JP4996338B2 - 色処理方法および色処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力側の色再現域における色信号を出力側の色再現域における色信号に変換する色処理方法および色処理装置に関する。
従来、色再現域の異なる紙質や表示媒体において、画像の知覚的一致を図る色再現技術として、ある色再現域と別の色再現域とを均等表色系において対応付けるガマット写像技術が知られている。このようなガマット写像技術としては、1次元から3次元までの複雑な写像変換を複数段にわたって行う技術(例えば特許文献1参照)や、色の変化としての階調を曲線表現に帰着してガマット写像を実現する技術(例えば特許文献2参照)が提案されている。
また、特に黄色(Y)については、カラープリンタにおいて純色が好まれる傾向があるが、ガマット写像に伴う色相のずれが生じると、シアン(C)やマゼンタ(M)が混入してYが濁ってしまう。このような色の濁りは、Yの高明度域において顕著であり、知覚的にも色相の変化として目立つ場合がある。そこで、入力側の色再現域および出力側の色再現域における色相のひずみを補正して、視覚的に好ましい色再現を得る技術(例えば特許文献3参照)が提案されている。
特開2001−94799号公報 特開2002−33929号公報 特開2002−152536号公報
しかしながら、上述した従来の技術によれば、モニタからカラープリンタへのガマット写像の際、多数の色変換用パラメータを、ユーザが手動で調整する必要がある。最適なパラメータの組み合わせはモニタやカラープリンタの機種等にも依存するため、ガマット写像の最適制御パラメータをユーザが決定するには、多大な時間的コストを必要とする。
また、ガマット写像は一般に複数段の写像から構成されているため制御が難しく、ユーザが意図する色再現を達成するためには、写像変換に対する高度な知識が要求される。一部の写像変換ではユーザが写像を制御しやすいように写像パラメータが構成されているものの、それでもなお写像パラメータによる効果、ならびに全体に及ぼす影響を理解することは困難である。
以上のような理由から、不特定の画像に対して効率的かつ均質に好ましいガマット写像を実現するために、最適な写像パラメータを得るような自動調整機能が求められている。 本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、入力側の色再現域における色信号を出力側の色再現域における色信号へ変換する際に、写像パラメータの自動調整を可能とする色信号変換方法および色信号変換装置を提供することを目的とする。さらに、入力側および出力側の色再現域における色相のひずみを自動補正して良好な色再現を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するための一手法として、本発明の一側面に係る処理方法は以下の工程を備える。
すなわち、入力側の色再現域における色信号を、出力側の色再現域における色信号に色域写像するための写像パラメータを生成する色処理方法であって、入力側の色再現域および前記入力側の色再現域に対して色域写像の目標となる目標色再現域を取得する色再現域取得ステップと、前記出力側の色再現域における特定色相色を純色として出力するための制約条件を設定する制約条件設定ステップと、前記写像パラメータを初期化して得られる初期写像パラメータによる前記入力側の色再現域の色域写像後の写像後色再現域と前記目標色再現域との色差に基づいて、写像パラメータを決定する決定ステップと、前記決定された写像パラメータ及び前記制約条件に基づいて、前記入力側の色再現域における色信号を前記出力側の色再現域に写像する写像ステップとを有することを特徴とする
本発明によれば、入力側の色再現域における色信号を出力側の色再現域における色信号へ変換する際に、写像パラメータの自動調整が可能となる。さらに、入力側および出力側の色再現域における色相のひずみを自動補正することによって良好な色再現が可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●システム構成
図1は、本実施形態に係るシステムの構成例を示すブロック図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、本実施形態に係る画像処理装置として機能するコンピュータ100と、画像出力装置の一例として用いているプリンタ109とで構成されている。
先ず、コンピュータ100について説明する。コンピュータ100としては、一般のPC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)等が適用可能である。
