表示されたアイコンボタン182cなどのレポートを構成するための表示部品を挿入するコマンドボタンが配されている。
必要な表示部品を選択後、レポートレイアウトの編集作業エリア183内でマウスにより場所を特定してドラッグ、ドロップすることで必要なレポート項目を配置することが可能である。
レポートレイアウト定義画面180を表示することで、ワークフロー編集エリア163(図13参照)内のフォーカス指定がある工程で表示されるレポートレイアウトの具体的な内容を参照することができ、変更が必要であれば変更登録することも可能である。
レポートレイアウト定義画面180においてアイコンボタン184を押下するとワークフロー種別定義画面160に戻る。
図12に戻って、分析ワークフロー種別選択画面110において、アイコンボタン137またはアイコンボタン138を押下することで、ここまで選択された装置条件を含む装置構成、処理条件、分析ワークフロー種別に対応するユーザ名を登録するためのユーザ登録画面115へ遷移する(ステップS310)。
分析ワークフロー種別選択画面110において、「キャンセル」のアイコンボタン136を押下すると分析ワークフロー種別選択画面110へ戻る。分析ワークフロー種別選択画面110において、アイコンボタン97を押下するとユーザ登録画面115を表示する(ステップS310)。
(ステップS310:ユーザ登録画面)
図16に示すようにユーザを登録するためのユーザ登録画面115は、分析操作の流れを定義するアプリケーション名と対応するユーザ指定を促す説明表示欄116、アプリケーション名の、ユーザの選択指定欄118、確定ボタン97、アイコンボタン96Bより構成される。アプリケーション名を入力欄117に、対応するユーザを選択指定欄118に指定または入力した後、確定ボタン97を押下することで、ワークフロー管理DB41へ登録されるとともにワークフロー登録用UIモジュール35bは、ログイン画面50(図4の(a)、図6の(a)参照)に表示されるユーザ名とアプリケーション名が対応付けられる。もし、ユーザ名がログイン画面50に登録されていない新たなユーザ名の場合は、ワークフロー登録用UIモジュール35bは、新たなユーザ名のアイコンをログイン画面50に表示させるようにアイコンを追加する。
なお、前記したアプリケーション名は、この一連のワークフローの登録に関わる装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41cの関係付け情報、ワークフロー定義画面160や画面レイアウト定義画面170およびレポートレイアウト定義画面180で設定した画面フローの制御に従った操作画面間の関係付け、操作画面における表示データに対応するデータや信号の対応付け情報を記憶させたワークフロー管理データ41aに、一時的に仮のファイル名で記憶させていたものを、そのアプリケーション名と同一名のファイル名が付けられる。
更に、アプリケーション名と同一名のフォルダをワークフロー管理DB41に生成し、そのフォルダの下に、前記した一連のワークフローの登録操作で作成されたワークフロー管理データ41a、装置条件標準データ41b(3〜6)を含んだフォルダ、処理条件標準データ41c、ワークフロー定義画面160、画面レイアウト定義画面170、レポートレイアウト定義画面180を配置するように記憶する。
こうして一連の分析フローの登録操作が完了する。
このようにワークフロー管理DB41に記憶させることにより、他のユーザ名においても利用している装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41cや操作画面などを変更して、新しいユーザ名のフォルダに、旧ファイル名のままで装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41c、操作画面などを保存しても、他のユーザ名において使用される装置条件標準データ41b、処理条件標準データ41c、操作画面などを誤って変更してしまうことが防止できる。
新たに定義されたユーザ名は起動時のログイン画面50の指定で、分析装置操作用UIモジュール35aが、特定されたフォルダ名のワークフロー管理データ41aを参照して、画面フローと画面表示を実行することで、ユーザの分析目的及びユーザの習熟度に応じた最適な分析操作の流れに沿った画面フローと画面レイアウトを提供できる。
その結果、習熟度の高い研究者に操作ガイドになるような表示をディスプレイ26に表示して、ユーザが利用できる画面領域を狭めて、使いにくくしたり、指示書に従ってルーチン分析を行うユーザが、すでに登録されたメソッド標準データ41dを用いて、分析及び解析処理をし、定型化したレポートを製作するときに、そのような定型作業以外のために使用する操作画面を表示させたりして、誤った操作や、誤認を誘発するようなことを防止できる。