CPU101は、メインメモリ102に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ100全体の制御を行うと共に、コンピュータ100が行う後述の各処理を実行する。メインメモリ102は、HDD(ハードディスクドライブ装置)105からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアや、CPU101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリア等、各種のエリアを適宜提供することができる。SCSIインターフェース103は、HDD105をバス114に接続するためのインターフェースとして機能するものである。ネットワークインターフェース104は、コンピュータ100をLANやインターネットなどのネットワーク回線113に接続するためのインターフェースとして機能するものである。なお、ネットワーク回線113は有線、無線の何れに限定するものではなく、様々な形態が考えられる。従って、ネットワークインターフェース104はネットワーク回線113に対応したものとなる。HDD105は、OS(オペレーティングシステム)や、コンピュータ100が行う後述の各処理をCPU101に実行させるためのプログラムやデータ、プリンタ109のドライバソフトウェアなどを保持するものである。そしてこれらはCPU101による制御に従って適宜メインメモリ102にロードされ、CPU101による処理対象となる。
グラフィックアクセラレータ106は、CPU101によって処理された画像をカラーモニタ107に転送する処理を行う。カラーモニタ107は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU101による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。USBコントローラ108は、プリンタ109をバス114に接続するためのインターフェースとして機能するものである。キーボード/マウスコントローラ110は、キーボード111やマウス112をバス114に接続するためのインターフェースとして機能とするものである。コンピュータ100の操作者がキーボード111やマウス112を用いて入力した指示はこのキーボード/マウスコントローラ110を介してCPU101に通知される。
次に、プリンタ109について説明する。一般にプリンタには、様々な記録方式のものが存在するが、本実施形態では、プリンタ109については特にその記録方式や機能については限定するものではない。
●システム動作
次に、図1に示した構成を有する本実施形態のシステムにおける動作について説明する。本システムは、画像をカラーモニタ107に表示することができると共に、プリンタ109によって印刷することもできる。何れにせよ、そのためにはメインメモリ102に画像を取得する必要があるが、画像の取得形態としては様々な形態が考えられる。例えば、コンピュータ100の操作者がキーボード111やマウス112を用いて、HDD105に保存されている画像のうち所望の画像を指示したとする。その場合、CPU101はこの指示を受け、指示された画像をHDD105から読み出す。そして、読み出した画像を、SCSIインターフェース103、バス114を介してメインメモリ102に転送する。また別の形態として、コンピュータ100の操作者がキーボード111やマウス112を用いて、ネットワーク回線113上に接続されている装置に保持されている画像のうち所望の画像を指示したとする。その場合、CPU101は指示された画像を当該装置、ネットワークインターフェース104、バス114を介してメインメモリ102に取得する。
次に、CPU101は、メインメモリ102に取得した画像をグラフィックアクセラレータ106に転送する。グラフィックアクセラレータ106は転送された画像に対して所定の処理を施し、その後カラーモニタ107に転送する。これにより、カラーモニタ107の表示画面上には、この画像が表示されることになる。
ここで、コンピュータ100の操作者がキーボード111やマウス112を用いて、この画像に対する印刷指示を入力すると、CPU101はHDD105からメインメモリ102に既にロードしているプリンタ109のドライバソフトウェアにこの画像を渡す。そして、このドライバソフトウェアを実行する。このドライバソフトウェアを実行すると、先ず、この画像に対する色変換処理を行う。この色変換処理については後述する。次に、色変換処理が施された画像をCMYK画像に変換し、変換したこのCMYK画像を、USBコントローラ108を介してプリンタ109に転送する。これにより、プリンタ109によって、このCMYK画像が紙などの記録媒体上に記録されることになる。
●プリンタドライバによる色変換処理
次に、CPU101が上記ドライバソフトウェアを実行する事によって行われる色変換処理について、同処理のフローチャートを示す図2を用いて説明する。
先ず、メインメモリ102に格納された画像データを取得する(S201)。本実施形態では、この画像データは、RGBで表現される色情報を有する画素によって構成されている画像(RGB画像)のデジタルデータであるとする。なお、画像の取得形態については上述の通り様々なものがあり、ここでは特には限定しない。
次に、後述する色補正LUT(ルックアップテーブル)自動作成アプリケーションによって作成され、HDD105に保存されている色補正LUTを、メインメモリ102にロードする(S202)。
ここで、色補正LUTとは、RGB色空間における色の格子点座標値と、この色に対応するL*a*b*色空間内の色の格子点座標値との対応を記したテーブルであり、例えば、図3Bに示す構成からなる。図3Bは、色補正LUTの構成例を示す図である。色補正LUTは、LUT格子構成データ部分と、LUT格子点データ部分とで構成されている。同図に示す如く、LUT格子構成データには、R,G,Bの取りうる値が記述されている。同図では、R,G,Bは共に0〜255の範囲内で、ステップ幅32毎の離散値を取りうる。即ち、R,G,Bの取りうる値は、0,32,64,…,224,255となる。
図3Aは、LUT格子構成データが表す各格子点を示す図である。上述の通り、R,G,Bは0,32,64,…,224,255の何れかの値を取ることから、R軸,G軸,B軸のそれぞれは8等分されていることになる。それぞれの格子点の座標値はGrid(R/32,G/32,B/32)で表されている。
LUT格子点データには、図3Aに示したRGB色空間における各格子点に対応する、L*a*b*空間における格子点の座標値が記述されている。なお、このように、RGB色空間における色と、L*a*b*色空間における色との対応関係を示すLUTについては周知のものであるので、これ以上の説明は省略する。
なお、本実施形態では入力側の色空間(RGB)および出力側の色空間(CMYK)に依存しない中間色再現色空間として、L*a*b*色空間を用いる例を説明する。しかしながら、中間色再現色空間としてはL*a*b*に限らず、入力側および出力側の色空間に依存しない均等色空間であれば良い。
図2に戻り、次に、ステップS202で取得した色補正LUTを用いて、ステップS201で取得した画像(ここではRGBのそれぞれが24ビットで表現される画像)を、L*a*b*固定小数点データに変換する(S203)。変換後のデータはメインメモリ102に格納する。なお、この変換には四面体補間を用いる。
次に、予め定められた色変換LUTを用いて、ステップS203で変換したL*a*b*固定小数点データを、CMYK32ビット画像データ(CMYKのそれぞれが32ビットで表現される画像)に変換する(ステップS204)。この色変換LUTは予め作成され、HDD105に保存されているものである。また、ステップS204で変換したCMYK32ビット画像データはメインメモリ102に格納する。
そして、ステップS204で変換したCMYK32ビット画像データを、USBコントローラ108を介してプリンタ109に出力する(ステップS205)。
●色補正LUT自動作成アプリケーション
次に、上記ステップS202でロードされる色補正LUTを作成する、色補正LUT自動作成アプリケーションについて説明する。この色補正LUT自動作成アプリケーションは、HDD105に保存されており、CPU101による制御に従って適宜メインメモリ102にロードされる。
CPU101が色補正LUT自動作成アプリケーションを実行すると、カラーモニタ107の表示画面には、図4に示すGUIが表示される。図4は、色補正LUTを自動作成するためのGUIの表示例を示す図である。図4の表示例においては、当該画像データに対する出力時のシーンモード401、出力用紙402、および制約条件403を指定できる。
シーンモード401としては、人物画、風景画、夜景、など、予め設定された選択肢の中から、画像データに適切なモードをユーザが選択できる。そして、選択されたシーンモード401に基づき、予め各モードに対応して設定された色再現域が目標色再現域として設定される。すなわち、ユーザ指示に応じて目標色再現域設定がなされる。なお、目標色再現域としては、入力側の色再現域における複数色に対する、シーンに応じた目標色を、中間色再現色空間における色信号として設定することによって定義される。
出力用紙402としては、普通紙、マット紙、光沢紙、など、予め設定された選択肢の中から、画像データを出力する用紙をユーザが選択できる。そして、選択された出力用紙402に基づき、予め各出力用紙に対応して設定された色再現域が、プリンタ109の色再現域(すなわち出力側の色再現域)として設定される。すなわち、ユーザ指示に応じてプリンタ109の色再現域が設定される。
制約条件403としては、出力側の色再現域における特定色相色に対して、純色として出力するための制約条件を設定する。本実施形態の制約条件設定処理においてはすなわち、イエロー、マゼンタ、シアンの等色相において、プリンタ109における純色を保持するか否かをユーザが選択することができる。例えば、イエローを純色として選択した場合、以下のような制御がなされる。すなわち、入力側の色再現域においてイエローの強度を連続的に変化させたホワイトからイエローまでの色を、出力側の色再現域においてイエローの強度を連続的に変化させた色、すなわち、プリンタ109のイエロー純色のみで再現するように制御される。
なお、シーンモードの設定は図4に示すGUIによる指定のみではなく、様々な手段が考えられる。例えば、画像データがExifファイル形式で保存されている場合、Exifデータ領域に記録されている情報からシーンモードを設定できる。
また、本実施形態における入力側の色再現域は、画像データのRGB色空間に依存するものであり、sRGB色再現域やAdobeRGB色再現域などの、一般的なカラーモニタの色再現域である。カラーモニタの色再現域としてはすなわち、RGB色空間内の各格子点に対応するL*a*b*色空間内の各格子点の色が規定されている。従って図4のGUIによる設定が終了した時点で、カラーモニタの色再現域、プリンタ109の色再現域および目標色再現域として、RGB色空間内の各格子点に対応するL*a*b*色空間内の各格子点の色が登録されている。
●色補正LUT自動作成処理
次に、上述した色補正LUT自動作成アプリケーションによって実行される色補正LUT自動作成処理について、同処理のフローチャートを示す図5を用いて説明する。