従来のクロマトグラフ分析装置は、詳細な分析条件を設定することが可能であり、これにより、高い熟練度を有する研究者であれば、クロマトグラフ分析装置を利用することにより研究業務の遂行に必要とされる、細かく指定された装置条件や処理条件にもとづいて分析結果を取得することができた。例えば、研究者は、研究業務の遂行において、注入量と希釈倍率などを示す試料情報と、ポンプを使用して流される溶媒の割合の時間変化と溶媒の温度などを示すグラジエントテーブル情報と、波形処理方法とその処理方法が適用される時間帯などを示す波形処理テーブル情報と、検量線の引き方と保持時間と測定試料の濃度などを指定する成分テーブル情報などを測定試料毎に指定することが可能であった。
ところが、研究者が分析条件を細かく指定することが可能である一方、クロマトグラフ分析装置の画面には、多くのメニュー、入力項目、ボタンなどが詰め込まれて表示されるので、高い熟練度を有していないルーチン分析業務従事者が、汎用的に利用される装置条件や処理条件を利用してルーチン分析業務を遂行する場合であっても、これらの複雑な画面を使用してメニューの選択、値の入力、実行ボタンのクリックなどを行わねばならず、操作を簡易化し、誤操作を防止することが困難であった。
本実施形態によれば、分析目的及びユーザの習熟度に最適な分析操作の流れに沿った画面フローと画面レイアウトをユーザ毎に提供することが可能となる。
《変形例》
本実施形態においては、ログイン画面50(図4の(a)、図6の(a)参照)において、ユーザ名を入力することにより、ユーザの分析目的及びユーザの習熟度に最適な分析操作の流れに沿った画面フローと画面レイアウトをユーザ毎に提供することとした、ログイン画面におけるユーザ名の入力方法はキーボード27aやマウス27bによる操作に限定されるものではない。
例えば、図1に破線枠で示すように分析装置操作端末20にRFICタグリーダ・ライタ(図1中では、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)タグR/Wと表示)32を、入出力制御部25を介して接続している。分析装置操作端末20をユーザが起動させた際に、RFICタグR/W32はユーザが身に付けている従業員IDカードに内蔵された図示しないRFICタグとの間で通信する。そして、UI制御部35が、従業員IDを取得して、予め従業員IDとイーザ名との対応関係を登録してあるユーザIDデータ41g(図2参照)を参照して、ユーザ名を取得し、取得したユーザ名に対応した画面フロー及び操作画面のアプリケーション名のワークフロー管理データ41aにアクセスし、以後、分析装置操作用UIモジュール35aはそのワークフロー管理データ41aを参照して、画面フローを制御する。
なお、ユーザ名と対応付けられたRFICタグは従業員カード内蔵のものに限定される必要は無く、分析操作の指示書に添付されたRFICタグでも良い。
以上、本実施形態およびその変形例では、請求項に記載の「ユーザ情報」としてユーザ名を用いて説明したが、もちろんユーザ名の代わりにユーザIDとしても良い。
もちろん、クロマトグラフ分析装置以外の分析装置にも本発明を適用することは可能であり、キーボード27aまたはマウス27bなどを操作して装置条件や処理条件を受付け、ディスプレイ26に分析進捗及び解析結果を表示するためのGUIを備えた分析装置であれば、分野、機能、性能、構成を問うことなく本発明を適用できる。
発明の実施の形態に係わるクロマトグラフ分析装置のシステムブロック図である。 実施形態における分析装置操作端末の機能構成ブロック図である。 研究業務における基本的な分析装置の操作フローを示す図である。 研究者が分析装置を起動した以降の操作画面の画面遷移を示す図であり、(a)はログイン画面を示す図であり、(b)は研究者向け操作メイン画面の構成を示す図であり、(c)は装置条件を設定するための装置条件画面を示す図であり、(d)は装置状態モニタ画面の構成を示す図であり、(e)はクロマトグラムを表示する画面を示す図であり、(f)は解析結果データを表示する画面を示す図である。 ルーチン分析業務における基本的な作業ステップ図である。 図5の作業ステップS203〜ステップS206において用いられる分析装置操作用UIモジュールの操作画面フローの例を示す図である。 分析ワークフローの登録作業における各操作画面間の流れを説明する図である。 分析分野別試料名選択画面を説明する図である。 (a)は装置構成選択画面を説明する図であり、(b)は装置構成定義画面を説明する図である。 装置条件定義画面を説明する図である。 (a)は処理条件選択画面を説明する図であり、(b)は処理条件定義画面を説明する図である。 分析ワークフロー種別選択画面を説明する図である。 分析ワークフロー定義画面を説明する図である。 分析実行時の監視画面を編集する画面編集例を説明する図である。 解析結果のレポートの書式を編集する画面編集例を説明する図である。 ユーザ登録画面を説明する図である。
符号の説明
1 液体クロマトグラフ分析装置
3 溶媒供給モジュール(分析用モジュール)
4 注入モジュール(分析用モジュール)
5 分離モジュール(分析用モジュール)