先ず、メインメモリ102内における作業用ヒープメモリの確保、写像パラメータの初期化、等の様々な初期化処理を行う(S501)。次に、図4に示したGUIより設定された内容に基づき、カラーモニタの色再現域、プリンタの色再現域、目標色再現域を取得し、メインメモリ102にロードする(S502)。次に、図4に示したGUIから色域写像処理における制約条件を取得する(S503)。本実施形態では、イエローのみ純色を保持するように選択されたものとする。
次に、写像パラメータを決定するための評価関数を決定する(S504)。本実施形態では、制約条件に基づいて、評価値を算出するための重み付け係数を決定するが、その詳細については後述する。
次に、評価関数に基づいて最適な写像パラメータを決定する(S505)。本実施形態の写像パラメータ決定処理においては、評価関数に基づく評価値が最小となるように、写像パラメータを決定するが、この決定方法としては、周知の最適化手法を用いることができる。例えば、2分枝探索法や準ニュートン法などが用いられる。
そして最後に、写像パラメータに基づいて色域写像処理を行う。すなわち、L*a*b*色空間内において、カラーモニタの色再現域の色信号をプリンタ109の色再現域に写像する(S506)。この色域写像処理の詳細については後述する。
以上の処理により、ステップS202でロードされる色補正LUTが完成する。
●評価関数決定処理
次に、上述したステップS504における評価関数の決定処理の詳細について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、ステップS504における評価関数の決定処理の詳細な処理を示すフローチャートである。
同処理を開始するにあたり、カラーモニタの色再現域として、RGB色空間内の各格子点に対応するL*a*b*色空間内の各格子点の色が、上記ステップS502で得られている。そして、各格子点について、ステップS506と同様の色域写像処理によって得られるL*a*b*色空間内の各格子点の色を、ステップS501で初期化された写像パラメータに基づき、算出する(S600)。以下、ここで算出された、初期化された写像パラメータに基づく色域写像処理による、L*a*b*色空間内の各格子点の写像結果を、初期色域写像処理結果と称する。
そして、得られた初期色域写像処理結果と、上記ステップS502でメインメモリ102にロードした各格子点の目標色とに基づいて、対応する格子点同士において、明度差の絶対値|ΔL|を求める(S601)。そして、全ての格子点同士についての明度差を求めると、その平均値|ΔLv|を求める(S602)。ここで、目標値とL*a*b*色空間の格子点数あるいは格子点間隔が等しくない場合には、補間によりL*a*b*色空間の格子点に対応する目標色を算出する。
次に、RGBCMYの6色相から1つを選択し、該選択した色相の面上に位置する複数格子点の初期色域写像処理結果と、対応する目標色再現域との色差ΔEを求める(S603)。ここで図7に、レッド(R)色相における目標色データと初期色域写像処理結果の関係を示す。同図において、実線が初期色域写像処理結果、点線が目標色データを示している。ここではすなわち、図7においてそれぞれ対応する格子点同士の色差を、ΔEとして求める。
次に、RGBCMYの各色相について求めたΔEの平均値ΔEiを求める(S604)。ここで、ΔEiのiは、RGBCMYのいずれの色相であるかを表す添え字である。
最後に、以下の式に基づいて、写像パラメータによる色域写像結果と目標色との差分を検証する評価値E、すなわち評価関数を求める(S605)。
E=|ΔL|+Σ(βi×ΔEi) ,0<βi<1
ここでβiは、ステップS503で取得した制約条件に基づいて設定した重み付け係数である。例えば、制約条件としてイエローを純色とする旨が選択された場合、イエロー(Y)色相において初期色域写像処理結果と目標色再現域との色差平均ΔEiが必然的に大きくなるため、適切な評価関数となるように、相対的に重み付け係数βyを小さくする。
このように、本実施形態においては様々な要素を評価値Eに反映させることができる。何れにせよ、評価値が小さいほど、写像結果が目標値に近いものであることを示すように、評価値を算出する式(評価関数)を構成する必要がある。
●色域写像処理
次に、上述したステップS506における色域写像処理について、同処理のフローチャートを示す図8を用いて以下説明する。
まず、上記ステップS502でメインメモリ102にロードしたカラーモニタの色再現域、プリンタ109の色再現域および目標色再現域を取得する(S801)。ここで、カラーモニタの色再現域、プリンタ109の色再現域および目標色再現域としては上述した通り、RGB色空間内の各格子点に対応するL*a*b*色空間内の各格子点の色が登録されている。
次に、RGB色空間における各格子点から1つの色cを選択する(S802)。次に、この色cが、制約条件の対象色であるか否か、すなわち、制約条件として純色を保持すると設定された色のみで表現可能な色であるか否かを判定する(S803)。色cが制約条件の対象色である場合、カラーモニタの色再現域からプリンタ109の色再現域へ直接写像する処理を行う(S804)。なお、この写像処理の詳細については後述する。
一方、色cが制約条件の対象色でない場合、以下の一連の写像処理を実行する。
まず、カラーモニタの色再現域内の色に対して明度および色相を調整し、第1の中間色再現域を求める(S805)。ここで図9に、グリーン(G)色相における、カラーモニタの色再現域901、第1の中間色再現域902、プリンタ109の色再現域903を示す。ステップS805の処理においては、カラーモニタの色再現域内の色に対して明度成分と色度成分を分離し、明度成分を非線形に写像する。また、色度成分に対しては、適当となるように色相の調整を行う。この処理により、カラーモニタの色再現域901を第1の中間色再現域902に写像する。なお、この明度/色相写像処理の詳細については後述する。 図8に戻り、次に、第1の中間色再現域内の色に対して明度を調整し、第2の中間色再現域を求める(S806)。ここで図10に、グリーン(G)色相における、第1の中間色再現域1001、第2の中間色再現域1002、プリンタ109の色再現域1003を示す。ステップS806の処理においては、第1の中間色再現域1001内の色について明度成分と色度成分を分離し、色度成分一定のまま明度成分のみ非線形に写像する。なお、写像を実現する明度入出力関数は色度により異なる。この処理により、第1の中間色再現域1001を第2の中間色再現域1002に写像する。なお、この明度調整写像処理の詳細については後述する。
図8に戻り、次に、第2の中間色再現域内の色に対して彩度を調整し、プリンタ109の色再現域に写像する(S807)。ここで図11に、グリーン(G)色相における、第2の中間色再現域1101、写像結果色再現域1102、プリンタ109の色再現域1103を示す。ステップS807の処理においては、第2の中間色再現域1101内の色について明度成分と色度成分を分離し、明度成分一定のまま色度成分における彩度成分を非線形に写像する。この処理により、第2の中間色再現域1101を写像結果色再現域1102に写像する。図11によれば、写像結果色再現域1102が、プリンタ109の色再現域1103にほぼ内包されていることが分かる。なお、この彩度調整写像処理の詳細については後述する。
そしてステップS808において、以上説明した写像処理を、RGB色空間における全ての格子点について行ったか否かを判断する(S808)。未処理の格子点があれば処理をステップS802に戻し、未だ選択していない格子点を選択し、該選択した格子点について、上述した写像処理を行う。
●直接写像処理
以下、上記ステップS804における直接写像処理について、同処理のフローチャートを示す図12を用いて説明する。
先ず、ステップS802で選択された色cについて、RGB色空間における格子点情報を取得する(S1201)。次に、ステップS1201で取得した格子点情報に対応する、カラーモニタの色再現域の座標値c_i、および目標色再現域の座標値c_tを取得する(S1202)。ここで、RGB色空間内の格子点情報とカラーモニタの色再現域または目標色再現域内の格子点数あるいは格子点間隔が等しくない場合には、補間により格子点情報に対応する座標値を算出する。
次に、制約条件として純色を保持すると設定された、ステップS1201で取得した格子点情報に対応する、プリンタ109の色再現域における色相について、純色ラインl_pを取得する(S1203)。ここで純色ラインとは、プリンタ109の色再現域において純色の強度を連続的に変化させた色の軌跡、すなわち、ホワイトから純色最大濃度までのラインを示す。例えば、プリンタの色再現域が図3Aの色補正LUTに示す色分布であった場合、離散的な格子点の座標値に基づく補間により、純色ラインを算出することができる。
次に、目標色再現域の座標値c_tを、ステップS1203で取得した純色ラインl_p上に写像した座標値c_pを取得する(S1204)。ここでの写像処理としては、周知の写像方法を用いれば良く、例えば、色差最小となるような写像を行えばよい。
次に、純色ラインl_p上の座標値c_pを、カラーモニタの色再現域における、格子点情報に対応する座標値c_iの写像先として設定する(S1205)。
本実施形態では、このように図4のGUIによって設定された制約条件の対象色について、純色ライン上への写像を行う。これにより、純色が望まれる色(例えば黄色等)に対して、入力側の色再現域および出力側の色再現域における色相のひずみを自動的に補正し、他色の混色による濁りを回避して知覚的に好ましい色再現が可能となる。
●明度/色相写像処理
以下、上記ステップS805における明度/色相写像処理について、同処理のフローチャートを示す図13を用いて説明する。
先ず、基準となる6つの色相入出力関数を生成する(S1301)。例えば、6種類の明度0,20,40,60,80,100のそれぞれに対して、色相入出力関数h0(・),h20(・),h40(・),h60(・),h80(・),h100(・)を生成する。ここで、色相入出力関数h(・)は、各明度における6つの色相(R,G,B,C,M,Y)を制御する各写像パラメータh_pに基づいて算出される。ここで写像パラメータh_pは、各色相における色相角の補正量を示し、反時計回りの向きを正としたラジアン表記を用いて、−20から20までの整数値をとる色相制御値であり、ステップS505で設定されている。すなわち写像パラメータh_pは、ステップS504で設定された評価関数に基づく評価値が最小となるように最適化されている。
ここで、ステップS1301における色相入出力関数の生成処理について、詳細に説明する。例えば関数h0(・)は、明度0における6色相のそれぞれの色相制御値を、1次スプライン、すなわち直線で結んだ関数として計算される。他の関数についても同様に、対応する明度における6色相のそれぞれの色相制御値を1次スプライン、すなわち直線で結んだ関数として計算される。このように、色相入出力関数を明度ごとに作成する。例えば、明度値80に対して、RとYの2つの色相にて色相角を少しプラス側へ動かし、Bの色相でマイナス側へ動かした場合には、図14に実線で示すような色相入出力関数h80(・)が得られる。なお図14においては、色相角をa*b*色度座標系においてb*軸正方向を色相角0radとし、反時計回りの向きを正としたラジアン表記により表している。