6 検出モジュール(分析用モジュール)
7 制御部
8 通信ユニット
9 通信回線
10 分析装置本体
20 分析装置操作端末
21 CPU
22 内部バス
23 RAM
24 記憶装置
25 入出力制御部
26 ディスプレイ
27a キーボード(入力部)
27b マウス(入力部)
28 スピーカ
29 リムーバブル・ディスクドライブ
30 通信ユニット
32 RFICタグR/W
35 ユーザ・インタフェース制御部
35a 分析装置操作用UIモジュール
35b ワークフロー登録用UIモジュール(特定分析業務制御情報登録手段)
37 分析管理部
39 分析データ処理部
40 分析データDB
40a サンプルテーブルデータ
40b 分析データ
40c 解析結果データ
40d レポートデータ
41 ワークフロー管理DB(類別分析業務データベース)
41a ワークフロー管理データ
41b 装置条件標準データ(特定分析業務制御情報)
41c 処理条件標準データ(特定分析業務制御情報)
41d メソッド標準データ(特定分析業務制御情報)
41e レポート標準書式(特定分析業務制御情報)
41f 表示画面書式(特定分析業務制御情報)
41g ユーザIDデータ
42 テンプレートDB
42a 装置条件テンプレート
42b 処理条件テンプレート
42c レポートテンプレート
42d GUIテンプレート
47 プログラムDB
47a ユーザ・インタフェースI制御プログラム
47b 分析管理プログラム
47c 分析データ処理プログラム

Claims (3)

  1. 制御部と、該制御部によって動作を制御されて分析データを取得する分析モジュールと、を含む分析装置本体と、
    前記分析モジュールを動作させる装置条件、ユーザ情報の選択、前記分析データを解析処理する処理条件、及び分析操作の流れの設定を表示画面との会話処理にて受け付ける入力部と、前記制御部との間で通信して、前記分析装置本体の動作を管理する分析管理部と、前記分析装置本体からの前記分析データを解析処理する分析データ処理部と、を含む分析装置操作端末と、
    を備える分析装置において、
    前記分析装置操作端末は、特定の分析業務に対応した、前記装置条件、前記処理条件及び前記分析操作の流れと、操作画面表示様式と、前記ユーザ情報と、を含む特定分析業務制御情報を予め作成して記憶させた類別分析業務データベースを有し、
    前記ユーザ情報は、高い熟練度を有するユーザに係る第1のユーザ情報を有しており、前記第1のユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報は、複数設定された測定試料を連続して分析させる項目と、分析動作を中断させる項目とを有しており、
    前記入力部が前記ユーザ情報の選択を受け付けると、ユーザを前記分析装置操作端末へログインさせ、
    前記ユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報を前記類別分析業務データベースから選択して画面表示し、前記特定の分析業務に対応した前記分析操作の流れに従い、
    前記分析管理部において、前記特定の分析業務に対応した前記装置条件に応じて前記分析装置本体の動作を管理させて、前記分析データを取得させ、
    前記分析データ処理部において、前記特定の分析業務に対応した前記処理条件に応じて、前記取得された分析データの解析処理をさせ、
    前記特定の分析業務に対応した前記操作画面表示様式に従って前記分析操作の流れに沿って前記表示画面に表示することを特徴とする分析装置。
  2. 制御部と、該制御部によって動作を制御されて分析データを取得する分析モジュールと、を含む分析装置本体と、
    前記分析モジュールを動作させる装置条件、ユーザ情報の選択、前記分析データを解析処理する処理条件、及び分析操作の流れの設定を表示画面との会話処理にて受け付ける入力部と、前記制御部との間で通信して、前記分析装置本体の動作を管理する分析管理部と、前記分析装置本体からの前記分析データを解析処理する分析データ処理部と、を含む分析装置操作端末と、
    を備える分析装置において、
    前記分析装置操作端末は、特定の分析業務に対応した、前記装置条件、前記処理条件及び前記分析操作の流れと、操作画面表示様式と、前記ユーザ情報と、を含む特定分析業務制御情報を予め作成して記憶させた類別分析業務データベースを有し、前記ユーザ情報は、高い熟練度を有するユーザに係る第1のユーザ情報を有しており、
    前記入力部が前記ユーザ情報の選択を受け付けると、ユーザを前記分析装置操作端末へログインさせ、
    前記ユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報を前記類別分析業務データベースから選択して画面表示し、前記第1のユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報を選択して画面表示したとき、当該表示画面に、分析中の測定試料に対して用いられている検出器の型式、または、異常状態か否かの自己診断結果を表示し、前記特定の分析業務に対応した前記分析操作の流れに従い、