図13に戻り、以降の処理は、RGB色空間におけるそれぞれの格子点に対応する色毎に行う。従って先ず、カラーモニタ色再現域から1つの格子点を選択し、選択した格子点に対応する色pを取得する(S1302)。次に、色pに対する色相入出力関数h(・)を、上記h0(・),h20(・),h40(・),h60(・),h80(・),h100(・)を用いて生成する(S1303)。
ここで、ステップS1303における色相入出力関数h(・)の算出方法について、詳細に説明する。色pの明度をxとすると、先ず、明度0,20,40,60,80,100のうち、明度xの直上の明度upに対応する色相入出力関数hup(・)、直下の明度lwに対応する色相入出力関数hlw(・)を特定する。そして、この色相入出力関数hup(・),hlw(・)を用いて、色pに対する色相入出力関数h(・)を下式により算出する。
h(・)=(hlw(・)×(up−x)+hup(・)×(x−lw))/20
例えば、x=70の場合、明度70の直上の明度は80、直下の明度は60であるので、色相入出力関数h80(・),h60(・)を用いて、色pに対する色相入出力関数h(・)が以下のように算出される。
h(・)=(h60(・)+h80(・))/2
そして次に、求めた色相入出力関数h(・)を用いて、色pの色相Hue_mを下式によりHue_m_Mappedに写像する(S1304)。
Hue_m_Mapped=h(Hue_m)
次に、色pの明度成分の写像を行う(S1305)。ここでは、色度に依存しない1つの写像関数を用いて、写像前の明度LinをLmappedに写像する。
Lmapped=l(Lin)
上式における写像関数l(・)は、全体の明度を制御する写像パラメータl_allに基づいて、以下のように定義される。
l_allが50以上:
l(・)=(l50(・)×(100−l_all)+l100(・)×(l_all−50))/50
l_allが50未満:
l(・)=(l0(・)×(50−l_all)+l50(・)×l_all)/50
ここで、l0(・),l50(・),l100(・)は予め定められた関数であり、l0(・)は色pの明度xが0のときの写像関数、l50(・)は明度xが50のときの写像関数、l100(・)は明度xが100のときの写像関数である。l0(・),l50(・),l100(・)のそれぞれの写像関数の形状を、図15A,図15B,図15Cに示す。これらの図から明らかなように、写像パラメータl_allが0のときは全体的に暗く、l_allが100のときは全体的に明るくなり、またl_allが50のときは中庸な明るさとなる。なお、全体の明度を制御する写像パラメータl_allは、0から100までの範囲にて、上述した評価関数に基づく評価値が最小となるように最適化されている。
図13に戻り、以上説明した一連の写像処理を、全ての格子点について行ったか否かを判定する(S1306)。未終了であれば処理をステップS1302に戻して未だ選択していない格子点を選択し、選択した格子点について上述した写像処理を行う。
●明度調整写像処理
以下、上記ステップS806における明度調整写像処理について、同処理のフローチャートを示す図16を用いて説明する。
先ず、第1の中間色再現域における1つの色qを選択する(S1601)。次に、色qと同じ色度における第1の中間色再現域の上部境界Bu、及び下部境界Blを求める(S1602)。次に、色qと同じ色度における第2の中間色再現域の上部境界Bu_mapped、及び下部境界Bl_mappedを求める(S1603)。ここで図17に、色q、上部境界Bu、下部境界Bl、上部境界Bu_mapped、下部境界Bl_mappedの一例を示す。同図において、実線は第1の中間色再現域の境界を示し、1点破線は第2の中間色再現域、点線はプリンタ109の色再現域を示す。なお、図17に示す各色再現域の形状はすなわち、図10に例示したものと同様である。
図16に戻り、次に、明度調整の写像を行う入出力関数p(・)を求める(S1604)。入出力関数p(・)は、下記の条件を満たすC2連続な3次スプライン関数として算出する。
p(・)の台は[LBl,LBu]
p(・)は台において単調増加
p(LBl)=LBlm
p(LBu)=LBum
p(・)は少なくともC1連続
p'(LBl)=l_low,l_low>0,l_lowは同一色度における最小明度付近の明度補正の拡大/圧縮率を制御する写像パラメータ
p'(LBu)=l_high,l_high>0,l_highは同一色度における最大明度付近の明度補正の拡大/圧縮率を制御する写像パラメータ
なお、LBlはBlの明度、LBlmはBl_mappedの明度、LBuはBuの明度、LBumはBu_mappedの明度、である。
また、明度を制御する写像パラメータl_lowおよびl_highは、0.5から2.0までの範囲にて、前記評価関数に基づく評価値が最小となるように最適化されている。
ここで図18A,図18Bに、入出力関数p(・)の一例を示す。図18Aにおいては、台の中央部において明度がほぼ保たれている一方、例えばLBl=40に対してLBlm=45,LBu=68に対してLBum=64であり、すなわち低明度付近ならびに高明度付近では大きく圧縮されている。
また図18Bにおいては、明度の変化が大きいため、台の中間部において明度を保持するような特徴が見られるものの、完全には保存していない。例えばLBl=60に対してLBlm=46、LBu=84に対してLBum=75であり、すなわち低明度付近では大きく伸張され、高明度付近では大きく圧縮されている。
図16に戻り、次に、ステップS1604で求めた入出力関数p(・)を用いて、色qの写像前明度Lmを変換(写像)し、写像後の明度Lm_mappedを求める(S1605)。この写像の式は以下の通りである。
Lm_mapped=p(Lm)
次に、RGB色空間における各格子点に対応する第1の中間色再現域における全ての格子点について、以上の処理を行ったか否かをチェックする(S1606)。未だ選択していない格子点がある場合には、処理をステップS1601に戻し、未選択である格子点の色を選択して以降の処理を繰り返す。
●彩度調整写像処理
以下、上記ステップS807における彩度調整写像処理について、同処理のフローチャートを示す図19を用いて説明する。
先ず、第2の中間色再現域における1つの色rを選択する(S1901)。次に、色rと同じ色度、色相における第2の中間色再現域の境界Bpを求める(S1902)。次に、色rと同じ色度、色相における色域写像処理結果色再現域の境界Biを求める(S1903)。ここで図20に、色q、境界Bp、境界Biの一例を示す。同図において、実線は第2の中間色再現域の境界を示し、点線は色域写像処理結果色再現域における境界、1点破線はプリンタ109の色再現域を示す。なお、図20に示す各色再現域の形状はすなわち、図11に例示したものと同様である。
図19に戻り、次に、彩度調整の写像を行う入出力関数q(・)を求める(S1904)。入出力関数q(・)は、下記の条件を満たすC2連続な3次スプライン関数として算出する。
q(・)の台は[0,ci]
q(0)=0
q(ci)=cp
q'(0)=c_low,c_lowは低彩度から中彩度付近における彩度の拡大/圧縮率を制御する写像パラメータ
q'(ci)=c_high,c_highは最大彩度付近における彩度補正の拡大/圧縮率を制御する写像パラメータ
q'(x)≠0,0<x<ci
なお、cpはBpの彩度であり、ciはBiの彩度である。
また、彩度を制御する写像パラメータc_lowおよびc_highは0.5から2.0までの範囲にて、前記評価関数に基づく評価値が最小となるように最適化されている。
ここで図21A,図21Bに、入出力関数q(・)の一例を示す。図21Aにおいては、高彩度部で伸張動作となっている一方、彩度調整値c_lowが0.8であるため低/中彩度部では彩度を抑えるように動作している。また図21Bでは、高彩度部では圧縮動作となっている一方、c_lowが1.2であるために低/中彩度部では彩度を強調するように動作している。
図19に戻り、次に、ステップS1804で求めた入出力関数q(・)を用いて、色rの写像前彩度c_orgを変換(写像)し、写像後の彩度c_modを求める(S1905)。この写像の式は以下の通りである。
c_mod=q(c_org)
次に、RGB色空間における各格子点に対応する第2の中間色再現域における全ての格子点について、以上の処理を行ったか否かをチェックする(S1906)。未だ選択していない格子点がある場合には、処理をステップS1901に戻し、未選択である格子点の色を選択し、以降の処理を繰り返す。
以上の処理により、図9に示すカラーモニタの色再現域901は、プリンタ109の色再現域903へと写像され、すなわち、色補正LUTが完成する。
以上説明したように本実施形態によれば、出力側の色再現域が異なる紙質や表示媒体に対して、共通の色再現域目標値を設定することにより、自動的に統一した色再現が可能となる。さらには、入力側の色再現域および出力側の色再現域における色相のひずみを自動的に補正して、黄色などの混色による色の濁りを回避し、知覚的に好ましい色再現が可能となる。
<他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、コンピュータ読取可能であり、実施形態において図に示したフローチャートに対応したプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態におけるプリンタドライバによる色変換処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるLUT格子構成データが表す各格子点を示す図である。 本実施形態における色補正LUTの構成例を示す図である。 本実施形態における色補正LUT自動作成時のGUI表示例を示す図である。 本実施形態における色補正LUT自動作成処理を示すフローチャートである。 本実施形態における評価関数決定処理(S504)を示すフローチャートである。 R色相における目標色再現域と初期色域写像処理結果を例示する図である。 本実施形態における色域写像処理(S506)を示すフローチャートである。 G色相において、カラーモニタの色再現域、第1の中間色再現域、プリンタ色再現域を例示する図である。 G色相において、第1の中間色再現域、第2の中間色再現域、プリンタ色再現域を例示する図である。 G色相において、第2の中間色再現域、写像結果色再現域、プリンタ色再現域を例示する図である。 本実施形態における直接写像処理(S804)を示すフローチャートである。 