    前記分析管理部において、前記特定の分析業務に対応した前記装置条件に応じて前記分析装置本体の動作を管理させて、前記分析データを取得させ、
    前記分析データ処理部において、前記特定の分析業務に対応した前記処理条件に応じて、前記取得された分析データの解析処理をさせ、
    前記特定の分析業務に対応した前記操作画面表示様式に従って前記分析操作の流れに沿って前記表示画面に表示することを特徴とする分析装置。
  3. 制御部と、該制御部によって動作を制御されて分析データを取得する分析モジュールと、を含む分析装置本体と、
    前記分析モジュールを動作させる装置条件、ユーザ情報の選択、前記分析データを解析処理する処理条件、及び分析操作の流れの設定を表示画面との会話処理にて受け付ける入力部と、前記制御部との間で通信して、前記分析装置本体の動作を管理する分析管理部と、前記分析装置本体からの前記分析データを解析処理する分析データ処理部と、を含む分析装置操作端末と、
    を備える分析装置において、
    前記分析装置操作端末は、特定の分析業務に対応した、前記装置条件、前記処理条件及び前記分析操作の流れと、操作画面表示様式と、前記ユーザ情報と、を含む特定分析業務制御情報を予め作成して記憶させた類別分析業務データベースを有し、
    前記ユーザ情報は、高い熟練度を有していないユーザに係る第2のユーザ情報を有し、
    前記第2のユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報には、予め標準的な分析回数が設定されており、
    前記入力部が前記ユーザ情報の選択を受け付けると、ユーザを前記分析装置操作端末へログインさせ、
    前記ユーザ情報に関連付けられた前記特定分析業務制御情報を前記類別分析業務データベースから選択して画面表示し、前記特定の分析業務に対応した前記分析操作の流れに従い、
    前記分析管理部において、前記特定の分析業務に対応した前記装置条件に応じて前記分析装置本体の動作を管理させて、前記分析データを取得させ、
    前記分析データ処理部において、前記特定の分析業務に対応した前記処理条件に応じて、前記取得された分析データの解析処理をさせ、
    前記特定の分析業務に対応した前記操作画面表示様式に従って前記分析操作の流れに沿って前記表示画面に表示することを特徴とする分析装置。
JP2007181230A 2007-07-10 2007-07-10 分析装置 Expired - Fee Related JP5002356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181230A JP5002356B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181230A JP5002356B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009019913A JP2009019913A (ja) 2009-01-29
JP5002356B2 true JP5002356B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=40359692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181230A Expired - Fee Related JP5002356B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5002356B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5067382B2 (ja) * 2009-02-24 2012-11-07 株式会社島津製作所 分析装置、及び、分析制御用プログラム
CN103733070B (zh) 2011-06-03 2015-08-12 株式会社日立高新技术 自动分析装置
JP2013003086A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Shimadzu Corp 測定装置のデータ処理装置
JP5354067B2 (ja) * 2012-07-09 2013-11-27 株式会社島津製作所 試験機
US20160300027A1 (en) * 2013-11-15 2016-10-13 Radiometer Medical Aps Operator-specific adaptation of a medical alalyzer user interface