本実施形態における明度/色相写像処理(S805)を示すフローチャートである。 本実施形態における色相入出力関数h80(・)を例示する図である。 本実施形態における写像関数l0(・)を例示する図である。 本実施形態における写像関数l50(・)を例示する図である。 本実施形態における写像関数l100(・)を例示する図である。 本実施形態における明度調整写像処理(S806)を示すフローチャートである。 本実施形態における明度調整写像処理を説明する図である。 本実施形態における明度調整写像用の入出力関数p(・)の一例を示す図である。 本実施形態における明度調整写像用の入出力関数p(・)の一例を示す図である。 本実施形態における彩度調整写像処理(S807)を示すフローチャートである。 本実施形態における彩度調整写像処理を説明する図である。 本実施形態における彩度調整写像用の入出力関数q(・)の一例を示す図である。 本実施形態における彩度調整写像用の入出力関数q(・)の一例を示す図である。

Claims (11)

  1. 入力側の色再現域における色信号を、出力側の色再現域における色信号に色域写像するための写像パラメータを生成する色処理方法であって、
    入力側の色再現域および前記入力側の色再現域に対して色域写像の目標となる目標色再現域を取得する色再現域取得ステップと、
    前記出力側の色再現域における特定色相色を純色として出力するための制約条件を設定する制約条件設定ステップと、
    前記写像パラメータを初期化して得られる初期写像パラメータによる前記入力側の色再現域の色域写像後の写像後色再現域と前記目標色再現域との色差に基づいて、写像パラメータを決定する決定ステップと、
    前記決定された写像パラメータ及び前記制約条件に基づいて、前記入力側の色再現域における色信号を前記出力側の色再現域に写像する写像ステップと、
    を有することを特徴とする色処理方法。
  2. 前記色差を評価するための評価関数を前記制約条件に基づいて決定する評価関数決定ステップさらに有し、
    前記決定ステップは、前記評価関数に基づいて、前記色差が小さくなるように前記写像パラメータを決定することを特徴とする請求項1に記載の色処理方法。
  3. 前記制約条件設定ステップにおいては、ユーザ指示に基づいて前記特定色相色を設定することを特徴とする請求項に記載の色処理方法。
  4. 前記評価関数決定ステップにおいては、前記制約条件に基づいて前記評価関数を決定することを特徴とする請求項に記載の色処理方法。
  5. 前記写像ステップにおいては、前記制約条件が設定された前記特定色相色について、
    前記入力側の色再現域における色信号を、前記出力側の色再現域における前記特定色相色の純色ライン上に写像することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の色処理方法。
  6. 前記写像ステップにおいては、前記制約条件が設定されていない色について、
    前記入力側の色再現域における色信号の明度および色相を、第1の中間色再現域に写像し、
    前記第1の中間色再現域における色信号の明度を、第2の中間色再現域に写像し、
    前記第2の中間色再現域における色信号の彩度を、前記出力側の色再現域に写像することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の色処理方法。
  7. 前記色再現域取得ステップにおいては、前記色信号に対して設定された出力時のシーンモードに基づいて前記目標色再現域を設定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理方法。
  8. さらに、前記出力側の色再現域を設定する出力色再現域設定ステップを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理方法。
  9. 前記入力側および出力側の色再現域は、入力側および出力側の色空間に依存しない色空間に設定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理方法。
  10. 入力側の色再現域における色信号を、出力側の色再現域における色信号に色域写像するための写像パラメータを生成する色処理装置であって、
    入力側の色再現域および前記入力側の色再現域に対して色域写像の目標となる目標色再現域を取得する色再現域取得手段と、
    前記出力側の色再現域における特定色相色を純色として出力するための制約条件を設定する制約条件設定手段と、
    前記写像パラメータを初期化して得られる初期写像パラメータによる前記入力側の色再現域の色域写像後の写像後色再現域と前記目標色再現域との色差に基づいて、写像パラメータを決定する決定手段と、
    前記決定された写像パラメータ及び前記制約条件に基づいて、前記入力側の色再現域における色信号を前記出力側の色再現域に写像する写像手段と、
    を有することを特徴とする色処理装置。
  11. コンピュータで実行されることにより、該コンピュータに請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理方法の各ステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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