WO2015189928A1 (ja) * 2014-06-11 2015-12-17 株式会社島津製作所 分析機器制御方法、及び分析機器制御装置、並びに分析機器制御プログラム
JP6967402B2 (ja) * 2017-08-22 2021-11-17 株式会社日立ハイテクサイエンス 分析装置及び分析方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01227064A (ja) * 1988-03-07 1989-09-11 Maikuronikusu Kk 液体分析装置
JPH01242966A (ja) * 1988-03-24 1989-09-27 Toshiba Corp 自動化学分析装置
JPH09119933A (ja) * 1995-03-27 1997-05-06 Ngk Insulators Ltd 自動分析システム
JP3656692B2 (ja) * 1997-08-07 2005-06-08 株式会社日立製作所 臨床検査システムおよび検査状況管理方法
JP2000227434A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2000329715A (ja) * 1999-05-19 2000-11-30 Shimadzu Corp 分析装置
JP2007040905A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Hitachi High-Technologies Corp クロマトグラフデータ処理装置
JP4755874B2 (ja) * 2005-09-27 2011-08-24 シスメックス株式会社 検体分析装置、検体分析用処理コンピュータ、検体分析装置における操作用画面の表示方法、及び検体分析装置用処理コンピュータのためのコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009019913A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5002356B2 (ja) 分析装置
US11061649B2 (en) Visual protocol designer
US7769565B2 (en) Sample measurement device, measurement information display method, and computer system
CN102621339B (zh) 自动分析装置
US5623592A (en) Method and apparatus for constructing an iconic sequence to operate external devices
US9424398B1 (en) Workflows for defining a sequence for an analytical instrument
CN107407686B (zh) 自动分析装置
US20060248540A1 (en) Automatic source code generation
US20070118323A1 (en) Method for analyzing measurement data of device under test, program, measurement data analyzing system
WO1996012233A9 (en) Method and apparatus for graphically programming a computer to operate external devices
JP2004502179A (ja) フラットなメニューを有するコンピュータ・インタフェース・モジュール
JP2000048110A (ja) 生物医学解析システムのユ―ザインタ―フェ―ス
JP2007040905A (ja) クロマトグラフデータ処理装置
JP2020063966A (ja) 前処理装置およびこれを備えた分析システム
JP2006208099A (ja) 自動分析機器の制御装置
JP2008070321A (ja) 自動分析システム
JP4765295B2 (ja) 分析機器管理装置
JP4951428B2 (ja) 分析データ処理装置およびファイル保存方法
JP2002222183A (ja) 印刷テンプレート作成用のユーザーインターフェース
CN115902259A (zh) 凝血分析***及信息显示方法
JP2003084975A (ja) 動作設計システム
JP5490982B2 (ja) 分析装置制御システム及び分析装置制御プログラム
JP2009174977A (ja) 電子部品の検査装置および検査プログラム
JP2001183232A (ja) 分光測定システム
WO2024082137A1 (zh) 样本分析设备、方法、***及分析仪

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees